JP5672088B2 - 空調コントローラ - Google Patents
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Description
本発明者は、以下の実験を行い、以下の知見を得た。
実験の環境は、空調設備の2台の室内機B1,B2が配置される空調対象空間である。当該環境下で、室内機B1,B2をそれぞれ図2(a)〜図2(f)の左側に示す設定温度で冷房運転させる実験を行ったところ、室内機B1,B2のエネルギー消費量に関しそれぞれ図2(a)〜図2(f)の右側に示す結果を得た。
図2(a)及び図2(c)に示されるように、室内機B1,B2の両方を設定温度26℃で運転させた場合と、室内機B1を設定温度26℃で運転させつつ室内機B2の熱交換を停止させた場合とを比較すると、後者の方が省エネ性が高くなった。一方、図2(b)及び図2(d)に示されるように、室内機B1,B2の両方を設定温度20℃で運転させた場合と、室内機B1を設定温度20℃で運転させつつ室内機B2の熱交換を停止させた場合とを比較すると、前者の方が省エネ性が高くなった。
以下、第1実施形態に係る集中管理コントローラ1について説明する。
図3および図4を参照しつつ、集中管理コントローラ1の設置環境について説明する。
集中管理コントローラ1は、空調設備2が設置されている建物の管理室の壁面等に取り付けられており、空調設備2の管理者から空調設備2に対する運転指令(例えば、室内機IU1〜IU9の起動又は停止を命じたり、室内機IU1〜IU9の設定温度の変更を命じたり、室内機IU1〜IU9の運転モードの変更を命じたり、室外機OU1〜OU9の能力制御設定の変更を命じたりするもの)の入力を受け付ける操作インタフェース機器である。図4に示すように、集中管理コントローラ1は、通信線3を介して空調設備2の制御部8a,8bに接続されており、制御部8a,8b経由で空調設備2の動作を監視および制御する。集中管理コントローラ1は、通信部11、制御部12、出力部13、入力部14および記憶部15を有している。
以下、図5を参照しつつ、集中管理コントローラ1により実行される運転設定見直し制御の流れについて説明する。
Q=1.7α+2.2β+3.0γ+4.0δ+1.0ε・・・(式1)
Q=1.5α+2.0β+2.5γ+3.0δ+1.0ε・・・(式2)
Q=1.7α+2.0β+2.0γ+2.0δ+1.0ε・・・(式3)
Q=1.5α+2.0β+2.0γ+2.0δ+1.0ε・・・(式4)
Q2=1.0ε・・・(式5)
(2−4−1)
第1実施形態では、室内機IU1〜IU9全体でより省エネルギーになると判断される場合には、室内機IU1〜IU9に含まれるサーモオフ室内機の運転設定が自動的にサーモオン設定となる。従って、室内機IU1〜IU9全体での省エネ性が向上するようになっている。
また、室内機IU1〜IU9全体での省エネ性の判断時には、現在の運転設定による室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Q1およびサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更した場合の室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Q2が定量化され、考慮されるようになっている。さらに、エネルギー消費量Q1,Q2の算出に用いられる予測モデルの選択時には、室内機IU1〜IU9の負荷および室内機IU1〜IU9の能力制限が考慮されるようになっている。従って、エネルギー消費量Q1,Q2が適切に予測されるようになっている。
また、現在の運転設定による室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Q1を算出するに当たり、各室内機IU1〜IU9のエネルギー消費量が、当該室内機に隣接するサーモオフ室内機の数に応じて決定されるようになっている。従って、エネルギー消費量Q1が簡易に定量化されるようになっている。
次に、第2実施形態に係る集中管理コントローラ101について説明する。
図8に示す運転設定見直し制御は、第1実施形態と同様に、所定の時間間隔で(本実施形態では、1分毎に)実行される処理であり、省エネ性の観点からサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更すべきか否かを判断し、当該変更により現在よりも省エネ性が高くなると判断される場合には当該変更を行い、高くならないと判断される場合には現在の運転設定を維持する処理である。なお、簡単のため、本実施形態では、サーモオン室内機については設定温度が全て同じに設定されている場合を前提とする処理について説明するが、本発明に係る運転設定見直し制御は、かかる前提を要するものに限定されない。
第2実施形態では、室内機IU1〜IU9全体での省エネ性の判断は、サーモオフ室内機の数、又はサーモオフ室内機の数だけでは判断できない場合にあっては、現在の運転設定による室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Q1およびサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更した場合の室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Q2に基づいて行われるようになっている。
次に、第3実施形態に係る集中管理コントローラ201について説明する。
図11に示す運転設定見直し制御は、第1実施形態と同様に、所定の時間間隔で(本実施形態では、1分毎に)実行される処理であり、省エネ性の観点からサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更すべきか否かを判断し、当該変更により現在よりも省エネ性が高くなると判断される場合には当該変更を行い、高くならないと判断される場合には現在の運転設定を維持する処理である。なお、簡単のため、本実施形態では、サーモオン室内機については設定温度が全て同じに設定されている場合を前提とする処理について説明するが、本発明に係る運転設定見直し制御は、かかる前提を要するものに限定されない。
第3実施形態では、室内機IU1〜IU4全体での省エネ性の判断は、サーモオフ設定マップをパターンテーブルTに照合することにより行われるようになっている。
次に、第4実施形態に係る集中管理コントローラ301について説明する。
図17に示す運転設定見直し制御は、第1実施形態と異なり、リモコン50から送信されてきた運転指令(特に、設定温度をシフトする指令など、運転設定を変更する指令)に従って室内機の運転設定を変更するタイミングに達する度に実行される。つまり、第4実施形態では、ユーザーによりリモコン50を用いて1つの室内機へ運転設定を変更する指令が送信された際、当該室内機の室内制御部38bは、リモコン50から送信された指令に従わずに当該指令を集中管理コントローラ301に転送する。運転設定見直し制御は、集中管理コントローラ301が当該室内機から送信されてきた当該指令を受信すると開始される。運転制御部312bは、省エネ性の観点から当該室内機を当該運転指令に従う運転設定に変更すべきか否かを判断し、当該運転設定により空調要素全体で増エネルギーにならないと判断される場合(省エネルギーにも増エネルギーにもならない場合を含む)には当該室内機を当該運転設定で制御し、空調要素全体で増エネルギーになると判断される場合には当該室内機を現在の運転設定に維持する処理となる。
第4実施形態の運転制御見直し制御では、判断部312cは、特定部12aが特定したパターンに基づいて、一部の室内機の運転設定を省エネルギー側に変更した場合に室内機IU1〜IU9全体でより増エネルギーになるか否かを判断し、運転制御部312bは、判断部が室内機IU1〜IU9全体でより増エネルギーになると判断した場合に、一部の室内機を変更をしない運転設定に従って制御する。第4の実施形態によれば、たとえ一部の室内機について見ると省エネルギーになるような設定変更をする運転指令であっても、室内機全体では増エネルギーになってしまうような場合には、運転指令を室内機に送信するのを控えることができる。
(6−1)
上記実施形態では、運転設定見直し制御を、適切であると判断される場合にはサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更する制御とした。しかしながら、他の所定の運転設定がされている室内機を他の増エネルギー側の所定の運転設定に変更する制御としてもよい。
上記実施形態では、運転設定見直し制御を、全てのサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更すべきか否かを判断する制御とした。しかしながら、サーモオフ室内機が複数存在する場合においては、全てのサーモオフ室内機の中から選択される少なくとも一部のサーモオフ室内機を、サーモオン設定に変更すべきか否かを判断する制御としてもよい。
上記実施形態では、室内機の運転設定は、室内機単位で行われるようになっている。しかしながら、起動、停止、および送風等の一部の運転設定を室内機の4つの吹出口毎に行えるような構造を持つ室内機に対しては、そのような運転設定が室内機の4つの吹出口単位で行われるようにしてもよい。かかる場合、運転設定見直し制御においては、吹出口単位のサーモオフ設定マップを作成することにより、サーモオフ設定がされている吹出口をサーモオン設定に変更するようにしてもよい。
上記実施形態では、室内機の負荷を、外気温度および設定温度から算出している。しかしながら、外気温度、設定温度、室内温度、熱交換器の温度、人の付近の温度等の他のセンサの検出値、又はその加工値として算出してもよい。
第2実施形態の運転設定見直し制御において、ステップS101〜S106を省略してもよい。言い換えると、サーモオフ室内機の数のみを基準として、サーモオフ室内機をサーモオン設定に変更すべきか否を判断するようにしてもよい。例えば、室内機9台の場合、サーモオフ室内機が5台以上であれば現状の運転設定を維持し、4台以下であればサーモオフ室内機を全てサーモオン設定に変更するようにすればよい。
第2実施形態の運転設定見直し制御において、ステップS101〜S106の代わりに、第3実施形態のパターンテーブルTのようなパターンテーブルに基づいてサーモオフ室内機をサーモオン設定に変更すべきか否かを判断するステップを実行してもよい。言い換えると、サーモオフ室内機をサーモオン設定に変更すべきか否かを、サーモオフ室内機の数、又はサーモオフ室内機の数だけでは判断できない場合にあってはパターンテーブルに基づいて判断するようにしてもよい。
第2実施形態の運転設定見直し制御において、ステップS201の後の分岐先を決定するサーモオフ室内機の数の比較基準数を、負荷の高低、能力制限の有無等の条件に応じて選択するようにしてもよい。例えば、ステップS201の前にステップS101,S102を実行し、続くステップS201では、負荷の高低、能力制限の有無等に応じて予め設定されている比較基準数を利用するようにしてもよい。
第3実施形態では、パターンテーブルTは、様々なサーモオフ設定マップに対応する、室内機IU1〜IU4全体での省エネ性を示す情報を格納するものとなっている。しかしながら、パターンテーブルTを、サーモオフ設定マップ、負荷の高低、能力制限の有無等の2以上の条件を組み合わせた様々なパターンに対応する、室内機IU1〜IU4全体での省エネ性を示す情報を格納するものとしてもよい。
第1および第2実施形態において、ぺリメータ側の室内機およびインテリア側の室内機のエネルギー消費量の予測モデルとしては、異なるものが選択されるようになっていてもよい。かかる場合、例えば、室内機IU1〜IU9のそれぞれについて、ぺリメータ側又はインテリア側のいずれに配置されているのかを示す情報を予め記憶部15内に記憶しておく。そして、ぺリメータ側の室内機に対しては、室内機1台分のエネルギー消費量がより多くなる予測モデル(高負荷モデル)を適用し、インテリア側の室内機に対しては、室内機1台分のエネルギー消費量がより少なくなる予測モデル(低負荷モデル)を適用すればよい。さらには、エネルギー消費量の予測モデルとしては、早朝や夜間はぺリメータ側の方が低負荷になる可能性があるため、時間帯によって異なるものが選択されるようになっていてもよい。また、季節によって、例えば、夏であるか冬であるか中間期であるかによって異なるものが選択されるようになっていてもよい。
第1および第2実施形態では、室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Qの予測モデルを4つの予測モデルの中から選択しているが、予測モデルの選択肢はこれらに限られない。例えば、中負荷モデルを追加してもよいし、予測モデルを外気温度と設定温度との差等のパラメータにより定まる関数モデルとしてもよい。
第1および第2実施形態の室内機IU1〜IU9全体でのエネルギー消費量Qの式におけるα〜εの係数は、空調設備2の構成および設置環境等に固有のものとするのが好ましい。従って、α〜εの係数は、知見(経験知)、シミュレーション結果、試験結果等に基づき構築されたモデルにより決定されている値をデフォルトとして、適当な選択肢の中から現地で調整できるようになっているのが好ましい。
第1および第2実施形態のステップS102では、空調設備2の能力制限の有無を、能力制限モードの実行中であるか否かに基づいて動的に判断している。しかしながら、空調設備2の能力制限を、静的な情報に基づいて判断するようにしてもよい。例えば、空調設備2に固有の能力制限(圧縮機の上限周波数、クラス最大出力限界等)を示す情報を初期設定時等に予め記憶部15等に設定しておき、当該情報に基づいて能力制限を設定するようにしてもよい。
上記実施形態の集中管理コントローラ1,101,202において、電力量、電気代等の形式で省エネ量を定量化し、利用者に向けて出力する省エネ性評価部を設けてもよい。特に省エネ量を電力量(例えば、1日の積算消費電力量、期間消費電力量)、電気代(例えば、年間電気代)等へ換算すれば、消費者に訴求し易い省エネ性の表現が可能となる。
上記実施形態では、室内空間Sを9つ又は4つの空調エリアに分割する場合について説明した。しかしながら、本発明は、室内空間Sを他の任意の数の空調エリアに分割する場合に適用可能である。
第1および第2実施形態におけるエネルギー消費量Qの4つの予測モデルでは、送風運転機(送風運転中のサーモオフ状態の室内機)におけるエネルギー消費量がゼロとみなされている。しかしながら、式1〜式4の右辺に0.1ζの項を足すことにより、送風運転機のエネルギー消費量を考慮するようにしてもよい。ζは、送風運転機の台数である。
上記実施形態では、室内機と室外機とが1対1で対応するペアタイプの空調設備について言及したが、本発明は、本態様に限定されない。例えば、本発明は、1台の室外機に対し複数台の室内機が冷媒配管を介して接続されるマルチタイプの空調設備に対しても適用可能である。また、本発明は、マルチタイプの空調設備とペアタイプの空調設備の両方を集中管理する集中管理コントローラにも適用可能である。なお、室内温度を監視しつつ運転制御を行っているマルチタイプの空調設備については、隣接する室内機どうしが互いに影響を与え合い易いため、本発明は特に効果的である。
ステップS201の後の分岐先を決定するサーモオフ室内機の数の比較基準数(2台以下、3台〜6台、7台以上)は、空調設備、および/またはその設置環境等に依存するものである。従って、他の実施形態では、空調設備、および/またはその設置環境等に合わせて他の数値が選択されることは言うまでもない。
上記実施形態において、室内機のエネルギー消費量の予測モデルを、室内機の待機電力を考慮したものに変更してもよい。例えば、上記予測モデルの式において、サーモオフ状態の室内機の台数θの項を追加し、θの係数を、標準運転機1台分のエネルギー消費量を1.0とした場合の、サーモオフ状態の室内機の待機電力によるエネルギー消費量の相対量(例えば、0.01)とすることが考えられる。
上記実施形態においては、4つの吹出口が存在するタイプの室内機を示したが、本発明は、シングルフロータイプ又はダブルフロータイプの室内機にも適用可能である。また、本発明は、同一の空調対象空間内に、4つの吹出口が存在するタイプの室内機、シングルフロータイプの室内機、ダブルフロータイプの室内機等の他種類の室内機が混在する場合にも適用可能である。かかる場合、室内機のレイアウトに応じた予測モデルの式やパターンテーブルを用意すればよい。
第4実施形態では、1つの室内機に対して運転設定を変更する指令がユーザーからリモコン50を介して送信されると、室内制御部38bは当該指令に従わずに、当該指令を集中管理コントローラ301に転送していた。しかし、他の実施形態においては、室内制御部38bは、室内機の運転設定を指令通りに変更してから当該指令を集中管理コントローラ301に転送してもよい。この場合、例えば、運転設定見直し制御の実行の結果、当該運転設定変更が室内機IU1〜IU9全体ではより増エネルギーになると判断された場合は、運転制御部は、運転設定が変更された室内機の運転設定を変更前の設定に戻す指令を当該室内機に対して送信する。図17のステップS400において運転指令が省エネルギー側へ運転設定を変更する指令ではないと判断された場合は、ステップS407へは進まずに運転設定見直し制御は、終了する。
第4実施形態では、1つの室内機に対して運転設定を変更する指令がユーザーからリモコン50を介して送信されると、室内制御部38bは当該指令に従わずに、当該指令を集中管理コントローラ301に転送していた。しかし、他の実施形態においては、室内制御部38bは、省エネルギー側に運転設定を変更する指令にのみ従わずに、当該指令を集中管理コントローラ301に転送し、それ以外の指令には従ってもよい。この場合、例えば、図17に示す運転設定見直し制御では、ステップS101の前にあるステップS400を省けばよい。
第4実施形態では、運転設定見直し制御は、予測モデルを確定し、能力マップを完成し、エネルギー消費量Q1の算出を行った後、室内機の運転設定を変更するか否かを判断していた。しかし、他の実施形態においては、当該運転設定見直し制御と第2実施形態に係る運転設定見直し制御を組み合わせて、サーモオフ室内機の数によっては、予測モデルの確定、能力マップの完成、及びエネルギー消費量Q1の算出を行わずに、室内機の運転設定を変更するか否かを判断してもよい。
第3実施形態では、運転設定見直し制御は、室内機IU1〜IU4全体での省エネ性の判断は、サーモオフ設定マップをパターンテーブルTに照合することにより行われるようになっていた。また、第4実施形態では、運転設定見直し制御は、1つの室内機に対して運転設定を変更する指令がユーザーからリモコン50を介して送信されると、当該1つの室内機の運転設定を省エネルギー側に変更した場合に室内機IU1〜IU9全体で増エネルギーになるか否かを判断していた。しかし、他の実施形態においては、第3の実施形態に係る運転設定見直し制御と第4実施形態に係る運転設定見直し制御とを組み合わせて、1つの室内機の運転設定を省エネルギー側に変更すべきか否かが図12に示すパターンテーブルTに基づいて判断されてもよい。
第4実施形態では、運転設定見直し制御は、1つの室内機の運転設定を省エネルギー側に変更した場合に室内機IU1〜IU9全体で増エネルギーにならないと判断した場合に、当該1つの室内機の運転設定を変更していた。しかし、他の実施形態においては、1つの室内機の運転設定を省エネルギー側に変更した場合に室内機IU1〜IU9全体で省エネルギーになる(省エネルギーにも増エネルギーにもならない場合を含まない)と判断した場合に、当該1つの室内機の運転設定を変更してもよい。また、他の実施形態においては、1つの室内機の運転設定を変更する前に、前回の運転設定の変更からの経過時間を算出し、前回の運転設定の変更から所定の時間が経過している場合にのみ当該1つの室内機の運転設定を変更してもよい。これによれば、頻繁に運転設定が変更されることを防止でき、省エネ性をより高めることが出来る。具体的には、運転設定直後の過渡状態での増エネ運転の頻度の増加を回避することができる。更には、機器への負担を軽減することで、機器の故障低減及び長寿命化ができる。
上記実施形態では、運転設定見直し制御は、室内機の運転設定を変更した場合に、室内機IU1〜IU9全体で省エネルギー或いは増エネルギーになるか否かを判断していた。第1〜第3実施形態では、運転設定見直し制御は、室内機の運転設定を増エネルギー側に変更した場合に、室内機IU1〜IU9全体で省エネルギーになるか否かを判断していた。第4実施形態では、運転設定見直し制御は、室内機の運転設定を省エネルギー側に変更した場合に室内機IU1〜IU9全体で増エネルギーになるか否かを判断していた。しかし、他の実施形態においては、運転設定見直し制御で見直す対象に運転設定の変更のほかに、室内機の起動及び/又は停止を含めてもよい。例えば、第1〜第3実施形態の運転設定見直し制御を変形して、停止中の室内機を起動した場合に、室内機IU1〜IU9全体で省エネルギーになるか否かを判断してもよい。また、第4実施形態の運転設定見直し制御を変形して、1つの室内機に対して運転停止の指令がリモコン50から送信された場合に上記運転設定見直し制御を実行し、室内機IU1〜IU9全体で増エネルギーになるか否かを判断してもよい。この場合、例えば、当該1つの室内機の運転を停止した場合に増エネルギーになると判断した場合は、運転を停止せずに、「エコモードによる停止禁止中」等のメッセージをリモコン50の表示部に表示してもよい。
第4実施形態では、運転設定見直し制御は、1つの室内機の室内制御部38bから、リモコン50から送信されてきた設定変更の運転指令が集中管理コントローラ301へ転送されると開始され、当該1つの室内機の運転設定を省エネルギー側に変更した場合に室内機IU1〜IU9全体で増エネルギーになるか否かを判断していた。しかし、他の実施形態においては、当該運転設定見直し制御に加えて、所定の時間間隔で行われる上記第1〜第3実施形態にかかる運転設定見直し制御を行ってもよい。
上記変形例の要旨を任意に組み合わせてもよい。
12a,112a,212a 監視部
12b,312b 運転制御部
12c,112c,212c,312c 省エネ性判断部
IU1〜IU9 室内機
Q,Q1,Q2,Q3 室内機全体でのエネルギー消費量
S 室内空間
S1〜S2 空調エリア
T パターンテーブル
Claims (9)
- 空調対象空間(S)を協調して空調する複数の空調要素(IU1〜IU9)の動作を制御する空調コントローラ(1,101)であって、
前記複数の空調要素の運転設定のパターンを特定する特定部(12a,112a)と、
前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記複数の空調要素のうちの一部の空調要素の運転設定を変更した場合に前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否か、或いは、より増エネルギーになるか否かを判断する判断部(12c,112c)と、
前記判断部(12c,112c)による前記判断に基づいて前記一部の空調要素を制御する運転制御部(12b)と、
を備え、
前記判断部は、前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記複数の空調要素のうちの一部の空調要素の運転設定を増エネルギー側に変更した場合に前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断し、
前記判断部は、前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記空調要素全体でのエネルギー消費量(Q1、Q2)を定量化することにより、前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断し、
前記判断部は、前記空調要素のエネルギー消費量を、当該空調要素に隣接し当該空調要素よりも省エネルギー側の所定の運転設定がされている前記空調要素の数に基づいて定量化することにより、前記空調要素全体でのエネルギー消費量を定量化し、
前記運転制御部は、前記判断部が前記空調要素全体でより省エネルギーになると判断した場合に、前記一部の空調要素を前記変更後の運転設定に従って制御する、
空調コントローラ(1、101)。 - 空調対象空間(S)を協調して空調する複数の空調要素(IU1〜IU9)の動作を制御する空調コントローラ(101)であって、
前記複数の空調要素の運転設定のパターンを特定する特定部(112a)と、
前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記複数の空調要素のうちの一部の空調要素の運転設定を変更した場合に前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否か、或いは、より増エネルギーになるか否かを判断する判断部(112c)と、
前記判断部(112c)による前記判断に基づいて前記一部の空調要素を制御する運転制御部(12b)と、
を備え、
前記特定部は、前記パターンとして、所定の運転設定がされている前記空調要素の数を特定し、
前記判断部は、前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記複数の空調要素のうちの一部の空調要素の運転設定を増エネルギー側に変更した場合に前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断し、
前記運転制御部は、前記判断部が前記空調要素全体でより省エネルギーになると判断した場合に、前記一部の空調要素を前記変更後の運転設定に従って制御する、
空調コントローラ(101)。 - 前記特定部(12a,112a)は、前記複数の空調要素(IU1〜IU9)のうちのサーモオフ設定の空調要素であるサーモオフ要素のパターンを前記パターンとして特定し、
前記判断部(12c,112c)は、前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記サーモオフ要素をサーモオン設定にした場合に前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断し、
前記運転制御部(12b)は、前記判断部が前記空調要素全体でより省エネルギーになると判断した場合に、前記サーモオフ要素をサーモオン設定にする、
請求項1又は2に記載の空調コントローラ(1,101)。 - 前記特定部(12a,112a)は、前記複数の空調要素(IU1〜IU9)の設定温度のパターンを前記パターンとして特定し、
前記判断部(12c,112c)は、前記特定部が特定した前記パターンに基づいて、前記一部の空調要素の設定温度を増エネルギー側にシフトした場合に前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断し、
前記運転制御部(12b)は、前記判断部が前記空調要素全体でより省エネルギーになると判断した場合に、前記一部の空調要素の設定温度を増エネルギー側へのシフトする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空調コントローラ(1,101)。 - 前記判断部(112c)は、前記特定部(112a)が特定した前記パターンに基づいて、前記空調要素(IU1〜IU9)全体でのエネルギー消費量(Q1,Q2)を定量化することにより、前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断する、
請求項2に記載の空調コントローラ(101)。 - 前記判断部(12c,112c)は、前記空調要素(IU1〜IU9)の負荷にさらに基づいて、前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の空調コントローラ(1,101)。 - 前記判断部(12c,112c)は、前記空調要素(IU1〜IU9)の負荷に応じて選定されるモデルに従って、前記空調要素全体でのエネルギー消費量(Q1,Q2)を定量化する、
請求項1又は5に記載の空調コントローラ(1,101)。 - 前記判断部(12c,112c)は、前記空調要素(IU1〜IU9)の能力制限にさらに基づいて、前記空調要素全体でより省エネルギーになるか否かを判断する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の空調コントローラ(1,101)。 - 前記判断部(12c,112c)は、前記空調要素(IU1〜IU9)の能力制限に応じて選定されるモデルに従って、前記空調要素全体でのエネルギー消費量(Q1,Q2)を定量化する、
請求項1、5又は7のいずれか1項に記載の空調コントローラ(1,101)。
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