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JP5658501B2 - 検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法 - Google Patents

検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、検体分析装置と、前記検体分析装置の保守業務を行う技術者に前記検体分析装置の保守業務に関する情報を提供する管理装置とを備える検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法に関する。
サポートセンタのオペレータによる検体分析装置の保守業務に用いられるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、検体分析装置と、当該検体分析装置に通信ネットワークを介して接続された管理装置とを備えるリモートサポートシステムが開示されている。かかる特許文献1に開示されているリモートサポートシステムでは、検体分析装置に故障又は誤動作等のエラーが生じた場合には、検体分析装置がリアルタイムにエラー情報を送信する。また、検体分析装置は、動作回数及び検体測定結果等の緊急性がない動作情報をシャットダウン時に送信する。エラー情報及び動作情報は管理装置によって受信され、データベースに登録される。サポートセンタのオペレータは、管理装置上で検体分析装置のエラー情報及び動作情報を確認し、検体分析装置の修理及び保守業務を行う。
特開2001−229291号公報
検体分析装置に故障又は誤動作が生じたときにオペレータが迅速な修理・保守作業を行うためには、オペレータは、エラー情報が送信されたとき、送信されたエラー情報を速やかに確認する必要がある。
そのため、従来のシステムでは、オペレータは、いつ送信されるかわからないエラー情報に備えて、検体分析装置による検体測定の予定の如何に関わらず管理装置の前に待機し続けておく必要があり、オペレータにとって負担となっていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、オペレータの負担を軽減しつつ迅速な検体分析装置の保守作業を可能とする検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の検体分析システムは、電源が投入されるとスタンバイ状態に移行する測定ユニットを有し、ユーザー施設に設置される検体分析装置と、前記検体分析装置とデータ通信可能に接続され、前記検体分析装置の保守サービス提供者施設に設置される管理装置と、を備え、前記検体分析装置は、電源が投入されて前記測定ユニットがスタンバイ状態に移行すると、報告データを前記管理装置へ自動的に送信するように構成されており、前記管理装置は、前記検体分析装置からの報告データを受信すると、オペレータへの通知を実行するように構成されている。
この態様において、前記検体分析装置は、電源が投入されて前記測定ユニットがスタンバイ状態に移行するイベントを含む所定のイベントが発生すると、報告データを前記管理装置へ自動的に送信するように構成されており、前記所定のイベントは、患者検体の測定に関連するイベント、精度管理又は検量線作成のための標準検体の測定に関連するイベント、及び精度管理結果または作成された検量線の承認に関連するイベントの少なくとも一つをさらに含んでいてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、前記所定のイベントが発生した場合に、前記検体分析装置の動作状況を示す前記報告データを送信するように構成されており、前記管理装置は、前記報告データを受信した場合に、前記検体分析装置の動作状況をオペレータに通知するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、検体測定を完了するとき、検体測定の完了を報告するための測定完了報告データを前記管理装置に自動的に送信するように構成されており、前記管理装置は、前記測定完了報告データを受信すると、検体測定の完了をオペレータに通知するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、前記検体分析装置の終了動作を実行するとき、前記検体分析装置の動作終了を報告するための動作終了報告データを前記管理装置に自動的に送信するように構成されており、前記管理装置は、前記動作終了報告データを受信すると、前記検体分析装置の動作終了をオペレータに通知するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、検体の分析を完了した場合に、分析結果を前記管理装置に送信するように構成されており、前記管理装置は、受信した分析結果を出力可能に構成されていてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、前記検体分析装置に異常が発生したとき、当該異常を示す異常報告データを前記管理装置に自動的に送信するように構成されており、前記管理装置は、前記異常報告データを受信すると、前記検体分析装置の異常発生をオペレータに通知するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、前記検体分析装置に異常が発生したとき、当該異常の内容を示す前記異常報告データを前記管理装置に送信するように構成されており、前記管理装置は、前記異常報告データを受信した場合に、前記検体分析装置の異常の内容を示す情報を出力可能に構成されていてもよい。
上記態様において、前記管理装置は、オペレータへの通知を実行した後、オペレータから通知の確認完了を示す確認データを受付可能に構成されており、前記管理装置は、電話回線に接続されており、前記確認データを受け付けることなく前記通知の実行から所定時間が経過した場合に、オペレータに通知情報の確認を促すために所定の電話番号に対する発呼を実行するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、遺伝子増幅検出装置であってもよい。
上記態様において、前記検体分析装置は、術中迅速診断用の検体分析装置であってもよい。
また、本発明の一の態様の検体分析装置の管理方法は、電源が投入されるとスタンバイ状態に移行する測定ユニットを有し、ユーザー施設に設置された検体分析装置において、電源が投入されて前記測定ユニットがスタンバイ状態に移行すると、前記検体分析装置が、報告データを自動的に送信するステップと、前記検体分析装置とデータ通信可能に接続され、前記検体分析装置の保守サービス提供者施設に設置された管理装置が、前記報告データを受信すると、オペレータへの通知を実行するステップと、を有する。
本発明に係る検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法によれば、オペレータは、管理装置による通知に基づいて、検体分析装置による検体測定が実行される可能性があることを知ることができる。したがって、故障や誤動作に備えてオペレータが管理装置の前に待機しておくことで迅速な修理保守作業が可能となる。
実施の形態に係る検体分析システムの構成を示す模式図。 実施の形態に係る検体分析装置の構成を示す模式図。 前処理ユニットの構成を示す模式図。 測定ユニットの構成を示す斜視図。 測定ユニットの構成を示す平面図。 データ処理ユニットの構成を示すブロック図。 増幅立ち上がり時間と濃度との関係を示すグラフ。 増幅立ち上がり時間と標的遺伝子コピー数との関係を示す検量線のグラフ。 データベースの構成を示す模式図。 実施の形態に係る管理サーバの構成を示すブロック図。 実施の形態に係る検体分析装置の動作手順を示すフローチャート。 検体分析装置のエラー通知動作の手順を示すフローチャート。 管理サーバの動作の手順を示すフローチャート。 モニター画面の一例を示す図。 受付状況画面の一例を示す図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[検体分析システムの構成]
図1は、本実施の形態に係る検体分析システム1の構成を示す模式図である。検体分析システム1は、病院又は検査センター等のユーザー施設に設置された検体分析装置2,2,…と、検体分析装置2の保守業務を行う検体分析装置2のメーカー等の保守サービス提供業者施設に設置された保守管理システム3とを備えている。検体分析装置2,2,…と保守管理システム3とは、インターネット又は専用回線等の通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。保守管理システム3は、第1メールサーバ4と、データベースサーバ5と、第2メールサーバ6と、管理サーバ7と、ウェブサーバ8と、クライアント装置9,9,…とを備えている。第1メールサーバ4、データベースサーバ5、第2メールサーバ6、管理サーバ7、ウェブサーバ8、及びクライアント装置9,9,…は、LANによって相互にデータ通信可能に接続されている。また、管理サーバ7は電話回線に接続されており、保守サービスの担当者の電話機300に発呼し、通話時に所定の音声メッセージを出力することができるようになっている。
<検体分析装置>
図2は、検体分析装置2の構成を示す模式図である。本実施の形態に係る検体分析装置2は、遺伝子増幅検出装置であり、リンパ節のような生体(人体)からの切除組織を検体とし、この検体に含まれる標的核酸(標的遺伝子)の濃度を測定データとして出力可能なものである。より具体的には、この検体分析装置2は、乳癌リンパ節転位の遺伝子診断システムとして用いられ、人体から切除されたリンパ節(検体)に前処理(ホモジナイズ、抽出処理など)を施して、核酸検出のための測定用検体となる可溶化抽出液を作成し、測定用検体中に存在する標的核酸(標的遺伝子)をLAMP法(Loop-mediated Isothermal Amplification)により増幅させ増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することで、標的核酸(癌遺伝子;mRNA)の濃度を求めるものである。
この検体分析装置2は、術中迅速診断用に用いられ、具体的には、乳癌などの手術中に使用されるものである。例えば、術中に切除されたリンパ節から検体分析装置2がリンパ節中の癌由来の遺伝子(標的核酸)の濃度を求め、これを参考に医師が術中に癌転位の度合いを診断し、リンパ節の郭清範囲を決定する。したがって、検体分析装置2の出力には高い信頼性と迅速性が要求される。
図2に示すように、検体分析装置2は、人体などから得られた検体に対してホモジナイズなどの前処理を行って測定用検体を作成するための前処理ユニット210と、測定用検体に含まれる標的核酸の検出処理を行う測定ユニット220とを有している。また、検体分析装置2は、データ処理又はデータ通信などを行うためのデータ処理ユニット230を有している。このデータ処理ユニット230は、前処理ユニット210及び測定ユニット220のそれぞれから測定データを受信したり、前処理ユニット210及び測定ユニット220に動作指示信号などを送信したりする制御装置としての機能も有している。すなわち、前処理ユニット210とデータ処理ユニット230とが前処理装置として機能し、測定ユニット220とデータ処理ユニット230とが核酸検出装置として機能する。また、データ処理ユニット230は、ネットワークに接続されており、前述した保守管理システム3との間のデータ送受信機能により、前処理ユニット210又は測定ユニット220のそれぞれの送信部から送信された測定データ等を、保守管理システム3へ送信することができる。
図3は、前処理ユニット210の構成を示す模式図である。図3に示すように、前処理ユニット210は、主に、検体への前処理を行って測定用検体とする前処理部211と、前処理が完了した測定用検体を測定する測定部212とを備えている。前処理部211は、検体が入った容器をセットする検体セット部213と、検体セット部213にセットされた検体入り容器に前処理用試薬を添加する試薬添加部(試薬分注ピペット)214と、検体のホモジナイズを行うためのブレンダー(ホモジナイズ部)215、ホモジナイズ(前処理)された測定用検体を分注するピペット(分注部)216、ピペット216を測定部212及び測定ユニット220へ移送する移送部(図示省略)を備えている。
前処理装置は、データ処理ユニット230から測定開始指示信号を受けると、検体セット部213の検体に前処理用試薬を添加し(前処理用試薬添加処理)、ブレンダー215によって検体をホモジナイズし、測定用検体を作成する(ホモジナイズ処理)。そして、測定用検体(以下、「サンプル」ともいう)をピペット216によって吸引し、通常の核酸検出の場合には、ピペット216が測定ユニット220まで移動し、測定ユニット220にセットされたサンプル容器22にサンプルを注入する。
一方、精度管理の場合には、前処理用精度管理検体を前処理して作成された測定用精度管理検体を吸引したピペット216が吸光度測定セル217へ移動し、測定用精度管理検体を測定部212の吸光度測定セル217に注入する。前記吸光度測定セル217には、光源218から光が照射され、その光が検出器(受光部)219によって検出され、前処理がなされたサンプルの吸光度が測定される。測定された吸光度(測定データ)は、前処理ユニット210の送信部(図示省略)によって、データ処理ユニット230へ送信される。なお、前処理としてはホモジナイズに限られるものではなく、核酸の抽出処理などであってもよい。
図4は測定ユニット220の構成を示す斜視図であり、図5は測定ユニット220の構成を示す平面図である。測定ユニット220は、図4及び図5に示すように構成されており、この装置の詳細は、特開2005−98960に記載されている。ここでは、測定ユニット220の構成及び動作等を簡単に説明する。まず、前処理ユニット210から移動してきたピペットが、サンプル容器台21のサンプル容器セット孔21aにセットされたサンプル容器22に、前処理されたサンプルを注入する。
試薬容器セット部30の正面左側のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bには、CK19(サイトケラチン19)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aおよび酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bがセットされている。また、試薬容器セット部30の正面右側のプライマ試薬容器セット孔31aには、内部標準物質のアラビドプシス(Arabidopsis、以下、「アラビド」という)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aがセットされている。また、正面右側のアラビド容器セット孔31dには、所定量のアラビドが収容されたアラビド溶液容器32dがセットされている。
また、チップセット部40の凹部(図示せず)に、それぞれ36本の使い捨て用ピペットチップ41が収納された2つのラック42が嵌め込まれている。さらに、各反応検出ブロック60aの反応部61の2つの検出セルセット孔に、検出セル65の2つのセル部66aがセットされている。
この状態で、測定ユニット220の動作がスタートすると、まず、分注機構部10のアーム部11が初期位置からチップセット部40に移動された後、チップセット部40において、分注機構部10の2つのシリンジ部12が下方向に移動される。これにより、2つのシリンジ部12のノズル部の先端が2つのピペットチップ41の上部開口部内に圧入されるので、2つのシリンジ部12のノズル部の先端にピペットチップ41が自動的に装着される。そして、2つのシリンジ部12が上方に移動された後、分注機構部10のアーム部11は、試薬容器セット台31にセットされたCK19およびアラビドのプライマ試薬が収容された2つのプライマ試薬容器32aの上方に向かってX軸方向に移動される。そして、2つのシリンジ部12が下方向に移動されることにより、2つのシリンジ部12のノズル部に装着された2つのピペットチップ41の先端が、それぞれ、2つのプライマ試薬容器32a内のCK19およびアラビドのプライマ試薬の液面に挿入される。そして、シリンジ部12のポンプ部により2つのプライマ試薬容器32a内のCK19およびアラビドのプライマ試薬が吸引される。
プライマ試薬の吸引後、2つのシリンジ部12が上方に移動された後、分注機構部10のアーム部11は、最も奥側(装置正面奥側)に位置する反応検出ブロック60aの上方に移動される。この場合、分注機構部10のアーム部11は、奥から2番目〜5番目の他の反応検出ブロック60aの上方を通過しないように移動される。そして、最も奥側の反応検出ブロック60aにおいて、2つのシリンジ部12が下方向に移動されることにより、2つのシリンジ部12のノズル部12aに装着された2つのピペットチップ41が、それぞれ、検出セル65の2つのセル部66aに挿入される。そして、シリンジ部12のポンプ部を用いて、CK19およびアラビドの2つのプライマ試薬がそれぞれ2つのセル部66aに吐出される(プライマ試薬分注処理)。
その後、ピペットチップ41は破棄され、2つのシリンジ部12のノズル部先端に新しい2つのピペットチップ41が自動的に装着されたのち、上記とほぼ同様の動作で、酵素試薬容器32b内の酵素試薬が検出セル65の2つのセル部66aに吐出される(酵素試薬分注処理)。その後、さらに同様に、アラビド溶液容器32d内のアラビド溶液が検出セル65の2つのセル部66aに吐出される。その後、さらに同様に、サンプル容器22のサンプル(測定用検体)が検出セル65の2つのセル部66aに吐出される(サンプル分注処理)。これによって、検出セル65の一方のセル部66aには、CK19を検出するための試料が調整され、他方のセル部66aには、アラビドを検出するための試料が調整される。
上記のセル部内へのプライマ試薬、酵素試薬、アラビド溶液及びサンプルの吐出が行われた後、検出セル65の蓋閉め動作が行われる。蓋閉め動作が完了した後、反応部61のペルチェモジュールを用いて、検出セル65内の液温を約20℃から約65℃に加温することにより、LAMP法により標的遺伝子(CK19)及びアラビドを増幅する。そして、増幅に伴い生成されるピロリン酸マグネシウムによる白濁を比濁法により検出する。具体的には、濁度検出部62のLED光源部62aから、約1mmの直径を有する光を、反応部61の光照射溝を介して、増幅反応時の検出セル65のセル部66aに照射する。そして、その照射した光をフォトダイオード受光部62bで受光する。これにより、増幅反応時の検出セル65のセル部66a内の液濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)する。フォトダイオード受光部62bで測定したCK19の測定データ及びアラビドの測定データは、測定ユニット220の有する送信部(図示省略)によってデータ処理ユニット230に送信される。
次に、データ処理ユニット230の構成について説明する。図6は、データ処理ユニット230の構成を示すブロック図である。データ処理ユニット230は、コンピュータ230aによって実現される。図6に示すように、コンピュータ230aは、本体231と、画像表示部232と、入力部233とを備えている。本体231は、CPU231a、ROM231b、RAM231c、ハードディスク231d、読出装置231e、入出力インタフェース231f、通信インタフェース231g、及び画像出力インタフェース231hを備えており、CPU231a、ROM231b、RAM231c、ハードディスク231d、読出装置231e、入出力インタフェース231f、通信インタフェース231g、及び画像出力インタフェース231hは、バス231jによって接続されている。
読出装置231eは、コンピュータを情報処理ユニット230として機能させるためのコンピュータプログラム234aを可搬型記録媒体234から読み出し、当該コンピュータプログラム234aをハードディスク231dにインストールすることが可能である。
またハードディスク231dには、電子メールクライアントプログラム234bがインストールされている。かかる電子メールクライアントプログラム234bをCPU231aが実行することにより、データ処理ユニット230は、電子メールシステムのクライアントとして機能し、電子メールを送信することが可能となる。
さらにハードディスク231dには、ウェブブラウザプログラム234cがインストールされている。かかるウェブブラウザプログラム234cをCPU231aが実行することにより、データ処理ユニット230は、ウェブクライアントとして機能し、ウェブサーバから送信されたHTMLデータを受信し、画像表示部232にウェブページを表示することができる。
入出力インタフェース231fには、ケーブルを介して前処理ユニット210及び測定ユニット220のそれぞれが接続されている。入出力インタフェース231fは、前処理ユニット210及び測定ユニット220にデータ通信可能に接続されており、制御信号を前処理ユニット210及び測定ユニット220に出力することが可能である。かかる制御信号を受信した前処理ユニット210及び測定ユニット220の制御部(図示せず)がこの制御信号をデコードし、制御信号に対応して各機構部のアクチュエータを駆動する。また、前処理ユニット210及び測定ユニット220のそれぞれからは、データ処理ユニット230へ測定データを送信可能であり、データ処理ユニット230が測定データを受信すると、CPU231aが当該測定データに対して所定の処理を行う。
測定ユニット220の測定データのデータ処理ユニット230による処理についてさらに詳しく説明する。上述した通り、フォトダイオード受光部62bで測定されたCK19の測定データ及びアラビドの測定データが測定ユニット220から送信される。データ処理ユニット230において、横軸に時間、縦軸に濁度(O.D.:Optical
Density)をとった場合に、図7に示すようなCK19の測定データが得られる。そして、このCK19の測定データからサンプル中の標的遺伝子(CK19)のコピー数が急増するまでの時間である増幅立ち上がり時間を、濁度を所定の閾値と比較することによって、データ処理ユニット230が検出する。一方、データ処理ユニット230は、上記と同様に、アラビドの測定データからも、横軸に時間、立て軸に濁度をとったアラビドの測定データを作成し、その測定データに基づいて、アラビドの増幅立ち上がり時間を取得する。データ処理ユニット230は、このアラビドの増幅立ち上がり時間に基づいて、CK19の増幅立ち上がり時間を補正する。このような補正をすることによって、サンプル中の増幅阻害物質が測定結果に与える影響を除去することができる。そして、図8に示すような、予めCK19のキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、補正されたCK19の増幅立ち上がり時間から標的遺伝子(CK19)の量(コピー数)が算出される。ここで、図8に示した検量線は、横軸に増幅立ち上がり時間、縦軸に標的遺伝子(CK19)コピー数[コピー数/μL]をとった曲線であり、一般に、増幅立ち上げり時間が短いほど、標的遺伝子濃度が高くなる。
算出された標的遺伝子の量のデータは、データ処理ユニット230の表示装置又はその他の表示装置によって、画面表示される。また、データ処理ユニット230は、定量的な測定データ(増幅立ち上がり時間、コピー数)から、診断支援のための定性的な判定結果を求め、データ処理装置の表示装置又はその他の表示装置によって画面表示する。この判定は、例えば、コピー数が250以下の場合、又は図7に示す測定データにおいて、所定時間が経過しても濁度が閾値に到達しない場合は「ND」、コピー数が250〜5×10の範囲であれば「+」、コピー数が5×10より大きければ「++」として判定する。ここで、「ND」は「転位は検出されない」、「+」は「転位は少ない」、「++」は「転位が認められる」というように定性的な癌転位の度合いを示しており、検体分析装置2が、定量的な測定データ(癌由来細胞の量)から確定診断支援に役立つ定性的な結果を求めて表示することで、医師は、術中に迅速に診断を行い、郭清範囲を決定することができる。
また、当該検体分析システム1には、上述した遺伝子増幅検出装置以外にも、血球計数装置、血液凝固測定装置、免疫分析装置、生化学分析装置、尿定性分析装置、尿中有形成分分析装置、遺伝子増幅検出装置等の種々の検体分析装置が接続されている。
<第1メールサーバ>
第1メールサーバ4は、コンピュータによって実現される。かかる第1メールサーバ4を実現するコンピュータの構成は、データ処理ユニット230を実現するコンピュータ230aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
第1メールサーバ4を構成するコンピュータのハードディスクには、メールサーバプログラムがインストールされている。当該コンピュータのCPUが前記メールサーバプログラムを実行することにより、当該コンピュータが第1メールサーバとして機能する。データ処理ユニット230から送信された電子メールは、第1メールサーバ4によって受信され、第1メールサーバ4のハードディスクに設けられたメールボックス内に格納される。
<データベースサーバ>
データベースサーバ5は、コンピュータによって実現される。かかるデータベースサーバ5を実現するコンピュータの構成は、データ処理ユニット230を実現するコンピュータ230aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
データベースサーバ5を構成するコンピュータのハードディスクには、検体分析装置2,2,…の状態に関する状態情報を記憶するためのデータベースが設けられている。図9は、データベースの構成を示す模式図である。データベースDBには、受け付けたデータの番号(受付番号)を格納するフィールドF1と、データの受付時刻を格納するフィールドF2と、検体分析装置の機種コードを格納するフィールドF3と、各検体分析装置に個別に割り当てられた装置IDを格納するフィールドF4と、装置の状態を示す動作状態コード又は装置の異常の種別を示すエラーコードを格納するフィールドF5と、データの更新処理を行ったオペレータの氏名を格納するフィールドF6と、データの処理区分を格納するフィールドF7と、施設への作業者の訪問日時を格納するフィールドF8とが設けられている。また、当該コンピュータのハードディスクには、データベースサーバプログラムがインストールされており、当該コンピュータのCPUが前記データベースサーバプログラムを実行することにより、当該コンピュータがデータベースサーバ5として機能する。検体分析装置2から送信された装置状態に関する電子メールが第1メールサーバ4によって受信された場合に、当該電子メールに含まれる情報がデータベースサーバ5によって取得され、データベースDBに格納される。また、こうしてデータベースDBに格納された情報が、検体分析装置の検体測定の開始に関連するイベントの実行を報告する情報(以下、動作報告情報」という)又は緊急エラー情報である場合に、データベースサーバ5は当該動作報告情報又は緊急エラー情報を含む電子メールを作成し、第2メールサーバ6へ送信するようになっている。検体測定の開始に関連するイベントとは、(1)患者検体の測定に関連するイベント、(2)検体分析装置の起動に関連するイベント、(3)精度管理又は検量線作成のための標準検体の測定に関連するイベント、及び(4)精度管理結果または作成された検量線の承認に関連するイベントのうち少なくとも一つを含む。本実施形態では、(1)患者検体の測定に関連するイベントは、データ処理ユニット230の入力部233を介して、ユーザから患者検体の測定開始を受け付けることであり、(2)検体分析装置の起動に関連するイベントは、測定ユニット220のスタンバイ状態への移行であり、(3)精度管理又は検量線作成のための標準検体の測定に関連するイベントは、データ処理ユニット230の入力部233を介して、ユーザからキャリブレータの測定開始を受け付けることであり、(4)精度管理結果または作成された検量線の承認に関連するイベントは、データ処理ユニット230の入力部233を介して、ユーザから検量線のバリデートを受け付けることである。各イベントの詳細については後述する。
また、データベースサーバ5は、検体分析装置2から送信された精度管理の結果データを精度管理データベースに格納するように構成されており、検体分析装置2から送信された測定データを測定結果データベースに格納するように構成されている。データベースサーバ5は、データベースに格納された動作報告情報、緊急エラー情報、精度管理結果データ、及び測定データをウェブサーバ8へ送信し、これらの情報がウェブサーバ8によってデータ処理ユニット230及びクライアント装置9等のコンピュータから閲覧可能となる。
<第2メールサーバ>
第2メールサーバ6は、コンピュータによって実現される。かかる第2メールサーバ6を実現するコンピュータの構成は、データ処理ユニット230を実現するコンピュータ230aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
第2メールサーバ6を構成するコンピュータのハードディスクには、メールサーバプログラムがインストールされている。当該コンピュータのCPUが前記メールサーバプログラムを実行することにより、当該コンピュータが第2メールサーバとして機能する。データベースサーバ5から送信された電子メールは、第2メールサーバ6によって受信され、第2メールサーバ6のハードディスクに設けられたメールボックス内に格納される。
<管理サーバ>
図10は、管理サーバの構成を示すブロック図である。管理サーバ7は、コンピュータ7aによって実現される。図10に示すように、コンピュータ7aは、本体710と、画像表示部720と、入力部730とを備えている。本体710は、CPU710a、ROM710b、RAM710c、ハードディスク710d、読出装置710e、入出力インタフェース710f、通信インタフェース710g、及び画像出力インタフェース710hを備えており、CPU710a、ROM710b、RAM710c、ハードディスク710d、読出装置710e、入出力インタフェース710f、通信インタフェース710g、及び画像出力インタフェース710hは、バス710jによって接続されている。
読出装置710eは、コンピュータを管理サーバ7として機能させるためのコンピュータプログラム740aを可搬型記録媒体740から読み出し、当該コンピュータプログラム740aをハードディスク710dにインストールすることが可能である。
管理サーバ7は、第2メールサーバ6によって動作報告情報又は緊急エラー情報を含む電子メールが受信された場合に、オペレータに動作報告情報又は緊急エラー情報の受信を通知するために、当該動作報告情報又は緊急エラー情報を各クライアント装置9,9,…へと送信するようになっている。
<ウェブサーバ8>
ウェブサーバ8は、コンピュータによって実現される。かかるウェブサーバ8を実現するコンピュータの構成は、データ処理ユニット230を実現するコンピュータ230aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
ウェブサーバ8は、データベースサーバ5から送信された測定結果及び精度管理結果データを受信し、ハードディスクに格納する。データ処理ユニット230及びクライアント装置9等のコンピュータから上記情報の閲覧要求を受け付けたときに、測定結果又は精度管理結果データを含むHTMLデータを要求元のコンピュータへ送信する。これにより、これらの情報がデータ処理ユニット230及びクライアント装置9等のコンピュータによって閲覧可能となる。
<クライアント装置>
クライアント装置9は、コンピュータによって実現される。かかるクライアント装置9を実現するコンピュータの構成は、データ処理ユニット230を実現するコンピュータ230aの構成と同様であるので、その説明を省略する。
クライアント装置9として機能するコンピュータのハードディスクには、管理クライアントプログラムがインストールされている。当該コンピュータのCPUが管理クライアントプログラムを実行することにより、コンピュータがクライアント装置として機能する。クライアント装置9は、管理サーバ7にアクセス可能であり、管理サーバ7から検体分析装置2が動作状態であることの通知又は検体分析装置2に緊急エラーが発生したことの通知を受け付け、これらの情報を画像表示部に表示する。また、クライアント装置9のハードディスクには、ウェブブラウザプログラムがインストールされており、ウェブサーバ8にアクセスして検体分析装置2の測定結果及び精度管理結果を受信し、画像表示部に検体分析装置2の測定結果及び精度管理結果を含むウェブページを表示可能である。
[検体分析システムの動作]
<検体分析装置の動作>
以下、本実施の形態に係る検体分析システム1の動作について説明する。図11は、本実施の形態に係る検体分析装置2の動作手順を示すフローチャートである。検体分析装置2は、乳癌などの手術中に採取された検体(リンパ節)の分析を行うために用いられ、手術前に起動される(ステップS101)。起動処理は次のようにして実行される。検体分析装置2の測定ユニット220には図示しない電源ボタンが設けられており、電源ボタンがユーザによって押下されることで測定ユニット220の電源がオンされる。電源がオンされると、測定ユニット220は、機構部の原点調整及び動作確認を実行し、スタンバイ状態に移行して起動処理が完了する。データ処理ユニット230のCPU231aは、測定ユニット220がスタンバイ状態に移行したことを検出すると、検体分析装置2が起動されたことを通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS102)。
ここで、上記電子メールについて説明する。この電子メールは、保守サービス提供用のメールアドレスを宛先としたものであり、件名に、検体分析装置の機種コード、検体分析装置の装置ID、検体分析装置の動作状態コードを含んでいる。また、当該電子メールの本文は空白とされている。
データ処理ユニット230のハードディスク231dには、その検体分析装置2の機種コード及びシリアル番号が記憶されている。また、動作状態コードは、検体分析装置が起動した状態(起動状態)が“0”、検量線作成のためにキャリブレータの測定を開始する状態(検量線測定開始状態)が“1”、検量線作成のためにキャリブレータの測定を終了した状態(検量線測定終了状態)が“2”、作成された検量線がユーザによって承認された状態(検量線バリデーション状態)が“3”、検体の測定を開始する状態(サンプル測定開始状態)が“4”、検体の測定を終了した状態(サンプル測定終了状態)が“5”、検体分析装置(測定ユニット)がシャットダウンされる状態(測定ユニット終了状態)が“6”とされる。データ処理ユニット230のCPU231aは、上記ステップS102の処理において、ハードディスク231dに記憶されている保守サービス提供用のメールアドレスを宛先とし、ハードディスク231dに記憶されている機種コード及びシリアル番号並びにそのときの装置状態に対応する動作状態コード(この場合は“0”)を件名に含む電子メールを生成する。
次に、検体の分析に使用する検量線の作成が行われる。検量線の作成は、キャリブレータが測定ユニット220によって測定されることによって行われる。キャリブレータは、標的核酸であるCK19を所定量含むものであり、CK19の量が異なる3種類のキャリブレータが用いられる。
これらのキャリブレータを収容したサンプル容器22は、検量線作成処理に先だって、測定ユニット220のサンプル容器台21にセットされる。そして、ユーザが、測定ユニット220の検量線作成処理(キャリブレータ測定処理)を開始するために、データ処理ユニット230の入力部233によって開始指示を入力する。CPU231aは、かかる検量線測定の開始指示を受け付けると(ステップS103)、検量線測定開始を通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS104)。この電子メールの件名には、検量線測定開始状態を示す動作状態コード“1”が含まれる。その後、検体分析装置2がキャリブレータの測定を実行し、CPU231aが検量線を作成する(ステップS105)。
ステップS105の処理について具体的に説明する。測定ユニット220は、測定開始指示の信号を受信すると、3つのキャリブレータのそれぞれについて、プライマ試薬分注処理、酵素試薬分注処理、サンプル容器22のキャリブレータを検出セル65の1つのセル部66aに分注するキャリブレータ溶液分注処理を行う。その後、測定ユニット220は、検出セル65内の液温を約20℃から約65℃に加温することにより、LAMP(遺伝子増幅)反応により標的核酸を増幅し、濁度検出部62によって、増幅反応時の検出セル65のセル部66a内の液濁度を検出する検出処理を行う。
そして、測定ユニット220は、検出された光学情報(測定データ)を、データ処理ユニット230に送信する。データ処理ユニット230は、測定ユニット220から、それぞれのキャリブレータの光学情報(液濁度)を受信すると、当該光学情報の解析処理を行う。解析処理では、それぞれのキャリブレータの増幅立ち上がり時間を算出する。なお、増幅立ち上がり時間は、光学情報として得られた液濁度が所定値を超えるまでの時間として算出される。データ処理ユニット230は、現在保有する検量線又は各キャリブレータの表示値のコピー数に基づき、各キャリブレータについて算出された立ち上がり時間から、新たな検量線を作成し、新たな検量線に基づき、各キャリブレータのCK19のコピー数を算出する。
検量線を作成した後、CPU231aは、検量線測定終了を通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS106)。この電子メールの件名には、検量線測定終了状態を示す動作状態コード“2”が含まれる。
作成された検量線はデータ処理ユニット230の画像表示部232に表示される。データ処理ユニット230は、ユーザから当該検量線の認証(バリデート)を受け付けることが可能である。ユーザは、画像表示部232に表示された検量線を確認し、検量線に異常がなければその検量線のバリデートを実行する。CPU231aは、かかる検量線のバリデートを受け付けると(ステップS107)、検量線のバリデートが実行されたことを通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS108)。この電子メールの件名には、検量線バリデーション状態を示す動作状態コード“3”が含まれる。
上記のCK19の立ち上がり時間及びCK19のコピー数(測定データ)は、データ処理ユニット230からデータベースサーバ5に送信される。これらの測定データには、立ち上がり時間及びCK19のコピー数の他、キャリブレータを測定した検体分析装置の装置ID、キャリブレータのロット番号、測定時刻といった情報が含まれている。
データベースサーバ5は、解析結果(測定データ)を受信すると、その測定データを精度管理データベースに蓄積する。また、データベースサーバ5は、各施設に設置された多数の核酸検査システムである検体分析装置から送信された多数の測定データに統計処理を施す。具体的には、複数の施設に設置された検体分析装置2(データ処理ユニット230)から送信された測定データに基づき、測定項目毎に、1日単位での平均値と標準偏差1SDとが求められる。また、データベースサーバ5は、標準偏差1SDを2倍した2SD、標準偏差1SDを3倍した3SDも求める。これらの1日単位の測定データの平均値、1SD、2SD、3SDは、データベースサーバ5の精度管理統計データベースに蓄積される。なお、精度管理統計データベースには、基準となる検体分析装置である基準器の測定データも蓄積される。
さらに、データベースサーバ5は、測定データを受信すると、算出された平均値と、1SD、2SDまたは3SDとに基づいて、検量線作成処理が正常であるか否かを判定する。1SD、2SD、3SDは、それぞれ、受信した測定データが正常か否かの基準値となり得るものであり、各施設によって基準値として1SD、2SD、3SDのどれを使用するかが選択されており、選択された基準値が判定に用いられる。かかる判定結果も、精度管理データベースに登録される。
データベースサーバ5は、精度管理データベースにキャリブレータの精度管理データ(測定データ、統計データ及び判定結果)を登録すると、登録された精度管理データをウェブサーバ8へ送信する。ウェブサーバ8は、受信した精度管理データをハードディスク内のデータベースに格納する。かかる精度管理データは、ウェブサーバ8によって他のコンピュータ(データ処理ユニット230及びクライアント装置9)から閲覧可能となる。
次に、ユーザは、検体分析装置2に、前処理ユニット210の精度管理を実行させる(ステップS109)。前処理ユニット210の外部精度管理の際には、前処理ユニット210によって精度管理用の検体(前処理用精度管理検体)を前処理して測定用精度管理検体を作成し、当該測定用精度管理検体の吸光度を測定する。前処理用精度管理検体は、既知量の標的核酸、又は既知量の標的核酸を含む細胞と、前記標的核酸又は標的核酸を含む細胞を保持することができる保持体とからなる疑似組織として構成されている。この疑似組織は、前処理ユニット210によって所定の前処理が施されて吸光度を測定したときに、所定の基準値(表示値)が得られるように作成されている。
疑似組織に用いられる核酸としては、DNA又はRNAだけでなく、PNA、BNA、これらの類縁体などの人工核酸であってもよい。疑似組織に用いられる細胞としては、標的核酸を含有する細胞であれば特に限定されない。保持体としては、室温では固形形態を呈し、一定温度まで加温することによって固形形態が崩壊して流動かするものが好ましい。また、固形形態において生体組織と同程度の固さを有するものが好ましい。
保持体は、ゲル化剤を含むのが好ましい、ゲル化剤とは、溶媒に添加することによって溶液をゲル化させる性質を持つ物質である。ゲル化剤としては、例えば、寒天、アガロース、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸塩、ペクチン、コラーゲン、ゼラチン、グルテンなどの天然高分子、又はポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリアクリルアミド(PAA)などの合成高分子などが挙げられる。本実施形態の疑似組織には、これら合成高分子及び天然高分子のうち、1
種又は2 種以上を用いることができる。また、ゲル化剤を添加する溶媒としては特に限定されないが、例えば、水、TE(TrisEDTA)、TAE(Tris−AcetateEDTA)、TBE(Tris−BorateEDTA)などを用いることができる。
外部精度管理処理は、1日に1回又は数回程度実施され、外部精度管理処理を行った後に、通常の検体の測定が行われる。まず、精度管理の際には、上記疑似組織(前処理用精度管理検体)が前処理ユニット210の検体セット部213にセットされる。そして、ユーザが、前処理ユニット210の外部精度管理を開始するために、検体分析装置2のデータ処理ユニット230の入力部233によって開始指示を入力し、データ処理ユニット230がその指示を受け付けると、データ処理ユニット230は、前処理ユニット210に前処理の測定開始指示を送信する。
前処理ユニット210は、測定開始指示の信号を受信すると、前処理部211によって前処理用精度管理検体に前処理用試薬添加処理とホモジナイズ処理を行い、測定用精度管理検体を作成する。この測定用精度管理検体は、前処理ユニット210の測定部212に与えられ、吸光度が測定される。吸光度の測定データは、データ処理ユニット230によって第1メールサーバ4へ送信される。
第1メールサーバ4は、吸光度の測定データを受信すると、その吸光度測定データをデータベースサーバ5へ送信し、精度管理データベースに当該測定データが登録される。また、データベースサーバ5は、各施設に設置された多数の検体分析装置2から送信された多数の吸光度測定データに統計処理を施す。具体的には、複数の施設に設置された検体分析装置2からそれぞれ送信された吸光度測定データに基づき、1日単位での平均値と標準偏差1SDを求める。また、データベースサーバ5は、標準偏差1SDを2倍した2SD、標準偏差1SDを3倍した3SDも求める。これらの1日単位の吸光度測定データの平均値、1SD、2SD、3SDは、データベースサーバ5の精度管理データベースに登録される。なお、精度管理データベースには、基準器(基準となる検体分析装置)で前処理された疑似組織を測定した吸光度測定データも蓄積される。
さらに、データベースサーバ5は、吸光度測定データを受信すると、算出された平均値と、1SD、2SD、又は3SDとに基づいて、前処理装置による前処理が正常であるか否かを判定する。より具体的には、データベースサーバ5は、過去一定時間(例えば、過去24時間)に受信した吸光度測定データの平均値と標準偏差1SD、2SD、又は3SDとに基づいて、前処理が正常であるか否かを判定する。1SD、2SD、3SDは、それぞれ、受信した吸光度測定データが正常か否かの基準値となり得るものであり、各施設によって基準値として1SD、2SD、3SDのどれを使用するかが選択されており、選択された基準値が判定に用いられる。かかる判定結果も、精度管理データベースに登録される。
データベースサーバ5は、精度管理データベースに精度管理データ(測定データ、統計データ及び判定結果)を登録すると、登録された精度管理データをウェブサーバ8へ送信する。ウェブサーバ8は、受信した精度管理データをハードディスク内のデータベースに格納する。かかる精度管理データは、ウェブサーバ8によって他のコンピュータ(データ処理ユニット230及びクライアント装置9)から閲覧可能となる。
次に、ユーザは、検体分析装置2に、測定ユニット220の精度管理を実行させる(ステップS110)。測定ユニット220の外部精度管理の際には、通常の測定用検体に代えて、核酸検出用精度管理検体(以下、単に「コントロール溶液」ともいう)が測定ユニット220によって測定される。コントロール溶液としては、標的核酸であるCK19を既知量含むとともに内部標準核酸(植物由来の核酸;人体が有しない核酸)であるアラビドを含まないCK19コントロール(第1核酸検出用精度管理物質)と、内部標準核酸であるアラビドを既知量含むとともに標的核酸であるCK19を含まないInternalコントロール(アラビドコントロール;第2核酸検出用精度管理物質)の2種類が用いられる。
まず、外部精度管理処理(コントロール溶液測定処理)に先だって、CK19コントロールを収容したサンプル容器22と、アラビドコントロールを収容したサンプル容器22が、測定ユニット220のサンプル容器台21にセットされる。そして、ユーザが、測定ユニット220の外部精度管理を開始するために、検体分析装置2のデータ処理ユニット230の入力部233によって開始指示を入力し、データ処理ユニット230がその指示を受け付けると、データ処理ユニット230は、測定ユニット220に測定開始指示を送信する。
測定ユニット220は、測定開始指示の信号を受信すると、プライマ試薬分注処理、酵素試薬分注処理、サンプル容器22のCK19コントロール溶液を検出セル65の一方のセル部66aに分注し、アラビドコントロール溶液を他方のセル部66aに分注するコントロール溶液分注処理を行う。その後、測定ユニット220は、検出セル65内の液温を約20℃から約65℃に加温することにより、LAMP法により標的核酸(CK19)およびアラビドを増幅し、濁度検出部62によって、増幅反応時の検出セル65のそれぞれのセル部66a内の液濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)する検出処理を行う。
測定ユニット220によって、光学情報(CK19の測定データおよびアラビドの測定データ)が検出されると、その光学情報(測定データ)がデータ処理ユニット230によって解析される。解析処理では、CK19の増幅立ち上がり時間、CK19のコピー数、アラビドの増幅立ち上がり時間が算出される。CK19およびアラビドの増幅立ち上がり時間は、光学情報として得られた液濁度が所定値を超えるまでの時間として算出され、CK19のコピー数は、検量線に基づいて、CK19の増幅立ち上がり時間から算出される。
上記解析結果(測定データ)は、データ処理ユニット230によって第1メールサーバ4へ送信される。第1メールサーバ4は、測定データを受信すると、その測定データをデータベースサーバ5へ送信し、精度管理データベースに当該測定データが登録される。また、データベースサーバ5は、各施設に設置された多数の検体分析装置2から送信された多数の測定データに統計処理を施す。具体的には、複数の施設に設置された検体分析装置2からそれぞれ送信された測定データに基づき、1日単位での平均値と標準偏差1SDを求める。また、データベースサーバ5は、標準偏差1SDを2倍した2SD、標準偏差1SDを3倍した3SDも求める。これらの1日単位の測定データの平均値、1SD、2SD、3SDは、データベースサーバ5の精度管理データベースに登録される。なお、精度管理データベースには、基準器においてコントロール溶液が測定されて得られた測定データも蓄積される。
さらに、データベースサーバ5は、測定データを受信すると、算出された平均値と、1SD、2SD、又は3SDとに基づいて、測定ユニットによる検体測定が正常であるか否かを判定する。より具体的には、データベースサーバ5は、過去一定時間(例えば、過去24時間)に受信した測定データの平均値と標準偏差1SD、2SD、又は3SDとに基づいて、検体測定が正常であるか否かを判定する。1SD、2SD、3SDは、それぞれ、受信した測定データが正常か否かの基準値となり得るものであり、各施設によって基準値として1SD、2SD、3SDのどれを使用するかが選択されており、選択された基準値が判定に用いられる。かかる判定結果も、精度管理データベースに登録される。
データベースサーバ5は、精度管理データベースに精度管理データ(測定データ、統計データ及び判定結果)を登録すると、登録された精度管理データをウェブサーバ8へ送信する。ウェブサーバ8は、受信した精度管理データをハードディスク内のデータベースに格納する。かかる精度管理データは、ウェブサーバ8によって他のコンピュータ(データ処理ユニット230及びクライアント装置9)から閲覧可能となる。
次にユーザは、実際に患者から切除した組織を用いて前処理及び検体測定を実行する。検体測定の際には、上記組織が前処理ユニット210の検体セット部213にセットされる。そして、ユーザが、検体の前処理を開始するために、検体分析装置2のデータ処理ユニット230の入力部233によって検体測定の開始指示を入力する。CPU231aは、かかる検体測定の開始指示を受け付けると(ステップS111)、検体測定開始を通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS112)。この電子メールの件名には、サンプル測定開始状態を示す動作状態コード“4”が含まれる。その後、検体分析装置2が検体の前処理及び検体測定を実行する(ステップS113)。
ステップS113の処理について具体的に説明する。前処理ユニット210は、測定開始指示の信号を受信すると、前処理部211によって検体に前処理用試薬添加処理とホモジナイズ処理を行い、測定用検体を作成する。この測定用検体は、前処理ユニット210の測定部212に与えられ、吸光度が測定される。吸光度の測定データは、データ処理ユニット230によって第1メールサーバ4へ送信される。
第1メールサーバ4は、吸光度の測定データを受信すると、その吸光度測定データをデータベースサーバ5へ送信し、測定結果データベースに当該測定データが登録される。データベースサーバ5は、測定結果データベースに前処理の吸光度測定データを登録すると、登録された測定データをウェブサーバ8へ送信する。ウェブサーバ8は、受信した測定データをハードディスク内のデータベースに格納する。かかる測定データは、ウェブサーバ8によって他のコンピュータ(データ処理ユニット230及びクライアント装置9)から閲覧可能となる。
測定ユニット220は、測定開始指示の信号を受信すると、プライマ試薬分注処理、酵素試薬分注処理、サンプル容器22のCK19溶液を検出セル65の一方のセル部66aに分注し、アラビドコントロール溶液を他方のセル部66aに分注する溶液分注処理を行う。その後、測定ユニット220は、検出セル65内の液温を約20℃から約65℃に加温することにより、LAMP法により標的核酸(CK19)およびアラビドを増幅し、濁度検出部62によって、増幅反応時の検出セル65のそれぞれのセル部66a内の液濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)する検出処理を行う。
測定ユニット220によって、光学情報(CK19の測定データおよびアラビドの測定データ)が検出されると、その光学情報(測定データ)がデータ処理ユニット230によって解析される。解析処理では、CK19の増幅立ち上がり時間、CK19のコピー数、アラビドの増幅立ち上がり時間が算出される。CK19およびアラビドの増幅立ち上がり時間は、光学情報として得られた液濁度が所定値を超えるまでの時間として算出され、CK19のコピー数は、検量線に基づいて、CK19の増幅立ち上がり時間から算出される。
上記解析結果(測定データ)は、データ処理ユニット230によって第1メールサーバ4へ送信される。第1メールサーバ4は、測定データを受信すると、その測定データをデータベースサーバ5へ送信し、測定結果データベースに当該測定データが登録される。データベースサーバ5は、測定結果データベースに当該測定データを登録すると、登録された測定データをウェブサーバ8へ送信する。ウェブサーバ8は、受信した測定データをハードディスク内のデータベースに格納する。かかる測定データは、ウェブサーバ8によって他のコンピュータ(データ処理ユニット230及びクライアント装置9)から閲覧可能となる。
上記のような検体の測定が終了したときに、CPU231aは、検体測定終了を通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS114)。この電子メールの件名には、サンプル測定終了状態を示す動作状態コード“5”が含まれる。
検体分析装置2の動作を停止するとき、ユーザはデータ処理ユニット230の入力部233を操作して、シャットダウンの指示を入力する。CPU231aは、かかるシャットダウン指示を受け付けると(ステップS115)、検体分析装置2のシャットダウンを通知するための電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS116)。この電子メールの件名には、測定ユニット終了状態を示す動作状態コード“6”が含まれる。また、CPU231aは、検体分析装置2のピペットの吸引動作回数等の動作履歴を含む電子メールを生成し、第1メールサーバへ送信する(ステップS117)。検体分析装置2のシャットダウンが完了すると、CPU231aは処理を終了する。
次に、検体分析装置2のエラー通知動作について説明する。図12は、検体分析装置2のエラー通知動作の手順を示すフローチャートである。検体分析装置2は、前処理ユニット210又は測定ユニット220に異常が発生すると、その異常の発生をセンサによって検出する(ステップS201)。かかる異常のうち、測定が停止した等の異常は測定が継続できない重度の異常であるため、緊急に対処する必要がある。このような緊急に対処すべき異常(以下、「緊急エラー」という)の種類は予めデータ処理ユニット230のハードディスク231dに記憶されている。CPU231aは、検出された異常が緊急エラーであるか否かを判定し(ステップS202)、緊急エラーでない場合には(ステップS202においてNO)、データ処理ユニット230の画像表示部232にエラーの発生を通知する画面を表示させ(ステップS204)、処理を終了する。
一方、検出された異常が緊急エラーである場合には(ステップS202においてYES)、CPU231aは、緊急エラーを通知するための電子メールを生成して、当該電子メールを送信する(ステップS203)。この電子メールは、保守サービス提供用のメールアドレスを宛先としたものであり、件名に、検体分析装置の機種コード、検体分析装置の装置ID、及び検出された異常を示すエラーコードを含んでいる。また、当該電子メールの本文は空白とされている。電子メールを送信すると、CPU231aはデータ処理ユニット230の画像表示部232にエラーの発生を通知する画面を表示させ(ステップS204)、処理を終了する。
<保守管理システムの動作>
次に、上述した電子メールが送信されたときの保守管理システム3の動作について説明する。検体分析装置2から保守サービス提供用のメールアドレスを宛先として送信された電子メールは、第1メールサーバ4によって受信され、第1メールサーバ4のメールボックスに格納される。第1メールサーバ4は、当該電子メールから装置ID、機種コード、動作状態コード、緊急エラーコード等の情報を抽出し、データベースサーバ5へ送信する。データベースサーバ5は、受信したデータをデータベースDB又は他のデータベースに格納する。
ここで、第1メールサーバ4が動作状態報告用の電子メールを受信した場合の、データベースサーバ5によるデータの登録について説明する。データベースサーバ5は、第1メールサーバ4から装置ID、機種コード、及び動作状態コードを受信すると、このデータの受付番号を生成し、受付時間を記憶する。次にデータベースサーバ5は、データベースDBにおいて、上記のようにして取得した受付番号、受付時刻、機種コード、装置ID、動作状態コードを新規レコードとして登録する。また、この時点においては、当該レコードのオペレータのフィールドF6、処理区分のフィールドF7及び訪問日時のフィールドF8には情報が格納されない。
次にデータベースサーバ5は、第1メールサーバ4から受信したデータが、オペレータに通知すべき情報であるか否かを判定する。以下、オペレータに通知すべき情報について説明する。
検体分析装置2は、術中迅速診断に用いられるものであるため、検体分析装置2に異常が生じたときには即座に対応することが要求される。したがって、検体分析装置2が動作している状態のときは、検体の測定を実行する準備段階又は検体の測定中であると考えられるため、このときにオペレータを待機させておけば、検体分析装置2に異常が発生しても迅速に当該オペレータが対応することが可能となる。よって、本実施の形態に係る検体分析システム1においては、上述した検体分析装置2の動作状態を報告するための電子メールが受信されたときには、このような報告がされたことをオペレータに通知する。これにより、検体分析装置2が動作状態にある場合に、検体分析装置2のトラブルに対応可能なオペレータを確保することが可能となる。また、検体分析装置2に緊急エラーが発生したときには、即座に当該エラーに対処する必要がある。このため、本実施の形態に係る検体分析システム1においては、上述した検体分析装置2の緊急エラーを報告するための電子メールが受信されたときには、このような報告がされたことをオペレータに通知する。つまり、検体分析装置2の動作状態コード及び緊急エラーコードは、オペレータに通知すべき情報であると判断される。一方、検体分析装置2のシャットダウンに送信される動作履歴情報は、オペレータに通知すべき情報を含んでいるとは判定されない。
データベースサーバ5は、動作履歴情報を受信した場合には、動作履歴情報をデータベース(図示せず)に登録し、登録された動作履歴情報をウェブサーバ8へ送信する。ウェブサーバ8は、受信した動作履歴情報をハードディスク内のデータベースに格納する。かかる動作履歴情報は、ウェブサーバ8によって他のコンピュータ(データ処理ユニット230及びクライアント装置9)から閲覧可能となる。
データベースサーバ5が、受信した情報がオペレータに通知すべき情報であると判定した場合には、データベースサーバ5は当該情報を含む電子メールを作成し、第2メールサーバ6へ送信する。この電子メールは、宛先がオペレータ報告用のメールアドレスとされている他は、上述した検体分析装置2の動作状態又は緊急エラーを報告するための電子メールと構成が同様である。
データベースサーバ5から送信された電子メールは、第2メールサーバ6によって受信され、第2メールサーバ6のメールボックスに格納される。第2メールサーバ6は、当該電子メールから装置ID、機種コード、動作状態コード、緊急エラーコード等の情報を抽出し、管理サーバ7へ送信する。
図13は、管理サーバ7の動作の手順を示すフローチャートである。管理サーバ7のCPU710aは、第2メールサーバ6からデータを受信すると(ステップS301)、受信したデータをデータベースに登録する(ステップS302)。当該データベースの構成は、上述したデータベースサーバ5のデータベースDBの構成と同様であるので、その説明を省略する。
次にCPU710aは、各クライアント装置9から共通して閲覧可能なモニター画面に、データベースに登録したデータを追加する(ステップS303)。図14は、モニター画面の一例を示す図である。当該モニター画面には、その時点においてオペレータが対応すべき施設へのオペレータの対応状況が一覧形式で表示される。この受付状況を表示する領域A10には、受付番号、顧客を担当する事業所、受付時刻、検体分析装置が設置されている顧客の施設部署、担当オペレータ氏名、機種コード、検体分析装置に発生している状況の種類を示すマーク、処理結果(オペレータが対応処理を行った結果)、電話処理の担当者氏名、訪問予定、及び訪問日時が表示項目として並んでいる。第2メールサーバ6から管理サーバ7が受信した装置IDは、各検体分析装置2に対してユニークに定められた情報である。管理サーバ7のハードディスクに設けられた顧客データベース(図示せず)には、顧客を担当する事業所、検体分析装置が設置されている顧客の施設部署、機種コード、及び装置IDが対応付けて記憶されている。かかる管理サーバ7は、第2メールサーバから受信した装置IDから、事業所、及び顧客の施設部署の情報を取得することにより、領域A10に受付情報を表示する。
また、領域A10の1つの行には、1つの検体分析装置が対応している。つまり、各行には互いに異なる検体分析装置に関する情報が表示されている。例えば、検体分析装置2が起動する前においては、当該検体分析装置2に関する情報は領域A10に表示されていない。この状態で検体分析装置2が起動すると、起動状態を報告するための電子メールが検体分析装置2から送信され、管理サーバ7によって、当該検体分析装置2の機種コード及び装置ID、並びに起動状態を示す動作状態コード“0”が受信される。よって、このときモニター画面の領域A10には、当該検体分析装置2に対応する行が新たに追加され、その行に、受付番号、事業所、受付時刻、施設部署、機種コード、検体分析装置に発生している状況の種類を示すマーク、処理結果、及び訪問予定の情報が表示される。ここで、検体分析装置に発生している状況の種類を示すマークとして、▼マークと★マークとが設けられており、▼マークは検体分析装置2から動作状態報告を受け付けたこと(つまり、検体分析装置2が動作状態にあること)を示しており、★マークは検体分析装置2から緊急エラー報告を受け付けたこと(つまり、検体分析装置2に緊急エラーが発生したこと)を示している。即ち、管理サーバ7は、その検体分析装置2について、データベースに動作状態コードが格納されている場合には▼マークを表示させ、データベースに緊急エラーコードが格納されている場合には★マークを表示させる。また、▼マーク及び★マークは、その検体分析装置の動作状態報告又は緊急エラー報告についてオペレータが対応していない場合には赤色で表示され、オペレータが対応済みの場合には青色で表示される。このように、オペレータは、モニター画面を参照するだけで、容易に動作状態報告及び緊急エラー報告に対して対応されているか否かを確認することができる。
また、モニター画面に装置情報が表示されている検体分析装置2から、さらに動作状態報告の電子メール又は緊急エラー報告の電子メールが送信された場合には、この電子メールに含まれる情報が管理サーバ7のデータベースの新たなレコードとして登録されるが、そのレコードに対応する行がモニター画面に追加されるのではなく、その検体分析装置2の行の表示が最新の情報に更新される。例えば、検体分析装置2から起動状態の報告を受け付け、この起動状態の情報がモニター画面の領域A10に表示されている場合に、当該検体分析装置2から検量線測定開始状態の報告を受け付けたときには、その行の受付番号及び受付時刻が、新たに受け付けた検量線報告についての受付番号及び受付時刻に更新される。また、この状態においてさらに当該検体分析装置2に緊急エラーが発生し、検体分析装置2から緊急エラー報告を受け付けた場合には、その行の受付番号及び受付時刻が、新たに受け付けた検量線報告についての受付番号及び受付時刻に更新され、▼マークが★マークに変更される。これにより、行を増やすことなく、検体分析装置2の最新の動作状態を反映した情報を表示することができる。
管理サーバ7には、クライアント装置9を使ってオペレータがログインすることが可能である。上記のモニター画面は、管理サーバ7にログインしている全てのクライアント装置9に表示されている。したがって、各オペレータは、モニター画面を確認することで、どの施設のどの機種の検体分析装置2が動作状態にあるのかを知ることができる。
オペレータは、クライアント装置9のマウス等の入力部を操作することで、モニター画面の領域A10の一行を選択することができる。このようにモニター画面の領域A10の一行が選択されると、その行の検体分析装置2についての詳細情報を要求する要求データが管理サーバ7に送信される。この要求データには、当該行を特定する情報が含まれている。管理サーバ7のCPU710aは、かかる要求データを受信すると(ステップS304においてYES)、その行に対応する検体分析装置2の全てのレコードをデータベースから抽出する(ステップS305)。例えば、選択された行に対応する検体分析装置の装置IDが“R0001”の場合には、装置IDが“R0001”の全レコードがデータベースから抽出される。このようにデータベースから情報を抽出した後、CPU710aは、前記要求データの送信元のクライアント装置9へ受付状況画面の表示データを送信する(ステップS306)。クライアント装置9は、かかる受付状況画面の表示データを受信すると、以下に説明するような受付状況画面を表示する。
図15は、受付状況画面の一例を示す図である。受付状況画面には、その検体分析装置2からそれまでに受け付けた動作状態報告の情報が一覧形式で表示される。受付状況画面は、領域A20を有しており、検体分析装置2が起動してからそれまでに受け付けた動作状態報告が当該領域A20に表示される。領域A20の一行は、1つの動作状態報告に対応しており、新しい情報が上に、古い情報が下に位置するように、各動作状態報告情報が時系列に並べて表示される。したがって、オペレータは最上段の動作状態報告情報を参照することにより、検体分析装置2の現在の状況を知ることができる。
動作状態報告に対してオペレータが何も対応していない場合、受付状況画面には受付時間と通知内容とが表示され、「最終更新者」、「処理区分」、及び「訪問日区分」は空欄となっている。その検体分析装置2に対してオペレータが対応した場合には、当該オペレータが自分の氏名を「最終更新者」に入力し、さらに、「処理区分」に「待機中」または「待機終了」を入力する。ここで、「待機終了」は「その日、その検体分析装置2についてクライアント装置9の前でずっと待機するのが終わった」ことを示しており、「待機中」は、「その検体分析装置2についてクライアント装置9の前で待機中である」ことを示している。つまり、検体分析装置2の起動状態の報告を受け付けてから当該検体分析装置2の終了状態の報告を受け付けるまでは、最終更新者は「待機中」とされる。このように、オペレータによって「最終更新者」、「処理区分」、及び「訪問日区分」の入力が行われると、クライアント装置9からこれらの入力情報が管理サーバ7へ送信される。管理サーバ7のCPU710aは、かかる入力情報(更新指示データ)を受信すると(ステップS307においてYES)、データベースの対応するレコードのオペレータのフィールド、処理区分のフィールド、及び訪問日時のフィールドにそれぞれ入力されたオペレータ氏名、処理区分、及び訪問日時を登録し(ステップS308)、モニター画面の領域A10の当該検体分析装置2に対応する行のオペレータ氏名、処理区分、及び訪問日時を更新し、また当該行のマーク▼又は★を赤色から青色に変更する(ステップS309)。このようにモニター画面の更新をした後、CPU710aは処理を終了する。
また、モニター画面の領域A10において緊急エラー報告に関する情報が表示されているに行が選択されると、そのエラーの内容を示す情報が表示される。これにより、オペレータは、どのようなエラーが生じたのかを容易に確認することができる。
上記のようなモニター画面又は受付状況画面をオペレータが参照することで、検体分析装置が動作状態にあること、又は検体分析装置に緊急エラーが発生したことを容易に確認することができる。また、検体分析装置2の動作状況をオペレータが監視しているときに、検体分析装置2に異常が生じた場合、又は検体分析装置2に緊急エラーが発生した場合には、オペレータはクライアント装置9からウェブサーバ8にアクセスし、当該検体分析装置の前処理ユニット又は測定ユニットの精度管理結果、検体分析装置の動作履歴、又は検体分析装置2の測定データを参照することができる。これによりオペレータは、検体分析装置に生じた異常がどのようなものであるのか、どのように対処すべきかをより詳細に検討することができる。
CPU710aは、ステップS304において要求データを受信しなかった場合(ステップS304においてNO)、又はステップS307において更新指示データを受信しなかった場合には(ステップS307においてNO)、動作状態報告情報又は緊急エラー報告情報を受け付けた受付時刻から3分(所定時間)が経過したか否かを判定する(ステップS309)。3分が経過していない場合には、CPU710aはステップS304へ処理を戻す。一方、動作状態報告情報又は緊急エラー報告情報を受け付けた受付時刻から3分(所定時間)が経過した場合には(ステップS309においてYES)、CPU710aは、電話機300に自動発呼し、オペレータに対してその検体分析装置2に対応可能なオペレータに連絡し、クライアント装置9の前で待機させるよう指示する自動音声メッセージを出力し(ステップS310)、処理を終了する。電話機300によって当該音声メッセージを聞いたオペレータは、当該検体分析装置2に対応可能なオペレータに連絡し、そのオペレータにクライアント装置9の前で待機するよう連絡する。これにより、検体分析装置2に対応可能なオペレータを確実に確保することができる。
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態においては、動作状態を報告を行う検体分析装置2を遺伝子増幅検出装置としたが、これに限定されるものではない。血球計数装置、血液凝固測定装置、免疫分析装置、生化学分析装置、尿定性分析装置、又は尿中有形成分分析装置が動作状態の報告を行う構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、検体の測定開始に関連するイベントとして、(1)患者検体の測定に関連するイベント、(2)検体分析装置の起動に関連するイベント、(3)精度管理又は検量線作成のための標準検体の測定に関連するイベント、及び(4)精度管理結果または作成された検量線の承認に関連するイベントを挙げたが、これらに限られるものではない。例えば、検体の測定開始に関連するイベントの第5の類型として、時間的な要因によって発生するイベントを含んでいてもよい。例えば、検体分析装置がユーザによって起動されてから、検体測定開始の準備に要する所定時間の経過をイベントとして含んでいてもよい。
また、上記の実施形態においては、(1)患者検体の測定に関連するイベントとして、入力部233によるユーザからの患者検体の測定開始指示の受け付けを例として挙げたが、これに限られない。例えば、入力部233による測定オーダの登録、ユーザによって試薬容器がセットされたことをセンサによって検出したこと、あるいは、ユーザによって患者検体がセットされたことをセンサによって検出したこと、等をイベントとして含んでいてもよい。
また、上記の実施形態においては、(2)検体分析装置の起動に関連するイベントとして、測定ユニット220のスタンバイ状態への移行を例として挙げたが、これに限られない。例えば、測定ユニット220の電源がオンされたこと、情報処理ユニット230がスタンバイ状態になったこと、あるいは、情報処理ユニット230に格納されている測定ユニット220の制御用アプリケーションプログラムが起動されたこと、等をイベントとして含んでいてもよい。
また、上記の実施形態においては、(3)精度管理又は検量線作成のための標準検体の測定に関連するイベントとして、入力部233によるユーザからのキャリブレータ測定開始指示の受け付けを例として挙げたが、これに限られない。例えば、キャリブレータの測定完了、あるいは、ユーザによってキャリブレータがセットされたことをセンサによって検出したこと、等をイベントとして含んでいてもよい。
また、上記の実施形態においては、(4)精度管理結果または作成された検量線の承認に関連するイベントとして、入力部233によるユーザからの検量線のバリデートの受け付けを例として挙げたが、これに限られない。例えば、情報処理ユニット230が検量線又は精度管理結果のバリデートを受け付ける画面を表示したことをイベントとして含んでもよい。
また、上記の実施形態においては、(1)〜(4)のイベントが発生したときのいずれの場合にも管理装置に報告する形態を示したが、上記の複数のイベントのうちの一部が発生したときのみ、管理装置への報告を実行する構成であってもよい。
また、上記の実施の形態においては、保守管理システム3が第1メールサーバ4と、データベースサーバ5と、第2メールサーバ6と、管理サーバ7と、ウェブサーバ8と、クライアント装置9,9,…とを備える構成について述べたが、これに限定されるものではない。第1メールサーバ4、データベースサーバ5、第2メールサーバ6、管理サーバ7、及びウェブサーバ8の機能を1台のサーバコンピュータにより実現する構成としてもよいし、管理サーバ7の機能を2以上のコンピュータによって構成する分散システムとしてもよい。
また、クライアント装置9の画像表示部にモニター画面及び受付状況画面を表示させる構成について述べたが、これに限定されるものではなく、管理サーバ7の画像表示部にモニター画面及び受付状況画面を表示させる構成としてもよい。また、管理サーバ7のクライアント装置9を設けず、管理サーバ7及びクライアント装置9の機能をオペレータが用いる1台のコンピュータで実現し、当該コンピュータの画像表示部にモニター画面及び受付状況画面を表示させる構成としてもよい。
本発明に係る検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法は、検体分析装置と、前記検体分析装置の保守業務を行うオペレータに前記検体分析装置の保守業務に関する情報を提供する管理装置とを備える検体分析システム、検体分析装置、管理装置、及び検体分析装置の管理方法等として有用である。
1 検体分析システム
2 検体分析装置
210 前処理ユニット
220 測定ユニット
230 データ処理ユニット
230a コンピュータ
231 本体
232 画像表示部
233 入力部
231a CPU
231b ROM
231c RAM
231d ハードディスク
231e 出装置
231f 入出力インタフェース
231g 通信インタフェース
231h 出力インタフェース
231j バス
234 可搬型記録媒体
234a コンピュータプログラム
234b 電子メールクライアントプログラム
234c ウェブブラウザプログラム
3 保守管理システム
4 第1メールサーバ
5 データベースサーバ
6 第2メールサーバ
7 管理サーバ
7a コンピュータ
710 本体
720 画像表示部
730 入力部
710a CPU
710b ROM
710c RAM
710d ハードディスク
710e 出装置
710f 入出力インタフェース
710g 通信インタフェース
710h 出力インタフェース
710j バス
740 記録媒体
740a コンピュータプログラム
8 ウェブサーバ
9 クライアント装置
300 電話機

Claims (12)

  1. 電源が投入されるとスタンバイ状態に移行する測定ユニットを有し、ユーザー施設に設置される検体分析装置と、
    前記検体分析装置とデータ通信可能に接続され、前記検体分析装置の保守サービス提供者施設に設置される管理装置と、
    を備え、
    前記検体分析装置は、電源が投入されて前記測定ユニットがスタンバイ状態に移行すると、報告データを前記管理装置へ自動的に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記検体分析装置からの報告データを受信すると、オペレータへの通知を実行するように構成されている、
    検体分析システム。
  2. 前記検体分析装置は、電源が投入されて前記測定ユニットがスタンバイ状態に移行するイベントを含む所定のイベントが発生すると、報告データを前記管理装置へ自動的に送信するように構成されており、
    前記所定のイベントは、患者検体の測定に関連するイベント、精度管理又は検量線作成のための標準検体の測定に関連するイベント、及び精度管理結果または作成された検量線の承認に関連するイベントの少なくとも一つをさらに含む、
    請求項1に記載の検体分析システム。
  3. 前記検体分析装置は、前記所定のイベントが発生した場合に、前記検体分析装置の動作状況を示す前記報告データを送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記報告データを受信した場合に、前記検体分析装置の動作状況をオペレータに通知するように構成されている、
    請求項2に記載の検体分析システム。
  4. 前記検体分析装置は、検体測定を完了するとき、検体測定の完了を報告するための測定完了報告データを前記管理装置に自動的に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記測定完了報告データを受信すると、検体測定の完了をオペレータに通知するように構成されている、
    請求項1乃至3の何れかに記載の検体分析システム。
  5. 前記検体分析装置は、前記検体分析装置の終了動作を実行するとき、前記検体分析装置の動作終了を報告するための動作終了報告データを前記管理装置に自動的に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記動作終了報告データを受信すると、前記検体分析装置の動作終了をオペレータに通知するように構成されている、
    請求項1乃至4の何れかに記載の検体分析システム。
  6. 前記検体分析装置は、検体の分析を完了した場合に、分析結果を前記管理装置に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、受信した分析結果を出力可能に構成されている、
    請求項1乃至5の何れかに記載の検体分析システム。
  7. 前記検体分析装置は、前記検体分析装置に異常が発生したとき、当該異常を示す異常報告データを前記管理装置に自動的に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記異常報告データを受信すると、前記検体分析装置の異常発生をオペレータに通知するように構成されている、
    請求項1乃至6の何れかに記載の検体分析システム。
  8. 前記検体分析装置は、前記検体分析装置に異常が発生したとき、当該異常の内容を示す前記異常報告データを前記管理装置に送信するように構成されており、
    前記管理装置は、前記異常報告データを受信した場合に、前記検体分析装置の異常の内容を示す情報を出力可能に構成されている、
    請求項7に記載の検体分析システム。
  9. 前記管理装置は、オペレータへの通知を実行した後、オペレータから通知の確認完了を示す確認データを受付可能に構成されており、
    前記管理装置は、電話回線に接続されており、前記確認データを受け付けることなく前記通知の実行から所定時間が経過した場合に、オペレータに通知情報の確認を促すために所定の電話番号に対する発呼を実行するように構成されている、
    請求項1乃至の何れかに記載の検体分析システム。
  10. 前記検体分析装置は、遺伝子増幅検出装置である、
    請求項1乃至の何れかに記載の検体分析システム。
  11. 前記検体分析装置は、術中迅速診断用の検体分析装置である、
    請求項1乃至10の何れかに記載の検体分析システム。
  12. 電源が投入されるとスタンバイ状態に移行する測定ユニットを有し、ユーザー施設に設置された検体分析装置において、電源が投入されて前記測定ユニットがスタンバイ状態に移行すると、前記検体分析装置が、報告データを自動的に送信するステップと、
    前記検体分析装置とデータ通信可能に接続され、前記検体分析装置の保守サービス提供者施設に設置された管理装置が、前記報告データを受信すると、オペレータへの通知を実行するステップと、
    を有する、検体分析装置の管理方法。
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