JP5717522B2 - 合わせガラス用多層中間膜及び合わせガラス - Google Patents
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Description
本発明に係る合わせガラス用中間膜及び本発明に係る合わせガラス用多層中間膜における第1〜第3の合わせガラス用中間膜がそれぞれ、ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有することにより、合わせガラス構成部材に対する中間膜又は多層中間膜の接着力をより一層高くすることができる。
本発明に係る合わせガラス用中間膜及び本発明に係る合わせガラス用多層中間膜における第1〜第3の合わせガラス用中間膜に含まれている上記可塑剤は特に限定されない。上記可塑剤として、従来公知の可塑剤を用いることができる。上記可塑剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係る合わせガラス用中間膜及び本発明に係る合わせガラス用多層中間膜における第1〜第3の合わせガラス用中間膜はそれぞれ、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料、染料、接着力調整剤、耐湿剤、蛍光増白剤及び赤外線吸収剤等の添加剤を含有していてもよい。
本発明に係る合わせガラス用中間膜及び合わせガラス用多層中間膜はそれぞれ、合わせガラスを得るために用いられる。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2860ml、重合度2310、けん化度87.1のポリビニルアルコールを300g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド15.8g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを190g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.9重量%添加し、44℃まで昇温し、44℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例1の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
ポリビニルブチラール樹脂(n−ブチルアルデヒドを使用、平均重合度が2310であるポリビニルアルコールを使用、ブチラール化度64.2モル%、アセチル化度12.9モル%、水酸基の含有率22.9モル%)100重量部に、可塑剤であるトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)60重量部を添加し、ミキシングロールで充分に混練し、中間層用樹脂組成物を得た。さらに、ポリビニルブチラール樹脂(n−ブチルアルデヒドを使用、ブチラール化度68.8モル%、アセチル化度0.8モル%、水酸基の含有率30.4モル%)100重量部に、可塑剤であるトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)37.5重量部を添加し、ミキシングロールで充分に混練し、表面層用樹脂組成物を得た。
得られた多層中間膜を縦30cm×横30cmの大きさに切断した。次に、透明なフロートガラス(縦30cm×横30cm×厚さ2.5mm)2枚の間に、多層中間膜を挟み込み、積層体を得た。この積層体をゴムバック内に入れ、2.6kPaの真空度で20分間脱気した後、脱気したままオーブン内に移し、更に90℃で30分間保持して真空プレスし、積層体を予備圧着した。オートクレーブ中で135℃及び圧力1.2MPaの条件で、予備圧着された積層体を20分間圧着し、耐貫通性試験に用いる合わせガラスを得た。
得られた多層中間膜を縦30cm×横2.5cmの大きさに切断し、透明なフロートガラス(縦30cm×横2.5cm×厚さ2.5mm)を用いたこと以外は耐貫通性試験に用いる合わせガラスと同様の方法で、遮音性測定に用いる合わせガラスを得た。
得られた多層中間膜を縦30cm×横15cmの大きさに切断し、温度23℃の環境下にて、10時間保管した。なお、得られた多層中間膜の両面にはエンボスが形成されており、そのエンボスの十点平均粗さは30μmであった。切断された多層中間膜において、多層中間膜の端部から縦方向にそれぞれ内側に向かって8cmの位置と、多層中間膜の端部から横方向にそれぞれ内側に向かって5cmの位置との交点4箇所に、直径6mmの貫通孔を作製した。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水3090ml、重合度2320、けん化度98.8のポリビニルアルコールを300g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.5重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド12.7g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを182g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.8重量%添加し、44℃まで昇温し、44℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例2の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2550ml、重合度2400、けん化度94.4のポリビニルアルコールを250g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド9.3g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを158g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.9重量%添加し、44℃まで昇温し、44℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例3の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2370ml、重合度2450、けん化度87.7のポリビニルアルコールを250g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド11.8g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを153g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.7重量%添加し、42℃まで昇温し、42℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例4の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2940ml、重合度2500、けん化度87.0のポリビニルアルコールを300g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド14.1g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを198g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比4.0重量%添加し、40℃まで昇温し、40℃で2.5時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例5の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2190ml、重合度2500、けん化度98.9のポリビニルアルコールを250g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド10.6g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを158g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.8重量%添加し、42℃まで昇温し、42℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例6の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2560ml、重合度2550、けん化度92.5のポリビニルアルコールを250g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド11.1g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを164g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.8重量%添加し、42℃まで昇温し、42℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例7の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2830ml、重合度2550、けん化度87.6のポリビニルアルコールを300g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド14.1g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを184g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.9重量%添加し、40℃まで昇温し、40℃で2.5時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、実施例8の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2820ml、重合度2320、けん化度98.9のポリビニルアルコールを300g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド12.7g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを190g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.9重量%添加し、54℃まで昇温し、54℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、比較例1の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2180ml、重合度2100、けん化度93.1のポリビニルアルコールを250g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド11.2g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを165g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.8重量%添加し、54℃まで昇温し、54℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、比較例2の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2030ml、重合度1780、けん化度98.8のポリビニルアルコールを250g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド10.6g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを155g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比3.9重量%添加し、55℃まで昇温し、55℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、比較例3の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂の合成
攪拌装置を備えた反応器に、イオン交換水2430ml、重合度1700、けん化度87.0のポリビニルアルコールを300g投入し、攪拌しながらポリビニルアルコールを加熱溶解し、溶液を得た。次に、この溶液に触媒として35重量%塩酸を全系対比0.6重量%添加し、溶液の温度を15℃に調整した後、攪拌しながらアルデヒドとしてn−ブチルアルデヒド14.1g添加した。その後、n−ブチルアルデヒドを180g添加したところ、白色粒子状の樹脂が析出した。析出してから15分後に35重量%塩酸を全系対比4.0重量%添加し、56℃まで昇温し、56℃で3時間熟成させた。その後、冷却を行い、中和、水洗、乾燥を行い、比較例4の中間層に用いるポリビニルブチラール樹脂を得た。
(1)遮音性
合わせガラスをダンピング試験用の振動発生機(振研社製「加振機G21−005D」)により加振し、そこから得られた振動特性を機械インピーダンス測定装置(リオン社製「XG−81」)にて増幅し、振動スペクトルをFFTスペクトラムアナライザー(横河ヒューレッドパッカード社製「FFTアナライザー HP3582A」)により解析した。
発泡試験に用いる合わせガラスを、各多層中間膜について5枚作製し、50℃のオーブン内に100時間放置した。放置後の合わせガラスにおいて、発泡の有無及び発泡の大きさを平面視にて目視で観察し、発泡の状態を下記の判定基準で判定した。
5枚の合わせガラスに発生した発泡を、楕円で近似し、その楕円面積を発泡面積とした。5枚の合わせガラスにて観察された楕円面積の平均値を求め、合わせガラスの面積(30cm×15cm)に対する楕円面積の平均値(発泡面積)の割合(百分率)を求めた。
○:楕円面積の平均値(発泡面積)の割合が5%未満であった
△:楕円面積の平均値(発泡面積)の割合が5%以上、10%未満であった
×:楕円面積の平均値(発泡面積)の割合が10%以上であった
耐貫通性試験に用いる合わせガラス(縦30cm×横30cm)を、表面温度が23℃となるように調整した。次いで、JIS R3212に準拠して、4mの高さから、6枚の合わせガラスに対してそれぞれ、質量2260g及び直径82mmの剛球を、合わせガラスの中心部分に落下させた。6枚の合わせガラス全てについて、剛球が衝突した後5秒以内に剛球が貫通しなかった場合を合格とした。剛球が衝突した後5秒以内に剛球が貫通しなかった合わせガラスが3枚以下であった場合は不合格とした。4枚の場合には、新しく6枚の合わせガラスの耐貫通性を評価した。5枚の場合には、新しく1枚の合わせガラスを追加試験し、剛球が衝突した後5秒以内に剛球が貫通しなかった場合を合格とした。同様の方法で、5m及び6mの高さから、6枚の合わせガラスに対してそれぞれ、質量2260g及び直径82mmの剛球を、合わせガラスの中心部分に落下させ、合わせガラスの耐貫通性を評価した。
実施例及び比較例の多層中間膜を恒温恒湿室(湿度30%(±3%)、温度23℃)に1ヶ月間保管した。1ヶ月間保管した後すぐに、表面層と中間層と表面層とを剥離することにより、中間層を取り出した。2枚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの間に配置された型枠(縦2cm×横2cm×厚み0.76mm)内に、剥離された中間層1gを置き、温度150℃、プレス圧0kg/cm2で10分間予熱した後、80kg/cm2で15分間プレス成型した。予め20℃に設定したハンドプレス機に、プレス成型された中間層を配置し、10MPaで10分間プレスすることにより冷却した。得られた膜の中央部から直径8mmの円形試料を切り取り、試料両面のPETフィルムを取り除いた後、50℃のオーブン中で2時間真空乾燥を行った。
2…第1の中間膜
2a…第1の表面
2b…第2の表面
3…第2の中間膜
3a…外側の表面
4…第3の中間膜
4a…外側の表面
11…合わせガラス
12…第1の合わせガラス構成部材
13…第2の合わせガラス構成部材
21…中間膜
Claims (8)
- ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有する第1の合わせガラス用中間膜と、
前記第1の合わせガラス用中間膜の第1の表面に積層されており、かつポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有する第2の合わせガラス用中間膜と、
前記第1の合わせガラス用中間膜の第1の表面とは反対の第2の表面に積層されており、かつポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とを含有する第3の合わせガラス用中間膜とを備え、
前記第1の合わせガラス用中間膜における200℃及び角周波数ωが10−2≦ω≦100でのtanδの最大値が1.00以下であり、
前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基の含有率が、前記第2の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂及び前記第3の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基の各含有率よりも低い、合わせガラス用多層中間膜。 - 前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基の含有率が31モル%以下である、請求項1に記載の合わせガラス用多層中間膜。
- 前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記可塑剤の含有量が40重量部以上、80重量部以下である、請求項1又は2に記載の合わせガラス用多層中間膜。
- 前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対する前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記可塑剤の含有量が、前記第2の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対する前記第2の合わせガラス用中間膜中の前記可塑剤の含有量よりも多い、請求項1〜3のいずれか1項に記載の合わせガラス用多層中間膜。
- 前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対する前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記可塑剤の含有量が、前記第3の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対する前記第3の合わせガラス用中間膜中の前記可塑剤の含有量よりも多い、請求項4に記載の合わせガラス用多層中間膜。
- 前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂のアセチル化度が8モル%以下であり、かつアセタール化度が70モル%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の合わせガラス用多層中間膜。
- 前記第1の合わせガラス用中間膜中の前記ポリビニルアセタール樹脂のアセチル化度が8モル%を超える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の合わせガラス用多層中間膜。
- 第1,第2の合わせガラス構成部材と、
前記第1,第2の合わせガラス構成部材の間に挟み込まれた多層中間膜とを備え、
前記多層中間膜が、請求項1〜7のいずれか1項に記載の合わせガラス用多層中間膜である、合わせガラス。
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