JP5710937B2 - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
しかしながら、これらに記載された二軸配向ポリエステルフィルムは、湿度膨張係数は低いものの、温度膨張係数がいずれの方向も10ppm/℃以上という温度変化に対する寸法変化が大きなものでしかなかった。
(イ)以下の(1)〜(4)
(1)全酸成分の95モル%以上が、テレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分で、テレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、95:5〜70:30の範囲にあること、
(2)全グリコール成分の95モル%以上が、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分で、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、100:0〜70:30の範囲にあること、
(3)全酸成分のモル数を基準として、テレフタル酸成分と1,4−シクロヘキサンジメタノール成分以外の共重合成分の合計が、15モル%以上であること、そして
(4)触媒として用いた金属化合物の金属元素量(M:mol%)が10〜80mmol%の範囲でかつ安定剤として用いたリン化合物のリン元素量(P:mmol%)とのモル比(M/P)が1〜2の範囲にあること
を満足する固有粘度が、0.5〜0.8dl/gの範囲にある芳香族ポリエステルからなり、
フィルムの製膜方向と幅方向のヤング率が2.4GPa以上で、かつ少なくともいずれかの方向は、ヤング率が4GPa以上であること
を満足する芳香族ポリエステルからなる二軸配向ポリエステルフィルム。
(ロ)リン化合物のリン元素量(P)が、3〜70mmol%の範囲である上記(イ)記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
(ハ)共重合成分が、2,6−ナフタレンジカルボン酸成分と、イソフタル酸成分および/またはエチレングリコール成分である上記(イ)記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
(ニ)フィルムの長手方向に直交する方向(幅方向)における温度膨張係数が10ppm/℃以下である上記(イ)記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
(ホ)厚みが3〜8μmの範囲である上記(イ)記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
(ヘ)芳香族ポリエステルが、1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルAと、エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルBを溶融混練したものである上記(イ)記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
(チ)磁気テープのベースフィルムに用いる上記(イ)〜(ヘ)のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
本発明におけるポリエステルは、全酸成分の95モル%以上が、テレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分で、テレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、95:5〜70:30の範囲にある。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、前述のポリエステルを製膜方向と幅方向とに延伸したものである。積層構造は特に制限されず、単層フィルムでも、2層以上の積層フィルムでもよい。また、積層フィルムの場合は、少なくとも1層が本発明の二軸配向ポリエステルフィルムであればよい。また、本発明の二軸配向積層ポリエステルフィルムは、前述のポリエステル樹脂からなり、本発明の効果を阻害しない範囲で、それ自体公知の樹脂や機能剤などを含有していてもよい。ブレンドする樹脂としては、ポリエーテルイミドや液晶性樹脂などは、得られるフィルムの耐熱性などを向上させやすいことから好ましい。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、フィルムの製膜方向または幅方向のいずれかの方向は、ヤング率が4GPa以上、さらに4.5GPa以上、特に5GPa以上であることが好ましい。いずれの方向もヤング率が4GPa未満である場合、温度膨張係数を低減することが困難となりやすい。また、特に、磁気記録テープにベースフィルムに用いる場合、ヤング率を高める方向が二軸配向ポリエステルフィルムの幅方向であることが、トラックずれなどを抑制できることから好ましい。なお、ヤング率の上限は特に制限されないが、延伸時の破断などを抑制する点から、11GPa以下、さらに10GPa以下が好ましい。
まず、本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、前述のポリエステルを溶融製膜して、シート状に押出し、製膜方向と幅方向に延伸することで得られる。
ここでは、逐次二軸延伸について、製膜方向および幅方向に延伸し、熱処理をこの順で行う製造方法を一例として挙げて説明する。まず、最初の製膜方向の延伸はポリエステルのガラス転移温度(Tg:℃)ないし(Tg+40)℃の温度で、2〜8倍に延伸し、次いで幅方向に先の製膜方向の延伸と同等かそれよりも高温の(Tg+10)〜(Tg+50)℃の温度で3〜10倍に延伸し、さらに熱処理としてポリマーの融点以下の温度でかつ(Tg+50)〜(Tg+150)℃の温度で1〜20秒、さらに1〜15秒熱固定処理するのが好ましい。熱処理は、所望に応じて、製膜方向または幅方向に、弛緩させたり、延伸させたりしてもよいが、その範囲は熱処理前の長さを基準として、−5〜5%の範囲が好ましい。
得られたポリエステルの固有粘度はP−クロロフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用いてポリマーを溶解して35℃で測定して求めた。
ガラス転移点、融点はDSC(TAインスツルメンツ株式会社製、商品名:Thermal lyst2100)によりサンプル重量10mg、昇温速度10℃/minで測定した。
得られたフィルムを試料巾10mm、長さ15cmで切り取り、チャック間100mm、引張速度10mm/分、チャート速度500mm/分の条件で万能引張試験装置(東洋ボールドウィン製、商品名:テンシロン)にて引っ張る。得られた荷重―伸び曲線の立ち上がり部の接線よりヤング率を計算する。
得られたフィルムを、フィルムの製膜方向または幅方向が測定方向となるようにそれぞれ長さ15mm、幅5mmに切り出し、真空理工製TMA3000にセットし、窒素雰囲気下(0%RH)、60℃で30分前処理し、その後室温まで降温させる。その後25℃から70℃まで2℃/minで昇温して、各温度でのサンプル長を測定し、次式より温度膨張係数(αt)を算出する。なお、測定方向が切り出した試料の長手方向である。
αt={(L60−L40)}/(L40×△T)}+0.5
ここで、上記式中のL40は40℃のときのサンプル長(mm)、L60は60℃のときのサンプル長(mm)、△Tは20(=60−40)℃、0.5は石英ガラスの温度膨張係数(ppm/℃)である。
得られたフィルムを、フィルムの製膜方向または幅方向が測定方向となるように長さ15mm、幅5mmに切り出し、真空理工製TMA3000にセットし、30℃の窒素雰囲気下で、湿度20%RHと湿度80%RHにおけるそれぞれのサンプルの長さを測定し、次式にて湿度膨張係数を算出する。なお、測定方向が切り出した試料の長手方向である。
αh=(L80−L20)/(L20×△H)
ここで、上記式中のL20は20%RHのときのサンプル長(mm)、L80は80%RHのときのサンプル長(mm)、△H:60(=80−20)%RHである。
フィルム製膜時に、幅方向の倍率をあげていき、フィルムの切断がおきる直前の倍率を最大延伸倍率とした。
グリコール成分については、試料10mgをp−クロロフェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=3:1(容積比)混合溶液0.5mlに80℃で溶解した。イソプロピルアミンを加えて、十分に混合した後に600Mの1H−NMR(日本電子製 JEOL A600)にて80℃で測定し、それぞれのグリコール成分量を測定した。
また、芳香族ジカルボン酸成分については、試料50mgをp−クロロフェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=3:1混合溶液0.5mlに140℃で溶解し、100M 13C−NMR(日本電子製 JEOL A600)にて140℃で測定し、それぞれの酸成分量を測定した。
テレフタル酸ジメチル(TA)、イソフタル酸ジメチル(IA)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を、それぞれのモル比(TA:IA:CHDM)が96:4:200となるように仕込み、そこに触媒として、トリメット酸チタンを表1に示す含有量となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、トリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Aと称する)を得た。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NA)、エチレングリコールを、それぞれのモル比(NA:EG)が100:200となるように仕込み、そこに触媒として、酢酸マンガンを含有量が41mmol%となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、三酸化アンチモンを含有量が41mmol%となるように加え、さらにリン酸トリメチルを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(以下、PEN―Bと称する)を得た。
酸成分としてテレフタル酸ジメチル(TA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDC)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を、それぞれモル比(TA:NDC:CHDM)が80:20:200となるように仕込み、そこに触媒としてトリメット酸チタンを表1に示す量となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、トリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すナフタレンジカルボン酸共重合ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT−Cと称する)を得た。
テレフタル酸ジメチル(TA)、エチレングリコールを、それぞれのモル比(TA:EG)が100:200となるように仕込み、そこに触媒として、酢酸マンガンを含有量が34mmol%となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、三酸化アンチモンを含有量が43mmol%となるように加え、さらにリン酸トリメチルを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリエチレンテレフタレート(以下、PET−Dと称する)を得た。
テレフタル酸ジメチル(TA)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を、それぞれのモル比(TA:CHDM)が100:200となるように仕込み、そこに触媒として、トリメット酸チタンを表1に示す含有量となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、トリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Eと称する)を得た。
参考例5において、トリメット酸チタンを表1に示す含有量となるように変更した以外は同様にして、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Fと称する)を得た。
参考例5において、トリメット酸チタンおよびトリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように変更した以外は同様にして、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Gと称する)を得た。
テレフタル酸ジメチル(TA)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を、それぞれのモル比(TA:CHDM)が100:200となるように仕込み、トリメリット酸チタンを表1に示す含有量となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、トリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Hと称する)を得た。
参考例5において、トリエチルホスホノアセテートを添加しなかった以外は同様にして、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Iと称する)を得た。
参考例5において、トリメリット酸チタンおよびトリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように変更した以外は同様にして、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT―Jと称する)を得た。
テレフタル酸ジメチル(TA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDC)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を、それぞれのモル比(TA:NDC:CHDM)が90:10:200となるように仕込み、そこに触媒として、トリメット酸チタンを表1に示す含有量となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、トリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT−Kと称する)を得た。
テレフタル酸ジメチル(TA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDC)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、エチレングリコール(EG)を、それぞれのモル比(TA:NDC:CHDM:EG)が90:10:180:20となるように仕込み、そこに触媒として、トリメット酸チタンを表1に示す含有量となるように加えてオートクレーブにいれ、攪拌下で加熱してエステル交換した。ついで、トリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように添加して、重縮合し、表1に示すポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(以下、PCT−Lと称する)を得た。
参考例2において、トリメリット酸チタンとトリエチルホスホノアセテートを表1に示す含有量となるように調整したほかは、同様な操作を繰り返して、表1に示すポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PEN−M)を得た。
参考例1で作成したPCT−Aと参考例2で作成したPEN−Bとを、95:5の重量比(PCT−A:PEN−B)で混合し、乾燥した。
このポリエステルを300℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率5.3倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ7μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例1においてPCT−AとPEN−Bの重量比を90:10とし、横延伸倍率を5.8倍とした以外の条件は同様にして、厚さ7μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例1において、PCT−AとPEN−Bの重量比を80:20とし、横延伸倍率を6.3倍とした以外の条件は同様にして、厚さ7μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例1においてIA4PCTとPENの重量比を80:20とし、縦延伸倍率を2倍、横延伸倍率を6倍とした。それ以外の条件は実施例1と同様にして、8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例3において、溶融押出温度を310℃、横延伸倍率を5.8倍とした。それ以外の条件は同様にして、厚さ7μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例1において、PCT−AとPEN−Bの重量比を75:25とし、横延伸倍率を6.3倍とした。それ以外の条件は同様にして、厚さ7μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例3で作成したPCT−Cを乾燥し、300℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率5.9倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例5で作成したPCT−Eと参考例2で作成したPEN−Bとを、80:20の重量比(PCT−E:PEN−B)で混合し、乾燥した。このポリエステルを300℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率5.5倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ7μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例8において、PCT−Eの代わりに参考例7で作成したPCT−Gを、またPEN−Bの代わりに参考例13で作成したPEN−Mを用いた以外は同様な条件にて、厚さ7μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例8において、PCT−Eの代わりに参考例10で作成したPCT−Jを用いた以外は同様な条件にて、厚さ7μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例4で作成したPET−Dを乾燥した。このポリエステルを280℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率4.3倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ4.5μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例2で作成したPEN−Bを乾燥後、300℃で溶融押し出しし、60℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が130℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率5倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度125℃で横延伸倍率4.6倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ4.5μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例1で作成したPCT−Aを乾燥した。このポリエステルを300℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率5.0倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
実施例1において、PCT−AとPEB−Bの重量比を70:30とし、縦方向の延伸倍率を2.5倍、横方向の延伸倍率を5.6倍とした以外の条件は同様にして、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例11で作成したPCT−Kを乾燥した。このポリエステルを300℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率4倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例12で作成したPCT−Lを乾燥した。このポリエステルを300℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率5.0倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
参考例6で作成したPCT−Fと参考例2で作成したPEN−Bとを、80:20の重量比(PCT−F:PEN−B)で混合し、乾燥した。このポリエステルを310℃で溶融押し出しし、25℃に保持した急冷ドラム上で冷却した未延伸フィルムを得た。そして、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、フィルム表面温度が110℃になるように加熱して縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率3.0倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、横延伸温度115℃で横延伸倍率5.0倍、熱固定処理(180℃で10秒間)および冷却を行い、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
比較例7において、PCT−Fの代わりに参考例8で作成したPCT−Hを用いた以外は同様な条件で、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
比較例7において、PCT−Fの代わりに参考例9で作成したPCT−Iを用いた以外は同様な条件で、厚さ8μmの二軸延伸フィルムを得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を表2に示す。
Claims (7)
- 以下の(1)〜(4)
(1)全酸成分の95モル%以上が、テレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分で、テレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、95:5〜70:30の範囲にあること、
(2)全グリコール成分の95モル%以上が、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分で、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、100:0〜70:30の範囲にあること、
(3)全酸成分のモル数を基準として、テレフタル酸成分と1,4−シクロヘキサンジメタノール成分以外の共重合成分の合計が、15モル%以上であること、そして
(4)触媒として用いた金属化合物の金属元素量(M:mol%)が10〜80mmol%の範囲でかつ安定剤として用いたリン化合物のリン元素量(P:mmol%)とのモル比(M/P)が1〜2の範囲にあること
を満足する固有粘度が、0.5〜0.8dl/gの範囲にある芳香族ポリエステルからなり、
フィルムの製膜方向と幅方向のヤング率が2.4GPa以上で、かつ少なくともいずれかの方向は、ヤング率が4GPa以上であることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。 - リン化合物のリン元素量(P)が、3〜70mmol%の範囲である請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 共重合成分が、2,6−ナフタレンジカルボン酸成分と、イソフタル酸成分および/またはエチレングリコール成分である請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルムの長手方向に直交する方向(幅方向)における温度膨張係数が10ppm/℃以下である請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 厚みが3〜8μmの範囲である請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 芳香族ポリエステルが、1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルAと、エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルBを溶融混練したものである請求項1記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 磁気テープのベースフィルムに用いる請求項1〜6のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
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