JP5700821B2 - 回転工具 - Google Patents
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Description
また、前記特許文献2のものは、電動モータの出力軸とアンビル軸とを直交配置しているが、この場合でも、アンビル軸上にインパクト機構とバネクラッチ機構とを併設しているため、本体先端部における幅寸法(アンビル軸の軸方向寸法)が大きくなり、狭い箇所での締付作業を行うことに支障が生じていた。
さらに、特許文献2は、アンビルとは別体の駆動軸を用いる必要があり、しかも、この駆動軸上に入力平歯車をハンマーとは別体で設置する必要があり、その上、駆動軸の外周面に回転方向へ傾斜するカム溝を形成し、このカム溝の形成部分にハンマーをスライド自在に嵌合し、このハンマーの内周面と前記カム溝との間に球体を係合させ、前記入力平歯車とハンマーとの間にバネを設置する必要があるため、部品点数が多くなり、組み立て作業が繁雑化するという問題点があった。
本発明は、従来の回転工具の上記問題点に鑑みて、開発されたもので、その目的とするところは、バネクラッチ機構を不要化し、部品点数を削減して組み立て作業を簡易化すると共に、本体先端部の幅寸法を短縮してコンパクト化することができる回転工具を提供することにある。
前記インパクト機構は、先端側にソケット部を連結可能とされ、後半部分の外周面にアンビル凸部を有するアンビル軸と、このアンビル軸の後半部分を回転自在で軸方向には不動状態に支持するハンマーフレームと、このハンマーフレーム内における前記アンビル軸のアンビル凸部に対して回転方向の打撃力を間欠的に付与するために前記ハンマーフレーム内にハンマーフレームと一体的に回転するように連結配置されたハンマーとを有しており、
前記アンビル軸の前端側を前記ハンマーフレームの前端側から突出させて、前記アンビル軸の後端側と前記ハンマーフレームの後端側とを前記ギヤケース内に回転自在で軸方向に不動状態に支持させ、
前記ギヤケース内に前記中継軸を前記アンビル軸と軸線を平行にして回転自在に支持させ、前記中継軸に対して前記エアモータのロータ軸線を直交させて配置し、前記エアモータのロータ軸と前記中継軸とを傘歯車で連結し、前記中継軸と前記ハンマーフレームとを平歯車で連結してなり、
前記ハンマーを、前記ハンマーフレーム内に、アンビル軸の軸方向へ不動状態に連結配置すると共に、前記中継軸からハンマーフレームに回転トルクを伝達するためのハンマーフレーム側の平歯車を、ハンマーフレームの外周面に直接形成したことを特徴としている。
前記中継軸の平歯車は、該中継軸の軸方向の一端に直接形成されていることを特徴としている。
本発明に係る回転工具は、図1に示すように、モータケース1と、操作部ケース2と、ギヤケース3とを備えている。
モータケース1には、エアモータ4を回転自在に収納している。エアモータ4は、シリンダ4aとシリンダ4aの前後両端に取付られた端板4b、4cとで形成される円柱形空間4d内にロータ4eが収容され、このロータ4eは、前後両端に突出するロータ軸4f、4gを端板4b、4cに軸受4h、4iを介して支持させることによりシリンダ4a内に回転自在に組み込まれた構造からなっている。このエアモータ4は、シリンダ4a及び端板4b、4c部分がモータケース1内に回り止めピン4jにより回転を拘束して収納されている。
エア導入路2aとエア排出路2bとは、図1に示すように、エア導入路2aを上側とし、エア排出路2bを下側として操作部ケース2内に前後方向に平行状に形成されている。
エア供給量調節バルブ8は、エア導入路2aの途中を遮断するように横方向(図1の紙面を貫通する方向)から操作部ケース2内に挿入固定された外筒8aと、この外筒8a内に回動自在に挿入された内筒8bとを備えている。外筒8aには、エア出口8cが横向きに開口形成され、また、軸方向一端にエア入口8dが形成されている。内筒8bには、外筒8aのエア出口8cに対応する位置に、開口面積が異なる複数のエア出口8eが周方向等配位置(図1では、90度間隔で4個設けた場合を例示している。)に設けられており、軸方向一端が外筒8aのエア入口8dに連通せしめられている。このエア供給量調節バルブ8は、内筒8bを操作部ケース2の外部からツマミ(図示省略)を介して回動操作することにより、開口面積が異なる複数のエア出口8eの一つを通して、外筒8aのエア入口8dからエア出口8cに向かうエア供給量(流量)を調節することができる。
設置された位置決め手段5gにより、正転と逆転との2位置に位置決め保持可能とされている。
モータケース1の前端側(図1の紙面左側)には、ギヤケース3が連結されている。このギヤケース3には、中継軸10とインパクト機構11のアンビル軸12とが軸線を平行にして回転自在に支持されている。中継軸10は、その軸線を前記エアモータ4のロータ軸4f、4gの軸線と直交させてギヤケース3内に配置されている。エアモータ4のロータ軸4fの前端(図1の紙面左側)には出力傘歯車13がスプライン嵌合等によって一体的に回転するように装着されている。この出力傘歯車13は、軸受14を介してギヤケース3に回転自在に支持されている。
中継軸10は、他端側(図1の紙面上側)の外周面に出力平歯車16が直接一体に形成されている。この中継軸10は、一端側の入力傘歯車15が軸受17を介してギヤケース3に回転自在に支持されており、他端側においては、出力平歯車16がその内周面において軸受18を介してギヤケースカバー19に回転自在に支持されている。
ハンマーフレーム20には、中継軸10の出力平歯車16と噛合する入力平歯車25がハンマーフレーム20の外周面に直接形成してある。これらの出力平歯車16と入力平歯車25との歯数比は、約1:1とされている。ハンマー21、22は、ハンマーフレーム20内に、アンビル軸12の軸方向へ不動状態に連結配置している。
上下をカットして上下方向寸法を短くしてある)とされ、アンビル軸12のアンビル凸部12a、12bに回転方向の打撃力を与える打撃用凸部21a、21b、22a、22bがリング形状の内周面の2箇所に設けられており、該2箇所の打撃用凸部21a、21b、22a、22bは、アンビル軸12の軸心周りでハンマー21、22の回転方向の対称位置に形成されている。
上記ハンマー21、22は、図2に示すように、ハンマーフレーム20に対して、アンビル軸12の軸心から偏心した位置に設けられた支点軸26を中心として所定角度範囲内で揺動可能に連結配置されている。なお、2個のハンマー21、22は、図2、図3において、互いに上下反対向きにして支点軸26に枢着支持されており、そのために、支点軸26は、ハンマーフレーム20の上下にアンビル軸12と平行に設けられている。そして、第1のハンマー21が上側の支点軸26に枢着支持されているとすると、第2のハンマー22は下側の支点軸26に枢着支持されている。その際、第1のハンマー21は、下側の支点軸26に対しては、上側の支点軸26を中心として所定角度範囲(例えば、30度程度)内で揺動可能とするための逃がし溝21cが外周面に形成されている。同様な逃がし溝22cが第2のハンマー22にも形成されており、この第2のハンマー22は、下側の支点軸26に枢着支持され、上側の支点軸26に対して、前記逃がし溝22cが対応せしめられている。
本発明のインパクト機構11は、2個のハンマー21、22をハンマーフレーム20の窓部20a、20bから挿入して支点軸26、26で止めておき、その上で、アンビル軸12を軸受孔20cから挿入し、この状態でギヤケース3に予め圧入してある軸受ブッシュ23にアンビル軸12の先端を挿入してギヤケース3に組み込むことにより、組み立てられる。そして、中継軸10をギヤケース3に組み込み挿入し、この状態で、ギヤケース3をモータケース1に連結し、最後にギヤケースカバー19を被せて閉鎖して組み立てが完成される。
ル軸12に対して軸方向にスライド移動させる必要がなく、バネも不要とすることができ、これによって、インパクト機構11のアンビル軸方向の寸法を短縮してコンパクト化が可能となり、部品点数も削減できて組み立て作業を簡易化することができる。また、ハンマーフレーム20の外周面に入力平歯車25を直接形成したことによって、該入力平歯車25をハンマーフレーム20と別体で設けた場合に比較して、少なくとも、該入力平歯車25の分だけ軸方向寸法を短縮することができると共に、ハンマーフレーム20と入力平歯車25とを繋ぐ軸を別に設けなくてもよいため、部品点数を削減することもできる。
なお、ギヤケース3内のエアー抜きは、ギヤケース3に形成したエアー抜き孔27からモータケース1のエア通路1aを経て外部に排出するように構成されている。
本発明の実施形態は、以上からなるが、本発明は、この実施形態にのみ制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において自由に変更して実施することができる。例えば、ハンマーは、1個だけでもよい。その場合、アンビル軸12上に設けるアンビル凸部も1つでよい。
1a エア通路
2 操作部ケース
2a エア導入路
2b エア排出路
3 ギヤケース
4 エアモータ
5 エア供給方向切替バルブ
6 始動弁
7 始動レバー
8 エア供給量調節バルブ
9 消音器
10 中継軸
11 インパクト機構
12 アンビル軸
13 出力傘歯車
15 入力傘歯車
16 出力平歯車
19 ギヤケースカバー
20 ハンマーフレーム
21、22 ハンマー
25 入力平歯車
26 支点軸
Claims (3)
- 内部にエアモータを回転自在に収納したモータケースと、前記エアモータへのエア導入路、エア排出路、エア供給方向切替バルブ、始動弁及び始動レバーを備えて前記モータケースの後端側に連結された操作部ケースと、前記エアモータから中継軸を経由してアンビル軸に回転方向の打撃力を間欠的に与えながら回転トルクを伝達するインパクト機構を内部に収納し前記モータケースの前端側に連結されたギヤケースとを備え、
前記インパクト機構は、先端側にソケット部を連結可能とされ、後半部分の外周面にアンビル凸部を有するアンビル軸と、このアンビル軸の後半部分を回転自在で軸方向には不動状態に支持するハンマーフレームと、このハンマーフレーム内における前記アンビル軸のアンビル凸部に対して回転方向の打撃力を間欠的に付与するために前記ハンマーフレーム内にハンマーフレームと一体的に回転するように連結配置されたハンマーとを有しており、
前記アンビル軸の前端側を前記ハンマーフレームの前端側から突出させて、前記アンビル軸の後端側と前記ハンマーフレームの後端側とを前記ギヤケース内に回転自在で軸方向に不動状態に支持させ、
前記ギヤケース内に前記中継軸を前記アンビル軸と軸線を平行にして回転自在に支持させ、前記中継軸に対して前記エアモータのロータ軸線を直交させて配置し、前記エアモータのロータ軸と前記中継軸とを傘歯車で連結し、前記中継軸と前記ハンマーフレームとを平歯車で連結してなり、
前記ハンマーを、前記ハンマーフレーム内に、アンビル軸の軸方向へ不動状態に連結配置すると共に、前記中継軸からハンマーフレームに回転トルクを伝達するためのハンマーフレーム側の平歯車を、ハンマーフレームの外周面に直接形成したことを特徴とする回転工具。 - 前記ギヤケースは、前記中継軸及びアンビル軸の軸方向一端側において開口端を備えており、この開口端から前記中継軸とアンビル軸及びハンマーを組み込んだハンマーフレームとが軸方向へ挿脱可能とされ、該開口端には、ギヤケースカバーが着脱可能に取り付けられ、前記中継軸の傘歯車は、前記ギヤケースカバーと反対側における中継軸上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
- 前記中継軸の平歯車は、該中継軸の軸方向の一端に直接形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転工具。
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