[go: up one dir, main page]

JP5618857B2 - 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法 - Google Patents

資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5618857B2
JP5618857B2 JP2011029279A JP2011029279A JP5618857B2 JP 5618857 B2 JP5618857 B2 JP 5618857B2 JP 2011029279 A JP2011029279 A JP 2011029279A JP 2011029279 A JP2011029279 A JP 2011029279A JP 5618857 B2 JP5618857 B2 JP 5618857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
resource
train
transportation
network model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011029279A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012168739A5 (ja
JP2012168739A (ja
Inventor
友恵 富山
友恵 富山
達広 佐藤
達広 佐藤
智仁 ▲高▼井
智仁 ▲高▼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2011029279A priority Critical patent/JP5618857B2/ja
Priority to US13/983,942 priority patent/US20130318002A1/en
Priority to PCT/JP2011/078031 priority patent/WO2012111217A1/ja
Priority to BR112013019481-2A priority patent/BR112013019481A2/pt
Priority to GB1314071.0A priority patent/GB2501650A/en
Publication of JP2012168739A publication Critical patent/JP2012168739A/ja
Publication of JP2012168739A5 publication Critical patent/JP2012168739A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5618857B2 publication Critical patent/JP5618857B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/40Business processes related to the transportation industry
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/08Logistics, e.g. warehousing, loading or distribution; Inventory or stock management
    • G06Q10/083Shipping
    • G06Q10/0835Relationships between shipper or supplier and carriers
    • G06Q10/08355Routing methods

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

資源運用計画作成支援装置、資源運用計画作成支援方法、および資源運用計画作成支援プログラムに関するものであり、具体的には、輸送サービスにおける資源の保守運用に関わる作業および資源割当の規則性を考慮した資源運用計画を作成することを可能とする技術に関する。
鉄道や航空などの輸送サービスでは、運行スケジュールの管理と並行して、運行に用いる資源(車両、機体など)の保守作業計画も考慮する必要がある。例えば鉄道では、車両検査の周期が法的に定められており、列車への効率的な車両割当を行いつつ、検査周期を守るように検査作業を定期的に実施していかねばならない。このような資源の運用を考える計画のことを、以降、資源運用計画と呼ぶ。
鉄道における資源運用計画は、車両の形式や性能などの個々の車両の特性や、駅での折返しのタイミング、検査のために車両基地へ戻す時刻などを考慮しながら、膨大な組合せの中から列車に割当る車両を選択していかねばならず人手では困難な作業である。しかし、鉄道における資源運用計画の作成については、システム化がまだ進んでおらず、熟練者の経験を頼りに人手の作成が続けられている。
これをうけて、資源運用計画の案を自動で作成する取組みが行われている。特許文献1および非特許文献1は、列車の運行乱れ時に乱れ回復のために変更された列車ダイヤを対象に、検査周期も考慮した資源運用計画を再作成する手段を有する。また、特許文献2は、予定外の検査作業を実施可能な箇所を、列車の接続間合いを基に見つけ、臨時の検査作業を挿入した資源運用計画を作成する手段を有する。また、特許文献3は、列車の折返しや列車に割当る車両に関して利用者から望ましいパターンを受付け、列車の接続に関する利用者の意図を考慮した資源運用計画を作成する手段を有する。
特開2010−58771号 特開2005−259052号 特開2003−154939号
佐藤 圭介、福村 直登著 ダイヤ乱れ時の貨物機関車運用整理問題 IPSJ SIG Notes 2009(19), 141-144, 2009-02-26
資源運用計画の作成では、上記のような車両の特性や運行スケジュールを満たすことのみでなく、車両運用の規則性(以降、運用パターンと呼ぶ)の確保も重要となってくる。例えば、鉄道の場合では、大きな検査を控えている車両は検査の前に予備車として車両基地に一日留置しておいたり、複数の車両間で走行距離や走行日数を平準化するために予備車として留置しておく期間をわざと計画に入れ込んだりといったことを行っている。このような規則性は、保守作業を周期通り実施するためだけでなく、保守作業や車両保管作業を行う上で現場が普段通りに作業を行えるようにするためにも重要な要素である。
特許文献1、特許文献2、非特許文献1では、車両の運用計画を自動作成することを目的としており、車両運用の規則性、例えば車両の列車への割当の規則性を考慮していない。特許文献3は利用者から望ましいパターンを受付ける機能を持つが、予備車両は営業車両と同じとして捉えており、予備運用を含むような運用パターンは扱えない。
また、予備車両の場合は、臨時に走行させてもその日のうちに車両基地に戻すことが重要な条件であることも少なくない。上記従来技術では、このような運用終了場所を指定する条件を扱うことができない。なお、相互乗り入れを実施している会社同士では他社の車両は原則としてその日のうちに他社に返さねばならないため、運用終了場所の条件は相互乗り入れ車両にも応用可能である。
そこで、運用パターンを考慮した資源運用計画を作成する技術を提供する。
資源運用計画作成方法は、
輸送サービスの運行スケジュール情報を読み込むステップと、
運行スケジュール情報に基いて、当該運行スケジュールに含まれる複数の輸送行程各々について、当該輸送行程の始発場所、始発時間、終着場所、および終着時間を少なくとも属性として有するノードを作成し、各ノードの属性に基いて同じ輸送資源を用いて連続した運行が可能な運送行程を表すノード間を接続したパスを作成して、輸送行程のネットワークモデルを作成するステップと、
予備資源に関する情報を取得して、予備資源の保管場所および利用可能時間帯を少なくとも属性として有する予備資源ノードを作成してネットワークモデルに追加し、予備資源ノードの属性とネットワークモデルを構成する他のノードの属性とに基いて、予備資源を用いて運行が可能な運行行程を表すノードと予備資源ノードとを接続したパスをネットワークモデルに追加するステップと、
ネットワークモデルを構成する予備資源ノード以外の各ノードに、一つ運送資源若しくは予備資源が割り当てられるような、複数のパスから構成されるパスの組み合わせを、ネットワークモデルから抽出するステップと、
抽出された組み合わせについて、当該組み合わせを構成する複数のパスの各々に輸送資源または予備資源を割り当てることによって、輸送資源および予備資源の運用計画を作成して当該運用計画を出力するステップを有する。
予備車両の運用や保守作業に関する規則性をはじめとする、運用パターンを考慮した資源運用計画を作成することができる。作業の規則性をできるだけ維持することで、作業の安全性を考慮した資源運用計画を作成することができる。
資源運用計画作成支援装置の構成例を示す図である。 資源運用計画作成支援装置の基本的な動作の処理手順例を示すフローチャートである。 列車の運行スケジュールの例を示す図である。 車両の運用計画の例を示す図である。 運用計画を表すネットワークモデルの例を示す図である。 予備用運用を表すネットワークモデルの例を示す図である。 利用者の履歴情報レコードの構成例とそのレコードに属するデータ例を示す図である。 運用パターンの受付画面の例を示す図である。 運用パターンの受付画面の例を示す図である。 ネットワークモデルの作成手順の一例を示すフローチャートである。 運用計画の作成手順の一例を示すフローチャートである。 運用計画を表すネットワークモデルの例を示す図である。 運用計画の作成手順の一例を示すフローチャートである。 運用パターンの受付画面の例を示す図である。 利用者の履歴情報レコードの構成例とそのレコードに属するデータ例を示す図である。
以下、本発明の実施例について、鉄道における車両運用を例に、図面を参照して説明する。
図1は、資源運用計画作成支援装置の構成例を示すブロック図である。
資源運用計画作成支援装置1000は、メモリ1001、記憶部1100、表示部1200、入力部1201、中央演算処理装置(CPU)1202、通信部1203、およびこれらを接続するデータバス1204から構成される。
表示部1200は、ディスプレイなどであり、資源運用計画作成支援装置1000による処理の実行状況や実行結果などの利用者への情報を表示する。入力部1201は、キーボードやマウスなどのコンピュータに指示を入力するための装置であり、利用者からの入力を受付ける。中央演算処理装置(CPU)1202は、メモリ1001に格納される各種プログラムを実行する。通信部1203は、LAN(Local Area Network)などを介して、他の装置と各種データやコマンドを交換する。記憶部1100は、資源運用計画作成支援装置1000が処理を実行するための各種データを保存する。メモリ1001は、資源運用計画作成支援装置1000が処理を実行する各種のプログラム1002および一時的なデータを保持する。
記憶部1100には、資源情報2、行路情報3、履歴情報4、および運行情報1が格納される。
メモリ1001には、プログラム1002として、運行スケジュール読込部 1003、操作履歴読込部 1004、ネットワーク作成部 1005、計画作成部1006、変更受付部 1007、運用パターン作成部1008が格納される。
運行スケジュール読込部1003は、記憶部1100に格納された運行情報1を読込む。
操作履歴読込部1004は、記憶部1100に格納された、利用者の履歴情報4を読込む。
ネットワーク作成部1005は、運行スケジュール読込部1003で読込んだ運行情報と操作履歴読込部1004で読込んだ履歴情報を基に、資源運用計画を表すネットワークモデルを作成する。このネットワークモデルに関しての詳細は図5において説明する。
計画作成部1006は、ネットワーク作成部1005で作成したネットワークモデルを基に制約条件を作成し、作成した制約条件を満たすように資源運用計画を作成し、作成した資源運用計画を表示部1200を介して利用者に提示する。
変更受付部1007は、計画作成部1006が利用者に提示した資源運用計画に対する変更を入力部1201を介して利用者から受け付ける。
運用パターン作成部1008は、操作履歴読込部1004が読み込んだ履歴情報4若しくは変更受付部1007で受け付けた変更を基に、ネットワーク作成部1005で作成したネットワークモデルを変更し、資源運用計画の変更箇所を表す情報を履歴情報4に追加する。
図2は、資源運用計画作成支援装置1000の基本的な動作手順例を示すフローチャートである。まず、動作手順についてフローチャートの概要を説明する。
運行スケジュール読込部1003は、記憶部1100に格納された運行情報1を読込む(ステップS201)。
ネットワーク作成部1005は、S201で読込んだ運行スケジュールを基に、車両などの輸送機材の運用計画を表すネットワークモデルを作成する(ステップS202)。ここで作成するネットワークモデルに関しては、以降、図5の説明で、ネットワークモデルの作成方法に関しては、以降、図8の説明で詳細を述べる。
操作履歴読込部1004は、記憶部1100に格納された利用者の履歴情報4を読込み(ステップS203)、履歴情報があるかどうかを判定する(ステップS204)。履歴情報がある場合は運用パターンの反映(ステップS205)に進み、履歴情報がない場合は資源運用計画の作成(ステップS206)に進む。
運用パターン作成部1008は、S204からの続きであれば、S203で読込んだ履歴情報に含まれる操作履歴を基にS202で作成したネットワークモデルを変更し、S209からの続きであれば、S209で変更を受付けた変更を基に最新バージョンのネットワークモデルを変更する(ステップS205)。ネットワークモデルの変更手順に関しては、以降、図8の説明で詳細に述べる。
計画作成部1006は、S201〜S205の一連の手順で作成したネットワークモデルを基に輸送計画問題として定式化した数理モデルを生成し、数理モデルによって表された条件を満たす資源運用計画を作成する(ステップS206)。ここで作成する数理モデルおよび計画作成手順に関しては、図9の説明で詳細に述べる。
計画作成部1006は、S206で作成した資源運用計画結果を表示部1200を介して利用者に提示する(ステップS207)このとき、S206で複数の計画結果を作成した場合はその全てを表示する。
計画作成部1006は、利用者から終了の指示があるかどうかを判定し(ステップS208)、終了の指示がある場合は一連の処理を終了し、終了の指示がない場合は計画結果に対する変更の受付(ステップS209)に進む。
計画作成部1006は、入力部1201を介して、S207で提示した計画結果に対する変更を利用者から受付け(ステップS209)、S205に進む。
以降、本実施例で取扱う情報を説明し、その後、資源運用計画作成支援装置1000の各処理部の詳細を説明する。
運行情報1は、輸送サービスの最小単位ごとにその行程を定義したものである。例えば、鉄道における輸送サービスの最小単位は列車であり、始発駅から終着駅までに電車が停車または通過する駅、各駅の到着時刻・出発時刻または通過時刻により定義される。
資源情報2は、輸送サービスに用いる輸送機材を定義する。例えば、鉄道における資源情報は車両を定義する情報である。具体的には、車両を一意に識別するための車両名称または識別番号、運行当日に実施予定の保守作業(検査や清掃など)の有無、保守作業の実施可能時刻、保守作業の実施場所、車両に割当られている輸送サービス(鉄道では列車に相当)を一意に識別するための行路識別番号によって構成される。
行路情報3は、1つの輸送機材が、輸送サービスの最小単位をどのような順序で実行していくかを定義する。例えば鉄道では、車両の折り返し運転や車両基地への格納・引き出しを考慮して、一つの車両に割当る列車情報を列挙したものが行路情報である(図3参照)。ここでの列車情報とは、列車を一意に識別する列車名称または列車IDである。例えば図3では、四車両各々にどのように列車が割り当てられているかが表されている。即ち列車1、列車4および列車8に一つの車両が、列車2、列車5、列車7および列車9に別の一つの車両が、列車3および列車6に別の一つの車両が、そして列車10に別の一つの車両が各々割り当てられている。
履歴情報4は、資源運用計画作成支援装置1000が作成した計画結果に対して利用者が過去に加えた変更の履歴である。項目の詳細に関しては、以降、ステップS209「変更の受付」の説明にて示す。
以降、図3〜図4を用いて、本実施例で対象とする業務について説明し、図5を用いて、資源運用計画のモデルを示し、図7〜図9を用いて、資源運用計画作成支援装置1000の各処理部の詳細と動作を説明する。 本実施例では、本発明の適用例として、鉄道の運行が乱れた際に行われる車両運用整理という業務を想定する。車両運用整理とは、事故や車両故障などにより列車の運行スケジュールが急遽変更となった際に、変更された運行スケジュールに合わせて列車への車両の割当を変更する業務である。車両の割当の変更手段は、折返し駅で割り当てる列車を変更する手段と、車両基地に留置してある予備列車を臨時に引き出す手段と、臨時に車両基地へ車両を格納する手段などがある。また、車両には、走行キロと走行日数に応じて定期的な検査の実施が法で義務付けられている。車両運用整理では、検査周期を超えないように決められた検査を実施することも考慮に入れて、上記のような手段を組合せて車両の割当を変更する。
<業務の説明>
図3と図4に、鉄道の輸送サービスで用いる図表の説明と、本実施例で例として用いるデータを示す。
図3は、列車の運行スケジュールを表す図である。図3の初期図は、運行情報1を基に作成され、S206「資源運用計画の作成」を実施後は、図3は計画作成結果を基に作成される。
縦軸31は駅を表し、横軸32は時刻を表す。
列車の始発駅から終着駅までを時刻に従って線を引くことで一つの列車を表す(以降、列車スジと呼ぶ)。例えば、太線33は、6時ごろに駅Cを始発し、6時30分ごろに駅Aに終着する一つの列車を表す。
線分34のように2本の列車スジをつなぐ線分は、一つの車両に割当る列車群を表す。例えば、図3の例では、列車1と列車4と列車8が一連の列車群としてつながれており、これらの順に一つの車両が走行することを意味する。
記号35のように「○」で表された記号は、車両を車両基地から引き出すタイミングを表す。例えば、記号35は、列車1の出発に合わせて駅Cに隣接する車両基地から車両を引き出すことを表す。
記号36のように「△」で表された記号は、車両を車両基地へ格納するタイミングを表す。例えば、記号36は、列車6が到着した後に、列車6に割当ていた車両を駅Aに隣接する車両基地へ格納することを表す。 図4は、各編成への列車の割り当てを表す図である。なお、編成とは、列車へ割り当てる複数の車両のまとまりを意味するものである。図4の初期図は、資源情報2と行路情報3を基に作成され、S206「資源運用計画の作成」を実施後は、図4は計画作成結果を基に作成される。図4は、横軸41、編成名称42、割当情報43で構成される。
軸41は時刻を表す。
編成名称42は、編成を一意に識別するための名称を表す。
割当情報43は、編成42に示された編成に対する列車の割当を表す。割り当てる各列車を一つの横棒で表し(例えば横棒44)、横棒の近くに列車名称を表示する(例えば列車名称45)。また、清掃や検査などの保守作業が予定されている編成の場合は、予定されている作業を表す記号を表示する。例えば、記号46は、編成Cが列車6として走行した後、検査Aという保守作業を実施予定であることを表している。
レコード47を一例に、ここに表されている一連の行路情報を説明する。レコード47は、編成Cに割当られた行路を表しており、編成Cは、列車3として走行後に、列車6として走行し、検査Aという作業を実施された後、列車10として走行することを表している。なお、図3を見ると、列車6は、走行後に、駅Aに隣接する車両基地に格納され、列車10は、車両基地Aに隣接する車両基地から引き出されることになっている。よって、編成Cは、列車3と列車6を走行後に車両基地に一旦格納された後、再び車両基地から引き出されて列車10として走行すると読み取ることができる。<ネットワークモデル>
図5は、本発明で用いる資源運用計画のネットワークモデルを表す。図5(a)に、運行情報を表すネットワークモデルを示し、図5(b)に、予備運用を表すネットワークモデルを示す。図5(a)と図5(b)は説明の便宜上、2つに分けて示すが、資源運用計画の作成に際しては、これらを統合して1つのネットワークモデルとして扱う。
なお、図5に示した例は、見易くするためにいくつかのリンクを省略して記載している。
図5(a)は、行路として作成し得る候補を表すネットワークモデルであり、編成ノード、列車ノード、終端ノード、接続リンク、終端リンクで構成される。
(1)編成ノード
編成ノードは、行路が割当られている編成を表すノードである。一つの編成につき一つの編成ノードを設定する。編成ノードは、編成を利用可能な時間帯の開始時刻、編成を利用可能な時間帯の終了時刻、運用開始時に留置されている位置(留置されている車両基地の隣接駅または留置駅)、元計画の行路の開始駅、および元計画の行路の終着駅を属性として持つ。
(2)列車ノード
列車ノードは、運行スケジュールに含まれる列車を表す。一つの列車につき一つの列車ノードを設定する。列車ノードは列車の始発駅、終着駅、始発時刻、および終了時刻を属性として持つ。
(3)終端ノード
終端ノードは行路の終端を表す。一つの編成につき一つの終端ノードを設定する。終端ノードは、編成を一意に識別する編成名称または編成IDと、元計画で計画されていた行路の終着駅を属性として持つ。例えば、終端ノード51は、編成Aの行路の終端を表すものとする。図4に示した例では、編成Aの元計画の行路の終端は列車8であり、図3に示した例では、列車8は駅Aで終着する。よって、終端ノード51の終着駅の属性の値は「駅A」である。
(4)接続リンク
接続リンクは、列車ノード間、編成ノードと列車ノードの間、列車ノードと終端ノードの間を結ぶ有向リンクであり、それぞれ以下のように作成する。
(列車ノード間の接続リンクの張り方)
列車ノード間の接続リンクは、列車ノードが表す列車の始発駅と始発時刻と終着駅と終着時刻を基に、時刻と駅の接続が成り立つように作成する。例えば、列車ノード53は列車1を表しており、始発駅は駅C、終着駅は駅A、始発時刻は6時、終着時刻は6時半となる。また、ノード54は列車4を表しており、始発駅は駅A、終着駅は駅C、始発時刻は6時40分、終着時刻は7時5分となる。これら2つの列車ノードを比較すると、ノード53の終着駅はノード54の始発駅と等しいため場所の接続が成り立つ。かつ、ノード53の終着時刻はノード54の始発時刻よりも早いため、時刻の接続が成り立つ。よって、ノード53からノード54への接続リンクを作成することができる。同様に、ノード53から、列車5を表すノード、列車3を表すノード、列車10を表すノードそれぞれに向かって接続リンクを作成することができる。
元の資源運用計画で同一編成に連続して割当られている列車間の接続リンクには、それ以外の接続リンクよりも解として選ばれやすい重みを設定する。例えば、詳細は後述するが、本実施例では、図5に示したネットワーク上のリンクの重みが小さくなるような巡回路を探索することで行路を作成する。よって、元の資源運用計画で同一編成に連続して割り当てられている列車間の接続リンクには小さい値の重みを設定する。これにより元の計画からの変更ができるだけ少ない計画を得ることができる。尚、以降、接続リンクとして選ばれやすい重みと述べた時には、同様の意味である。
(列車ノードと編成ノードの間の接続リンクの張り方)
列車ノードと編成ノードの間の接続リンクは、列車ノードが表す列車の始発駅と始発時刻と終着駅と終着時刻と、編成ノードが表す編成の利用可能な時間帯の開始時刻と終了時刻と運用開始時の編成の位置を基に、時刻と場所の接続が成り立つように作成する。例えば、編成ノード52の表す編成(編成A)の利用可能時間帯は6時であり、開始位置は駅Cであるため、編成ノード52から、6時以降に駅Cを始発する列車を表す列車ノードへ向かって接続リンクを作成する。つまり、列車1、列車2、列車6、列車8をそれぞれ表す列車ノードへ向かって接続リンクを作成する。
元の資源運用計画と同じ割当を示す接続リンクに対しては、それ以外のリンクよりも解として選ばれやすい重みを設定する。
(列車ノードと終端ノードの間の接続リンクの張り方)
列車ノードと終端ノードの間の接続リンクは、行路の最終列車として設定可能な列車ノードから終端ノードへ向かって作成する。行路の最終列車として設定可能な列車は、基本的には車両基地に隣接する駅または駅構内に翌日まで留置できる駅を終着駅とする列車である。そうでない場合は、車両基地へ車両を格納するために回送を走らせることになるため望ましくない。
元の計画で行路の終端となっている列車を表す列車ノードと終端ノードを接続する接続リンクに対しては、それ以外のリンクよりも解として選ばれやすい重みを設定する。
(5)終端リンク
終端リンクは、編成が元の資源運用計画で予定されていた地点で行路を終了するように制約をかけるためのリンクである。終端リンクは、一つの終端ノードから全ての編成ノードに向かってリンクを作成し、行路終了地点の制約を基に重みを設定する。つまり、終端ノードが保持している元の資源運用計画上の終着駅の値と、編成ノードが保持している当該資源運用計画上の終端駅の値を比較し、同じであれば、該当する終端ノードと該当する編成ノードとを結ぶ終端リンクには、該当する終端ノードから他の編成ノードへのびる終端リンクより選択されやすくなるよう、重み値を設定する。
例えば、より小さな重みのリンクが選ばれやすい場合を想定する。このとき、終端ノード51は編成Aの行路の終端を表しており、元計画の終着駅は駅Aである。編成Aを表すノードは編成ノード52であり、元計画の終着駅は駅Aである。終端ノード51の終着駅と編成ノード52の終着駅が同じなので、終端ノード51と編成ノード52を結ぶ終端リンクには、終端ノード51から他の編成ノードへ延びるリンクよりも小さい値を設定する。また、終端ノード55は、編成Bの行路の終端を表しており、図4より、編成Bの行路の終端は列車9なので、終着駅は駅Cとなる。編成Cの行路の終端も駅Cなので、終端ノード55は、編成Bを表す編成ノード57との終端リンクと、編成Cを表す編成ノード58との終端リンクの両方のリンクに対して同じ値の重みを設定する。この終端リンクの重みの設定により、行路の最後に割当られた列車が元の資源運行計画と異なる場合でも、終着駅は同じとなる列車が割当られる可能性を高めることができる。
図5(b)は、予備編成を表すネットワークモデルである。ここでの予備編成とは、元の計画では行路が割当られておらず、車両基地内に一日中留置される予定の編成を指す。これらの編成は、臨時列車として行路を割当られることもあるが、基本的には車両基地内に留置しておくべきものである。よって、運用整理対象期間内に車両基地に戻すことが望ましいものとする。もし、予備編成であっても、運用整理対象期間内に車両基地に戻す必要がない場合は、図5(a)に示した編成ノードとして表現するものとする。尚、予備編成の一例としては、上述の臨時列車から構成される編成の他、所定期間内に元の場所に戻す必要がある他社が所有する車両が割り当てられる列車から構成される編成がある。
図5(b)は、予備用編成ノード、予備用終端ノード、予備用列車ノード、接続リンク、終端リンク、列車ノードから成る。
列車ノードについては図5(a)で説明したとおりである。
(1)予備用編成ノード
予備用編成ノードは予備編成を表すノードであり、一つの予備編成につき一つの予備用編成ノードを設定する。留置されている車両基地に隣接する駅と、車両基地から予備編成を引き出すことができる時間帯の開始時刻と終了時刻を属性として持つ。
(2)予備用列車ノード
予備用列車ノードは予備運用を表すノードであり、予備編成の数だけ設定する。車両基地に隣接する駅と、車両基地へ車両を格納することができる時間帯の開始時刻と終了時刻を属性として持つ。
(3)予備用終端ノード
予備用終端ノードは予備編成の行路の終了を表すノードである。予備編成を一意に識別する編成名称または編成IDと、車両基地に隣接する駅を属性として持つ。
(4)接続リンク
接続リンクは、予備用編成ノードと予備用列車ノード、予備用列車ノードと予備用終端ノード、予備用編成ノードと列車ノード、列車ノードと予備用列車ノードを結ぶリンクであり、以下のように作成する。
(予備用編成ノードと予備用列車ノードの接続リンクの張り方)
予備用編成ノードから予備用列車ノードへの接続リンクは、車両基地の隣接駅として保持しているそれぞれの属性値が同じであれば、予備用編成ノードから予備用列車ノードへ向かってリンクを作成する。この接続リンクには他の接続リンクよりも、解の選択時に選ばれやすい重みを設定する。
(予備用列車ノードと予備用終端ノードの接続リンクの張り方)
予備用列車ノードから予備用終端ノードへの接続リンクは、車両基地の隣接駅として保持しているそれぞれの属性値が同じであれば、予備用列車ノードから予備用終端ノードへ向かってリンクを作成する。予備用終端ノードへの接続リンクは、この予備用列車ノードからのリンクのみとする。
なお、予備用編成ノード、予備用列車ノード、予備用終端ノードの3つのノードのみを含む行路は、予備編成をそのまま車両基地に留置することを表す。
(予備用編成ノードと列車ノードの接続リンクの作成)
列車ノードと予備用編成ノード間の接続リンクは、列車ノードの属性である始発駅と始発時刻と終着駅と終着時刻と、予備用編成ノードの属性である車両基地に隣接する駅と、車両基地から予備編成を引き出すことができる時間帯の開始時刻と終了時刻を基に、時刻と場所の接続が成り立つように、予備用編成ノードから列車ノードへ向かってリンクを作成する。
(列車ノードと予備用列車ノードの接続リンクの張り方)
列車ノードと予備用列車ノードの接続リンクは、列車ノードの終着駅と予備用列車ノードの属性である車両基地と隣接する駅が等しく、かつ列車ノードの終着時刻が、予備用列車ノードの属性である車両格納可能時間帯におさまっている場合に、列車ノードから予備用列車ノードへ向かってリンクを作成する。
(5)終端リンク
終端リンクは、予備用終端ノードと予備用編成ノードそれぞれが車両基地の隣接駅として保持している値が同じであれば、予備用終端ノードから予備用編成ノードへ向かってリンクを作成する。予備用終端ノードから予備用編成ノードへのみ作成し、予備用終端ノードから他の編成ノードへの終端リンクは作成しない。
上述のように、予備用終端ノードには予備用列車ノードからの接続リンクしか作成せず、予備用終端ノードからは予備用編成ノードへの終端リンクしか作成しない。これにより、予備用編成ノードを出発点とする巡回路を求めることで、予備編成を臨時に使用しても予備として留置していた車両基地へ必ず帰着させる計画を作成することができる。
<運用パターン>
本実施形態では、利用者が資源運用計画に加えた変更を基に運用パターンを作成し、上述のネットワークモデルに反映する。運用パターンとは、資源の運用方法の常套手段を表すものであり、利用者が資源運用計画に対して繰り返し行う部分的な変更を記録したものである。本発明では、運用パターンを以下の2種類に分類して扱う。
(1)つなぎ
一つの編成に対して連続して割当る列車の組を指定するパターンである。例えば、列車4の後に列車7を割り当て、次に列車9を割り当てる、という指定がされた場合は、列車4と列車7と列車9は全て指定された順序で同じ編成に割り当て、これらの列車の間には他の列車は割り当てないことを意味する。
(2)交換
2つの編成の間で、それぞれに割当られている列車を交換するパターンである。例えば、列車5は編成Bに割当られており、列車3は編成Cに割当られており、列車5と列車3を交換するという指定がされた場合、列車5は編成Cに割当、列車3は編成Bに割当ることを意味する。
運用パターンは履歴情報4に格納される。履歴情報4を、図6を用いて説明する。
履歴情報4は、対象線区81、パターン種類82、運用パターン83で構成される。
対象線区81は、運用パターンを適用する線区を一意に識別するための線区名称あるいは線区IDである。ここでの線区とは、列車の運行を一括して管理する路線のことである。
パターン種類82は、運用パターンの分類を一意に識別するためのパターン名称あるいはパターンIDである。
運用パターン83は、運用パターンの詳細情報である。具体的には、運用パターンが上述の「つなぎ」であった場合は、対象となる列車を一意に識別する列車名称あるいは列車IDと、対象となるそれらの列車の順序関係を格納する。上述の運用パターン「つなぎ」に示した例を履歴情報に格納した例をレコード84に示す。また、運用パターンが上述の「交換」であった場合は、対象となる列車を一意に識別する列車名称あるいは列車IDを格納する。上述の運用パターン「交換」に示した例を履歴情報に格納した例をレコード85に示す。
これらの運用パターンの受付方法は、以降、図2のステップS209「変更の受付」の説明において示す。
本実施形態では、以上のようなネットワークモデルを用いて資源運用計画を作成する。以降、資源運用計画を作成する手順の詳細を示す。
図2を用いて、資源運用計画作成支援装置1000の処理手順の詳細を説明する。
ステップS201において、運行スケジュール読込部1003は、記憶部1100に格納された運行情報1を読込む。
ステップS202において、ネットワーク作成部1005は、S201で読込んだ運行情報を基に、図5に示したネットワークモデルを作成する。ネットワークモデルの作成手順の詳細は、以降で図8を用いて説明する。
ステップS203において、操作履歴読込部1004は、記憶部1100に格納された履歴情報4を読込む。
ステップ204において、操作履歴読込部1004は、履歴情報がない場合は資源運用計画の作成(ステップS206)に進み、履歴情報がある場合は運用パターンの反映(ステップS205)に進む。
ステップS205において、運用パターン作成部1008は、S203で操作履歴読込部1004が読込んだ操作履歴を基に、S202でネットワーク作成部が作成したネットワークモデルを変更する。変更方法を以下に示す。(1)運用パターン「つなぎ」の場合
対象列車を表すノードを抽出し、それぞれのノード間を結ぶリンクの重みに選択されやすい値を設定する。例えば、ネットワークのリンクの重みができるだけ小さいパスを探索することで資源運用計画を作成する場合、対象列車のノード間の重みに現在設定されている値より小さい値を設定する。
(2)運用パターン「交換」の場合
対象列車となる2つの列車について、対象列車を表すノードと、対象列車と同一編成に割当られている列車のうち対象列車の前後に割当られている列車を表すノードを抽出する(それぞれ、前運用列車ノード、後運用列車ノードと呼ぶ)。それぞれの対象列車について、もう一方の対象列車の前運用列車ノードと当該対象列車の列車ノードの間のリンクの重み、およびもう一方の対象列車の後運用列車ノードと当該対象列車の列車ノードのリンクの重みを、現在設定されている値より当該リンクがより選択されやすい値に設定する。ここで、対象列車が行路の最初である場合は、前運用列車ノードの代わりに、対象列車ノードと接続リンクを持つ編成ノードを抽出し、対象列車が行路の最後である場合は、後運用列車ノードの代わりに、対象列車ノードと接続リンクを持つ終端ノードを抽出して同様の処理を行う。
例えば、より重みが小さいリンクが選択されやすい場合を想定する。図4に示したような計画において、列車5と列車3を交換する場合は、列車5の前運用列車ノードとして列車2を表すノードをネットワークモデルから抽出し、抽出したノード(ここでは列車2を表すノード)から列車3を表すノードへの接続リンクの重みを現在設定されている値より小さな値へ変更する。また、列車5の後運用列車ノードとして列車7を表すノードをネットワークモデルから抽出し、列車3を表すノードから抽出したノード(ここでは列車7を表すノード)へ向かう接続リンクの重みを現在設定されている値より小さな値へ変更する。列車3に関しても同様に、接続リンクの重みを変更するが、列車3は行路の最初の列車となるので、前運用列車の代わりに編成Cを表すノードを抽出し、抽出したノード(ここでは編成Cを表すノード)から列車5を表すノードへ向かう接続リンクの重みを現在設定されている値より小さな値へ変更する。また、列車3の後運用列車ノードとして列車6を表すノードを抽出し、列車5を表すノードから抽出したノード(ここでは列車5を表すノード)へ向かう接続リンクの重みを現在設定されている値より小さな値へ変更する。
ステップS206において、計画作成部1006は、S201〜S0205を実行して作成されたネットワークモデルまたはS209の後にS205を実行して作成されたネットワークモデルを基に資源運用計画を作成する。詳細な手順は以降、図9の説明にて示す。
ステップS207において、計画作成部1006は、S206で作成した計画を利用者に提示する。
ステップS208において、計画作成部1006は、利用者が計画作成終了を指示したかどうかを判定し、終了が指示された場合はこれまでの計画作成結果を記憶部1100に格納し、一連の処理を終了し、終了が指示されていない場合はステップS209の変更の受付に進む。
ステップS209において、変更受付部1008は、S207で計画作成部1006が利用者に提示した計画に対して利用者から変更を受付け、履歴情報を生成し、記憶部1100の履歴情報4に格納する。
変更の受付画面の構成について、図7(a)を用いて説明する。受付画面は、画面枠71、車両割当図72、連結指定ボタン73、交換指定ボタン74、パターン設定ボタン75で構成される。尚、この受付画面は、変更受付部1007によって作成され表示部1200に表示される。
画面枠71は受付画面の画面枠である。
車両割当図72は、S206で作成した資源運用計画を表した図である。図の詳細は、図4の説明で述べた通りである。利用者はこの図を介して、変更を加える列車を指定する。
連結指定ボタン73は、運用パターンの種類が「つなぎ」であることを利用者が指定するボタンである。
交換指定ボタン74は、運用パターンの種類が「交換」であることを利用者が指定するボタンである。
パターン設定ボタン75は、運用パターンを生成するように利用者が指示するためのボタンである。
受付画面の入力例を説明する。
運用パターン「つなぎ」の例を図7(a)に示す。例えば、列車4と列車7と列車9を一つの編成に割当る運用パターンを作成する場合、入力76と入力77のように該当列車を指定し、その後、連結指定ボタン73を押下げ、最後にパターン設定ボタン75を押下げる。列車の指定およびボタンの押下げは、マウスやタッチペンなどの入力デバイスを介して受付ける。
運用パターン「交換」の例を図7(b)に示す。例えば、列車5と列車3それぞれが割当られている編成を交換する場合、入力78と入力79のように該当列車を指定し、その後、交換指定ボタン74を押下げ、最後にパターン設定ボタン75を押下げる。列車の指定およびボタンの押下げは、マウスやタッチペンなどの入力デバイスを介して受付ける。
以降、ステップS202のネットワークモデルの作成とステップS206の資源運用計画の作成について詳細手順を示す。 図8を用いて、S202のネットワークモデルの生成手順を示す。
ステップS601においてネットワーク作成部1005は、記憶部1100に格納された行路情報3を読込む。
ステップS602においてネットワーク作成部1005は、記憶部1100に格納された資源情報2を読込む。
ステップS603においてネットワーク作成部1005は、S601で読込んだ行路情報を列車に分割して各列車毎に列車ノードを作成し、各列車が持つ属性を行路情報から抽出してこれを当該列車の列車ノードに割り当てる。列車ノードの詳細および列車ノードに割り当てられる属性については、図5に示したネットワークモデルの説明に記した通りである。尚更にS603では、行路情報上で列車の列車名として用いられている識別情報が、当該列車の列車ノードの識別情報として付与される。
ステップS604においてネットワーク作成部1005は、S602で読込んだ資源情報を基に、編成ノードと終端ノードと予備用編成ノードと予備用列車ノードと予備用終端ノードを作成し、各ノードに当該ノードの識別情報と属性を付与する。これらのノードの詳細(ノードが持つ属性等)については、図5に示したネットワークモデルの説明に記した通りである。
ステップS605においてネットワーク作成部1005は、S603およびS604で作成したノードからノードを一つ選択する。
ステップS606においてネットワーク作成部1005は、S605で選択したノードが終端ノードまたは予備用終端ノードかどうかを判定し、終端ノードまたは予備用終端ノードであればステップS607の終端リンクの作成に進み、終端ノードでも予備用終端ノードでもなければステップS609の接続リンクの作成に進む。
ステップS607とステップS608においてネットワーク作成部1005は、S605で選択したノードが終端ノードの場合と予備用終端ノードの場合に分けてそれぞれ以下のように終端リンク(または予備用終端ノード)の作成(S607)と終端リンクの重み設定(S608)を実施する。
(終端ノードの場合)
ステップS607において、S605で選択したノードから、そのノードの属性の一つである「元計画における終着駅」と同じ終着駅を持つ編成ノードへ向かう終端リンクを作成する(終端リンク1)。更に、残りの編成ノードへ向かってS605で選択したノードから終端リンクを作成する(終端リンク2)。
ステップS608において、S607で作成した終端リンク1と終端リンク2に対して重みを設定する。ここで、終端リンク1に対しては、資源運用計画の作成において終端リンク2よりも選択されやすいように重み値を設定する。
(予備用終端ノードの場合)
ステップS607において、属性として保持している「車両基地に隣接する駅」がS605で選択したノードと同じである予備用編成ノードを抽出し、抽出したノードに向かってS605で選択したノードから終端リンクを作成する。
ステップS608において、S607で作成した終端リンクに対して重みを設定する。ここで終端リンクには、当該予備用終端ノードに接続している他のリンクより資源運用計画の作成で選ばれやすいように、重み値を設定する。
ステップS609においてネットワーク作成部1005は、S605で選択したノードから、始発駅と始発時刻と終着駅と終着時刻の比較に基づいて接続が可能なノードへ向かう接続リンクを作成する。詳細は、図5で示したネットワークモデルの説明に記した通りである。
ステップS610においてネットワーク作成部1005は、S609で作成した接続リンクに対して重みを設定する。ここで、リンクで結ばれた2つのノードが元計画で同じ編成に連続して割当られていた場合は、当該リンクに対しては、当該2つのノードの少なくとも一方に接続されている他のリンクよりも資源運用計画の作成において選択されやすいよう、重み値を設定する。
ステップS611においてネットワーク作成部1005は、S603とS604で作成した全てのノードに対してS607〜S608またはS609〜S610の処理を行ったかどうかを判定し、行った場合は一連の処理を終了し、行っていない場合はS605へ進む。
図9を用いてS206の資源運用計画の作成の手順について説明する。
ステップS901において計画作成部1006は、S201〜S205またはS209の後のS205の一連の処理によって作成されたネットワークモデルから、予備用編成ノードと予備用列車ノードと予備用終端ノードを一時的に除外する。これは、予備編成はできるだけ使用しないように計画を作成するためである。
ステップS902において計画作成部1006は、S901の処理結果のネットワークモデルから重みが一定値よりも大きい終端リンクを一時的に除外する。これは、各編成の行路の終了駅が元計画と同じとなるように計画を作成するためである。
ステップS903において計画作成部1006は、S901〜S902の処理結果のネットワークモデルを基に巡回路(つまり、出発ノード以外のいずれのノードも2回以上は通らず、出発ノードへ戻ってくる経路)を探索する。ここで作成する巡回路はネットワークモデルの形状から、編成ノードで始まり終端ノード通って編成ノードへ戻る閉路、または予備用編成ノードで始まり予備用終端ノードを通って予備用編成ノードへ戻る閉路となる。
ステップS904において計画作成部1006は、S903において作成した複数の順回路から、全ノードを各々一度だけカバーする巡回路の組合せ(順回路集合と呼ぶ)を探索する。すなわち、以下の集合分割問題の解を探索する。
<定数>
Figure 0005618857

<決定変数>
Figure 0005618857

<目的関数>
Figure 0005618857

<条件>
Figure 0005618857

目的関数は、重みの総和を最小となるような巡回路集合を求めることを意味し、条件(1)は、解となる巡回路集合において、各ノードが一つの巡回路にのみ含まれることを意味し、条件(2)は、解となる巡回路集合に含まれる巡回路は編成の数だけ存在することを意味する。なお、S903で作成する巡回路には、編成ノードを2つ以上含むような巡回路が生成される場合もあるため、そうした巡回路を選択しないように条件(2)を設定する必要がある。
なお、集合分割問題による定式化を行う場合、一つの編成は一つの行路のみに割当るという条件を追加する場合もあるが、本発明のネットワークモデルでは編成もノードとして表しているため、この条件は上記の条件に含まれている。
ここで得られる巡回路集合に含まれる各巡回路が、その巡回路に含まれる編成ノードが表す編成に割当られる行路となる。
ステップS905において計画作成部1006は、S904の探索で解が得られたかどうかを判定し、得られた場合はS906の判定に進み、得られなかった場合はS910の判定に進む。
ステップS906において計画作成部1006は、S904で得られた解に、重みが一定値よりも大きい終端リンクが含まれるかどうかを判定し、含まれる場合はS907に進み、含まれない場合はS912に進む。ここでの重みの一定値はS902で用いた一定値と同じ値とする。これは、行路の終了駅が元計画の終了駅と異なるような編成が解に含まれるかどうかを判定することを目的とした処理である。
ステップS907において計画作成部1006は、S904で得られた解を資源運用計画の候補として記憶部1100に格納する。
ステップS908において計画作成部1006は、S901において一時的に除外していた予備用編成ノードと予備用列車ノードと予備用終端ノードを含めてS903〜S904を実施したかどうかを判定し、実施していない場合はS909に進み、実施した場合はS912に進む。
ステップS909において計画作成部1006は、S901で除外した予備編成ノードと予備列車ノードと予備終端ノードをネットワークモデルに戻す。
ステップS910において計画作成部1006は、S902において一時的に除外していたリンクも含めてS903〜S904を実施したかどうかを判定し、実施していない場合はS911に進み、実施した場合は908に進む。
ステップS911において計画作成部1006は、S902で除外したリンクをネットワークモデルに戻す。
ステップS912において計画作成部1006は、S904で得られた解を資源運用計画の候補として記憶部1100に格納し、一連の処理を終了する。
以上が、実施例1の説明である。
実施例1では、検査や清掃といった資源に施す保守作業の計画は考慮されていない。実施例2では、保守作業の計画を含めて資源運用計画を作成する場合の実施例を示す。なお、以降、実施例1と同様の構成については説明を省略し、実施例1からの差分について記す。
図10は、保守作業を含めた資源運用計画のネットワークモデルの例である。このネットワークモデルは、実施例1の図5で示したネットワークモデルに保守作業を表す保守作業ノードを追加することで作成される。
保守作業ノードは、そのノードが表す保守作業を一意に識別するための保守作業名称あるいは保守作業ID、保守作業所要時間、保守作業を実施可能な時間帯の開始時刻と終了時刻、保守作業を実施可能な車両基地に隣接した駅を属性として持つ。
保守作業ノードの追加は、保守作業ノードと列車ノードとを以下のように接続リンクで接続することで行う。
(列車ノードから保守作業ノードへ向かう接続リンク)
保守作業を実施可能な時間帯の開始時刻が列車の終着時刻よりも早く、かつ保守作業を実施可能車両基地の隣接駅が列車ノードの終着駅と等しい場合に、列車ノードから保守作業ノードへ向かう接続リンクを作成する。
(保守作業ノードから列車ノードへ向かう接続リンク)
その後、保守作業ノードへ向かう接続リンクを持つ列車ノードのうち、終着時刻が最も早い列車と最も遅い列車を選択し、それぞれの終着時刻に保守作業所要時間を加えた値をそれぞれ保守作業終了時刻の最短時刻および最長時刻の基準とする。列車ノードの始発時刻が、この最短時刻と最長時刻の間にあり、かつ保守作業を実施可能な車両基地の隣接駅が列車ノードの始発駅と等しい場合、保守作業ノードから列車ノードへ向かう接続リンクを作成する。
本実施例でも実施例1と同じく、上記のように作成したネットワークモデルの巡回路を求めることで資源運用計画を作成する。この処理を図11に示す。しかし、ネットワークモデルの巡回路を作成するだけでは保守作業ノードを通る編成を制御できない。そこで保守作業を、できるだけ決められた編成に対して行うように計画するため、巡回路の候補の中から保守作業実施予定の編成を含む巡回路を抽出し、保守作業ノードへ向かう全ての接続リンクの重みを他の接続リンクよりも選ばれやすい値に設定し直す。
また、保守作業の所要時間をできるだけ確保するため、保守作業ノードを含む巡回路から保守作業ノードとつながる前後の列車ノードを抽出し(前列車ノードおよび後列車ノードと呼ぶ)、前列車ノードの終着時刻と後列車ノードの始発時刻の差分が保守作業の所要時間よりも大きいかどうかを判定する。判定結果、所要時間よりも時刻の差分が小さい場合は、前列車ノードと後列車ノードそれぞれと保守作業ノードとをつなぐ接続リンクの重みを、現在設定されている重み値よりもより選ばれにくい値に設定し直す。
以上の重みの再設定は、実施例1のS903にて巡回路の候補を作成した後に実施する(図11のステップS1101)。
保守作業に関する運用パターンに関して図12と図13を用いて説明する。
図6の説明にて記した運用パターンに、保守作業に関するパターン「検査振替」を1つ加え、合計3種類を運用パターンとして利用者の操作履歴から抽出する。検査交換は、ある編成に実施予定であった保守作業を実行できない場合に、直近で同じ保守作業を実施する必要がある他の編成に作業を振替えるパターンを表す。
図12は、保守作業に関する運用パターンの受付画面の例である。画面構成は図7と同様であり、入力121のように、保守作業を表す記号を保守作業実施予定の編成から他の編成に移動させることで、交換元の位置と交換先の位置を入力し、パターン設定ボタン122を押下げることで履歴情報を生成する。ここでの「位置」とは、保守作業をどの列車の前または後に行うかを示す情報であり、具体的には、基準となる列車を識別する列車名称または列車IDと、基準となる列車の前に行うか後に行うか、によって表す。
図13に、履歴情報の例を示す。履歴情報の構成要素は図6で記した通りである。レコード131に保守作業に関する運用パターンの例を示す。対象線区132に、運用パターンの対象となる線区を格納し、パターン種類133には、保守作業の振替パターンであることを示す「検査振替」を格納し、運用パターン134には、運用パターンの適用対象である保守作業を一意に識別する作業名称または作業ID、振替元の列車を一意に識別する列車名称または列車IDと検査実施位置、振替先の列車を一意に識別する列車名称または列車IDと検査実施位置を格納する。ここでの検査実施位置とは、保守作業を指定した列車の前に行うか後に行うかのどちらかを指定する情報である。
1000…資源運用計画作成支援装置、1001…メモリ、1002…プログラム、1003…運行スケジュール読込部、1004…操作履歴読込部、1005…ネットワーク作成部、1006…計画作成部、1007…変更受付部、1008…運用パターン作成部、1100…記憶部、1200…表示部、1201…入力部、1202…CPU、1203…通信部、1204…データパス

Claims (12)

  1. 輸送サービスの運行スケジュール情報を計算機が読み込むステップと、
    前記計算機が、前記運行スケジュール情報に基いて、当該運行スケジュールに含まれる複数の輸送行程各々について、当該輸送行程の始発場所、始発時間、終着場所、および終着時間を少なくとも属性として有するノードを作成し、各ノードの属性に基いて同じ輸送資源を用いて連続した運行が可能な運送行程を表すノード間を接続してパスを作成して、輸送行程のネットワークモデルを作成するステップと、
    前記計算機が、輸送に用いる資源を表し、元計画の運用終了場所、元計画の運用開始場所、資源の利用可能時間帯を属性にもつ編成ノードと、運用終了を表し、元計画の運用終了場所を属性にもつ終端ノードを、資源ごとに作成してネットワークモデルに追加し、元計画の運用終了場所が等しい終端ノードと編成ノードを接続するパスと、運送行程の終着場所と運用終了場所が等しい運送行程を表すノードと終端ノードを接続するパスと、運送行程の始発場所・時刻と資源の運用開始場所と利用可能時間帯を基に運送行程を表すノードとその運送行程に割当て可能な編成ノードを接続するパスをネットワークモデルに追加するステップと、
    前記計算機が、予備資源に関する情報を取得して、当該予備資源の保管場所および利用可能時間帯を少なくとも属性として有する予備資源ノードを作成して前記ネットワークモデルに追加し、当該予備資源ノードの属性と前記ネットワークモデルを構成する他のノードの属性とに基いて、当該予備資源を用いて運行が可能な運行行程を表すノードと当該予備資源ノードとを接続したパスを前記ネットワークモデルに追加するステップと、
    前記計算機が、前記ネットワークモデルを構成する前記予備資源ノード以外の各ノードに、一つ運送資源若しくは予備資源が割り当てられるような、複数のパスから構成されるパスの組み合わせを、前記ネットワークモデルから抽出するステップと、
    前記計算機が、抽出された前記組み合わせについて、当該組み合わせを構成する複数のパスの各々に輸送資源または予備資源を割り当てることによって、輸送資源および予備資源の運用計画を作成して当該運用計画を出力するステップを有する
    ことを特徴とする、資源運用計画作成方法。
  2. 前記予備資源とは、前記運送資源を所有して前記輸送サービスを提供する輸送サービス会社以外の他の会社が所有する運送資源であり、
    前記予備資源が前記保管場所の外に移動した場合には同日中に当該保管場所に戻るように、前記予備資源ノードは他のノードと接続されることを特徴とする請求項1記載の資源
    運用計画作成方法。
  3. 前記ネットワークモデルには更に、前記運送資源の保守作業について、当該保守作業の作業時間と作業場所と少なくとも属性として有する保守ノードを有しており、
    前記保守ノードは、当該保守ノードの属性に基いて、運送資源の保守が可能な運送行程を表すノードと接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の資源運用計画作成方法。
  4. 更に、前記運行スケジュール情報に対する変更を前記計算機が受け付けるステップと、
    受け付けた変更に基いて、前記計算機がネットワークモデルを変更するステップとを更に有することを特徴とする請求項1乃至3記載の資源運用計画作成方法。
  5. 更に、受け付けた前記運行スケジュール情報に対する変更の内容から、複数の運送行程を同じ資源に割当てる場合の運送行程の順序、資源間での運送行程の交換、保守作業の振替のいずれかを表す運用パターンを前記計算機が1つ以上抽出し、運用パターンとして記憶装置に保存するステップ
    ネットワークモデルを作成する際に前記計算機は前記記憶装置に保存されている運用パターンを読み込んで、当該運用パターンを当該ネットワークモデルに反映するステップと
    を有することを特徴とする請求項4記載の資源運用計画作成方法。
  6. 前記運行スケジュールは列車の運行スケジュールであって、前記運送資源は車両である
    ことを特徴とする請求項1乃至5記載の資源運用計画作成方法。
  7. 輸送資源の運用計画を作成する装置であって、
    輸送サービスの運行スケジュール情報を計算機が読み込む入力部と、
    前記運行スケジュール情報に基いて、当該運行スケジュールに含まれる複数の輸送行程各々について、当該輸送行程の始発場所、始発時間、終着場所、および終着時間を少なくとも属性として有するノードを作成し、各ノードの属性に基いて同じ輸送資源を用いて連続した運行が可能な運送行程を表すノード間を接続してパスを作成して、輸送行程のネットワークモデルを作成するネットワークモデル作成部と、
    前記ネットワークモデルに基いて前記運用計画を作成する計画作成部とを有し、
    前記ネットワークモデル作成部は、輸送に用いる資源を表し、元計画の運用終了場所、元計画の運用開始場所、資源の利用可能時間帯を属性にもつ編成ノードと、運用終了を表し、元計画の運用終了場所を属性にもつ終端ノードを、資源ごとに作成してネットワークモデルに追加し、元計画の運用終了場所が等しい終端ノードと編成ノードを接続するパスと、運送行程の終着場所と運用終了場所が等しい運送行程を表すノードと終端ノードを接続するパスと、運送行程の始発場所・時刻と資源の運用開始場所と利用可能時間帯を基に運送行程を表すノードとその運送行程に割当て可能な編成ノードを接続するパスをネットワークモデルに追加し、予備資源に関する情報を取得して、当該予備資源の保管場所および利用可能時間帯を少なくとも属性として有する予備資源ノードを作成して前記ネットワークモデルに追加し、当該予備資源ノードの属性と前記ネットワークモデルを構成する他のノードの属性とに基いて、当該予備資源を用いて運行が可能な運行行程を表すノードと当該予備資源ノードとを接続したパスを前記ネットワークモデルに追加し、
    前記計画作成部は、前記ネットワークモデルを構成する前記予備資源ノード以外の各ノードに、一つ運送資源若しくは予備資源が割り当てられるような、複数のパスから構成されるパスの組み合わせを、前記ネットワークモデルから抽出し、抽出された前記組み合わせについて、当該組み合わせを構成する複数のパスの各々に輸送資源または予備資源を割り当てることによって、輸送資源および予備資源の運用計画を作成して当該運用計画を出力する
    ことを特徴とする、資源運用計画作成装置。
  8. 前記予備資源とは、前記運送資源を所有して前記輸送サービスを提供する輸送サービス会社以外の他の会社が所有する運送資源であり、
    前記ネットワークモデル作成部は、前記予備資源が前記保管場所の外に移動した場合には同日中に当該保管場所に戻るように、前記予備資源ノードと他のノードとを接続する
    ことを特徴とする請求項7記載の資源運用計画作成装置。
  9. 前記ネットワークモデル作成部は、前記運送資源の保守作業について、当該保守作業の作業時間と作業場所と少なくとも属性として有する保守ノードを、前記ネットワークモデルに更に追加し、当該保守ノードの属性に基いて、運送資源の保守が可能な運送行程を表すノードと当該保守ノードとを接続するパスを作成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の資源運用計画作成装置。
  10. 前記入力部は更に、前記運行スケジュール情報に対する変更を前記計算機が受け付け、
    前記ネットワークモデル作成部は、受け付けた変更に基いて、前記ネットワークモデルを変更することを特徴とする請求項7乃至9記載の資源運用計画作成装置。
  11. 更に、前記入力部が受け付けた前記運行スケジュール情報に対する変更の内容から、複数の運送行程を同じ資源に割当てる場合の運送行程の順序、資源間での運送行程の交換、保守作業の振替のいずれかを表す運用パターンを前記計算機が1つ以上抽出し、運用パターンとして保存する操作履歴記憶部を有し
    前記ネットワークモデル作成部は、ネットワークモデルを作成する際に前記操作履歴記憶部に保存されている運用パターンを当該ネットワークモデルに反映することを特徴とする請求項10記載の資源運用計画作成装置。
  12. 前記運行スケジュールは列車の運行スケジュールであって、前記運送資源は車両である
    ことを特徴とする請求項7乃至11記載の資源運用計画作成装置。
JP2011029279A 2011-02-15 2011-02-15 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法 Active JP5618857B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011029279A JP5618857B2 (ja) 2011-02-15 2011-02-15 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法
US13/983,942 US20130318002A1 (en) 2011-02-15 2011-12-05 Resource management plan creation device and resource management plan creation method
PCT/JP2011/078031 WO2012111217A1 (ja) 2011-02-15 2011-12-05 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法
BR112013019481-2A BR112013019481A2 (pt) 2011-02-15 2011-12-05 dispositivo de criação de plano de gerenciamento de recursos e método de criação de plano de gerenciamento de recursos
GB1314071.0A GB2501650A (en) 2011-02-15 2011-12-05 Resource management plan creation device and resource management plan creation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011029279A JP5618857B2 (ja) 2011-02-15 2011-02-15 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012168739A JP2012168739A (ja) 2012-09-06
JP2012168739A5 JP2012168739A5 (ja) 2013-10-10
JP5618857B2 true JP5618857B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=46672167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011029279A Active JP5618857B2 (ja) 2011-02-15 2011-02-15 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130318002A1 (ja)
JP (1) JP5618857B2 (ja)
BR (1) BR112013019481A2 (ja)
GB (1) GB2501650A (ja)
WO (1) WO2012111217A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012202463A1 (de) * 2012-02-17 2013-08-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zu einem Modellaufbau für eine Reisezeitendatenbank
EP3067854A4 (en) * 2013-11-07 2017-05-10 Hitachi, Ltd. Plan linking system and plan linking method
JP6571376B2 (ja) 2015-04-24 2019-09-04 株式会社日立製作所 資源運用計画支援装置および資源運用計画支援方法
JP7066365B2 (ja) * 2017-10-16 2022-05-13 株式会社日立製作所 ダイヤ作成装置および自動列車制御システム
JP7237712B2 (ja) * 2019-04-25 2023-03-13 株式会社日立製作所 車両運用計画作成装置、車両運用計画作成方法、及び車両運用計画作成プログラム
US20200342419A1 (en) * 2019-04-29 2020-10-29 Lyft, Inc. Intelligent management of one or more machines of a vehicle service center
CN110348560A (zh) * 2019-07-02 2019-10-18 河北科技大学 一种基于改进萤火虫算法优化粒子滤波的轨迹预测的方法
JP7166232B2 (ja) * 2019-09-13 2022-11-07 株式会社東芝 情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム
US12200355B2 (en) 2020-06-19 2025-01-14 Nec Corporation Image-capturing plan creating device, method, and recording medium
US11710087B2 (en) 2021-03-19 2023-07-25 Hitachi, Ltd. Replanned plan output device

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7539624B2 (en) * 1994-09-01 2009-05-26 Harris Corporation Automatic train control system and method
JP2001005846A (ja) * 1999-06-21 2001-01-12 Hitachi Ltd 巡回系列スケジューリング方法
JP3989713B2 (ja) * 2001-11-21 2007-10-10 財団法人鉄道総合技術研究所 車両運用計画作成プログラム、記憶媒体、及び車両運用計画作成装置
JPWO2005007483A1 (ja) * 2003-07-18 2006-08-31 株式会社日立製作所 車両入換計画作成支援装置
JP5075577B2 (ja) * 2007-10-29 2012-11-21 株式会社東芝 車両運用計画作成装置および方法
JP5020199B2 (ja) * 2008-09-08 2012-09-05 公益財団法人鉄道総合技術研究所 プログラム及び車両運用整理案作成装置
JP5174746B2 (ja) * 2009-06-11 2013-04-03 株式会社日立製作所 運用計画再作成装置及び方法
US8843419B2 (en) * 2010-10-12 2014-09-23 General Electric Company Method and system for rail vehicle reconfiguration

Also Published As

Publication number Publication date
US20130318002A1 (en) 2013-11-28
BR112013019481A2 (pt) 2020-10-27
GB201314071D0 (en) 2013-09-18
GB2501650A (en) 2013-10-30
WO2012111217A1 (ja) 2012-08-23
JP2012168739A (ja) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5618857B2 (ja) 資源運用計画作成装置および資源運用計画作成方法
JP5869276B2 (ja) 資源運用計画作成装置及びその方法、及びプログラム
Kroon et al. Rescheduling of railway rolling stock with dynamic passenger flows
Cacchiani et al. An overview of recovery models and algorithms for real-time railway rescheduling
JP6122967B2 (ja) 計画連携システムおよび計画連携方法
JP5075577B2 (ja) 車両運用計画作成装置および方法
Liu et al. Rescheduling for machine disruption to minimize makespan and maximum lateness
JP7022039B2 (ja) 車両割当支援システム、方法、およびプログラム
JP2010285053A (ja) 運用計画再作成装置及び方法
JP6571376B2 (ja) 資源運用計画支援装置および資源運用計画支援方法
JP2012168739A5 (ja)
JP2009078573A (ja) プログラム、情報記憶媒体、運転整理案評価装置及び運転整理案作成装置
JP3928268B2 (ja) 運行機材の運用計画作成方法及びシステム
CN112257883A (zh) 一种联合票务确定方法、装置和电子设备
JP6656899B2 (ja) 輸送計画システム、および輸送計画変更支援方法
JP6162264B2 (ja) 資源運用計画作成装置及びその方法
JP2019003259A (ja) ダイヤ情報処理システムおよびその方法
JP6649121B2 (ja) 乗務員運用管理システムおよび乗務員運用管理方法
JP5096698B2 (ja) スケジュール修正装置
JP7388915B2 (ja) 運転整理支援装置および運転整理支援方法
JP2021075161A (ja) 資源運用計画作成支援装置、資源運用計画作成支援方法、及びプログラム
Mertens et al. An overview of optimization approaches for scheduling and rostering resources in public transportation
JP2009073623A (ja) 運用割当装置、運用割当方法及びプログラム
US20240383514A1 (en) Timetable plan creation system, timetable plan creation method, timetable plan creation program, and transportation plan system
JP2019034588A (ja) 車両運用業務支援システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130822

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140916

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5618857

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151