JP5713008B2 - 液晶配向剤、それを用いた液晶配向膜及び液晶表示素子 - Google Patents
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Description
かかるポリイミド膜を電極付き基板上に形成させる手段としては、ポリアミック酸などのポリイミド前駆体の溶液からなる液晶配向剤の塗膜を作成し、基板上でイミド化させる方法と、予め、イミド化させてあるポリイミドを含む溶液を使用する方法とがある。
一方、ポリイミドを含む溶液を使用する方法は、ポリイミドが、ポリアミック酸などと比較して一般的に有機溶媒への溶解性に劣るため、均一な塗膜の形成が困難になる場合があり、更には液晶配向剤に通常使用される溶媒に対して不溶化し、液晶配向剤中に含有させることが困難になることも起こりうる。従って、液晶配向剤中に含有させるポリイミドの溶解性も重要となる。
さらに、ポリイミドを含有する液晶配向剤の場合、ポリイミドがAPR(Asahi Photosensitive Resin)などの印刷版とも密着性が悪く、印刷工程において印刷版から塗膜が剥がれてしまい、そのまま基板に転写されることにより、剥がれたポリイミドが異物として基板上に残り、これが凝集しギャップムラを生じるという問題が起こりやすい。
本発明は、ポリイミドを含有する液晶配向剤における、これらの白化現象や、基板上に異物を発生する現象を抑制し、さらには、得られる液晶配向膜のプレチルト角の低下を抑制し、配向性も良好である液晶配向剤を提供することを目的とする。
1.ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミック酸をイミド化して得られるポリイミドと、3級窒素原子及び4級炭素原子を有する炭素数が3〜15のポリオール化合物と、を含有することを特徴とする液晶配向剤。
2.ポリオール化合物が、下記の式(A)で表される、上記1に記載の液晶配向剤。
3.ポリオール化合物が、水酸基を2〜8個有する上記1又は2に記載の液晶配向剤。
4.ポリイミドを1〜10質量%含有し、かつポリオール化合物をポリイミド100質量部に対し0.1〜10質量部を含有する上記1〜3のいずれかに記載の液晶配向剤。
5.ジアミン成分が、炭素数2又は3のアルケニル基で置換されたジ置換アミノ基を有するジアミノベンゼンである、上記1〜4のいずれかに記載の液晶配向剤。
6.ジアミノベンゼンが、下記の式[1]で表されるジアミンである、上記5に記載の液晶配向剤。
本発明の液晶配向剤の使用により、何故に、白化現象や、基板上に異物を発生する現象を抑制し、さらには、得られる液晶配向膜のプレチルト角の低下を抑制し得るかについてのメカニズムは必ずしも明らかではないが、ほぼ次のように考えられる。
本発明の液晶配向剤に含有されるポリオール化合物は、その有する3級アミンがポリマー中のカルボン酸基と塩を形成することにより、ポリイミドを含むポリマーの水に対する溶解性が上がる結果、白化に対する耐性が向上するものと考えられる。また、ポリオール化合物の有する多数の水酸基の存在により、ポリイミドを含むポリマーとAPR版との密着性が向上することにより、印刷時の膜剥がれによる異物の発生と、それに伴う液晶表示素子のギャップムラが抑えられるものと考えられる。
ポリイミドを得るのに用いられるジアミン成分(単に、ジアミンともいう。)は特に限定されない。そのジアミンは一種でも複数種でも併用可能であり、種類は限定されない。ジアミンの種類としては、脂環式ジアミン、芳香族ジアミン類、複素環式ジアミン類または脂肪族ジアミンが例示される。以下にその具体例を示す。
本発明において、ポリイミドの原料となるテトラカルボン酸二無水物成分は、1種類のテトラカルボン酸二無水物であってもよく、2種類以上のテトラカルボン酸二無水物を混合して用いても良い。
しかしながら、高イミド化率のポリイミドであっても比較的溶解性の高いポリイミドが得やすい点、及び液晶セルの電圧保持率を高くできる点などから、脂環式構造又は脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を用いることが好ましい。
本発明の液晶配向剤に用いられるポリイミドは、上記したジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得られるポリアミック酸をイミド化したポリイミドである。ここで、ポリアミック酸は、テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分とを有機溶媒中で混合し、反応させることで得ることができる。
上記のようにして得られたポリアミック酸のイミド化は、有機溶媒中において、塩基性触媒と酸無水物の存在下で1〜100時間攪拌することにより可能である。
このようにして得られたポリイミドの溶液中には、添加した触媒などが残存しているので、ポリイミドを回収し、洗浄してから本発明の液晶配向剤に用いることが好ましい。
このようにして回収し洗浄したポリイミドは、常圧あるいは減圧下で、常温あるいは加熱乾燥して粉末とすることができる。
本発明の液晶配向剤には、3級窒素及び4級炭素を有するポリオール化合物が含有される。かかるポリオール化合物は、3級窒素及び4級炭素を有することが必要であり、その両方を有しない場合、本発明の上記した目的が達成されないか、又は達成される程度が小さくなる。例えば、後に記載される比較例に示されるように、複数の水酸基及び3級窒素原子を有していても、4級炭素原子を有しないトリエタノールアミンの場合は本発明の上記した目的が達成されない。
本発明の液晶配向剤は、前記したポリイミドをポリマー成分とし、3級窒素及び4級炭素を有するポリオール化合物を添加成分とし、これらを溶媒に溶解してなるものである。液晶配向剤におけるポリイミドに対するポリオール化合物の含有量は、ポリイミド100質量部に対して、0.1〜10質量部が好ましく、0.5〜5質量部がより好ましい。ポリオール化合物が過度に含有される場合には、得られる液晶表示素子の特性が悪くなり、逆に、少な過ぎる場合には、本発明で目的とする効果が小さい。
低表面張力を有する溶媒としては、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトールアセテート、エチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセテート、プロピレングリコール−1−モノエチルエーテル−2−アセテート、ジプロピレングリコール、2−(2−エトキシプロポキシ)プロパノール、乳酸メチルエステル、乳酸エチルエステル、乳酸n−プロピルエステル、乳酸n−ブチルエステル、乳酸イソアミルエステルなどが挙げられる。この中でも基板への塗布性の観点から、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、またはジエチレングリコールジエチルエーテルが特に好ましい。
本発明の液晶配向剤の調製方法は、上記したポリイミドを始めとする各成分が液晶配向剤中で均一な状態となるならば特に限定されない。その一例を挙げると、ポリイミドの粉末を溶媒に溶解させてポリイミド溶液とし、次いで、所望の濃度まで溶媒を添加して希釈する方法などである。この希釈工程において、基板への塗布性を制御する為の溶媒組成の調整や、塗膜の特性を改善する為の添加物の追加などを行うことができる。上記のようにして得られた液晶配向剤は、基板に塗布する前に濾過することが好ましい。
この際、用いる基板としては透明性の高い基板であれば特に限定されず、ガラス基板、アクリル基板やポリカーボネート基板などのプラスチック基板などを用いることができ、液晶駆動のためのITO電極などが形成された基板を用いることがプロセスの簡素化の観点から好ましい。また、反射型の液晶表示素子では片側の基板のみにならばシリコンウエハー等の不透明な物でも使用でき、この場合の電極は金属アルミニウム等の光を反射する材料も使用できる。
液晶配向剤を塗布した後の乾燥の工程は、必ずしも必要とされないが、塗布後から焼成までの時間が基板ごとに一定していない場合や、塗布後ただちに焼成されない場合には、乾燥工程を含める方が好ましい。この乾燥は、基板の搬送等により塗膜形状が変形しない程度に溶媒が蒸発していれば良く、その乾燥手段については特に限定されない。具体例を挙げるならば、50〜150℃、好ましくは80〜120℃のホットプレート上で、0.5〜30分、好ましくは1〜5分乾燥させる方法がとられる。
焼成後の塗膜の厚みは、厚すぎると液晶表示素子の消費電力の面で不利となり、薄すぎると液晶表示素子の信頼性が低下する場合があるので、好ましくは10〜200nm、より好ましくは50〜100nmである。
本発明の液晶表示素子は、上記した手法により本発明の液晶配向剤から液晶配向膜付き基板を得た後、公知の方法で液晶セルを作製し、液晶表示素子としたものである。液晶セルの作製の一例を挙げるならば、液晶配向膜の形成された1対の基板を、好ましくは1〜30μm、より好ましくは2〜10μmのスペーサーを挟んで、配向処理方向が0〜270°の任意の角度となるように設置して周囲をシール剤で固定し、液晶を注入して封止する方法が一般的である。液晶封入の方法については特に制限されず、作製した液晶セル内を減圧にした後液晶を注入する真空法、液晶を滴下した後封止を行う滴下法などが例示できる。
実施例及び比較例で使用する略号は以下の通りである。
<テトラカルボン酸二無水物>
A−1: 1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物
A−2: ピロメリット酸二無水物
NMP: N−メチル−2−ピロリドン
NEP: N−エチル−2−ピロリドン
GBL: γ−ブチロラクトン
DMI:1,3−ジメチルイミダゾリジノン
BS: ブチルセロソルブ
ポリイミドの分子量は、該ポリイミドをGPC(常温ゲル浸透クロマトグラフィー)装置によって測定し、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド換算値として数平均分子量と重量平均分子量を算出した。
GPC装置:Shodex社製 (GPC−101)
カラム:Shodex社製 (KD803、KD805の直列)
カラム温度:50℃
溶離液:N,N-ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム−水和物(LiBr・H2O)が30mmol/l、リン酸・無水結晶(o-リン酸)が30mmol/l、テトラヒドロフラン(THF)が10ml/l)
流速:1.0ml/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(重量平均分子量 約900,000、150,000、100,000、30,000)、及び、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(重量平均分子量 約12,000、4,000、1,000)。
ポリイミドのイミド化率は次のようにして測定した。ポリイミド粉末20mgをNMRサンプル管に入れ、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d6、0.05%TMS混合品)0.53mlを添加し、完全に溶解させた。この溶液を日本電子データム社製NMR測定器(JNM-ECA500)にて500MHzのプロトンNMRを測定した。イミド化率は、イミド化前後で変化しない構造に由来するプロトンを基準プロトンとして決め、このプロトンのピーク積算値と、9.5〜10.0ppm付近に現れるアミック酸のNH基に由来するプロトンピーク積算値とを用い次式によって求めた。
イミド化率(%)=(1−α・x/y)×100
上記式において、xはアミック酸のNH基由来のプロトンピーク積算値、yは基準プロトンのピーク積算値、αはポリアミック酸(イミド化率が0%)の場合におけるアミック酸のNH基プロトン一個に対する基準プロトンの個数割合である。
テトラカルボン酸二無水物成分として、A−1を13.53g(0.069mol)、A−2を6.54g(0.030mol)、ジアミン成分として、B−1を6.10g(0.030mol)、B−2を4.89g(0.040mol)、B−4を9.62g(0.030mol)用い、NMP162.7g中、室温で24時間反応させポリアミック酸溶液を得た。
このポリアミック酸溶液142.8gに、NMPを255.64g加えて希釈し、無水酢酸20.64gとピリジン8.8gを加え、温度50℃で3時間反応させてイミド化した。
この得られたポリイミドSPI−1粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-1を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
ポリイミドSPI−1粉末5gにNMPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-1を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
(実施例3)
ポリイミドSPI−1粉末5gにNEPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-1を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
テトラカルボン酸二無水物成分として、A−1を8.18g(42mmol)、A−2を1.63g(7.5mmol)、ジアミン成分として、B−2を1.22g(10mmol)を用い、B−1を5.08g(25mmol)、B−3を6.11g(15mmol)、を用い、NMP88.96g中、室温で24時間反応させポリアミック酸溶液を得た。このポリアミック酸溶液95.8gに、NMPを228.5g加えて希釈し、無水酢酸15.1gとピリジン6.4gを加え、温度50℃で3時間反応させてイミド化した。
得られたポリイミドSPI−2粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-1を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
ポリイミドSPI−2粉末5gにNMPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-1を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
(実施例6)
ポリイミドSPI−2粉末5gにNEPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-1を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
ポリイミドSPI−1粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻したのち、化合物-2を0.25g加え3時間攪拌した。
(実施例8)
ポリイミドSPI−1粉末5gにNMPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻したのち、化合物-2を0.25g加え3時間攪拌した。
(比較例1)
ポリイミドSPI−1粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌して液晶配向剤を得た。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。
(比較例2)
ポリイミドSPI−1粉末5gにNMPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌して液晶配向剤を得た。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。
ポリイミドSPI−1粉末5gにNEPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌して液晶配向剤を得た。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。
(比較例4)
ポリイミドSPI−1粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌して液晶配向剤を得た。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-3を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
(比較例5)
ポリイミドSPI−1粉末5gにNMPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻したのち、化合物−3を0.25g加え3時間攪拌した。
ポリイミドSPI−2粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌して液晶配向剤を得た。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。
(比較例7)
ポリイミドSPI−2粉末5gにNEPを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌して液晶配向剤を得た。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。
ポリイミドSPI−2粉末5gにGBLを65g加え完全に溶解した後にBSを30g加え、温度50℃で24時間攪拌した。攪拌終了時点でポリイミドは完全に溶解していた。これを室温に戻した後、化合物-4を0.25g加え3時間攪拌して液晶配向剤を得た。
液晶配向処理剤を透明電極付きガラス基板にスピンコートし、温度70℃のホットプレート上で70秒乾燥させた後、210℃のホットプレートで10分間焼成を行い、膜厚100nmの塗膜を形成させた。この塗膜面をロール径120mmのラビング装置でレーヨン布を用いて、ロール回転数1000rpm、ロール進行速度50mm/sec、押し込み量0.3mmの条件でラビングし、液晶配向膜付き基板を得た。この基板を2枚用意し、その1枚の液晶配向膜面上に6μmのスペーサーを散布し、その上からシール剤を印刷し、もう1枚の基板を液晶配向膜面が向き合いラビング方向が直行するようにして張り合わせた後、シール剤を硬化させて空セルを作製した。この空セルに減圧注入法によって、液晶MLC−2003(メルク・ジャパン社製)を注入し、注入口を封止して、ツイストネマティック液晶セルを得た。
上記方法にて得られた液晶セルを用いてプレチルト角の測定を行った。測定にはautronic社製のTBA107を用いた。
上記の液晶配向剤を、Cr基板上にそれぞれ約0.1ml滴下し、温度23℃、湿度70%の環境に放置した。この液滴の端近傍及び中央付近を1時間ごとに顕微鏡で観察した。なお、液滴の端近傍は100倍で、液滴の中央付近は50倍の倍率で観察を行った。6時間以内に液滴の端及び中央付近に凝集物が見られた場合は×、6時間経過しても見られない場合を○とし、6時間以内に液滴の端に僅かではあるが凝集物が見られた場合を△と評価した。結果を表2に記載した。
<印刷時の異物評価>
上記と同様な装置を用いて、印刷を実施した。空運転を10回実施した後、10分間印刷機を止め、印刷版を乾燥させた。その後、Cr基板1枚印刷し、上記と同様に焼成した。焼成した基板は共焦点レーザー顕微鏡(レーザーテック社製、商品名:VL2000) で印刷エッジ付近を観察し、印刷エッジ付近に、異物が発生していないものを0.1〜3μmの異物が発生したものを△、3μm以上の異物が発生したものを×と評価した。結果を表2に記載した。
Claims (13)
- ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミック酸をイミド化して得られるポリイミドと、3級窒素原子及び4級炭素原子を有する炭素数が3〜15のポリオール化合物と、を含有することを特徴とする液晶配向剤。
- ポリオール化合物が、水酸基を2〜8個有する化合物である請求項1又は2に記載の液晶配向剤。
- ポリオール化合物をポリイミド100質量部に対し0.1〜10質量部を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の液晶配向剤。
- ジアミン成分が、炭素数2又は3のアルケニル基で置換されたジ置換アミノ基を有するジアミノベンゼンである、請求項1〜5のいずれかに記載の液晶配向剤。
- 式[1]で表されるジアミンを、全ジアミン成分中20〜90モル%含有する請求項7又は8のいずれかに記載の液晶配向剤。
- さらに、式[32]で表されるジアミンが、全ジアミン成分中5〜40モル%含有される、請求項8又は9のいずれかに記載の液晶配向剤。
- ポリイミドを含むポリマーの含有量が、溶媒を含む液晶配向剤中、1〜10質量%である請求項1〜10のいずれかに記載の液晶配向剤。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の液晶配向剤を電極付き基板上に塗布、焼成して得られる液晶配向膜。
- 請求項12に記載の液晶配向膜を有する液晶表示素子。
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