以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、病院における放射線科部門で取り扱われる情報を統括的に管理するシステムである放射線情報システムに適用した場合の形態例について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る放射線情報システム(以下、「RIS(Radiology Information System)」と称する。)10の構成について説明する。
RIS10は、放射線科部門内における、診療予約、診断記録等の情報管理を行うためのシステムであり、病院情報システム(以下、「HIS」(Hospital Information System)と称する。)の一部を構成する。
RIS10は、複数の撮影依頼端末装置(以下、「端末装置」と称する。)12、RISサーバ14、および病院内の放射線撮影室(あるいは手術室)の個々に設置された放射線撮影システム(以下、「撮影システム」と称する。)18を有しており、これらが有線や無線のLAN(Local Area Network)等から成る病院内ネットワーク16に各々接続されて構成されている。なお、RIS10は、同じ病院内に設けられたHISの一部を構成しており、病院内ネットワーク16には、HIS全体を管理するHISサーバ(図示省略。)も接続されている。
端末装置12は、医師や放射線技師が、診断情報や施設予約の入力、閲覧等を行うためのものであり、放射線画像の撮影依頼や撮影予約もこの端末装置12を介して行われる。各端末装置12は、表示装置を有するパーソナル・コンピュータを含んで構成され、RISサーバ14と病院内ネットワーク16を介して相互通信が可能とされている。
RISサーバ14は、各端末装置12からの撮影依頼を受け付け、撮影システム18における放射線画像の撮影スケジュールを管理するものであり、データベース14Aを含んで構成されている。
データベース14Aは、患者の属性情報(氏名、ID、性別、生年月日、年齢、血液型、体重等)、病歴、受診歴、過去に撮影した放射線画像等の患者に関する情報(以下、「患者情報」と称する。)、撮影システム18で用いられる、後述する電子カセッテ32の識別番号、型式、サイズ、感度、使用可能な撮影部位、使用開始年月日、使用回数等の電子カセッテ32に関する情報(以下、「電子カセッテ情報」と称する。)、および電子カセッテ32を用いて放射線画像を撮影する環境、すなわち、電子カセッテ32を使用する環境(一例として、放射線撮影室や手術室等)を示す環境情報を含んで構成されている。
撮影システム18は、RISサーバ14からの指示に応じて医師や放射線技師の操作により放射線画像の撮影を行う。撮影システム18は、放射線源130(図7も参照。)から曝射条件に従った線量とされた放射線X(図3も参照。)を患者に照射する放射線発生装置34と、患者の撮影部位を透過した放射線Xを吸収して電荷を発生し、発生した電荷量に基づいて放射線画像を示す画像情報を生成する放射線検出器60(図5も参照。)を内蔵する複数(本実施の形態では2個)の電子カセッテ32A、32Bと、電子カセッテ32A、32Bにそれぞれ内蔵されるバッテリを充電するクレードル40と、電子カセッテ32A、32B,放射線発生装置34及びクレードル40を制御するを制御するコンソール42と、を備えている。なお、電子カセッテ32A、32Bは、同一の構成であるので、以下では、特に区別しない場合、単に電子カセッテ32と称する。
コンソール42は、RISサーバ14からデータベース14Aに含まれる各種情報を取得して後述するHDD(ハード・ディスク・ドライブ)110(図7も参照。)に記憶し、当該情報に基づいて、電子カセッテ32,放射線発生装置34,およびクレードル40の制御を行う。
図2及び図3には、本実施の形態に係る撮影システム18の放射線撮影室44における配置状態の一例が示されている。
図3に示すように、放射線撮影室44には、立位での放射線撮影を行う際に電子カセッテ32を保持するための撮影台45が設置されており、撮影台45の前方空間は立位での放射線撮影を行う際の患者の撮影位置とされている。
撮影台45は、撮影部46が昇降可能とされており、撮影部46の昇降を行うための操作パネル47が設けられている。撮影部46には、電子カセッテ32を収容可能な収容部46Aが設けられている。
電子カセッテ32は、撮影部46の収容部46Aに収容されることにより、図3に示すように、放射線画像の撮影時に放射線発生装置34と間隔を空けて配置される。このときの放射線発生装置34と電子カセッテ32との間は、患者30が位置するための撮影位置とされており、放射線画像の撮影が指示される。放射線発生装置34は予め与えられた撮影条件等に応じた放射線量の放射線を射出する。放射線発生装置34から射出された放射線Xは、撮影位置に位置している患者30を透過することで画像情報を担持した後に電子カセッテ32に照射される。
また、本実施の形態に係る撮影システム18は、2つの電子カセッテ32を用いて長尺な画像を撮影することが可能とされている。撮影部46には、図2に示すように、長尺な画像を撮影する際に電子カセッテ32を保持するための一対のフック46Bが設けられている。長尺な画像を撮影する場合、収容部46Aに電子カセッテ32が収容される共に、フック46Bに電子カセッテ32が系合される。フック46Bは、図4に示すように、収容部46Aに収容された電子カセッテ32の下側の一部とフック46Bに系合された電子カセッテ32の上側の一部が重なるような位置に配置されている。これにより、収容部46Aに収容された電子カセッテ32により撮影された画像とフック46Bに系合された電子カセッテ32により撮影された画像は、一部が重複する。
なお、電子カセッテ32は、放射線撮影室や手術室のみで使用されるものではなく、その可搬性から、例えば、検診や病院内での回診等にも使用することができる。
図5には、本実施の形態に係る電子カセッテ32の内部構成が示されている。
同図に示すように、電子カセッテ32は、放射線Xを透過させる材料からなる筐体54を備えており、防水性、密閉性を有する構造とされている。電子カセッテ32は、手術室等で使用されるとき、血液やその他の雑菌が付着するおそれがある。そこで、電子カセッテ32を防水性、密閉性を有する構造として、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの電子カセッテ32を繰り返し続けて使用することができる。この筐体54の側面には接続端子31Aが設けられている。また、筐体54には、長手方向一端部に、撮影部46のフック46Bと系合させるための一対の系合孔54Aが設けられている。
筐体54の内部には、放射線Xが照射される筐体54の照射面56側から、患者による放射線Xの散乱線を除去するグリッド58、患者を透過した放射線Xを検出する放射線検出器60、および放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板62が順に配設されている。なお、筐体54の照射面56をグリッド58として構成してもよい。
また、筐体54の内部の他端側には、マイクロコンピュータを含む電子回路、および充電可能とされた電源部96を収容するケース31が配置されている。放射線検出器60および上記電子回路は、ケース31に配置された電源部96から供給される電力によって作動する。ケース31内部に収容された各種回路が放射線Xの照射に伴って損傷することを回避するため、ケース31の照射面56側には鉛板等を配設しておくことが望ましい。
図6に示すように、撮影部46の収容部46Aの内部には、電子カセッテ32が収納された場合の接続端子31Aに対応する位置に接続端子46Cが設けられている。接続端子46Cは、収容部46Aに電子カセッテ32が収納された際に接続端子31Aと接触して通信可能となる。収容部46Aに収納された電子カセッテ32は、接続端子31A及び通信ケーブル43A(図7参照)を介してコンソール42と接続される。
また、撮影台45には通信ケーブル43B(図7参照)が設けられている。通信ケーブル43Bは、電子カセッテ32がフック46Bに系合された際に当該電子カセッテ32の接続端子31Aに接続される。フック46Bに系合された電子カセッテ32は、通信ケーブル43Bを介してコンソール42と接続される。
次に、図7を参照して、本実施の形態に係る撮影システム18の電気系の要部構成について説明する。なお、図7では通信ケーブル43Aに電子カセッテ32Aが接続され、通信ケーブル43Bに電子カセッテ32Bが接続されている例を示している。また、電子カセッテ32A、32Bは同一の構成であるので、図7では電子カセッテ32Aについてのみの電気系の要部構成を図示している。
同図に示すように、放射線発生装置34には、コンソール42と通信を行うための接続端子34Aが設けられている。コンソール42には、放射線発生装置34と通信を行うための接続端子42Aが設けられている。放射線発生装置34の接続端子34Aとコンソール42の接続端子42Aは通信ケーブル35によって接続されている。
電子カセッテ32に内蔵された放射線検出器60は、TFTアクティブマトリクス基板66上に、放射線Xを吸収し、電荷に変換する光電変換層が積層されて構成されている。光電変換層は例えばセレンを主成分(例えば含有率50%以上)とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなり、放射線Xが照射されると、照射された放射線量に応じた電荷量の電荷(電子−正孔の対)を内部で発生することで、照射された放射線Xを電荷へ変換する。なお、放射線検出器60は、アモルファスセレンのような放射線Xを直接的に電荷に変換する放射線-電荷変換材料の代わりに、蛍光体材料と光電変換素子(フォトダイオード)を用いて間接的に電荷に変換してもよい。蛍光体材料としては、ガドリニウム硫酸化物(GOS)やヨウ化セシウム(CsI)が良く知られている。この場合、蛍光材料によって放射線X−光変換を行い、光電変換素子のフォトダイオードによって光−電荷変換を行う。
また、TFTアクティブマトリクス基板66上には、光電変換層で発生された電荷を蓄積する蓄積容量68と、蓄積容量68に蓄積された電荷を読み出すためのTFT70を備えた画素部74(図7では個々の画素部74に対応する光電変換層を光電変換部72として模式的に示している。)がマトリクス状に多数個配置されており、電子カセッテ32への放射線Xの照射に伴って光電変換層で発生された電荷は、個々の画素部74の蓄積容量68に蓄積される。これにより、電子カセッテ32に照射された放射線Xに担持されていた画像情報は電荷情報へ変換されて放射線検出器60に保持される。
また、TFTアクティブマトリクス基板66には、一定方向(行方向)に延設され、個々の画素部74のTFT70をオンオフさせるための複数本のゲート配線76と、ゲート配線76と直交する方向(列方向)に延設され、オンされたTFT70を介して蓄積容量68から蓄積電荷を読み出すための複数本のデータ配線78が設けられている。個々のゲート配線76はゲート線ドライバ80に接続されており、個々のデータ配線78は信号処理部82に接続されている。個々の画素部74の蓄積容量68に電荷が蓄積されると、個々の画素部74のTFT70は、ゲート線ドライバ80からゲート配線76を介して供給される信号により行単位で順にオンされ、TFT70がオンされた画素部74の蓄積容量68に蓄積されている電荷は、アナログの電気信号としてデータ配線78を伝送されて信号処理部82に入力される。従って、個々の画素部74の蓄積容量68に蓄積されている電荷は行単位で順に読み出される。
図8には、本実施の形態に係る放射線検出器60の1画素部分に注目した等価回路図が示されている。
同図に示すように、TFT70のソースは、データ配線78に接続されており、このデータ配線78は、信号処理部82に接続されている。また、TFT70のドレインは蓄積容量68及び光電変換部72に接続され、TFT70のゲートはゲート配線76に接続されている。
信号処理部82は、個々のデータ配線78毎にサンプルホールド回路84を備えている。個々のデータ配線78を伝送された電荷信号はサンプルホールド回路84に保持される。サンプルホールド回路84はオペアンプ84Aとコンデンサ84Bを含んで構成され、電荷信号をアナログ電圧に変換する。また、サンプルホールド回路84にはコンデンサ84Bの両電極をショートさせ、コンデンサ84Bに蓄積された電荷を放電させるリセット回路としてスイッチ84Cが設けられている。
サンプルホールド回路84の出力側にはマルチプレクサ86、A/D変換器88が順に接続されており、個々のサンプルホールド回路に保持された電荷信号はアナログ電圧に変換されてマルチプレクサ86に順に(シリアルに)入力され、A/D変換器88によってデジタルの画像情報へ変換される。
信号処理部82にはメモリ90が接続されており(図7参照。)、信号処理部82のA/D変換器88から出力された画像情報はメモリ90に順に記憶される。メモリ90は放射線画像を示す画像情報を所定枚数分記憶可能な記憶容量を有しており、1ラインずつ電荷の取り出しが行われる毎に、取り出された1ライン分の画像情報がメモリ90に順次記憶される。
メモリ90は電子カセッテ32全体の動作を制御するカセッテ制御部92と接続されている。カセッテ制御部92はマイクロコンピュータによって構成されており、CPU(中央処理装置)92A、ROMおよびRAMを含むメモリ92B、HDDやフラッシュメモリ等からなる不揮発性の記憶部92Cを備えている。
このカセッテ制御部92には有線通信部95が接続されている。有線通信部95は、接続端子31Aに接続され、接続端子31Aを介してコンソール42との間で各種情報の伝送を制御する。
また、電子カセッテ32には電源部96が設けられており、上述した各種回路や各素子(ゲート線ドライバ80、信号処理部82、メモリ90、有線通信部95やカセッテ制御部92として機能するマイクロコンピュータ)は、電源部96から供給された電力によって作動する。電源部96は、接続端子31Aに通信ケーブル43Aが接続された場合に通信ケーブル43Aを介して供給される電力により充電が行なわれる。電源部96は、電子カセッテ32の可搬性を損なわないように、バッテリ(充電可能な二次電池)を内蔵しており、充電されたバッテリから各種回路・素子へ電力を供給する。なお、図7では、電源部96と各種回路や各素子を接続する配線を省略している。
一方、コンソール42は、サーバ・コンピュータとして構成されており、操作メニューや撮影された放射線画像等を表示するディスプレイ100と、複数のキーを含んで構成され、各種の情報や操作指示が入力される操作パネル102と、を備えている。
また、本実施の形態に係るコンソール42は、装置全体の動作を司るCPU104と、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM106と、各種データを一時的に記憶するRAM108と、各種データを記憶して保持するHDD110と、ディスプレイ100への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ112と、操作パネル102に対する操作状態を検出する操作入力検出部114と、を備えている。また、コンソール42は、接続端子42Aに接続され、接続端子42Aおよび通信ケーブル35を介して放射線発生装置34との間で後述する曝射条件等の各種情報の送受信を行う通信インタフェース(I/F)部116と、各電子カセッテ32との間で曝射条件や画像データ等の各種情報の送受信を行うカセッテ通信部118と、を備えている。
CPU104、ROM106、RAM108、HDD110、ディスプレイドライバ112、操作入力検出部114、通信I/F部116、及びカセッテ通信部118は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU104は、ROM106、RAM108、HDD110へのアクセスを行うことができると共に、ディスプレイドライバ112を介したディスプレイ100への各種情報の表示の制御、通信I/F部116を介した放射線発生装置34との各種情報の送受信の制御、及びカセッテ通信部118を介した各電子カセッテ32との各種情報の送受信の制御を各々行うことができる。また、CPU104は、操作入力検出部114を介して操作パネル102に対するユーザの操作状態を把握することができる。
一方、放射線発生装置34は、放射線Xを射出する放射線源130と、コンソール42との間で曝射条件等の各種情報を送受信する通信I/F部132と、受信した曝射条件に基づいて放射線源130を制御する線源制御部134と、を備えている。
線源制御部134もマイクロコンピュータによって構成されており、受信した曝射条件や姿勢情報を記憶する。このコンソール42から受信する曝射条件には管電圧、管電流、照射期間等の情報が含まれている。線源制御部134は、受信した曝射条件に基づいて放射線源130から放射線Xを照射させる。
次に、本実施の形態に係る撮影システム18の作用について説明する。
放射線画像の撮影する場合、端末装置12(図1参照。)は、医師又は放射線技師からの撮影依頼を受け付ける。当該撮影依頼では、電子カセッテ32を使用する環境、撮影の日時、撮影対象とする部位、撮影姿勢、管電圧及び照射する放射線の線量が指定される。
端末装置12は、受け付けた撮影依頼の内容をRISサーバ14に通知する。RISサーバ14は、端末装置12から通知された撮影依頼の内容をデータベース14Aに記憶する。
コンソール42は、RISサーバ14にアクセスすることにより、RISサーバ14から撮影依頼の内容を取得し、撮影依頼の内容をディスプレイ100に表示する。
医師や放射線技師がディスプレイ100に表示された撮影依頼の内容に基づいて放射線画像の撮影を開始する。
例えば、1つの電子カセッテ32を用いて撮影台45で立位での撮影を行う場合、電子カセッテ32は、電源がオンされて撮影台45の収容部46Aに収容される。
図9には、第1の実施の形態に係る撮影システム18により放射線画像を撮影する際の動作の流れを示すタイミングチャートが示されている。
電子カセッテ32は、電源がオンされた状態(立ち上げた状態)では動作モードが初期状態である非動作状態(NOP状態)となっており、コンソール42から受信される指示情報に基づいて動作する。
ところで、電子カセッテ32の内蔵された放射線検出器60(図7参照。)は、電子カセッテ32の電源がオン状態の場合、放射線Xが照射されていない状態であっても暗電流等により各蓄積容量68に電荷が蓄積される。このため、カセッテ制御部92は、動作モードが非動作状態の場合、信号処理部82に対してリセットを指示する指示信号を出力している。信号処理部82は、リセットを指示する指示信号が入力されると、スイッチ84C(図8参照。)がオンなってコンデンサ84Bの両電極をショートさせる。このようにコンデンサ84Bの両電極をショートさせることによってコンデンサ84Bに不要に蓄積された電荷が放出される。
コンソール42は、電子カセッテ32と通信可能となると、リセットモードでの動作を指示する指示情報C1を電子カセッテ32へ送信する。
カセッテ制御部92は、リセットモードでの動作を指示する指示情報C1が受信されると、動作モードがリセットモードへ移行し、所定の蓄積期間経過後に、ゲート線ドライバ80を制御してゲート線ドライバ80から1ラインずつ順に各ゲート配線76にON信号を出力させ、各ゲート配線76に接続された各TFT36を1ラインずつ順にONさせて電荷の取り出しを行う。これにより、1ラインずつ順に各蓄積容量68に蓄積された電荷が電荷信号として各データ配線78に流れ出す。カセッテ制御部92は、動作モードがリセットモードである間、蓄積期間経過後に、1ラインずつ順に各ゲート配線76にON信号を出力させて放射線検出器60の各画素部74の各々に蓄積された電荷を取り出して1フレーム分リセットする蓄積取出動作を繰り返す。
コンソール42は、操作パネル102に対して曝射条件指定操作が行われると、曝射条件指定操作で指定された管電圧、管電流、照射期間等の曝射条件情報C2を放射線発生装置34へ送信する。また、コンソール42は、放射線画像の撮影の際、放射線発生装置34から放射線を照射させる照射期間等の撮影制御情報C3を電子カセッテ32へ送信する。
放射線発生装置34は、電源をオンされて所定の初期起動動作が完了すると、動作状態がスリープ状態となって待機している。放射線発生装置34は、曝射条件情報C2が受信されると、受信した曝射条件情報を記憶すると共に、動作状態が駆動状態へ移行する。放射線発生装置34は、動作状態が駆動状態に復帰すると、撮影準備完了を示す情報C4をコンソール42へ送信する。
電子カセッテ32のカセッテ制御部92は、撮影制御情報C3が受信されると、受信した当該撮影制御情報を記憶する。
コンソール42は、撮影準備完了を示す情報C4が受信されると、撮影準備が完了したことをディスプレイ100に表示し、操作パネル102に対する撮影を指示する撮影指示操作が可能となる。本実施の形態に係る撮影システム18では、操作パネル102に対する撮影指示操作を2段階の操作としており、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作の後に2段階目の撮影指示操作が行われることにより放射線画像の撮影が行われる。この2段階の撮影指示操作は、例えば、操作パネル102の2つのボタンを順に押下するものでもあってもよく、また、例えば、1つのボタンに対する半押、全押であってもよい。
コンソール42は、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作が行われると、曝射用意を指示する指示情報C5を放射線発生装置34へ送信する。
放射線発生装置34は、曝射用意を指示する指示情報C5が受信されると、直前に記憶した曝射条件情報により示される管電圧、管電流での曝射が行われるように放射線源130のスタンバイを行う。放射線発生装置34は、放射線源130のスタンバイが完了すると、スタンバイ完了を示す情報C6をコンソール42へ送信する。
コンソール42は、スタンバイ完了を示す情報C6が受信されると、2段階目の撮影指示操作が可能となる。コンソール42は、操作パネル102に対して2段階目の撮影指示操作が行われると、撮影のため放射線の照射許可を要求する要求情報C7を電子カセッテ32へ送信する。
カセッテ制御部92は、放射線の照射許可を要求する要求情報C7が受信されると、1フレーム分の蓄積取出動作が完了するまで蓄積取出動作を行い、1フレーム分の蓄積取出動作の完了後、撮影開始を指示する指示情報C8をコンソール42へ送信し、動作モードを撮影モードへ移行する。
コンソール42は、撮影開始を指示する指示情報C8が受信されると、曝射を指示する指示情報C9を放射線発生装置34へ送信する。
放射線発生装置34は、曝射を指示する指示情報C9が受信されると、直前に記憶した曝射条件情報により示される照射時間だけ放射線源130から放射線Xを照射させる。
放射線源130から照射された放射線Xは、患者30を透過した後に電子カセッテ32に到達する。これにより、電子カセッテ32に内蔵された放射線検出器60の各画素部74の蓄積容量68には照射された放射線Xの線量に応じた電荷が蓄積される。
カセッテ制御部92は、撮影開始を指示する指示情報C8の送信後、直前に記憶した撮影制御情報で定められた蓄積時間だけ待機した後に、ゲート線ドライバ80を制御してゲート線ドライバ80から1ラインずつ順に各ゲート配線76にON信号を出力させ、各ゲート配線76に接続された各TFT36を1ラインずつ順にONさせる。これにより、1ラインずつ順に各蓄積容量68に蓄積された電荷が電荷信号として各データ配線78に流れ出す。各データ配線78に流れ出した電荷信号は個々のサンプルホールド回路84に入力されて電圧信号に変換され、変換された電圧信号がマルチプレクサに順に(シリアルに)入力され、A/D変換器によってデジタルの画像情報へ変換されて、メモリ90に記憶される。
カセッテ制御部92は、撮影終了後、メモリ90に記憶された画像情報をコンソール42へ送信する。カセッテ制御部92は、1フレーム分の画像情報の転送が終了すると、動作モードがリセットモードへ移行する。ここでは、連続撮影を行わないものとして、リセットモードへ移行することとしているが、連続撮影を行うものとしてもよい。
コンソール42は、受信した画像情報に対してシェーディング補正などの各種の補正する画像処理を行ない、補正後の画像情報をHDD110に記憶する。HDD110に記憶された画像情報は、撮影した放射線画像の確認等のためにディスプレイ100に表示されると共に、RISサーバ14に転送されてRISデータベースにも格納される。これにより、撮影された放射線画像を端末装置12のディスプレイに表示させ、医師が放射線画像の読影や診断等を行うことが可能となる。
一方、本実施の形態に係る撮影システム18は、上述したように、2つの電子カセッテ32を用いて長尺な画像を撮影することが可能とされている。2つの電子カセッテ32を用いて長尺な画像の撮影を行う場合、2つの電子カセッテ32はそれぞれ電源がオンされて、2つの電子カセッテ32の一方は撮影台45の収容部46Aに収容されと共に、他方は通信ケーブル43Bが接続されて撮影台45のフック46Bに系合される。
コンソール42は、長尺な画像の撮影を行う場合も、図9に示したように、各電子カセッテ32に対して指示情報C1、撮影制御情報C3、要求情報C7を送信して画像の撮影を行う。
ところで、電子カセッテ32A、32Bは、それぞれ蓄積取出動作を繰り返し行っているため、図10に示すように、撮影タイミングの同期がとれない場合がある。
そこで、コンソール42は、2つの電子カセッテ32が接続された場合、各電子カセッテ32の蓄積取出動作を同期させる同期制御処理を行う。
図11には、CPU104により実行される同期制御処理の流れが示されている。
ステップS10では、2つの電子カセッテ32の一方(本実施の形態では、電子カセッテ32A)に対して蓄積取出動作の動作タイミングの通知を要求する。
電子カセッテ32Aのカセッテ制御部92は、コンソール42に対して、動作タイミングとして、1フレーム分の蓄積取出動作の開始タイミングを通知する。
ステップS12では、動作タイミングが通知されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS14へ移行し、否定判定となった場合はステップS16へ移行する。
ステップS14では、2つの電子カセッテ32の他方(本実施の形態では、電子カセッテ32B)に対して一方の電子カセッテ32の動作タイミングを通知する。
電子カセッテ32Bのカセッテ制御部92は、通知される動作タイミング毎に、蓄積期間経過後に電荷を取り出す蓄積取出動作を行う。
ステップS16では、操作パネル102に対して撮影終了の撮影指示操作が行われたか否かを判定し、肯定判定となった場合は同期制御処理を終了し、否定判定となった場合はステップS12へ移行する。
これにより、図12に示すように、2つの電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期して行われる。
長尺な画像の撮影を行う場合、コンソール42は、各電子カセッテ32から指示情報C8を受信した場合、曝射を指示する指示情報C9を放射線発生装置34へ送信してもよく、また、2つの電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているため、動作タイミングを通知する電子カセッテ32Aから指示情報C8を受信した場合、曝射を指示する指示情報C9を放射線発生装置34へ送信してもよい。
各電子カセッテ32のカセッテ制御部92は、撮影終了後、それぞれメモリ90に記憶された画像情報をコンソール42へ送信する。
コンソール42は、それぞれ受信した1フレーム分の画像情報に対して所定の画像処理を施すと共に2つの画像を合成して長尺な画像を示す画像情報を生成する。
この撮影された2つの画像を合成は、2つの電子カセッテ32でそれぞれ撮影された2つの画像で重複する領域の範囲を予め検出してHDD110等に記憶しておき、当該重複領域が重なるように合成するようにしてもよく、また、特許文献1に記載のように、各々の画像の画像信号値を解析し、複数の画像の接続状態を認識して合成したり、特許文献2に記載のように、各画像の影響を与えない部位に基準マークを予め記録しておき、合成処理を行う際に各画像の基準マークをそれぞれ一致させるように合成してもよい。コンソール42は、生成した画像処理後の画像情報を患者30の患者情報と関連付けられた状態でHDD110に記憶させる。HDD110に記憶された画像情報は、撮影した放射線画像の確認等のためにディスプレイ100に表示されると共に、RISサーバ14に転送されてRISデータベースにも格納される。
以上、本実施の形態によれば、各電子カセッテ32の蓄積取出動作を同調させることにより、複数の電子カセッテ32で放射線画像の撮影を同時に行うことができる。これにより、複数の電子カセッテ32を用いての長尺な画像の撮影も可能となる。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態に係る放射線情報システム10の構成は、上記第1の実施の形態(図1〜4,図6、7参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
図13には、第2の実施の形態に係る電子カセッテ32の構成が示されている。なお、上記第1の実施形態(図5)と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施の形態に係る電子カセッテ32は、筐体54の放射線が照射される照射面56の一方側の端部に光通信部200が設けられ、照射面56の裏面57の他方側の端部に光通信部202が設けられている。
光通信部200は、赤外光を発光する発光部200Aと赤外光を受光する受光部200Bが設けられており、発光部200Aが受光部200Bよりも外側に設けられている。光通信部202は、赤外光を発光する発光部202Aと赤外光を受光する受光部202Bが設けられており、発光部202Aが受光部202Bよりも外側に設けられている。
図14には、第2の実施の形態に係る撮影システム18の電気系の要部構成について説明する。なお、上記第1の実施形態(図7)と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
光通信部200及び光通信部202は、光通信制御部204に接続されている。光通信制御部204は、光通信部200及び光通信部202をそれぞれ制御して光通信を行う。光通信制御部204はカセッテ制御部92に接続されている。カセッテ制御部92は、光通信制御部204を介して他の電子カセッテ32と光通信が可能とされている。
また、カセッテ制御部92は、無線通信部94が接続されている。この無線通信部94は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/g等に代表される無線LAN(Local Area Network)規格に対応しており、無線通信による外部機器との間で各種情報の伝送を制御する。カセッテ制御部92は、無線通信部94を介してコンソール42と無線通信が可能とされており、コンソール42との間で各種情報の送受信が可能とされている。
一方、コンソール42は、各電子カセッテ32との間で無線通信により撮影制御情報や画像情報等の各種情報の送受信を行う無線通信部119を備えている。無線通信部119は、システムバスBUSに接続されている。従って、CPU104は、無線通信部119を介した各電子カセッテ32との各種情報の送受信の制御を行うことができる。
すなわち、本実施の形態に係る撮影システム18は、電子カセッテ32とコンソール42との間で無線通信によって各種情報の送受信を行う。
本実施の形態に係る撮影システム18は、長尺な画像の撮影を行う場合、図15に示すように、照射面56の光通信部200が裏面57の光通信部202と対向させて電子カセッテ32を重ね合わせる。なお、図15は、3つの電子カセッテ32(32A〜32C)を用いて長尺な画像の撮影を行う場合を示している。
この際、図16に示すように、光通信部200の発光部200Aの光が光通信部202の受光部202Bで受光され、光通信部202の発光部202Aの光が光通信部200の受光部200Bで受光されるように各電子カセッテ32を重ね合わせる。
このように、電子カセッテ32を重ね合わせることにより、重なり合った電子カセッテ32間で光通信が可能となる。
また、本実施の形態に係る電子カセッテ32では、光通信部200及び光通信部202の発光部200A及び発光部202Aを受光部200B及び受光部202Bよりも外側に設けている。これにより、受光部200B及び受光部202Bでの外部ノイズの影響を小さくすることができる。
なお、電子カセッテ32を重ね合わせた場合、衝撃などにより重ね合わせた位置にずれが発生しやすいため、連結部材により電子カセッテ32を固定するようにしてもよい。
コンソール42は、長尺な画像の撮影を行う場合、図9に示したように、各電子カセッテ32に対して指示情報C1、撮影制御情報C3、要求情報C7を無線通信により送信して画像の撮影を行う。
ところで、電子カセッテ32A〜32Cは、それぞれ蓄積取出動作を繰り返し行っているため、撮影タイミングの同期がとれない場合がある。
そこで、本実施の形態に係る各電子カセッテ32は、光通信部200及び光通信部202の接続状態に基づいて各電子カセッテ32の重なりの上下関係及び重なりの順番を検出し、検出結果に基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作を同期させる同期制御処理を行う。
図17には、撮影制御情報C3が受信された際に各電子カセッテ32のカセッテ制御部92のCPU92Aにより実行される同期制御処理の流れが示されている。
ステップS20では、光通信部200の発光部200A及び光通信部202の発光部202Aから赤外光を所定時間発光させる。
次のステップS22では、光通信部200の受光部200B及び光通信部202の受光部202Bでの赤外光の検出結果に基づいて電子カセッテ32の重なりの上下関係を導出する。すなわち、受光部200Bで赤外光が検出されない場合、電子カセッテ32の照射面56側に重ねられた電子カセッテ32が無く、受光部200Bで赤外光が検出された場合、電子カセッテ32の照射面56側に重ねられた電子カセッテ32がある。同様に、受光部202Bで赤外光が検出されない場合、電子カセッテ32の裏面57側に重ねられた電子カセッテ32が無く、受光部202Bで赤外光が検出された場合、電子カセッテ32の裏面57側に重ねられた電子カセッテ32がある。
これにより、例えば、図15に示すように、3つの電子カセッテ32A〜32Cを重ねた場合、電子カセッテ32Aが最上部に位置することが求まる。
次のステップS24では、上記ステップS22で求めた上下関係において、最上部に位置しているか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS26へ移行し、否定判定となった場合S32へ移行する。
ステップS26では、最上部に位置するため、重なりの順番Nを1と特定し、重ねられた下部の電子カセッテ32において順番Nの特定を行うため、光通信部202の発光部202Aを発光させて順番Nを下位の電子カセッテ32へ通知する。
次のステップS28では、1フレーム分の蓄積取出動作の開始タイミング毎に光通信部202の発光部202Aを発光させて、動作タイミングを通知する。
次のステップS30では、コンソール42から撮影の終了が指示されたか否かを判定し、肯定判定となった場合は同期制御処理を終了し、否定判定となった場合はステップS26へ移行する。
一方、ステップS32では、重ねられた上位の電子カセッテ32からの光通信部200の受光部200Bへの順番Nの通知待ちを行う。
ステップS34では、通知された順番Nに1を加算した加算値(N+1)を順番Nと特定し、光通信部202の発光部202Aを発光させて加算値(N+1)を下位の電子カセッテ32へ通知する。
これにより、例えば、図15に示すように、3つの電子カセッテ32A〜32Cを重ねた場合、電子カセッテ32Aは順番N=1と求まり、電子カセッテ32Bは順番N=2と求まり、電子カセッテ32Cは順番N=3と求まる。
ステップS36では、上部の電子カセッテ32から動作タイミングが通知されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS38へ移行し、否定判定となった場合はステップS40へ移行する。
ステップS36では、通知される動作タイミング毎に、蓄積取出動作を開始する。
ステップS40では、コンソール42から撮影が終了が指示されたか否かを判定し、肯定判定となった場合は同期制御処理を終了し、否定判定となった場合はステップS36へ移行する。
これにより、3つの電子カセッテ32A〜32Cの蓄積取出動作が同期して行われる。
長尺な画像の撮影を行う場合、コンソール42は、第1の実施の形態と同様に、各電子カセッテ32から指示情報C8を受信した場合、曝射を指示する指示情報C9を放射線発生装置34へ送信してもよく、また、3つの電子カセッテ32A〜32Cの蓄積取出動作が同期しているため、電子カセッテ32Aから指示情報C8を受信した場合、曝射を指示する指示情報C9を放射線発生装置34へ送信してもよい。
各電子カセッテ32のカセッテ制御部92は、撮影終了後、それぞれメモリ90に記憶された画像情報をコンソール42へ無線通信で送信する。
コンソール42は、それぞれ受信した1フレーム分の画像情報に対して所定の画像処理を施すと共に3つの画像を合成して長尺な画像を示す画像情報を生成する。
なお、第2の実施の形態に係る撮影システム18では、電子カセッテ32を互いに重ね合わせるため、重なりの重複量にずれが生じ場合がある。そこで、電子カセッテ32は、光通信部200及び光通信部202の接続状態に基づいて重複量を求めて、当該重複量をコンソール42へ通知し、コンソール42は、重複量に基づいて画像を合成するようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、電子カセッテ32間で通信を行って何れか1つの電子カセッテ32の蓄積取出動作の周期に他の電子カセッテ32の蓄積取出動作の周期を同調させることにより、複数の電子カセッテ32で放射線画像の撮影を同時に行うことができる。
〔第3の実施の形態〕
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態に係る放射線情報システム10の構成、電子カセッテ32の内部構成は、上記第1の実施の形態(図1〜8参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態に係る各電子カセッテ32のカセッテ制御部92は、蓄積取出動作を繰り返し行っている際に、図18に示すように、1フレーム分の蓄積取出動作の所定のタイミング(本実施の形態では、取出動作の開始時)毎に、蓄積取出動作の周期を示す周期タイミングをコンソール42へ通知する。なお、上記所定のタイミングは、取出動作の終了時や蓄積期間の予め定めた期間経過時としてもよい。
コンソール42は、長尺な画像の撮影を行う場合、図9に示したように、各電子カセッテ32に対して指示情報C1、撮影制御情報C3、要求情報C7を送信して画像の撮影を行う。
また、コンソール42は、長尺な画像の撮影を行う場合、各電子カセッテ32から通知される周期タイミングに基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか否かを判定しており、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作が行われた場合、放射線発生装置34からスタンバイ完了を示す情報C6が受信され、かつ各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期している場合に、2段階目の撮影指示操作が可能となる。
図19には、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作が行われた際にCPU104により実行される撮影許可判定処理の流れが示されている。
ステップS50では、放射線発生装置34からスタンバイ完了を示す情報C6が受信されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS52へ移行し、否定判定となった場合はステップS50へ再度移行して情報C6の受信待ちを行う。
ステップS52では、各電子カセッテ32から通知される周期タイミングに基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか判定し、肯定判定となった場合はステップS54へ移行し、否定判定となった場合はステップS56へ移行する。
なお、同期しているか否かの判定は、各電子カセッテ32から通知される周期タイミングが所定の時間差以内に収まるか否かにより行う。この所定の時間差は各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているものと判断することのできる範囲として予め実機による実験や実機の仕様に基づき、コンピュータシミュレーション等により得られた範囲を適用している。
ステップS54では、2段階目の操作が可能であることをディスプレイ100に表示する。
次のステップS56では、操作パネル102に対する撮影を指示する撮影指示操作の受付けを許可して、撮影許可判定処理を終了する。
一方、ステップS58では、各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期していない旨をディスプレイ100に表示し、撮影許可判定処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、複数の電子カセッテ32で放射線画像の撮影を同時に行う場合、各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期していない場合に撮影が許可されないため、撮影失敗を防止できる。
〔第4の実施の形態〕
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。
第4の実施の形態に係る放射線情報システム10の構成、電子カセッテ32の内部構成は、上記第1の実施の形態(図1〜8参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
図28には、第4の実施の形態に係る撮影システム18により放射線画像を撮影する際の動作の流れを示すタイミングチャートが示されている。
2つの電子カセッテ32A、32Bは、リセットモードでの動作を指示する指示情報C1(図9参照)が受信されると、動作モードがリセットモードへ移行し、それぞれ蓄積取出動作を繰り返し行う。このため、蓄積取出動作が同期していない場合がある。
そこで、本実施の形態に係る撮影システム18では、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作が行われたタイミングでコンソール42が電子カセッテ32A、32Bに同調準備を指示する指示情報C10を送信する。この指示情報C10を電子カセッテ32A、32Bへ送信するタイミングは、1段階目の撮影指示操作が行われたタイミングに限定されるものではなく、撮影前であれば何れでもよい。例えば、コンソール42に対して2つの電子カセッテ32A、32Bを用いて長尺な画像の撮影が指定されたタイミングとしてもよいが撮影のタイミングに近いことが好ましい。
電子カセッテ32A、32Bは、同調準備を指示する指示情報C10を受信すると、動作中の蓄積取出動作の完了後、蓄積取出動作を行わずに待機する。
そして、電子カセッテ32A、32Bは、放射線の照射許可を要求する要求情報C7を受信すると、1ラインずつ順に各ゲート配線76にON信号を出力させて放射線検出器60の各画素部74の各々に蓄積された電荷を取り出して1フレーム分リセットする取出動作を行い、取出動作の完了後、撮影開始を指示する指示情報C8をコンソール42へ送信し、動作モードを撮影モードへ移行する。
すなわち、第4の実施の形態に係る撮影システム18では、撮影の際に電子カセッテ32A、32Bの動作を同調させる。
以上、本実施の形態によれば、事前に電子カセッテ32A、32Bの蓄積取出動作を同期させる同期制御処理を行うことなく、電子カセッテ32A、32Bで放射線画像の撮影を同時に行うことができる。
〔第5の実施の形態〕
次に本発明の第5の実施の形態を説明する。
第5の実施の形態に係る放射線情報システム10の構成、電子カセッテ32の内部構成は、上記第2の実施の形態(図1〜4,図6、7、図13、14参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態に係る撮影システム18においも、長尺な画像の撮影を行う場合、図15に示すように、照射面56の光通信部200が裏面57の光通信部202と対向させて電子カセッテ32A〜32Cを重ね合わせる。
第5の実施の形態に係る撮影システム18においても、第4の実施の形態と同様に、撮影の際に電子カセッテ32A〜32Cの動作を同調させるものとされており、例えば、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作が行われたタイミングでコンソール42が電子カセッテ32A、32Bに同調準備を指示する指示情報C10を送信する。
本実施の形態に係る各電子カセッテ32は、同調準備を指示する指示情報C10を受信した場合、光通信部200及び光通信部202の接続状態に基づいて各電子カセッテ32の重なりの上下関係及び重なりの順番を検出し、検出結果に基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作を同期させる同期制御処理を行う。なお、この同期制御処理を実行するタイミングは、同調準備を指示する指示情報C10を受信したタイミングに限定されるものではなく、撮影前であれば何れでもよいが、撮影のタイミングに近いことが好ましい。
図29には、同調準備を指示する指示情報C10が受信された際に各電子カセッテ32のカセッテ制御部92のCPU92Aにより実行される同期制御処理の流れが示されている。
ステップS70では、動作中の蓄積取出動作の完了後、蓄積取出動作を行わずに待機する。
ステップS72では、光通信部200の発光部200A及び光通信部202の発光部202Aから赤外光を所定時間発光させる。
次のステップS74では、光通信部200の受光部200B及び光通信部202の受光部202Bでの赤外光の検出結果に基づいて電子カセッテ32の重なりの上下関係を導出する。すなわち、受光部200Bで赤外光が検出されない場合、電子カセッテ32の照射面56側に重ねられた電子カセッテ32が無く、受光部200Bで赤外光が検出された場合、電子カセッテ32の照射面56側に重ねられた電子カセッテ32がある。同様に、受光部202Bで赤外光が検出されない場合、電子カセッテ32の裏面57側に重ねられた電子カセッテ32が無く、受光部202Bで赤外光が検出された場合、電子カセッテ32の裏面57側に重ねられた電子カセッテ32がある。
これにより、例えば、図15に示すように、3つの電子カセッテ32A〜32Cを重ねた場合、電子カセッテ32Aが最上部に位置することが求まる。
次のステップS76では、上記ステップS22で求めた上下関係において、最上部に位置しているか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS78へ移行し、否定判定となった場合S90へ移行する。
ステップS78では、最上部に位置するため、重なりの順番Nを1と特定し、重ねられた下部の電子カセッテ32において順番Nの特定を行うため、光通信部202の発光部202Aを発光させて順番Nを下位の電子カセッテ32へ通知する。
ステップS80では、放射線の照射許可を要求する要求情報C7が受信されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS82へ移行し、否定判定となった場合は再度ステップS80へ移行することにより要求情報C7の受信待ちを行う。
ステップS82では、光通信部202の発光部202Aを発光させて順番Nが下位の電子カセッテ32へ取出動作の開始を通知する。
次のステップS84では、1ラインずつ順に各ゲート配線76にON信号を出力させて放射線検出器60の各画素部74の各々に蓄積された電荷を取り出して1フレーム分リセットする取出動作を行う。
次のステップS86では、上記ステップS84の取出動作の完了後、撮影開始を指示する指示情報C8をコンソール42へ送信する。
次のステップS88では、動作モードを撮影モードへ移行して撮影を開始し、本同期制御処理を終了する。
一方、ステップS90では、重ねられた上位の電子カセッテ32からの光通信部200の受光部200Bへの順番Nの通知待ちを行う。
ステップS92では、通知された順番Nに1を加算した加算値(N+1)を順番Nと特定し、光通信部202の発光部202Aを発光させて加算値(N+1)を下位の電子カセッテ32へ通知する。
これにより、例えば、図15に示すように、3つの電子カセッテ32A〜32Cを重ねた場合、電子カセッテ32Aは順番N=1と求まり、電子カセッテ32Bは順番N=2と求まり、電子カセッテ32Cは順番N=3と求まる。
ステップS94では、上部の電子カセッテ32から取出動作の開始が通知されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS96へ移行し、否定判定となった場合はステップS94へ移行する。
ステップS96では、光通信部202の発光部202Aを発光させて取出動作の開始を下位の電子カセッテ32へ通知する。
ステップS98では、1ラインずつ順に各ゲート配線76にON信号を出力させて放射線検出器60の各画素部74の各々に蓄積された電荷を取り出して1フレーム分リセットする取出動作を行う。
次のステップS100では、上記ステップS84の取出動作の完了後、動作モードを撮影モードへ移行して撮影を開始し、本同期制御処理を終了する。
これにより、図30に示すように、3つの電子カセッテ32A〜32Cが同期して撮影が行われる。
すなわち、第5の実施の形態に係る撮影システム18では、撮影の際に電子カセッテ32Aがマスタとなり、電子カセッテ32B、32Cがスレーブとなって、撮影の際にマスタである電子カセッテ32Aがスレーブである電子カセッテ32B、32Cの動作を同調させる。また、マスタである電子カセッテ32Aが電子カセッテ32A〜32Cを代表してコンソール42に対して撮影開始を指示する指示情報C8を送信する。
以上、本実施の形態によれば、事前に電子カセッテ32A〜32Cの蓄積取出動作を同期させる同期制御処理を行うことなく、電子カセッテ32A〜32Cで放射線画像の撮影を同時に行うことができる。
なお、上記第3の実施の形態では、各電子カセッテ32がコンソール42に対して周期タイミングを通知し、コンソール42が各電子カセッテ32から通知される周期タイミングに基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか否か判定する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第2の実施の形態のように複数の電子カセッテ32を重ねた場合、順番N=2以降の各電子カセッテ32は、自身よりも順番Nの小さい電子カセッテ32に対して自身の蓄積取出動作の周期タイミングを通知すると共に、自身よりも順番Nの大きい電子カセッテ32から通知された周期タイミングを自身よりも順番Nの小さい電子カセッテ32に対してさらに通知する。これにより、例えば、図15に示すように、3つの電子カセッテ32A〜32Cを重ねた場合、電子カセッテ32Bの周期タイミングは電子カセッテ32Aに通知され、電子カセッテ32Cの周期タイミングは電子カセッテ32Bを介して電子カセッテ32Aに通知される。コンソール42は、順番N=1の電子カセッテ32に対して各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか問い合せし、順番N=1の電子カセッテ32は、各電子カセッテ32から通知される周期タイミングに基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか否か判定し、コンソール42に対して判定結果を応答するようにしてもよい。また、第2の実施の形態においても各電子カセッテ32が周期タイミングをコンソール42に対して通知し、コンソール42において各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか否かを判定するようにしてもよい。
また、上記第3の実施の形態では、操作パネル102に対して1段階目の撮影指示操作が行われた際に各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか否か判定する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コンソール42は、各電子カセッテ32から通知される周期タイミングに基づいて各電子カセッテ32の蓄積取出動作が同期しているか否かを随時判定し、判定結果をディスプレイ100に随時表示するようにしてもよい。また、判定結果は音やランプなどで報知するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、周期的に行われる撮影準備動作として、蓄積期間経過後に放射線検出器60の各画素部74の各々に蓄積された電荷を取り出す蓄積取出動作を行う場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。また、蓄積取出動作は、蓄積期間経過を待たずに、放射線検出器60の各画素部74の各々に蓄積された電荷を繰り返し取り出す動作としてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、電子カセッテ32Aの蓄積取出動作の動作タイミングをコンソール42を介して電子カセッテ32Bへ通知することにより、電子カセッテ32A、32Bの同期を行う場合について説明したがこれに限定されるものではない、例えば、コンソール42が電子カセッテ32A、32Bに対してそれぞれ蓄積取出動作の動作タイミングを通知し、電子カセッテ32A、32Bが通知された動作タイミングに合わせて動作するものとしてもよい。
また、上記第2の実施の形態においても、コンソール42が電子カセッテ32A〜32Cに対してそれぞれ蓄積取出動作の動作タイミングを通知し、電子カセッテ32A〜32Cが通知された動作タイミングに合わせて動作するものとしてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、コンソール42と電子カセッテ32の間を有線通信とし、上記第2の実施の形態では、コンソール42と電子カセッテ32の間を無線通信とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記第1の実施の形態のコンソール42と電子カセッテ32の間を無線通信とし、上記第2の実施の形態のコンソール42と電子カセッテ32の間を有線通信としてもよい。上記第2の実施の形態においてコンソール42と電子カセッテ32の間を有線通信とした場合、例えば、1つの電子カセッテ32のみに通信ケーブルを接続して有線通信とし、他の電子カセッテ32は、通信ケーブルに接続された電子カセッテ32と光通信を行い、通信ケーブルに接続された電子カセッテ32を介してコンソール42と通信を行うようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、電子カセッテ32間の動作タイミングの通知を光通信により行う場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各電子カセッテ32に接触式の通信端子又は磁気カプラを設けて電気的又は磁気的に通信を行うようにしてもよい。このように電子カセッテ32間の通信を1対1の通信とすることにより、リアルタイム性が向上する。また、電子カセッテ32間の通信を赤外線通信、磁気カプラなどの短距離通信とすることにより、混信防止、外乱防止の効果もある。
また、第2の実施の形態では、電子カセッテ32の筐体54の照射面56に光通信部200を設け、筐体54の裏面57に光通信部202を設けた場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図20に示すように、筐体54の側面55に光通信部200と光通信部202を設けてもよい。この場合、図21及び図22に示すように、赤外光を導光する2本の導光部材220が設けられた連結部材222により、光通信部200の発光部200Aの光が光通信部202の受光部202Bで受光され、光通信部202の発光部202Aの光が光通信部200の受光部200Bで受光されるように電子カセッテ32を固定すればよい。
また、上記各実施の形態では、各電子カセッテ32の蓄積取出動作を同期させる場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、放射線発生装置34に、図23に示すように、電子カセッテ32の照射面56に対しての一方向(X方向)に相対的に移動することにより放射線源130による放射線Xの照射領域をX方向に変更するスリット板135,136と、電子カセッテ32の照射面56に対しての交差方向(Y方向)に相対的に移動することにより放射線源130による放射線Xの照射領域をY方向に変更するスリット板137,138と、を設けて撮影領域に応じて放射線Xが照射される領域を変更してもよい。
例えば、第1の実施の形態では、1つの電子カセッテ32を撮影台45の収容部46Aに収容して撮影を行う場合、撮影台45部分に放射線源130から放射線Xが照射されるように領域を制限し、2つの電子カセッテ32を用いて一方の電子カセッテ32を撮影台45の収容部46Aに収容し、他方の電子カセッテ32を撮影台45のフック46Bに系合して長尺な画像の撮影を行う場合、フック46Bに系合された電子カセッテ32に対しても放射線Xが照射されるように領域を制限してもよい。コンソール42は、電子カセッテ32が1つ接続された場合、撮影台45の収容部46Aに電子カセッテ32を収容して撮影を行うものとし、電子カセッテ32が2つ接続された場合、長尺な画像の撮影を行うものとして放射線発生装置34を制御するようにすればよい。
また、例えば、第2の実施の形態では、各電子カセッテ32の重複量に応じて各電子カセッテ32の撮影領域に放射線Xが照射されるように領域を制限してもよい。
また、上記第2の実施の形態では、各電子カセッテ32を平行に順に重ねた場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図24に示すように、各電子カセッテ32を傾斜させて重ねてもよい。各電子カセッテ32を平行に重ねた場合、電子カセッテ32の数が多くなるほど全体の厚さが増加し、患者30離れるほど撮影される画像が拡大されるが、各電子カセッテ32を傾斜させて重ねることにより全体の厚さを抑えることができ、撮影される3つの画像の拡大率の差を抑えることができる。また、図20に示したように、筐体54の側面55に光通信部200と光通信部202を設けた場合、図25に示すように、各電子カセッテ32を交互に配置して連結部材222により固定してもよい。この場合も全体の厚さを抑えることができる。さらに、上記第1の実施の形態においても、撮影台45は、図26に示すように、破線が垂直となるように撮影部46を傾斜させて全体の厚さを抑え、撮影される2つの画像の拡大率の差を抑えるようにしてもよい。
また、上記第4、及び第5の実施の形態では、放射線の照射許可を要求する要求情報C7が受信された場合に1フレーム分リセットする取出動作を行った後に撮影モードへ移行する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、蓄積取出動作を行った後に撮影モードへ移行するものとしてもよく、その他の処理をさらに行うものとしてもよい。蓄積取出動作を行うものとした場合、撮影直前の暗電流のノイズの情報を得ることができる。
また、上記各実施の形態では、可搬型の放射線撮影装置である電子カセッテ32に適応した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、据置型の放射線撮影装置と電子カセッテ32とを組み合わせて長尺な画像を撮影する際に適用してもよい。例えば、図27に示すように、撮影台45を、撮影部46に放射線検出器60が内蔵され、コンソール42からの制御により放射線画像が撮影可能な据置型の放射線撮影装置300として構成する。このような放射線撮影装置300では、胸部などを立位で撮影する場合、撮影部46に内蔵された放射線検出器60にて撮影を行い、胸部から臀部、脚部などの長尺な画像の撮影を行う場合、電子カセッテ32を撮影部46のフック46Bに系合して、撮影部46に内蔵された放射線検出器60と電子カセッテ32にて長尺な撮影を行うようにしてもよい。この際、電子カセッテ32は据置型の放射線撮影装置300に連結して放射線撮影装置300経由でコンソール42と通信を行うようにしてもよい。電子カセッテ32は据置型の放射線撮影装置から電源供給を受ければよい。撮影部46に設けられた収容部46Aは、収容された電子カセッテ32に内蔵されたバッテリを充電するクレードルとして機能してもよく。電子カセッテ32は、収容部46Aを収容されて接続端子31Aが接続端子46Cと通信可能なった際に、撮影された放射線画像を示す画像情報をコンソール42へ送信するものとしてもよい。
その他、上記各実施の形態で説明したRIS10の構成(図1参照。)、撮影台45の構成(図2、図4、図6、及び図27参照。)、電子カセッテ32の構成(図5、図13、図15、図16、図20〜図22参照。)、撮影システム18の構成(図7、図8、図14、参照。)、放射線発生装置34の構成(図23参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したり、接続状態を変更したりすることができることは言うまでもない。
また、上記実施の実施の形態で説明した放射線画像を撮影する際の動作の流れ(図9、図10、図12、図18、図28、図30参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
また、上記実施の形態で説明した同期制御処理プログラムの処理の流れ(図11、図17、及び図29参照。)、及び撮影許可判定処理プログラムの処理の流れ(図19参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ換えたりすることができることは言うまでもない。