JP5617461B2 - リアクトル、およびリアクトルの製造方法 - Google Patents
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Description
収納工程:上記コイルを上記ケースに収納する。
充填工程:上記収納工程後、上記コイルの外周を覆うように上記磁性コアを構成する磁性粉末と樹脂を含む混合物をケース内に充填する。
保持工程:上記充填工程後、上記磁性粉末と樹脂との比重差により、上記磁性粉末を上記ケースの底面側に沈降させて、混合物の表面部に内部よりも磁性粉末の含有量が少ない表面層が形成されるように保持する。
硬化工程:上記保持工程後、上記樹脂を硬化させる。
収納工程:上記コイルを上記ケースに収納する。
充填工程:上記収納工程後、上記コイルの外周を覆うように上記磁性コアを構成する磁性粉末と樹脂を含む混合物をケース内に充填する。
補充工程:上記充填工程後、上記混合物の樹脂が硬化する前に、上記混合物を構成する樹脂と同様の組成で、磁性粉末を含まない樹脂をさらに上記ケース内に補充する。
硬化工程:上記保持工程後、上記ケース内の樹脂を硬化させる。
<リアクトル>
図1に示すように、リアクトル1αは、巻線2wを巻回してなる一つのコイル2と、コイル2が配置される磁性コア3とを具える所謂ポット型リアクトルであり、コイル2と磁性コア3との組合体10を収納するケース4を更に具える。磁性コア3は、コイル2内に挿通された内側コア部31と、コイル2の外周に配置され、内側コア部31に連結される連結コア部32とを具え、これら両コア部31,32により閉磁路を形成する。連結コア部32は、磁性粉末と樹脂とを含む成形硬化体から構成されており、コイル2は、実質的に全外周を連結コア部32により覆われてケース4に封止されている。そして、磁性コア3においてケース4の開口部側の表面に、表面層5が設けられている。以下、各構成を詳細に説明する。
コイル2は、1本の連続する巻線を螺旋状に巻回してなる円筒状体である。巻線2wは、銅やアルミニウムといった導電性材料からなる導体の外周に、電気絶縁性材料からなる絶縁被覆を具える被覆線が好適である。ここでは、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線を利用している。絶縁被覆の厚さは、20μm以上100μm以下が好ましく、厚いほどピンホールを低減できて絶縁性を高められる。コイル2は、この被覆平角線をエッジワイズ巻きにして形成されている。円筒状とすることで、エッジワイズ巻きであっても比較的容易にコイルを形成できる。巻線2wには、導体が平角線からなるもの以外に、断面が円形状、多角形状などの種々の形状のものを利用できる。本例では、一連の巻線で単一のコイル2を形成しているが、一対の螺旋体が並列され、一連の巻線の一部を屈曲して形成した連結部を有するコイルとしてもよい。
磁性コア3は、コイル2内に挿通された円柱状の内側コア部31と、コイル2と内側コア部31との組物の外周を覆うように形成された連結コア部32とを具える。そして、コイル2の軸方向に沿って切断した磁性コア3の断面形状が、二つのEを組み合せて形成されるE−E形状である所謂ポット型コアである。リアクトル1αでは、内側コア部31の構成材料と、連結コア部32の構成材料とを同種の材料としてもよいし異種の材料でもよい。特に、両者を異種の材料として両コア部31、32の磁気特性が異なることが好ましい。具体的には、内側コア部31は、連結コア部32よりも飽和磁束密度が高く、連結コア部32は、内側コア部31よりも透磁率が低くするとよい。
内側コア部31は、コイル2の内周面の形状に沿った円柱状の外形を有している。そして、内側コア部31におけるコイル2の軸方向の長さ(以下、単に長さと呼ぶ)は、適宜選択することができる。本例では、内側コア部31の長さがコイル2よりも若干長く、内側コア部31の両端面及びその近傍がコイル2の端面から突出している。また、コイル2と同じ長さでもよいし、コイル2よりも若干短くすることもできる。内側コア部31の長さがコイル2の長さと同等以上であると、コイル2がつくる磁束を内側コア部31に十分に通過させられる。そして、内側コア部31におけるコイル2からの突出長さも適宜選択することができる。本例のように、内側コア部31においてコイル2の一端面から突出する突出長さを他端面からの突出長さよりも大きくしてもよいし、内側コア部31においてコイル2の両端面から突出する突出長さが同じにしてもよい。特に、上述した縦型形態では、本例のようにコイル2の一端面から突出する内側コア部31の一端面をケース4の底面40に接触させて内側コア部31をケース4に配置すると内側コア部31をケース4に安定して配置できるため、連結コア部32を形成し易い。
圧粉成形体は、代表的には、表面に絶縁被膜を具える軟磁性粉末や、軟磁性粉末に加えて適宜結合剤を混合した混合粉末を成形後、上記絶縁被膜の耐熱温度以下で焼成することにより得られる。圧粉成形体は、三次元形状体を簡単に形成でき、例えば、コイルの内周面の形状に適合した外形を有する内側コア部を容易に形成できる。また、圧粉成形体は、磁性粉末間に絶縁物が存在することで、磁性粉末同士が絶縁されて、渦電流損失を低減でき、コイルに高周波の電力が通電される場合であっても、上記損失を少なくすることができる。
積層鋼板は、絶縁被膜を有する複数の電磁鋼板を積層させた積層体からなるものである。例えば、内側コア部に電磁鋼板を用いると、圧粉成形体を用いる場合と比較して飽和磁束密度が高い磁性コアを得易い。
成形硬化体は、磁性粉末と樹脂とを含む混合物から構成される。この成形硬化体は、代表的には、射出成形、注型成形により形成することができる。射出成形は、磁性材料からなる磁性粉末と流動性のある樹脂とを混合し、この混合物を、所定の圧力をかけて成形型に流し込んで成形した後、上記樹脂を硬化させる。注型成形は、射出成形と同様の混合物を得た後、この混合物を、圧力をかけることなく成形型に注入して成形・硬化させる。
連結コア部32は、内側コア部31と共に閉磁路を形成すると共に、コイル2と内側コア部31との組物の外周を覆い、両者をケース4に封止する封止材としても機能する。
内側コア部31の飽和磁束密度は、1.6T以上、更に1.8T以上、とりわけ2T以上が好ましい。また、内側コア部31の飽和磁束密度は、連結コア部32の飽和磁束密度の1.2倍以上、更に1.5倍以上、とりわけ1.8倍以上であることが好ましい。内側コア部31が連結コア部32に対して相対的に十分に高い飽和磁束密度を有することで、内側コア部31の断面積を小さくできる。また、内側コア部31の比透磁率は、50以上1000以下、特に、100〜500程度が好ましい。
上記コイル2と磁性コア3との組合体10を収納するケース4は、リアクトル1αを設置対象(図示せず)に配置したときに当該リアクトル1αの設置側となる底面40と、底面40から立設される側壁41とを具え、底面40と対向する側が開口した矩形の箱体である。
表面層5は、上記磁性コア3を構成する磁性粉末を防錆するためのもので、磁性コア3におけるケース4の開口部側の表面に設けられ、後述するように磁性粉末の平均粒径以上の厚みを有し、かつ磁性粉末の含有量が少ない、あるいは全くない層である。この表面層5は、上記磁性コア3を構成する樹脂と同様の樹脂よりなる樹脂部を具え、磁性コア3と界面を介することなく連続して形成されている。ここでいう防錆するとは、磁性コアの磁気特性に実質的に劣化を生じない程度に樹脂部で磁性粉末を覆うことをいう。つまり、全ての磁性粉末が樹脂部で覆われて外気に露出しないことが最良であるが、ごく微量(数粒程度)の磁性粉末が外気に露出程度は許容する。そして、界面を介することなく連続して形成とは、表面層を構成する樹脂部と磁性コアを構成する樹脂の硬化反応が少なくとも部分的に重複して生じることで、両樹脂が結合されていることを言う。つまり、両者は密着して一体化された状態である。この両者の境界線は見られないことが特に好ましい。
コイル2と磁性コア3との間の絶縁性、コイル2(特に、巻線2wの端部側)と表面層5との間の絶縁性をより高めるために、コイル2において磁性コア3に接触する箇所や表面層5に接触する箇所には、絶縁物を介在させることが好ましい。例えば、コイル2の内・外周面に絶縁性テープを貼り付けたり、絶縁紙や絶縁シートを配置したり、コイル2を形成する巻線2wの一部に絶縁性チューブを配置したりすることが挙げられる。また、内側コア部31の外周に絶縁性材料からなるボビン(図示せず)を配置してもよい。ボビンは、内側コア部31の外周を覆う筒状体が挙げられる。筒状体の両端縁から外方に延設される環状のフランジ部を具えるボビンを利用すると、コイル2の端面と連結コア部32との間の絶縁性を高められる。ボビンの構成材料には、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂などの絶縁性樹脂が好適に利用できる。
ケース4を含めたリアクトル1αの容量を0.2リットル(200cm3)〜0.8リットル(800cm3)程度とすると、車載部品に好適に利用することができる(ここでは280cm3)。
リアクトル1αは、通電条件が、例えば、最大電流(直流):100A〜1000A程度、平均電圧:100V〜1000V程度、使用周波数:5kHz〜100kHz程度である用途、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車載用電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。
上述したリアクトル1αは、例えば、以下に示す収納工程→充填工程→保持工程→硬化工程の順に各工程を施して製造することができる。以下、各工程について説明する。
収納工程では、コイル2をケース4内に収納する。本例のように内側コア部31が圧粉成形体からなる場合、その他電磁鋼板からなる場合、次工程の充填工程前、例えば、この収納工程時において、コイル2および内側コア部31を用意し、図2に示すようにコイル2内に内側コア部31を挿通して、コイル2と内側コア部31との組物を作製する。この組物は、次工程の充填工程前であればいつ作製してもよい。また、上述のようにコイル2と内側コア部31との間に適宜絶縁物を配置させてもよい。そして、上記組物をケース4内に収納する。この組物をケース4内に収納する際、上述したケース4内に設けられたガイド突起部42などを利用すると、当該組物をケース4内の所定の位置に精度良く配置することができる。一方で、内側コア部31が連結コア部32と同様に成形硬化体から形成される場合は、この収納工程ではコイル2をケース4に収納する。
充填工程では、上記組物をケース4内に収納した後、磁性コア部3を構成する磁性粉末と樹脂とを含む混合物をケース4内に充填する。本例では、磁性コア3のうち連結コア部32を構成する磁性粉末と、連結コア部32と表面層5とに共通の樹脂との混合物を上記ケース4に充填する。この工程により、上記組物の外側は上記混合物で覆われる。
保持工程では、上記磁性粉末と樹脂とを含む混合物をケース4に充填した後、直ちに上記樹脂を硬化させるのではなく、磁性粉末と樹脂との比重差により、磁性粉末をケース4の底面側に沈降させて、混合物の表面部に内部よりも磁性粉末の含有量が少ない表面層が形成される状態となるまで、より好ましくは、実質的に磁性粉末を含まない表面層5が形成される状態となるまで、恒温槽にて上記樹脂が硬化しない温度に保持して静置する。本例では、20〜30分程度保持して、2mm程度の表面層5を形成した。
硬化工程では、上記保持工程後、上述のような表面層5が形成された状態で樹脂を硬化させる。この硬化工程では、硬化させる樹脂の種類に応じて適宜温度と時間を選択するとよい。本例では、80℃程度に保持した状態を2時間程度、その後120℃程度に保持した状態を2時間程度、そして、150℃程度に保持した状態で4時間程度静置して、樹脂を硬化し、本例のリアクトル1αが得られる。
その他の工程として、上記充填工程にて上記磁性粉末と樹脂との混合物をケース4に充填した後、上記保持工程前に、混合物内のボイドを除去するための脱気処理として、真空引きしてもよい。そうすることで、混合物内のボイドを除去できて連結コア部32の所望の磁気特性が得易く好ましい。
或いは、リアクトル1αは、例えば、以下のようにしても製造することができる。本方法では、上記製造方法(I)で施した保持工程を行わず、充填工程後に、充填工程で充填した上記混合物が硬化する前に、磁性コアを構成する樹脂と同様の組成で、磁性粉末を含まない樹脂をさらに補充する補充工程を具える点が上記製造方法(I)と異なる。つまり、本例では、収納工程→充填工程→補充工程→硬化工程の順に各工程を施してリアクトルを製造する。ここでは、上記製造方法(1)と異なる点である補充工程について説明する。
補充工程では、表面層5を形成するために、充填工程後、充填工程でケース4内に充填した磁性粉末と樹脂との混合物が硬化する前に、上記混合物を構成する樹脂と同様の組成で、磁性粉末を含まない樹脂をさらにケース4に補充する。表面層5を構成する樹脂は、ここでは、上記連結コア部32で用いた樹脂と同じ樹脂を使用する。そうすることで、後工程の硬化工程により樹脂を硬化させると、表面層5と連結コア部32とが界面を介することなく連続して形成され易くなる。また、表面層5の樹脂は、連結コア部32で用いた樹脂と同じ樹脂に添加粒子を混ぜ合わせた混合樹脂でもかまわない。例えば、添加粒子として高熱伝導性のセラミックス粒子を用いれば、表面層5の放熱性を向上することができる。
その他の工程として、本製造方法でも、混合物内および表面層5内、あるいは混合物と表面層5との間のボイドを除去するために真空引きして脱気処理するとよい。この脱気処理は、上記充填工程後から上記補充工程前までの間と、上記補充工程後から上記硬化工程前までの間とでそれぞれ行ってもよいし、上記補充工程後から上記硬化工程前までの間でのみ行ってもよい。前者の場合、混合物内および表面層5内、そして、混合物と表面層5との間のボイドを十分に除去しやすくなるので好ましい。また、後者の場合、脱気処理の工程が少なくて手間がかからなくて済むので好ましい。
上述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
実施形態2は、図3に示すように、ケース4の底面40に対してコイル2の軸方向が平行となるように、コイル2及び内側コア部31がケース4に収納された形態(以下、この配置形態を横型形態と呼ぶ)とする点が実施形態1と相違する。以下、実施形態1と相違する点について説明する。
上述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
変形例1は、図4、5に示すように、コイル2と磁性コア3との間の絶縁を確保する構成が、コイル2の表面を覆う内側樹脂部60を具えるコイル成形体6とする点で実施形態1、2とは相違する。以下、その相違点であるコイル成形体6について説明する。その他の点については、実施形態1、2の構成と同様であるため説明を省略する。
コイル成形体6は、例えば、コイル2と、コイル2内に挿通された内側コア部31と、コイル2の表面を覆ってその形状を保持すると共に、コイル2と内側コア部31とを一体に保持する内側樹脂部60とを具える形態が挙げられる。
このようなコイル成形体を利用することで、コイルと磁性コアとの間の絶縁性を高められる上に、リアクトルの組立時にコイルの外形が内側樹脂部により保持されていることでコイルを取り扱い易く、リアクトルの生産性に優れる。特に、コイルと内側コア部とを内側樹脂部により一体に成形したコイル成形体を利用すると、コイルと内側コア部とがばらばらにならず取り扱い易く、かつ同時にケースに収納できるため、リアクトルの生産性に更に優れる。特に、内側樹脂部がコイルを圧縮状態に保持するコイル成形体を利用すると、コイルの軸方向の長さを短くでき、リアクトルを更に小型にできる。
10 組合体
2 コイル 2w 巻線
3 磁性コア
31 内側コア部 32 連結コア部
4 ケース
40 底面 41 側壁 42 ガイド突起部 43 位置決め部
44 取付部 44h ボルト孔
5 表面層
6 コイル成形体
60内側樹脂部
Claims (9)
- 巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルの内外に配置されて閉磁路を形成する磁性コアと、開口部およびこの開口部に対向する底面を有して前記コイルと磁性コアとの組合体を収納するケースとを具えるリアクトルであって、
前記磁性コアの少なくとも前記ケースの開口部側は、鉄族金属またはFe基合金の磁性粉末と樹脂とを含む成形硬化体から構成され、
前記磁性コアにおける前記ケースの開口部側の表面には、前記磁性粉末を防錆するための表面層を具え、
前記表面層は、前記磁性コアの樹脂と同様の樹脂からなる樹脂部を有し、この樹脂部が前記磁性コアの樹脂と界面を介することなく連続して形成されているリアクトル。 - 前記樹脂部は、前記磁性コアの樹脂の一部で構成されている請求項1に記載のリアクトル。
- 前記表面層は、前記磁性粉末を含まない樹脂部からなる請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
- 前記成形硬化体がコイルの外周の少なくとも一部を覆い、
前記成形硬化体における前記磁性粉末の分布は、前記ケースの開口部側が粗、底面側が密とされている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。 - 前記磁性コアは、前記コイル内に挿通された内側コア部と、前記コイルの外周を覆い前記成形硬化体から構成されて前記内側コア部に接合される連結コア部とを具え、
前記内側コア部と連結コア部とは、前記成形硬化体の樹脂により一体化されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。 - 前記表面層の厚みが、0.1mm以上5.0mm以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
- 巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルが配置される磁性コアとの組合体を、開口部およびこの開口部に対向する底面を有するケースに収納してリアクトルを製造するリアクトルの製造方法であって、
前記コイルを前記ケース内に収納する収納工程と、
前記収納工程後、前記コイルの外周を覆うように前記磁性コアを構成する鉄族金属またはFe基合金の磁性粉末と樹脂とを含む混合物をケース内に充填する充填工程と、
前記充填工程後、前記磁性粉末と樹脂との比重差により、前記磁性粉末を前記ケースの底面側に沈降させて、混合物の表面部に内部よりも磁性粉末の含有量が少ない表面層が形成されるように保持する保持工程と、
前記保持工程後、前記樹脂を硬化させる硬化工程とを具えるリアクトルの製造方法。 - 巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルが配置される磁性コアとの組合体を、開口部およびこの開口部に対向する底面を有するケースに収納してリアクトルを製造するリアクトルの製造方法であって、
前記コイルを前記ケース内に収納する収納工程と、
前記収納工程後、前記コイルの外周を覆うように前記磁性コアを構成する鉄族金属またはFe基合金の磁性粉末と樹脂とを含む混合物をケース内に充填する充填工程と、
前記充填工程後、前記混合物の樹脂が硬化する前に前記混合物を構成する樹脂と同様の組成で、磁性粉末を含まない樹脂をさらに前記ケース内に補充する補充工程と、
前記補充工程後、前記ケース内の樹脂を硬化させる硬化工程とを具えるリアクトルの製造方法。 - 前記磁性コアは、圧粉成形体からなる内側コア部と、前記混合物からなる連結コア部とを具え、
前記充填工程前に、前記内側コア部を前記コイル内に配置してから、前記充填工程で、前記コイル及び内側コア部の組物の外周を覆うように前記混合物を前記ケース内に充填する請求項7または請求項8に記載のリアクトルの製造方法。
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