JP5622277B2 - 複層塗膜形成方法及び塗装物品 - Google Patents
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Description
しかしながら、これらの方法では、低温短時間での硬化性、耐擦り傷性、耐候性、耐酸性及び仕上り性のいずれかに不具合が生じ、全ての塗膜性能において満足することはできなかった。
1.被塗物に、着色塗料(B)を塗装して着色塗膜を形成する工程、着色塗膜上に、クリヤ塗料(A)を塗装してクリヤ塗膜を形成する工程、並びに活性エネルギー線を照射する工程を含む方法であって、クリヤ塗料(A)が、重量平均分子量250〜1500未満、水トレランス5以上で分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a1)、重量平均分子量1,500以上でかつ水トレランスが0.5〜4.5である分子中に平均2個以上アクリロイル基を有する化合物(a2)、光重合開始剤(a3)を含み、
かつ化合物(a1)と化合物(a2)の水トレランスの差が1.0〜10.0であることを特徴とする複層塗膜形成方法。
2.化合物(a1)が、ウレタン結合を有する化合物である1項に記載の複層塗膜形成方法、
3.化合物(a2)が、重量平均分子量1,500〜30,000のウレタンアクリレート、又はアクリルアクリレートである1項又は2項に記載の複層塗膜形成方法、
4.光重合開始剤(a3)が、20℃で液状であることを特徴とする1〜3項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
5.活性エネルギー線の光源が、パルスキセノンランプである1〜4項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
6.クリヤ塗料(A)が、水酸基含有樹脂(a4)を含有する1〜5項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
7.クリヤ塗料(A)が、ポリイソシアネート化合物(a5)を含有する1〜6項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
8.クリヤ塗料(A)が、カプロラクトン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとポリイソシアネート化合物とを反応してなり、300〜3,800の範囲のイソシアネート当量を有するラジカル重合性不飽和基含有化合物(a6)を含有する1〜7項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
9.クリヤ塗料(A)が、コロイダルシリカ(a7)を含有する1〜8項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
10.クリヤ塗料(A)が、シルセスキオキサン化合物(a8)を含有する1〜9項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
11.着色塗料(B)が、光重合開始剤(a3)を含有することを特徴とする1〜10項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法、
12.1〜11項のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法による塗装物品、に関する。
本発明の複層塗膜形成方法は、クリヤ塗料の塗膜層から下層の着色塗膜に、化合物(a1)が染み込み、活性エネルギー線照射によって複層塗膜を同時に硬化できる。
特に、化合物(a1)と化合物(a2)の水トレランスの差が1.0〜10.0であることによって、クリヤ塗料(A)中の化合物(a1)の下層塗膜への染み込みと、下層塗膜への化合物(a2)の移行を抑制することができる。
クリヤ塗料(A)中の化合物(a1)の下層塗膜への染み込みと、下層塗膜への化合物(a2)の移行を抑制することによって、下層塗膜では硬化が促進され、かつ上層塗膜では、耐候性、耐酸性に寄与する成分が保持される為に、
耐擦り傷性、耐候性、耐酸性及び仕上り性に優れた複層塗膜が得られる。
さらに、クリヤ塗料(A)中に、コロイダルシリカ(a7)及び/又はシルセスキオキサン化合物(a8)を配合することによって、耐擦り傷性や耐酸性に優れる塗膜を得ることができる。
クリヤ塗料(A)は、重量平均分子量250〜1,500、水トレランス5以上で分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a1)(以下、「化合物(a1)」と略することがある)、重量平均分子量1,500以上でかつ水トレランスが0.5〜4.5である分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a2)(以下、「化合物(a2)」と略することがある)、及び光重合開始剤(a3)を含み、かつ化合物(a1)と化合物(a2)の水トレランスの差が1.0〜10.0である。
水トレランス5以上で分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a1)としては特に限定されず、例えば、(1)ポリオールとアクリル酸とを反応させて得られるアクリル系モノマー、(2)分子内に末端イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に水酸基及びアクリロイル基を有する化合物を付加して得られるウレタンアクリレート、(3)分子内に少なくとも2個のエポキシ基又はグリシジル基を有する化合物とアクリル酸とを反応させて得られるエポキシアクリレート、等を挙げることができる。
上記(2)におけるポリイソシアネートとしては、例えば、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物である。例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート系化合物及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物又はイソシアヌレート環付加物;イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアネート、1,3−ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート系化合物及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物及びイソシアヌレート環付加物;キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトフェニル)スルホン、イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)等の芳香族ジイソシアネート化合物及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物又はイソシアヌレート環付加物;トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトルエン、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等の1分子中に3個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート系化合物及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物又はイソシアヌレート環付加物;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ポリアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等のポリオールの水酸基にイソシアネート基が過剰量となる比率でポリイソシアネート化合物を反応させてなるウレタン化付加物及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物又はイソシアヌレート環付加物等を挙げることができる。
上記(3)の分子内に少なくとも2個のエポキシ基又はグリシジル基を有する化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテルジアクリレート、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジアクリレート、フタル酸ジグリシジルエステルジアクリレート、グリセリンポリグリシジルエーテルポリアクリレートが挙げられる。
上記範囲であることは、塗膜形成時に、下層塗膜への化合物(a1)の染み込みと、得られる複層塗膜の耐水性の点で意義がある。また、化合物(a1)は実質的に、イソシアネート基を有さない化合物である。
重量平均分子量1,500以上で分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a2):
重量平均分子量1,500以上で分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a2)は、重量平均分子量1,500以上、好ましくは1,700〜30,000、さらに好ましくは1,700〜25,000である。上記条件に加えて、水トレランスが0.5〜4.5であることが、化合物(a2)をクリヤ塗膜中に残存させる面からも好適である。また、化合物(a2)は実質的に、イソシアネート基を有さない化合物である。
(2)ポリイソシアネート化合物とポリオールとを反応させて得られるポリウレタンポリオールにイソシアネート基含有(メタ)アクリレートモノマーを反応させる、などの方法により製造されるものが挙げられる。
ウレタンアクリレートの製造に使用される水酸基及びアクリロイル基を有する化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリセロールジアクリレート、及び、これらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン等を付加して得られるアルキレンオキサイド変性又はラクトン変性の化合物等を挙げることができ、また、これらの化合物にポリイソシアネートを付加した化合物を用いることもできる。
クリヤ塗料(A)に使用する光重合開始剤(a3)は、活性エネルギー線を吸収してラジカルを発生する開始剤であれば特に限定されることなく使用できる。1種又は2種以上を併用することもできる。
クリヤ塗料(A)には、必要に応じて1分子中に少なくとも1個の水酸基を有する水酸基含有樹脂(a4)を含有することができる。水酸基含有樹脂(a4)は、例えば、水酸基を有する、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂等の樹脂が挙げられる。これらはそれぞれ単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。なかでも、水酸基含有樹脂(a4)は、得られる複層塗膜の耐候性の点から水酸基含有アクリル樹脂であることが好ましい。
クリヤ塗料(A)は、ポリイソシアネート化合物(a5)を含有することができる。ポリイソシアネート化合物(a5)は、分子中にイソシアネート基を有する化合物であって、前記化合物(a1)や化合物(a2)の説明において例示したポリイソシアネート化合物が挙げられる。なかでも、塗膜の耐候性の点から脂肪族ポリイソシアネート類のイソシアヌレート環付加物が好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート環付加物が特に好ましい。
ラジカル重合性不飽和基含有化合物(a6)は、カプロラクトン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a61)とポリイソシアネート化合物(a62)とを反応してなり、イソシアネート当量が300〜3,800の範囲にある化合物である。
カプロラクトン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a61)は、以下の一般式で表わされる化合物を示す。
かかるカプロラクトン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート(a61)としては、例えば、以下の一般式(I)で表される化合物が挙げられる。
一方、ポリイソシアネート化合物(a62)は、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であって、前記化合物(a1)や化合物(a2)の説明において例示したポリイソシアネート化合物が挙げられる。
なかでも、塗膜の耐候性の点から、脂肪族ポリイソシアネート系化合物のイソシアヌレート環付加物が好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート環付加物が特に好ましい。
必要に応じて配合されるコロイダルシリカ(a7)は、を含有するものである。コロイダルシリカ(a7)によって、得られる塗膜に耐擦り傷性を付与することができ、また耐擦り傷性や耐衝撃性向上にも寄与する。上記コロイダルシリカ(a7)の平均粒子径は、20〜350nm、より好ましくは40〜300nmである。
また、クリヤ塗料(A)中での安定性と活性エネルギー線照射による架橋性を付与するためにコロイダルシリカ表面に変性を行うことが好ましい。このような変性方法としては、上記コロイダルシリカに3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、1,1−ビス(アクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネートなどを反応させる方法が挙げられる。上記コロイダルシリカは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シルセスキオキサン化合物(a8)
必要に応じて配合されるシルセスキオキサン化合物(a8)は、ケイ素原子に直接に結合した有機基を有するシルセスキオキサン化合物であれば特に制限なく好適に使用することができる。有機基を有することでクリヤ塗料中での安定性が良好となる。
さらに、前記ケイ素原子に直接に結合した有機基の少なくとも1つがウレタン結合及び1つの(メタ)アクリロイルオキシ基を有する有機基であるシルセスキオキサン化合物がより好適に使用できる。
クリヤ塗料(A)には必要に応じて、硬化触媒、増粘剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消泡剤、防錆剤、可塑剤、有機溶剤、表面調整剤、沈降防止剤等の通常の塗料用添加剤をそれぞれ単独でもしくは2種以上組み合わせて含有することができる。
クリヤ塗料(A)は、有機溶剤型塗料組成物及び水性塗料組成物のいずれであってもよいが、貯蔵安定性等の観点から、有機溶剤型塗料組成物であることが好適である。なお、本明細書において、水性塗料組成物は溶媒の主成分が水である塗料であり、有機溶剤型塗料組成物は溶媒として実質的に水を含有しない塗料である。
本発明による課題達成のために好適である。
アクリロイル基を有する化合物(a1)の含有量は、クリヤ塗料(A)の固形分100質量部に対して4〜95質量部であり、好ましくは10〜90質量部である。これら範囲は、活性エネルギー線に対する反応性の点で意義がある。
化合物(a2)の含有量は、クリヤ塗料(A)の固形分100質量部に対して4〜95質量部であり、好ましくは10〜90質量部である。これら範囲は、耐擦り傷性、耐候性及び耐酸性の点で意義がある。
なお、必要に応じて配合されるラジカル重合性不飽和基含有化合物(a6)
の含有量は、クリヤ塗料(A)の固形分100質量部に対して、70質量部未満であり、好ましくは10〜55質量部である。これら範囲は、耐擦り傷性や耐候性の点からも好ましい。
次いで、着色塗料(B)について述べる。
着色塗料(B)は、有機溶剤型塗料組成物及び水性塗料組成物のいずれであってもよい。なお、本明細書において、水性塗料組成物は溶媒の主成分が水である塗料であり、有機溶剤型塗料組成物は溶媒として実質的に水を含有しない塗料である。
着色塗料(B)としては、基体樹脂と塗料の着色のために通常用いられる着色顔料及び/又はメタリック顔料、必要に応じて架橋剤を含む塗料を好適に使用できる。
基体樹脂としては、例えば、架橋反応しうる官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂などの樹脂を、好適に使用できる。架橋反応しうる官能基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、カルボニル基等を挙げることができる。
水酸基及びカルボキシル基を有するアクリル樹脂は、通常、水酸基価が50〜600mgKOH/g程度の範囲、酸価が10〜100mgKOH/g程度の範囲、数平均分子量が1,000〜100,000程度の範囲であることが好ましい。また、水酸基及びカルボキシル基を有するポリエステル樹脂は、通常、水酸基価が20〜800mgKOH/g程度の範囲、酸価が4〜200mgKOH/g程度の範囲、重量平均分子量が500〜500,000程度の範囲であることが好ましい。
塩素化ポリオレフィンは、ポリオレフィンの塩素化物であって、塩素化するポリオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、メチルブテン、イソプレン等から選ばれる少なくとも1種のオレフィン類のラジカル単独重合体又は共重合体、及び該オレフィン類と酢酸ビニル、ブタジエン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどとのラジカル共重合体が挙げられる。
塩素化ポリオレフィン及び/又はポリオレフィンは、一般に、30,000〜200,000、特に50,000〜150,000の範囲内の重量平均分子量を有することができ、また、塩素化率は50質量%以下、好ましくは10〜45質量%、より好ましくは10〜35質量%の範囲内である。
また、グリシジル基含有化合物としては、1分子中にグリシジル基を1個以上、好ましくは2個以上有する化合物である。グリシジル基含有化合物は、グリシジル基以外に、カチオン重合性の基又は環(例えば、脂環式エポキシ基、ビニル基、ビシクロオルソエステル基、スピロオルソカーボネート基などのカチオン重合性の基;オキセタン環などのカチオン重合性の環)を有さないものである。
これらの硬化触媒の配合量は、通常、基体樹脂と架橋剤の合計100質量部あたり0.005〜5質量部、好ましくは0.01〜3質量部の範囲内とすることができる。
着色塗料(B)には、さらに必要に応じて、紫外線吸収剤、光安定剤、酸加防止剤、表面調整剤、顔料分散剤、硬化触媒、体質顔料、沈降防止剤、消泡剤、増粘剤、防錆剤、などを適宜配合してもよい。
着色塗料(B)には、クリヤ塗料(A)に用いた光重合開始剤(a3)を配合することができる。光重合開始剤(a3)を含有することによって、クリア塗料(A)から染み込んだ化合物(a1)を活性エネルギー線の照射によって硬化することができる。
本発明の複層塗膜形成方法は、被塗物に、着色塗料(B)を塗装して着色塗膜を形成する工程、着色塗膜上にクリヤ塗料(A)を塗装してクリヤ塗膜を形成する工程、並びに活性エネルギー線を照射して着色塗膜とクリヤ塗膜を同時に硬化させる工程を含む方法である。次に、好ましい実施形態について述べる。
被塗物は特に限定されない。例えば、鉄、アルミニウム、真鍮、銅、ステンレス鋼、ブリキ、亜鉛メッキ鋼、合金化亜鉛(Zn−Al、Zn−Ni、Zn−Fe等)メッキ鋼等の金属材料;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂や各種のFRP等のプラスチック材料;ガラス、セメント、コンクリート等の無機材料;木材;繊維材料(紙、布等)等を挙げることができ、なかでも金属材料及びプラスチック材料が好適である。
予備加熱(プレヒート)を施したものであってもよい。
着色塗料(B)は、それ自体既知の方法、例えば、エアースプレー、エアレススプレー、静電塗装などにより塗装することができ、塗装膜厚は、通常、乾燥塗膜で10〜100μm、好ましくは10〜35μmとなる範囲内とすることができる。
塗装後の塗膜は、通常、塗装された被塗物を乾燥炉内で60〜120℃、好
ましくは70〜110℃の温度で1〜60分間直接的又は間接的に予備加熱(プレヒート)するか、或いは被塗物の塗装面を常温又は25〜70℃未満の温度雰囲気下でセッティングを行うことができる。
加熱を行う場合、活性エネルギー線照射、加熱の順序は特に限定されず、加熱の後に活性エネルギー線照射を行ってもよく、活性エネルギー線照射の後に加熱を行ってもよく、加熱と活性エネルギー線照射とを同時に行ってもよい。
また、前記のランプ発光特性としては、広範囲の波長分布を示すが200〜800nmの発光波長分布のなかで最大発光強度を示す波長をピーク波長と定義し、このピーク波長が250〜600nm、特に好ましくは300〜500nmであれば良好に硬化が進行する。
[クリヤ塗料(A)]
化合物(a1)の製造
製造例1 化合物No.1溶液の製造例
温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器及び空気吹込装置を備え付けた反応容器に、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート210部、2−ヒドロキシエチルアクリレート232部、ジブチルチンジラウレート0.2部、酢酸ブチル111部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.7部を仕込み、反応容器内に空気を吹き込みながら、80℃に昇温してその温度に5時間保ち、加えたトリメチルヘキサメチレンジイソシアネートが実質的に全て反応したのを確認して、不揮発分80%の化合物No.1溶液を得た。
化合物No.1の水トレランス11.3、重量平均分子量450、平均官能基数2.1であった。
温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器及び空気吹込装置を備え付けた反応容器に、イソホロンジイソシアネート222部、ペンタエリスリトールトリアクリレート704部、ジブチルチンジラウレート0.2部、酢酸ブチル232部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.7部を仕込み、反応容器内に空気を吹き込みながら、80℃に昇温してその温度に5時間保ち、加えたイソホロンジイソシアネートが実質的に全て反応したのを確認して、不揮発分80%の化合物No.2溶液を得た。
化合物No.2の水トレランス6.5、重量平均分子量1,000、平均官能基数6.0であった。
温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器及び空気吹込装置を備え付けた反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアネート168部、ペンタエリスリトールトリアクリレート704部、ジブチルチンジラウレート0.2部、酢酸ブチル218部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.7部を仕込み、反応容器内に空気を吹き込みながら、80℃に昇温してその温度に5時間保ち、加えたヘキサメチレンジイソシアネートが実質的に全て反応したのを確認して、不揮発分80%の化合物No.3溶液を得た。
化合物No.3の水トレランス5.7、重量平均分子量800、平均官能基数6.0であった。
製造例4 化合物No.4溶液の製造例
温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器及び空気吹込装置を備え付けた反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート型5量体841部、ペンタエリスリトールトリアクリレート704部、ジブチルチンジラウレート0.2部、酢酸ブチル386部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.7部を仕込み、反応容器内に空気を吹き込みながら、80℃に昇温してその温度に5時間保ち、イソシアネート基が実質的に全て反応したのを確認して、不揮発分80%の化合物No.4溶液を得た。
化合物No.4の水トレランス3.1、重量平均分子量2500、平均官能基数5.8であった。
攪拌機、温度計、還流冷却器、及び滴下装置を備えた反応容器に、キシレン95部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら100℃で攪拌し、この中にイソボルニルメタクリレート15部、n−ブチルメタクリレート15部、グリシジルメタクリレート70部、及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル4部の混合物を3時間かけて均一速度で滴下し、さらに同温度で2時間熟成した。その後、さらにキシレン5部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を1時間かけて反応容器に滴下し、滴下終了後1時間熟成させ、グリシジル基含有アクリル樹脂溶液を得た。
さらに、該グリシジル基含有アクリル樹脂溶液に、アクリル酸29.6部、t−ブチルアンモニウムブロマイド0.5部を酢酸ブチル10.9部に溶解した溶液を加えて8時間反応させ、不揮発分55%の化合物No.5溶液を得た。
化合物No.5の水トレランス1.8、重量平均分子量20,000、平均官能基数63.4であった。
攪拌機、温度計、還流冷却器、及び滴下装置を備えた反応容器に、キシレン95部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら100℃で攪拌し、この中にイソボルニルアクリレート15部、n−ブチルメタクリレート15部、グリシジルメタクリレート70部、及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル5部の混合物を3時間かけて均一速度で滴下し、さらに同温度で2時間熟成した。
その後、さらにキシレン5部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を1時間かけて反応容器に滴下し、滴下終了後1時間熟成させ、グリシジル基含有アクリル樹脂溶液を得た。
さらに、該グリシジル基含有アクリル樹脂溶液に、アクリル酸29.6部、t−ブチルアンモニウムブロマイド0.5部を酢酸ブチル10.9部に溶解した溶液を加えて8時間反応させ、不揮発分55%の化合物No.6溶液を得た。
化合物No.6の水トレランス3.0、重量平均分子量15,000、平均官能基数47.6であった。
攪拌機、温度計、還流冷却器、及び滴下装置を備えた反応容器に、キシレン95部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら100℃で攪拌し、この中に、n−ブチルメタクリレート30部、グリシジルメタクリレート70部、及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル6部の混合物を3時間かけて均一速度で滴下し、さらに同温度で2時間熟成した。その後、さらにキシレン5部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を1時間かけて反応容器に滴下し、滴下終了後1時間熟成させ、グリシジル基含有アクリル樹脂溶液を得た。
さらに、該グリシジル基含有アクリル樹脂溶液に、アクリル酸29.6部、t−ブチルアンモニウムブロマイド0.5部を酢酸ブチル10.9部に溶解した溶液を加えて8時間反応させ、不揮発分55%の化合物No.7溶液を得た。
化合物No.7の水トレランス4.4、重量平均分子量7,000、平均官能基数22.2であった。
水酸基含有樹脂(a4)の製造
製造例8 水酸基含有アクリル樹脂No.1溶液の製造
攪拌機、温度計、還流冷却器、及び滴下装置を備えた反応容器に、キシレン80部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら100℃で攪拌し、この中にスチレン10部、メチルメタクリレート40部、i−ブチルメタクリレート8部、n−ブチルアクリレート20部、2−ヒドロキシエチルアクリレート20部、アクリル酸2部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル4部の混合物を3時間かけて均一速度で滴下し、さらに同温度で2時間熟成した。その後、さらにキシレン10部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を1時間かけて反応容器に滴下し、滴下終了後1時間熟成させ、固形分55%の水酸基含有アクリル樹脂No.1溶液を得た。
得られた水酸基含有アクリル樹脂No.1の酸価は、15.6mgKOH/g、水酸基価は96.6mgKOH/g、重量平均分子量は20,000であった。
攪拌機、温度計、還流冷却器、及び滴下装置を備えた反応容器に、キシレン80部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら100℃で攪拌し、この中にスチレン10部、メチルメタクリレート40部、i−ブチルメタクリレート8部、n−ブチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチルアクリレート30部、アクリル酸2部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル4部の混合物を3時間かけて均一速度で滴下し、さらに同温度で2時間熟成した。その後、さらにキシレン10部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を1時間かけて反応容器に滴下し、滴下終了後1時間熟成させ、不揮発分55%の水酸基含有アクリル樹脂No.2溶液を得た。得られた水酸基含有アクリル樹脂No.2の酸価は15.6mgKOH/g、水酸基価は144.9mgKOH/g、重量平均分子量は20,000であった。
製造例10 ラジカル重合性不飽和基含有化合物(a6)溶液の製造
攪拌機、温度計、還流冷却器、及び滴下装置を備えた反応容器に、メトキシプロピルアセテート25.3部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート環付加物(NCO含量21%)50.0部、ジブチルスズジラウレート0.02部、及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.2部の混合物を仕込んだ。該混合物を攪拌しながら、50℃まで加熱した。続いて、混合物の温度が60℃を超えないようにしながら、プラクセルFA−2D(商品名、ダイセル化学社製、カプロラクトン変性ヒドロキシエチルアクリレート)51.1部を8時間かけて滴下し、混合物を60℃で更に1時間撹拌し、不揮発分80%のラジカル重合性不飽和基含有化合物(a6)溶液を得た。得られたラジカル重合性不飽和基含有化合物のイソシアネート当量は681、不飽和基当量は681、重量平均分子量は1,021であった。
製造例11 変性コロイダルシリカNo.1溶液の製造
サーモスタット、撹拌機、還流冷却器及び空気吹込装置を備え付けた反応容器にスノーテックスPMT−ST(日産化学工業社製、商品名、コロイダルシリカ、30%)333.3部(固形分100部)、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン5部を仕込み、反応容器内に乾燥空気を吹き込みながら80℃に昇温した。その温度に3時間保ち、仕込んだ3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランが実質的に全てPMT−STと反応したのを確認した後、冷却して、固形分31%の変性コロイダルシリカNo.1溶液を得た。
製造例12 生成物(a8−1)
還流冷却器、温度計、空気導入管、攪拌機を取り付けたセパラブルフラスコに、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン685部、2−ヒドロキシエチルアクリレート315部、p−メトキシフェノール1部を仕込み、乾燥空気を吹き込みながら100℃で12時間反応させ、生成物(P1)を得た。
次に、還流冷却器、温度計、攪拌機を取り付けたセパラブルフラスコに、生成物(P1)728部、テトラヒドロフラン2800部を入れて常温で攪拌した。テトララブチルアンモニウムフルオリド三水和物4部を脱イオン水54部に溶解してフラスコに投入し、20℃にて24時間反応させた。1−メトキシ−2−プロパノール500部を入れて、減圧蒸留にて揮発分を除去した後、更に1−メトキシ−2−プロパノール500部を入れて減圧蒸留し、溶媒を交換した。生成物を1000部に調整し、固形分50%の生成物(a8−1)溶液1000部を得た。
生成物(a8−1)について29Si−NMR分析を行った結果、Siに結合した3つの酸素原子が全て他のSiと結合したT3構造に由来する−70ppm付近のピークのみが確認され、T0,T1、T2構造に由来するピークは観測されなかった。
また、生成物(a8−1)について1H−NMR分析を行った結果、Siに結合したメチレン基に由来する0.6ppmのピークが確認された。また、アクリロイルオキシ基の炭素−炭素不飽和結合に由来する5.9ppm、6.1ppm、6.4ppmのピークが確認された。これらのピーク強度比より計算したSiに結合したメチレン基に対するアクリロイルオキシ基の炭素−炭素不飽和結合のモル比率は、1.01であった。
また、生成物(a8−1)についてFT−IR分析を行った結果、ウレタン結合に帰属する1540cm−1付近のピークが確認された。
また、生成物(a8−1)についてゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)分析を行った結果、重量平均分子量は2,500であった。
生成物(a8−1)についての前記29Si−NMR、1H−NMR、FT−IR、GPCの結果から、生成物(a8−1)が、ケイ素原子に直接に結合した有機基の全てが下記式(1)で表される有機基
を有するシルセスキオキサン化合物であって、該シルセスキオキサン化合物がSi−OH基のほとんど全てが加水分解縮合した構造である重量平均分子量2,500のシルセスキオキサン化合物であることが確認された。
還流冷却器、温度計、空気導入管、攪拌機を取り付けたセパラブルフラスコに、Glycidyl POSS cage mixture(商品名、Hybrid Plastics社製)100部及び酢酸ブチル140部を仕込み、60℃で攪拌しながら溶解させた。ここに酢酸40部、p−メトキシフェノール0.5部、及びテトラブチルアンモニウムブロミド10部を仕込み、乾燥空気を吹き込みながら120℃で12時間反応させた。80℃まで冷却し、2−イソシアネートエチルアクリレート85部を加えて80℃で10時間反応させた後、減圧蒸留にて揮発分を除去し、1−メトキシ−2−プロパノールを500g加えてさらに減圧蒸留し、固形分50%の生成物(a8−2)溶液を得た。
原材料として用いたGlycidyl POSS cage mixtureは、3−グリシドキシプロピル基含有籠型ポリシルセスキオキサンであり、重量平均分子量は1,800、エポキシ当量は168g/eqであった。
生成物(a8−2)について29Si−NMR分析を行った結果、Siに結合した3つの酸素原子が全て他のSiと結合したT3構造に由来する−70ppm付近のピークのみが確認され、ヒドロキシシリル基の存在を示すT1やT2構造に由来するピークは確認されなかった。
また、生成物(a8−2)について1H−NMR分析を行った結果、Siに結合したメチレン基に由来する0.6ppmのピークが確認された。また、アクリロイルオキシ基の炭素−炭素不飽和結合に由来する5.9ppm、6.1ppm、6.4ppmのピークが確認された。これらのピーク強度比より計算したSiに結合したメチレン基に対するアクリロイルオキシ基の炭素−炭素不飽和結合のモル比率は、1.00であった。また、エポキシ基に帰属するピークは確認されなかった。滴定によって求めたエポキシ当量は10,000g/eq以上であった。
また、生成物(a8−2)についてFT−IR分析を行った結果、原材料であるGlycidyl POSS cage mixtureにおいて確認されなかったウレタン結合に帰属する1540cm−1付近の幅広いピークが確認された。
また、生成物(a8−2)についてGPC分析を行った結果、重量平均分子量は4,000であった。
生成物(a8−2)についての前記29Si−NMR、1H−NMR、FT−IR、GPCの結果から、生成物(a8−2)が、ケイ素原子に直接に結合した有機基の全てが下記式(2)で表される有機基
を有するシルセスキオキサン化合物であって、該シルセスキオキサン化合物の55%以上がSi−OH基の全てが加水分解縮合した構造である重量平均分子量4,000のシルセスキオキサン化合物であることが確認された。
製造例14 クリヤ塗料No.1の製造
製造例1で得られた化合物No.1を25部(固形分20部)、製造例4で得られた化合物No.4を100部(固形分80部)、ダロキュア1173(注5)3.0部、酢酸ブチル129.5部を均一に混合し、固形分40%のクリヤ塗料No.1を得た。
なおクリヤ塗料No.1の化合物No.1と化合物No.4の水トレランスの差は、8.2であった。
各成分の配合を表1〜表3に示す配合とする以外は製造例14と同様にして、クリヤ塗料No.2〜No.38を得た。
(注2)TMPTA:トリメトロールプロパントリアクリレート、平均官能基数3、水トレランス7.2
(注3)UN−901T:根上工業社製、商品名、ウレタンアクリレート、平均官能基数9、水トレランス1.5
(注5)ダロキュア1173:チバ スペシャルティ ケミカルズ社製、商品名、光重合開始剤
(注6)イルガキュア500:チバ スペシャルティ ケミカルズ社製、商品名、光重合開始剤
(注7)スノーテックスMPA−ST:日産化学社製、商品名、コロイダルシリカ、固形分40%。
各成分の配合を表4に示す配合とする以外は製造例11と同様にして、クリヤ塗料No.39〜No.45を得た。
製造例52 着色塗料No.1
レタンPGハイブリッドエコサンメタリック塗料(関西ペイント社製、商品名、ラッカー型塗料)の50部に対して、レタンPGエコシンナー30(関西ペイント社製、混合シンナー)を50部加えて攪拌し、着色塗料No.1溶液を得た。
レタンPGハイブリッドエコサンメタリック(関西ペイント社製、商品名、ラッカー型塗料)の50部に対して、レタンPGエコシンナー30(関西ペイント社製、混合シンナー)を50部、ダロキュアTPO(注4)を1部加えて攪拌し、着色塗料No.2溶液を得た。
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器に脱イオン水130部及びアクアロンKH−10(注8)0.52部を仕込み、窒素気流中で撹拌混合し、80℃に昇温した。次いで下記のモノマー乳化物(1)のうちの全量の1%量及び6%過硫酸アンモニウム水溶液5.3部とを反応容器内に導入し80℃で15分間保持した。その後、残りのモノマー乳化物(1)を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行った。その後、下記のモノマー乳化物(2)を1時間かけて滴下し、1時間熟成した後、5%ジメチルエタノールアミン水溶液40部を反応容器に徐々に加えながら30℃まで冷却し、100メッシュのナイロンクロスで濾過しながら排出し、平均粒子径100nm[サブミクロン粒度分布測定装置「COULTER N4型」(ベックマン・コールター社製)を用いて、脱イオン水で希釈し20℃で測定した。]、不揮発分30%、酸価33mgKOH/g、水酸基価25mgKOH/gの水酸基含有アクリル樹脂エマルションを得た。
モノマー乳化物(1):脱イオン水42部、アクアロンKH−10(注7参照)0.72部、メチレンビスアクリルアミド2.1部、スチレン2.8部、メチルメタクリレート16.1部、エチルアクリレート28部及びn−ブチルアクリレート21部を混合攪拌して、モノマー乳化物(1)を得た。
モノマー乳化物(2):脱イオン水18部、アクアロンKH−10(注7参照)0.31部、過硫酸アンモニウム0.03部、メタクリル酸5.1部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5.1部、スチレン3部、メチルメタクリレート6部、エチルアクリレート1.8部及びn−ブチルアクリレート9部を混合攪拌して、モノマー乳化物(2)を得た。
温度計、サーモスタット、攪拌装置、還流冷却器及び水分離器を備えた反応容器に、トリメチロールプロパン109部、1,6−ヘキサンジオール141部、ヘキサヒドロ無水フタル酸126部及びアジピン酸120部を仕込み、160℃〜230℃の間を3時間かけて昇温させた後、230℃で4時間縮合反応させた。次いで、得られた縮合反応生成物にカルボキシル基を付加するために、さらに無水トリメリット酸38.3部を加え、170℃で30分間反応させた後、2−エチル−1−ヘキサノールで希釈し、酸価が46mgKOH/g、水酸基価が150mgKOH/g、固形分70%、重量平均分子量が6,400である水酸基含有ポリエステル樹脂溶液(PE1)を得た。
攪拌混合容器内において、アルミニウム顔料ペースト「GX−180A」(旭化成メタルズ社製、金属含有量74%)19部、2−エチル−1−ヘキサノール35部、リン酸基含有樹脂溶液(注9)8部及び2−(ジメチルアミノ)エタノール0.2部を均一に混合して、光輝性顔料濃厚液(P1)を得た。
製造例54で得られた水酸基含有アクリル樹脂エマルション150部、製造例55で得られた水酸基含有ポリエステル樹脂溶液(PE1)64部、製造例56で得られた光輝性顔料濃厚液(P1)62部及び「サイメル202」(商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、メラミン樹脂、不揮発分80%)12.5部を均一に混合し、更に、脱イオン水及び2−(ジメチルアミノ)エタノールを加えてpH8.0、固形分23%の着色塗料No.3を得た。
被塗物Aの作成
ポリプロピレンNX−280AK(三菱油化株式会社製、板厚3.2mm)をトリクロルエタン蒸気脱脂1分間行った後に80℃で10分乾燥させた。次いで、プライマーとして「ソフレックスNo.1000」(関西ペイント株式会社製、ポリオレフィン含有導電有機溶剤型プライマー塗料)を乾燥膜厚15μm塗装し、常温で3分間セッティングを行って「被塗物A」とした。
脱脂及びりん酸亜鉛処理した冷延鋼板(JISG3020、400×300×0.8mm)に、カチオン電着塗料「エレクロンGT−10」(商品名:関西ペイント株式会社製、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネート化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分間加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
得られた電着塗面に、中塗塗料「TP−65−2(白塗色)」(関西ペイント株式会社製、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系、有機溶剤型)をエアスプレーにて硬化塗膜に基づいて膜厚30μmになるように塗装し、140℃で30分間加熱して架橋硬化させて、中塗塗膜を形成した塗板を「被塗物B」とした。
上記「被塗物A」に、製造例59で着色塗料No.1を回転霧化型塗装機を用いて乾燥膜厚が15μmとなるように塗装し、80℃で3分間プレヒートを行った。
次いで、製造例14で得たクリヤ塗料No.1を乾燥膜厚が30μmとなるようエアスプレー塗装した。続いて、80℃で3分間プレヒートした後、Dバルブ(注17)を用い1,500mJ/cm2の照射量で活性エネルギー線を照射した。続いて90℃で10分間加熱乾燥させて試験板を得た。
クリヤ塗料の種類を表5〜表7に示すものに変更した以外は実施例1と同様にして試験板を得た。
着色塗料及びクリヤ塗料の種類、光照射の光源を表8及び表9に示すものに変更した以外は実施例1と同様にして試験板を得た。
(注19)パルス:マテリアルサイエンス社製、商品名、キセノンパルス紫外線照射装置。
クリヤ塗料を表10に示すものに変更した以外は実施例1と同様にして試験板を得た。
(注11)付着性:
試験板の塗膜面にJIS K 5600−5−6(1990)に準じて塗膜に2mm×2mmのゴバン目100個を作り、その面に粘着テープを貼着し、急激に剥がした後に、塗面に残ったゴバン目塗膜の数を評価した。
◎:残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けなし
○:残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けあり
△:残存個数/全体個数=99個〜90個/100個
×:残存個数/全体個数=89個以下/100個。
各試験板について光沢測定により仕上り性を評価した。
JIS K5600−4−7(1999)の鏡面光沢度(60度)に準じて各塗面の光沢度を測定した。測定した光沢度を下記基準により評価した。
◎:鏡面光沢度が90以上
○:鏡面光沢度が70以上90未満
△:鏡面光沢度が50以上70未満
×:鏡面光沢度が50未満。
各試験板について、ASTM D1044に準じて、テーバー磨耗試験(磨耗輪CF−10P、荷重500g、100回転)を行った。試験前後の塗膜について、JIS K5600−4−7(1999)の鏡面光沢度(60度)に準じて各塗面の光沢度を測定した。試験前の光沢度に対する試験後の光沢度を光沢保持率(%)として求め、下記基準により評価した。
◎:光沢保持率90%以上
○:光沢保持率80%以上90%未満
△:光沢保持率60%以上80%未満
×:光沢保持率60%未満。
各試験板上に、スチールウール#0000を乗せ、学振型摩擦堅牢度試験器を用いて、1kgf/cm2の荷重をかけて10往復させた。
試験前後の塗膜について、JIS K5600−4−7(1999)の鏡面光沢度(60度)に準じて各塗面の光沢度を測定した。試験前の光沢度に対する試験後の光沢度を光沢保持率(%)として求め、下記基準により評価した。
◎は、光沢保持率90%以上
○は、光沢保持率80%以上90%未満
△は、光沢保持率60%以上80%未満
×は、光沢保持率60%未満。
各試験板について、JIS K 5600−7−8(1999)に準拠して、サンシャインウェザオメーターを用いて2000時間の耐候性試験を行った。試験後の試験板について、付着性を評価した。
各塗面にJIS K 5600−5−6(1990)に準じて塗膜に2mm×2mmのゴバン目100個を作り、その面に粘着テープを貼着し、急激に剥がした後に、塗面に残ったゴバン目塗膜の数を評価した:
◎は、残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けなし
○は、残存個数/全体個数=100個/100個で縁欠けあり
△は、残存個数/全体個数=99個〜90個/100個
×は、残存個数/全体個数=89個以下/100個。
各塗膜表面に1%硫酸水溶液を0.5mL滴下して、温度20℃、相対湿度65%の雰囲気下に24時間放置した後に、塗膜表面をガーゼで拭取り、外観を目視評価した。
◎は、塗膜表面の異常が認められないもの
○は、塗膜表面にわずかに跡がみられるが、水洗すると消えるもの
△は、塗膜表面に変色又は白化が少し認められるもの
×は、塗膜表面の変色又は白化が著しいもの。
Claims (12)
- 被塗物に、着色塗料(B)を塗装して着色塗膜を形成する工程、着色塗膜上に、クリヤ塗料(A)を塗装してクリヤ塗膜を形成する工程、並びに活性エネルギー線を照射する工程を含む方法であって、クリヤ塗料(A)が、重量平均分子量250〜1500未満、水トレランス5以上で分子中に平均2個以上のアクリロイル基を有する化合物(a1)、重量平均分子量1,500以上でかつ水トレランスが0.5〜4.5である分子中に平均2個以上アクリロイル基を有する化合物(a2)、光重合開始剤(a3)を含み、
かつ化合物(a1)と化合物(a2)の水トレランスの差が1.0〜10.0であることを特徴とする複層塗膜形成方法。 - 化合物(a1)が、ウレタン結合を有する化合物である請求項1に記載の複層塗膜形成方法。
- 化合物(a2)が、重量平均分子量1,500〜30,000のウレタンアクリレート、又はアクリルアクリレートである請求項1又は2に記載の複層塗膜形成方法。
- 光重合開始剤(a3)が、20℃で液状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- 活性エネルギー線の光源が、パルスキセノンランプである請求項1〜4のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- クリヤ塗料(A)が、水酸基含有樹脂(a4)を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- クリヤ塗料(A)が、ポリイソシアネート化合物(a5)を含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- クリヤ塗料(A)が、カプロラクトン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとポリイソシアネート化合物とを反応してなり、300〜3,800の範囲のイソシアネート当量を有するラジカル重合性不飽和基含有化合物(a6)を含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- クリヤ塗料(A)が、コロイダルシリカ(a7)を含有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- クリヤ塗料(A)が、シルセスキオキサン化合物(a8)を含有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- 着色塗料(B)が、光重合開始剤(a3)を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の複層塗膜形成方法による塗装物品。
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