JP5704446B2 - ハーネスプロテクタ構造 - Google Patents
ハーネスプロテクタ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5704446B2 JP5704446B2 JP2011054134A JP2011054134A JP5704446B2 JP 5704446 B2 JP5704446 B2 JP 5704446B2 JP 2011054134 A JP2011054134 A JP 2011054134A JP 2011054134 A JP2011054134 A JP 2011054134A JP 5704446 B2 JP5704446 B2 JP 5704446B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- harness
- harness protector
- protector
- lid
- bundle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Description
このため、特許文献2のハーネスプロテクタ構造は、ハーネスプロテクタにハーネスを押さえる構造と関連しない別の構造を追加する必要があり、また、内部通路空間に突出する突出部によって内部通路空間の断面積が減少するとともに、ハーネスが突出部によって外側に押されるため、安定して支持することができない。
前記マウントブラケット4は、厚い板金を用いた板金ブラケットであり、曲げ加工や溶接を施すことによってコ字状の断面形状、または、ロ字状の閉断面の構造を有する形状を呈している。図9に示すマウントブラケット4は、曲げ加工によってコ字状の断面形状としたブラケット本体8を設け、ブラケット本体8の開放部分に溶接を施して板金のカバー体9を足すことによって、概して、ロ字状の閉断面の構造を有する形状を呈する。マウントブラケット4の上面は、上面を形成する板金のカバー体9が、ブラケット本体8の底壁から立ち上がる二つの厚い板金による側壁10・11の上端の突出部12・13より少し一段低く下がった下がり部14となっている。マウントブラケット4は、突出した両端の突出部12・13と下がり部14との高低差によって、下がり部14上の側壁10・11間に極めて薄く偏平な空間S1を形成している。
前記ハーネスプロテクタ15は、図8に示すように、全体形状として平面視でL字状を呈し、ハーネス束6を通すL字状の内部通路空間16・17を有する樋形状のプロテクタ本体18を備える。樋形状のプロテクタ本体18は、底壁部19と底壁部19の両側から立ち上がる二つの側壁部20・21とを有し、上方に開放している。プロテクタ本体18は、L字状の短辺部分22と長辺部分23とのそれぞれに、内部通路空間16・17に沿う開口部を部分的に閉塞する開閉可能な蓋24・25を一体的に備える。L字状の短辺部分22と長辺部分23とが接合する部分は、蓋24・25によって閉塞されない上方が開放された開放部分26となっている。ハーネスプロテクタ15は、プロテクタ本体18のL字状の長辺部分23を利用して、マウントブラケット4の上部に取り付け支持する。
前記蓋24・25は、薄肉部によって形成したヒンジ27・28によって、樋形状の内部通路空間16・17を構成する一方の側壁部20の上端付近に一体化して設けてある。短辺部分22の蓋24は、幅方向一側に連結したヒンジ27により一方の側壁部20の上端に回動可能に連結されて内部通路空間16を開閉可能とし、幅方向他側に係止突部29を備えている。短辺部分22の他方の側壁部21には、蓋24を閉じたときに係止突部29が係止する係止段部30を備えている。長辺部分23の蓋25は、幅方向一側に連結したヒンジ28により一方の側壁部20の上端に回動可能に連結されて内部通路空間17を開閉可能とし、幅方向他側に係止突部31を備えている。長辺部分23の他方の側壁部22には、蓋25を閉じたときに係止突部31が係止する係止段部32を備えている。
ハーネスプロテクタ15は、各蓋24・25をそれぞれヒンジ27・28により閉塞方向に回動させ、各係止突起29・31をそれぞれ係止段部30・32に係止して内部通路空間16・17を閉鎖することで、内部通路空間16・17にハーネス束6を延出させて収容する。
ハーネスプロテクタ15の短辺部分22によって保護される部分(図4のA)のハーネス束6は、図5に示すように、テープ33によるテープ巻きが施されており、ハーネス束6の束毎に断面円形となっている。また、ハーネスプロテクタ15の開放部分26と長辺部分23の一部とによって保護される部分(図4のB)のハーネス束6は、図6に示すように、個々の単ハーネス5がやや余裕を持った状態で接する扁平な形状となっている。さらに、ハーネスプロテクタ15の長辺部分23によって保護される部分(図4のC)のハーネス束6は、図7に示すように、個々の単ハーネス5が緊密な状態で接する扁平な形状となっている。
このように、ハーネスプロテクタ15は、長辺部分23の底壁部19に設けた隆起部34がハーネス束6に対して交差する方向に延出する形状を呈するため、その隆起部34の形状を利用して、内部通路空間17に入れ込む際に束ねられていない単ハーネス5を隆起部34との間で作業者が手指で無理なく安定して押さえることができ、蓋25を閉じる際に個々の単ハーネス5を挟んでしまうことがない。
ここで、前記ヒンジ28脇の幅aを単ハーネス5の直径Rの12割未満の寸法とする点について、図3を用いて説明する。
図3に矢印で示すように、半径rを有する単ハーネス5の蓋25による押し出し方向と挟み込み方向に対して、境界角度θ(側壁部20の上端面35と蓋25の内面36とのなす角度)を45度とした場合において、
上端面35及び内面36のヒンジ28側で交差する点をE、
単ハーネス5の中心Dを通り上端面35に垂直な線分yが上端面35と交差する点をF、
単ハーネス5の中心Dを通り上端面35に垂直な線分yが内面36と交差する点をG、
単ハーネス5の中心Dを通り内面36に垂直な線分zが内面36と交差する点をH、
とする。
三角形EFGは、直角EFGを挟む2辺EF、FGの長さをa、直角EFGに対向する辺EGの長さをa*√2とする二等辺三角形である。また、三角形GHDは、直角GHDを挟む2辺DH、HGの長さをr、直角GHDに対向する辺DGの長さをr*√2とする二等辺三角形である。
よって、蓋25の閉塞により消失する上端面35のヒンジ28脇の幅aは、
・a=r+r*√2
であり、√2≒1.4とすると、
・a=r(1+1.4)=2.4r
単ハーネス5の直径R=2rなので、
・a≒1.2R
となるので、ハーネスプロテクタ15のヒンジ28脇の幅aを単ハーネス5の直径Rの12割未満の寸法とし、ヒンジ28を設けた側壁部20の上端に内部通路空間17側に傾斜する傾斜面37を形成している。
このように、ハーネスプロテクタ15は、ばらになっている単ハーネス5が載置される側壁部20の上端面35を実質的になくすことで、ヒンジ28近傍の側壁部20の上端面35で単ハーネス5が蓋25に挟み込まれる状態をなくすことができる。また、ヒンジ28近傍の側壁部20の上端面35に位置する単ハーネス5は、傾斜面37によって内部通路空間17側に容易に移動させることができる。
なお、ハーネスプロテクタ15は、図2に示すように、他の側壁部21の上端面38の幅を単ハーネス5の直径Rの12割未満の寸法とし、他の側壁部21の上端に内部通路空間17側に傾斜する傾斜面39を形成することによって、蓋25の閉塞時に上端面38に位置する単ハーネス5を蓋25に挟み込まれないように、傾斜面39によって内部通路空間17側に容易に移動させることができる。
この隆起部34は、マウントブラケット4に当接する当接部として機能し、所定の高さがあり、直立面を有する段部として形成すれば良いが、この実施形態での隆起部(当接部)34は、ハーネスプロテクタ15の長辺部分23の内部通路空間17が浅くなるように底壁部19を突き上げるとともに、この突き上げに伴って形成される段部の縦壁面部40から下方に延出する縦壁41を設けている。この縦壁41は、底壁部19のうち相対的に低い方となる基準の底壁部19から下方に突出することにより、マウントブラケット4の側壁11に対向し当接する面積を広く確保している。ハーネスプロテクタ15は、この当接により、後述するクランプ部44だけではマウントブラケット4の側壁11に沿って回転する方向の自由度が残るのを位置決めし、安定的に固定することができる。
隆起部34ともなる底壁部19の突き上げ形状は、内部通路空間17を形成する樋形状の幅方向にそって全幅にわたって一様に形成される。これにより生じた底壁部19下方、つまり隆起部34下方の空間S2は、マウントブラケット4の一方の側壁11の延出方向に沿って延出したその端面の突出部13を収容する。ハーネスプロテクタ15は、空間S2への突出部13の収容によって、コンパクトに収めるのと同時に、隆起部(当接部)34によって当接する面積を拡大できる。
膨出部42の底面(平坦面部)には、マウントブラケット4のカバー部9に開けた孔43に嵌るクランプ部44を、突出するように設けている。クランプ部44をカバー部9に開けた孔43に嵌め込むことにより、隆起部34だけではマウントブラケット4のカバー部9の延出方向にスライド移動してしまう自由度が残るのを位置決めして、安定的に固定することができる。
ハーネスプロテクタ15の底壁部19に設けた回り止めとして機能する隆起部34と、ずれ止めとして機能するクランプ部44とが協働して、ハーネスプロテクタ15をマウントブラケット4の角を挟む2面に跨るように保持して、安定して支持することができる。ハーネスプロテクタ15の底壁部19の構造だけなので、省スペースである。マウントブラケット4のカバー部9の上面に載置するように、ハーネスプロテクタ15のクランプ部44を孔43に嵌めるだけなので、組み付け作業が簡単である。
これらにより、クランプ部44を設けた膨出部42の底面が相対的に低くなることで、ハーネス5を収容する長辺部分23の内部通路空間17である樋形状の深さが深くなり、収容されるハーネス5の束の断面形状が変化していても遊びを吸収し、その収まりを向上することができる。
4 マウントブラケット
5 ハーネス
6 ハーネス束
15 ハーネスプロテクタ
16 内部通路空間
17 内部通路空間
19 底壁部
20 側壁部
21 側壁部
22 短辺部分
23 長辺部分
24 蓋
25 蓋
26 開放部分
27 ヒンジ
28 ヒンジ
29 係止突部
30 係止段部
31 係止突部
32 係止段部
34 隆起部
35 上端面
36 内面
37 傾斜面
Claims (3)
- ヒンジによる回動により開閉可能な蓋を有するとともに、前記蓋によって閉塞される内部通路空間にハーネス束を延出させて収容するハーネスプロテクタ構造において、前記ハーネスプロテクタの底壁部にハーネス束の延出方向と交差する方向に延出し周囲の底壁部より隆起する隆起部を設け、この隆起部の下方には空間が形成されたことを特徴とするハーネスプロテクタ構造。
- 前記隆起部に形成される縦壁面部から下方に延出する縦壁を設け、この縦壁は底壁部から下方に突出することを特徴とする請求項1に記載のハーネスプロテクタ構造。
- 前記ハーネスプロテクタの前記内部通路空間を形成する側壁部の上端面であり前記蓋の閉塞により消失する上端面の前記ヒンジ脇の幅を、前記ハーネス束の単ハーネスの直径の12割未満の寸法として設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハーネスプロテクタ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011054134A JP5704446B2 (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | ハーネスプロテクタ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011054134A JP5704446B2 (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | ハーネスプロテクタ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012191790A JP2012191790A (ja) | 2012-10-04 |
JP5704446B2 true JP5704446B2 (ja) | 2015-04-22 |
Family
ID=47084363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011054134A Active JP5704446B2 (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | ハーネスプロテクタ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5704446B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6111919B2 (ja) * | 2013-07-25 | 2017-04-12 | 住友電装株式会社 | プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネス |
CN107264441B (zh) * | 2017-07-19 | 2023-07-07 | 宁波天安汽车零部件有限公司 | 一种汽车中控台线束保护支架 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62119109U (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-29 | ||
JPH0380620U (ja) * | 1989-12-05 | 1991-08-19 | ||
JP2005073387A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | プロテクタ |
-
2011
- 2011-03-11 JP JP2011054134A patent/JP5704446B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012191790A (ja) | 2012-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2578848Y2 (ja) | ターミナルキャップ及び該ターミナルキャップのターミナルへの取付構造 | |
JP5061920B2 (ja) | 車載用の電気接続箱 | |
US20190013654A1 (en) | Wire housing protector | |
JP2010166750A (ja) | ワイヤハーネス用プロテクタ | |
JP5704446B2 (ja) | ハーネスプロテクタ構造 | |
JP2018191378A (ja) | ワイヤハーネス用プロテクタ | |
JP2012174581A (ja) | ヒューズボックス | |
JP2023060668A (ja) | 樹脂構造体 | |
JP2013178920A (ja) | スイッチ装置 | |
CN107074155A (zh) | 副盖的临时放置结构 | |
JP7314766B2 (ja) | プロテクタ及び配索ユニット | |
JP6831822B2 (ja) | プロテクタ | |
JP5158967B2 (ja) | バッテリ直上ヒューズボックス | |
JP2012191693A (ja) | ハーネスプロテクタ構造 | |
JP6466314B2 (ja) | プロテクタ付ワイヤーハーネス | |
JP7322663B2 (ja) | プロテクタ | |
JP2007166805A (ja) | ハーネスプロテクタ | |
JP7183974B2 (ja) | ワイヤハーネス用プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤハーネス | |
JP5255895B2 (ja) | プロテクタ、該プロテクタを有する電線配索装置 | |
JP2005229685A (ja) | ワイヤハーネス収容保持装置 | |
WO2013168308A1 (ja) | プロテクタ | |
JP5923260B2 (ja) | プロテクタ及びプロテクタのロック方法 | |
JP2005137154A (ja) | プロテクタ | |
JPH0946850A (ja) | プロテクタ | |
JP2024022891A (ja) | ワイヤハーネス、及びプロテクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131023 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140729 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140919 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150212 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5704446 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |