JP5618116B2 - リチウムニッケル複合酸化物及びリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質に用いた非水系電解質二次電池 - Google Patents
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Description
このリチウムイオン二次電池は、その負極材料にリチウム金属やリチウム合金、金属酸化物、或いはカーボン等が用いられている。これらの負極材料は、Liを脱離・挿入することが可能な材料である。又、このようなリチウムイオン二次電池の正極材料についても、現在、研究開発が盛んに行われているところである。
このリチウムコバルト複合酸化物を用いたリチウムイオン二次電池では、優れた初期容量特性やサイクル特性を得るための開発がこれまで数多く行われてきており、すでにさまざまな成果が得られている。
例えば、特許文献1には、LixNiaCobMcO2(ただし、0.8≦x≦1.2、0.01≦a≦0.99、0.01≦b≦0.99、0.01≦c≦0.3、0.8≦a+b+c≦1.2、MはAl、V、Mn、Fe、CuおよびZnから選ばれる少なくとも1種の元素)で表されるリチウム含有複合酸化物が提案されている。
そこで、本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであって従来よりも高い初期放電容量と初期充電容量をもつ正極活物質に利用される材料を提供し、それを用いた高性能な非水系電解質二次電池の提供を目的とする。
前記層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物は、xが1.00以上、1.12以下、yが0より大きく、0.20以下、zが0より大きく、0.15以下で、M元素がAl、Ti、Mnの元素群から選択される少なくとも1種の元素からなるLixNi(1−y−z)CoyMzO2の組成式で表される、Li主体層のLi席占有率が95%以上、結晶子径が73から200nm、且つ比表面積が0.2から1.0m2/gである中間生成体に、Li除去処理を施して生成したことを特徴とする非水系電解質二次電池用正極活物質用リチウムニッケル複合酸化物である。
前記層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物は、素原料のリチウム化合物とNi(1−y−z)CoyMzOの組成式で表されるCo元素及びM元素を含むニッケル複合水酸化物を650℃〜800℃の温度で熱処理して得られたニッケル複合酸化物を、前記リチウム化合物のLi元素と前記ニッケル複合酸化物のNi元素、Co元素及びM元素のモル和におけるモル比:[Li/Ni+Co+M]が1.00以上、1.12以下の混合物を焼成した、Li主体層のLi席占有率が95%以上、結晶子径が73から200nm、且つ比表面積が0.2から1.0m2/gである中間生成体に、Li除去処理を施して生成したことを特徴とする非水系電解質二次電池用正極活物質用リチウムニッケル複合酸化物である。
化合物の化学量論性は、X線回折のリートベルト解析(例えば、R.A.Young,ed.,“The Rietveld Method”,Oxford University Press(1992))における化合物の各イオンの席占有率を指標として用いることで評価可能であり、六方晶系の化合物の場合には、3a、3b、6cサイトにおいて、LiNiO2が完全な化学量論組成の場合には3aサイトはLi、3bサイトはNi、6cサイトはOが、それぞれ100%の席占有率を示す。
一方、Liを化学量論比よりも低くすると、Li席占有率が不十分となり、充放電特性、特に不可逆容量と初期容量が悪化する。
この過剰なLiの除去方法としては、焼成後のリチウムニッケル複合酸化物を水、又はリチウムが溶解した水溶液で洗浄し、濾過した後、真空中で加熱乾燥する方法が採られる。この乾燥を大気中で行なうと、わずかに残留した水分に含まれるリチウムが再び炭酸化して、ガス発生の原因物質となってしまうことから、真空中で行なうことが好ましい。
但し、一次粒子のままでは充填性が悪いため、これら一次粒子は複数集合して二次粒子を形成している方が電極の成型上好ましく、特に高い充填性を確保するためには、二次粒子の形状は、球状又は楕円球状であることが好ましい。
その場合の一次粒子の成長具合は、X線回折図形の003ピークから計算される結晶子径で判断することが可能で、結晶子径が73〜200nmの範囲にあれば、充填性及び充放電特性を両立させる正極活物質が得られる。
(1)正極活物質、正極
本発明に係る非水系電解質二次電池に用いられる正極活物質は、ニッケル塩とコバルト塩の混合水溶液およびM元素の水溶液にアルカリ溶液を加えて、それらを一定速度にて攪拌して、反応槽内にCoとNiとMとの原子比が、組成式:LixNi(1−y−z)CoyMzO2(0.95≦x≦1.10、0<y≦0.20、0<z≦0.15、M元素はAl、Ti、Mnの群から選択される少なくとも1種の元素)に示す原子比となるように共沈殿させる。そして定常状態になった後に沈殿物を採取し、濾過、水洗してNiとCoとMの複合水酸化物を得る。
この熱処理は、二次粒子を形成している一次粒子の粒成長を促進して比表面積を低減させるとともに、一次粒子同士の隙間を低減してタップ密度を向上させる効果を最大限発揮するために行われる。
粉末状の正極活物質、導電材、結着剤とを混合し、さらに必要に応じて活性炭、粘度調整等の目的の溶剤を添加し、これを混練して正極合材ペーストを作製する。
正極合材中のそれぞれの混合比も、リチウム二次電池の性能を決定する重要な要素である。そのため、溶剤を除いた正極合材の固形分の全質量を100質量%とした場合、一般のリチウム二次電池の正極と同様、それぞれ、正極活物質の含有量を60〜95質量%、導電材の含有量を1〜20質量%、結着剤の含有量を1〜20質量%とすることが望ましい。
負極には、金属リチウム、リチウム合金等、また、リチウムイオンを吸蔵・脱離できる負極活物質に結着剤を混合し、適当な溶剤を加えてペースト状にした負極合材を、銅等の金属箔集電体の表面に塗布、乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものを使用する。
正極と負極との間にはセパレータを挟み込んで配置する。セパレータは、正極と負極とを分離し電解質を保持するものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン等の薄い膜で、微少な穴を多数有する膜を用いることができる。
非水系電解液は、支持塩としてのリチウム塩を有機溶媒に溶解したものである。
有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート等の環状カーボネート、また、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート等の鎖状カーボネート、さらに、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル化合物、エチルメチルスルホン、ブタンスルトン等の硫黄化合物、リン酸トリエチル、リン酸トリオクチル等のリン化合物等から選ばれる1種を単独で、或いは2種以上を混合して用いることができる。
以上説明してきた正極、負極、セパレータおよび非水系電解液で構成される本発明に係る非水系電解質二次電池の形状は、円筒型、積層型等、種々のものとすることができるが、いずれの形状を採る場合であっても、正極および負極を、セパレータを介して積層させて電極体とし、この電極体に非水電解液を含浸させる。正極集電体と外部に通ずる正極端子との間、並びに負極集電体と外部に通ずる負極端子との間を、集電用リード等を用いて接続する。以上の構成のものを電池ケースに密閉して電池を完成させることができる。
各実施例及び比較例の中間生成体LixNi(1−y−z)CoyMzO2の組成、未反応リチウム除去処理前の比表面積及びX線回折パターンのリートベルト解析から得られたLi主体層のLi席占有率、更に未反応リチウム除去処理を施した後の比表面積を表1に示す。
正極活物質粉末70質量%にアセチレンブラック20質量%及びPTFE10質量%を混合し、ここから150mgを取り出してペレットを作製し正極3とした。負極1にはリチウム金属を用い、電解液には1MのLiClO4を支持塩とするエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の等量混合溶液(富山薬品工業製)を、セパレータ2に含浸して用い、露点が−80℃に管理されたAr雰囲気のグローブボックス中で作製した。図1において、4はガスケット、5は負極缶、6は正極缶、7は集電体である。
x=1、y=0.15、z=0.03となるように、Niの15at%をCoに、3at%をAlに置換したLiNi0.82Co0.15Al0.03O2を合成するために、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸アルミニウムの混合物を、Ni、Co、Alのモル比が82:15:3になるよう適宜溶解させ、原料水溶液を作製した。
次に、この原料水溶液にアルカリ水溶液を注いで、共沈法でNi0.82Co0.15Al0.03(OH)2で固溶してなる金属複合水酸化物を得た。この得られた複合水酸化物の沈殿をろ過後、さらに水洗・ろ過し、大気雰囲気中で乾燥させ、更に電気炉を用いて700℃で10時間熱処理し、Ni、Co、Alのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物を得た。
次に、未反応リチウムの除去処理として、中間生成体と同じ重量の純水を加えて室温で30分撹拌し、未反応リチウムの除去を行い、これをろ過、真空乾燥してリチウムニッケル複合酸化物を得た。得られたリチウムニッケル複合酸化物を、BET法を用いて比表面積を測定した。
ニッケルとコバルトとアルミニウムのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと金属(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が1.02となるように秤量した以外は実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。又、実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
ニッケルとコバルトとアルミニウムのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと金属(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が1.05となるように秤量した以外は実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
ニッケルとコバルトとアルミニウムのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと金属(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が1.08となるように秤量した以外は実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
ニッケルとコバルトとアルミニウムのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと金属(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が1.10となるように秤量した以外は実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
ニッケルとコバルトとアルミニウムのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと金属(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が1.12となるように秤量した以外は実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
硫酸アルミニウムの代わりに硫酸チタニルを用いた以外は実施例3と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
硫酸アルミニウムの代わりに硫酸マンガンを用いた以外は実施例3と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
Ni、Co、Alのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が0.98となるように混合した以外は、実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。又、実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
Ni、Co、Alのモル比が82:15:3で固溶してなる金属複合酸化物と、市販の水酸化リチウム一水和物とを、Liと(Ni+Co+Al)のモル比[Li/Ni+Co+M]が0.95となるように混合した以外は、実施例1と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率とリチウム除去処理前後のBET法による比表面積測定結果を表1に示す。又、実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
リチウムの除去処理を行わなかったこと以外は、実施例2と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のリチウム除去処理前のBET法による比表面積測定結果とX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率を表1に示す。又、実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
リチウムの除去処理を行わなかったこと以外は実施例6と同様な方法でリチウムニッケル複合酸化物を作製した。得られた焼成物のリチウム除去処理前のBET法による比表面積測定結果とX線回折パターンのリートベルト解析から得られた3aサイトのLi席占有率を表1に示す。また実施例1と同様な方法でこのリチウムニッケル複合酸化物を用いたコイン電池の初期充放電容量と不可逆容量を測定し表2に示す。
表1に示すように、実施例1〜8で得られたリチウムニッケル複合酸化物は、180mAh/g以上の高い放電容量を示し、リチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2)に代わる新たな高容量正極材料として使用可能な材料であることがわかる。
特に、比較例1、2と比べて高いLi席占有率を有していることがその一因と考えられるが、実施例1に示すように、従来97%以上の高いLi席占有率を有していなければ得られなかった180mAh/g以上の高容量が、未反応リチウムの除去処理を施したことによって、97%未満のLi席占有率でも得られていることがわかる。リチウムの除去処理を施していない比較例3、4が97%以上の高いLi席占有率を示しているにもかかわらず、放電容量が低いことからもこのことは明らかである。
2 セパレータ(電解液含浸)
3 正極(評価用電極)
4 ガスケット
5 負極缶
6 正極缶
7 集電体
10 コイン電池
Claims (3)
- xが0.95以上、1.10以下、yが0より大きく、0.20以下、zが0より大きく、0.15以下で、M元素がAl、Ti、Mnの元素群から選択される少なくとも1種の元素からなるLixNi(1−y−z)CoyMzO2の組成式で表される、比表面積が0.5〜2.0m2/g、平均粒径が0.1〜1.0μmの一次粒子を複数集合した球状又は楕円球状の二次粒子から構成されている層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物であって、
前記層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物は、xが1.00以上、1.12以下、yが0より大きく、0.20以下、zが0より大きく、0.15以下で、M元素がAl、Ti、Mnの元素群から選択される少なくとも1種の元素からなるLixNi(1−y−z)CoyMzO2の組成式で表される、Li主体層のLi席占有率が95%以上、結晶子径が73から200nm、且つ比表面積が0.2から1.0m2/gである中間生成体に、Li除去処理を施して生成したことを特徴とする非水系電解質二次電池用正極活物質用リチウムニッケル複合酸化物。 - xが0.95以上、1.10以下、yが0より大きく、0.20以下、zが0より大きく、0.15以下で、M元素がAl、Ti、Mnの元素群から選択される少なくとも1種の元素からなるLixNi(1−y−z)CoyMzO2の組成式で表される、比表面積が0.5〜2.0m2/g、平均粒径が0.1〜1.0μmの一次粒子を複数集合した球状又は楕円球状の二次粒子から構成されている層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物であって、
前記層状構造の六方晶系リチウムニッケル複合酸化物は、素原料のリチウム化合物とNi(1−y−z)CoyMzOの組成式で表されるCo元素及びM元素を含むニッケル複合水酸化物を650℃〜800℃の温度で熱処理して得られたニッケル複合酸化物を、前記リチウム化合物のLi元素と前記ニッケル複合酸化物のNi元素、Co元素及びM元素のモル和におけるモル比:[Li/Ni+Co+M]が1.00以上、1.12以下の混合物を焼成した、Li主体層のLi席占有率が95%以上、結晶子径が73から200nm、且つ比表面積が0.2から1.0m2/gである中間生成体に、Li除去処理を施して生成したことを特徴とする非水系電解質二次電池用正極活物質用リチウムニッケル複合酸化物。 - 請求項1または2に記載のリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質とすることを特徴とする非水系電解質二次電池。
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