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JP3828398B2 - 塗装方法 - Google Patents

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JP3828398B2
JP3828398B2 JP2001328654A JP2001328654A JP3828398B2 JP 3828398 B2 JP3828398 B2 JP 3828398B2 JP 2001328654 A JP2001328654 A JP 2001328654A JP 2001328654 A JP2001328654 A JP 2001328654A JP 3828398 B2 JP3828398 B2 JP 3828398B2
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勉 永棹
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車外板、鉄道車両、産業機器、木工などの塗装方法に関し、非常に短時間に良好な仕上りが得られる塗装方法に関する。本発明は特に自動車補修用として有用である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
自動車外板などの補修塗装は、損傷箇所の旧塗膜を剥離処理後、該箇所にパテ材を充填し、乾燥後該パテ面を研磨し、ついでこの上にプライマーを塗装し研磨し、上塗り塗装、クリヤー塗装を順次行って仕上げる塗装システムが用いられている。
【0003】
こうした補修システムに使用される塗料として、例えば、パテ層には不飽和基含有ポリエステル樹脂系の常温硬化型の2液型の塗料が、プライマー層やクリヤー層には、アクリルウレタン系の2液型塗料が用いられるのが一般的であり、通常自然乾燥又は熱風による強制乾燥が行われている。この補修塗装方法では、塗装後の硬化に60℃雰囲気で20分から1時間の乾燥時間を要するために、全ての補修工程全体として長時間を要するという問題があった。またいずれの塗料も2液型であり、取扱い難く、1液型への移行が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、下地処理層において一液型光硬化型の組成物を使用し、さらにベースコート料やクリヤー塗料にも1液型の組成物を使用することにより、取扱い易くしかも補修工程全体の時間が大幅に短縮でき、硬度、層間付着性、仕上り性等の性能が良好な塗膜を形成できること見出し、本発明に到達した。
【0005】
すなわち本発明は、
1.被塗物面に光硬化型パテ組成物(I)を塗布し、次いでその上に、重合性不飽和基をウレタン結合を介して側鎖に含むアクリル樹脂(A)、1分子中に1個以上の重合性不飽和基を含有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)、光重合開始剤を含有する光硬化型プライマー組成物(II)を塗装し、光照射した後、その上に着色ベース塗料組成物(III)、及び下記(1)〜(3)の一液型クリヤー組成物(IV)を順次塗装することを特徴とする塗装方法、
(1)(a)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂、(b)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を、少なくとも1種以上含有する化合物、及び(c)シロキシ基解離触媒を含有する1液型のクリヤー組成物、
(2)(a)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂、(b)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を、少なくとも1種以上含有する化合物、(c)シロキシ基解離触媒、(d)重合性不飽和基含有化合物、及び(e)光重合開始剤を含有する1液型のクリヤー組成物、
(3)(f)重合性不飽和基を有し、且つシロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂、(b)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を、少なくとも1種以上含有する化合物、(c)シロキシ基解離触媒、及び(e)光重合開始剤を含有する1液型のクリヤー組成物、
.光硬化型パテ組成物(I)による塗膜層と、該塗膜面上に形成された光硬化型プライマー組成物(II)による塗膜層を、光線を照射して両塗膜面を同時に硬化せしめてなる1項記載の塗装方法、
.着色ベース塗料組成物(III)を塗装し、該塗膜面上にクリヤー組成物(IV)を塗装し、加熱により両塗膜面を同時に硬化せしめてなる項記載の塗装方法、
.着色ベース塗料組成物(III)を塗装し、該塗膜面上にクリヤー組成物(IV)を塗装し、光線を照射して両塗膜面を同時に硬化せしめてなる項記載の塗装方法、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において各塗装工程に使用される組成物について説明する。
【0007】
光硬化型パテ組成物(I)
本発明方法に用いられる光硬化型パテ組成物(I)は、重合性不飽和基含有樹脂、重合性不飽和化合物に光重合開始剤を含むものである。
【0008】
重合性不飽和基含有樹脂は、1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する樹脂であり、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリブタジエン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂に(メタ)アクリレート基やアリル基等を導入したものが挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
【0009】
重合性不飽和化合物は反応性希釈剤として、塗料粘度や塗料中の不飽和基濃度を調整するために配合されるものであり、具体的には、エチレン性不飽和基を有するモノマーもしくはオリゴマーが挙げられ、例えばエチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−フェニル)プロパン、ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタン、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパンなどの1価又は多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル;エチレングリコールジマレート、プロピレングリコールジイタコネートなど;4−(メタ)アクリロイルオキシメトキシカルボニルフタル酸、4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボニルフタル酸などの4−(メタ)アクリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸及びその酸無水物;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合物;ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、トリアリルフタレート;エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリジメチルシリコンジ(メタ)アクリレート、ウレタンオリゴマーなどが挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して使用できる。
【0010】
尚、本発明において「(メタ)アクリレート」は、「アクリレートまたはメタクリレート」を表す。
【0011】
光重合開始剤としては、例えば紫外線、可視光線、近赤外線等の光線照射の光エネルギ−で励起されることでラジカルを発生し、ラジカル重合を開始するものであればよく、例えば4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1等のアセトフェノン系化合物;チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系化合物;ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等のベンジル系化合物;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ミヒラーズケトン、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4、4´−ジクロロベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエーテル系化合物;カンファ−キノン、アントラキノン、3−ケトクマリン、α−ナフチル、2,4,6−トリメチルベンゾイル、ジフェニルホスフィンオキシド、アシルホスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、10−ブチル−2−クロロアクリドン、フルオレノンなどが挙げられる。
【0012】
該光重合開始剤には必要に応じてホウ素系増感剤、酸素除去剤、連鎖移動剤、有機過酸化物を併用してもよい。
【0013】
上記光硬化型パテ組成物(I)においては、素地や上塗り層との付着性向上、作業性向上などの点から、さらに必要に応じてセルロースアセテートブチレート、ニトロセルロース等の繊維素誘導体、非反応性希釈剤、熱可塑性樹脂、リン酸基含有化合物、充填剤などを含有することができる。
【0014】
光硬化型プライマー組成物( II
本発明に使用される光硬化型プライマー組成物(II)は、重合性不飽和基をウレタン結合を介して側鎖に含むアクリル樹脂(A)、1分子中に1個以上の重合性不飽和基を含有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)、光重合開始剤(C)を含有する。
【0015】
ウレタン結合を介して重合性不飽和基を側鎖に含むアクリル樹脂(A)は、例えば水酸基含有アクリル樹脂と1分子中にイソシアネート基と重合性不飽和基を有する化合物を反応させる方法、イソシアネート基含有アクリル樹脂と1分子中に水酸基と重合性不飽和基を有する化合物を反応させる方法等によってアクリル樹脂に重合性不飽和基を導入して得られるものである。該重合性不飽和基としては(メタ)アクリロイル基、ビニル基、ビニルエ−テル基、アリル基等が挙げられ、その濃度はアクリル樹脂(A)固形分中0.2〜2.0mol/kg、好ましくは0.3〜1.5mol/kg範囲内で含まれることが好適である。
【0016】
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)は、付着性、耐水性を向上させるために配合するものであり、例えば、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有する化合物、水酸基含有重合性不飽和単量体、及び1価アルコールとの反応により得られるものが好適に使用できる。
【0017】
水酸基含有重合性不飽和単量体は、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)に重合性不飽和基を導入するために使用するものであり、1価アルコールは、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)の過剰のイソシアネート基を封鎖する目的、及び不飽和基の濃度を調整するために使用されるものである。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)の重合性不飽和基の量は、該成分(B)固形分中1.0〜2.5mol/kgの範囲内が好適である。
【0018】
光重合開始剤(C)としては、上記光硬化型パテ組成物(I)で説明したものと同様のものが使用できる。
【0019】
上記光硬化型プライマー組成物(II)には、光硬化型パテ組成物(I)の説明で列記したごとき重合性不飽和化合物を含有することが望ましい。該光硬化型プライマー組成物(II)には、さらに必要に応じて体質顔料、繊維素誘導体、非反応性希釈剤、熱可塑性樹脂、リン酸基含有化合物、充填剤、樹脂粒子などを含有することができる。
【0020】
本発明において光硬化型プライマー組成物(II)は、上記パテ面に塗布するものであり、該パテ層が硬化されていることが望ましいが、工程削減の点から上記光硬化型パテ組成物(I)の塗装後、未硬化のままで該塗膜面上に光硬化型プライマー組成物(II)を塗装し、光照射して両塗膜面を同時に硬化することもできる。
【0021】
上記のごとくウェット・オン・ウェットの塗装工程を採用する場合、光硬化型パテ組成物(I)及び光硬化型プライマー組成物(II)により形成される塗膜層は、共に、光線を透過しやすいことが望ましく、特にPVC(顔料体積濃度)が、光硬化型パテ組成物(I)が10〜30%であり、光硬化型プライマー組成物(II)が10〜40%の範囲が好ましい。また、これら(I)及び(II)においては使用される顔料として光透過率の高い体質顔料を含有することが好ましい。こうした光透過率の高い体質顔料としては、例えばタルク、マイカ、硫酸バリウム、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、石英、ガラス等が挙げられる。また、この場合、必要に応じて充填剤、樹脂粒子を併用してもよい。また、この場合該組成物(I)及び(II)で使用される光重合開始剤としては、塗膜内部まで硬化させるために可視光もしくは近赤外光のような長波長で励起する化合物が好ましい。
【0022】
着色ベース塗料組成物( III
本発明の塗装方法において、着色ベース塗料組成物(III)には、アクリルラッカ−、ウレタン硬化型塗料、フッ素樹脂系塗料などの通常補修用に使用されている有機溶剤系、水系等の塗料が特に制限なく使用できる。
【0023】
着色ベース層においては、通常の常温乾燥、加熱による強制乾燥により塗膜が得られるものであるが、本発明においては補修工程短縮のために特に、該着色ベース塗料組成物(III)を塗装した後、未硬化のままで後述のクリヤー組成物(IV)を塗装することが望ましい。この場合、着色ベース塗料組成物(III)として、1液型の組成物が好ましく、特に活性水素基を有する樹脂、及び着色顔料を主成分とする組成物が好適である。
【0024】
該樹脂に含まれる活性水素基としては、水酸基、ヒドロキシフェニル基、アミノ基等があげられ、本発明においては硬化性が良好で着色が少ないことから水酸基を有する樹脂が好適であり、例えば、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有ポリエステル樹脂、水酸基含有ポリウレタン樹脂、水酸基含有ポリエ−テル樹脂等が挙げられる。
【0025】
上記着色顔料としては、アルミニウムペ−スト、パ−ル粉、グラファイト、MIOなどの光輝顔料、チタン白、フタロシアニンブル−、カ−ボンブラックなどが挙げられ、必要に応じて、体質顔料を配合してもよい。
【0026】
また、さらに必要に応じてリン酸基含有アクリル樹脂、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、表面調整剤、顔料分散剤、硬化触媒等の塗料用添加剤を配合することができる。
【0027】
1液型クリヤー組成物( IV 本発明に用いられるクリヤー組成物(IV)は、以下の(1)〜(3)である。
【0028】
(1)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂(a)、シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を少なくとも1種以上含有する化合物(b)、及びシロキシ基解離触媒(c)を含有する1液型クリヤー組成物。
【0029】
(2)シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂(a)、シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を少なくとも1種以上含有する化合物(b)、シロキシ基解離触媒(c)、重合性不飽和基含有化合物(d)、及び光重合開始剤(e)を含有する1液型クリヤー組成物。
【0030】
(3)重合性不飽和基を有し、且つシロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂(f)、シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を少なくとも1種以上含有する化合物(b)、シロキシ基解離触媒(c)、及び光重合開始剤(e)を含有する1液型クリヤー組成物。
【0031】
上記シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂(a)は、通常、これら各反応性官能基をそれぞれ有するビニル系単量体を適宜選択し、これらと共重合可能なその他のビニル系単量体とを、ラジカル重合開始剤の存在下に溶液重合法などの常法によって共重合させることにより得られる。具体的には、シロキシ基含有ビニル系単量体、イソシアネ−ト基含有ビニル系単量体のいずれか一方又は両方を含有する単量体混合物を共重合させるものである。
【0032】
上記シロキシ基含有ビニル系単量体として代表例を示すと、例えば、トリメチルシロキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシブチル(メタ)アクリレート、トリエチルシロキシエチル(メタ)アクリレート、トリエチルシロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリエチルシロキシブチル(メタ)アクリレート等のトリアルキルシロキシアルキル(メタ)アクリレート類が挙げられるが、これに限らず水酸基含有ビニル系単量体中の水酸基を公知慣用のシリル化剤でシロキシ基に変換した化合物であればいずれも用いることができる。すなわち、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートにε−カプロラクトンを付加させたもの、ポリオキシアルキレングリコール(メタ)アクリレート類をそれぞれトリメチルクロロシラン、t−ブチルジメチルクロロシラン等のシリル化剤でシロキシ基に変換した化合物等も用いることができる。
【0033】
イソシアネート基含有ビニル系単量体としては、代表例を示すと、例えば、イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、イソシアネートプロピル(メタ)アクリレート、メタ−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等が挙げられるが、これに限らずヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有ビニル系単量体とイソホロンジイソシアネートなどの多官能イソシアネート化合物の付加物も用いることができる。
【0034】
上記の反応性官能基を有するビニル系単量体と共重合可能なその他のビニル系単量体として代表例を示すと、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、(n−,i−,t−)ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエステル又はシクロアルキルエステル;メトキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メタ)アクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、2−カルボキシエチル(メタ)アクリレートなどのカルボキシル基含有重合性不飽和単量体;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有重合性不飽和単量体;パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレート;CF2 =CF2 、CHF=CF2 、CH2 =CF2 、CClF=CF2 等の一般式CX2 =CX2 (式中、Xは同一もしくは異なってH、Cl、Br、F、アルキル基またはハロアルキル基を示す。ただし、式中に少なくとも1個のFを含有する。)で表わされるフルオロオレフィン;2−(2'−ヒドロキシ−5'−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンなどの紫外線吸収性もしくは紫外線安定性重合性不飽和単量体;さらに、これらの単量体の1種および/またはそれ以上の単量体の重合体で、片末端に共重合性2重結合を有する、いわゆるマクロモノマーも反応性官能基を有するビニル系単量体と共重合可能な単量体として挙げられる。これらは所望の物性に応じて適宜選択して使用できる。
【0035】
上記単量体混合物の溶液重合時に用いる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等のアルキルベンゼン誘導体;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸アミル、酢酸メトキシブチル、セロソルブアセテート等の酢酸エステル系溶剤;ジオキサン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系溶剤;メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上混合して使用できる。
【0036】
ラジカル重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、ジt−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ラウリルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物;α,α’−アゾビスイソブチロニトリル、α,α’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
【0037】
上記樹脂(a)は、硬化性、耐酸性向上の点から、さらにアルコキシシリル基を含有してもよい。該アルコキシシリル基を含有せしめるには上記共重合成分としてさらにアルコキシシリル基含有ビニル系単量体を使用することによる。
【0038】
上記アルコキシシリル基含有ビニル系単量体としては、代表例を示すと、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、スチリルエチルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトオキシシラン等が挙げられる。
【0039】
上記のビニル系単量体、溶媒、重合開始剤を用いて通常のラジカル溶液重合法により得られる樹脂(a)は、重量平均分子量1,000〜200,000、さらには2,000〜100,000の範囲内であることが好ましい。重量平均分子量が1,000より小さいと満足する乾燥性が得られ難く、また得られる塗膜の耐候性、耐久性が低下する傾向にある。一方、200,000より大きいと仕上がり外観の低下を引き起こすので好ましくない。
【0040】
一方、重合性不飽和基を有し、且つシロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂(f)は、重合性不飽和基を1分子当たり少なくとも1個以上、好ましくは約2〜50個、シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を1分子当たり平均約2〜約100個、好ましくは約2〜約50個含むものが好ましく、通常、官能基を有するビニル系単量体を適宜選択し、これらと共重合可能なその他のビニル系単量体とを含む単量体混合物、具体的には上記樹脂(a)で列記の如きシロキシ基含有ビニル系単量体、イソシアネ−ト基含有ビニル系単量体のいずれか一方又は両方を含有する単量体混合物を、ラジカル重合開始剤の存在下に溶液重合法などの常法によって共重合させて得られる共重合体に、重合性不飽和基を導入することにより得られる。
【0041】
該重合性不飽和基としては、300nmの波長を有する光線によりラジカル重合反応を起こすものであれば特に制限されないが、具体的には(メタ)アクリロイル基、ビニル基、ビニルエ−テル基、アリル基等が挙げられる。これらの中でも特に(メタ)アクリロイル基が好適である。
【0042】
上記重合性不飽和基の導入方法としては、従来公知の手法が特に制限なくでき、例えば、上記共重合体の共重合成分にカルボキシル基含有重合性不飽和単量体を使用してカルボキシル基を導入し、これにグリシジル(メタ)アクリレ−トを付加させる、或いは上記共重合体の共重合成分にエポキシ基含有重合性不飽和単量体を使用してエポキシ基を導入し、これに(メタ)アクリル酸を付加させる、或いは上記共重合体がイソシアネ−ト基を有する場合には、これに2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等を付加させる、或いは上記共重合体がシロキシ基(水酸基)を有する場合には、これに2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等とジイソシアネ−ト化合物との等モル付加反応物を付加させる、などの手法が挙げられ、これらのうち、耐候性、塗膜物性の点から共重合体中のシロキシ基(水酸基)に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等とジイソシアネ−ト化合物との等モル付加反応物を付加させる手法によって得られる樹脂が好適である。
【0043】
上記シロキシ基及びイソシアネ−ト基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を少なくとも1種以上含有する化合物(b)は、低分子化合物でも樹脂であってもよく、樹脂(a)がシロキシ基を有する場合にはイソシアネ−ト基含有化合物あるいはイソシアネ−ト基及びシロキシ基含有樹脂であり、樹脂(a)がイソシアネ−ト基を有する場合にはシロキシ基含有化合物あるいはシロキシ基及びイソシアネ−ト基含有樹脂である。また該化合物(b)は、樹脂(a)がシロキシ基及びイソシアネ−ト基の両方を有する場合には、樹脂(a)と同一であってもよい。
【0044】
上記(b)成分として用いられるイソシアネート基含有化合物としては、1分子中にイソシアネート基を少なくとも2個含有するポリイソシアネ−ト化合物が使用でき、代表例を示すと、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサンもしくはイソホロンジイソシアネート等の環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類等の有機ジイソシアネートそれ自体、またはこれらの各有機ジイソシアネートと多価アルコール、低分子量ポリエステルあるいは水等との付加物、あるいは上記した各有機ジイソシアネート同士の環化重合体、さらにはイソシアネート・ビウレット体等が挙げられる。さらに、該(b)成分としてイソシアネート基含有ビニル系単量体をスチレン、(メタ)アクリル酸エステル類等と共重合して得られる樹脂も使用できる。
【0045】
耐スリキズ性、溶剤に対する溶解性の点からは、該ポリイソシアネ−ト化合物として、ジイソシアネートと長鎖の多価アルコールとの付加物、例えば上述のジイソシアネ−トと、炭素数10〜30のアルキレンジオ−ル、ポリカプロラクトンポリオ−ル、ポリエ−テルポリオ−ル、ポリエステルポリオ−ルなどのポリオ−ルとを反応させてなるポリイソシアネ−ト化合物を用いることができ、中でもジイソシアネ−ト化合物とポリカプロラクトンジオ−ル及び/又はトリオ−ルととを反応させてなるポリイソシアネ−ト化合物が好適である。
【0046】
上記(b)成分として用いられるシロキシ基含有化合物としては、1分子中にシロキシ基を少なくとも2個含有する化合物が使用でき、具体的には1分子中に水酸基を少なくとも2個含有する化合物の水酸基を公知慣用のシリル化剤でシロキシ基に変換した化合物であればいずれも用いることができる。それらの化合物のうち代表的なものとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール等の2価アルコール類;これらの2価アルコール類にε−カプロラクトン等のラクトン類を付加したポリラクトンジオール類;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上のアルコール類;これら3価以上のアルコール類にε−カプロラクトン等のラクトン類を付加したポリラクトンポリオール類等をそれぞれトリメチルクロロシラン、t−ブチルジメチルクロロシラン等のシリル化剤でシロキシ基に変換した化合物等が挙げられる。さらに該(b)成分として、前記樹脂(a)の説明で列記したシロキシ基含有ビニル系単量体をスチレン、(メタ)アクリル酸エステル類等のその他のビニル系単量体と共重合して得られる樹脂も使用できる。
【0047】
上記(b)成分として用いられるシロキシ基及びイソシアネ−ト基含有樹脂としては、上記樹脂(a)の説明で列記したシロキシ基含有ビニル系単量体、イソシアネ−ト基含有ビニル系単量体及びこれらと共重合可能なその他のビニル系単量体とを、常法によって共重合させることにより得られるものが使用できる。
【0048】
上記(b)成分は、硬化性、耐酸性向上の点から、さらにアルコキシシリル基を含有してもよい。該アルコキシシリル基を含有せしめるには上記共重合成分としてさらに前記樹脂(a)の説明で列記したアルコキシシリル基含有ビニル系単量体を使用することによる。
【0049】
本発明においては、特に(a)成分としてシロキシ基を1分子中に2個以上含有する樹脂を、(b)成分としてポリイソシアネ−ト化合物を選んでなることが実用面から適当である。
【0050】
上記(a)及び(b)成分中のシロキシ基含有量は、両成分中のシロキシ基含有ビニル系単量体及び化合物としての組成量で、固形分で5〜60重量%、さらには10〜50重量%の範囲内であることが好ましい。10重量%より小さいと塗膜の架橋密度が低くなり塗膜物性が悪くなる傾向にある。一方、60重量%より多くしてもそれ以上性能の向上は望めない。
【0051】
上記(a)及び(b)成分中のシロキシ基は、塗装後に空気中の水分によって加水分解され、水酸基を生成する。よって(a)及び(b)成分中のイソシアネ−ト基含有ビニル系単量体及び化合物としての組成量は、イソシアネート基とシロキシ基より生成した水酸基が、当量比でNCO/OH=0.5〜2.0の範囲となるようにすることが好ましい。
【0052】
上記シロキシ解離触媒(c)は、シロキシ基を塗装後に空気中の水分によって加水分解して水酸基を生成するのを促進するものであり、例えば、リン酸及びその酸性エステル、亜リン酸エステル;パラトルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸等のスルホン酸及びそのアミン塩;トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸及びそのアミン塩等の酸性化合物等が挙げられる。
【0053】
上記シロキシ基解離触媒(c)の添加量は、塗料中の樹脂組成物の固形分に対して0.01〜10重量%、さらには0.1〜5重量%の範囲内であることが好ましい。0.01重量%より少ないと硬化性が低下し、10重量%より多いと塗膜の耐水性が劣る傾向にある。
【0054】
上記重合性不飽和基含有化合物(d)は、従来公知のものが制限なく使用でき、具体的には前記光硬化型パテ組成物の説明で列記した中から適宜選択して使用できる。
【0055】
上記重合性不飽和基含有化合物(d)の使用量は、塗料中の全樹脂固形分100重量部に対して5〜90重量部、好ましくは5〜80重量部の範囲内であることが望ましい。該使用量が5重量部未満では、得られる塗膜の光硬化による速乾性が不十分となり、90重量部を超えて多いと塗膜の体積収縮が大きくなり、付着性や塗膜物性が低下するので望ましくない。
【0056】
上記光重合開始剤(e)は、従来公知のものが制限なく使用でき、具体的には前記光硬化型パテ組成物の説明で列記した中から適宜選択して使用できる。
【0057】
上記光重合開始剤(e)の配合量は、塗料中の樹脂組成物の固形分に対して0.01〜10重量%の範囲内が適当である。
【0058】
上記1液型クリヤー組成物(IV)には、必要に応じてウレタン化触媒などの硬化触媒、水結合剤、繊維素誘導体、非反応性希釈剤、熱可塑性樹脂、ブロッキング防止剤、有機溶剤、紫外線吸収剤、光安定剤、塗面調整剤、酸化防止剤、流動調整剤等を適宜含有することができる。
【0059】
上記1液型クリヤー組成物(IV)は、また、上記塗料成分に噴射剤を添加し、塗料成分を噴射剤と共にエアゾ−ル容器に充填してエアゾ−ル塗料とすることができる。該噴射剤としては、公知のジメチルエ−テル、LPガス等を単独又は混合して使用することができる。
【0060】
塗装
本発明の塗装方法における、基材面としては、鉄、亜鉛、アルミなどの金属面やその化学処理面、プラスチック、木など、さらにこれらに塗装された旧塗膜面などが挙げられる。被塗面が損傷部の場合には、該損傷部を中心に必要によりその周囲までサンディングを行っておくのが適当である。かかるサンディングをした該損傷部内に、光硬化型パテ組成物(I)により処理をする。その処理方法としては、損傷部の状態に応じて適宜選択でき、上記光硬化型パテ組成物(I)を上述のごとき重合性不飽和化合物にて塗装粘度を調整し、損傷部にスプレ−付けする方法、上記光硬化型パテ組成物(I)を該損傷部にヘラ付けなどによって充填する方法が挙げられる。
【0061】
得られたパテ塗面は、光照射によって硬化せしめてもよいし、未硬化の状態で光硬化型プライマー組成物(II)を塗装し、光照射によって両層を同時に硬化せしめてもよい。
【0062】
使用する光源としては、従来公知のものが制限なく使用できる。具体的には、例えばハロゲンランプ、キセノンランプ、クリプトンランプ、メタルハライドランプ、蛍光灯、太陽光、半導体レ−ザ−、発光ダイオ−ドなどが挙げられる。照射条件は処理層の厚みや組成などにより適宜選択することができる。
【0063】
光硬化型プライマー組成物(II)の塗装は、スプレ−、ロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン等の従来公知の方法で行うことができ、塗装粘度を調整することでスプレ−塗装してもよい。プライマー塗膜は、乾燥膜厚で30〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内である。光照射によって硬化せしめたプライマー塗膜は必要に応じて研磨され、上塗り塗装に供される。
【0064】
着色ベース塗料組成物(III)の塗装は、スプレ−、ロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン等の従来公知の方法で行うことができ、塗装粘度を調整することでスプレ−塗装してもよい。得られる着色ベース塗膜は、乾燥膜厚で5〜100μm、好ましくは5〜50μmの範囲内である。本発明においては工程短縮、及び付着性の向上の点から着色ベース塗料組成物を塗布後、未硬化のままで該塗面上にクリヤー組成物(IV)を塗装することが望ましいが、必要に応じて該着色ベース塗膜を乾燥、あるいは加熱により強制乾燥させてもよい。
【0065】
クリヤー組成物(IV)の塗装は、例えば、スプレ−、ロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン等の従来公知の方法で行うことができ、塗装粘度を調整することでスプレ−塗装してもよい。
【0066】
得られるクリヤー塗膜はその組成によって加熱または光照射して硬化せしめるものであり、具体的にはクリヤー組成物(IV)が1液型クリヤー組成物(1)では加熱乾燥を行ない、クリヤー組成物(IV)が1液型クリヤー組成物(2)又は(3)では光照射を行なって、着色ベース塗膜が未硬化である場合は両塗膜を同時に硬化することができる。該クリヤー塗膜の膜厚は、乾燥膜厚で10〜200μm、好ましくは30〜100μmの範囲内が好適である。
【0067】
加熱乾燥の場合には、通常50〜100℃で10〜60分間加熱することができ、光照射の場合には、光照射に使用される光源としては、上記説明で列記したものが使用でき、照射条件はクリヤー膜あるいは着色ベース膜の厚みや組成などにより適宜選択することができる。
【0068】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。以下、特に断らない限り「部」及び「%」は、いずれも重量基準によるものとする。
【0069】
光硬化型パテ組成物の製造
製造例1〜2
下記表1に示される配合で各組成物を配合し、順次添加し分散混合攪拌して各パテ組成物(PT1)、(PT2)を得た。またパテ組成物(PT3)として、「LUCポリパテ」(関西ペイント社製、不飽和ポリエステル樹脂系常温硬化型2液型パテ組成物)を用いた。これらの組成物の可使時間及び研磨可能乾燥時間(光照射時間を含む)を表2に示す。
(注1)「SP−1507」:昭和高分子社製、アクリレート基含有エポキシ樹脂
(注2)「SP−5003」:昭和高分子社製、アクリレート基含有エポキシ樹脂
(注3) N,N,2,4,6−ペンタメチルアニリン:連鎖移動剤
【0070】
【表1】
Figure 0003828398
【0071】
【表2】
Figure 0003828398
【0072】
光硬化型プライマー組成物用のアクリル樹脂の製造
製造例3〜7
反応器に温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器、滴下ポンプ、乾燥空気の吹き込み管を備え付け、キシレン50部を仕込み、撹拌しながら115℃まで昇温した後、下記表3に示す単量体及び重合開始剤の混合物を115℃に保ったまま滴下ポンプを利用して3時間かけて一定速度で滴下した。滴下終了後1.5時間110℃に保ち、その後、アゾビスイソブチロニトリル0.5部をキシレン10部に溶解させたものを1.5時間かけて一定速度で滴下し、さらに3時間110℃に保ち、撹拌を続けた。その後、キシレン25部を加えて希釈しながら80℃まで冷却した。続いて、乾燥空気を液相に供給しながら重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.06部、ウレタン化触媒としてジブチル錫ジラウレートを0.06部、表3に示す配合組成の不飽和基導入成分、キシレン14部を加えて7時間80℃に保ち、付加反応を完結させ、プライマー組成物用のアクリル樹脂溶液(A1)〜(A5)を得た。
【0073】
【表3】
Figure 0003828398
【0074】
ウレタンアクリレートオリゴマーの製造
製造例8〜10
反応器に温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器、滴下ポンプ、乾燥空気の吹き込み管を備え付け、表4に示す配合のイソシアネート化合物、キシレン26部、重合禁止剤ハイドロキノンモノメチルエーテル0.47部、ウレタン化触媒ジブチル錫ジラウレート0.47部を仕込み、乾燥空気を液相に供給しながら撹拌して80℃まで昇温した。続いて、表4に示す配合組成の水酸基含有重合性不飽和単量体、1価アルコールの混合物を80℃に保ったまま滴下ポンプを利用して3時間かけて一定速度で滴下し、その後5時間80℃に保ち付加反応を完結させ、イソプロパノール216部を加えて希釈しながら冷却し、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー溶液(B1)〜(B3)を得た。
(注4)「N−3300」:商品名、住化バイエルウレタン社製、固形分100%、ヘキサメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネート
【0075】
【表4】
Figure 0003828398
【0076】
光硬化型プライマー組成物の製造
製造例11〜16
下記表5に示す配合組成で、アクリル樹脂溶液、ウレタンアクリレートオリゴマー溶液、イソボルニルアクリレート、顔料、キシレンを配合し、混合・撹拌し、直径が1.5mmのガラスビーズを投入後、バッチサンドで20分間、分散後、そこに、リン酸モノマー及び光重合開始剤を入れ、撹拌し、キシレンにて20秒(フォードカップ#4/20℃)程度に粘調し、プライマー組成物(PR1)〜(PR6)を得た。また2液型プライマー組成物として、「JUSTウレタンプラサフ」(関西ペイント社製、アクリルウレタン樹脂系2液型プライマー)を用いた。これらの組成物の可使時間及び研磨可能乾燥時間(光照射時間を含む)を表6に示す。
【0077】
(注5):「カヤマーPM−21」:日本化薬社製、不飽和基含有リン酸モノマー
(注6):「Irgacure819」:チバ・スペシャルティケミカルズ社製、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド
(注7)「ミクロエースL−1」:日本タルク社製、タルク
(注8)「沈降性硫酸バリウム100」:堺化学工業社製
【0078】
【表5】
Figure 0003828398
【0079】
【表6】
Figure 0003828398
【0080】
着色ベース塗料の作成
「レタンPGハイブリッド原色NO.835」(関西ペイント社製、水酸基含有アクリル樹脂を主樹脂成分とする着色ベース塗料)を「PGハイブリッドシンナー20」で11〜12秒(フォードカップ#4/25℃)に希釈・粘調したものを1液型着色ベース塗料とした。
【0081】
クリヤー用アクリル樹脂の製造
製造例17、18
反応器に温度計、サーモスタット、撹拌機、還流冷却器、滴下ポンプ、乾燥空気の吹き込み管を備え付け、キシレン50部を仕込み、撹拌しながら115℃まで昇温した後、表7に示す単量体及び重合開始剤の混合物を115℃に保ったまま滴下ポンプを利用して3時間かけて一定速度で滴下した。滴下終了後1.5時間110℃に保ち、その後、アゾビスイソブチロニトリル0.5部をキシレン10部に溶解させたものを1.5時間かけて一定速度で滴下し、さらに3時間110℃に保ち、撹拌を続けて重合反応を完結させた。その後、キシレン25部を加えて希釈しながら80℃まで冷却し、1液型クリヤー用のアクリル樹脂溶液(C1)を得た。上記と同様の操作に続いて、乾燥空気を液相に供給しながら重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.06部、ウレタン化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.06部、表7に示す配合のイソホロンジイソシアネートとヒドロキシエチルアクリレートの等モル付加体、キシレン14部を加えて7時間80℃に保ち付加反応を行い、クリヤー用のアクリル樹脂溶液(C2)を得た。
【0082】
【表7】
Figure 0003828398
【0083】
クリヤー組成物の製造
製造例19〜21
下記表8に示す配合組成で各クリヤー用アクリル樹脂溶液、ポリイソシアネート化合物(注9)、リン酸ジイソプロピルエステル(シロキシ基解離触媒)、ジブチル錫ジラウレート(ウレタン化触媒)、オルト酢酸トリメチル(水結合剤)、ウレタンアクリレート(注10)、イソボルニルアクリレート、及び光重合開始剤(注11)を配合し、ディスパーにて攪拌し、「PGハイブリッドシンナー20」で13〜14秒(フォードカップ#4/25℃)に希釈・粘調して1液型クリヤー塗料組成物(CR1)〜(CR3)を得た。また2液型クリヤー組成物として、「PGマルチクリヤーHX(Q)」(関西ペイント社製、アクリルウレタン樹脂系2液型クリヤー)を用いた。これらの組成物の可使時間及び乾燥時間(光照射時間を含む)を表9に示す。
【0084】
(注9)「TPA−100」:旭化成工業社製、商品名、ヘキサメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネート
(注10)「CN983」:サートマー社製、商品名、ウレタンアクリレートオリゴマー
(注11)「IRGACURE−184」:チバスペシャルティケミカル社製、商品名、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン
【0085】
【表8】
Figure 0003828398
【0086】
【表9】
Figure 0003828398
【0087】
塗装
実施例1
軟鋼板(90×150×0.8mm)に上記製造例で得られたパテ組成物(PT1)を5mm厚になるようヘラで塗布し、「スクエアライト」(ウシオライティング社製、メタルハライドランプ)にて照射距離20cmで2分間照射した。得られたパテ面を軽く研磨した後、上記製造例で得られたプライマー組成物(PR1)を乾燥膜厚で50〜100μm程度になるようにスプレー塗装し、ついで「スクエアライト」にて照射距離20cmで2分間照射し硬化させた。得られたプライマー面を#600耐水ペーパーで軽く研磨した後、上記の通り粘調した1液型着色ベース塗料を、乾燥膜厚15μmになるようにスプレー塗装し、室温(20℃程度)で5分間放置した。該ベース塗膜面上に上記製造例で得られたクリヤー組成物(CR1)を乾燥膜厚が40μmになるようにスプレー塗装し、60℃で20分間加熱乾燥させ、両塗膜面を硬化させ試験塗板を得た。
【0088】
実施例2、3及び比較例1
実施例1において、使用する各組成物を下記表10に示す通りとする以外は実施例1と同様にして試験塗板を作成した。
【0089】
実施例4
軟鋼板(90×150×0.8mm)に上記製造例で得られたパテ組成物(PT2)を5mm厚になるようヘラで塗布し、該塗面上に上記製造例で得られたプライマー組成物(PR4)を乾燥膜厚で50〜100μm程度になるようにスプレー塗装し、ついで「スクエアライト」(ウシオライティング社製、メタルハライドランプ)にて照射距離20cmで2分間照射し両塗膜面を硬化させた。得られたプライマー面を#600耐水ペーパーで軽く研磨した後、上記の通り粘調した1液型着色ベース塗料を乾燥膜厚15μmになるようスプレー塗装し、室温(20℃程度)で5分間放置した。該ベース塗面上に上記製造例で得られた1液型クリヤー組成物(CR2)を乾燥膜厚が40μmになるようにスプレー塗装し、「スクエアライト」にて照射距離20cmの条件で10分間乾燥させ両塗膜面を硬化させ試験塗板を作成した。
【0090】
実施例5
実施例4において、使用する各塗料組成物を下記表10に示す通りとし、またパテ層及びプライマー層の硬化とベース層及びクリヤー層の硬化に「スクエアライト」をいずれも「プリズマライト」(コールク社製、ハロゲンランプ)に変更して使用し照射距離50cmの条件で各10分間乾燥させる以外は実施例4と同様にして試験塗板を作成した。
【0091】
比較例2
軟鋼板(90×150×0.8mm)上に、「LUCポリパテ」(関西ペイント社製、不飽和ポリエステル樹脂系常温硬化型2液型パテ主剤)に使用直前に該主剤に対して「LUCパテ共通硬化剤」(関西ペイント社製、有機過酸化物系化合物)を2%配合し、このパテ組成物を5mm厚になるようヘラで塗布し、20℃で研磨が可能になるまで乾燥させた。次いで「JUSTウレタンプラサフ」(関西ペイント社製、アクリルウレタン樹脂系2液型プライマー主剤)に該主剤に対して「JUSTウレタンプラサフ硬化剤」(関西ペイント社製)を20%、「レタンPG2Kシンナー」(関西ペイント社製)を20%配合し、このプライマー組成物を乾燥膜厚で50〜100μm程度になるようにスプレー塗装し、60℃で研磨が可能になるまで強制乾燥した。得られたプライマー面を#600耐水ペーパーで軽く研磨した後、上記の通り粘調した1液型着色ベース塗料を乾燥膜厚15μmになるようスプレー塗装し、室温(20℃程度)で5分間放置した。該ベース塗面上に、「PGマルチクリヤーHX(Q)」を使用直前に主剤に対して「PGマルチクリヤーHXスタンダード硬化剤」を50%、「PGハイブリッドシンナー20」を20%配合したクリヤー組成物を乾燥膜厚が40μmになるようにスプレー塗装し、60℃、20分の条件で乾燥させた。
【0092】
評価試験
上記で得られた各試験塗板について、下記基準にて評価を行った。結果を表10に示す。
【0093】
(*1)乾燥時間合計:各工程における加熱及び光照射時間(分)の合計を示した。
【0094】
(*2)付着性:各試験塗板の作成工程のうち、クリヤー組成物を塗装後ランプ照射、あるいは強制乾燥後20℃で24時間放置後の試験塗板にナイフにて素地に達するまで切り込みを入れ、2mm間隔のゴバン目を100個作成し、その上に粘着テープを貼り付け急激に剥離した際に塗面に残ったゴバン目の数から、下記基準にて評価した。
○:塗面に残ったゴバン目の数が100個、
×:塗面に残ったゴバン目の数が99個以下。
【0095】
(*3)初期鉛筆硬度:各試験塗板の作成工程のうち、クリヤー塗料を塗装後ランプ照射、あるいは強制乾燥後、20℃で2時間放置後の塗膜表面の鉛筆硬度をJIS K−5400 8.4.2(1990)に基づいて測定した。評価は破れにて行った。
【0096】
(*4)仕上り性:各試験塗板の作成工程のうち、クリヤー塗料を塗装後ランプ照射、あるいは強制乾燥後、20℃で24時間放置後の表面を目視にて下記基準に基づいて評価した。
【0097】
◎:非常に良好、○:良好、△:塗面に若干ひずみあり、×:塗面にかなりひずみあり。
【0098】
(*5)耐水性:各試験塗板を上水に7日間浸漬した後、塗面状態(ブリスタ−の発生)を観察し、さらに上記付着試験と同様の試験と折り曲げ試験を行った。折り曲げ試験は、各試験塗板を中央部より90°角に折り曲げて、該折り曲げ部の状態を目視にて観察した。
【0099】
塗面状態(○:良好、△:一部ブリスタ−発生、×:全面にブリスタ−発生)
付着性(○:剥離なし、△:一部剥離あり、×:全面に剥離あり)(▲1▼:基材〜パテ間の剥離、▲2▼パテ〜プライマー間の剥離、▲3▼プライマー〜着色ベース間の剥離)
折り曲げ試験(○:良好、△:若干剥離あり、×:剥離あり)(▲1▼:基材〜パテ間の剥離、▲2▼パテ〜プライマー間の剥離、▲3▼プライマー〜着色ベース間の剥離)
【0100】
【表10】
Figure 0003828398
【0101】
【発明の効果】
本発明方法によれば、下地塗装工程に用いる組成物として速硬化性を有し且つ1液型の光硬化性組成物を使用し、さらに上塗工程に夫々1液型組成物を用いることにより、取扱いが容易で塗料を計量混合する時間も省略でき且つ塗装工程全体に要する時間を大幅に削減できる。また、パテ充填/プライマー層間、及び着色ベース層/クリヤー層間においては、ウエット・オン・ウェット塗装が可能であるので、工程時間がさらに短縮でき、形成された塗膜は硬化性が良好でありながら、該層間における付着性に優れるものである。

Claims (4)

  1. 被塗物面に光硬化型パテ組成物(I)を塗布し、次いでその上に、重合性不飽和基をウレタン結合を介して側鎖に含むアクリル樹脂(A)、1分子中に1個以上の重合性不飽和基を含有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(B)、光重合開始剤(C)を含有する光硬化型プライマー組成物(II)を塗装し、光照射した後、その上に着色ベース塗料組成物(III)、及び下記(1)〜(3)の一液型クリヤー組成物(IV)を順次塗装することを特徴とする塗装方法。
    (1)(a)シロキシ基及びイソシアネート基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂、(b)シロキシ基及びイソシアネート基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を、少なくとも1種以上含有する化合物、及び(c)シロキシ基解離触媒を含有する 1 液型のクリヤー組成物、
    (2)(a)シロキシ基及びイソシアネート基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂、(b)シロキシ基及びイソシアネート基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を、少なくとも1種以上含有する化合物、(c)シロキシ基解離触媒、(d)重合性不飽和基含有化合物、及び(e)光重合開始剤を含有する 1 液型のクリヤー組成物、
    (3)(f)重合性不飽和基を有し、且つシロキシ基及びイソシアネート基から選ばれる少なくとも1種以上の官能基を含有する樹脂、(b)シロキシ基及びイソシアネート基から選ばれ且つ樹脂(a)の含有する官能基と反応しうる官能基を、少なくとも1種以上含有する化合物、(c)シロキシ基解離触媒、及び(e)光重合開始剤を含有する 1 液型のクリヤー組成物、
  2. 光硬化型パテ組成物(I)による塗膜層と、該塗膜面上に形成された光硬化型プライマー組成物(II)による塗膜層を、光線を照射して両塗膜面を同時に硬化せしめてなる請求項1記載の塗装方法。
  3. 着色ベース塗料組成物(III)を塗装し、該塗膜面上にクリヤー組成物(IV)を塗装し、加熱により両塗膜面を同時に硬化せしめてなる請求項記載の塗装方法。
  4. 着色ベース塗料組成物(III)を塗装し、該塗膜面上にクリヤー組成物(IV)を塗装し、光線を照射して両塗膜面を同時に硬化せしめてなる請求項記載の塗装方法。
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