JP5662143B2 - 腫瘍の処置のためのMetキナーゼ阻害剤としての2−オキソ−3−ベンジルベンゾキサゾール−2−オン誘導体、および関連する化合物 - Google Patents
腫瘍の処置のためのMetキナーゼ阻害剤としての2−オキソ−3−ベンジルベンゾキサゾール−2−オン誘導体、および関連する化合物 Download PDFInfo
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Description
本発明は、有用な特性を有する新規な化合物、特に医薬を調製するために用いることができるものを見出す目的を有していた。
特に、本発明は、Metキナーゼによるシグナル伝達の阻害、調節および/または調整が作用を奏する化合物および化合物の使用に関する。
癌療法のための他のMetキナーゼ阻害剤は、J.G. Christensen et al.により、Cancer Res. 2003, 63(21), 7345-55に記載されている。
チアジアジノン類は、WO 03/037349に開示されている。
癌に対処するための4,5−ジヒドロピラゾール類は、WO 03/079973 A2に記載されている。
キノリン誘導体は、EP 1 411 046 A1に記載されている。
ピロール−インドリン誘導体は、WO 02/096361 A2に開示されている。
1−アシルジヒドロピラゾール誘導体は、WO 2007/019933から公知である。
ピリダジノン誘導体は、WO 2006/010668に記載されている。
置換5−フェニル−3,6−ジヒドロ−2−オキソ−6H−1,3,4−チアジアジン類は、WO 2006/010285から公知である。
3,6−ジヒドロ−2−オキソ−6H−1,3,4−チアジアジン誘導体は、WO 2006/010286に記載されている。
E、E’、E’’、E’’’は、各々、互いに独立してCまたはNを示し、
R1、R2は、各々、互いに独立してHまたはAを示し、
R1およびR2はまた、一緒になって(CH2)pを示し、ここで1つまたは2つのCH2基は、Oおよび/またはNHにより置き換えられていてもよく、
R3’は、HまたはHalを示し、
R4’は、HまたはHalを示し、
R4およびR4’はまた、一緒になってNHCONHを示し、
R5は、A、(CH2)mNH2、(CH2)mNHA、(CH2)mNAA’または(CH2)mHetを示し、
Het1は、1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有し、非置換であるか、または、各々の場合において互いに独立してR3により単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい、単環式の芳香族複素環を示し、
A、A’は、各々、互いに独立して、1〜10個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキル
(ここで、1〜7個のH原子は、OH、F、Clおよび/またはBrにより置き換えられていてもよく、
かつ/または、ここで、1つまたは2つのCH2基は、O、S、SO、SO2および/またはCH=CH基により置き換えられていてもよい)
または
3〜7個のC原子を有する環状アルキルを示し、
mは、1、2、3または4を示し、
nは、0、1、2、3または4を示し、
pは、1、2、3、4または5を示し、
また、R3がE’に結合しており、R3’がE’’に結合している場合には、
R3およびR3’はまた、一緒になってCH=CH−CH=CHを示す、
で表される化合物、ならびに、これらの薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物、塩、互変異性体および立体異性体、すべての比率でのこれらの混合物に関する。
薬学的に使用可能な誘導体の用語は、例えば、本発明の化合物の塩、およびまたいわゆるプロドラッグ化合物を意味するものと解釈される。
これらはまた、例えばInt. J. Pharm. 115, 61-67 (1995)に記載されているように、本発明の化合物の生分解性ポリマー誘導体を含む。
さらに、「治療的に有効な量」の表現は、この量を施与されていない対応する対象と比較して、以下の結果:
疾患、症候群、状態、愁訴、障害もしくは副作用の改善された処置、治癒、防止もしくは解消、またはまた疾患、愁訴もしくは障害の進行の低減
を有する量を示す。
「治療的に有効な量」の表現はまた、正常な生理学的機能を増大させるのに有効である量を包含する。
これらは、特に好ましくは、立体異性体化合物の混合物である。
a)式II
で表される化合物を、式III
Lは、Cl、Br、Iまたは遊離の、もしくは反応的に官能的に修飾されたOH基を示す、
で表される化合物と反応させ、
あるいは、
i)アミノ基をアシル化すること、
ii)カルボキシル基をアミドに変換すること
により変換し、
かつ/または
式Iで表される塩基または酸をこの塩の1種に変換する
ことを特徴とする、前記方法に関する。
略語:
TFA トリフルオロ酢酸
DCM ジクロロメタン
環状アルキル(シクロアルキル)は、好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを意味する。
他の置換基とは関係なく、Hetは、したがって、また、例えば、2,3−ジヒドロ−2−、−3−、−4−もしくは−5−フリル、2,5−ジヒドロ−2−、−3−、−4−もしくは−5−フリル、テトラヒドロ−2−もしくは−3−フリル、1,3−ジオキソラン−4−イル、テトラヒドロ−2−もしくは−3−チエニル、2,3−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−もしくは−5−ピロリル、2,5−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−もしくは−5−ピロリル、1−、2−もしくは3−ピロリジニル、テトラヒドロ−1−、−2−もしくは−4−イミダゾリル、2,3−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−もしくは−5−ピラゾリル、テトラヒドロ−1−、−3−もしくは−4−ピラゾリル、1,4−ジヒドロ−1−、−2−、−3−もしくは−4−ピリジル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−もしくは−6−ピリジル、1−、2−、3−もしくは4−ピペリジニル、2−、3−もしくは4−モルホリニル、テトラヒドロ−2−、−3−もしくは−4−ピラニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサン−2−、−4−もしくは−5−イル、ヘキサヒドロ−1−、−3−もしくは−4−ピリダジニル、ヘキサヒドロ−1−、−2−、−4−もしくは−5−ピリミジニル、1−、2−もしくは3−ピペラジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−もしくは−8−キノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−もしくは−8−イソキノリル、2−、3−、5−、6−、7−もしくは8−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ−1,4−オキサジニル、さらに好ましくは、2,3−メチレンジオキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、2,3−エチレンジオキシフェニル、3,4−エチレンジオキシフェニル、3,4−(ジフルオロメチレンジオキシ)フェニル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−もしくは−6−イル、2,3−(2−オキソメチレンジオキシ)フェニルまたはまた3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−6−もしくは−7−イル、さらに好ましくは、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−2−オキソフラニル、3,4−ジヒドロ−2−オキソ−1H−キナゾリニル、2,3−ジヒドロベンゾキサゾリル、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾリル、2,3−ジヒドロベンズイミダゾリル、1,3−ジヒドロインドール、2−オキソ−1,3−ジヒドロインドールまたは2−オキソ−2,3−ジヒドロベンズイミダゾリルを示すことができる。
ここで当該ラジカルはまた、A、ピリジルおよび/または=O(カルボニル酸素)により単置換または二置換されていてもよい。
R6は、好ましくはH、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルを示す。
Halは、好ましくはF、ClまたはBr、しかしまたI、特に好ましくはFまたはClを示す。
式Iで表される化合物は、1つまたは2つ以上のキラル中心を有していてもよく、従って種々の立体異性体形態で存在し得る。式Iは、すべてのこれらの形態を包含する。
ここで、1〜7個のH原子は、OH、Fおよび/またはClにより置き換えられていてもよく;
ここで当該ラジカルはまた、A、ピリジルおよび/または=O(カルボニル酸素)により単置換または二置換されていてもよく;
E’、E’’、E’’’は、Cを示し;
Ifにおいて、R6は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルを示し;
E’、E’’、E’’’は、Cを示し;
R1、R2は、各々、互いに独立してHまたはAを示し、
R3’は、HまたはHalを示し、
R4’は、HまたはHalを示し、
R4およびR4’はまた、一緒になってNHCONHを示し、
R5は、A、(CH2)mNH2、(CH2)mNHA、(CH2)mNAA’または(CH2)mHetを示し、
ここで当該ラジカルはまた、A、ピリジルおよび/または=O(カルボニル酸素)により単置換または二置換されていてもよく、
ここで、1〜7個のH原子は、OH、Fおよび/またはClにより置き換えられていてもよく、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
mは、1、2、3または4を示し、
nは、0、1、2、3または4を示し、
またR3がE’に結合しており、R3’がE’’に結合している場合には、
R3およびR3’はまた、一緒になってCH=CH−CH=CHを示す、
ならびに、これらの薬学的に使用可能な誘導体、塩、溶媒和物、互変異性体および立体異性体であり、すべての比率でのこれらの混合物を含む。
式IIIで表される化合物において、Lは、好ましくはCl、Br、Iまたは遊離の、もしくは反応的に修飾されたOH基、例えば1〜6個のC原子を有する活性化エステル、イミダゾリドまたはアルキルスルホニルオキシ(好ましくはメチルスルホニルオキシもしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ)または6〜10個のC原子を有するアリールスルホニルオキシ(好ましくはフェニルもしくはp−トリルスルホニルオキシ)を示す。
アルカリもしくはアルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩もしくは重炭酸塩、またはアルカリもしくはアルカリ土類金属、好ましくはカリウム、ナトリウム、カルシウムもしくはセシウムの弱酸の他の塩を加えることがまた、好ましい場合がある。
用いる条件に依存して、反応時間は数分〜14日であり、反応温度は約−30℃〜140℃、通常−10℃〜90℃、特に約0℃〜約70℃である。
特に好ましいのは、アセトニトリル、ジクロロメタン、NMPおよび/またはDMFである。
例えば、遊離アミノ基を、酸塩化物または無水物を用いる慣用の方法で、有利には不活性溶媒、例えばジクロロメタンまたはTHF中で、および/または塩基、例えばトリエチルアミンまたはピリジンの存在下で、−60℃〜+30℃の温度にてアシル化することができる。
カルボン酸をまた、標準条件下で、好ましくはアミンとの反応によりカルボキサミドに変換することができる。
本発明の前述の化合物を、これらの最終的な非塩形態で用いることができる。一方、本発明はまた、これらの化合物を、当該分野において知られている手順により、種々の有機および無機酸類および塩基類から誘導し得るこれらの薬学的に許容し得る塩の形態で用いることを包含する。式Iで表される化合物の薬学的に許容し得る塩形態は、大部分、慣用的な方法により調製される。式Iで表される化合物がカルボキシル基を含む場合には、この好適な塩の1種を、当該化合物を好適な塩基と反応させて対応する塩基付加塩を得ることにより、生成することができる。このような塩基は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リチウムを含むアルカリ金属水酸化物;アルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化バリウムおよび水酸化カルシウム;アルカリ金属アルコキシド類、例えばカリウムエトキシドおよびナトリウムプロポキシド;ならびに種々の有機塩基、例えばピペリジン、ジエタノールアミンおよびN−メチルグルタミンである。
特に好ましいのは、塩酸塩、二塩酸塩、臭化水素酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、リン酸塩、硫酸塩およびコハク酸塩である。
局所的投与用に適合された医薬化合物を、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、散剤、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エアゾールまたは油として処方することができる。
口における局所的適用のために適合された医薬処方物は、薬用キャンデー、トローチおよび洗口剤を包含する。
直腸内投与のために適合された医薬処方物を、坐剤または浣腸剤の形態で投与することができる。
膣内投与のために適合された医薬処方物を、膣坐薬、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体またはスプレー処方物として投与することができる。
(a)式Iで表される化合物および/または、その薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体(すべての比率でのこの混合物を含む)の有効量、
ならびに
(b)さらなる医薬活性成分の有効量
の個別のパックからなる、セット(キット)に関する。
本発明の化合物は、哺乳類のための、特にヒトのための、チロシンキナーゼにより誘発された疾患の処置における医薬活性成分として適する。これらの疾患には、固形腫瘍、眼性血管新生(糖尿病性網膜症、年齢により誘発された黄斑変性症など)および炎症(乾癬、関節リウマチなど)の成長を促進する腫瘍細胞、病理学的血管新生(または血管形成)の増殖が含まれる。
血管形成が関係するこのような疾患は、眼の疾患、例えば網膜血管化、糖尿病性網膜症、年齢により誘発された黄斑変性症などである。
眼の疾患、例えば糖尿病性網膜症および年齢により誘発された黄斑変性症を処置または防止するための方法は、同様に本発明の一部である。炎症性疾患、例えば関節リウマチ、乾癬、接触性皮膚炎および遅延型過敏症応答の処置または防止、ならびに骨肉腫、骨関節炎およびくる病からの骨の病態の処置または防止のための使用もまた、同様に本発明の範囲内にある。
したがって、本発明は、式Iで表される化合物ならびにこれらの薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体、すべての比率でのこれらの混合物の、キナーゼシグナル伝達の阻害、調節および/または調整が作用を奏する疾患を処置するための医薬を調製するための使用に関する。
好ましいのは、式Iで表される化合物ならびにこれらの薬学的に使用可能な誘導体、溶媒和物および立体異性体、すべての比率でのこれらの混合物の、請求項1に記載の化合物によりチロシンキナーゼを阻害することによって影響される疾患を処置するための医薬を調製するための使用である。
特に好ましいのは、疾患が固形腫瘍である疾患を処置するための使用である。
固形腫瘍はさらに、好ましくは肺腺癌、小細胞肺癌、膵臓癌、神経膠芽腫、結腸癌および乳癌の群から選択される。
例に記載する式Iで表される化合物を、以下に記載するアッセイにより試験し、キナーゼ阻害活性を有することを見出した。他のアッセイは、文献から知られており、当業者が容易に行うことができた(例えば、Dhanabalら、Cancer Res. 59:189-197; Xinら、J. Biol. Chem. 274:9116-9121; Sheuら、Anticancer Res. 18:4435-4441; Ausprunkら、Dev. Biol. 38:237-248; Gimbroneら、J. Natl. Cancer Inst. 52:413-427; Nicosiaら、In Vitro 18:538- 549を参照)。
製造者のデータ(Met、活性、upstate、カタログNo.14-526)に従って、Metキナーゼを、バキュロウイルス発現ベクター中の「N末端6Hisタグ化」組換えヒトタンパク質として、昆虫細胞(Sf21; S. frugiperda)におけるタンパク質産生およびその後のアフィニティークロマトグラフィー精製のために発現させる。
用いる試験プレートは、Perkin Elmer製の96ウェルのFlashplate(登録商標)マイクロタイタープレート(カタログNo. SMP200)である。以下に記載するキナーゼ反応の成分を、アッセイプレート中にピペットする。Metキナーゼおよび基質ポリAla−Glu−Lys−Tyr(pAGLT、6:2:5:1)を、試験物質の存在下および不存在下で、100μlの合計容積において、放射性標識33P−ATPと共に、3時間室温にてインキュベートする。反応を、150μlの60mMのEDTA溶液を用いて終了させる。室温でさらに30分間インキュベートした後に、上清を、吸引しながら濾別し、ウェルを、各々の回において200μlの0.9%NaCl溶液で3回洗浄する。結合した放射性の測定を、シンチレーション測定器(Topcount NXT, Perkin-Elmer)により行う。
30μlのアッセイ緩衝液
10μlの10%のDMSOを含むアッセイ緩衝液中の試験するべき物質
10μlのATP(最終濃度1μM、0.35μCiの冷33P−ATP)
50μlのアッセイ緩衝液中のMetキナーゼ/基質混合物;(10ngの酵素/ウェル、50ngのpAGLT/ウェル)
−アッセイ緩衝液:
50mMのHEPES
3mMの塩化マグネシウム
3μMのオルトバナジウム酸ナトリウム
3mMの塩化マンガン(II)
1mMのジチオトレイトール(DTT)
pH=7.5(水酸化ナトリウムを用いて調整)
60mMのTitriplex III(EDTA)
−33P−ATP:Perkin-Elmer;
−Metキナーゼ:Upstate, カタログNo. 14-526, Stock1μg/10μl;比活性954U/mg;
−ポリ−Ala−Glu−Lys−Tyr、6:2:5:1:SigmaカタログNo. P1152
質量分析法(MS):
EI(電子衝撃イオン化)M+
FAB(高速原子衝撃)(M+H)+
ESI(エレクトロスプレーイオン化)(M+H)+
APCI−MS(大気圧化学的イオン化−質量分析法)(M+H)+。
カラム:Chromolith RP18e 50*4.6 mm
流量:2ml/分
溶媒A:0.05Mの水性NaHPO4
溶媒B:アセトニトリル+10%の水
勾配 8分
0〜1分:99:1→99:1
1〜7分:99:1〜1:99
7〜8分:1:99→1:99
流量:2ml/分
99:01〜0:100水+0.1%(vol.)のTFA:アセトニトリル+0.1%(vol.)のTFA
0.0〜0.2分:99:010.2〜3.8分:99:01→0:100
3.8〜4.2分:0:100カラム:Chromolith Performance RP18e;長さ100mm、内径3mm、波長:220nm
流量:4ml/分
溶媒A:水に溶解した0.1Mのトリフルオロ酢酸
溶媒B:アセトニトリル:水(9:1)に溶解した0.1Mのトリフルオロ酢酸
勾配 8分
0〜1分:99:1→99:1
1〜7分:99:1〜1:99
7〜8分:1:99→1:99
カラム:Chromolith RP18e 50*4.6 mm
流量:2.4ml/分
溶媒A:水に溶解した0.1Mのトリフルオロ酢酸
溶媒B:アセトニトリルに溶解した0.1Mのトリフルオロ酢酸
0.0〜2.6分:96:04(溶媒A:溶媒B)→100%の溶媒B
2.6〜3.3分:100%の溶媒B
濾過の後に得られる水素化溶液を、ロータリーエバポレーター中で蒸発乾固させる。残留物をアセトンに溶解し、セライトを通して吸引しながら活性炭を用いて濾別し、母液を蒸発乾固させる。残留物をエーテルで粉末にし、吸引により濾別し、50℃にて真空乾燥オーブン中で乾燥する;
融点134〜136℃;ESI:140(M+H);HPLC Rt=2.19分(方法A);
収量:1.78g(64%)の2−アミノ−4−メトキシフェノール。
収量:1.28g(61%)の5−メトキシ−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン。
融点125〜126℃;ESI:301(M+H);HPLC:Rt=5.20分(方法A);
収量:1.92g(83%)の5−メトキシ−3−(3−ニトロベンジル)−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン。
融点118℃;ESI:271(M+H);HPLC:Rt=4.56(方法A);
収量:1.19g(69%)の3−(3−アミノベンジル)−5−メトキシ−2−ベンゾキサゾリノン。
収量:383mg(61%)の「A1」。
2−アミノ−6−メチルピリジン−3−オールの調製:
例1.1に対応する方法における6−メチル−2−ニトロピリジン−3−オールの還元により、所望の生成物を得る;ESI:125(M+H)、Rt=0.51分(方法B)。
5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンの調製:
例1.2に対応する方法における2−アミノ−6−メチルピリジン−3−オールのCDI(カルボニルジイミダゾール)との反応により、所望の生成物を得る;ESI:151(M+H)、Rt=1.58分(方法B)。
(3−ヒドロキシメチルフェニル)カルバミン酸3−クロロプロピルの調製:
3.7g(30mmol)の3−アミノベンジルアルコールを、50mlのアセトンに溶解し、3.2g(30mmol)の炭酸ナトリウムを加える。5.7g(36mmol)のクロロギ酸3−クロロプロピルを、この懸濁液に25℃にて計量して加える。反応混合物を、さらに18時間室温にて撹拌する。水を加水分解のために反応混合物に加え、その後固体を濾別する。溶液を蒸留により濃縮し、この間生成物は油として沈殿する。生成物相を分離する。水性相を酢酸エチルで抽出する。有機相を混ぜ合わせ、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。その後混合物を蒸発乾固させる。粗生成物を、さらに精製せずにさらに直接反応させる;
ESI:244(M+H)。
(3−ヒドロキシメチルフェニル)カルバミン酸3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルの合成:
10g(100mmol)のN−メチルピペラジンを、2.4g(10mmol)の(3−ヒドロキシメチルフェニル)カルバミン酸3−クロロプロピルを10mlのアセトニトリルに溶解した溶液に加える。溶液物を4時間還流させる。次に、混合物を、水を加えることにより加水分解し、約65℃に冷却し、酢酸エチルを加える。次に、混合物を室温に冷却し、この間生成物が、有機相と水性相との間で固体として得られる。生成物を濾別し、水、アセトニトリルおよび酢酸エチルで洗浄する。その後、生成物を、50℃にて数時間乾燥する;ESI:308(M+H)。
[3−(5−メチル−2−オキソオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルメチル)フェニル]カルバミン酸3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルの調製:
98mg(0.65mmol)の5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン、200mg(0.65mmol)の(3−ヒドロキシメチルフェニル)カルバミン酸3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルおよび325mg(0.98mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)を、5mlのDMFに懸濁させ、混合物を30分間振盪する。その後、229mg(0.98mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを加える。反応混合物を、室温にて振盪する。反応混合物を濾過し、THFで洗浄し、濾液を蒸発させる。残留物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する。
生成物:68mgの「B1」;ESI:440(M+H)、Rt=2.11分(方法B);
1−(3−ニトロフェニル)エタノールの調製:
26.4g(160mmol)の1−(3−ニトロフェニル)エタノンを、270mlのメタノールに懸濁させ、6.1g(160mmol)の水素化ホウ素ナトリウムを、氷冷しながら分割して加える。その後、反応混合物を、冷却せずにさらに3時間撹拌し、300mlのジクロロメタンで希釈し、3×200mlの水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させる。
生成物:26.15g;HPLC:Rt=3.87分(方法A)。
1−(1−ブロモエチル)−3−ニトロベンゼンの調製:
26.15g(156mmol)の1−(3−ニトロフェニル)エタノールを、130mlの氷酢酸に溶解し、55ml(313mmol)の氷酢酸中の33%のHBrを、氷冷しながら滴加する。反応混合物を、室温にて5日間撹拌する。その後、混合物を300mlのDCMで希釈し、3×200mlのH2Oおよび200mlの飽和NaHCO3溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、残留物を石油エーテルから結晶化させる。
生成物:30.4g;HPLC:Rt=5.39分(方法A)。
5,6−ジフルオロ−3−[1−(3−ニトロフェニル)エチル]−3H−ベンゾキサゾール−2−オンの調製:
500mg(2.9mmol)の5,6−ジフルオロ−3H−ベンゾキサゾール−2−オン、672mg(2.9mmol)の(1−ブロモエチル)−3−ニトロベンゼンおよび1.58g(11.4mmol)の炭酸カリウムを、6mlのアセトニトリルに懸濁させ、混合物を60℃にて6時間撹拌する。その後、混合物を30mlのMTBEで希釈し、3×20mlのH2Oで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させる。粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する。
生成物:638mg;ESI:321(M+H);HPLC:Rt=5.52分(方法A)。
3−[1−(3−アミノフェニル)エチル]−5,6−ジフルオロ−3H−ベンゾキサゾール−2−オンの調製:
633mg(1.98mmol)の5,6−ジフルオロ−3−[1−(3−ニトロフェニル)エチル]−3H−ベンゾキサゾール−2−オンを、10mlのTHFに溶解し、700mgのラネーニッケル(水湿潤)を用いて水素雰囲気下で水素化する。24時間後、反応溶液を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、残留物をジエチルエーテル/石油エーテルから結晶化させる。
生成物:500mg;ESI:291(M+H);HPLC:Rt=5.01分(方法A)。
{3−[1−(5,6−ジフルオロ−2−オキソ−ベンゾキサゾール−3−イル)エチル]フェニル}カルバミン酸2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルの調製:
250mg(0.86mmol)の3−[1−(3−アミノフェニル)エチル]−5,6−ジフルオロ−3H−ベンゾキサゾール−2−オン、137mg(0.95mmol)の2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノールおよび200μl(1.81mmol)のN−メチルモルホリンを、10mlのジクロロメタンに懸濁させ、混合物を室温にて10分間撹拌し、128mg(0.43mmol)の炭酸ビス(トリクロロメチル)を加える。反応混合物を、室温にて16時間撹拌する。その後、混合物を30mlのジクロロメタンで希釈し、2×20mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させる。粗生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、アセトンに溶解し、エーテル中のHClと共に加温し、結晶化が完全な際に、吸引により濾別し、乾燥する。
生成物(「A27」):95mg、生成物は塩酸塩の形態にある;
融点236〜238℃(分解);ESI:461;HPLC:Rt=4.21分(方法A);
混合物を室温に冷却し、沈殿物を吸引により濾別し、水で十分洗浄する;収量:417mg(84%)の3−(3−エトキシカルボニルアミノベンジル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−6−カルボン酸。当該物質を、さらに精製せずにさらに反応させる;ESI:357(M+H);HPLC:Rt=2.54分(方法B)。
反応混合物を分取HPLCにより精製し、清浄な画分を凍結乾燥する。
収量:89mg(59%)の「A29」、TFA塩;HPLC:RT=2.175分(方法B);LC−MS:RT=1.431分にて[M+H]+=427。
3−(3,4−ジニトロベンジル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製:
2g(10.4mmol)の2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチル、2.97g(11.4mmol)の4−ブロモメチル−1,2−ジニトロベンゼン(DE 3904797に対応する方法において調製した)および5.7g(41.4mmol)の炭酸カリウムを、50mlのアセトニトリルに懸濁させ、混合物を80℃にて1時間撹拌する。反応混合物を50mlの水中に注入し、500mlのMTBEで抽出し、乾燥し、蒸発乾固させる。残留物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する;生成物:1.5g;ESI:374(M+H)。
3−(3,4−ジアミノベンジル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製:
1.45g(3.8mmol)の3−(3,4−ジニトロベンジル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルを20mlのTHFに溶解し、1gのラネーニッケル(水湿潤)を用いて水素雰囲気下で水素化する。24時間後、反応溶液を濾過し、濾液を蒸発乾固させる;生成物:1.1g、ESI:314(M+H)。
2−オキソ−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製:
1.1g(3.5mmol)の3−(3,4−ジアミノベンジル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルおよび626mg(3.9mmol)の1,1’−カルボニルジイミダゾールを、室温にて24時間10mlのTHF中で撹拌する。反応混合物を150mlの水に加え、得られた沈殿物を吸引により濾別し、真空中で乾燥する;生成物:1.1g;ESI:340(M+H)。
2−オキソ−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸の調製:
1.1g(3.24mmol)の2−オキソ−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルを20mlの水に懸濁させ、30mlの濃塩酸を加え、混合物を100℃の浴温度にて24時間撹拌する。さらに20mlの濃HClを加え、反応混合物を130℃の浴温度にて3日間撹拌する。懸濁液を水で濾過し、洗浄し、残留物を乾燥キャビネット中で50℃にて乾燥する;生成物:996mg;融点230〜231℃;ESI 326;HPLC:Rt=4.24分(方法A)。
N−(2−ジメチルアミノエチル)−2−オキソ−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボキサミドの調製:
330mg(0.76mmol)の2−オキソ−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−5−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸を3mlのDMFに溶解し、294mg(1.52mmol)のEDCI、106mg(0.76mmol)のHOBtおよび157μl(1.52mmol)のN−メチルモルホリンを加える。81mg(0.91mmol)の2−ジメチルアミノエチルアミンをその後加え、反応溶液を室温にて3日間撹拌する。その後、反応混合物を水に加え、ジクロロメタンで抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する。生成物を分取HPLCにより再び精製する;100mgの「A35」、トリフルオロメチル酢酸塩;ESI 397(M+H)、HPLC:Rt=3.89分(方法A)。
3−[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]−6−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセチル]−3H−ベンゾキサゾール−2−オン(「A42」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
収量:42.1mg(10%)の「A42」、TFA塩;HPLC:Rt=2.003分(方法B);LC−MS:Rt=1.282分にて[M+H]+=448。
3−[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]−6−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピオニル]−3H−ベンゾキサゾール−2−オン(「A43」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
収量:42.2mg(16%)の「A43」、TFA塩;HPLC:Rt=2.902分(方法B);LC−MS:Rt=1.251分にてM+H=462。
3.781gの3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸(18.58mmol)を、100mlの無水メタノール中に懸濁させ、2.694mlの塩化チオニル(37.13mmol)を、氷/H2Oで冷却し、撹拌しながら滴加し、混合物を、冷却せずにさらに72時間撹拌し、この間透明な溶液が生成する。
溶媒を除去し、残留物を100mlのジクロロメタンに溶解し、溶液を50mlの飽和NaHCO3溶液と共に振盪し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、残留物をジエチルエーテル/石油エーテルから結晶化させる。
収量:3.46g(15.86mmol)=85%の3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸メチル;融点81〜82℃;ESI 219(M+H)、HPLC:Rt=2.65分(方法B)。
3.46gの3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸メチル(15.86mmol)を、250mlの3つ首フラスコ中で無水THFに溶解し、0.691gのLiBH4(31.71mmol)を、氷/H2Oで冷却し、撹拌しながら分割して導入し、混合物を冷却せずにさらに20時間撹拌する。
精製操作:pHを、撹拌しながら1NのHClをゆっくりと滴加することにより7に調整し(激しい発泡)、混合物を100mlのH2Oで希釈し、3×50mlのジクロロメタンと共に振盪し、混ぜ合わせた抽出物を、100mlのH2Oで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、残留物をクロマトグラフィーにより精製する。
粗製のクロマトグラフィー残留物を、ジエチルエーテル/石油エーテルから再結晶させる。
収量:1.643g(8.64mmol)=54%の[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メタノール;融点57〜58℃;ESI 191(M+H);HPLC:Rt=2.88分(方法C)。
1gのラネーニッケル(水湿潤)を、10mlのメタノール、1mlの氷酢酸および1mlの水の混合物中の800mgの[3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]メタノール(4.21mmol)に加え、混合物を、91mlの水素が吸収されるまで、室温および大気圧にて水素化する。精製操作のために、触媒を濾別し、残留する溶液を蒸発乾固させる。精製を、メタノール/ジエチルエーテルからの結晶化により行う;収量:716mg(3.41mmol)=81%の酢酸3−ヒドロキシメチルベンズアミジニウム;融点188℃;ESI 151(M+H);HPLC:Rt=0.51分(方法C)。
716mgの酢酸3−ヒドロキシメチルベンズアミジニウム(3.41mmol)および1662mgのアミノレダクトン(aminoreductone)前駆体(Acros Order No. 292440050)を、窒素雰囲気下で100mlの3つ首フラスコ中で15mlの無水メタノールに懸濁させ、0.235gのナトリウムを5mlの無水メタノールに溶解した新たに調製した溶液を、攪拌しながら滴加し、その後混合物を60℃にて30分間撹拌し、この間透明な溶液が生成する。
精製操作のために、反応混合物を50mlのジクロロメタンで希釈し、20mlのH2Oで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、残留物をクロマトグラフィー(FlashMaster II、勾配、40分においてジクロロメタン中0〜5%メタノール)により精製する;収量、597mg(2.33mmol)=68%のN’−[2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジン;融点105〜106℃;ESI 257(M+H)、HPLC:Rt=2.24分(方法C)。
190mgの2−ホルミル−3−オキソプロピオン酸エチル(1.32mmol)を、5mlの無水ピリジンに溶解し、252mgの酢酸3−ヒドロキシメチルベンズアミジニウム(1.2mmol)を加える。この懸濁液を、加熱ブロック中で90℃にて2時間加熱し、この間すべてが溶解する。反応混合物を、30mlの水中に攪拌して加える。沈殿した結晶を吸引により濾別し、水で十分洗浄し、乾燥キャビネット中で真空において一晩80℃にて乾燥する;収量:279mgのベージュ色結晶=理論値の90%;ESI 301(M+H)、HPLC:Rt=3.06分(方法B)。
149mg(1.00mmol)の5−メチルベンゾキサゾロンを、25mlの1つ首フラスコ中で保護ガス雰囲気下で5mlの無水THFに懸濁させ、249mg(1.15mmol)のN’−[2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンおよび397mg(1.50mmol)のトリフェニルホスフィンを、その後室温にて加える。反応混合物を、RTにて30分間撹拌する。その後、反応バッチを氷浴中で冷却し、310μl(1.50mmol)のアゾジカルボン酸ジイソプロピルを0℃にて滴加し、添加が完了した際に、混合物をRTにてさらに2時間撹拌する。反応バッチを30mlのジエチルエーテルで希釈し、得られた結晶を吸引により濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥キャビネット中で50℃にて乾燥する。
収量:263mg(0.68mmol)=68%のN,N−ジメチル−N’−{2−[3−(5−メチル−2−オキソ−ベンゾキサゾール−3−イルメチル)フェニル]ピリミジン−5−イル}ホルムアミジン(「A44」);ESI 387(M+H);HPLC:Rt=3.71分(方法C);
3−(5−メチルピリミジン−2−イル)安息香酸メチルの調製:
2.41g(10mmol)のメチル3−カルバムイミドイルベンゾエートアセテートを、40mlのメタノールに懸濁させ、1.31ml(11mmol)の3−エトキシメタクロレインおよび2.04mlのメタノール中の30%ナトリウムメトキシドを加え、混合物を50℃にて15時間撹拌する。反応混合物を蒸発乾固させ、100mlの水を加える。精製した沈殿物を吸引により濾別し、真空において乾燥する。粗生成物を、さらに精製せずにさらに反応させる;生成物:1.65g;ESI:229(M+H)。
[3−(5−メチルピリミジン−2−イル)フェニル]メタノールの調製:
7mlのTHFに溶解した1.65g(7.16mmol)の3−(5−メチルピリミジン−2−イル)安息香酸メチルを、272mg(7.16mmol)の水素化リチウムアルミニウムを7mlのTHFに懸濁させた懸濁液に窒素雰囲気下で滴加し、混合物を室温にて24時間撹拌する。4mlのTHF/水混合物(1:1)を、その後滴加する。1.5gのNa2CO3を4mlの水に溶解した溶液を次に加え、沈殿物を吸引により濾別し、残留物を2×THF/酢酸エチルと共に沸騰させ、再び吸引により濾別する。混ぜ合わせた母液を蒸発乾固させ、残留物をジクロロメタンに溶解し、溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、再び蒸発乾固させる。粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する;生成物:500mg;ESI:201(M+H)。
5−メチル−3−[3−(5−メチルピリミジン−2−イル)ベンジル]−3H−ベンゾキサゾール−2−オンの調製:
112mg(0.75mmol)の5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン、180mg(0.90mmol)の[3−(5−メチルピリミジン−2−イル)フェニル]メタノールおよび238mg(0.90mmol)のトリフェニルホスフィンを、5mlのTHFに懸濁させ、混合物を30分間撹拌する。混合物をその後0℃に冷却し、186μl(0.90mmol)のアゾジカルボン酸ジイソプロピルを加える。反応混合物を、室温にて2時間撹拌する。反応混合物を20mlのジクロロメタンで希釈し、2×20mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残留物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する;収量:101mgの「A45」;ESI:332(M+H);Rt=4.91分(方法C);
N−プロピル−3−{3−[6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリダジン−3−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボキサミド(「A54」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
出発物質2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製を、以下と同様にして行う。
1) Varma; Kapoor; CUSCAM; Curr. Sci.; 46; 1977; 779
2) Einhorn; Ruppert; JLACBF; Justus Liebigs Ann. Chem.; 325; 1902; 320.
3−ヒドロキシメチルフェニルボロン酸へのカップリングを、標準的な方法により行う。
3−[3−(6−クロロピリダジン−3−イル)ベンジル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製
段階g)で得られるボロン酸の3−クロロ−6−ヨードピリダジンとの反応(Goodman, Allan J.; Stanforth, Stephen P.; Tarbit, Brian; TETRAB; Tetrahedron; EN; 55; 52; 1999; 15067 - 15070と同様の調製)を、Goodman, Allan J.; Stanforth, Stephen P.; Tarbit, Brian; Tetrahedron; 55; 52; 1999; 15067 - 15070と同様にして行う。
3−{3−[6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリダジン−3−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製を、Heinisch, Gottfried; Langer, Thierry; J. Heterocycl. Chem.; 30; 6; 1993; 1685-1690と同様にして行う。
段階i)
標準的方法による酸性エステル切断
段階j)
標準的方法によるアミドの精製(試薬TBTU/HOBt)
{3−[6−(1−ヒドロキシエチル)−2−オキソベンゾキサゾール−3−イルメチル]フェニル}カルバミン酸3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル(「A9」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチル(「A64」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)安息香酸の調製:
1382g(10.0mol)の炭酸カリウムを、撹拌しながら、500g(3.40mol)の3−シアノ安息香酸を8lのメタノールに懸濁させた、30℃にて保持した懸濁液に分割して加える。695g(10.0mol)の塩化ヒドロキシルアンモニウムを、その後40〜45℃の内部温度にて少量に分割して加える。次に、反応混合物を沸騰にて15時間加熱する。反応混合物を真空において蒸発させ、残留物を水に溶解し、37%の水性塩酸を用いて酸性化する。得られた沈殿物を吸引により濾別し、水で洗浄し、真空において乾燥する:3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)安息香酸、無色結晶として;融点208℃;ESI 181(M+H)。
3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸の調製:
614g(3.41mol)の3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)安息香酸、756ml(8.0mol)の無水酢酸および2lの酢酸の混合物を、118℃の温度にて14時間加熱する。反応混合物を6℃に冷却し、吸引により濾過する。残留物を2lの水に吸収させ、吸引により濾別し、水で十分洗浄する。残留物を、エタノール/水から再結晶させる:3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸、無色結晶として;融点225℃;ESI 205(M+H)。
3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸メチルの調製:
7.83ml(147mmol)の濃硫酸を、30.0g(147mmol)の3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸を150mlのメタノールに懸濁させた懸濁液に加え、混合物を沸騰にて18時間加熱する。反応混合物を氷浴中で冷却し、水を加え、固体を吸引により濾別し、水で十分洗浄する:3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸メチル、無色結晶として;融点81℃;ESI 219(M+H);HPLC:Rt=2.65分(方法B)。
メチル3−カルバムイミドイルベンゾエートアセテートの調製:
150mlの酢酸、150mlの水および50gの水湿潤ラネーニッケルを、327g(1.47mol)の3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)安息香酸メチルを3lのメタノールに溶解した溶液に加え、混合物を室温および大気圧にて18時間水素化する。触媒を濾別し、濾液を蒸発させる。残留物をtert−ブチルメチルエーテルに吸収させ、沸騰に加熱し、吸引により濾別する。残留物を真空において乾燥する:酢酸3−メトキシカルボニルベンズアミジニウム、無色結晶として;融点222℃;ESI 179(M+H);HPLC:Rt=1.40分(方法B)。
3−[5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)ピリミジン−2−イル]安息香酸メチルの調製:
2.2lの新たに調製した1.5Mのナトリウムメトキシド溶液を、259g(1.09mol)の酢酸3−メトキシカルボニルベンズアミジニウムおよび528g(1.08mol)のジヘキサフルオロリン酸({2−ジメチルアミノ−1−[ジメチルイモニオメチル]ビニルアミノ}メチレン)ジメチル−アンモニウム(「アミノレダクトン前駆体」、C. B. Dousson et al., Synthesis 2005, 1817に従って調製した)をllのメタノールに懸濁させた懸濁液に、撹拌しながら滴加する。次に、反応混合物を40分にわたり60℃に加温し、この温度にて30分間保持する。次に、反応混合物を室温に冷却し、10lのジクロロメタンで希釈し、各々の回において5lの水で3回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残留物を酢酸エチルから再結晶させる:3−[5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)ピリミジン−2−イル]安息香酸メチル、ベージュ色結晶として;融点146℃;ESI 285(M+H);HPLC:Rt=2.03分(方法B)。
3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)安息香酸の調製:
160ml(2.88mol)の濃硫酸を、103.5g(364mmol)の3−[5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)ピリミジン−2−イル]安息香酸メチルを1.3lの水に懸濁させた懸濁液に加え、混合物を沸騰にて4時間加熱する。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、吸引により濾過する。残留物を水で洗浄し、真空において乾燥する:3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)安息香酸、茶色を帯びた結晶として;融点293〜295℃;ESI 217(M+H);HPLC:Rt=3.25分(方法C)。
3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)安息香酸メチルの調製:
32.7ml(445mmol)の塩化チオニルを、88.0g(366mmol)の3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)安息香酸を1.4lのメタノールに懸濁させた懸濁液に加え、混合物を80℃にて2時間加熱する。20ml(276mmol)の塩化チオニルおよび2時間後にさらに10ml(138mmol)の塩化チオニルを、加える。各々の添加の後、反応混合物を80℃にて2時間撹拌する。反応混合物を、真空において約300mlの容積に濃縮する。得られた沈殿物を濾別し、真空において乾燥する:3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)安息香酸メチル、茶色を帯びた結晶として;融点219〜223℃、ESI 231(M+H);HPLC:Rt=3.87分(方法C)。
3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]安息香酸メチルの調製:
6.1g(26.5mmol)の3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)安息香酸メチル、10.5g(39.8mmol)のトリフェニルホスフィンおよび4.76ml(39.8mmol)の3−(ジメチルアミノ)−1−プロパノールを200mlのTHFに溶解した、窒素の下に保持した溶液を、氷浴中で冷却し、8.21ml(39.8mmol)のアゾジカルボン酸ジイソプロピルを、その後撹拌しながらゆっくりと滴加する。室温にて2時間撹拌した後、反応混合物を真空において蒸発させる。残留物を、ジクロロメタンと飽和水性硫酸水素カリウム溶液との間で分割する。水性相を濾別し、飽和水性水酸化ナトリウム溶液を用いて12のpHに調整し、ジクロロメタンで2回抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離剤としたシリカゲルカラム上でクロマトグラフィー分離する:
3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]安息香酸メチル、無色結晶として;融点66℃;ESI 316(M+H);HPLC:2.18分(方法B)。
{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]フェニル}メタノールの調製:
200mlの水素化ジイソブチルアルミニウムをTHFに溶解した1M溶液を、12.6g(40.0mmol)の3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]安息香酸メチルを200mlのTHFに溶解した、窒素の下に保持した溶液に、撹拌しながら滴加する。混合物を室温にて1時間撹拌した後、10mlの飽和水性硫酸ナトリウム溶液を滴加する。得られた沈殿物を吸引により濾別し、ジクロロメタンで洗浄する。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残留物を、ジエチルエーテルと石油エーテルとの混合物に吸収させる。得られた沈殿物を吸引により濾別し、石油エーテルで洗浄し、真空において乾燥する:{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]フェニル}メタノール、無色結晶として;融点95〜97℃;ESI 288(M+H);HPLC:Rt=2.35分(方法B)。
3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルの調製:
1.84g(9.5mmol)の2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸メチルおよび4.75g(14.25mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)を、3.03g(10.45mmol)の{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]フェニル}メタノールを40mlのTHFに溶解した溶液に加える。懸濁液を室温にて30分間振盪する。懸濁液を氷浴中で冷却し、3.35g(14.25mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを、分割して加える。混合物を室温にて24時間撹拌した後、さらに4.75g(14.25mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)および3.35g(14.25mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを加え、混合物を室温にてさらに24時間振盪する。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、947mgの「A64」を得る;融点125℃、ESI:463(M+H);Rt=3.07分(方法C);
3−{3−[5−(2−ジメチルアミノエトキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A109」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
[3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル]メタノールの調製:
750mg(0.65mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを、6.11g(21.5mmol)の5−ブロモ−2−ヨードピリミジン、3.91g(25.7mmol)の3−(ヒドロキシメチル)ベンゼンボロン酸および9.11g(42.9mmol)のリン酸三カリウム三水和物を120mlのジオキサンおよび14mlの水に溶解した、窒素の下に保持した溶液に加え、混合物を90℃にて18時間撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、tert−ブチルメチルエーテルおよび水を加え、混合物を珪藻土を通して濾過する。濾液の有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離剤としてシリカゲルカラム上でクロマトグラフィー分離する。
生成物:2.49g;融点114〜117℃;ESI:265、267(M+H);HPLC:Rt=2.51分(方法B)。
3−[3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ベンジル]−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンの調製:
283mg(1.87mmol)の5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン、500mg(1.87mmol)の(3−ヒドロキシメチルフェニル)カルバミン酸3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルおよび943mg(2.83mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)を、15mlのDMFに懸濁させ、混合物を30分間振盪する。665mg(2.83mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを、その後加える。反応混合物を室温にて振盪する。反応混合物を濾過し、残留物をTHFで洗浄し、濾液を蒸発させる。粗生成物を分取HPLCにより精製する;ESI:399(M+H);Rt=3.12分(方法B);
2−(3−((5−メチル−2−オキソオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)フェニル)ピリミジン−5−イル−5−ボロン酸の調製:
374mg(1.47mmol)のビス(ピナコラト)二ホウ素および334mg(3.40mmol)の酢酸カリウムを、500mg(1.13mmol)の3−[3−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ベンジル]−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンを25mlのDMFに懸濁させた懸濁液に加え、混合物を70℃にて窒素の下で加熱する。混合物をこの温度にて15分間撹拌した後、82mg(0.12mmol)の塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)を加え、反応混合物を70℃にて窒素の下で18時間撹拌する。反応混合物を室温に放冷し、次に氷水に加え、30分間撹拌する。生成した固体を吸引により濾別し、真空において乾燥する。生成物を、さらに精製せずにさらに反応させる;ESI:363(M+H);Rt=2.45分(方法B)。
3−[3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ベンジル]−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンの調製:
419mg(4.2mmol)の過ホウ酸ナトリウムを、氷冷しながら10mlのTHFおよび10mlの水中の500mg(1.40mmol)の2−(3−((5−メチル−2−オキソオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3(2H)−イル)メチル)フェニル)ピリミジン−5−イル−5−ボロン酸に加え、混合物を室温にて2時間撹拌する。反応混合物を、珪藻土を通して吸引により濾過する。濾液をジクロロメタンで繰り返し抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させる。粗生成物を、さらに精製せずにさらに反応させる;ESI:335(M+H);Rt=2.71分(方法B)。
3−{3−[5−(2−ジメチルアミノエトキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンの調製:
100mg(0.3mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)および30μl(0.3mmol)の2−ジメチルアミノエタノールを、67mg(0.2mmol)の3−[3−(5−ヒドロキシピリミジン−2−イル)ベンジル]−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンを3mlのDMFに懸濁させた懸濁液に、連続的に加える。69mg(0.30mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを、その後加える。反応混合物を、室温にて18時間振盪する。さらに100mg(0.3mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)および69mg(0.30mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを加え、混合物を室温にて18時間振盪する。さらに100mg(0.3mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)、69mg(0.30mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルおよび30μl(0.3mmol)の2−ジメチルアミノエタノールを、その後加え、混合物を室温にて18時間振盪する。反応混合物を濾過し、濾液を真空において蒸発させ、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、「A109」を得る。粗生成物を分取HPLCにより精製する;ESI:406;HPLC:Rt=2.31分(方法B);
3−{3−[5−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A120」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
5−メチル−3−{3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A125」)の調製
13.1 3−(5−アミノピリミジン−2−イル)安息香酸メチルの調製
収量:860mg;HPLC:Rt=2.11分(方法B);ESI:313(M+H)。
5−メチル−3−{3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A126」)の調製
14.1 4−[2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−5−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの調製:
段階a:
67mg(0.44mmol)の5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンおよび163mg(0.44mmol)の4−[2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−5−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、222mg(0.67mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(1gあたり約3mmolのトリフェニルホスフィン)と共に、5mlのDMFに懸濁させ、混合物を室温にて30分間振盪する。156mg(0.67mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを加える。反応混合物を室温にて15時間振盪する。反応混合物を濾過し、残留物を蒸発させ、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する。
生成物:80mg;HPLC:Rt=3.10分(方法B);
ESI:503(M+H)、403(M−Boc+H)。
80mg(0.16mmol)の4−{2−[3−(5−メチル−2−オキソオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルメチル)フェニル]ピリミジン−5−イル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、6mlのアセトニトリルに溶解し、6mlのジオキサン中の4MのHClを加える。反応混合物を室温にて1時間攪拌し、蒸発させる。残留物を水および酢酸エチルに吸収させ、水性相を、NaOHを用いてpH12に調整し、酢酸エチルおよびジクロロメタンで抽出する。有機相を混ぜ合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィーにより精製する。
収量:44mgの「A126」;HPLC:Rt=2.23分(方法B);ESI:403(M+H)。
N−プロピル−3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボキサミド塩酸塩(「A49」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸塩酸塩の調製:
886mg(1.92mmol)の3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸を、18mlの水に懸濁させ、18mlの濃HClを加える。反応混合物を、130℃にて2時間撹拌する。反応混合物を蒸発乾固させ、真空において乾燥し、さらに精製せずにさらに反応させる;
生成物:1.0g。生成物は塩酸塩の形態にある。
ESI:449(M+H)、Rt=2.77分(方法C)。
N−プロピル−3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボキサミド塩酸塩の調製:
485mg(1mmol)の3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾキサゾール−5−カルボン酸塩酸塩を、4mlのDMFに溶解し、387mg(2mmol)のEDCI、139mg(1mmol)のHOBtおよび516μl(5mmol)のN−メチルモルホリンを加える。71mg(1.2mmol)のプロピルアミンを、その後加え、反応溶液を、室温にて3日間撹拌する。その後、反応混合物を水に加え、ジクロロメタンで抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製する。生成物をメタノールに吸収させ、エーテル性HClを加え、混合物を蒸発乾固させ、349mgの「A49」塩酸塩を得る;
ESI 490(M+H);HPLC:Rt=2.67分(方法C);
3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−6−(1−ヒドロキシエチル)−3H−ベンゾキサゾール−2−オン(「A136」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
6−(1−ヒドロキシエチル)−3H−ベンゾキサゾール−2−オンの調製:
2.5g(14.1mmol)の6−アセチル−3H−ベンゾキサゾール−2−オンを、150mlのメタノールに溶解し、混合物を5時間、活性炭上の2.5gのパラジウム(5%)と共に、および水素雰囲気下で撹拌する。触媒を吸引により濾別し、メタノールで洗浄する。濾液を蒸発乾固させ、真空において乾燥する。
3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−6−(1−ヒドロキシエチル)−3H−ベンゾキサゾール−2−オンの調製:
94mg(0.52mmol)の6−(1−ヒドロキシエチル)−3H−ベンゾキサゾール−2−オンおよび261mg(0.78mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)を、150mg(0.52mmol)の{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]フェニル}メタノールを6mlのTHFに溶解した溶液に加える。懸濁液を、室温にて30分間振盪する。212mg(0.90mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを懸濁液に加える。混合物を室温にて24時間振盪した後、さらに261mg(0.78mmol)のポリマー結合トリフェニルホスフィン(3mmol/g)および212mg(0.90mmol)のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチルを加え、混合物を室温にてさらに24時間振盪する。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、残留物を分取HPLCにより精製し、33mgの「A136」トリフルオロ酢酸塩を得る;ESI:449(M+H);Rt=2.20分(方法B);
1−[3−(6−クロロ−2−オキソベンゾキサゾール−3−イルメチル)フェニル]−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル]尿素(「A139」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
エチルN−[3−(6−クロロ−2−オキソベンゾキサゾール−3−イルメチル)フェニル]オキサルアミネートの調製:
300mg(1.09mmol)の3−(3−アミノベンジル)−6−クロロ−3H−ベンゾキサゾール−2−オンを、3mlのジクロロメタンおよび115μl(1.42mmol)のピリジンに懸濁させる。124μl(1.09mmol)のクロロホルミルギ酸エチルをその後加え、混合物を室温にて30分間撹拌し、この間透明な溶液が生成する。混合物をジクロロメタンで希釈し、1N塩酸および次に水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させる。生成物を、さらに精製せずにさらに直接反応させる;生成物:408mg;ESI:375(M+H);HPLC:4.32分(方法C)。
N−[3−(6−クロロ−2−オキソベンゾキサゾール−3−イルメチル)フェニル]−N’−(2−ジメチルアミノエチル)オキサルアミドの調製:
408mg(1.09mmol)のエチルN−[3−(6−クロロ−2−オキソベンゾキサゾール−3−イルメチル)フェニル]オキサルアミネートを、20mlのエタノールに懸濁させ、133μl(1.20mmol)のN,N−ジメチルエチレンジアミンを加え、混合物を室温にて48時間撹拌する。沈殿物を吸引により濾別し、エタノールおよび次にエーテルで洗浄し、乾燥する。粗生成物をメタノールに懸濁させ、エーテル性塩酸を加え、この間実質的に透明な溶液が短時間で生成し、これから、塩が直ちに再び晶出する。沈殿物を吸引により濾別し、少量のメタノールおよび次にエーテルで洗浄し、乾燥し、292mgの「A141」、塩酸塩を得る;融点273℃;ESI 417(M+H);HPLC:Rt=3.09分(方法C);
N−(4−ジメチルアミノブチル)−2−[3−(5−メチル−2−オキソオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルメチル)フェニル]ピリミジン−5−カルボキサミド(「A142」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
1g(3.88mmol)の2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−5−カルボン酸エチルを、40mlのTHFおよび4mlの水に溶解し、372mg(15.5mmol)の水酸化リチウムを加える。反応混合物を4時間還流させる。その後、THFを蒸留により除去し、溶液を、1NのHClを用いてpH5に調整し、固体を吸引により濾別し、真空において乾燥し、さらに精製せずにさらに直接反応させる。
ESI:231(M+H);Rt=1.98分(方法B)。
1.4g(6.08mmol)の2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−5−カルボン酸を、8mlのTHFおよび2mlのDMFに溶解し、1.36ml(12.2mmol)の4−メチルモルホリン、1.77g(9.12mmol)のEDCIおよび1.10g(7.91mmol)のHOBtを加える。919mg(7.91mmol)のN,N−ジメチルアミノブチルアミンを加え、反応混合物を室温にて18時間撹拌する。反応溶液を蒸発させ、残留物を酢酸エチルに吸収させ、混合物を1NのNaOHおよび飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。粗生成物を、さらに精製せずにさらに反応させる。
ESI:329;HPLC:Rt=1.81分(方法B)。
5−メチル−3−[3−(3−メチル−6−オキソ−6H−ピリダジン−1−イル)ベンジル]−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A143」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンの(3−ヨードフェニル)メタノールとのMitsunobu条件下での反応により、3−(3−ヨードベンジル)−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンが得られる;ESI:367(M+H)。
14.3mg(0.08mmol)のヨウ化銅(I)、76mg(0.55mmol)の炭酸カリウムおよび11mg(0.08mmol)の8−ヒドロキシキノリンを、184mg(0.50mmol)の3−(3−ヨードベンジル)−5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンおよび55.1mg(0.5mmol)の6−メチルピリダジン−3(2H)−オンを2mlのDMFに溶解した溶液に加え、混合物を120℃にて24時間加熱する。反応混合物を放冷し、10%水性アンモニア溶液および酢酸エチルを加える。得られた沈殿物を吸引により濾別し、水で洗浄し、乾燥する。残留物を酢酸エチル中で沸騰させ、吸引により濾別し、酢酸エチルで洗浄する。残留物を真空において乾燥し、「A143」を得る。ESI 349(M+H)。
92mg(0.08mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを、849mg(4.0mmol)のリン酸三カリウム、344mg(2.0mmol)の2−ブロモ−5−メチルピリジンおよび304mg(2.0mmol)の3−ヒドロキシメチルベンゼンボロン酸を12mlのジオキサンおよび1mlの水に懸濁させた、窒素の下に保持した懸濁液に加え、混合物を撹拌しながら18時間沸騰にて加熱する。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチルとの間で分割する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離剤としてシリカゲルカラム上でクロマトグラフィー分離する:[3−(5−メチルピリジン−2−イル)フェニル]メタノール、帯黄色油として;ESI 200。
[3−(5−メチルピリジン−2−イル)フェニル]メタノールの5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンとのMitsunobu条件下での反応により、所望の5−メチル−3−[3−(5−メチルピリジン−2−イル)ベンジル]−3H−オキサゾロ[4,5 b]ピリジン−2−オンが得られる。ESI 332(M+H)。
56mg(0.08mmol)の塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)と3.0mg(0.08mmol)の水素化ホウ素ナトリウムとの0.4mlのTHF中での55℃における反応により調製された触媒溶液を、849mg(4.0mmol)のリン酸三カリウム、598mg(2.0mmol)の4−(2−クロロピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(WO 03/104225に記載されているように調製した)および304mg(2.0mmol)の3−ヒドロキシメチルベンゼンボロン酸を12mlのジオキサンおよび1mlの水に懸濁させた、窒素の下に保持した懸濁液に加える。反応混合物を、97℃にて18時間撹拌する。反応混合物を冷却し、水と酢酸エチルとの間で分割する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離剤としてシリカゲルカラム上でクロマトグラフィー分離する:4−[2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル、帯黄色固体として;ESI 371。
118mg(0.582mmol)のアゾジカルボン酸ジイソプロピルを、144mg(0.388mmol)の4−[2−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル、87mg(0.582mmol)の5−メチル−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オンおよび153mg(0.582mmol)のトリフェニルホスフィンを3mlのTHFに溶解した溶液に加える。反応混合物を、室温にて18時間撹拌する。混合物を蒸発させ、残留物を、ジクロロメタン/メタノールを溶離剤としてシリカゲルカラム上でクロマトグラフィー分離する;ESI 503(M+H)。
ジオキサン中の4NのHCl1.3mlを、70mg(0.14mmol)の4−{2−[3−(5−メチル−2−オキソオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルメチル)フェニル]ピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを1mlのジオキサンに溶解した溶液に加え、混合物を室温にて18時間放置する。反応混合物を、水と酢酸エチルとの間で分割する。水性相を、1NのNaOHを用いて14のpHに調整し、酢酸エチルで抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、「A146」を塩酸塩として得る;ESI 403(M+H)。
5−メチル−3−{3−[5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A147」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
3−{3−[5−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリミジン−2−イル]ベンジル}−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン(「A148」)の調製を、以下のスキームと同様にして行う:
例A:注射バイアル
100gの式Iで表される活性成分および5gのリン酸水素二ナトリウムを3lの2回蒸留水に溶解した溶液を、2N塩酸を用いてpH6.5に調整し、滅菌濾過し、注射バイアル中に移送し、滅菌条件下で凍結乾燥し、滅菌条件下で密封する。各々の注射バイアルは、5mgの活性成分を含む。
20gの式Iで表される活性成分の100gの大豆レシチンおよび1400gのココアバターとの混合物を、溶融し、型中に注入し、放冷する。各々の座剤は、20mgの活性成分を含む。
1gの式Iで表される活性成分、9.38gのNaH2PO4・2H2O、28.48gのNa2HPO4・12H2Oおよび0.1gの塩化ベンザルコニウムから、940mlの2回蒸留水中に溶液を調製する。pHを6.8に調整し、溶液を1lにし、放射線により滅菌する。この溶液を、点眼剤の形態で用いることができる。
500mgの式Iで表される活性成分を、99.5gのワセリンと、無菌条件下で混合する。
1kgの式Iで表される活性成分、4kgのラクトース、1.2kgのジャガイモデンプン、0.2kgのタルクおよび0.1kgのステアリン酸マグネシウムの混合物を、慣用の方法で圧縮して、錠剤を得、各々の錠剤が10mgの活性成分を含むようにする。
例Eと同様にして、錠剤を圧縮し、次に、慣用の方法で、スクロース、ジャガイモデンプン、タルク、トラガカントおよび染料の被膜で被覆する。
2kgの式Iで表される活性成分を、硬質ゼラチンカプセル中に、慣用の方法で導入して、各々のカプセルが20mgの活性成分を含むようにする。
1kgの式Iで表される活性成分を60lの2回蒸留水に溶解した溶液を、滅菌濾過し、アンプル中に移送し、滅菌条件下で凍結乾燥し、滅菌条件下で密封する。各々のアンプルは、10mgの活性成分を含む。
Claims (13)
- 請求項1に記載の少なくとも1種の化合物、および/または、これらの薬学的に使用可能な塩、溶媒和物、互変異性体または立体異性体、あるいはすべての比率でのこれらの混合物、ならびに、任意に賦形剤および/または補助剤を含む、医薬。
- 請求項1に記載の化合物、あるいは、これらの薬学的に使用可能な溶媒和物または立体異性体、あるいはすべての比率でのこれらの混合物の、
請求項1に記載の化合物によるチロシンキナーゼの阻害により影響される疾患の処置のための医薬の製造のための使用であって、前記チロシンキナーゼの阻害により影響される疾患が、腫瘍細胞の増殖、固形腫瘍、眼の血管新生および炎症の成長を促進する病理学的血管新生から選択される、前記使用。 - 請求項1に記載の化合物によるMetキナーゼの阻害により影響される疾患の処置のための医薬の製造のための使用であって、前記Metキナーゼの阻害により影響される疾患が、血管形成、癌、腫瘍形成、成長および増殖、動脈硬化、眼の疾患、炎症性疾患、関節炎、血栓症、線維症、糸球体腎炎、神経変性、乾癬、再狭窄、創傷治癒、移植片拒絶、代謝性疾患、免疫系の疾患、自己免疫性疾患、肝硬変、糖尿病および血管の疾患から選択される、前記使用。
- 眼の疾患が、年齢により誘発された黄斑変性症、脈絡膜血管新生または糖尿病性網膜症から選択される、請求項4に記載の使用。
- 処置するべき疾患が固形腫瘍である、請求項3または4に記載の使用。
- 固形腫瘍が、扁平上皮、膀胱、胃、腎臓、頭頸部、食道、子宮頸部、甲状腺、腸、肝臓、脳、前立腺、尿生殖路、リンパ系、喉頭および/または肺の腫瘍の群に由来する、請求項6に記載の使用。
- 固形腫瘍が、単球性白血病、肺腺癌、小細胞肺癌、膵臓癌、神経膠芽腫および乳癌の群に由来する、請求項6に記載の使用。
- 固形腫瘍が、肺腺癌、小細胞肺癌、膵臓癌、神経膠芽腫、結腸癌および乳癌の群に由来する、請求項6に記載の使用。
- 処置するべき疾患が血液および免疫系の腫瘍である、請求項3または4に記載の使用。
- 腫瘍が、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病および/または慢性リンパ性白血病の群に由来する、請求項10に記載の使用。
- 請求項1に記載の少なくとも1種の化合物および/または、これらの薬学的に使用可能な溶媒和物または立体異性体、および/またはすべての比率でのこれらの混合物、ならびに少なくとも1種の他の医薬活性成分を含む、医薬。
- (a)請求項1に記載の化合物および/または、これらの薬学的に使用可能な溶媒和物、塩または立体異性体、および/またはすべての比率でのこれらの混合物の有効量、
ならびに
(b)さらなる医薬活性成分の有効量
の個別のパックからなる、セット(キット)。
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