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JP5708040B2 - ズームレンズおよびカメラおよび情報装置 - Google Patents

ズームレンズおよびカメラおよび情報装置 Download PDF

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JP5708040B2 JP2011045410A JP2011045410A JP5708040B2 JP 5708040 B2 JP5708040 B2 JP 5708040B2 JP 2011045410 A JP2011045410 A JP 2011045410A JP 2011045410 A JP2011045410 A JP 2011045410A JP 5708040 B2 JP5708040 B2 JP 5708040B2
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Description

この発明は、ズームレンズおよびカメラおよび情報装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ等に用いられる撮影光学系はズームレンズが一般的であり、特に「35mm判換算で50mm程度の画角」を焦点距離範囲に含むズームレンズが一般化しており、さらなる要請として、小型化や広角化とともに「オートフォーカス(以下「AF」と略記する)の高速化」の要望が強い。
大きい変倍比と全長の小型化を両立できる構成として正群先行の所謂「ポジティブリードタイプ」のズームレンズが知られている。
このようなポジティブリードタイプのズームレンズで、レンズ内部にあるレンズ群を変位させてフォーカシングを行なうタイプのものとして、絞りよりも物体側に、物体側から順に、正・負・負の屈折力配分で第1〜第3レンズ群を配し、第3レンズ群の移動によりフォーカシングを行なうものが特許文献1〜4により知られている。
特に、特許文献4に記載のズームレンズは、フォーカシングを行なうための第3レンズ群を「1枚の負レンズ」で構成することにより、第3レンズ群を軽量化してフォーカシングの高速化を可能としている。
しかし、特許文献4記載のズームレンズは、フォーカシングに必要な変位量が大きく、ズームレンズの「使用状態における小型化」の実現にはなお改善の余地がある。
この発明は上述した事情に鑑み、フォーカシングを行なうフォーカス群がコンパクトで、フォーカシングに伴うフォーカス群の変位量が小さく、高速のAF、小型・高性能・広画角でデジタルスチルカメラに適したズームレンズを実現可能とすることを課題とする。
この発明はまた、広角端における半画角:37.5度以上、変倍比:1.9〜2.9倍程度で、500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を有し、高速のAF、小型・高性能のズームレンズの実現を課題とする。
この発明はまた、かかるズームレンズを用いるカメラ、撮像装置の実現を目的とする。
請求項1記載のズームレンズは、物体から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、正の屈折力を有する第5レンズ群を配し、第3レンズ群と第4レンズ群との間に絞りを配してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、各レンズ群が独立して物体側へ移動するものである。
そして、第1レンズ群は、物体側から順に、負レンズと正レンズの2枚のレンズにより構成され、第3レンズ群は1枚の負レンズにより構成され、第5レンズ群は、物体側から順に、正レンズ及び負レンズの2枚のレンズにより構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは第3レンズ群が光軸方向に移動して行われる。
第2レンズ群の焦点距離:f2、望遠端における全系の焦点距離:ftが、条件:
(1) 0.7 < |f2/ft| < 2.4
を満足する。
請求項1記載のズームレンズは、望遠端における光学全長:Lt、第3レンズ群をなす1枚の負レンズの光軸上の肉厚:D3が、条件:
(2) 80 < Lt/D3 < 120
を満足することが好ましい(請求項2)。
条件(2)のパラメータにおける望遠端における光学全長:Ltは「実距離」である。
即ち、後述の実施例のように、第5レンズ群の像側に、フィルタ類が配置される場合、当該フィルタ類の厚さについて、実距離(物理的長さ)で計算される。
請求項1または2記載のズームレンズは、第5レンズ群の像側のレンズが「少なくとも1面が非球面形状を有する負レンズ」であることが好ましい(請求項3)。
請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズは「ズームレンズによる像を撮像素子により読取る情報装置」に用いられるものであることができる(請求項4)
この場合「その歪曲収差が、撮像素子により情報化されたデータの電子的な処理により補正できる範囲で許容されている」ことができる。
この発明のカメラは、請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とする(請求項5)。
カメラは「ズームレンズによる像を撮像素子により読取る機能を持つカメラ」として構成することができ、この場合には、ズームレンズとして、請求項1〜3の任意の1に記載のものを用いることも、請求項4記載のものを用いることもできる。
即ち、カメラは、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、銀塩カメラ等として実施することもできるが、デジタルスチルカメラのように「ズームレンズによる像を撮像素子により読取る機能を持つカメラ」として実施でき、この場合には、採用するズームレンズとして請求項4記載のものが好適である(請求項6)。
この発明の情報装置は、請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有し、携帯情報端末装置として構成されたことを特徴とする(請求項7)。
条件(1)は、第2レンズ群の負の屈折力を「全系の正の屈折力にバランスさせる」状権である。第2レンズ群は「主たる変倍機能を担う」ものであり、条件(1)の上限を超えると、第2レンズ群の負の屈折力が弱くなりすぎて、所与の変倍比を実現するのに、第2レンズ群を大きく変位させる必要が生じ、レンズ全長の長大化を齎し、ズームレンズ、ひいては、これを用いるカメラや携帯情報端末装置のコンパクト化に不利となる。
条件(1)の下限を超えると、第2レンズ群の負の屈折力が強くなりすぎ、ズームレンズのバックフォーカスが長くなり、カメラや携帯情報端末装置の小型化に不利となる。
請求項1記載のズームレンズは、上記の如き構成を有し、フォーカシングを行なう第3レンズ群が「1枚の負レンズ」で形成されるので、フォーカシングのために移動させる部分が軽量となり、高速のオートフォーカス動作が可能になるが、上記条件(1)を満足することにより、ズームレンズやこれを用いるカメラ・携帯情報端末装置をコンパクトに構成することが可能となる。
条件(2)は、ズームレンズ・カメラ・携帯情報端末装置のコンパクト化、フォーカシングの高速化に有利な条件であり、第3レンズ群の光軸上の肉厚:D3が、望遠端における全長:Ltに対して条件(2)を満足することにより、コンパクト化やフォーカシングの高速化を可能とする。
条件(2)の下限を超えると、望遠端における全長に対して「第3レンズ群の肉厚が大きく」なりズームレンズの小型化に不利であり、また、高速フォーカシングを行なうために第3レンズ群を駆動するエネルギが大きくなり易く、駆動エネルギを抑制するとフォーカシングのための移動速度が遅くなり、高速オートフォーカスが困難になる。
条件(2)の上限を超えると、レンズ全長が長くなるか、あるいは第3レンズ群(1枚の負レンズ)の肉厚が薄くなり、第3レンズ群のレンズ加工が困難になる。
請求項3のズームレンズは、上記の如く、第5レンズ群の像側のレンズが「少なくとも1面が非球面形状を有する負レンズ」であるが、第5レンズ群に負の屈折力を有するレンズを配置することにより、第2レンズ群と第3レンズ群が有するべき負の屈折力の一部を、第5レンズ群の上記負レンズに分担させ、負の屈折力の配分を、第2、第3、第5レンズ群に分散させることができ、収差補正に有利となる。
また、上記負レンズの「少なくとも1面」を非球面形状とすることにより、収差補正の効果をより高めることができる。即ち、第5レンズ群は全レンズ群中で最も像側に配置されるが、その第5レンズ群のなかで「最も像面に近い負レンズ」に非球面を配することにより、この負レンズよりも物体側で発生した収差を包括して補正することができる。
レンズによる結像画像を「撮像素子」の撮像面上に結像させ、撮像素子により画像を情報化する場合、情報化されたデータに対して電子的な処理を行って、結像された画像における歪曲収差を補正できることが知られている。
従って、このような歪曲収差補正を前提とし、「電子的な処理によって補正できる範囲の歪曲収差を許容」すれば、歪曲収差以外の収差を「より良好に補正」することができ、広画角化や高変倍化、高性能化に資することができる。
歪曲収差は、画角が大きくなるほど発生しやすいので、少なくとも広角端側、好ましくは広角端と中間焦点距離を含む変倍領域で、歪曲収差を補正可能とするのがよい。電子的な処理による歪曲収差補正は、歪曲収差20%程度まで可能である。
さらに補足すると、上述の如く、第1レンズ群は物体側より順に「1枚の負レンズと、1枚の正レンズを有する構成」であるが、より具体的には、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズの2枚で構成するのが好ましい。
高変倍化、特に望遠端の焦点距離を長くするには、望遠端における「第2〜第5レンズ群の合成倍率」を大きくする必要があり、合成倍率が大きい分だけ「第1レンズ群で発生した収差が像面上で拡大される」ことになる。
このため、高変倍化を進めるには、第1レンズ群で発生する収差量を十分に小さく抑える必要があり、そのためには第1レンズ群を上記構成とすることが好ましい。
第2レンズ群は物体側から順に、像側に曲率の大きな面を向けた負レンズ、負レンズ、正レンズの3枚で構成することが好ましい。
物体側から順に「負レンズ、負レンズ、正レンズという配置」にすることで「第2レンズ群の主点を像側に近づける」ことが可能となり、望遠端における光学系全長の短縮に寄与できる。
絞りの開放径は「変倍に係らず一定とする」のが機構上簡略となってよいが、望遠端の開放径を広角端に比べて大きくすることにより、Fナンバの変化を小さくすることも出来る。像面に到達する光量を減少させる必要があるときは、絞りを小径化しても良いが、「絞り径を大きく変えることなくNDフィルタ等の挿入により光量を減少」させるほうが回折現象による解像力の低下を防止できて好ましい。
以上の説明したように、この発明によれば、新規なズームレンズを実現できる。
この発明のズームレンズは、上記の如く、フォーカシングを行なう第3レンズが「1枚の負レンズ」で構成され、軽量であるためにフォーカス時の駆動エネルギを小さくできるので、高速AFが可能となり、ズームレンズの小型化を実現できる。
そして、後述する実施例に示すように、広角端の半画角が37.5度以上、変倍比:1.9〜2.9倍程度で、十分に収差補正され、小型でかつ高解像度の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを実現できる。
また、請求項4のように「ズームレンズによる像を撮像素子により読取る情報装置に用いられる」場合は、前述のように「電子的な処理によって補正できる範囲の歪曲収差を許容」することにより、後述する実施例1〜5に示すように、歪曲収差以外の収差の「極めて良好な補正」が可能となる。
このような小型・高性能のズームレンズを撮像用光学系として有することにより、小型で性能のよいカメラ、情報装置を実現できる。
実施例1のズームレンズのレンズ構成と変倍の際の各レンズ群の変位を説明するための図である。 実施例2のズームレンズのレンズ構成と変倍の際の各レンズ群の変位を説明するための図である。 実施例3のズームレンズのレンズ構成と変倍の際の各レンズ群の変位を説明するための図である。 実施例4のズームレンズのレンズ構成と変倍の際の各レンズ群の変位を説明するための図である。 実施例5のズームレンズのレンズ構成と変倍の際の各レンズ群の変位を説明するための図である。 実施例1のズームレンズの広角端における収差図である。 実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例1のズームレンズの望遠端における収差図である。 実施例2のズームレンズの広角端における収差図である。 実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例2のズームレンズの望遠端における収差図である。 実施例3のズームレンズの広角端における収差図である。 実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例3のズームレンズの望遠端における収差図である。 実施例4のズームレンズの広角端における収差図である。 実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例4のズームレンズの望遠端における収差図である。 実施例5のズームレンズの広角端における収差図である。 実施例5のズームレンズの中間焦点距離における収差図である。 実施例5のズームレンズの望遠端における収差図である。 携帯情報端末装置の実施の1形態を説明するための図である。 図21の装置のシステムを説明するための図である。 歪曲収差の電子的な補正を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1〜図5は、ズームレンズの実施の形態を示している。図1〜図5に示すズームレンズはこの順序に、後述する実施例1〜5に関するものである。
繁雑を避けるため、図1〜5において符号を共通化する。
符号「I」により第1レンズ群、符号「II」により第2レンズ群、符号「III」により第3レンズ群、符号「IV」により第4レンズ群、符号「V」により第5レンズ群を示す。また、符号「S」により開口絞りを示す。図の左方が「物体側」、右方が「像側」である。
符号Fは「透明平行平板」を示す。透明平行平板Fは、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種フィルタ(物体側の透明平行平板)やCCDセンサ等の撮像素子のカバーガラス(シールガラス 像側の透明平行平板)を「これらに等価な2枚の透明平行平板」として示したものである。
前述の如く、条件(2)のパラメータにおける「望遠端における光学全長:Lt」の算出に際して、透明平行平板Fの厚さは、空気換算されることなく実距離で計算される。
図1〜図5の上段の図は「広角端におけるレンズ群配置」、中段の図は「中間焦点距離におけるレンズ群配置」を示し、最下段の図は「望遠端におけるレンズ群配置」を示す図である。広角端から望遠端への変倍に際して、ズームレンズの各レンズ群は、図の最上段の状態から最下段の状態へ向かって、矢印で示すように移動する。
このように、図1〜図5に示すズームレンズは、光軸に沿って物体側から像側へ向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群I、負の屈折力の第2レンズ群II、負の屈折力の第3レンズ群III、正の屈折力の第4レンズ群IV、正の屈折力の第5レンズ群Vを配し、第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVとの間に絞りSを配してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群I〜第5レンズ群Vが「互いに独立して物体側へ単調に移動」する。
第3レンズ群IIIは「1枚の負レンズ」により構成され、その変位によりフォーカシングが行なわれる。なお、開口絞りSは第4レンズ群IVと一体で変位する。
そして、これらの実施の形態に対応する後述の実施例1〜5に示すように、各ズームレンズは条件(1)、(2)を満足する。
図21、図22を参照して、撮像装置としての「携帯情報端末装置」の実施の形態を説明する。
携帯情報端末装置のシステム構成は、図22に示すように、「ズームレンズ」である撮影レンズ1と「撮像素子」である受光素子13を有し、撮影レンズ1によって形成される撮影対象物の像を受光素子13によって読取るように構成され、受光素子13からの出力を、中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14によって処理してデジタル情報に変換する。
デジタル情報に変換された画像は、液晶モニタ7に表示され、半導体メモリ15に記憶され、あるいは通信カード16により外部への通信に供される。この通信機能を除いた部分は「カメラ」を構成する。
撮影レンズ1としては、請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズ、具体的には後述する実施例1〜5のズームレンズを用いる。
液晶モニタ7には「撮影中の画像」を表示することもできるし、半導体メモリ15に記録されている画像を表示することもできる。
撮影レンズ1は携帯情報端末装置の携帯時には、図21(A)に示すように「沈胴状態」にあり、電源スイッチ6の操作により電源が入ると筐体5から鏡胴が繰り出される。鏡胴が繰り出された状態において、鏡胴内部でズームレンズの各群は「例えば広角端の配置」となっており、図示されないズームレバーを操作することで各群の配置が変化し、望遠端への変倍を行なうことができる。
このとき、ファインダ2も撮影レンズ1の画角の変化に連動して変倍する。
シャッタボタン4の「半押し」によりフォーカシングがなされる。
フォーカシングは第3レンズ群の移動により行なわれるが、「受光素子の移動」によって行なうこともできる。シャッタボタン4をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は上記の処理がなされる。
半導体メモリ15に記録した画像を液晶モニタ7に表示したり、通信カード16等を使用して外部へ送信したりする際は、操作ボタン8を操作して行なう。半導体メモリ15および通信カード16等は、それぞれ専用または汎用のスロット9に挿入して使用される。
撮影レンズが「沈胴状態」にあるとき、ズームレンズの各レンズ群は、必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、第2レンズ群が、光軸上から退避して「他のレンズ群と並列に収納される」如き機構とすれば、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
以下、具体的な実施例を5例挙げる。
実施例における記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
r:曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面定数
A6:6次の非球面定数
A8:8次の非球面定数
A10:10次の非球面定数
A12:12次の非球面定数
A14:14次の非球面定数
「非球面形状」は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、円錐定数:K、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、周知の式:
X=CH/[1+√{1−(1+K)C}]+A4・H+A6・H
+A8・H+A10・H10+A12・H12+A14・H14
で表され、近軸曲率半径:R(=1/C)と円錐定数:K、非球面係数:A4〜A14を与えて形状を特定する。
なお「長さの次元を持つ量」の単位は「mm」である。
各実施例における「硝種」中の(HOYA)は「HOYA株式会社」、(OHARA)は「株式会社オハラ」であり、これらの製造会社の光学硝種名を挙げている。
「実施例1」
実施例1のズームレンズは、図1に即して説明したものである。
第1レンズ群Iは、物体側から順に物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズとからなる。
第2レンズ群IIは、物体側に凸面を向け、物体側面に非球面を有する負メニスカスレンズと、像側により強い凹面を向けた両凹レンズと、物体側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる。
第3レンズ群IIIは、物体側により強い凹面を向けた1枚の両凹レンズである。
第4レンズ群IVは、物体側により強い凸面を向け、物体側面が非球面である両凸レンズと、物体側により強い凸面を向けた両凸レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。
第5レンズ群Vは、物体側により強い凸面を向けた両凸レンズと、像側に凸面を向け、両面が非球面である負メニスカスレンズからなる。
各レンズ群は、広角端から望遠端への変倍に際し、図1に示すように、全群が移動する。各レンズ群は物体側に単調に移動するが、第1レンズ群Iと第2レンズ群IIの間隔は増大し、第2レンズ群IIと第3レンズ群IIIの間隔も増大する。第3レンズ群IIIと第4レンズ群IVの間隔は減少し、第4レンズ群IVと第5レンズ群Vの間隔は減少する。開口絞りSは、第4レンズ群IVと一体で移動する。
f=15.99〜46.53 F=3.66〜5.81 ω=41.8〜17.08
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0005708040
「非球面」
非球面は、上記表1において「*印」を付した面である。以下の実施例においても同様である。
実施例1の非球面のデータを以下に示す。
第4面
K=0
A4=1.056440E-06
A6=4.970200E-08
A8=-7.07385E-10
A10=5.361300E-12
A12=-1.57191E-14
第13面
K=0
A4=-7.78796E-05
A6=-2.65621E-07
A8=-1.50697E-09
第21面
K=0
A4=3.625180E-05
A6=1.430340E-06
A8=-1.49906E-08
第22面
K=0
A4=1.042670E-04
A6=1.381650E-06
A8=-1.17092E-08
上記非球面の表記において、例えば「-1.17092E-08」は「-1.17092×10-8」を意味する。以下においても同様である。
「可変量」
可変量のデータを表2に示す。
Figure 0005708040
図6、図7、図8に順次、実施例1の広角端、中間焦点距離、望遠端における収差図を示す。球面収差の図中の破線は「正弦条件」、非点収差の図中の実線は「サジタル」、破線は「メリディオナル」をそれぞれ表す。また、「g」、「d」はそれぞれ、g線およびd線を表す。他の収差図についても同様である。
「実施例2」
実施例2のズームレンズは、図2に即して説明したものである。
第2レンズ群IIの第2レンズが「像側により強い凹面を向けた両凹レンズ」、第4レンズ群IVの第3レンズが「像側により強い凹面を向けた両凹レンズ」であり、他は実施例1と同様である。
f=18.65〜54.3 F=3.62〜5.83 ω=37.5〜14.8
実施例2のデータを表3に示す。
Figure 0005708040
「非球面」
実施例2の非球面のデータを以下に示す。
第4面
K=0
A4=-2.56108E-06
A6=1.044020E-07
A8=-1.4309E-09
A10=1.355110E-11
A12=-5.04361E-14
第13面
K=0
A4=-9.25137E-05
A6=-3.51547E-07
A8=-8.00052E-09
第21面
K=0
A4=-2.51375E-04
A6=3.572660E-06
A8=1.359970E-08
第22面
K=0
A4=-1.75754E-04
A6=4.150840E-06
A8=-1.1655E-08 。
「可変量」
可変量のデータを表4に示す。
Figure 0005708040
図9、図10、図11に順次、実施例2の広角端、中間焦点距離、望遠端における収差図を示す。
「実施例3」
実施例3のズームレンズは、図3に即して説明したものである。
第2レンズ群IIの第2レンズが「像側に凸面を向けた負メニスカスレンズ」であること以外は実施例1と同様である。
f=16.15〜38 F=3.63〜5.86 ω=41.5〜20.6
実施例3のデータを表5に示す。
Figure 0005708040
「非球面」
実施例3の非球面のデータを以下に示す。
第4面
K=0
A4=2.777450E-05
A6=-3.99444E-08
A8=6.048460E-10
A10=1.095400E-12
A12=-2.48491E-14
第13面
K=0
A4=-9.36505E-05
A6=4.158310E-08
A8=-5.89151E-09
第21面
K=0
A4=5.741240E-06
A6=-1.82504E-06
A8=4.009180E-09
第22面
K=0
A4=1.736520E-04
A6=-1.06638E-06
A8=2.185120E-08 。
「可変量」
可変量のデータを表6に示す。
Figure 0005708040
図12、図13、図14に順次、実施例3の広角端、中間焦点距離、望遠端における収差図を示す。
「実施例4」
実施例4のズームレンズは、図4に示したものである。
第1レンズ群Iの第2レンズが「物体側により強い凸面を向けた両凸レンズ」、第5レンズ群の第2レンズが「像側にのみ非球面を有する両凸レンズ」であること以外は、実施例1と同様である。
f=16.15〜31.66 F=3.62〜5.84 ω=41.5〜24.3
実施例4のデータを表7に示す。
Figure 0005708040
「非球面」
実施例4の非球面のデータを以下に示す。
第4面
K=0
A4=5.736250E-06
A6=1.541920E-07
A8=-1.54552E-09
A10=2.609640E-11
A12=-1.36118E-13
第13面
K=0
A4=-6.60531E-05
A6=-9.67387E-08
A8=-6.97485E-09
第22面
K=0
A4=2.216200E-04
A6=2.466620E-06
A8=-2.45507E-08
A10=6.485260E-10 。
「可変量」
可変量のデータを表8に示す。
Figure 0005708040
図15、図16、図17に順次、実施例4の広角端、中間焦点距離、望遠端における収差図を示す。
「実施例5」
実施例5のズームレンズは、図5に示したものである。
レンズ構成は、実施例1と同様である。
f=15.99〜46.56 F=3.65〜5.85 ω=41.8〜17.07
実施例5のデータを表9に示す。
Figure 0005708040
「非球面」
実施例5の非球面のデータを以下に示す。
第4面
K=0
A4=3.219740E-06
A6=3.603850E-08
A8=-5.10179E-10
A10=3.418800E-12
A12=-8.46642E-15
第13面
K=0
A4=-7.30888E-05
A6=-2.79226E-07
A8=-1.37626E-09
第21面
K=0
A4=2.979630E-05
A6=1.179710E-06
A8=-6.349E-09
第22面
K=0
A4=9.580120E-05
A6=1.208010E-06
A8=-8.5897E-09 。
「可変量」
可変量のデータを表10に示す。
Figure 0005708040
図18、図19、図20に順次、実施例5の広角端、中間焦点距離、望遠端における収差図を示す。
「条件式のパラメータの値」
実施例1〜5における各条件式のパラメータの値を表11に示す。
Figure 0005708040
各実施例とも条件(1)、(2)のパラメータは範囲内にある。
各レンズ群のレンズ構成は、上記の如く、第1レンズ群Iが「負・正の2枚構成」、第2レンズ群が「負・負・正」の3枚構成、第3レンズ群IIIが1枚の負レンズ、第4群が「正・正・負の3枚構成」、第5群が「正・負の2枚構成」であり、このようなレンズ構成は好適である。
また、実施例1〜5のズームレンズとも、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群Iを大きく物体側へ移動させることにより、広角端において第1レンズ群Iを通過する光線高さを低くして、広角化に伴う第1レンズ群Iの大型化を抑制している。
実施例1〜5のズームレンズとも、広角端において「電子的に補正可能な程度の歪曲収差」を許容しており、これらの歪曲収差を電子的に補正する。即ち、広角端において、近軸像高を13mmとし、補正後の像高が14.3mmとなるように電子的に補正する。
歪曲収差の電子的な補正は種々考えられるが、1例を、図22を参照して説明する。
図23において、符号Im1で示すのは「撮像素子の受光面形状」であり、矩形形状をなしている。この受光面形状Im1に外接する円IC1は、受光面形状Im1をカバーするイメージサークルであり、望遠端・中間焦点距離における「結像範囲」である。
図23において、符号1m2で示すのは、「広角端近傍における像面形状」を説明図的に示している。広角端近傍では意図的に負の歪曲収差を許容しているので、像面形状Im2は「樽型形状」となっている。なお、図23の負の歪曲収差は「やや誇張」して描かれている。
このような「樽型形状の歪曲収差」を電子的に補正して、受光面形状Im1に合致する形状にするのである。
図23のように、受光面形状Im1の中心から縦方向の基準線に対して角:θをなす直線上にある「画素」を考えてみる。
図の如く、この画素に対応する受光素子の上記中心からの距離を「X」、上記中心からの距離:Xにおける歪曲収差をDis(X)[%]とすると、距離「X」の位置にある画素を、上記「直線上」において「100X/(100+Dis(X))」の位置に変換する補正を行なえばよい。このようにして「広角端における歪曲収差」を良好に補正した画像を撮像することができる。
この電子的な補正により、中間焦点距離・広角端における理想像高が「所望のイメージサークルの大きさ」である14.3mmとなるようにするのである。即ち、中間焦点距離・広角端における「イメージサークルの大きさ」を所望のイメージサークルの大きさの「(100+Dis(X))/100倍」とすることができる。
歪曲収差は上記の如く電子的な補正が可能であるので、電子的な補正が可能な範囲で、歪曲収差の発生を許容すれば、また、他の収差の補正の自由度や変倍比に対する条件が緩和され、大きい変倍比の実現が可能になる。また、上記のように、中間焦点距離・広角端におけるイメージサークルを小さくできるため、広角化に大きな効果がある。
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
III 第3レンズ群
S 開口絞り
IV 第4レンズ群
V 第5レンズ群
特許第3716418号公報 特許第3397686号公報 特許第4401451号公報 特開2009−251112公報

Claims (7)

  1. 物体から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、負の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、正の屈折力を有する第5レンズ群を配し、第3レンズ群と第4レンズ群との間に絞りを配してなり、広角端から望遠端への変倍に際して、各レンズ群が独立して物体側へ移動し、
    第1レンズ群は、物体側から順に、負レンズと正レンズの2枚のレンズにより構成され
    、第3レンズ群は1枚の負レンズにより構成され、第5レンズ群は、物体側から順に、正レンズ及び負レンズの2枚のレンズにより構成され、
    無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングは第3レンズ群が光軸方向に移動して行われ、
    第2レンズ群の焦点距離:f2、望遠端における全系の焦点距離:ftが、条件:
    (1) 0.7 < |f2/ft| < 2.4
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1記載のズームレンズにおいて、
    望遠端における光学全長(実距離):Lt、第3レンズ群をなす1枚の負レンズの光軸上の肉厚:D3が、条件:
    (2) 80 < Lt/D3 < 120
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて、
    第5レンズ群の像側のレンズは、少なくとも1面が非球面形状を有する負レンズであることを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    ズームレンズによる像を撮像素子により読取る情報装置に用いられることを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とするカメラ。
  6. ズームレンズによる像を撮像素子により読取る機能を持ち、ズームレンズとして、請求項4記載のものを用いることを特徴とするカメラ。
  7. 請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有し、携帯情報端末装置として構成されたことを特徴とする情報装置。
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