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JP5605053B2 - 積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、積層セラミック電子部品の製造方法に関するもので、特に、たとえば外部端子電極となる導体膜が複数の内部導体と電気的に接続されるようにして直接めっきにより形成された積層セラミック電子部品の製造方法に関するものである。
図7に示すように、積層セラミックコンデンサに代表される積層セラミック電子部品101は、一般に、たとえば誘電体セラミックからなる積層された複数のセラミック層102と、セラミック層102間の界面に沿って形成された複数の内部電極103および104とを含む、積層構造の部品本体105を備えている。部品本体105の一方および他方端面106および107には、それぞれ、複数の内部電極103および複数の内部電極104の各端部が露出していて、これら内部電極103の各露出端および内部電極104の各露出端を、それぞれ、互いに電気的に接続するように、外部端子電極108および109が形成されている。
外部端子電極108および109の形成にあたっては、一般に、金属成分とガラス成分とを含む金属ペーストを部品本体105の端面106および107上に塗布し、次いで焼き付けることにより、ペースト電極層110がまず形成される。次に、ペースト電極層110上に、たとえばニッケルを主成分とする第1のめっき層111が形成され、さらにその上に、たとえば錫または金を主成分とする第2のめっき層112が形成される。すなわち、外部端子電極108および109の各々は、ペースト電極層110、第1のめっき層111および第2のめっき層112の3層構造より構成される。
外部端子電極108および109に対しては、積層セラミック電子部品101がはんだを用いて基板に実装される際に、はんだとのぬれ性が良好であることが求められる。同時に、外部端子電極108に対しては、互いに電気的に絶縁された状態にある複数の内部電極103を互いに電気的に接続し、かつ、外部端子電極109に対しては、互いに電気的に絶縁された状態にある複数の内部電極104を互いに電気的に接続する役割が求められる。はんだぬれ性の確保の役割は、上述した第2のめっき層112が果たしており、内部電極103および104相互の電気的接続の役割は、ペースト電極層110が果たしている。第1のめっき層111は、はんだ接合時のはんだ喰われを防止する役割を果たしている。
しかし、ペースト電極層110は、その厚みが数十μm〜数百μmと大きい。したがって、この積層セラミック電子部品101の寸法を一定の規格値に収めるためには、このペースト電極層110の体積を確保する必要が生じる分、不所望にも、静電容量確保のための実効体積を減少させる必要が生じる。
一方、めっき層111および112はその厚みが数μm程度であるため、仮に第1のめっき層111および第2のめっき層112のようなめっき膜のみで外部端子電極108および109を構成できれば、静電容量確保のための実効体積をより多く確保することができ、有効体積率を向上させることができる。しかしながら、部品本体105の端面106および107上に、直接、めっきを施そうとする場合、次のような問題に遭遇することがある。
まず、説明にあたって、図8に示すように、積層セラミック電子部品の部品本体122を、長さ方向寸法Lおよび幅方向寸法Wによって規定されるLW面123と、長さ方向寸法Lおよび厚み方向寸法Tによって規定されるLT面124と、幅方向寸法Wおよび厚み方向寸法Tによって規定されるWT面125とを有する直方体形状とし、上記LW面123方向にセラミック層126が延びかつ厚み方向に複数のセラミック層126が積層されるとする。なお、図7に示した部品本体105の端面106および107は、WT面125に相当する。
積層セラミック電子部品として積層セラミックコンデンサを例にとると、積層セラミックコンデンサでは、図8において破線で区画を示したように、複数の内部電極127を分布させている部分であって、静電容量を形成する有効部分128の外側に、保護部分として、LW面123に沿って延びる外層部129やLT面124に沿って延びる幅方向ギャップ部130がある。
WT面125上にめっき膜を形成しようとする際、めっき析出を適正に制御しながら、めっき膜による十分な被覆状態を実現できるのは、有効部分128に対応する領域だけである。したがって、めっき膜の端縁より、めっき膜と部品本体122との界面に沿って水分等が浸入するおそれが高く、また、めっき膜の固着力も弱くなる傾向にある。一方で、めっき膜の成長度を高めることができる条件に設定した場合には、めっき成長の度合いを制御するのが難しく、成膜領域に大きなばらつきが生じてしまう。
なお、めっき膜を形成すべき領域に触媒処理等の前処理を施しておけば、上述のような課題をある程度解消することができる。しかし、特定の箇所のみに対する触媒処理等の前処理は煩雑であり、好ましくない。
そこで、たとえば、特開2004−146401号公報(特許文献1)または特開2004−40084号公報(特許文献2)に記載される技術が注目される。
特許文献1では、導電性ペーストまたは導電性樹脂を部品本体の端面の少なくとも内部電極の積層方向に沿った稜部に、内部電極の引出し部と接触するよう塗布し、導電性ペーストを焼き付けまたは導電性樹脂を熱硬化させて導電膜を形成し、さらに、部品本体の端面に電解めっきを施し、上記稜部の導電膜と接続されるように電解めっき膜を形成する方法が記載されている。これによると、めっき膜を、稜部の導電膜にまで届きかつこれを覆うように確実に形成することができる。
他方、特許文献2では、特にその図8B等において、外層部にダミーの内部電極である内部アンカータブを形成しておき、めっき膜を、少なくとも内部アンカータブの露出端にまで届くように形成することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の方法において、部品本体の端面の稜部に形成される導電膜が導電性ペーストの焼付けによって形成される場合、導電性ペーストにはガラスが含まれているため、このガラスがめっき液により溶解するおそれが高くなり、その結果、水分の浸入を許すことになる。他方、導電性樹脂を用いる場合には、導電性樹脂は、熱処理に弱いという欠点を有するとともに、固着力に不安がある。
次に、特許文献2に記載の技術では、外層部に配置された内部アンカータブのWT面への露出端をめっき析出の核として、めっき膜を外層部にまで延ばすことができるが、幅方向ギャップ部上にはめっき膜を延ばすことができず、よって、ここからの水分の浸入を許すことになる。
特開2004−146401号公報 特開2004−40084号公報
この発明の目的は、上記のような問題点を解決し得る積層セラミック電子部品の製造方法を提供しようとすることである。
の発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、長さ方向寸法Lおよび幅方向寸法Wによって規定されるLW面と、長さ方向寸法Lおよび厚み方向寸法Tによって規定されるLT面と、幅方向寸法Wおよび厚み方向寸法Tによって規定されるWT面とを有する直方体形状またはほぼ直方体形状であって、LW面方向に延びかつ厚み方向に積層された複数のセラミック層と、セラミック層間の特定の界面に沿って形成されかつWT面に露出する露出端を持つ複数の内部電極とをもって構成された積層構造を有する、部品本体を作製する工程と、複数の内部電極の各露出端を互いに電気的に接続するように、少なくともWT面上にめっき膜を形成する工程とを備えている。そして、前述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
上記部品本体を作製する工程は、生の状態にある複数のセラミック層と複数の内部電極とをもって構成された積層構造を有する、生の積層体を用意する工程と、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面に沿って延びかつWT面に露出する露出端を持つ内部ダミー電極、および内部ダミー電極を覆う生のセラミック外層を形成する工程と、内部ダミー電極および生のセラミック外層を形成した生の積層体を焼成する工程とを備える。そして、めっき膜を形成する工程は、めっき膜を少なくとも内部ダミー電極の露出端にまで届くように形成する工程を含む。
この発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、第1の局面では、さらに、内部ダミー電極および生のセラミック外層を形成するため、内部ダミー電極および生のセラミック外層を予め一体化した外層シートを用意し、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面上に外層シートを貼り付ける工程を含む
上記のこの発明の第1の局面において、より具体的には、第1の例では、複数の外層シートを用意し、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面上に、これら複数の外層シートを並べて貼り付けるようにされる。第2の例では、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面に沿って周回する長さの外層シートを用意し、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面に沿って周回するように外層シートを巻き付けることが行なわれる。
上述の外層シートは、生のセラミック外層上に形成される外部ダミー電極をさらに備えることが好ましい。この外部ダミー電極は、LW面およびLT面におけるWT面に隣接する領域に位置するようにされる。そして、めっき膜を形成する工程において、めっき膜は少なくとも外部ダミー電極を覆うように形成される。
また、上述の外層シートは、内部ダミー電極および生のセラミック外層に加えて、内部ダミー電極を生のセラミック外層との間で挟む生のセラミック下地層をさらに予め一体化した積層構造を有することが好ましい。
この発明の第2の局面では、前述したようなセラミック下地層を設けた外層シートを用いるのではなく、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面上に生のセラミック下地層を塗布等の方法により形成するようにされる。この場合、外部ダミー電極については、これを上述した外層シート上に形成するのではなく、これを、生のセラミック外層上であってLW面およびLT面におけるWT面に隣接する領域に位置するように塗布等の方法により形成してもよい。この場合においても、めっき膜を形成する工程において、めっき膜は少なくとも外部ダミー電極を覆うように形成される。
生のセラミック下地層が形成される場合には、生の積層体を用意する工程において用意される生の積層体は、当該生の積層体におけるLT面に平行な面に内部電極が露出した状態にあってもよい。
この発明に係る製造方法によって製造される積層セラミック電子部品によれば、部品本体には、LW面およびLT面にそれぞれ沿って延びかつWT面に露出する露出端を持つ内部ダミー電極が設けられているので、めっき膜は、WT面上において、複数の内部電極の各露出端を互いに電気的に接続しながら、少なくとも内部ダミー電極の露出端にわたって形成される。したがって、部品本体に対する固着力の高いめっき膜を形成することができ、めっき膜と部品本体との界面ならびに部品本体内部への水分の浸入を生じさせにくくすることができ、積層セラミック電子部品の信頼性を向上させることができる。
特に、内部電極の露出端とは直交する方向に延びる内部ダミー電極のLT方向部分の露出端は、前述した特許文献2に記載の内部アンカータブによっては決して実現され得るものではなく、よって、このLT方向部分の露出端による水分浸入防止の効果は、この発明において特有のものであると理解すべきである。
内部ダミー電極の少なくとも1個のLW方向部分と少なくとも1個のLT方向部分とが互いに接続されていると、内部ダミー電極の露出端が途切れる部分がより少なくなるので、水分の浸入を許容する隙間をより少なくすることができる。
外部ダミー電極をさらに備えていると、部品本体のWT面からこれに隣接するLW面およびLT面の各一部にまでめっき膜を制御された状態で形成することが容易になるとともに、LW面上およびLT面上でめっき膜の寸法精度を高めることができる。
この発明の第1の局面による製造方法によれば、内部ダミー電極および生のセラミック外層を予め一体化し、好ましくは、さらに生のセラミック下地層をも予め一体化した外層シートを用いるので、内部ダミー電極を能率的に形成することができる。また、内部ダミー電極の形成を外層シートの段階で行なうことになるので、内部ダミー電極の位置や大きさ、形状、数の調整を容易かつ自在に行なうことができる。さらに、外層シートに外部ダミー電極をも形成しておくことができるので、外部ダミー電極の形成が容易かつ能率的に行なうことができる。
上述したような外層シートを用いる場合、第1の例として、複数の外層シートを用意し、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面上に、これら複数の外層シートを並べて貼り付けるようにすると、LW面に平行な面上での外層シートとLT面に平行な面上での外層シートとを互いに異なる設計のものとすることができる。たとえば、LW面に平行な面上での外層シートとLT面に平行な面上での外層シートとの間で、内部ダミー電極の積層数を変えたり、内部ダミー電極および/または外部ダミー電極の面積を変えたりすることができる。
他方、上述したような外層シートを用いる第2の例として、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面に沿って周回する長さの外層シートを用意し、生の積層体におけるLW面およびLT面にそれぞれ平行な面に沿って周回するように外層シートを巻き付けると、生の積層体上に能率的に外層シートを配置することができる。また、外層シートの巻き付け状態を工夫することにより、内部ダミー電極の露出端を途切れさせることなく生の積層体の周囲に周回させることができる。これにより、水分の浸入をより確実に防止することができる。
内部ダミー電極と生の積層体との間に生のセラミック下地層が形成される場合には、生の積層体は、そのLT面に平行な面に内部電極が露出した状態にあってもよいので、生の積層体における有効体積率を高めることができる。
この発明の第1の実施形態による積層セラミック電子部品1の外観を示す斜視図である。 図1に示した積層セラミック電子部品1の製造方法を説明するためのもので、生の積層体25を作製するために積層される、内部電極7または8となるべき導電性ペースト膜23および24を形成したセラミックグリーンシート21および22を示す平面図である。 図2に示したセラミックグリーンシート21および22を積層する工程を経て得られた生の積層体25の外観を示す斜視図である。 図1に示した積層セラミック電子部品1の製造工程において用意される外層用マザーシート26を示す平面図であり、一部破断して内部を示している。 図3に示した生の積層体25の周囲に、図4に示した外層用マザーシート26から取り出した外層シート31を巻き付け、その後、焼成して得られた部品本体2の外観を示す斜視図であり、一部破断して外層シート31の接合面を示している。 この発明の第2の実施形態による積層セラミック電子部品に備える部品本体2aの外観を示す斜視図である。 従来の積層セラミック電子部品101を示す断面図である。 従来技術の問題点を説明するためのもので、積層セラミック電子部品の部品本体122の外観を示す斜視図である。
図1および図5を参照して、積層セラミック電子部品1の構造について説明する。
図1に示す積層セラミック電子部品1は、図5に示す部品本体2を備えている。部品本体2は、長さ方向寸法Lおよび幅方向寸法Wによって規定されるLW面3と、長さ方向寸法Lおよび厚み方向寸法Tによって規定されるLT面4と、幅方向寸法Wおよび厚み方向寸法Tによって規定されるWT面5とを有する直方体形状またはほぼ直方体形状である。
また、部品本体2は、LW面3方向に延びかつ厚み方向に積層された複数のセラミック層6と、セラミック層6間の特定の界面に沿って形成されかつWT面5に露出する露出端を持つ複数の内部電極7および8とをもって構成された積層構造を有する。内部電極8については、図3に図示されている。図3からわかるように、内部電極7と内部電極8とは、部品本体2の厚み方向に交互に配置されている。
積層セラミック電子部品1は、また、少なくともWT面5上に形成されるめっき膜9および10を備えている。めっき膜9および10は、この積層セラミック電子部品1の外部端子電極となるべきものである。図1および図3の双方を参照すればわかるように、めっき膜9は、複数の内部電極7の各露出端を互いに電気的に接続し、他方、めっき膜10は、複数の内部電極8の各露出端を互いに電気的に接続している。
以下、この発明の特徴的構成について説明する。
部品本体2は、内部ダミー電極11をさらに備えている。内部ダミー電極11は、WT面5に露出端を持つ。内部ダミー電極11の露出端は、WT面5における複数の内部電極7の露出端が分布する領域の周囲に位置している。内部ダミー電極11は、LW面3に沿う方向に延びる互いに平行な2個のLW方向部分12とLT面4に沿う方向に延びる互いに平行な2個のLT方向部分13とを有する。この実施形態では、内部ダミー電極11の露出端は、途切れることなく部品本体2を周回している。そして、めっき膜9は、少なくとも内部ダミー電極11の露出端にわたって形成されている。
特に、この実施形態では、LW面3およびLT面4におけるWT面5に隣接する領域に形成される、外部ダミー電極15をさらに備えている。したがって、めっき膜9は、WT面5を覆うとともに、少なくとも外部ダミー電極15を覆うように形成されている。
このような積層セラミック電子部品1は、たとえば、次のようにして製造される。
まず、図5に示すような部品本体2が作製される。より詳細には、部品本体2を作製するため、次のような工程が実施される。
図2(A)および(B)にそれぞれ示すようなセラミックグリーンシート21および22が用意される。セラミックグリーンシート21および22上には、それぞれ、内部電極7または8となるべき導電性ペースト膜23および24が印刷により帯状に形成される。なお、図2において、セラミックグリーンシート21および22は、各々の典型的な領域の形態を理解するに足りる、各一部のみが図示されている。
次に、図2(A)に示した複数のセラミックグリーンシート21と図2(B)に示した複数のセラミックグリーンシート22とが交互に積層されかつ圧着され、その後、所定のサイズに切断される。これによって、図3に示す生の積層体25が得られる。図2(A)および(B)において、図3に示した生の積層体25の1個分に相当する領域が1点鎖線で示されている。この1点鎖線が示す領域のサイズおよび位置からわかるように、セラミックグリーンシート21および22の積層構造物から複数の生の積層体25を取り出すことができる。生の積層体25は、生の状態にある複数のセラミック層6と複数の内部電極7および8とをもって構成された積層構造を有している。また、この実施形態では、生の積層体25は、当該生の積層体25におけるLT面4(図5参照)に平行な面4aに内部電極7および8が露出した状態となっている。
他方、図4に示すような外層用マザーシート26が用意される。なお、図4において、外層用マザーシート26は、その一部のみが図示されている。
用意される外層用マザーシート26は、生の状態にあり、生のセラミック下地層27と生のセラミック外層28とが積層された構造を有している。セラミック下地層27とセラミック外層28との間には、内部ダミー電極11が形成され、セラミック外層28上には、外部ダミー電極15が形成されている。セラミック下地層27および内部ダミー電極11は、図4において、セラミック外層28が一部破断除去されることによって図示されている。内部ダミー電極11および外部ダミー電極15は、ともに、導電性ペーストの印刷によって比較的細幅の帯状に形成される。
次に、外層用マザーシート26が所定のサイズに切断される。すなわち、生の積層体25におけるLW面3に平行な面3aおよびLT面4に平行な面4aに沿って周回する長さを与えるように、外層用マザーシート26が切断される。これによって、図4において1点鎖線で示した領域に相当する外層シート31が取り出される。外層シート31は、その両側縁部に沿って、内部ダミー電極11および外部ダミー電極15を形成している。図4に1点鎖線で示した外層シート31のサイズおよび位置からわかるように、外層用マザーシート26から複数の外層シート31を取り出すことができる。
次に、生の積層体25におけるLW面3およびLT面4にそれぞれ平行な面3aおよび4a上に外層シート31が貼り付けられる。より具体的には、図5からわかるように、生の積層体25におけるLW面3およびLT面4にそれぞれ平行な面3aおよび4aに沿って周回するように外層シート31が巻き付けられる。このとき、外層シート31のセラミック下地層27が生の積層体25に接するようにされる。また、外層シート31の始端と終端とは突合せ接合され、段差のない平滑な外表面を与えるようにされる。これによって、前述したように、内部ダミー電極11の露出端を途切れさせることなく積層体25の周囲に周回させることができる。
なお、外層シート31の始端と終端との接合部の位置は、図示のようなLW面3に平行な面3aの中央部に限らず、他の位置または他の面上にずらされてもよい。
このようにして、生の積層体25におけるLW面3およびLT面4にそれぞれ平行な面3aおよび4a上にはセラミック下地層27が形成され、その上には、WT面5に露出する露出端を持つ内部ダミー電極11が形成されるとともに、内部ダミー電極11を覆う生のセラミック外層28が形成され、さらに、生のセラミック外層28上に外部ダミー電極15が形成された、部品本体2の焼成前の生の状態のものが得られる。
次に、上記のように、セラミック下地層27、セラミック外層28、内部ダミー電極11および外部ダミー電極15を形成した生の積層体25が焼成される。これによって、図5に示すように、焼結後の積層体25および外層シート31からなる部品本体2が得られる。
次に、複数の内部電極7の各露出端および複数の内部電極8の各露出端をそれぞれ互いに電気的に接続するように、少なくともWT面5上にめっき膜9および10が形成される。このとき、めっき膜9および10は、内部電極7および8の露出端、内部ダミー電極11の露出端ならびに外部ダミー電極15をめっき析出の核として成長し、少なくとも外部ダミー電極15にまで届きかつ外部ダミー電極15を覆うように形成される。
なお、上述しためっき工程の前に、WT面5での内部電極7および8ならびに内部ダミー電極11の端部での露出を十分なものとするため、部品本体2のWT面5に研磨処理を施しておくことが好ましい。この場合、内部電極7および8ならびに内部ダミー電極11の各露出端が、WT面5から突出する程度にまで研磨処理を施せば、各露出端が面方向に広がるため、めっき成長に要するエネルギーを低減することができる。
以上のようにして、図1に示す積層セラミック電子部品1が完成される。この積層セラミック電子部品1によれば、前述したように、内部ダミー電極11の露出端を途切れさせることなく積層体25の周囲に周回させることができるため、めっき膜9および10を形成したとき、めっき膜9および10の固着力が高まり、水分の浸入をより確実に防止することができる。
上述のめっき膜9および10は、好ましくは、銅を主成分とする。銅を主成分とすると、めっき成長力が優れていて、めっき処理の能率化を図れ、かつめっき膜9および10の固着力を高めることができる。しかしながら、このような利点を特に望まないならば、めっき膜9および10は、ニッケルなどの他の金属を主成分としていてもよい。
めっき膜9および10上に、外部端子電極としてのはんだぬれ性を向上させるため、たとえば錫または金を主成分とするめっき膜が形成され、さらに、はんだぬれ性を向上させるためのめっき膜の下地として、はんだバリア性を付与するため、たとえばニッケルを主成分とするめっき膜が形成されてもよい。
上述したようなめっき膜9および10を含む種々のめっき膜を形成するためのめっき方法は、通電処理を行なう電解めっき法であっても、あるいは、還元剤を用いて金属イオンを析出させる無電解めっき法であってもよい。
なお、上述しためっき処理の後、部品本体2が熱処理されることが好ましい。熱処理温度としては、たとえば600℃以上、好ましくは800℃以上の温度が採用される。この熱処理によって、内部電極7および8、内部ダミー電極11ならびに外部ダミー電極15の各々とめっき膜9および10との間で相互拡散が生じ、この相互拡散が金属の体積膨張を生じさせるため、セラミック層6、内部電極7および8、内部ダミー電極11、外部ダミー電極15ならびにめっき膜9および10の各間に存在し得る隙間を有利に埋めることができ、その結果、部品本体2の内部への水分の浸入を防止する効果がより高められる。
次に、図6を参照して、この発明の第2の実施形態について説明する。図6は、図5に対応する図であって、積層セラミック電子部品に備える部品本体2aの外観を示す斜視図である。図6において、図5に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示した部品本体2aは、次のようにして得られたものである。まず、図3に示すような生の積層体25が用意される。また、図4に示した外周用マザーシート26から4つの外周シート31が切り出される。これら外周シート31は、1点鎖線で示したものより、図4における縦方向長さが短いものである。
次に、生の積層体25におけるLW面3(図6参照)に平行な面3a(図3参照)上に、外周シート31が貼り付けられ、また、生の積層体25におけるLT面4(図6参照)に平行な面4a(図3参照)上に、外層シート31が貼り付けられる。このようにして、複数の外層シート31が並んだ状態で貼り付けられる。
次に、外層シート31が貼り付けられた生の積層体25が焼成される。これによって、焼結した部品本体2aが得られる。その後、前述した第1の実施形態の場合と同様、めっき工程が実施され、積層セラミック電子部品1が完成される。
第2の実施形態では、内部ダミー電極11の露出端は、四角形の各辺をなすように配置されるが、各辺をなす内部ダミー電極11の露出端は、互いに独立している。そのため、第2の実施形態の変形例として、図示しないが、たとえば、LW面3に平行な面3a上での外層シート31とLT面4に平行な面4a上での外層シート31との間で、設計を変え、内部ダミー電極11の積層数を変えたり、内部ダミー電極11および/または外部ダミー電極15の面積を変えたりすることができる。
また、第2の実施形態のさらなる変形例として、外層シート31を、1つのLW面3に平行な面3aと1つのLT面4に平行な面4aとの2つの面をカバーする寸法として、2つの外層シート31を用いるようにしてもよい。その他、外層シート31のカバー寸法として種々のものがあり得る。
また、第1および第2の実施形態では、セラミック下地層27、セラミック外層28、内部ダミー電極11および外部ダミー電極15が複合された外層シート31を用いたが、セラミック下地層27、セラミック外層28、内部ダミー電極11および外部ダミー電極15の各々を塗布方法によって形成してもよい。あるいは、セラミック下地層27、セラミック外層28および内部ダミー電極11だけが複合された外層シートを用い、外層シートを貼り付けた後、外部ダミー電極15のみを塗布方法によって形成するようにしてもよい。
また、図示しないが、積層体25に備える内部電極7および8が、LT面4に平行な面4aに露出していない場合には、セラミック下地層27を省略することができる。
また、外部端子電極としてのめっき膜9および10がWT面5上にのみ形成されれば十分である場合には、外部ダミー電極15を省略することができる。
積層セラミック電子部品1が積層セラミックコンデンサを構成するとき、セラミック層6は、誘電体セラミックから構成される。なお、積層セラミック電子部品1は、その他、インダクタ素子、サーミスタ素子、圧電素子などを構成するものであってもよい。したがって、積層セラミック電子部品1の機能に応じて、セラミック層6は、誘電体セラミックの他、磁性体セラミック、半導体セラミック、圧電体セラミックなどから構成されてもよい。
なお、図示した積層セラミック電子部品1は、外部端子電極としての2つのめっき膜9および10を備える2端子型のものであるが、この発明は、たとえば3端子型といった多端子型の積層セラミック電子部品にも適用することができる。
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
[実験例1]
実験例1では、外部ダミー電極15を設けないことを除いて、図1ないし図5を参照して説明した第1の実施形態による積層セラミック電子部品1が備える構造を有する積層セラミックコンデンサを、この発明の範囲内の試料1として作製した。
詳細は以下のとおりである。
(1)部品本体作製
まず、試料1に係る積層セラミックコンデンサの部品本体の詳細は以下のとおりである。部品本体の寸法は、長さ方向寸法を1.9mm、幅方向寸法を1.05mm、厚み方向寸法を1.05mmとした。セラミック層をチタン酸バリウム系誘電体セラミックから構成し、内部電極および内部ダミー電極の各々の主成分をニッケルとした。焼結後において、隣り合う内部電極間のセラミック層の厚みを5μmとし、内部電極の厚みを1.5μmとし、外層シートにおけるセラミック下地層およびセラミック外層の各厚みを10μmとし、内部ダミー電極の厚みを1.5μmとした。
他方、この発明の範囲外の比較例となる試料2に係る積層セラミックコンデンサのための部品本体として、内部ダミー電極11を設けないことを除いて、試料1と同様の構造および寸法を有する部品本体を作製した。
(2)めっき処理
めっき浴として、以下の表1に示す銅ストライク浴および表2に示す銅厚付け浴を準備した。
Figure 0005605053
Figure 0005605053
試料1および2の各々について、部品本体500個を、容積290mlの水平回転バレル中に投入し、それに加えて、直径1.3mmの導電性メディアを100ml投入した。そして、上記水平回転バレルを、表1に示した銅ストライクめっき浴に浸漬し、バレル周速2.6m/分にて回転させながら、電流密度0.15A/dmにて通電し、1μmの膜厚が得られるまで銅ストライクめっきを実施した。
次いで、同じ水平回転バレルを、表2に示した銅厚付け浴に浸漬し、同じバレル周速にて回転させながら、電流密度0.30A/dmにて通電し、5μmの膜厚が得られるまで銅厚付けめっきを実施した。
(3)熱処理
上記のように銅めっき層が形成された試料1および2の各々に係る部品本体を、トンネル炉を用いて、入口から出口までの時間を30分間とし、酸素分圧が5ppm以下の窒素雰囲気中にて熱処理した。
ここで、熱処理のトップ温度として、600℃、700℃および800℃の3水準を採用した。
(4)信頼性試験
このようにして得られた試料1および2の各々に係る積層セラミックコンデンサについて、耐湿信頼性試験(温度85℃、相対湿度85%、印加電圧6.3V)を実施した。そして、150時間経過後に絶縁抵抗が1MΩ以下になった試料を不良とし、試料数72個中での不良個数を求めた。その結果が、表3に示されている。
Figure 0005605053
表3から、試料1では、十分に高い信頼性が得られていることがわかる。
[実験例2]
実験例2では、外部ダミー電極15を設けないことを除いて、図6を参照して説明した第2の実施形態による積層セラミック電子部品1が備える構造を有する積層セラミックコンデンサを、この発明の範囲内の試料3として作製した。
詳細は以下のとおりである。
(1)部品本体作製
外層シートを4つに分けて積層体の外周面上に貼り付けたことを除いて、試料1の場合と同様の寸法とし、同様の材料を用いて、部品本体を作製した。
(2)めっき処理
実験例1の場合と同様の条件でめっき処理を施した。
(3)熱処理
実験例1の場合と同様の条件で熱処理を施した。なお、熱処理のトップ温度に関して、実験例1において採用した600℃に代えて、630℃を採用した。
(4)信頼性試験
実験例1の場合と同様の条件で耐湿信頼性試験を実施し、同様に評価した。その結果が、表4に示されている。
Figure 0005605053
表4から、試料1に比べるとやや劣るが、試料3でも、十分に高い信頼性が得られていることがわかる。
1 積層セラミック電子部品
2,2a 部品本体
3 LW面
3a LW面に平行な面
4 LT面
4a LT面に平行な面
5 WT面
6 セラミック層
7,8 内部電極
9,10 めっき膜
11 内部ダミー電極
12 LW方向部分
13 LT方向部分
15 外部ダミー電極
25 積層体
27 セラミック下地層
28 セラミック外層
31 外層シート

Claims (8)

  1. 長さ方向寸法Lおよび幅方向寸法Wによって規定されるLW面と、長さ方向寸法Lおよび厚み方向寸法Tによって規定されるLT面と、幅方向寸法Wおよび厚み方向寸法Tによって規定されるWT面とを有する直方体形状またはほぼ直方体形状であって、前記LW面方向に延びかつ前記厚み方向に積層された複数のセラミック層と、前記セラミック層間の特定の界面に沿って形成されかつ前記WT面に露出する露出端を持つ複数の内部電極とをもって構成された積層構造を有する、部品本体を作製する工程と、
    複数の前記内部電極の各前記露出端を互いに電気的に接続するように、少なくとも前記WT面上にめっき膜を形成する工程と
    を備え、
    前記部品本体を作製する工程は、
    生の状態にある前記複数のセラミック層と前記複数の内部電極とをもって構成された積層構造を有する、生の積層体を用意する工程と、
    前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面に沿って延びかつ前記WT面に露出する露出端を持つ内部ダミー電極、および前記内部ダミー電極を覆う生のセラミック外層を形成する工程と、
    前記内部ダミー電極および前記生のセラミック外層を形成した前記生の積層体を焼成する工程と
    を備え、
    前記めっき膜を形成する工程は、前記めっき膜を少なくとも前記内部ダミー電極の前記露出端にまで届くように形成する工程を含み、
    前記内部ダミー電極および前記生のセラミック外層を形成する工程は、前記内部ダミー電極および前記生のセラミック外層を予め一体化した外層シートを用意する工程と、前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面上に前記外層シートを貼り付ける工程とを含む、
    積層セラミック電子部品の製造方法。
  2. 前記外層シートを用意する工程は、複数の前記外層シートを用意する工程を含み、前記外層シートを貼り付ける工程は、前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面上に複数の前記外層シートを並べて貼り付ける工程を含む、請求項に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  3. 前記外層シートを用意する工程は、前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面に沿って周回する長さの外層シートを用意する工程を含み、前記外層シートを貼り付ける工程は、前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面に沿って周回するように前記外層シートを巻き付ける工程を含む、請求項に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  4. 前記外層シートは、前記生のセラミック外層上に形成される外部ダミー電極をさらに備え、前記外部ダミー電極は、前記LW面および前記LT面における前記WT面に隣接する領域に位置するようにされ、
    前記めっき膜を形成する工程は、前記めっき膜を、少なくとも前記外部ダミー電極を覆うように形成する工程を含む、
    請求項ないしのいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  5. 前記外層シートは、前記内部ダミー電極および前記生のセラミック外層に加えて、前記内部ダミー電極を前記生のセラミック外層との間で挟む生のセラミック下地層をさらに予め一体化した積層構造を有する、請求項ないしのいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  6. 長さ方向寸法Lおよび幅方向寸法Wによって規定されるLW面と、長さ方向寸法Lおよび厚み方向寸法Tによって規定されるLT面と、幅方向寸法Wおよび厚み方向寸法Tによって規定されるWT面とを有する直方体形状またはほぼ直方体形状であって、前記LW面方向に延びかつ前記厚み方向に積層された複数のセラミック層と、前記セラミック層間の特定の界面に沿って形成されかつ前記WT面に露出する露出端を持つ複数の内部電極とをもって構成された積層構造を有する、部品本体を作製する工程と、
    複数の前記内部電極の各前記露出端を互いに電気的に接続するように、少なくとも前記WT面上にめっき膜を形成する工程と
    を備え、
    前記部品本体を作製する工程は、
    生の状態にある前記複数のセラミック層と前記複数の内部電極とをもって構成された積層構造を有する、生の積層体を用意する工程と、
    前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面に沿って延びかつ前記WT面に露出する露出端を持つ内部ダミー電極、および前記内部ダミー電極を覆う生のセラミック外層を形成する工程と、
    前記内部ダミー電極および前記生のセラミック外層を形成した前記生の積層体を焼成する工程と
    外部ダミー電極を、前記生のセラミック外層上であって前記LW面および前記LT面における前記WT面に隣接する領域に位置するように形成する工程をさらに備え、
    前記めっき膜を形成する工程は、前記めっき膜を少なくとも前記内部ダミー電極の前記露出端にまで届くように形成する工程を含み、
    前記生の積層体における前記LW面および前記LT面にそれぞれ平行な面上に生のセラミック下地層を形成する工程をさらに備える
    層セラミック電子部品の製造方法。
  7. 外部ダミー電極を、前記生のセラミック外層上であって前記LW面および前記LT面における前記WT面に隣接する領域に位置するように形成する工程をさらに備え、
    前記めっき膜を形成する工程は、前記めっき膜を、少なくとも前記外部ダミー電極を覆うように形成する工程を含む、
    請求項に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  8. 前記生の積層体を用意する工程において用意される生の積層体は、当該生の積層体における前記LT面に平行な面に前記内部電極が露出した状態にある、請求項5ないし7のいずれかに記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
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