JP5675497B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
図7に示すように、光コネクタ5は、接続光ファイバ(図示略)を内蔵光ファイバ100に突き当てて接続するための光ファイバ接続部50と、光ファイバ接続部50を収容するフレーム61と、フレーム61に対して光ファイバ接続部50を固定するストップリング62と、光ファイバ接続部50とストップリング62の間に介在し光ファイバ接続部50を接続方向に付勢するコイルばね63とを備えて構成される。フレーム61とストップリング62でいわゆるハウジングが構成され、フレーム61の先端部が接続先(例えば光コネクタ)とのインターフェースとなる。
このように、光コネクタ5は、簡単に短時間で組み立てることができるため、現場組立型の光コネクタとして好適である。
しかしながら、被覆を除去された光ファイバ(裸光ファイバ)は損傷しやすいため、被覆を除去する作業や接続光ファイバを光コネクタに装着する作業において、熟練度が要求される。
第1光ファイバが装着されたフェルールと、
接続しようとする第2光ファイバと前記第1光ファイバを突き合わせた状態で前記第1光ファイバおよび前記第2光ファイバを保持するファイバ固定溝が形成されたベース部材と、
前記ベース部材に当接して、前記ベース部材との間で前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバを狭持するファイバ押え部材と、
前記ファイバ押え部材を前記ベース部材に対して付勢するクランプ部材と、を有する光ファイバ接続部がハウジングに装着されてなる光コネクタにおいて、
前記光ファイバ接続部における前記第1光ファイバと前記第2光ファイバの接続部位よりも前段に、被覆のついた前記第2光ファイバが前記ファイバ固定溝に沿って挿入されることに伴い、当該第2光ファイバの被覆を除去する被覆除去部が設けられており、
前記被覆除去部は、前記第2光ファイバのクラッド外径よりも大きく、被覆外径よりも小さい内径の裸ファイバ挿通孔を有し、この裸ファイバ挿通孔に前記第2光ファイバを圧入させることにより、前記第2光ファイバの被覆を除去し、前記被覆除去部によって除去された被覆を収容する被覆収容部が設けられたことを特徴とする。
前記第2光ファイバの被覆の厚み方向に切れ込みを入れるための切込形成手段が前記第2光ファイバの挿入経路の前記被覆除去部以前の経路上に設けられていることを特徴とする。
前記裸ファイバ挿通孔の挿入口が、テーパ状に形成されていることを特徴とする。
前記切込形成手段が切込刃であり、少なくとも一つの切込刃が前記被覆除去部の前記裸ファイバ挿入孔の周囲に設けられていることを特徴とする。
前記被覆除去部の前段に、前記第2の光ファイバをガイドするための前記第2光ファイバの被覆外径よりも大きい内径の被覆ファイバ挿通孔を有する被覆除去補助部を設けたことを特徴とする。
前記被覆ファイバ挿通孔の挿入口が、テーパ状に形成されていることを特徴とする。
前記被覆除去補助部が、前記ベース部材と前記ファイバ押え部材によって狭持される部材であることを特徴とする。
前記被覆除去補助部が、前記ベース部材又は前記ファイバ押え部材に一体的に形成されていることを特徴とする。
前記被覆除去部と前記被覆除去補助部が一体的に形成されていることを特徴とする。
前記切込形成手段が切込刃であり、前記被覆除去補助部は、内周面に少なくとも一つの切込刃が形成されたことを特徴とする。
本実施形態の光コネクタの概略構成は、図7に示す一般的な構成と同様である。区別のため、実施形態に係る光コネクタの符号を1とする。すなわち、本実施形態に係る光コネクタ1は、接続しようとする光ファイバ(以下、接続光ファイバ)を内蔵光ファイバに突き当てて接続するための光ファイバ接続部が、ハウジングに装着されて構成される。本実施形態では、光ファイバ接続部が特徴的な構成を備えているので、この光ファイバ接続部について説明する。
図1は実施形態に係る光コネクタ1の光ファイバ接続部10の要部構成を示す斜視図で、図2は光ファイバ接続部10の分解斜視図、図3は光ファイバ接続部10の断面図である。図3(a)には接続光ファイバを装着していない状態を示し、図3(b)には接続光ファイバ200を装着した状態を示している。
なお、接続光ファイバ200として、外径125μmの裸光ファイバ201に、62.5μm厚の被覆(例えばUV樹脂被覆)202を施して、被覆外径250μmとした光ファイバ心線を用いることとする。
フェルール11は、例えばジルコニア等のセラミック材料で構成された略円柱状の部材であり、中心軸に沿って細孔111が形成されている。この細孔111には裸光ファイバ(被覆を施されていない光ファイバ)等の内蔵光ファイバ100が挿入され、固定されている。
内蔵光ファイバ100の先端はフェルール11の先端面から露出され、フェルール端面とともに鏡面研磨されている。内蔵光ファイバ100の後端は、フェルール11の後端側から所定長だけ突出し、ベース部材12等で保持される。なお、本実施形態では内蔵光ファイバ100の後端面が長手方向に対して垂直のものを利用したが、8°程度傾斜したものを利用しても良い。また、内蔵光ファイバ100の後端面が球面状に研磨したものを用いても良い。
ベース部材12のフェルール保持部12Aには鍔部121が形成されており、この鍔部121にフェルール11が嵌合され、保持される。なお、ベース部材12とフェルール11を接着して固定してもよい。
小径用溝122aに接続光ファイバ200の裸ファイバ部200A及び内蔵光ファイバ100が載置され、大径用溝122bに接続光ファイバ200の被覆ファイバ部200Bが載置される。
また、被覆除去部材16、被覆除去補助部材17を配置するために、第2ファイバ押え部材14の内面には、ベース部材12の第1凹部123に対応する位置に切欠部141が形成され、第2凹部124に対応する位置に凹部142が形成されている。
このとき、ベース部材12と第1ファイバ押え部材13の接合面、及びベース部材12と第2ファイバ押え部材14の接合面は、クランプ部材15の開口から外部に露呈され、楔(図示略)を挿入できる状態となる。
裸ファイバ挿通孔161は、裸光ファイバ201の外径よりも大きく、接続光ファイバ200の被覆外径よりも小さく形成されている。つまり、接続光ファイバ200を被覆除去部材16に挿入しようとすると、接続光ファイバ200の被覆202が裸ファイバ挿通孔161の挿入口161aの周縁に当接し、さらに押圧すると被覆202が剥離、除去されるようになっている。
接続光ファイバ200が被覆除去補助部材17に挿入されると、被覆ファイバ挿通孔171を通過する間に、切込刃172により被覆202に切込みが形成される。なお、切込刃172は、1箇所以上に形成されていればよい。
次に、クランプ部材15及びハウジングの開口を介して外部に露呈されているベース部材12と第1ファイバ押え部材13の接合面、及びベース部材12と第2ファイバ押え部材14の接合面に楔3を押入し、接合面をわずかに離間させる(図15参照)。この状態で、接続光ファイバ200の先端をベース部材12のファイバ固定溝122(大径用溝122b)に沿わせながら、接続光ファイバ200を光ファイバ接続部10に挿入する。
ここで、接続光ファイバ200の先端部を予め指先や治具等で押圧しておくと、裸光ファイバ201と被覆202の密着力が低下するので、被覆除去部材16によって小さい押圧荷重で容易に被覆202を除去できるようになる。
そして、楔を引き抜くと、内蔵光ファイバ100と接続光ファイバ200は、接続された状態でベース部材12と第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14によって押圧狭持され、固定される。なお、裸光ファイバ201と内蔵光ファイバ100の間には屈折率整合材を介在させるのが望ましい。ファイバ端面間の空気層による反射を抑制するためである。
そして、接続光ファイバ200がファイバ固定溝122に沿って挿入されることに伴い、当該接続光ファイバ200の被覆202を除去する被覆除去部材(被覆除去部)16と、被覆除去部材16によって除去(剥離)された被覆202を収容する被覆収容部18を、光ファイバ接続部10に設けている。
また、内蔵光ファイバ100との接続部位と被覆除去部材16との間隔で被覆除去長が決まるので、接続光ファイバ200の先端部から被覆202が必要以上に除去されることはないので、接続光ファイバ200の強度が低下して損傷を招く虞もない。
また、実施形態では、被覆除去部材16を被覆ファイバ保持部12Cに配置しているが、裸ファイバ保持部12Bに配置するようにしてもよい。つまり、被覆除去部材16は、内蔵光ファイバ100と接続光ファイバ200の接続部位よりも前段に配置されていればよい。被覆除去部材16の位置によって、接続光ファイバ200の被覆除去長が決定されることとなる。言い換えると、接続光ファイバ200の被覆除去長に応じて、被覆除去部材の配置が決定される。
また、実施形態では被覆除去部材16を、一つの独立部材として構成しているが、ベース部材12、第1ファイバ押え部材13又は第2ファイバ押え部材14と一体的に形成するようにしてもよい。同様に、被覆除去補助部材17を、ベース部材12、第1ファイバ押え部材13又は第2ファイバ押え部材14と一体的に形成するようにしてもよい。さらに、被覆除去部材16、被覆除去補助部材17、及び被覆収容部18が一体になったものをベース部材12に配置してもよい。
これにより、被覆除去部材16又は被覆除去補助部材17を新たに設ける必要はなく、配置する手間も省略されるので、光コネクタ1の作業性がさらに向上される。
なお、第2ファイバ押え部材14とベース部材12とで切込刃の位置が長手方向にずれていてもよいし、把持力を増すために切込刃を複数設けてもよい。
そこで、光コネクタ1の光ファイバ挿入側に、接続光ファイバ200の挿入を補助するためのファイバ挿入補助部材を設けることが望ましい。このファイバ挿入補助部材は、例えば、光コネクタの後端部(ストップリングの端面)や、接続光ファイバ200を光コネクタ1に挿入するための光ファイバ取付用治具の先端部に設けることができる。これにより、接続光ファイバ200を挿入するための押圧荷重が適切に保持されるので、光コネクタ内に滑らかに接続光ファイバ200を挿入することができる。
図8は第2の実施形態に係る光コネクタ1の光ファイバ接続部10aの分解斜視図、図9は光ファイバ接続部10aの断面図である。図9(a)には接続光ファイバF2を装着していない状態を示し、図9(b)には接続光ファイバF2を装着した状態を示している。
接続光ファイバF2は、例えば、外径125μmの裸光ファイバに、62.5μm厚の被覆(例えばUV樹脂被覆)を施して、被覆外径250μmとした光ファイバ心線である。
フェルール11は、例えばジルコニア等のセラミック材料で構成された略円柱状の部材であり、中心軸に沿って細孔111が形成されている。この細孔111には裸光ファイバ(被覆を施されていない光ファイバ)等の内蔵光ファイバF1が挿入され、固定されている。
内蔵光ファイバF1の先端はフェルール11の先端面から露出され、フェルール端面とともに鏡面研磨されている。内蔵光ファイバF1の後端は、フェルール11の後端側から所定長だけ突出し、ベース部材12等で保持される。内蔵光ファイバF1の後端面は、例えば、長手方向に対して垂直又は8°程度傾斜して切断されている。なお、内蔵光ファイバF1の後端面は凸球面状に研磨加工されていてもよいし、または周縁部が面取りされるように研磨加工されていてもよい。
ベース部材12のフェルール保持部12Aには鍔部121が形成されており、この鍔部121にフェルール11が嵌合され、保持される。なお、ベース部材12とフェルール11とを接着して固定するようにしてもよい。
ファイバ固定溝122としては、例えば断面V字状、断面U字状又は断面台形状の何れかの形状が好適であるが、内蔵光ファイバF1及び接続光ファイバF2を第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14との間で狭持して固定できる形状であれば特に制限されない。
大径用溝122bの一端側(接続光ファイバF2の挿入側)には、接続光ファイバF2を挿入しやすいように外側に向けて拡径された拡径部122cが形成され、他端側には、被覆除去部材16aを収容する被覆除去部材収容部122dが形成されている。被覆除去部材16aは、接続光ファイバF2がファイバ固定溝122に沿って挿入されることに伴い当該接続光ファイバF2の被覆を除去するものである。被覆除去部材16aの詳細については後述する。
また、第2ファイバ押え部材14の内面には、ベース部材12の被覆除去部材収容部122dに対応する位置に切欠部141が形成されている。ベース部材12の被覆除去部材収容部122dと、第2ファイバ押え部材の切欠部141で挟まれた空間に、被覆除去部材16aが配置される。
図10〜15に示すように、被覆除去部材16aは、被覆除去部160とガイド部162とが連結部163により連結された一つの部材であり、例えばPPS又はPEI等の合成樹脂材料で構成される。被覆除去部材16aを光ファイバ接続部10aに装着したとき、ガイド部162がファイバ挿入方向前段に位置し、被覆除去部160がファイバ挿入方向後段に位置する。
被覆除去部材16aを、合成樹脂材料で構成することにより、被覆除去部材16aの製造コストを低減できるとともに、軽量化を図ることができる。
本実施形態においては、裸光ファイバの外径が125μmであるので、裸ファイバ挿通孔160aの外径を126〜130μm程度とする。裸ファイバ挿通孔160aの外径が130μmより大きいと、接続光ファイバF2の裸光ファイバとのクリアランスが大きくなり、除去された被覆くずが裸ファイバ挿通孔160a内に運ばれてしまうためである。
また、裸ファイバ挿通孔160aの他端側(ファイバ挿出側)には、空洞部160dが連設されている。空洞部160dの裸ファイバ挿通孔160a側をテーパ状に形成することにより、ベース部材12のファイバ固定溝122と裸ファイバ挿通孔160aとの間に段差があった場合でも、接続光ファイバF2の先端が破損するのを防止できる。
被覆除去部160の外面160cは、ファイバ挿入側の端部から他端側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。つまり、被覆除去部160のファイバ挿入側の端部(ファイバ挿入口160bの周縁)は、外側に向けて鋭角に形成されている。
被覆ファイバ挿通孔162aのファイバ挿入側は、ファイバ挿入口162bから内側に向かって、所定の内径となるまで縮径するテーパ状に形成されている。これにより、接続光ファイバF2を被覆ファイバ挿通孔162aに容易に挿入することができる。なお、被覆ファイバ挿通孔162aのファイバ挿入口側は、テーパ状に形成されていなくてもよい。
一方、被覆除去部160とガイド部162の離間距離が0.1mmより小さいと、被覆除去部160で除去された被覆くずが被覆除去部160の外面に沿ってスムーズに逃げていかず、被覆除去時の押圧力が大きくなる。
したがって、被覆除去部160とガイド部162の離間距離は、0.1mm以上0.5mm以下であることが望ましい。特に、被覆除去部160とガイド部162の離間距離が、0.1mm以上0.3mm以下であれば、小さな押圧力で確実に接続光ファイバF2の被覆を除去することができる。
なお、テーパ角θ2の下限は特に制限されないが、鋭角になりすぎると、被覆除去部160のファイバ挿入側の強度が低下して破損しやすくなる虞があるため、テーパ角θ2は15°以上とするのが望ましい。
次に、クランプ部材15及びハウジングの開口を介して外部に露呈されているベース部材12と第1ファイバ押え部材13の接合面、及びベース部材12と第2ファイバ押え部材14の接合面に楔(図示略)を押入し、接合面をわずかに離間させる。この状態で、接続光ファイバF2の先端をベース部材12のファイバ固定溝122(大径用溝122b)に沿わせながら、接続光ファイバF2を光ファイバ接続部10aに挿入する(図9(b)参照)。
ここで、接続光ファイバF2の先端部を予め指先や治具等で押圧しておくと、裸光ファイバと被覆の密着力が低下するので、被覆除去部材16aによってさらに、小さい押圧荷重で容易に被覆を除去できるようになる。
そして、接続光ファイバF2が内蔵光ファイバF1に突き当てられた後、楔を引き抜くと、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバF2は、接続された状態でベース部材12と第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14によって押圧狭持され、固定される。なお、接続光ファイバF2と内蔵光ファイバF1の間には屈折率整合材を介在させるのが望ましい。ファイバ端面間の空気層による反射を抑制するためである。
また、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際に、接続光ファイバF2の挿入に伴い所定長の被覆が除去されるので、接続光ファイバF2の先端部の被覆を専用の工具を用いて除去する必要がなくなる。したがって、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際の作業性が格段に向上される。
さらに、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバF2の接続部位から被覆除去部材16aまでの間隔で接続光ファイバF2の被覆除去長が決まる。したがって、接続光ファイバF2の先端部から被覆が必要以上に除去されることはないので、接続光ファイバF2の強度が低下して損傷を招く虞もない。
さらに、第1の実施形態における被覆除去部材16の外周に第2の実施形態の被覆除去部160に設けた切込刃165と同様に切込刃を設けても良い。この場合は、第2凹部124部分を省略することもできる。
なお、ここでは第1の実施形態で示した被覆除去部材16を備える光ファイバ接続部10の構成を例に説明する。第2の実施形態で示した被覆除去部160を備える光ファイバ接続部10aの場合であっても同様であるので、その説明は省略する。
図18〜23で示すいずれの例においても、接続光ファイバ200を光コネクタ1に挿入する際、接続光ファイバ200に比較的大きな挿入圧がかかるように、光コネクタ1のハウジングはコネクタ保持部22に嵌合され、強固に固定される。
図18において、送り出しローラ25及び補助ローラ26は、駆動モータ27により回転駆動され、被覆除去に必要な2〜12Nの挿入圧で接続ファイバ200が送り出されるように制御される。
また、送り出しローラ25の接触点(送り出しローラ25が接続光ファイバ200と接触する点)から光コネクタ1のファイバ挿入口までの離間距離tは、この部分で接続光ファイバ200が不要に撓まないように1〜5mmに設定するのが望ましい。特に、離間距離tを2〜3mmに設定することで、通常利用される剛性の異なる(被覆材料の異なる)すべての光ファイバに対応することができる。
これによって、自動で接続光ファイバ200の被覆除去および光コネクタ1への挿入工程を完了することができる。
そして、接続光ファイバ200の撓みを上方から押圧部材28で押圧し(図20の場合)、又は把持部29から撓みを絞り込むように押圧部材28をスライドさせ(図21の場合)、接続光ファイバ200を光コネクタ1内に挿入する。
このとき、ファイバガイド溝23が開放側に凹状となっているので、押圧されたときに接続光ファイバ200には下方向に撓みが生じるように力が働くが、下方向に生じようとする撓みはファイバガイド部23により規制される。したがって、接続光ファイバ200を光コネクタ1内に挿入する際に、接続光ファイバ200に撓みが生じることはなく、効率的に押し込むことができる。
この場合、図24に示すように、被覆除去部材16における挿入口161aの外面と長手方向のなす角度αを60°未満とするのが望ましい。これにより、接続光ファイバ200から除去された被覆202を、被覆除去部材16を伝いながら進行させることができる。発明者らの実験により、当分野で用いられる多くの光ファイバについて、上記の現象が確認されている。
一方、被覆除去部材16の外面のテーパ部分の全長を短くするために、角度αを30°以上とするのが望ましい。
つまり、図24に示すように、角度αを30〜60°とすることにより、除去された被覆202は被覆除去部材16の挿入口161aの先に収容されるので、除去された被覆202が、接続光ファイバ200(裸ファイバ201)と内蔵光ファイバ100との接続部に混入するのを抑制できる。したがって、除去された被覆202が接続部に混入することにより接続損失が増大するのを効果的に防止することができる。
また、被覆除去部材16の送出口(挿入口161aの反対側の開口)には、後続のファイバ固定溝122との段差の発生を防ぐために、テーパあるいはR面を設けるのが望ましい。これにより、ファイバ固定溝122との位置ズレ誤差を吸収し、クランプしたときのファイバ折れを防ぐことができる。
例えば、上下方向に切込刃172を形成した場合は、接続光ファイバ200の被覆202の上下に切り込みが形成される。そして、被覆除去部16によって被覆202が破断され、水平方向左右(図24において手前側と奥側)に放出される。
また例えば、図24において、奥側(クランプ部材15の基部側)に切込刃172を形成した場合は、接続光ファイバ200の被覆202の奥側だけに切り込みが形成される。そして、被覆除去部16によって被覆202が破断され、クランプ部材15の開放側に放出される。
このような構成を採用して、さらに除去された被覆202を外部に誘導する溝をベース部材12に設けることで、除去された被覆202を効率的に光コネクタ1から外部に排出できる。
このとき、接続光ファイバ200の剛性は被覆材料によって変化するため、ベース部材12(ファイバ固定溝122)と第2ファイバ押え部材14との間隙によって、挿入時に内部で生じる形状(撓みなど)も異なってくる。したがって、挿入される接続光ファイバ200の種類に応じて、ベース部材12と第2ファイバ押え部材14によって形成される間隙を調整するのが望ましい。
すなわち、図25に示す楔形工具3は、ベース部材12と第1ファイバ押え部材13の接合面に裸ファイバ部200Aを挿通可能な間隙を形成する楔3a、3cと、ベース部材12と第2ファイバ押え部材14の接合面に被覆部200Bを挿通可能な間隙を形成する楔3b、3dを有している。ここで、楔3bと楔3dの厚さが異なる。挿入する接続光ファイバ200の種類(被覆材料の剛性)に応じて、楔形工具3の向きを変えることで、最適な間隙(ファイバ挿入路)を形成することができる。
10 光ファイバ接続部
10a 光ファイバ接続部
11 フェルール
111 細孔
12 ベース部材
121 鍔部
122 ファイバ固定溝
13 第1ファイバ押え部材(ファイバ押え部材)
14 第2ファイバ押え部材(ファイバ押え部材)
15 クランプ部材
16 被覆除去部材
16a 被覆除去部材
160 被覆除去部
161 裸ファイバ挿通孔
17 被覆除去補助部材
171 被覆ファイバ挿通孔
172 切込刃
18 被覆収容部
100 内蔵光ファイバ
200 接続光ファイバ(接続しようとする光ファイバ、光ファイバ心線)
201 裸光ファイバ
202 被覆
F1 内蔵光ファイバ
F2 接続光ファイバ
F2a 裸ファイバ部
F2b 被覆ファイバ部
Claims (10)
- 第1光ファイバが装着されたフェルールと、
接続しようとする第2光ファイバと前記第1光ファイバを突き合わせた状態で前記第1光ファイバおよび前記第2光ファイバを保持するファイバ固定溝が形成されたベース部材と、
前記ベース部材に当接して、前記ベース部材との間で前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバを狭持するファイバ押え部材と、
前記ファイバ押え部材を前記ベース部材に対して付勢するクランプ部材と、を有する光ファイバ接続部がハウジングに装着されてなる光コネクタにおいて、
前記光ファイバ接続部における前記第1光ファイバと前記第2光ファイバの接続部位よりも前段に、被覆のついた前記第2光ファイバが前記ファイバ固定溝に沿って挿入されることに伴い、当該第2光ファイバの被覆を除去する被覆除去部が設けられており、
前記被覆除去部は、前記第2光ファイバのクラッド外径よりも大きく、被覆外径よりも小さい内径の裸ファイバ挿通孔を有し、この裸ファイバ挿通孔に前記第2光ファイバを圧入させることにより、前記第2光ファイバの被覆を除去し、前記被覆除去部によって除去された被覆を収容する被覆収容部が設けられたことを特徴とする光コネクタ。 - 前記第2光ファイバの被覆の厚み方向に切れ込みを入れるための切込形成手段が前記第2光ファイバの挿入経路の前記被覆除去部以前の経路上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
- 前記裸ファイバ挿通孔の挿入口が、テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光コネクタ。
- 前記切込形成手段が切込刃であり、少なくとも一つの切込刃が前記被覆除去部の前記裸ファイバ挿入孔の周囲に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光コネクタ。
- 前記被覆除去部の前段に、前記第2の光ファイバをガイドするための前記第2光ファイバの被覆外径よりも大きい内径の被覆ファイバ挿通孔を有する被覆除去補助部を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光コネクタ。
- 前記被覆ファイバ挿通孔の挿入口が、テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の光コネクタ。
- 前記被覆除去補助部が、前記ベース部材と前記ファイバ押え部材によって狭持される部材であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光コネクタ。
- 前記被覆除去補助部が、前記ベース部材又は前記ファイバ押え部材に一体的に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の光コネクタ。
- 前記被覆除去部と前記被覆除去補助部が一体的に形成されていることを特徴とする請求項5〜8の何れか一項に記載の光コネクタ。
- 前記切込形成手段が切込刃であり、前記被覆除去補助部は、内周面に少なくとも一つの切込刃が形成されたことを特徴とする請求項5〜9の何れか一項に記載の光コネクタ。
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