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JP5587581B2 - 珪素を添加したマグネシウム合金の製造方法 - Google Patents

珪素を添加したマグネシウム合金の製造方法 Download PDF

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本発明は、珪素を添加したマグネシウム合金の製造方法に関する。
マグネシウム合金は、実用金属中で最も軽量であり、そして切削性や塑性加工性に優れており、更に比強度も大きいことから、航空機や自動車等の材料として使用されている。しかしながら、通常のマグネシウム合金では、熱処理を行うことにより機械的強度を高くしても、耐熱性、難燃性に問題を有するものであった。また、カルシウムを添加した、いわゆる難燃性マグネシウム合金(発火点が高くなったマグネシウム合金)では、熱処理を行うと、機械的強度が低下するという問題があった。
一方、マグネシウム合金に珪素(化学式:Si)を加え、その性状を改良する方法が公知である。例えば、特許文献1(特開昭63−109138)には、マグネシウム合金に珪素を添加し、MgSi等の微細な金属間化合物をマグネシウム合金のマトリックス中に分散させる技術が開示されている。
特許文献2(特開平2−47238)には、マグネシウム合金に珪素を0.1〜1.0質量%加え、制振性特性の向上を図る技術が開示されている。
特許文献3(特開平9−157829)には、マグネシウム合金に珪素を0〜17質量%加え、良好な窒化相の形成を図る技術が開示されている。
特開昭63−109138 特開平2−47238 特開平9−157829
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、珪素の含有量が0.2〜1.5質量%の範囲であり、極めて低い範囲に限られていた。更に、特許文献1に開示された技術は、マグネシウムにアルミニウム、マンガン、チタンを特定の範囲で含む、極めて範囲が制限された合金に関するものであった。すなわち、引用文献1に開示された技術は、特定の性質を有する材料を、例えばマグネシウム合金の規格や基準に基いて、マグネシウムに加えられる複数の添加成分を特定の範囲に設定し、これらを組合せることにより形成したものである。
特許文献2(特開平2−47238)に開示された技術は、その効果が制振性特性の向上に限定されたものであった。更に、特許文献2に開示された技術は、特許文献1と同様、マグネシウムに種々の成分を特定の範囲で組合わせた、極めて範囲が制限された合金に関するものであった。
特許文献3(特開平9−157829)に開示された技術は、その効果が、窒化相の形成状態の改良に限定されたものであった。更に、特許文献3(特開平9−157829)に開示された技術は、アルミニウム合金に関する技術であり、これにマグネシウムを含めた場合には、更に種々の成分を特定の範囲で含む、極めて範囲が制限された合金に関するもので、この点については、引用文献1に開示された技術と同様であった。
そして、マグネシウム合金等の合金は、含有する成分が異なるとその機械的性質や熱的性質が多様に変化する傾向が強く、通常では、合金の製造や改良には、製造工程を詳細に規定する必要がある。例えば、機械的性質を改良するために加えられる添加成分について、添加量とマグネシウム合金の材質の改善効果とが、明確な相関関係として、広い範囲、例えば1〜15%の広い範囲で得られるような添加成分は知られていない。更に、得られた合金が目的とする用途に適合するものであることの検査には長期間を要するものもあった。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、材質改良用の添加成分として珪素成分を加えることにより、機械的性質をはじめ、種々の材質が改良されたマグネシウム合金を高い信頼性で容易に製造する方法を提供することにある。
上記課題を解決する請求項1の発明は、製造段階で材質改良用の添加成分が加えられるマグネシウム合金の製造方法であって、所定のマグネシウム合金に、前記添加成分として珪素を加える珪素添加工程と、該珪素添加工程により生じるMgSi化合物を、粒径が40μm以下のMgSi粒子とする粒子分散工程と、を含み、前記所定のマグネシウム合金は、AM602の難燃性マグネシウム合金であり、前記珪素添加工程における前記珪素の添加量は、製造されるマグネシウム合金の質量に対する珪素の含有率に換算して、5.0〜15.0質量%の範囲で調節され、前記珪素添加工程は、鋳造法を使用して行われ、前記粒子分散工程は、塑性加工処理として押し出し法を使用して、200〜400℃の温度範囲で行われることを特徴とする。
マグネシウムと珪素との結合力は強く、例えば、溶融状態のマグネシウムに珪素を加え、凝固させると、化学式がMgSiで表される化合物が形成される。このMgSi(マグネシウムシリサイト)が微細な粒子の状態で材料中に分散して存在する場合、機械的性質等の種々の材質が、MgSi粒子が存在しない場合と比較して大きく改良される。そして、この改良される効果は、材料内に微細なMgSi粒子が分散しているという物理的な構成に起因するものである。従って、この物理的な構成を維持しつつ、珪素の含有量を0.1〜15質量%という広い範囲で変化させ、従って微細なMgSi粒子の分散濃度を変化させ、機械的性質等の製品の目的とする性質を所望の範囲に改良するものである。従って、本発明は、マグネシウムに含められる他の成分の種類や量に制限されることなく、広い範囲のマグネシウム合金(マグネシウム合金材料)の改良に容易に適用することができる。
請求項2の発明は、上記粒子分散工程で、上記MgSi粒子の粒径が、0.5〜20μmの範囲とされることを特徴とする。MgSi粒子は、微細である程合金の機械的性質、熱的性質等の改良効果が高くなる。従って、MgSi粒子の粒子径を、その効果が顕著に表れる範囲に限定するものである。
本発明によれば、MgSi粒子を、粒子径が40μm以下の粒子として材料(マグネシウム合金)中に分散させることにより、材料の特性、特に機械的強度、例えば硬度(硬さ)が大きく改良された合金材料を容易に得ることができる。
珪素含有量が5%の試験片の組織を示す写真である。 珪素含有量が10%の試験片の組織を示す写真である。 珪素含有量が15%の試験片の組織を示す写真である。
本発明を、実施の形態を使用して以下に説明する。本発明は、製造段階で材質改良用の添加成分として、珪素が加えられるマグネシウム合金の製造方法である。そして、珪素が加えられることなく製造されたマグネシウム金属材料又はマグネシウム合金材料と比較して、機械的強度等の種々の材料特性が改良されたマグネシウム合金を得るものである。本発明において、合金とは、2種以上の金属を混合したもの、及び金属のほかに炭素,ケイ素などの非金属元素を含むものを意味する。合金の組織としては、固溶体,共晶(共融混合物),化合物(金属間化合物)あるいはそれらが共存するもの等が含められる。従って、マグネシウムに珪素が混合した材料もマグネシウム合金に含められる。
ここで、マグネシウムは、元素記号がMgで表される金属である。本発明において、材質特性の改良の対象となるマグネシウム合金としては、原則として全てのマグネシウム合金である。本発明で、材質特性の改良の対象となるマグネシウム合金の例としては、鋳造用マグネシウム合金、例えば、Mg−Al系合金、例えば、ASTM規格で、AM100A、Mg−Al−Zn系合金、例えば、ASTM規格で、AZ63A、AZ81A、AZ91C、AZ91A、AZ91B、AZ92A、Mg−Zn−Zr系合金、例えば、ASTM規格で、ZK51A、ZK61A、Mg−Zn−RE系合金、例えば、ASTM規格で、EZ33A、ZE41A、Mg−Th系合金、例えば、ASTM規格で、HK31A、HZ32A、ZH62A、Mg−Ag系合金、例えば、ASTM規格で、QE22A、Mg−Al−Si系合金、例えば、ASTM規格で、AS41A、Mg−Zr系合金、例えば、ASTM規格で、K1Aのものが例示される。
本発明において、材質特性の改良の対象となるマグネシウム合金の他の例としては、展伸用マグネシウム合金で、Mg−Mn系合金(M1A)、例えば押出し棒材用で、ASTM規格で、AZ31A(MB1)、AZ61A(MB2)、AZ80A(MB3)、M1A、ZK60A(MB6)、押出し管・形材用で、ASTM規格で、AZ31B(MT、MS1)、AZ61A(MT、MS2)、M1A、ZK60A(MS6)B,C、AZ61A、AZ80Aのもの、更に、Mg−Zn−Zr系合金で、ASTM規格で、ZK60A、更に、Mg−Zn−希土類元素系合金で、ASTM規格で、ZE10A、Mg−Th系合金で、ASTM規格で、HM21A、HM31A、HK31Aのものが例示される。これらのマグネシウム合金は、例えば、「非鉄材料」、講座・現代の金属学材料編5、第2刷、日本金属学会、110頁〜117頁に記載されている。また、本発明は、上述したマグネシウム又はマグネシウム合金にCaを加えた、難燃性合金(発火点が高くなった合金)の材質の改良に適用することも可能である。この場合、マグネシウム合金は、Caを0.1〜15.0質量%の範囲で含むことが好ましい。更に、本発明は、耐熱性マグネシウム合金、例えばMg−Al−Zn−Mn系耐熱合金やこのような合金にCaを0.1〜4%加えた合金の材質を改良するのにも適切である。なお、本発明において、耐熱性合金とは、高温で、強度、耐食性、耐クリープ性、又は用途によっては耐圧性、耐疲労性、耐摩耗性を保つ金属材料を意味する。
本発明では、添加成分として珪素(元素記号Si)を加える添加工程を行う。珪素は、他の物質との化合物として加えても良く、又珪素単体を加えても良い。
上記添加工程では、固体状態の製造用原料に珪素を加えても良く、液体状態(溶融状態)、更に半溶融状態の製造用原料に加えても良い。ここで、上記製造用原料は、上述したマグネシウム又はマグネシウム合金を形成するのに使用される原料で、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛等が例示される。
次に、上記珪素添加工程により生じるMgSi化合物を、粒径が40μm以下のMgSi粒子とする粒子分散工程について説明する。この粒子分散工程は、例えば液体アトマイズ法やガスアロマイズ法等のアトマイズ法を使用して行なうことができる。アトマイズ法は、溶融した金属を高速で噴出させ、噴出した溶融金属を急速に冷却させる方法である。冷却手段として液体、例えば水を使用するのが、液体アトマイズ法で、ガスを使用するのが、ガスアトマイズ法であり、製品は通常、金属粉体として得られる。ガスアトマイズ法の場合、溶融金属は通常、噴霧状になる。珪素が含有した溶融状態マグネシウム又はマグネシウム合金をアトマイズ法で凝固させると、MgSiで表される化合物(マグネシウムシリサイト)が、微細な粒子、すなわちMgSi粒子の状態で、内部にほぼ均一に分散した複合体が得られる。ここで、得られた材料中に分散して存在する、MgSi粒子とは、材料中に存在する、上記MgSi化合物で実質的に構成された、微小な構成部分を意味する。従って、本願発明の一実施の形態では、本発明に従い製造される成分添加材料は、内部に微細に、そしてほぼ均一に分散した状態のMgSi粒子と、材料の他の構成部分であるマトリックスとから成る複合体である。なお、上述したアトマイズ法は、「溶射法」と称される場合も有る。溶射法については、「非鉄材料」、講座・現代の金属学材料編5、第2刷、日本金属学会、219頁〜222頁に記載されている。
上記MgSi粒子の径(粒子径)は、アトマイズ法の条件、例えば溶融金属の急冷速度を適切に設定することにより所望の範囲に調節可能である。本発明では、MgSi粒子の粒子径は40μm以下であり、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、例えば1〜10μmの範囲に調節することができる。また、本発明では、MgSi粒子の粒子径の分布を狭い分布に制御することも可能であり、この場合、MgSi粒子(マグネシウムシリサイト粒子)の平均粒子径を40μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、例えば1〜10μmの範囲に調節することも可能である。なお、MgSi粒子の「粒子」及び、粒子径についての説明は、以下に説明する他の形態においても同様である。
アトマイズ法で複合体を製造した場合、MgSi粒子はほぼ球形になり、優れた機械的性質を有する複合体を得る上で好ましい。アトマイズ法により得られた複合体は、通常、粉体の状態で得られる。この粉体の状態の材料(複合体)は、例えば、成形型内で焼結させる焼結法により製品に成型される。この製品は、所望により後に仕上げ処理される。本発明では、珪素の添加量は、製造されるマグネシウム合金の質量に対する珪素の含有率に換算して、0.1〜15.0質量%の範囲で調節することができ、好ましくは2.0〜15.0質量%の範囲で調節される。ここで、珪素成分の含有率を15%より高くしても機械的性質等に大きな改良は認められない。逆に、製造段階での処理に種々の問題が発生する。例えば、溶融した状態の合金の粘性が増大し処理性が悪くなる。また、珪素の材料中含有量を0.1質量%未満とした場合、珪素を添加する大きな効果が望めない。
上記粒子分散工程を行うための他の方法としては、高温度で溶融させたマグネシウム又はマグネシウム合金に珪素を例えば粉末として加え攪拌する方法が例示される。この場合、溶融マグネシウム(合金)の温度は、750℃〜900℃の範囲が好ましい。
上記粒子分散工程を行うための更なる他の方法としては、マグネシウム又はマグネシウム合金に珪素が添加された材料に塑性加工処理を施す方法が例示される。この場合、塑性加工処理が施される材料は、例えば鋳造法で製造することができる。塑性加工処理としては、例えば、押出し、圧延、せん孔、型打ち、引き抜き、及び鍛造が例示される。また、塑性加工を行う時の材料の温度は、200〜400℃の範囲に設定することが好ましい。
この塑性加工処理により、結晶粒界の金属間化合物、例えばマグネシウムシリサイトが破砕されて微粒子化し、上述した寸法を有するMgSi粒子としてマトリックス内に分散する。そして、MgSi粒子の材料中での分散がほぼ均一になるように塑性加工処理を施すことができる。
次に本発明により得られる効果について説明する。本発明によれば、MgSi粒子を、粒子径が40μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下の粒子として材料(マグネシウム合金)中に分散させることにより、材料の特性、特に機械的強度、例えば硬度(硬さ)が大きく改良された合金材料が得られる。ここで、本発明に従い、珪素の材料中の含有量を変化させた場合、珪素の含有量の変化は、微細に分散して存在するMgSi粒子の、材料中における分散密度の変化として現れる。
従って、上記珪素の含有量を変化させても、材料の微視的な物理的構成、すなわち、マグネシウム又はマグネシウム合金から実質的に構成されるマトリックスにMgSi粒子が分散した構成は変化することなく維持される。従って、珪素の材料への添加量を調節し、これにより、所定の粒子径を有するMgSi粒子の材料中の分散濃度を、所望の材料特性、例えば機械的強度、特に所望の硬さが得られる範囲に調節するものである。
更に、珪素をマグネシウム又はマグネシウム合金に添加することにより基材の耐熱性が向上する。ここで珪素の添加による耐熱性の向上は、マグネシウム合金のみならず、例えば自動車用エキゾーストマニホールドなどの排気系部品に適用される鋳鋼(Hi−Si材)でも見られる特徴である。
特に難燃性マグネシウム合金や耐熱性マグネシウム合金の材質改良に本発明を適用した場合、所望の機械的性質に改良されたマグネシウム合金を高い温度の環境で使用することも可能となる。従って、例えば、自動車のエンジンの部品、例えばピストン等の高強度、耐熱性、難燃性が高い次元で求められる適用分野に、本発明に従い製造されたマグネシウム合金を適用することができる。更に、軽量化とともに往復運動部位の慣性力低減による低振動化、低騒音化、熱伝達率改善による高圧縮比に伴う出力と燃費の向上など、自動車としての基本性能を向上を図ることができる。また、エンジン用ピストンの製造に本発明を適用した場合、得られる効果として、軽量化、往復運動部の慣性力低減、低振動化、低騒音化、熱伝達率改善によるアンチノック性改善、点火時期改善、出力向上、燃費の向上、排出ガスの有害成分濃度の低下に寄与することができる。
また、本発明で製造されるマグネシウム合金は、航空宇宙用コンピューター用、気象衛星用、オーディオ用等の構造部材として適用することができる。この場合、低気圧下や真空条件下、あるいは高温条件下において、熱伝達率改善による放熱効果の促進、軽量かつ高剛性による制振特性の改善、ダンピング特性に優れることによる音響的追従性改善(スピーカー用フレームなど)等の基本性能を向上させることができる。
難燃性マグネシウム合金(AM602)を、珪素の含有量を5%、10%及び15%に変化させて溶解した。この溶解した金属合金を鋳造し、得られたビレットを押し出し加工(押し比20)した。押し出し加工した材料から得られた試験片の硬さを測定した。試験は、サンプル1について、珪素添加量を5%、10%、15%に変化させた3種類の試験片について行った。更に、合金の組成がサンプル1とは異なるサンプル2についても同様な試験と測定を行なった。そして、それぞれ珪素添加量が5%の試験片の硬さを1として、珪素含有量が10%と15%の試験片の硬さを比較した。
結果サンプル1の場合、珪素が5%添加された材料に対して、珪素が10%及び15%添加された材料は、それぞれ硬さが、25%及び38%上昇した。
サンプル2の場合、珪素が5%添加された材料に対して、珪素が10%及び15%添加された材料は、それぞれ硬さが、11%及び41%上昇した。
サンプル1の各珪素含有量の試験片の顕微鏡写真(組織図)を示す。図1は、珪素含有量が5%、図2は珪素含有量が10%、図3は珪素含有量が15%の試験片の組織図である。
本発明により製造されたマグネシウム合金は、機械的、耐熱特性、難燃性等の緒特性に優れた特徴を有することから、従来は適用不可能であったピストン等への適用が期待される。

Claims (2)

  1. 製造段階で材質改良用の添加成分が加えられるマグネシウム合金の製造方法であって、
    所定のマグネシウム合金に、前記添加成分として珪素を加える珪素添加工程と、
    該珪素添加工程により生じるMgSi化合物を、粒径が40μm以下のMgSi粒子とする粒子分散工程と、
    を含み、
    前記所定のマグネシウム合金は、AM602の難燃性マグネシウム合金であり、
    前記珪素添加工程における前記珪素の添加量は、製造されるマグネシウム合金の質量に対する珪素の含有率に換算して、5.0〜15.0質量%の範囲で調節され、
    前記珪素添加工程は、鋳造法を使用して行われ、
    前記粒子分散工程は、塑性加工処理として押し出し法を使用して、200〜400℃の温度範囲で行われることを特徴とする方法。
  2. 前記粒子分散工程で、前記MgSi粒子の粒径が、0.5〜20μmの範囲とされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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