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JP5598535B2 - 移動通信システム、無線中継装置、移動通信装置および無線通信方法 - Google Patents

移動通信システム、無線中継装置、移動通信装置および無線通信方法 Download PDF

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JP5598535B2 JP2012507941A JP2012507941A JP5598535B2 JP 5598535 B2 JP5598535 B2 JP 5598535B2 JP 2012507941 A JP2012507941 A JP 2012507941A JP 2012507941 A JP2012507941 A JP 2012507941A JP 5598535 B2 JP5598535 B2 JP 5598535B2
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Description

本件は移動通信システム、無線中継装置、移動通信装置および無線通信方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線MAN(Metropolitan Area Network)などの移動通信システムが多く利用されている。また、無線通信の更なる高速化・大容量化を図るべく、次世代の移動通信技術について継続的に活発な議論が行われている。
移動通信システムでは、基地局装置と移動通信装置との間に、無線通信を中継する無線中継装置を設ける場合がある。無線中継装置を設けることで、建物などの影響で無線通信が困難なエリア(デッドスポット)のカバー、基地局装置が管理するセルの範囲の拡張、スループットの向上などを図ることができる。無線中継装置の中には、基地局装置のセルとは独立したセルを管理し、移動通信装置に対して基地局装置と同様に振る舞うものがある。例えば、無線中継装置のセルに基地局装置のセルとは別個のセルIDを付与し、移動通信装置にアクセス先のセルが無線中継装置のセルか否かを意識させないようにする方法が提案されている(例えば、非特許文献1の第9節参照)。
なお、複数のノードを経由した無線通信が可能な無線ネットワークに関して、ある1つのノードが報知情報を含むサブフレームを他の1つのノードに送信する技術が提案されている。このサブフレームには、自ノードの識別情報、自ノードの送信出力レベル、コアノード(基地局装置)から自ノードまでの経路情報などの情報が含まれる(例えば、特許文献1の段落[0025]〜[0027]参照)。
特開2008−109614号公報
3GPP (3rd Generation Partnership Project), "Further Advancements for E-UTRA Physical Layer Aspects (Release 9)", TR 36.814 V1.5.0, 2009-11.
しかし、移動通信装置は、接続先が基地局装置か無線中継装置かを区別しないと、無線中継装置経由の通信を適切に制御できない場合があるという問題がある。
例えば、無線中継装置の使用可能な無線リソースが基地局装置より少ない場合、移動通信装置は、そのような制限があることを考慮した通信制御を行える方が好ましい。電波干渉を抑制するために無線中継装置と移動通信装置の間で無線通信を行わないタイミングが予め設定されている場合も同様である。また、無線中継装置の送信電力が基地局装置と異なる場合、移動通信装置は、送信電力の違いを考慮した品質測定を行える方が好ましい。また、無線中継装置を経由するか否かによって基地局装置と移動通信装置との間の伝送遅延時間が異なるため、無線中継装置の存在を考慮した遅延制御を行える方が好ましい。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、無線中継装置経由の通信を適切に制御することができる移動通信システム、無線中継装置、移動通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、基地局装置と無線中継装置と複数の移動通信装置とを含む移動通信システムが提供される。基地局装置は、基地局装置に接続する第1の移動通信装置および無線中継装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報を生成する第1の生成部と、第1の報知情報を送信する第1の送信部とを有する。無線中継装置は、第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報を生成する第2の生成部と、第2の報知情報を送信する第2の送信部とを有する。第2の移動通信装置は、第1および第2の報知情報を受信する受信部と、受信した第1および第2の報知情報を用いて、無線中継装置に接続して行う無線通信を制御する制御部とを有する。
また、上記課題を解決するために、受信部と生成部と送信部とを有する無線中継装置が提供される。受信部は、基地局装置から、基地局装置に接続する第1の移動通信装置および自装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報を受信する。生成部は、第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報を生成する。送信部は、受信した第1の報知情報および生成した第2の報知情報を送信する。
また、上記課題を解決するために、受信部と制御部とを有する移動通信装置が提供される。受信部は、基地局装置に接続する第1の移動通信装置および無線中継装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報と、第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報とを受信する。制御部は、受信した第1および第2の報知情報を用いて、無線中継装置に接続して行う無線通信を制御する。
また、上記課題を解決するために、無線通信方法が提供される。基地局装置が、基地局装置に接続する第1の移動通信装置および無線中継装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報を送信する。無線中継装置が、第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報を送信する。第2の移動通信装置が、第1および第2の報知情報を受信し、受信した第1および第2の報知情報に基づいて、無線中継装置と無線通信を行う。
上記移動通信システム、無線中継装置、移動通信装置および無線通信方法によれば、無線中継装置経由の通信を適切に制御することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施の形態の移動通信システムを示す図である。 第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。 コンポーネントキャリアの設定例を示す図である。 無線フレームの構造例を示す図である。 拡張報知チャネルの割り当て例を示す図である。 中継局の送受信のタイミング例を示す図である。 基地局と移動局の間の中継経路の例を示す図である。 中継局が報知するリレー情報の例を示す図である。 基地局を示すブロック図である。 中継局を示すブロック図である。 中継局を示すブロック図(続き)である。 移動局を示すブロック図である。 中継局を介した第1の通信例を示すシーケンス図である。 中継局を介した第2の通信例を示すシーケンス図である。 第1の変形例の基地局を示すブロック図である。 第1の変形例の中継局を示すブロック図である。 中継局を介した通信の第1の変形例を示すシーケンス図である。 第2の変形例の基地局を示すブロック図である。 中継局を介した通信の第2の変形例を示すシーケンス図である。 第3の変形例の移動局を示すブロック図である。 中継局を介した通信の第3の変形例を示すシーケンス図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第1の実施の形態の移動通信システムは、基地局装置1、無線中継装置2および移動通信装置3,4を有する。
基地局装置1は、移動通信装置3,4と直接または無線中継装置2経由で通信を行う。無線中継装置2は、基地局装置1と移動通信装置3,4との間で無線通信を中継することができる。無線中継装置2は、固定無線通信装置でも移動通信装置でもよい。基地局装置1と無線中継装置2の間に他の無線中継装置が介在してもよい。移動通信装置3,4は、基地局装置1または無線中継装置2に接続して無線通信を行う。ここでは、移動通信装置3が基地局装置1に接続し、移動通信装置4が無線中継装置2に接続する場合を考える。
基地局装置1は、第1の生成部1aおよび第1の送信部1bを有する。第1の生成部1aは、第1の報知情報を生成する。第1の報知情報は、基地局装置1に接続する移動通信装置3と無線中継装置2に接続する移動通信装置4とが共通に用いる情報である。第1の報知情報は、例えば、移動通信システムが使用する周波数帯域の帯域幅を示す情報などを含む。第1の送信部1bは、第1の生成部1aが生成した第1の報知情報を送信(報知)する。第1の報知情報は、例えば、報知チャネルで送信される。
無線中継装置2は、第2の生成部2aおよび第2の送信部2bを有する。第2の生成部2aは、無線中継装置2に接続する移動通信装置4は用いるが、基地局装置1に接続する移動通信装置3は用いなくてもよい情報である。第2の報知情報は、例えば、無線中継装置2が使用可能な無線リソースについての情報、無線中継装置2が行う無線通信のタイミングについての情報、無線中継装置2の送信電力を示す情報、無線通信の中継回数を示す情報などを含む。第2の送信部2bは、第2の生成部2aが生成した第2の報知情報を送信(報知)する。第2の報知情報は、例えば、報知チャネルで送信される。
ここで、無線中継装置2は、基地局装置1が生成し送信した第1の報知情報を転送してもよい。すなわち、基地局装置1から第1の報知情報を受信し、受信した第1の報知情報を無線中継装置2の報知チャネルで再送信してもよい。その際、基地局装置1から受信した第1の報知情報を復調・復号し、再符号化・再変調して転送するようにしてもよい。第1の報知情報と第2の報知情報とは、同一の報知チャネルで送信してもよいし異なる報知チャネルで送信してもよい。
移動通信装置4は、受信部4aおよび制御部4bを有する。受信部4aは、基地局装置1または無線中継装置2から第1の報知情報を受信し、無線中継装置2から第2の報知情報を受信する。第1の報知情報と第2の報知情報は、同一タイミングで受信してもよいし異なるタイミングで受信してもよい。制御部4bは、受信部4aが受信した第1および第2の報知情報を用いて、無線中継装置2に接続して行う無線通信を制御する。第1および第2の報知情報は、無線中継装置2との接続を確立する際に参照してもよいし、接続確立後の通信制御において参照してもよい。
例えば、制御部4bは、第2の報知情報に含まれる、無線中継装置2が使用可能な無線リソースについての情報に基づいて、現在の通信相手が無線中継装置であることなどを認識する。また、無線中継装置2が行う無線通信のタイミングについての情報に基づいて、無線信号処理を停止する時間区間を設定して省電力化を図る。また、無線中継装置2の送信電力を示す情報を用いて、セル毎の品質測定やセル選択を行う。また、無線通信の中継回数を示す情報を用いて、基地局装置1と移動通信装置4の間の伝送遅延制御を行う。
このような第1の実施の形態に係る移動通信システムでは、基地局装置1が、基地局装置1に接続する移動通信装置3および無線中継装置2に接続する移動通信装置4による処理に用いられる第1の報知情報を送信する。また、無線中継装置2が、移動通信装置4による処理に用いられる第2の報知情報を送信する。移動通信装置4は、第1および第2の報知情報を受信し、受信した報知情報に基づいて、無線中継装置2と無線通信を行う。
このように、基地局装置1に接続して無線通信を行う場合、移動通信装置3は、基地局装置1が生成した第1の報知情報を参照すればよい。一方、無線中継装置2に接続して無線通信を行う場合、移動通信装置4は、第1の報知情報に加えて無線中継装置2が生成した第2の報知情報を参照する。これにより、無線中継装置2を経由した通信を適切に制御することが可能となる。
このような移動通信システムは、例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)において議論されているLTE−Advanced(Long Term Evolution - Advanced、以下LTE−Aと略す)システムとして実現することができる。ただし、上記の無線通信方法は、もちろん、他の種類の移動通信システムに適用することも可能である。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第2の実施の形態に係る移動通信システムは、基地局100、中継局200,200a,200bおよび移動局300,400含む。この移動通信システムは、例えば、LTE−Aシステムとして実現することができる。
基地局100は、直接または中継局200,200a,200b経由で、移動局300,400と無線通信を行う無線通信装置である。基地局100は、有線の上位ネットワーク(図示せず)に接続され、上位ネットワークと移動局300,400との間でデータを転送する。基地局100は、少なくとも1つのセルを管理している。基地局100は、後述するように、無線通信にコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)と呼ばれる周波数帯域を複数(例えば5つ)使用する。なお、基地局はBSと呼ぶことがある。
中継局200,200a,200bは、基地局100と移動局300,400との間で無線通信を中継できる無線通信装置である。中継局200,200a,200bは、それぞれ、基地局100のセルとは独立なセルを管理している。基地局100および中継局200,200a,200bのセルには、互いに異なるセルIDが付与される。中継局200,200a,200bは、後述するように、5つのコンポーネントキャリアのうちの一部(例えば、1つ)を無線通信に使用する。なお、中継局は、RS(Relay Station)やRN(Relay Node)と呼ぶことがある。
移動局300,400は、基地局100または中継局200,200a,200bに接続して無線通信を行う無線端末装置であり、例えば、携帯電話機や携帯情報端末装置などである。移動局300,400は、基地局100からデータを受信すると共に、基地局100へデータを送信する。ここでは、移動局300は基地局100に接続して無線通信を行い、移動局400は中継局200,200a,200bの1つ(特に、中継局200)に接続して無線通信を行う場合を考える。なお、移動局はMS(Mobile Station)と呼ぶことがある。
図3は、コンポーネントキャリアの設定例を示す図である。基地局100は、移動局300との通信に、最大で5つのコンポーネントキャリア(CC#1〜CC#5)を使用できる。中継局200,200a,200bは、基地局100や移動局400との通信に、CC#1〜#5の一部(例えば、CC#3)を使用できる。中継局200,200a,200bの使用できるコンポーネントキャリアが少ないのは、基地局100よりも収容する移動局が少ないことが想定されるためである。
双方向通信のために周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)を用いる場合、下りリンク(DL:DownLink)および上りリンク(UL:UpLink)それぞれについて、CC#1〜#5の周波数帯域が確保される。以下では、単にコンポーネントキャリアと呼ぶ場合、DL用の周波数帯域とUL用の周波数帯域の組を指すことがある。DLとUL共に各コンポーネントキャリアの帯域幅は、例えば20MHzであり、移動通信システム全体の帯域幅は、例えば100MHzとなる。基地局100は、CC#1〜#5それぞれについて無線リソースの割り当て(スケジューリング)を行う。中継局200,200a,200bは、移動局400との通信に用いる無線リソースの割り当てを行う。
なお、図3の例では、FDDにより双方向通信を実現しているが、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)により双方向通信を実現することも可能である。その場合、周波数軸上では、DLとULとを区別せずに、5つの周波数帯域が設けられる。また、上記説明では、全てのコンポーネントキャリアの帯域幅を20MHzに設定するとしたが、他の帯域幅(例えば、1.4MHz,3MHz,5MHz,10MHz,15MHzなど)に設定してもよい。また、全てのコンポーネントキャリアの帯域幅を同一に設定しなくてもよい。
図4は、無線フレームの構造例を示す図である。CC#1〜#5それぞれにおいて、図4に示すような無線フレームが送信される。基地局100と中継局200の間と、中継局200と移動局400の間とでは、異なる無線フレームが送信される。ここでは、FDDにより双方向通信を実現する場合を想定している。10msの無線フレームは、1msのサブフレーム(サブフレーム#0〜#9)を10個含む。
DL無線フレームでは、サブフレーム#0,#5に、同期信号を送信するためのプライマリ同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization CHannel)とセカンダリ同期チャネル(S−SCH:Secondary Synchronization CHannel)が設定される。サブフレーム#0に、報知情報を送信するための物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast CHannel)と拡張物理報知チャネル(E−PBCH:Extended Physical Broadcast CHannel)が設定される。サブフレーム#4,#9に、移動局の呼び出し(ページング)情報を送信するためのページングチャネル(PCH:Paging CHannel)を含む下りリンク物理共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)が設定される。
無線フレーム内の無線リソースは、周波数方向および時間方向に細分化されて管理される。例えば、DLフレームにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が、ULフレームにはSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)やNxSC−FDMA(N Times Single-Carrier Frequency Multiple Access)が用いられる。周波数×時間の領域上の無線リソースが、各種チャネルに割り当てられる。無線リソースの割り当て制御は、サブフレーム単位で行われる。
時間方向について、サブフレームは2つのスロットを含む。スロットは、7個または6個のシンボルを含む。シンボル間には、CP(Cyclic Prefix)と呼ばれるインターバル信号が挿入される。通常CPと拡張CPという長さの異なる2種類のCPが存在する。通常CPの場合、1スロットに7シンボルが含まれ、拡張CPの場合、1スロットに6シンボルが含まれる。周波数方向について、各サブフレームは複数のサブキャリアを含む。
図5は、拡張報知チャネルの割り当て例を示す図である。図5において横方向が周波数方向であり、縦方向が時間方向である。図5の例は、CPとして通常CPを用いた場合、すなわち、1スロットに7シンボルが含まれる場合を示している。
サブフレーム#0の前半スロット(スロット#0)の第1シンボルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)とPHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator CHannel)が設定される。PCFICHは、下りリンク物理制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control CHannel)に用いるシンボルの数を通知するためのチャネルである。PHICHは、データの受信に対するACK(ACKnowledgement)応答またはNACK(Negative ACKnowledgement)応答を返すためのチャネルである。PHICHは、第3シンボルに設定することもある。
また、スロット#0の第1シンボルには、上記のPDCCHが設定される。PDCCHは、L1/L2(Layer 1/Layer 2)の制御情報を送信するためのチャネルである。PDCCHは、第2,第3シンボルにも設定されることがある。PDCCHのシンボル数は、1個〜3個の間で可変である。
また、スロット#0の第6シンボルには、S−SCHが設定され、第7シンボルには、P−SCHが設定される。P−SCHは、所定数(例えば、3個)のプライマリ同期信号系列のうちの何れか1つが送信されるチャネルである。S−SCHは、所定数(例えば、168個)のセカンダリ同期信号系列のうちの何れか1つが送信されるチャネルである。P−SCH系列とS−SCH系列の組み合わせ(例えば、3個×168個=504通りの組み合わせ)が、セルIDと対応している。
サブフレーム#0の後半スロット(スロット#1)の第1〜第4シンボルには、PBCHが設定され、第5〜第7シンボルには、E−PBCHが設定される。PBCHは、LTE(LTE−Aの前世代の規格)およびLTE−Aで共通に定義された報知チャネルである。E−PBCHは、LTEでは定義されていない報知チャネルである。周波数×時間の領域上で、PBCHとE−PBCHは時間方向に隣接している。隣接することで、両者のチャネル検出が容易となる。PBCHを設定する周波数とE−PBCHを設定する周波数は、同一でもよいし異なってもよい。
基地局100に接続する移動局300と中継局200(または、他の中継局)に接続する移動局400とが共通に参照する報知情報は、PBCHで送信される。この報知情報には、例えば、PBCHが設定されたコンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報が含まれる。一方、中継局200(または、他の中継局)に接続する移動局400が参照するリレーに関する報知情報(リレー情報)は、後述するように、PBCHで送信される可能性やE−PBCHで送信される可能性がある。
また、DL無線フレームでは、上記チャネルに使用される無線リソース以外の無線リソースの一部を用いて、既知のパイロット信号である参照信号(RS:Reference Signal)が送信される。中継局200,200a,200bや移動局300,400は、参照信号を用いて、受信電力や受信品質を測定することができる。
なお、図5に示すE−PBCHの設定位置は一例であり、他の位置に設定してもよい。例えば、次のような設定位置も考えられる:(1)スロット#0の第4,第5シンボル(2)スロット#0の第4,第5シンボルとスロット#1の第5〜第7シンボル(3)スロット#1の第7シンボル(4)スロット#0の第4シンボル(5)スロット#1の第6シンボル。また、周波数×時間の領域上で、PBCHとE−PBCHとは周波数方向に隣接していてもよい。
図6は、中継局の送受信のタイミング例を示す図である。中継局200は、電波干渉を抑制するため、DLについて、基地局100からの受信と移動局400への送信を同時に行わないよう制御する。すなわち、移動局400側の送信処理を行っている間は、基地局100側の受信処理を停止する。これは、移動局400への送信信号が基地局100側の受信回路に回り込み、受信品質が低下する可能性があるからである。同様に、ULについて、移動局400からの受信と基地局100への送信を同時に行わないよう制御する。
中継局200と移動局400の間で通信を行わないタイミング(基地局100と中継局200の間で通信を行うタイミング)は、基地局100または中継局200が予め決めておく。ULのタイミングとDLのタイミングは、連動させてもよいし、互いに独立に設定してもよい。DLについて、中継局200が移動局400への送信を行わないタイミングを、例えば、基地局100がMBSFN(Multimedia Broadcast and multicast service Single Frequency Network)送信を行うタイミングに設定する方法が考えられる。
MBSFN送信は、複数の基地局が同一タイミング且つ同一周波数で同一内容のデータを送信する通信形態である。通常のサブフレームには通常CPが使用されるのに対し、MBSFN送信が行われるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)には拡張CPが使用される。MBSFN送信は、同期チャネル(P−SCH,S−SCH)、報知チャネル(PBCH,E−PBCH)およびページングチャネル(PCH)の何れも設定されていないサブフレームで行われる。すなわち、サブフレーム#1〜#3,#6〜#8の何れか1つまたは複数で、MBSFN送信が行われる。
ここで、サブフレーム#7が通常のサブフレームであり、サブフレーム#8がMBSFNサブフレームであるとする。サブフレーム#7では、基地局100は、配下の移動局300に対してデータを送信できる。また、中継局200は、配下の移動局400に対してデータを送信できる。しかし、中継局200は、基地局100からのデータを受信しない。一方、サブフレーム#8では、基地局100は、中継局200および配下の移動局300に対してデータを送信できる。しかし、中継局200は、移動局400に対してデータを送信しない。
従って、移動局400は、サブフレーム#8が中継局200がデータを送信しないサブフレームであると知っていれば、サブフレーム#8のデータが伝送される区間では、受信処理を停止することができる。図6ではDLのタイミングを示したが、ULのタイミングについても同様の制御を行うことが可能である。また、中継局200a,200bも、中継局200と同様の制御を行う。
なお、上記タイミング制御は、基地局100と中継局200の間の通信に使用する周波数帯域(または無線リソース)と、中継局200と移動局400の間の通信に使用する周波数帯域(または無線リソース)とが、重複している場合を想定している。すなわち、周波数帯域が重複することに伴う電波干渉を避けるために、送信停止区間を設定している。これに対し、基地局100と中継局200の間で使用する周波数帯域と、中継局200と移動局400の間で使用する周波数帯域とが、重複しなければ、送信停止区間を設けなくてもよい。
図7は、基地局と移動局の間の中継経路の例を示す図である。基地局100と移動局400は、複数の中継局を経由して通信を行うこともできる。図7に示すように、中継局200aは、基地局100と中継局200bとの間で無線通信を中継する。また、移動局400が中継局200aに接続した場合、基地局100と移動局400との間で無線通信を中継する。中継局200bは、移動局400が中継局200bに接続した場合、中継局200aと移動局400との間で無線通信を中継する。図7では、2つの中継局を直列接続しているが、3つ以上の中継局を直列接続することも可能である。
ここで、基地局100と移動局400との間のホップ数を定義する。ホップ数は、例えば、経由する中継局の数と定義することができる。この場合、移動局400が中継局200aに接続すると、ホップ数は1である。中継局200bに接続すると、中継局200a,200bを経由するため、ホップ数は2である。ただし、経由する無線リンクの数をホップ数と定義することも可能である。この場合、移動局400が中継局200aに接続すると、ホップ数は2である。中継局200bに接続すると、ホップ数は3である。
また、移動局400にとっての個別のホップ数に加えて、直列接続された複数の中継局全体のホップ数を定義することができる。全体のホップ数は、移動局400が基地局100から最も遠い中継局(例えば、中継局200b)に接続した場合のホップ数である。例えば、基地局100から末端の中継局に向かって中継局の数をカウントアップしていき、末端の中継局から基地局100に向かって決定した全体のホップ数を伝搬させることで、各中継局は全体のホップ数を知ることができる。
図8は、中継局が報知するリレー情報の例を示す図である。中継局200は、移動局400が中継局200経由の通信を適切に制御できるよう、図8に示すようなリレー情報を報知する。リレー情報は、RS使用の有無、RSタイミング、RS送信電力およびホップ数の情報を含む。ただし、中継局200は、これら4種類のうち一部の種類の情報のみを報知してもよい。中継局200a,200bも同様にリレー情報を報知する。
RS使用の有無の情報は、リレー情報が報知されているコンポーネントキャリアが、中継局200の使用するコンポーネントキャリアであることを示す情報(例えば、フラグ)である。移動局400は、RS使用の有無の情報を参照することで、通信相手が中継局であること、そのコンポーネントキャリアが中継局の使用するものであることを認識する。
RSタイミングの情報は、中継局200と配下の移動局との間の通信タイミングに関する情報である。移動局400は、RSタイミングの情報を参照することで、無線信号処理(例えば、中継局200からの無線信号の受信処理)を間欠的に停止することができる。RSタイミングの情報は、ULタイミングとDLタイミングの情報を含んでもよい。
このRSタイミングの情報は、基地局100と中継局200の間の通信タイミングを示す情報でも、中継局200と移動局400の間の通信タイミングを示す情報でもよい。また、通信を行うタイミングを示す情報でも、通信を行わないタイミングを示す情報でもよい。何れの表現形式であっても、移動局400は、無線信号処理を停止可能なタイミングを判断することができる。タイミングは、データ送信を行わない(または、行う)サブフレームの番号、サブフレーム番号の集合、先頭のサブフレーム番号と連続するサブフレーム数など、任意の方法で表現することができる。
RS送信電力の情報は、中継局200が送信するパイロット信号である参照信号の送信電力を示す情報である。移動局400は、RS送信電力の情報を参照することで、受信電力から伝搬ロスを算出することができる。そして、算出した伝搬ロスを用いて、セル選択や送信電力制御を適切に行うことができる。
すなわち、移動局400は、参照信号の受信電力を測定し、参照信号の送信元の送信電力と測定した受信電力とから伝搬ロスを算出する。もし、送信電力が送信元によらず一定でありその送信電力が既知であれば、移動局400は伝搬ロスを容易に算出できる。しかし、基地局100と中継局200では、セル半径が異なり、参照信号の送信電力も異なることが想定される。そこで、中継局200は、送信電力の情報を報知する。移動局400は、送信電力の情報を受信することで、伝搬ロスを容易に算出できるようになる。
また、移動局400は、周辺セルの参照信号の受信電力を測定し、受信電力レベルに基づいてアクセス先のセルを選択する。しかし、中継局200の送信電力は、基地局100の送信電力より小さいことが想定される。よって、単純に受信電力レベルを比較する方法では、移動局400が中継局200の近くに位置していても、基地局100のセルを選択してしまうことが起こり得る。そこで、移動局400は、受信電力レベルを比較する際、算出した伝搬ロスに応じて中継局200の受信電力レベルを補正する(底上げする)。これにより、中継局200を有効に活用してスループットを向上させることができる。
更に、移動局400は、算出した伝搬ロスを用いて、移動局400から中継局200への送信電力を制御することができる。また、移動局400が算出した伝搬ロスを中継局200に通知することで、中継局200は、中継局200から移動局400への送信電力を制御することができる。移動局400は、伝搬ロスを通知する代わりに、伝搬ロスに応じた送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)コマンドを送信してもよい。
ホップ数の情報は、中継局200を経由する通信パスにおける中継回数を示す情報である。ホップ数の情報には、移動局400にとってのホップ数を示す情報と、中継局200を経由する最長の通信パスのホップ数を示す情報とが含まれる。移動局400は、ホップ数の情報を参照することで、基地局100との間の伝送遅延制御を適切に行える。
すなわち、移動通信システムでは、要求されるサービス品質(QoS:Quality of Service)に応じて最大伝送遅延時間を設定することがある。例えば、音声通話などのリアルタイム通信については、短い最大伝送遅延時間を設定することがある。しかし、基地局100と移動局400との間のホップ数が増加すると、両者の間の伝送遅延も大きくなる。特に、データを復調・復号し再符号化・再復号して転送する中継方式を採用した中継局を経由すると、伝送遅延が大きく増加する。
そこで、移動局400は、ホップ数に応じた伝送遅延制御を行う。例えば、ホップ数に応じた最大伝送遅延時間を設定する、すなわち、ホップ数が多いほど最大伝送遅延時間の要件を緩和することが考えられる。また、リアルタイム通信については、ホップ数を制限する、すなわち、ホップ数が小さくなるようにセル選択を行うことが考えられる。また、QoSに応じた最大伝送遅延時間からホップ数に応じた伝送遅延時間を減じて、実質的な最大伝送遅延時間を算出し、実質的な最大伝送遅延時間の要件を満たすよう伝送遅延制御を行うことも可能である。
以下、基地局100が中継局200経由で移動局400と通信を行う場合を考える。
図9は、基地局を示すブロック図である。基地局100は、アンテナ111、無線受信部112、復調復号部113、品質情報抽出部114、スケジューラ115、制御情報生成部116、報知情報生成部117、同期信号生成部118、RS生成部119、マッピング部120、符号化変調部121および無線送信部122を有する。
アンテナ111は、中継局200が送信した無線信号を受信し、無線受信部112に出力する。また、アンテナ111は、無線送信部122から取得した送信信号を無線出力する。なお、送受信兼用のアンテナではなく、送信用アンテナと受信用アンテナとを、別個に基地局100に設けてもよい。また、複数の送受信アンテナを用いて、ダイバーシティ送信を行うようにしてもよい。
無線受信部112は、アンテナ111から取得した信号を無線信号処理し、高周波数の無線信号から低周波数のベースバンド信号への変換(ダウンコンバート)を行う。無線受信部112は、無線信号処理のために、例えば、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、周波数変換器、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)、A/D(Analog to Digital)変換器などを備える。
復調復号部113は、無線受信部112から取得したベースバンド信号を、復調および誤り訂正復号し、得られたユーザデータや制御情報を出力する。復調および復号は、所定の変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)またはスケジューラ115から指示された変調符号化方式に対応する方法で行う。変調方式の候補には、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調方式が含まれる。符号化方式の候補には、ターボ符号や低密度パリティ検査(LDPC:Low Density Parity Check)符号が含まれる。抽出されたユーザデータは、パケット形式に変換されて、上位ネットワークに転送される。
品質情報抽出部114は、中継局200が送信した制御情報である、無線品質の測定報告(Measurement Report)を抽出する。そして、品質情報抽出部114は、抽出した測定報告をスケジューラ115に出力する。
スケジューラ115は、品質情報抽出部114から取得した測定報告に基づいて、中継局200との通信に用いる無線リソースを割り当てる。そして、無線リソースの割り当て状況を、無線受信部112、復調復号部113、制御情報生成部116、符号化変調部121および無線送信部122に通知する。また、スケジューラ115は、測定報告に基づいて、変調符号化方式を適応的に選択する。そして、選択した変調符号化方式を、復調復号部113、制御情報生成部116および符号化変調部121に通知する。
制御情報生成部116は、スケジューラ115からの通知に基づいて、中継局200に送信するL1/L2の制御情報を生成する。この制御情報は、基地局100と中継局200の間に設定されるDL制御チャネルであるR−PDCCH(Relay - Physical Downlink Control CHannel)で送信される。制御情報には、無線リソースの割り当て結果や適用される変調符号化方式を示す情報などが含まれる。
報知情報生成部117は、PBCHで送信する報知情報を生成する。具体的には、報知情報生成部117は、中継局200や移動局300,400が通信制御のために共通に参照する報知情報を生成する。また、報知情報生成部117は、中継局200がリレー情報を生成するために用いる情報を生成する。例えば、基地局100と中継局200の間の通信タイミングを基地局100が指定する場合、通信タイミングを示す情報を生成する。
同期信号生成部118は、基地局100のセルに付与されたセルIDに対応するP−SCH系列およびS−SCH系列を生成する。RS生成部119は、既知信号である参照信号を生成する。
マッピング部120は、上位ネットワークから受信した移動局400宛てのユーザデータと、制御情報生成部116、報知情報生成部117、同期信号生成部118およびRS生成部119が生成した制御情報/制御信号とを、DL無線フレームにマッピングする。そして、マッピング後のデータを符号化変調部121に順次出力する。移動局400宛てのユーザデータは、基地局100と中継局200の間に設定されるDLデータチャネルであるR−PDSCH(Relay - Physical Downlink Shared CHannel)で送信される。
符号化変調部121は、マッピング部120から取得したデータを誤り訂正符号化および変調し、送信信号としてのベースバンド信号を生成して無線送信部122に出力する。符号化および変調は、所定の変調符号化方式またはスケジューラ115から指示された変調符号化方式を用いる。
無線送信部122は、符号化変調部121から取得した送信信号を無線信号処理し、低周波数のベースバンド信号から高周波数の無線信号へ変換(アップコンバート)を行う。無線送信部122は、無線信号処理のために、例えば、D/A(Digital to Analog)変換器、周波数変換器、帯域通過フィルタ、電力増幅器などを備える。
図10は、中継局を示すブロック図である。中継局200は、アンテナ211、無線受信部212、復調復号部213、制御情報抽出部214、報知情報抽出部215、同期信号抽出部216、同期制御部217、中継制御部218、符号化変調部219および無線送信部220を有する。図10は、基地局100側の通信に関するユニットを示す。
アンテナ211は、基地局100が送信した無線信号を受信し、無線受信部212に出力する。また、無線送信部220から取得した送信信号を無線出力する。無線受信部212は、アンテナ211から取得した信号を無線信号処理し、無線信号をベースバンド信号にダウンコンバートする。復調復号部213は、無線受信部212から取得したベースバンド信号を、復調および誤り訂正復号し、得られたユーザデータや制御情報を出力する。
制御情報抽出部214は、基地局100がR−PDCCHで送信したL1/L2の制御情報を抽出する。この制御情報には、前述の通り、無線リソースの割り当て結果や適用される変調符号化方式を示す情報などが含まれる。そして、制御情報抽出部214は、抽出した制御情報を中継制御部218に出力する。
報知情報抽出部215は、基地局100がPBCHで送信した報知情報を抽出する。抽出される報知情報には、前述の通り、中継局200や移動局300,400が通信制御のために共通に参照する情報と、中継局200がリレー情報を生成するために用いる情報が含まれる。報知情報抽出部215は、抽出した報知情報を中継制御部218に出力する。
同期信号抽出部216は、基地局100がP−SCHおよびS−SCHで送信した同期信号(プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号)を抽出する。そして、同期信号抽出部216は、同期信号を同期制御部217に出力する。
同期制御部217は、同期信号抽出部216で抽出された同期信号に基づいて、10ms周期の無線フレームのタイミングや、0.5ms周期のスロットのタイミングを検出する。また、基地局100が使用したP−SCH系列およびS−SCH系列を特定し、両者の組み合わせからセルIDを特定する。そして、検出したタイミングおよび特定したセルIDを中継制御部218に通知する。
中継制御部218は、制御情報抽出部214で抽出された制御情報、報知情報抽出部215で抽出された報知情報および同期制御部217で検出されたタイミングに基づいて、無線受信部212、復調復号部213、符号化変調部219および無線送信部220の動作を制御する。また、中継制御部218は、報知情報抽出部215で抽出された報知情報に基づいて、配下の移動局に対してどのような報知情報を送信するかを決定する。
符号化変調部219は、移動局400側から取得したデータを誤り訂正符号化および変調し、送信信号としてのベースバンド信号を生成して無線送信部220に出力する。無線送信部220は、符号化変調部219から取得した送信信号を無線信号処理し、ベースバンド信号から無線信号へアップコンバートする。
図11は、中継局を示すブロック図(続き)である。中継局200は、更に、アンテナ221、無線受信部222、復調復号部223、品質情報抽出部224、スケジューラ225、制御情報生成部226、拡張報知情報生成部227、報知情報生成部228、同期信号生成部229、RS生成部230、マッピング部231、符号化変調部232および無線送信部233を有する。図11は、移動局400側の通信に関するユニットを示す。
アンテナ221は、移動局400が送信した無線信号を受信し、無線受信部222に出力する。また、無線送信部233から取得した送信信号を無線出力する。無線受信部222は、アンテナ221から取得した信号を無線信号処理し、無線信号をベースバンド信号にダウンコンバートする。復調復号部223は、無線受信部222から取得したベースバンド信号を、復調および誤り訂正復号し、得られたユーザデータや制御情報を出力する。
品質情報抽出部224は、移動局400が送信した制御情報である、無線品質の測定報告を抽出する。そして、品質情報抽出部224は、抽出した測定報告をスケジューラ225に出力する。
スケジューラ225は、品質情報抽出部224から取得した測定報告に基づいて、移動局400との通信に用いる無線リソースを割り当てると共に、変調符号化方式を適応的に選択する。そして、無線リソースの割り当て状況と選択した変調符号化方式を、中継制御部218および制御情報生成部226に通知する。なお、中継制御部218から無線受信部222、復調復号部223、符号化変調部232および無線送信部233に、無線リソースの割り当て状況と変調符号化方式が通知される。
制御情報生成部226は、スケジューラ225からの通知に基づいて、移動局400に送信するL1/L2の制御情報を生成する。この制御情報は、中継局200と移動局400の間に設定されるPDCCHで送信される。制御情報には、無線リソースの割り当て結果や適用される変調符号化方式を示す情報などが含まれる。
拡張報知情報生成部227は、中継制御部218からの指示に基づいて、E−PBCHで配下の移動局に対して送信する拡張報知情報を生成する。拡張報知情報には、前述のリレー情報が含まれる。リレー情報は、基地局100がPBCHで送信した情報(リレー情報の生成に用いられる情報)を参照して生成される。例えば、リレー情報のうちRSタイミングの情報は、基地局100から指定された通信タイミングを示す内容とし、それ以外の情報は、中継局200が決定した内容とすることが考えられる。
報知情報生成部228は、中継制御部218からの指示に基づいて、PBCHで配下の移動局に送信する報知情報を生成する。具体的には、報知情報生成部228は、移動局300,400が通信制御のために共通に参照する報知情報を生成する。この報知情報は、基地局100がPBCHで送信したものと同様の内容である。
同期信号生成部229は、中継局200のセルに付与されたセルIDに対応するP−SCH系列およびS−SCH系列を生成する。RS生成部230は、既知信号である参照信号を生成する。
マッピング部231は、基地局100から受信した移動局400宛てユーザデータと、制御情報生成部226、拡張報知情報生成部227、報知情報生成部228、同期信号生成部229およびRS生成部230が生成した制御情報/制御信号とを、DL無線フレームにマッピングする。そして、マッピング後のデータを符号化変調部232に順次出力する。移動局400宛てのユーザデータは、中継局200と移動局400の間に設定されるPDSCHで送信される。
符号化変調部232は、マッピング部231から取得したデータを誤り訂正符号化および変調し、送信信号としてのベースバンド信号を生成して無線送信部233に出力する。無線送信部233は、符号化変調部232から取得した送信信号を無線信号処理し、ベースバンド信号から無線信号へアップコンバートする。
図12は、移動局を示すブロック図である。移動局400は、アンテナ411、無線受信部412、復調復号部413、制御情報抽出部414、報知情報抽出部415、拡張報知情報抽出部416、遅延制御部417、端末制御部418、同期信号抽出部419、同期制御部420、RS抽出部421、品質測定部422、品質情報生成部423、符号化変調部424および無線送信部425を有する。移動局300も、移動局400と同様のブロック構成によって実現することが可能である。
アンテナ411は、中継局200が送信した無線信号を受信し、無線受信部412に出力する。また、無線送信部425から取得した送信信号を無線出力する。無線受信部412は、アンテナ411から取得した信号を無線信号処理し、無線信号をベースバンド信号にダウンコンバートする。復調復号部413は、無線受信部412から取得したベースバンド信号を、復調および誤り訂正復号し、得られたユーザデータや制御情報を出力する。
制御情報抽出部414は、中継局200がPDCCHで送信したL1/L2の制御情報を抽出する。この制御情報には、前述の通り、無線リソースの割り当て結果や適用される変調符号化方式を示す情報などが含まれる。そして、制御情報抽出部414は、抽出した制御情報を端末制御部418に出力する。
報知情報抽出部415は、中継局200がPBCHで送信した報知情報を抽出する。報知情報には、報知情報が送信されたコンポーネントキャリアの周波数帯域幅を示す情報が含まれる。報知情報抽出部415は、抽出した報知情報を端末制御部418に出力する。
拡張報知情報抽出部416は、中継局200がE−PBCHで送信した拡張報知情報を抽出する。拡張報知情報には、前述の通り、RS使用の有無、RSタイミング、RS送信電力、ホップ数などを示すリレー情報が含まれる。拡張報知情報抽出部416は、RS使用の有無を、端末制御部418に通知する。また、RSタイミングを、端末制御部418、同期制御部420、品質測定部422および品質情報生成部423に通知する。RS送信電力を、品質測定部422および品質情報生成部423の少なくとも一方に通知する。ホップ数を、遅延制御部417に通知する。
遅延制御部417は、拡張報知情報抽出部416から通知されたホップ数に基づいて、基地局100との間の伝送遅延の制御を行う。例えば、ホップ数に応じた最大伝送遅延時間の設定や、現在の通信パスが最大伝送遅延時間の要件を具備するか否かの判断を行う。そして、伝送遅延制御の結果を端末制御部418に通知する。
端末制御部418は、制御情報抽出部414で抽出された制御情報、報知情報抽出部415で抽出された報知情報、拡張報知情報抽出部416からの通知、および、遅延制御部417からの通知を取得する。そして、取得した情報に基づいて、無線受信部412、復調復号部413、符号化変調部424および無線送信部425の動作を制御する。特に、拡張報知情報に含まれるRSタイミングに基づいて、無線受信部412および復調復号部413の受信処理を間欠的に停止させる。受信処理を停止させる方法には、例えば、電源供給を止める、クロック供給を止める、クロック周波数を下げるなどの方法がある。
同期信号抽出部419は、中継局200がP−SCHおよびS−SCHで送信した同期信号(プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号)を抽出する。そして、同期信号抽出部419は、同期信号を同期制御部420に出力する。
同期制御部420は、同期信号抽出部419で抽出された同期信号に基づいて、10ms周期の無線フレームのタイミングや、0.5ms周期のスロットのタイミングを検出する。そして、検出したタイミングを、RS抽出部421に通知すると共に同期信号抽出部419にフィードバックする。また、同期制御部420は、中継局200が使用したP−SCH系列およびS−SCH系列を特定し、両者の組み合わせからセルIDを特定する。
RS抽出部421は、同期制御部420で検出された無線フレームおよびスロットのタイミングに基づいて、中継局200が送信した参照信号を抽出する。そして、抽出した参照信号を、品質測定部422に出力する。
品質測定部422は、中継局200が使用するコンポーネントキャリアの受信品質を、RS抽出部421で抽出された参照信号を用いて測定する。そして、測定結果を品質情報生成部423に通知すると共に、RS抽出部421にフィードバックする。品質情報生成部423は、品質測定部422で測定された受信品質を示す制御情報(測定報告)を生成する。測定報告としては、例えば、受信品質を離散値で表したCQI(Channel Quality Indication)を用いることができる。なお、品質測定部422または品質情報生成部423は、測定された受信品質を示す値を、中継局200の送信電力に応じて補正する。
符号化変調部424は、中継局200に送信するユーザデータや制御情報を誤り訂正符号化および変調し、送信信号としてのベースバンド信号を生成して無線送信部425に出力する。無線送信部425は、符号化変調部424から取得した送信信号を無線信号処理し、ベースバンド信号から無線信号へアップコンバートする。
図13は、中継局を介した第1の通信例を示すシーケンス図である。図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS11)基地局100は、P−SCHおよびS−SCHで、基地局100が管理するセルのセルIDに応じた同期信号(プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号)を送信する。中継局200は、基地局100から同期信号を受信する。
(ステップS12)中継局200は、受信した同期信号に基づいて、無線フレームおよびスロットのタイミングを検出し、基地局100と同期を取る。
(ステップS13)基地局100は、既知信号である参照信号を送信する。中継局200は、基地局100から参照信号を受信する。
(ステップS14)中継局200は、受信した参照信号に基づいて、受信電力を測定する。同様に、他の基地局や中継局がある場合は、それら接続先の候補についても受信電力を測定する。そして、アクセス先のセル(すなわち、接続先の基地局または他の中継局)を選択する。ここでは、基地局100を選択した場合を考える。
(ステップS15)基地局100は、PBCHで報知情報を送信する。この報知情報には、コンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報などが含まれる。また、中継局200が報知するリレー情報の生成に用いられる情報(例えば、RSタイミングの情報)も含まれる。中継局200は、基地局100から報知情報を受信する。
(ステップS16)中継局200は、受信した報知情報を参照して、基地局100との間で回線接続の手続きを行う。なお、以上のステップS11〜S16の処理は、既に基地局100と中継局200の間に回線が確立している場合には、省略することができる。
(ステップS17)中継局200は、P−SCHおよびS−SCHで、中継局200が管理するセルのセルIDに応じた同期信号(プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号)を送信する。移動局400は、中継局200から同期信号を受信する。
(ステップS18)移動局400は、受信した同期信号に基づいて、無線フレームおよびスロットのタイミングを検出し、中継局200と同期を取る。
(ステップS19)中継局200は、既知信号である参照信号を送信する。移動局400は、中継局200から参照信号を受信する。
(ステップS20)移動局400は、受信した参照信号に基づいて、受信電力を測定する。同様に、基地局100や他の中継局についても受信電力を測定する。そして、アクセス先のセル(すなわち、接続先の基地局または中継局)を選択する。ここでは、中継局200を選択した場合を考える。
(ステップS21)中継局200は、ステップS15で受信した報知情報を用いて自局の報知情報を生成しPBCHで送信する。この報知情報には、基地局100と同様、コンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報などが含まれる。また、受信した報知情報を用いてリレー情報を生成しE−PBCHで拡張報知情報として送信する。リレー情報には、前述の通り、RS使用の有無、RSタイミング、RS送信電力およびホップ数を示す情報が含まれ得る。移動局400は、中継局200から報知情報と拡張報知情報を受信する。
なお、基地局100と中継局200とが回線を確立した後、基地局100が、リレー情報の生成に用いられる情報(例えば、RSタイミングの情報)を更新する可能性がある。基地局100は、更新する毎に当該情報を報知してもよいし、定期的に報知するようにしてもよい。中継局200は、基地局100から受信した最新の報知情報に基づいて、リレー情報を生成する。
(ステップS22)移動局400は、受信した報知情報を参照して、中継局200との間で回線接続の手続きを行う。
(ステップS23)移動局400は、拡張報知情報に含まれるホップ数の情報に基づいて、基地局100と移動局400の間の伝送遅延制御を行う。
(ステップS24)移動局400は、拡張報知情報に含まれるRSタイミングの情報に基づいて、間欠的に受信処理を停止する制御を行う。
(ステップS25)移動局400は、拡張報知情報に含まれるRS送信電力の情報を参照して、中継局200についての無線品質を測定する。なお、ステップS23〜S25の処理は、任意の順序で実行することができる。
(ステップS26)移動局400は、ステップS25で測定した無線品質を示す品質情報を、中継局200にフィードバックする。
(ステップS27)基地局100は、移動局400宛てのユーザデータを上位ネットワークから受信すると、ユーザデータをR−PDSCHで中継局200に送信する。また、ユーザデータの送信に伴う制御情報を、R−PDCCHで中継局200に送信する。中継局200は、基地局100から移動局400宛てのユーザデータを受信する。
(ステップS28)中継局200は、受信したユーザデータを、PDSCHで移動局400に転送する。その際、ユーザデータを復調・復号し、再符号化・再変調する。また、ユーザデータの送信に伴う制御情報を、PDCCHで移動局400に送信する。
ここで、図13のシーケンス例では、移動局400は、報知情報と拡張報知情報の両方を中継局200から受信しているが、報知情報を基地局100から受信する場合もある。
図14は、中継局を介した第2の通信例を示すシーケンス図である。図14のシーケンス例では、図13のステップS21に代えて、ステップS21a,S21bを実行する。
(ステップS21a)基地局100は、PBCHで報知情報を送信する。この報知情報には、コンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報などが含まれる。移動局400は、基地局100から報知情報を受信する。
(ステップS21b)中継局200は、ステップS15で受信した報知情報を用いてリレー情報を生成し、E−PBCHで拡張報知情報として送信する。移動局400は、中継局200から拡張報知情報を受信する。
このように、移動局400は、基地局100からの無線信号を受信できる場合、基地局100が送信した報知情報を受信して、通信制御に使用してもよい。なお、基地局100からの報知情報と中継局200からの拡張報知情報は、同じ無線フレームで受信してもよいし、異なる無線フレームで受信してもよい。
次に、リレー情報の生成に用いられる情報の基地局100から中継局200への通知方法、および、中継局200のリレー情報の報知方法について、変形例を説明する。
図15は、第1の変形例の基地局を示すブロック図である。第1の変形例に係る基地局100aは、リレー情報の生成に用いられる情報を、PBCHではなくE−PBCHで送信する。基地局100aは、基地局100の報知情報生成部117に代えて、報知情報生成部117aを有する。また、拡張報知情報生成部123を有する。
報知情報生成部117aは、PBCHで送信される報知情報を生成する。この報知情報には、移動局300,400や以下に説明する中継局200cが通信制御のために共通に参照する情報が含まれる。ただし、リレー情報の生成に用いられる情報(例えば、基地局100aと中継局200cの間の通信タイミングを示す情報)は含まれない。拡張報知情報生成部123は、E−PBCHで送信される拡張報知情報を生成する。この拡張報知情報には、リレー情報の生成に用いられる情報が含まれる。
図16は、第1の変形例の中継局を示すブロック図である。第1の変形例に係る中継局200cは、リレー情報の生成に用いられる情報を、基地局100aからE−PBCHで受信する。中継局200cは、中継局200の報知情報抽出部215に代えて、報知情報抽出部215cを有する。また、拡張報知情報抽出部234を有する。
報知情報抽出部215cは、基地局100aがPBCHで送信した報知情報を抽出する。この報知情報には、上記の通り、中継局200cや移動局300,400が通信制御のために共通に参照する情報が含まれる。しかし、リレー情報の生成に用いられる情報は含まれない。拡張報知情報抽出部234は、基地局100cがE−BPCHで送信した拡張報知情報を抽出する。この拡張報知情報には、上記の通り、中継局200cがリレー情報の生成に用いる情報が含まれる。
図17は、中継局を介した通信の第1の変形例を示すシーケンス図である。図17のシーケンス例では、図13のステップS15に代えて、ステップS15aを実行する。
(ステップS15a)基地局100aは、PBCHで報知情報を送信する。この報知情報には、コンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報などが含まれる。また、基地局100aは、E−PBCHで拡張報知情報を送信する。この拡張報知情報には、中継局200cが報知するリレー情報の生成に用いられる情報(例えば、RSタイミングの情報)が含まれる。中継局200cは、基地局100aから報知情報と拡張報知情報を受信する。
図18は、第2の変形例の基地局を示すブロック図である。第2の変形例に係る基地局100bは、リレー情報の生成に用いられる情報を、PBCHではなくR−PDCCHで送信する。基地局100bは、基地局100の報知情報生成部117に代えて、報知情報生成部117bを有する。また、リレー制御情報生成部124を有する。
報知情報生成部117bは、PBCHで送信される報知情報を生成する。この報知情報には、移動局300,400や以下に説明する中継局200dが通信制御のために共通に参照する情報が含まれる。ただし、リレー情報の生成に用いられる情報(例えば、基地局100aと中継局200dの間の通信タイミングを示す情報)は含まれない。リレー制御情報生成部124は、R−PDCCHで中継局200d宛てに送信される制御情報を生成する。この制御情報には、リレー情報の生成に用いられる情報が含まれる。
中継局200dは、図10,11に示した中継局200と同様のブロック構成によって実現できる。その場合、制御情報抽出部214は、基地局100bがR−PDCCHで中継局200d宛てに送信した、リレー情報の生成に用いられる情報を抽出する。
図19は、中継局を介した通信の第2の変形例を示すシーケンス図である。図19のシーケンス例では、図13のステップS15に代えて、ステップS15bを実行する。また、ステップS16とステップS17の間に、ステップS16aを実行する。
(ステップS15b)基地局100bは、PBCHで報知情報を送信する。この報知情報には、コンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報などが含まれる。ただし、リレー情報の生成に用いられる情報(例えば、RSタイミングの情報)は含まれない。中継局200dは、基地局100bから報知情報を受信する。
(ステップS16a)基地局100bは、回線接続の手続後、R−PDCCHでリレー制御のための制御情報を送信する。この制御情報には、リレー情報の生成に用いられる情報が含まれる。中継局200dは、基地局100bから制御情報を受信する。
なお、前述の通り、基地局100bは、リレー情報の生成に用いられる情報(例えば、RSタイミングの情報)を更新する可能性がある。基地局100bは、更新する毎に制御情報をR−PDCCHで中継局200dに送信してもよいし、定期的に送信するようにしてもよい。中継局200dは、基地局100bから受信した最新の制御情報に基づいて、リレー情報を生成する。
図20は、第3の変形例の移動局を示すブロック図である。第3の変形例に係る移動局400aは、以下で説明する第3の変形例に係る中継局200eから、リレー情報をPBCHで受信する。移動局400aは、移動局400の報知情報抽出部415に代えて、報知情報抽出部415aを有する。一方、移動局400aは、拡張報知情報抽出部416を有していなくてもよい。
報知情報抽出部415aは、中継局200eがPBCHで送信した報知情報を抽出する。この報知情報には、報知情報が送信されたコンポーネントキャリアの周波数帯域幅を示す情報が含まれる。また、報知情報には、RS使用の有無、RSタイミング、RS送信電力、ホップ数などを示すリレー情報が含まれる。報知情報抽出部415aは、抽出した報知情報の内容を、情報の種類に応じて、遅延制御部417、端末制御部418、同期制御部420、品質測定部422および品質情報生成部423に振り分けて通知する。
なお、中継局200eは、図10,11に示した中継局200と同様のブロック構成によって実現できる。その場合、報知情報生成部228は、中継制御部218からの指示に基づいて、リレー情報を含む報知情報を生成する。
図21は、中継局を介した通信の第3の変形例を示すシーケンス図である。図21のシーケンス例では、図13のステップS21に代えて、ステップS21aを実行する。
(ステップS21a)中継局200eは、ステップS15で受信した報知情報を用いて自局の報知情報を生成しPBCHで送信する。この報知情報には、コンポーネントキャリアの帯域幅を示す情報などが含まれる。また、RS使用の有無、RSタイミング、RS送信電力およびホップ数などを示すリレー情報が含まれる。すなわち、中継局200eは、リレー情報とそれ以外の報知情報を、共にPBCHで送信する。移動局400aは、中継局200eから報知情報を受信する。
なお、以上の第2の実施の形態の説明では、基地局100がRSタイミングを決定して中継局200に通知することとしたが、中継局200が決定して基地局100に通知するようにしてもよい。その場合、中継局200は、基地局100と中継局200の間に設定されるULの制御チャネルを用いて、RSタイミングの情報を基地局100に送信する方法が考えられる。
また、以上の第2の実施の形態の説明では、中継局200のセルは、基地局100のセルとは別個のセルIDが付与され、移動局400から基地局100のセルとは区別されるものとした。しかし、以上のリレー情報の報知方法は、中継局200のセルが、移動局400から基地局100のセルの一部として認識される形態のシステムにも適用できる。
このような第2の実施の形態に係る移動通信システムによれば、移動局400は、中継局200(または、中継局200a,200b)経由の無線通信を適切に制御することができる。すなわち、移動局400は、報知されているリレー情報を受信して、アクセス先のセルが中継局のセルであること、および、その中継局が使用するコンポーネントキャリアを知ることができる。また、接続先の中継局の送信タイミングを知ることができ、無線信号処理を間欠的に停止することができる。これにより、消費電力が抑制される。
例えば、無線フレームに含まれる10サブフレームのうち4サブフレームで、基地局100と中継局200の間の無線通信が行われるとする。もし、移動局400が、この通信タイミングを知らないとすると、全区間(10サブフレーム)で中継局200から無線信号を受信し、自局宛てのデータの有無を判定することになる。一方、この通信タイミングを知っていれば、移動局400は、4サブフレームでは中継局200から無線信号を受信しなくてよいと予め判断できる。よって、この場合、受信処理の負荷を10分の6に軽減することができ、移動局400の消費電力が抑制される。
また、移動局400は、中継局200,200a,200bの送信電力を知ることができ、送信電力と受信電力から伝搬ロスを算出することができる。これにより、中継局200,200a,200bの送信電力が基地局100とは異なる場合であっても、セル選択や送信電力制御を適切に実行することができる。また、基地局100と移動局400の間のホップ数を知ることができ、ホップ数に応じた伝送遅延制御を実行することができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。更に、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応する全ての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 基地局装置
1a 第1の生成部
1b 第1の送信部
2 無線中継装置
2a 第2の生成部
2b 第2の送信部
3,4 移動通信装置
4a 受信部
4b 制御部

Claims (10)

  1. 基地局装置と無線中継装置と複数の移動通信装置とを含む移動通信システムであって、
    前記基地局装置は、前記基地局装置に接続する第1の移動通信装置および前記無線中継装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報を生成する第1の生成部と、前記第1の報知情報を送信する第1の送信部と、を有し、
    前記無線中継装置は、前記第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報を生成する第2の生成部と、前記第2の報知情報を送信する第2の送信部と、を有し、
    前記第2の移動通信装置は、前記第1および前記第2の報知情報を受信する受信部と、受信した前記第1および前記第2の報知情報を用いて、前記無線中継装置に接続して行う無線通信を制御する制御部と、を有する、
    ことを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記第2の送信部は、前記基地局装置が送信した前記第1の報知情報を第1の報知チャネルで転送し、前記第2の報知情報を第2の報知チャネルで送信することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記第1の報知チャネルが設定される無線リソースと前記第2の報知チャネルが設定される無線リソースとは、周波数および時間の少なくとも一方が隣接していることを特徴とする請求項2記載の移動通信システム。
  4. 前記第2の報知情報は、前記移動通信システムが使用する無線リソースのうち前記無線中継装置が使用できる無線リソースについての情報を含むことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  5. 前記第2の報知情報は、前記無線中継装置が行う無線通信のタイミングについての情報を含むことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  6. 前記第2の報知情報は、前記無線中継装置の送信電力についての情報を含むことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  7. 前記第2の報知情報は、前記基地局装置と前記第2の移動通信装置との間の中継回数についての情報を含むことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  8. 基地局装置から、前記基地局装置に接続する第1の移動通信装置および自装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報を受信する受信部と、
    前記第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報を生成する生成部と、
    受信した前記第1の報知情報および生成した前記第2の報知情報を送信する送信部と、
    を有することを特徴とする無線中継装置。
  9. 基地局装置に接続する第1の移動通信装置および無線中継装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報と、前記第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報と、を受信する受信部と、
    受信した前記第1および前記第2の報知情報を用いて、前記無線中継装置に接続して行う無線通信を制御する制御部と、を有し、
    前記第2の移動通信装置として動作することを特徴とする移動通信装置。
  10. 基地局装置が、前記基地局装置に接続する第1の移動通信装置および無線中継装置に接続する第2の移動通信装置による処理に用いられる第1の報知情報を送信し、
    前記無線中継装置が、前記第2の移動通信装置による処理に用いられる第2の報知情報を送信し、
    前記第2の移動通信装置が、前記第1および前記第2の報知情報を受信し、受信した前記第1および前記第2の報知情報に基づいて、前記無線中継装置と無線通信を行う、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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