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JP5642233B1 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関を好適に制御するために十分な精度でEGR流量を推定することができる排気還流量推定手段を備えた内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】この発明による内燃機関の制御装置は、検出された排気還流バルブの開度と算出された排気還流バルブ有効開口面積との関係を学習し、前記学習に基づいて算出した制御用排気還流バルブ有効開口面積と排気還流バルブの開度との関係に基づいて、排気還流量を推定する排気還流量推定手段を備え、排気還流量推定手段により推定された前記排気還流量を、内燃機関の制御に用いるようにした。【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関の制御装置、更に詳しくは内燃機関の制御に用いる排気還流量を推定するための排気還流量推定手段を備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
内燃機関を好適に制御するためには、シリンダに吸入される空気流量を高精度に算出し、シリンダ内に吸入された空気流量に応じた燃料制御及び点火時期制御を行うことが重要である。内燃機関のシリンダに吸入される空気流量を計測する方法として、内燃機関の吸気管に於けるスロットルバルブの上流側に設けられたエアフロセンサ(以下、AFSと称する。AFS:Air Flow Sensor)により空気流量を計測する方法(以下、AFS方式と称する)と、吸気管に於けるスロットルバルブの下流側のサージタンク及びインテークマニホールドを含む吸気管の総称としてのインテークマニホールドの内部の圧力(以下、インマニ圧と称する)を計測するためのインテークマニホールド圧力センサ(以下、インマニ圧センサと称する)を設け、インマニ圧センサにより計測されるインマニ圧と内燃機関の回転速度によりシリンダに吸入される空気流量を推定する方法(以下、S/D方式と称する。SD:Speed Density)の2種類が一般的である。又、これらのセンサを併置して運転状態に応じて夫々の方式を切換えるものや、AFS方式であってもインマニ圧を計測して用いているものもある。
内燃機関の燃料制御については、主にシリンダ吸入空気流量に対して目標空燃比となる燃料量を噴射するようにフィードバック制御できれば概ね良好な制御性が得られるが、点火時期制御については、内燃機関の回転速度とシリンダ吸入空気流量のみならず、他の要因、例えば、内燃機関の温度、ノック発生状況、燃料性状、排気還流率(以下、EGR率と称する。EGR:Exhaust Gas Recirculation)に応じて出力が最大となる点火進角(以下、MBTと称する。MBT:Minimum Spark Advance for Best Torque)に於いて制御する必要がある。ここでEGR率とは、EGR量と吸入空気流量との比である。
前述のMBTに影響のある要因の中で、例えば、内燃機関の温度は内燃機関の冷却水温度センサにより検出可能であり、ノック発生状況はノックセンサにより検出可能であり、燃料性状はノック発生状況に応じてレギュラーガソリンかハイオクガソリンかを判断することができる。
ところで、EGR率については、内燃機関の排気管と吸気管とを結ぶEGR通路にEGRバルブを設け、そのEGRバルブ開度によりEGR量を制御する方法(以下、外部EGRと称する)と、吸気バルブ及び排気バルブのバルブ開閉タイミングを可変化する可変バルブタイミング機構(以下、VVTと称する。VVT:Variable Valve Timing)を設け、そのバルブ開閉タイミングにより吸気バルブと排気バルブが同時に開いている状態であるオーバーラップ期間を変えることで、排気がシリンダ内に残留することによるEGR量を制御する方法(以下、内部EGR)があり、又、これらを同時に用いる場合もある。外部EGRによるEGR率については、EGRバルブの開度と排気圧力と吸気管内圧力より概ねのEGR量は算出できる。
尚、以下、単にEGR、EGR率と表記した場合は、外部EGR、外部EGR率を示すものとする。
近年では、更なる低燃費化、高出力化のために、外部EGRや吸気バルブ及び排気バルブのVVT(以下、吸排気VVTと称する)を持つ内燃機関が一般的になっており、インテークマニホールドからシリンダに吸入される空気流量がEGRバルブの開度やバルブタイミングにより大きく変化するため、EGRバルブの開度やバルブタイミングによる影響を考慮しないと、特にS/D方式においては定常及び過渡の全運転領域でシリンダに吸入される空気流量の算出精度が大幅に低下してしまう。又、EGRバルブの開度やバルブタイミングを変化させる場合には応答遅れが生じるため、過渡運転時に於いては、定常運転時に設定しておいたEGRバルブの開度やバルブタイミングと一致しないことも、空気流量の算出精度が大幅に低下する原因となる。
そこで、従来、S/D方式に於けるシリンダ吸入空気流量を推定する方法として、特許文献1に開示された方法が提案されている。特許文献1には、インマニ圧MAPと体積効率VEとシリンダ体積Vと温度Tからシリンダ内に吸入される空気量が算出されることが示されているが、特許文献1ではEGRバルブ開度やバルブタイミング等の内燃機関パラメータは変化しない前提であり、仮に、特許文献1に記載のS/D方式にEGRや吸排気VVTを適用した場合には、EGRバルブの開度がEGRバルブの開度の制御マップと一致した、又はバルブタイミングがバルブタイミングの制御マップと一致した定常状態での体積効率VEをマップ値に設定することが考えられるが、これでは定常運転時は問題ないが、過渡運転時には空気量の算出精度が大幅に低下してしまう。そこで、EGRバルブの開度やバルブタイミングに応じて体積効率VEのマップを多数用意することで、過渡運転時の空気量の算出精度の低下は抑制することができる。
又、近年は内燃機関の出力トルクを指標として内燃機関の制御を行うことが一般的となっており、この出力トルクを推定する場合においても、シリンダ吸入空気流量とEGR率に応じて熱効率が変化する。そこで、前述のMBTを算出するためにも、トルクや熱効率を推定するためにも、シリンダ吸入空気流量とEGR率を高精度に算出する必要がある。EGR率を求めるためには高精度にEGR流量を算出する必要がある。
そこで、従来、EGR流量、EGR率を算出する方法として、特許文献2に開示された方法が提案されている。特許文献2に開示された方法では、EGR弁の開口面積から求めた排気ガス量とEGR弁の開口面積指令値から求めた排気ガス量を基にして、EGR流量を算出してEGR率を推定するようにしている。特許文献2に開示方法によれば、予め与えられている「EGR弁の開度―流量特性」とEGR弁の開口面積を使用して簡単な構成でEGR流量の算出が可能である。
特開平08−303293号公報 特開平7−279774号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来の方法をEGRバルブの開度や吸排気VVTに適用する場合には、EGRバルブの開度と、吸排気VVTの各バルブタイミングに応じて体積効率VEのマップを設定する必要がある。例えば、EGRバルブの開度、吸気VVT、排気VVT、夫々6パターン設定すると、6×6×6=216面のマップが必要となる。従って、適合やデータ設定に於いて多大な工数が必要になるため非現実な作業となり、又、ECU(Engine Control Unit)のマイクロコンピュータに必要なメモリ容量も膨大となってしまうという課題があった。
又、特許文献1に開示されたS/D方式では、過渡運転時及びその後の所定時間に於いて、正確なシリンダ吸入空気流量を推定できないという課題がある。そもそも体積効率補正係数Kvとは、シリンダ吸入空気流量、インテークマニホールド内の圧力と温度、排気バルブから触媒までの排気管であるエキゾーストマニホールド内の圧力と温度の関係が釣り合った状態に於けるインマニ圧、インテークマニホールド内の温度(以下、インマニ温と称する)とシリンダ吸入空気流量の関係を無次元数として導出したものであると考えられる。更に、この釣り合い状態は、一旦別の運転ポイントに変化した後に再度同じ運転ポイントに戻ってきた場合においてもほぼ同じ釣り合い状態となることが経験的に知られていることから、S/D方式ではこの性質を利用し、インマニ圧、インマニ温、シリンダ吸入空気流量と体積効率補正係数Kvの関係が常に一定であることを前提に、インマニ圧、インマニ温と体積効率補正係数Kvからシリンダ吸入空気流量を推定するものであると考えることができる。
しかしながら、低負荷運転から高負荷運転に過渡的に変化した場合や、その逆の場合には、特にエキマニ内の温度変化が大きく(例えば、400℃〜800℃程度)、温度が収束するのにある程度の時間(例えば、数秒〜30秒程度)が必要になる。この場合、過渡変化時からエキマニ内の温度が収束するまでは、インマニ圧、インマニ温とシリンダ吸入空気流量の関係がずれてしまう、つまり、エキマニ内の温度が収束するまではS/D方式ではシリンダ吸入空気流量が精度良く算出することができない。この原因は、エキマニ内の温度が異なることにより、内部EGR量が変化してしまうためと考えられる。尚、AFS方式では前述のような過渡変化時からエキマニ内の温度が収束するまでの期間に於いても、S/D方式のようなシリンダ吸入空気流量の推定誤差は生じない。
また、特許文献2に記載されている方法では、経年変化によりEGRバルブの開度特性が変化した場合、予め用意した流量特性と実際の流量特性が異なる状態となり、推定精度が低下するという課題がある。また、EGRバルブは製品自体の個体差はもちろん取り付けられた内燃機関の状態によってもEGRバルブ開度−流量特性が異なることが考えられる。
この発明は、従来の技術に於ける前述のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関を好適に制御するために十分な精度でEGR流量を推定することができる排気還流量推定手段を備えた内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
この発明による内燃機関の制御装置は、
内燃機関の吸気管に設けられたスロットルバルブと、
前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側の圧力を吸気管内圧力として検出する吸気管内圧力検出手段と、
前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側から前記内燃機関のシリンダ内に吸入される空気量を示す指標としての体積効率相当値を算出する体積効率相当値算出手段と、
前記検出された吸気管内圧力と前記算出した体積効率相当値とに基づいて、前記内燃機関の制御に用いるシリンダ吸入空気流量を推定するシリンダ吸入空気流量推定手段と、
前記推定されたシリンダ吸入空気流量に基づいて、前記スロットルバルブのスロットル開度に対応したスロットル有効開口面積を算出するスロットル有効開口面積算出手段と、
前記算出されたスロットル有効開口面積と前記スロットル開度との関係を学習するスロットル開度学習手段と、
前記スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサと、
前記検出されたスロットル開度と前記学習されたスロットル開度学習結果とに基づいて、前記スロットルバルブを通過して前記内燃機関に吸入されるスロットル流量を推定するスロットル流量推定手段と、
前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側と前記内燃機関の排気管とを接続する排気還流路と、
前記排気還流路を開閉して前記内燃機関の排気還流量を制御する排気還流バルブと、
前記推定されたシリンダ吸入空気流量と前記推定されたスロットル流量とに基づいて、排気還流量を算出する排気還流量算出手段と
前記算出された排気還流量に基づいて、前記排気還流バルブの開度に対応した排気還流バルブの有効開口面積を算出する排気還流バルブ有効開口面積算出手段と、
前記排気還流バルブの開度を検出する排気還流バルブ開度センサと、
前記検出された排気還流バルブの開度と前記算出された排気還流バルブ有効開口面積との関係を学習し、前記学習に基づいて算出した制御用排気還流バルブ有効開口面積と前記排気還流バルブの開度との関係に基づいて、排気還流量を推定する排気還流量推定手段と、
を備え、
前記排気還流量推定手段により推定された前記排気還流量を、前記内燃機関の制御に用いようにした、
ことを特徴とするものである。
この発明による内燃機関の制御装置によれば、煤等の堆積物により流量特性が変化した場合や、経年劣化によりEGRバルブが動作しなくなった場合であっても、精度良くEGR流量を推定することができる。
この発明の実施の形態1による内燃機関の制御を適用した内燃機関を概略的に示す構成図である。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用する体積効率補正係数算出用のマップである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、スロットル開度学習を実施する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するスロットル開度−有効開口面積特性を示すマップである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するスロットル開度−学習値を示すマップである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、スロットル流量を算出する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、スロットル学習完了有効開口面積を算出する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR有効開口面積の学習を実施する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するEGRバルブ開度−有効開口面積を示すマップである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するEGRバルブ開度−学習値を示すマップである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR流量を算出する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR流量にフィルタ処理の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR流量にフィルタ処理を行った場合のEGR流量の時間的推移を示すグラフである。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置について詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御を適用した内燃機関を概略的に示す構成図である。図1に於いて、内燃機関1の吸気系を構成する吸気管の上流に、吸入空気流量を調整するために電気的に制御することができるスロットルバルブとしての電子制御スロットル(以下、単に、スロットルと称する)4が設けられている。又、スロットル4の開度を測定するために、スロットル開度センサ3が設けられている。
吸気管に於けるスロットル4の上流には、大気の温度を測定するための大気温センサ2が設けられている。更に、スロットル4の下流のサージタンク5及びインテークマニホールド6内を含む空間(以下、インマニと称する)の圧力(以下、インマニ圧と称する)を測定する吸気管内圧力検出手段としてのインテークマニホールド圧力センサ(以下、インマニ圧センサと称する)7と、インマニ内の温度(以下、インマニ温と称する)を測定する吸気温センサ8が設けられている。なお、インマニ温を計測する吸気温センサ8を設ける代わりに、厳密には異なる温度となるが、大気温センサ2の測定値を用い、大気の温度よりインマニ温を推定することもできる。逆に、大気温センサ2の代わりに吸気温センサ8の測定値を用い、インマニ温より大気の温度を推定しても良い。
インテークマニホールド6及び内燃機関の筒内を含む吸気バルブの近傍には燃料を噴射するためのインジェクタ9が設けられ、吸気バルブ及び排気バルブには、バルブタイミングを可変するための吸気VVT10と排気VVT11が夫々設けられており、シリンダヘッドにはシリンダ内で火花を発生させる点火プラグを駆動するための点火コイル12が設けられている。エキゾーストマニホールド13には、図示していないO2センサや触媒が設けられている。エキゾーストマニホールド13とサージタンク5は、排気還流路(以下、EGR通路と称する)14で接続されている。EGR通路14には、排気還流量(以下、EGR流量と称する)を制御するための排気還流バルブ(以下、EGRバルブと称する)16が設けられており、EGRバルブ16の開度を測定するために、EGRバルブ開度センサ15が設けられている。
図2は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置を示すブロック構成図である。図2に於いて、スロットル開度センサ3で測定されたスロットル4の開度θと、インマニ圧センサ7で測定されたインマニ圧Pbと、吸気温センサ8で測定されたインマニ温Tbと、EGR弁開度センサ15で測定されたEGRバルブ16の開度Estと、大気圧センサ17で測定された大気圧Paは、電子制御ユニット(以下、ECUと称する。ECU:Electric Control Unit)20に入力される。
尚、大気圧を測定する大気圧センサ17の代わりに、大気圧を推定する手段を用いてもよいし、ECU20に内蔵された大気圧センサを用いても良い。又、前記以外の各種センサ(図示しないアクセル開度センサやクランク角度センサを含む)からもECU20に測定値が入力される。ECU20では、体積効率補正係数算出手段21に於いて、体積効率補正係数Kvが算出される。算出された体積効率補正係数Kvとインマニ圧Pb、インマニ温Tbを用いて、シリンダ流量Qa_allがシリンダ流量算出手段22で算出される。算出されたシリンダ流量Qa_allに基づいて算出されるスロットル有効開口面積Sthとスロットル開度θより、スロットル開度学習値θlrnがスロットル開度学習手段23で算出される。
スロットル流量算出手段24に於いては、定常運転時には、従来のS/D方式と同様の方法で算出されるシリンダ流量Qa_allを用いてスロットル流量Qthが算出される。過渡運転時には、定常運転時のスロットル開度学習値θlrとスロットル開度θに基づいて算出される制御用スロットル有効開口面積Sth_ctlを用いて、スロットル流量Qthが算出される。スロットル有効開口面積Sthに基づいてスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnがスロットル学習完了有効開口面積算出手段25で算出される。
シリンダ流量Qa_allとスロットル流量Qthを用いて、EGR有効開口面積学習手段26に於いて、EGR流量Qaeが算出され、この算出されたEGR流量Qaeとインマニ温TbからEGR有効開口面積Segrが算出される。EGRバルブ開度EstからEGRベース有効開口面積Segr_bseが算出され、更にEGR有効開口面積SegrとEGRベース有効開口面積Segr_bseを用いて、EGR有効開口面積学習値Klrnが算出される。EGR有効開口面積学習値Klrnは、EGRバルブ開度Estに応じて学習値に記憶され、記憶されたEGR有効開口面積学習値KlrnとEGRベース有効開口面積Segr_bseから制御用EGR有効開口面積Segr_ctlを算出する。
制御用EGR流量算出手段27に於いて、EGR有効開口面積Segr_ctlを用いて制御用EGR流量Qae_ctlを算出する。又、制御用EGR流量Qae_ctlとスロットル流量Qthと体積効率補正係数KvからEGR率が算出され、ここで算出されたEGR率に基づいて、インジェクタ9、点火コイル12等が駆動される。又、アクセル開度等の入力された各種データより目標トルクが算出され、算出された目標トルクを達成する目標シリンダ吸入空気流量が算出され、目標シリンダ吸入空気流量を達成するように目標スロットル開度、目標吸気VVT位相角、目標排気VVT位相角を算出し、これらを目標値として電子制御スロットル4の開度、吸気VVT10及び排気VVT11の位相角が制御される。また、その他の各種アクチュエータも必要に応じて制御される。
次に、図2の体積効率補正係数算出手段21について詳細を説明する。図3は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用する体積効率補正係数算出用のマップである。体積効率補正係数算出手段21は、例えば図3に示したマップから内燃機関回転数Neと、大気圧Pa、インマニ圧Pbの比より算出する。内燃機関回転数Ne=3000[r/min]大気圧Paとインマニ圧Pbの比Pb/Pa=0.6であれば、Kv=0.9となる。体積効率補正係数Kvはバルブタイミングにより変化するため、通常、可変バルブタイミングの変化に応じてマップが必要になる。吸気バルブ、排気バルブの変化幅を0〜50degCAとして、10degCA毎にマップを用意すると、6×6=36枚のマップが必要となる。通常は運転条件による目標バルブタイミングに合わせたマップと、可変バルブタイミング非作動時のマップの2枚が用意される。もちろんマップからではなく計算により求めても良い。
次に図2のシリンダ流量算出手段22について詳細を説明する。シリンダ流量Qa_allは体積効率補正係数Kvとインマニ圧Pbに基づいて算出される。
Figure 0005642233
ここで、Qa_all:シリンダ流量[g/s]、Vc:シリンダ容積[L]、T(n):180度毎クランク角周期[s]、R:気体定数[kJ/(kg・K)]である。シリンダ流量Qa_allと体積効率補正係数Kvは上記(1)式の関係式で表されるため、Kvが算出されていればQa_allが算出される。
続いて、図2におけるECU20内で行われるスロットル開度学習手段23、スロットル流量算出手段24、スロットル学習完了有効開口面積算出手段25、EGR有効開口面積学習手段26、制御用EGR流量算出手段27までの処理を、所定のクランク角度毎の割り込み処理(例えば、BTDC75degCA割り込み処理)内で実施されるフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
図4は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、スロットル開度学習を実施する手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートのステップ101〜109は、図2に於けるスロットル開度学習手段23で実施される。図4に於いて、ステップ101ではシリンダ流量Qa_allを算出し、ステップ102に於いてステップ101で求めたシリンダ流量Qa_allに基づいて、下記の式(2)によりスロットル有効開口面積Sthを算出する。
Figure 0005642233
ここで、Sth:スロットル有効開口面積[mm]、Qa_all:シリンダ流量[g/s]、αa:吸気管内(=大気)の音速[m/s]、σa:無次元流量[ ]、ρa:吸気管内(=大気)の密度である。
スロットル有効開口面積Sthとシリンダ流量Qa_allは前述の式(2)の関係が成り立つため、各定数が求まれば、スロットル有効開口面積Sthが求まる。各定数αa、σa、ρaは下記の式(3)、式(4)、式(5)により定義される。
Figure 0005642233
ここで、κ:比熱比(空気であれば1.4)、R:気体定数[kJ/(kg・K)]、Tb:吸気管内の温度(=吸気温=大気温)である。
吸気管内の音速αaは吸気温の関数なので上記(3)式をECU内で計算することなく、予め計算した結果を温度によるマップとして用意しても良い。Rは気体に応じた定数であるので、予め定義する。吸気管内の気体のため空気の気体定数を設定してもよいし、気体定数を推定値として可変としても良い。
Figure 0005642233
ここで、κ:比熱比(空気であれば1.4)、Pb:インマニ圧[kPa]、Pa:大気圧[kPa]である。無次元流量σaは大気圧Paとインマニ圧Pbの比の関数なので上記(4)式をECU内で計算することなく、予め計算した結果を大気圧Paとインマニ圧Pbの比によるマップを用意しても良い。
Figure 0005642233
ここで、Pa:大気圧[kPa]、R:気体定数 [kJ/(kg・K)]、Tb:吸気管内の温度(=吸気温=大気温)である。
続くステップ103では、ステップ102で求めたスロットル有効開口面積Sthから学習用スロットル開度θsthを算出する。例えば、予めスロットル開度−有効開口面積特性を、例えば図5に示すようなマップとして用意しておく。即ち、図5はこの発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するスロットル開度−有効開口面積特性を示すマップである。式(2)で示したとおり、有効開口面積と流量は比例するため、スロットル開度−流量特性でも良い。スロットル有効開口面積Sthに応じた学習用スロットル開度θsthをマップから算出する。
続くステップ105では、ステップ103で求めた学習用スロットル開度θsthと、ステップ104で求めたスロットル開度θとに基づいて、スロットル開度偏差Δthを算出する。学習用スロットル開度θsthとスロットル開度θとの差分を算出する。この差分がスロットル開度偏差Δthとなる。
続くステップ106では、スロットル学習禁止かどうかを判定する。学習許可であればステップ107へ進み、学習禁止であればステップ109へ進む。スロットル学習が禁止される条件としては、従来のS/D方式では例えば水温等の環境条件や、定常運転領域もしくは過渡運転後の所定時間経過後か否か、或いはシリンダ流量が変化中か否か、或いはVVTバルブの目標値と制御値の偏差があるか否か、等であり、スロットル学習禁止フラグがセットされるが、スロットル学習結果をEGRバルブ開度学習に使用することから、上記の学習禁止条件に加えて定常運転時でEGR動作が停止(例えば、EGRバルブ開度=0)時のみ学習許可される。
続くステップ107では、ステップ106で学習許可と判定された場合のみステップ105で求めたスロットル開度偏差Δthに基づいてスロットル開度学習値θlrnを算出して更新する。スロットル開度学習値θlrnは、学習用スロットル開度θsthとスロットル開度θの違いが分かるものであれば差分であるスロットル開度偏差Δthではなく、比率やその他の値でも良い。スロットル開度学習値θlrnは、スロットル有効開口面積Sthに応じた学習領域に記憶される。そのままの値でも良いし、所定のゲインを乗算、加算したものでも良い。学習領域の内容は、例えば図6に示した図のようになる。図6は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するスロットル開度−学習値を示すマップである。
スロットル開度学習値θlrnをスロットル有効開口面積Sthに応じた学習領域に記憶することで、細かい学習が可能となり、学習禁止時にも精度の高いスロットル開度θの算出が可能となる。精度は低下するが、学習領域に記憶せずに計算値をそのまま使用しても良い。
ここで、ステップ109では、ステップ107で求めて保存していたスロットル開度学習値θlrnとステップ108で求めた目標スロットルベース開度θbseとから、スロットル制御に使用する目標スロットル開度θtgtを算出する。差分によりスロットル開度学習値θlrnを保存していた場合は、目標スロットルベース開度θbseに加算することで目標スロットル開度θtgtが算出できる。
図7は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、スロットル流量を算出する手順を示すフローチャートである。図7に示すフォローチャートのステップ201〜210は、図2におけるスロットル流量算出手段24で実施される。図7に示すフォローチャートのステップ202に於いては、ステップ201で求めたスロットル有効開口面積Sthに基づいてスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnを算出する。スロットル開度学習が一度でも実行されたスロットル有効開口面積Sthの最大値からスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnを算出する。スロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnの詳細については後述する。
続くステップ203では、スロットル学習完了かどうかを判定する。学習完了であればステップ205へ進み、学習未完了であればステップ210へ進む。スロットル学習完了の条件としては、例えば目標スロットル開度θtgtの基準値となる目標スロットル有効開口面積が、スロットル開度学習が一度でも実行されたスロットル有効開口面積Sthの最大値であるスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnよりも小さい値であるかないかで判定される。つまり一度でもスロットル学習が実行された有効開口面積の領域以下でスロットル開度制御される場合はスロットル開度学習完了となる。
ステップ205では、ステップ204で求めたスロットル開度学習値θlrnに基づいてを制御用スロットル開度θctlを算出する。スロットル開度−有効開口面積特性のスロットル開度にスロットル開度学習値θlrnを加算することで制御用スロットル開度θctlが算出でき、制御用スロットル開度θctl−スロットル有効開口面積Sthの特性を求めることができる。
続くステップ207では、ステップ206で求めたスロットル開度θに基づいて制御用スロットル有効開口面積Sth_ctlを算出する。制御用スロットル有効開口面積Sth_ctlは、制御用スロットル開度θctl−スロットル有効開口面積Sthの特性に於けるスロットル開度θから算出することができる。続くステップ208では、ステップ207で求めた制御用スロットル有効開口面積Sth_ctlに基づいてスロットル流量Qthを、下記の式(6)により算出する。
Figure 0005642233
ここで、Qth:スロットル流量[g/s]、Sth_ctl:制御用スロットル有効開口面積積[mm]、αa:吸気管内(=大気)の音速[m/s]、σa:無次元流量[ ]、ρa:吸気管内(=大気)の密度である。スロットル流量Qthと制御用スロットル有効開口面積Sth_ctlは(6)式の関係が成り立つため、各定数が求まれば、スロットル流量Qthが求まる。各定数αa、σa、ρaは前述の式(3)、式(4)、式(5)と同様に求められる。
ステップ210では、ステップ209で求めたシリンダ流量Qa_allと後述する制御用EGR流量Qae_ctlに基づいてスロットル流量Qthを算出する。スロットル流量Qthは、シリンダ流量Qa_allと制御用EGR流量Qae_ctlとの差分によって算出できる。
次に図7のステップ202で行われるスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnの算出を、図8に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。この処理は例えば所定のクランク角度毎の割り込み処理(例えば、BTDC75degCA割り込み処理)内で実施される。図8は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、スロットル学習完了有効開口面積を算出する手順を示すフローチャートである。図8に示すフォローチャートのステップ301〜309は、図2に於けるスロットル学習完了有効開口面積算出手段25で実施される。
図8に示すフォローチャートのステップ301では、スロットル学習SW禁止かどうかを判定する。学習許可であればステップ304へ進み、学習リセットであればステップ302へ進む。スロットル学習SW禁止フラグは、例えばインマニ圧センサの故障判定等のために学習された値自体が信頼できなくなる状態になればフラグがセットされ、学習リセットの判定となる。ステップ302では、学習リセットの判定により、後述するスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrnがリセット(=0)される。
ここで、ステップ304では、ステップ303で求めたスロットル有効開口面積Sthに対してフィルタ処理を下記の式(7)により実施する。
Figure 0005642233
ここで、Sthf(n):フィルタ後スロットル有効開口面積[mm]、Sth(n):今回スロットル有効開口面積[mm]、Sthf(n−1):前回フィルタ後スロットル有効開口面積[mm]、K1:フィルタ定数(例えば、0.9〜0.99程度の値を用いる)。
式(7)を実施するためには、前回フィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n−1)が必要となる。そのためステップ305で、フィルタ処理結果であるフィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n)をSthf(n−1)として使用できるように格納する。ステップ306では前行程のステップ305で格納したフィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n)を記憶しておくことで、今回行程では前回フィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n−1)として使用することができる。
続いて、ステップ307ではフィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n)がこれまでの値より大きい場合かどうかを判定する。ステップ308ではピークホールド処理として、ステップ307での判定結果に基づいて、フィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n)がスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrn(n)に格納される。
つまり、Sthf(n)>Sth_lrn(n)の場合には、更新許可として、フィルタ後スロットル有効開口面積Sthf(n)がスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrn(n)に格納され、それ以外の場合は、更新禁止として、Sth_lrn(n)は保持処理(Sth_lrn(n)=Sth_lrn(n−1))となる。また、スロットル学習完了有効開口面積Sth_lrn(n)をSth_lrn(n−1)として使用できるように格納する。
ステップ309では、前行程のステップ308で格納したスロットル学習完了有効開口面積Sth_lrn(n)を記憶しておくことで、今回行程では前回スロットル学習完了有効開口面積Sth_lrn(n−1)として使用することができる。
図9は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR有効開口面積の学習を実施する手順を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートのステップ401〜411は、図2に於けるEGR有効開口面積学習手段26で実施される。図9に示すフォローチャートのステップ402に於いてEGR流量Qaeを算出する。ステップ401で求めたシリンダ流量Qa_allとスロットル流量Qthとの差分がEGR流量Qaeとなる。
続くステップ403では、算出したEGR流量Qaeに対してフィルタ処理(例えば1次遅れフィルタ)を実施する。前述の式(1)の演算に使用されたセンサ出力値は微小な計測ノイズが混入している場合が多く、式(1)を用いたシリンダ流量Qa_allを用いてEGR流量Qaeを算出すると、誤差が生じてしまう可能性が考えられる。フィルタ処理を実施することでノイズ成分を減衰させることができる。ノイズ成分減衰後のEGR流量Qaeを使用することでセンサの持つ微小な検出誤差による影響を取り除き、以降の計算を実施することができる。フィルタ処理の詳細については後述する。
続くステップステップ404では、EGRバルブ開度学習禁止かどうかを判定する。学習許可であればステップ405へ進み、学習禁止であればステップ408へ進む。EGRバルブ開度学習が禁止される条件としては、例えば水温等の環境条件や、定常運転領域もしくは過渡運転後の所定時間経過後か否かや、EGRバルブ開度が変化中か否かや、VVTバルブの目標値と制御値の偏差があるか否か、等であり、EGRバルブ開度学習禁止フラグがセットされるが、過渡運転時のEGRバルブ開度学習の精度向上のためにスロットル流量Qthを使用していることから、上記の学習禁止条件に加えてスロットル学習完了判定条件(図7のステップ203)が成立時のみ学習許可される。
続くステップ405では、EGR有効開口面積SegrをEGR流量Qaeに基づいて、下記の式(8)により算出する。
Figure 0005642233
ここで、Segr:EGR有効開口面積[mm]、Qae:EGR流量[g/s]、αe:排気管内の音速[m/s]、σe:無次元流量[ ]、ρe:排気管内の密度、である。EGR有効開口面積SegrとEGR流量Qaeは、式(8)の関係が成り立つため、各定数が求まれば、EGR有効開口面積Segrが求まる。各定数αe、σe、ρeは下記の式(9)、式(10)、式(11)により定義される。
Figure 0005642233
ここで、κ:比熱比(空気であれば1.4)、R:気体定数[kJ/(kg・K)]、Tex:排気管内の温度である。
排気管内の温度Texは、排気管に温度センサを配設し計測しても良いし、内燃機関回転数Neと内燃機関充填効率Ec(吸入空気流量より算出)のマップなどから算出しても良い。排気管内の音速αeは排気温度の関数なので前述の式(9)をECU内で計算することなく、予め計算した結果を温度によるマップとして用意しても良い。気体定数Rは、気体に応じた定数であるので、予め定義する。排気管内の気体は燃焼状態により組成が変化するが、簡便のため空気の気体定数を設定してもよいし、燃焼状態を推定し、気体定数を可変としても良い。
Figure 0005642233
ここで、κ:比熱比(空気であれば1.4)、Pb:インマニ圧[kPa]、Pex:排気管内の圧力[kPa]である。Pexは、排気管に圧力センサを配設し計測しても良いし、内燃機関回転数Neと内燃機関充填効率Ec(吸入空気流量より算出)のマップなどから算出しても良い。無次元流量σeは、排気管内の圧力Pexとインマニ圧Pbの比の関数なので上記(10)式をECU内で計算することなく、予め計算した結果を排気管内の圧力Pexとインマニ圧Pbの比によるマップを用意しても良い。
Figure 0005642233
ここで、Pex:排気管内の圧力[kPa]、R:気体定数[kJ/(kg・K)]、Tex:排気管内の温度、である。Pex、Texは、式(9)、式(10)と同様に求められる。
続くステップ407では、ステップ406で求めたEGRバルブ開度EstからEGRベース有効開口面積Segr_bseを算出する。例えば、予め、図10に示すようなEGRバルブ開度−有効開口面積特性のマップを用意しておく。即ち、図10は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するEGRバルブ開度−有効開口面積を示すマップである。前述の式(8)で示したとおり、有効開口面積と流量は比例するため、EGRバルブ開度−流量特性のマップでも良い。EGRバルブ開度Estに応じたEGRベース有効開口面積Segr_bseをこのようなマップから算出する。
続くステップ410では、EGR有効開口面積学習値KlrnをEGRベース有効開口面積Segr_bseとEGR有効開口面積Segrに基づいて算出する。即ち、EGRベース有効開口面積Segr_bseとEGR有効開口面積Segrとの差分を算出する。この差分がEGR有効開口面積学習値Klrnとなる。尚、EGRベース有効開口面積Segr_bseとEGR有効開口面積Segrの違いが分かるものであれば差分ではなく、比率やその他の値でも良い。
EGR有効開口面積学習値Klrnは、EGRバルブ開度Estに応じた学習領域に記憶される。そのままの値でも良いし、所定のゲインを乗算、加算したものでもよい。学習領域の内容は、例えば図11に示すマップのようになる。即ち、図11は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に使用するEGRバルブ開度−学習値を示すマップである。EGR有効開口面積学習値KlrnをEGRバルブ開度Estに応じた学習領域に記憶することで、細かい学習が可能となり、学習禁止時にも精度の高いEGR流量推定が可能となる。精度は低下するが、学習領域に記憶せずに計算値をそのまま使用しても良い。
ここで、ステップ408では、ステップ407と同様にステップ409で求めたEGRバルブ開度EstからEGRベース有効開口面積Segr_bseを算出し、ステップ411へ進む。続くステップ411では、保存していたEGR有効開口面積学習値Klrnと、EGRベース有効開口面積Segr_bseとから、制御に使用する制御用EGR有効開口面積Segr_ctlを算出する。差分によりEGR有効開口面積学習値を保存していた場合は、EGRベース有効開口面積に加算することで制御用EGR有効開口面積Segr_ctlを算出することができる。
図12は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR流量を算出する手順を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートのステップ501〜505は、図2における制御用EGR流量算出手段27で実施される。図12に示すフローチャートのステップ502に於いて、ステップ501で求めた制御用EGR有効開口面積Segr_ctlから制御用EGR流量Qae_ctlを算出する。制御用EGR有効開口面積Segr_ctlと制御用EGR流量Qae_ctlは前述の式(8)で示した関係と同様であるため、制御用EGR流量Qae_ctlが求まる。
続くステップ504では、制御用EGR流量Qae_ctlと、ステップ503で求めたスロットル流量Qthと、体積効率補正係数KvとからEGR率を算出し、ステップ505でインジェクタ、点火コイル等の各制御量を算出し処理終了となる。
このように、EGR有効開口面積を学習することで、EGRバルブの経年変化に対応可能となり、制御に使用するEGR流量を精度良く推定することができ、変動しやすいシリンダ流量とスロットル流量の差分を使用する必要がなくなる。
次に、図9のステップ403で行われるフィルタ処理、即ち、ECU20内で行われるEGR有効開口面積学習手段26内で処理について、フローチャートを参照しながら詳細に説明する。図13は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR流量にフィルタ処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば所定のクランク角度毎の割り込み処理(例えば、BTDC75degCA割り込み処理)内で実施される。
図13に示すフローチャートのステップ601に於いて、EGR流量Qaeを取得する。続いてステップ602で、EGRバルブ開度が前回値に対して所定以上変化していないか判定する。変化していなければステップ603へ進み、変化していればステップ604へ進む。ステップ603では、前回EGRバルブ開度が前々回値に対して所定以上変化していないか判定する。変化していなければステップ605へ進み、変化していればステップ604へ進む。ステップ604では、EGRバルブ開度学習禁止フラグをセットし、ステップ607へ進む。ステップ605では、EGRバルブ開度学習禁止フラグをクリアし、ステップ606へ進む。
続いて、ステップ606では、EGR流量Qaeに対してフィルタ処理を下記の式(12)により実施する。
Figure 0005642233
ここで、Qaef(n):フィルタ後EGR流量[g/s]、Qae(n):今回EGR流量[g/s]、Qaef(n−1):前回フィルタ後EGR流量[g/s]、K1:フィルタ定数(例えば、0.9〜0.99程度の値を用いる)。
式(12)を実施するためには、前回フィルタ後EGR流量Qaef(n−1)が必要となる。そのためステップ607で、フィルタ処理結果であるフィルタ後EGR流量Qaef(n)をQaef(n−1)として使用できるように格納する。又、EGRバルブ開度の変化を判定した際、即ち、図13に示すフローチャートではEGRバルブ開度学習禁止フラグがセットされている場合には、フィルタ処理をしていないEGR流量Qae(n)をそのまま格納する。
ステップ608では、前行程のステップ607で格納したフィルタ後EGR流量Qaef(n)を記憶しておくことで、今回行程では前回フィルタ後EGR流量Qaef(n−1)として使用することができる。以上により、フィルタ処理によりセンサの持つ微小な検出誤差による影響を取り除くことができる。
又、図14に示すような流量急変時にも下記に示す方法により対応可能である。図14は、この発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置に於ける、EGR流量にフィルタ処理を行った場合のEGR流量の時間的推移を示すグラフであって、横軸は時間、縦軸はEGR流量を示す。図13に於いて、グラフ内の一点鎖線はフィルタなしでのEGR流量、点線は常時フィルタを適用した場合のEGR流量、実線はEGRバルブ開度変化中にフィルタ処理に使用するEGR流量を毎回更新した場合のEGR流量、を夫々示す。
常時フィルタ処理を実施した場合、フィルタ無しのEGR流量に対して、図中の時刻t1から時刻t2までの間に斜線部分に示すような流量の偏差が生じる。EGRバルブ開度変化を検出し、EGRバルブ開度変化中にEGRバルブ開度学習を禁止し、フィルタ処理に使用する前回EGR流量を更新することで、実線に示したとおりの流量変化となり、流量偏差を少なくすることができ、EGRバルブ開度変化中のEGRバルブ開度の誤学習を防止することができる。
以上述べたようにこの発明の実施の形態1による内燃機関の制御装置によれば、定常運転時に於いても過渡運転時に於いても、内燃機関を好適に制御するために十分な精度でS/D方式によりシリンダ吸入空気流量やスロットル流量を推定することが可能となる。煤等の堆積物によりEGR流量特性が変化した場合や、経年劣化によりEGRバルブが動作しなくなった場合であっても、推定したシリンダ吸入空気流量やスロットル流量からEGRバルブ開度−流量特性(有効開口面積特性)が学習でき、学習した結果で精度良くEGR流量を推定することが可能となる。推定したEGR流量に応じて、各制御量を設定することが可能となる。
尚、この発明は、その発明の範囲内に於いて、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
以上述べたこの発明の実施の形態は、下記の発明を具体化したものである。
(1)内燃機関の吸気管に設けられたスロットルバルブと、
前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側の圧力を吸気管内圧力として検出する吸気管内圧力検出手段と、
前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側から前記内燃機関のシリンダ内に吸入される空気量を示す指標としての体積効率相当値を算出する体積効率相当値算出手段と、
前記検出された吸気管内圧力と前記算出した体積効率相当値とに基づいて、前記内燃機関の制御に用いるシリンダ吸入空気流量を推定するシリンダ吸入空気流量推定手段と、
前記推定されたシリンダ吸入空気流量に基づいて、前記スロットルバルブのスロットル開度に対応したスロットル有効開口面積を算出するスロットル有効開口面積算出手段と、
前記算出されたスロットル有効開口面積と前記スロットル開度との関係を学習するスロットル開度学習手段と、
前記スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサと、
前記検出されたスロットル開度と前記学習されたスロットル開度学習結果とに基づいて、前記スロットルバルブを通過して前記内燃機関に吸入されるスロットル流量を推定するスロットル流量推定手段と、
前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側と前記内燃機関の排気管とを接続する排気還流路と、
前記排気還流路を開閉して前記内燃機関の排気還流量を制御する排気還流バルブと、
前記推定されたシリンダ吸入空気流量と前記推定されたスロットル流量とに基づいて、排気還流量を算出する排気還流量算出手段と
前記算出された排気還流量に基づいて、前記排気還流バルブの開度に対応した排気還流バルブの有効開口面積を算出する排気還流バルブ有効開口面積算出手段と、
前記排気還流バルブの開度を検出する排気還流バルブ開度センサと、
前記検出された排気還流バルブの開度と前記算出された排気還流バルブ有効開口面積との関係を学習し、前記学習に基づいて算出した制御用排気還流バルブ有効開口面積と前記排気還流バルブの開度との関係に基づいて、排気還流量を推定する排気還流量推定手段と、
を備え、
前記排気還流量推定手段により推定された前記排気還流量を、前記内燃機関の制御に用いるようにした、
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
前記(1)に記載の内燃機関の制御装置によれば、予め設定しておいたEGRバルブ開度−有効開口面積の関係から求まるEGR有効開口面積とに基づいて、EGRバルブ開度−有効開口面積の関係を学習することで、経年変化等によりEGRバルブ開度−有効開口面積の関係が変化しても正しい開度−有効開口面積特性を維持することができるので、精度の良いEGR流量の推定が可能となる。
(2)前記検出された排気還流バルブの開度に基づいて、排気還流バルブベース有効開口面積を算出する排気還流バルブベース有効開口面積算出手段と、
前記算出された排気還流バルブ有効開口面積と、前記算出された排気還流バルブベース有効開口面積とから、排気還流バルブ有効開口面積学習値を算出する排気還流バルブ有効開口面積学習値算出手段と、
を備え、
前記排気還流バルブ有効開口面積算出手段は、前記吸気管内圧力と、前記排気管内の圧力と、前記排気管内の音速と、前記排気管内の密度と、前記排気還流量とを用いて、前記排気還流バルブ有効開口面積を算出するように構成され、
前記制御用排気還流バルブ有効開口面積の算出は、前記算出された排気還流バルブ有効開口面積学習値に基づいて、前記制御用排気還流バルブ有効開口面積を補正することにより行なわれる、
ことを特徴とする前記(1)に記載の内燃機関の制御装置。
前記(2)に記載の内燃機関の制御装置によれば、学習したEGR有効開口面積学習値を使用して、制御に使用するEGR有効開口面積を算出することで、変動しやすいシリンダ吸入空気流量とスロットル流量の差分から求めるEGR流量を使用せず、EGR流量の推定が可能となる。
(3)前記スロットル流量推定手段は、
前記内燃機関の定常運転時に於いては、前記排気還流バルブの動作を停止させた上で、前記検出されたスロットル開度と前記学習されたスロットル開度学習結果とに基づいて前記スロットル流量を推定し、前記内燃機関の過渡運転時に於いては、前記スロットル開度学習手段による前記学習を停止させた上で、前記スロットル開度と前記スロットル開度学習結果に基づいて前記スロットル流量を推定する、
ことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の内燃機関の制御装置。
前記(3)に記載の内燃機関の制御装置によれば、EGR有効開口面積学習値算出に必要な、過渡変化時のスロットル流量を精度良く算出することが可能となる。
(4)前記スロットル開度学習手段による学習が完了した場合にのみ、前記制御用排気還流バルブ有効開口面積を算出する、
ことを特徴とする前記(1)乃至(3)のうちの何れかに記載の内燃機関の制御装置。
前記(4)に記載の内燃機関の制御装置によれば、スロットル開度学習が完了した精度の良いスロットル流量に基づいて、EGRバルブ開度−有効開口面積の関係の精度の良い学習が可能となる。
(5)前記スロットル開度学習手段による学習が完了するまでは、前記排気還流バルブの動作を停止させる、
ことを特徴とする前記(1)乃至(4)のうちの何れかに記載の内燃機関の制御装置。
前記(5)に記載の内燃機関の制御装置によれば、EGRを停止させた時の精度の良いシリンダ吸入空気流量に基づいて、スロットル開度学習の精度の良い学習が可能となる。
(6)前記排気還流バルブの開度に応じて、前記学習された排気還流バルブ有効開口面積の値を記憶する学習値記憶手段を備え、
前記学習値記憶手段は、前記排気還流バルブの開度に応じたマップとして前記学習された排気還流バルブ有効開口面積の値を記憶する、
ことを特徴とする前記(2)乃至(5)のうちの何れかに記載の内燃機関の制御装置。
前記(6)に記載の内燃機関の制御装置によれば、EGR有効開口面積学習値はEGRバルブ開度に応じたマップとして記憶手段に記憶されることで、細かな補正と学習禁止時の精度の良いEGR流量の推定が可能となる。
1 内燃機関、2 大気温センサ、3 スロットル開度センサ、4 電子制御スロットル、5 サージタンク、6 インテークマニホールド、7 インマニ圧センサ、8 吸気温センサ、9 インジェクタ、10 吸気VVT、11 排気VVT、12 点火コイル、13 エキゾーストマニホールド、14 EGR通路、15 EGRバルブ開度センサ、16 EGRバルブ、17 大気圧センサ、20 ECU

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気管に設けられたスロットルバルブと、
    前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側の圧力を吸気管内圧力として検出する吸気管内圧力検出手段と、
    前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側から前記内燃機関のシリンダ内に吸入される空気量を示す指標としての体積効率相当値を算出する体積効率相当値算出手段と、
    前記検出された吸気管内圧力と前記算出した体積効率相当値とに基づいて、前記内燃機関の制御に用いるシリンダ吸入空気流量を推定するシリンダ吸入空気流量推定手段と、
    前記推定されたシリンダ吸入空気流量に基づいて、前記スロットルバルブのスロットル開度に対応したスロットル有効開口面積を算出するスロットル有効開口面積算出手段と、
    前記算出されたスロットル有効開口面積と前記スロットル開度との関係を学習するスロットル開度学習手段と、
    前記スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサと、
    前記検出されたスロットル開度と前記学習されたスロットル開度学習結果とに基づいて、前記スロットルバルブを通過して前記内燃機関に吸入されるスロットル流量を推定するスロットル流量推定手段と、
    前記吸気管の前記スロットルバルブの下流側と前記内燃機関の排気管とを接続する排気還流路と、
    前記排気還流路を開閉して前記内燃機関の排気還流量を制御する排気還流バルブと、
    前記推定されたシリンダ吸入空気流量と前記推定されたスロットル流量とに基づいて、排気還流量を算出する排気還流量算出手段と
    前記算出された排気還流量に基づいて、前記排気還流バルブの開度に対応した排気還流バルブの有効開口面積を算出する排気還流バルブ有効開口面積算出手段と、
    前記排気還流バルブの開度を検出する排気還流バルブ開度センサと、
    前記検出された排気還流バルブの開度と前記算出された排気還流バルブ有効開口面積との関係を学習し、前記学習に基づいて算出した制御用排気還流バルブ有効開口面積と前記排気還流バルブの開度との関係に基づいて、排気還流量を推定する排気還流量推定手段と、
    を備え、
    前記排気還流量推定手段により推定された前記排気還流量を、前記内燃機関の制御に用いるようにした、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記検出された排気還流バルブの開度に基づいて、排気還流バルブベース有効開口面積を算出する排気還流バルブベース有効開口面積算出手段と、
    前記算出された排気還流バルブ有効開口面積と、前記算出された排気還流バルブベース有効開口面積とから、排気還流バルブ有効開口面積学習値を算出する排気還流バルブ有効開口面積学習値算出手段と、
    を備え、
    前記排気還流バルブ有効開口面積算出手段は、前記吸気管内圧力と、前記排気管内の圧力と、前記排気管内の音速と、前記排気管内の密度と、前記排気還流量とを用いて、前記排気還流バルブ有効開口面積を算出するように構成され、
    前記制御用排気還流バルブ有効開口面積の算出は、前記算出された排気還流バルブ有効開口面積学習値に基づいて、前記制御用排気還流バルブ有効開口面積を補正することにより行なわれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記スロットル流量推定手段は、
    前記内燃機関の定常運転時に於いては、前記排気還流バルブの動作を停止させた上で、前記検出されたスロットル開度と前記学習されたスロットル開度学習結果とに基づいて前記スロットル流量を推定し、前記内燃機関の過渡運転時に於いては、前記スロットル開度学習手段による前記学習を停止させた上で、前記スロットル開度と前記スロットル開度学習結果に基づいて前記スロットル流量を推定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記スロットル開度学習手段による学習が完了した場合にのみ、前記制御用排気還流バルブ有効開口面積を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記スロットル開度学習手段による学習が完了するまでは、前記排気還流バルブの動作を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記排気還流バルブの開度に応じて、前記学習された排気還流バルブ有効開口面積の値を記憶する学習値記憶手段を備え、
    前記学習値記憶手段は、前記排気還流バルブの開度に応じたマップとして前記学習された排気還流バルブ有効開口面積の値を記憶する、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のうちの何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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