[go: up one dir, main page]

JP5583377B2 - 交通渋滞抑止補助装置および方法 - Google Patents

交通渋滞抑止補助装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5583377B2
JP5583377B2 JP2009221737A JP2009221737A JP5583377B2 JP 5583377 B2 JP5583377 B2 JP 5583377B2 JP 2009221737 A JP2009221737 A JP 2009221737A JP 2009221737 A JP2009221737 A JP 2009221737A JP 5583377 B2 JP5583377 B2 JP 5583377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
distance
warning
inter
car
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009221737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011070462A (ja
Inventor
秀明 奥
Original Assignee
秀明 奥
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 秀明 奥 filed Critical 秀明 奥
Priority to JP2009221737A priority Critical patent/JP5583377B2/ja
Publication of JP2011070462A publication Critical patent/JP2011070462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5583377B2 publication Critical patent/JP5583377B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車間距離センサを利用して、低速走行時及び停車時にも自車の加速能力に応じた適切な車間距離を保つように運転者に警報を発することを特徴とする、交通渋滞を最低限に抑止する交通渋滞抑止補助装置および方法に関する。
高速道路や自動車専用道路上における慢性的な交通渋滞を緩和する手段として、従来から多くの提案がなされている(例えば、非特許文献1〜2、特許文献2〜5)。だが、これらはすべて、交通流量に着眼したものであり、車の減速、加速時の車の加速度、速度、位置に着眼して渋滞の根本原因を分析したものはない。
非特許文献1の「高速道路の交通渋滞対策」は、従来の一般的な交通渋滞対策を開示している。
非特許文献2の「『交通渋滞』徹底解剖」は、交通渋滞とは何か、どのような科学的知見と技術的取り組みがあるのかを意図して書かれた一般啓蒙書である。
特許文献1,2は、有料道路の料金所における渋滞を緩和するための自動料金収受システム(ETC)の例である。
これらは、交通渋滞を引き起こす引き金となる速度低下、停止状態をできるだけ少なくすることにより、渋滞を緩和するものである。
特許文献3〜6は、交通流センサ等の路側に設置された装置によって得た渋滞情報を運転者に伝えて、車線変更や駐車場等の利用を促すものである。
特開平05−217041号公報、「有料道路料金収受システム」 特開平08−287308号公報、「有料道路料金収受装置」 特開平10−105875号公報、「交通量制御システム」 特開2001−307277号公報、「交通渋滞緩和システム」 特開2006−309735号公報、「交通渋滞緩和装置および方法」 特開2006−309736号公報、「交通渋滞緩和装置および方法」
大口 敬著 「高速道路の交通渋滞対策」、交通工学、Vol.33 No.6 1998 大口 敬編著「『交通渋滞』徹底解剖」、(社)交通工学研究会、2005年8月
上述した特許文献1、2の自動料金収受システム(ETC)は、渋滞の引き金となる速度低下、停止状態を少なくすることにより、渋滞を緩和しようとするもので、速度低下、停止状態後に引き起こされる渋滞を最小限に抑止するものではない。
また、特許文献3,4のシステムでは、交通情報の表示を走行区間に設置した表示板で行うだけであり、渋滞の存在を予告しているだけで、渋滞の根本原因を解決してそれを抑止するものではない。
また、特許文献5,6の装置では、得た交通情報を各車両へ個別に配信してきめ細かに渋滞緩和対策を行おうとするが、その対策は車線変更や駐車場使用の勧めであり、渋滞自体を抑止する効果を持つものではなく、渋滞抑止の効果は限定されている。
交通渋滞の原因は、前方の車が減速して後方の車より低速になる際、停止に至るまでの間に、後方の車が前方の車に接近し、ついにはほとんど間の距離がなくなるまで間を詰めてしまうことにある。
低速、または停車した原因が取り除かれて、前方の車が発進する際にも、後方の車はすぐには発進できない。それは、すぐに発進すれば、前方の車が急に止まって衝突しかねないという心理的要因と、走行時には衝突を避けるため車間距離をとるという、免許教習時の教育によるものである。
しかし、そのことが逆に、低速時または停止時には、前方の車との車間距離は大きくとらなくてもいい、むしろ車間距離をとると後続車に迷惑だという考えを助長してしまっている。
この通念によって、運転者が最も避けたいと思っている交通渋滞を自ら引き起こす結果になっていることを以下に説明する。
停止時に車間距離を詰めてしまっていると、前方の車が発進した後、後続の車が実際に発進するのは、前方の車が急に停車しても衝突前に十分に止まれる車間距離が開いてからか、または、前方の車より相対的に遅い速度を保って安心できる一定距離以上に車間距離が開くのを待つことになる。その後続の車はさらに遅い速度で走ることを余儀なくされ、これが繰り返されることでついには発進さえできなくなる車が出る。これが渋滞の起こるしくみなのである。
この現象は、停止時に前方の車との間を詰めて車を止めてしまった結果である。言い換えれば、巡航走行中に開いていた車間距離を取り戻す時間が、発進時に余分にかかってしまうのである。この余分にかかった時間が、1台当たりの発進時の遅延となる。後方の車のさらに1台後方の車は、後方の車よりさらに遅延して発進する。こうして、間を詰めて直列していた台数倍の遅延時間が、列の後ろに行くほど累積してしまうのである。
減速または停車時に、運転者は少しでも前へ出ようとうっかり前方の車との間を詰めてしまうが、これこそが渋滞を作りこんでしまう原因なのである。
渋滞抑止のためには、「少しでも間を詰めて先へ進むほうがよい」という誤った社会通念に反して、個々の運転者が走行中、停車中を問わず、前方の車との間に常に適当な距離をおくように心掛ければよいのだが、なかなか社会通念に逆らった行動はできない。これが本発明が解決しようとする課題である。
本発明は、走行中、低速走行中、停車中を問わず、前方の車との間に常に適当な距離をおくように運転者に警報を与えることで、運転者の自覚を促し、渋滞の原因たる後続車の発進遅れ時間を解消する。
減速、または停車時に、一定距離を保ったまま減速、または停車することができれば、前方の車の発進と同時に発進することができる。一定距離を保って減速、または停止していれば後方の車も、またその後方の車も、まったく同じように、あたかも前方の車がないかのように発進、加速、巡航速度に至ることができる。この状態はもはや渋滞ではない。このようにして、減速、停止時にも車間距離を保つことにより、渋滞は抑止できる。
しかしながら、一般の運転者は習慣として、前方の車が減速、または停止していれば、目的地に近づきたい一念で、なるべく前方の車との間を詰めてしまう性質がある。
個々の運転者に、前方の車との間に適当な距離をおいて停車させるには、前方の車とそれ以上近づくのを拒むかのような警報を発するのが効果的である。
適切な車間距離は、発進時の加速能力により異なる。すなわち加速能力のある車両は後続車との間に開くべき車間距離は短くてよく、逆に前方車との車間距離は長く取る必要がある。これは前方の車の加速能力が劣る場合、加速能力のある車両は、巡航速度に達するまでの時間が短いため、前方の車が巡航速度に達する前に追いついてしまい、減速を余儀なくされてしまうからである。このことは渋滞につながる時間遅れを引き起こす。
加速能力の低い重車両については、これとは逆に後方車との車間距離は長く、前方車との車間距離は短くてよい。そのため、判定部に自車の加速能力を記憶させておき、実際の車間距離との比較に用いる車間距離データは、記憶させておいた自車の加速能力に応じて設定するようにする。
具体的な例として、スポーツカータイプの車には、望ましい後方車間距離データは相対的に短く、望ましい前方車間距離は相対的に長く設定する。バスやトラックのような重量車には、望ましい後方車間距離データは相対的に長く、望ましい前方車間距離は相対的に短く設定する。
本装置を用いることで、これらの望ましい距離と現在の車間距離とを自動的に比較判定し、運転者に警告することができる。
さらに将来において、車を自動制御することができるようになれば、本装置の一部である車間距離測定装置と判定装置により、車間距離を保つように車の速度を自動制御してもよい。
本発明の発する警報により、車の運転者は、減速、または停止時にさえも一定の車間距離を保つように勤めやすくなる。これにより発進時に車間距離を再び確保するために生じる遅延時間を省くことができ、結果として前方の車と同時に発進でき、前方車がやむおえず減速、停車した時間より長い減速、停車を強制されずに走行することができる。つまり交通渋滞が最低限に抑止される。
このとき、車間距離をとる分、ゴール地点から遠くで車を減速、または停止しなければならないが、あたかも前方に車がいないかのように発進できるので、巡航速度が時速40kmであるとすれば巡航速度に達するのに要する時間は10秒弱、巡航速度で走れば車間距離分の距離はほんの一瞬で走行してしまうことができる。
現実にはさまざまな車種が混在してそれぞれの車間距離の最適値はばらばらだが、説明を簡単にするために加速性能が同じ車ばかりの車列について考える。例えば8秒間で巡航速度時速40kmに達する加速をし、その後巡航速度で走行するとする。車間距離は仮に 20m一定とする。停止状態から加速して20mまで走破するのは加速中の5.4秒後である。時速40kmの巡航速度に達してからは、20mを走行するのにかかる時間は、ほんの2秒弱に過ぎない。
仮に100台が車間距離をあけて停止していたとしても、1台あたり 20mの車間距離と100台分の車の長さを加えて 2.6kmの距離を、最後尾の車が走破するのには4分しかかからない。すでに車間距離は開いているので、先頭車と最後尾の車は、同時に発進することができることに注目する。
一方100台が車間距離をとらずに停車している状態で、先頭車から発進し始めると、前の車との車間距離が20m離れるのを待ってから発進すると仮定すれば、その待ち時間は1台行っては次の1台の車間距離が開くのを待つことになるので後の車になるほど累積・倍化し、最後尾の車は加速して20mに至るまでの 5.4秒の99倍である約9分間身動きがとれない状態におかれてしまう。ここから100台分の車の長さ600mを走行するのに約50秒かかるので、合計ほぼ10分かかることになる。4分と比較して約2倍の時間がかかるのである。
渋滞10kmが、単純に6mの車が連なっているとするとその台数は1600台あまりとなる。同様の仮定で計算すると、20mの車間距離をあけた1600台の最後尾が先頭車両の位置までかかる時間は、1600台の最後尾と先頭の距離が41.6kmなので、約1時間である。これは時速40km の巡航速度を保って走行するのとなんら変わりがない。
一方車間距離をとらずに停車している場合、発進までの待ち時間が5.4秒の1600台分で144分。それに加えて10km走行するのに15分かかるので、この仮定では計算上合計約2時間39分かかってしまうことになる。
もっとも厳密には、車間距離が十分開くまで後続車が動き始めないわけではないのでここまで差は開かないが、巡航速度で安心して走るには十分な車間距離をとらないと心配だという心理が働くので、結局動き始めても車間距離が開くまで前の車より遅いのろのろ運転を余儀なくされる。後ろの車は前の車より遅くなり、後ろにいくにつれどんどん減速して何台目か後の車は全く動けなくなるので、定性的議論としては誤っていない。思うように走れない待ち時間があれば、それが時間遅れとなりそれは後続する車に累積していく。
最後尾の車の総走行距離が100kmだとすると、車間距離を保って渋滞せずに巡航速度 40kmで走行した場合総走行時間は2時間半だが、10kmの渋滞に巻き込まれ、間を詰めて停車したと同時に10km先の先頭車が発進した場合、巡航速度で走行した 90kmの走行時間と10kmの渋滞を抜けるまでの時間との合計で5時間弱かかってしまうことになる。
このように、本発明による警報に従えば、車間距離が開くまで待つ遅延時間が累積しないので、先頭車の発進と同時に後続車も発進でき、渋滞の先頭車が減速または停止に至った原因が解消するまでにかかった時間以上には、後続車に遅延は起こらないし累積もしない。間を詰めて停車している渋滞状態にある車列と比較して、直列している車の数が多ければ多いほど、本発明による警報に従えば早く目的地に到着することができる。
もし全車両が適切な車間距離を低速、停止時にも保っていれば、それはまるで前方に車が1台もいないかのように自車が走行できるという効果があるのである。
効果は単に車が目的地に早く到着できるだけではない。渋滞中はいつでも低速で進行できるように、車はエンジンをかけ続けていることが多い。目的地に到着するのが遅れれば遅れるほど、エネルギーは空費され、温暖化ガスが無駄に排出されることになる。
本発明による渋滞抑止補助装置を使用し、運転者が減速、停止時にも本発明装置の警報に従って車間距離をそれ以上狭めないというルールに従うことで、渋滞が抑止され、運転者は目的地に最小限の時間で到着でき、かつ渋滞状態で空費されていたエネルギーの節約と、温室効果ガス排出を抑制することができる。
さらに停車時にさえも適切な車間距離が保たれているため、救急車、消防車、パトロールカーなどの緊急車両は、必要とあればいついかなるときもその車間距離の間を縫って走行することができ、人命救助、迅速な消火、事件の早期解決にも役立つ。
また、停車時にさえも適切な車間距離を保つので、玉突き衝突事故を大きく減らすという効果も期待できる。
図1は本発明の動作説明図である。(実施例1) 図2は本発明の装置構成図である。(実施例1) 図3は本発明の前方装置のフローチャート図である。(実施例1) 図4は本発明の動作説明図である。(実施例2) 図5は本発明の装置構成図である。(実施例2) 図6は本発明の前方装置のフローチャート図である。(実施例2) 図7は本発明の動作説明図である。(実施例3) 図8は本発明の前方装置構成図である。(実施例3) 図9は本発明の後方装置構成図である。(実施例3) 図10は本発明の前方装置のフローチャート図である。(実施例3) 図11は本発明の後方装置のフローチャート図である。(実施例3) 図12は本発明の動作説明図である。(実施例4) 図13は本発明の前方装置構成図である。(実施例4) 図14は本発明の後方装置構成図である。(実施例4) 図15は本発明の前方装置のフローチャート図である。(実施例4) 図16は本発明の後方装置のフローチャート図である。(実施例4)
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の動作説明図である。
車1の前部に設けられた車間距離測定装置3が、車1と前方を走る車2との間の車間距離を測定する。測定装置には、天候状況にも距離測定結果に影響を受けにくいミリ波レーダーなどを使用する。
車1と車2の車間距離が、車1の加速性能に基づき予め設定された一定距離以上離れている(図1.a)。前方の道路状況に異常があるなどして、車2が減速すると、減速していない車1は車2に近づく。予め設定された一定距離に近づいたことを測定装置3が検出したら、判定装置4が後方を走る車1の警報装置5を動作させる(図1.b)。
その結果車1の運転者は、事前に受けた教育に基づき、この警報に従って減速し、かつ車1と車2との距離がこれ以上狭まらないように車間距離を保ちつつ、減速または停車できる。このように減速または停車時にも車間距離を狭めないことが警報によって指示される。車間距離が保たれているので、再発進時に遅延なく走行を開始でき、渋滞状態を回避できる。
警報装置には警報音を加えて警報効果を高めるとよりよい。警報音だけにして警報表示はなくてもよい。
縦列するすべての車が本発明を用いることで、発進時の遅延時間の累積が回避できるので、いわゆる渋滞状態を抑止することができる。
図2は、装置構成図、図3は距離検出から警報開始までのフローチャート図である。
図4は、本発明の第2実施形態の動作説明図である。
車1の前部に設けられた車間距離測定装置3が、車1と前方を走る車2との間の車間距離を測定する。測定装置には、天候状況にも距離測定結果に影響を受けにくいミリ波レーダーなどを使用する。
車1と車2の車間距離が、車1の加速性能に基づき予め設定された一定距離以上離れている(図4.a)。前方の道路状況に異常があるなどして、車2が減速すると、減速していない車1は車2に近づく。予め設定された一定距離に近づいたことを測定装置3が検出したら、判定装置4が車1の警報装置5に第一段階の警報を発信させる(図4.b)。予め設定された一定距離に到達する以前に注意を促すので、車1の運転者は、減速するための時間的余裕を与えられ、危険な急激な運転操作を避けることができる。
その結果、車1の運転者は、事前に受けた教育に基づき、第一段階から動作を開始しているので、第一の実施形態よりスムーズに速度調整ができる。また、減速操作によって第一段階の注意状態に戻すことで、車1が車2との間に保つべき一定距離を再び確保できたことを確認することができる。
このように、減速または停車時にも車間距離を狭めないことが警報によって指示される。車間距離が保たれているので、再発進時に遅延なく走行を開始でき、渋滞状態を回避できる。
警報装置には、第一段階と第二段階とで音量や音色を変えた警報音を加えて警報効果を高めるとよりよい。警報表示の変わりに段階的な警報音の音量や音色の変更だけにしてもよい。
縦列するすべての車が本発明を用いることで、発進時の遅延時間の累積が回避できるので、いわゆる渋滞状態を抑止することができる。
図5は、装置構成図、図6は距離検出から警報開始までのフローチャート図である。
図7は、本発明の第3実施形態の動作説明図である。
車1の前部に設けられた車間距離測定装置3が、車1と前方を走る車2との間の車間距離を測定する。測定装置には、天候状況にも距離測定結果に影響を受けにくいミリ波レーダーなどを使用する。
車1と車2の車間距離が、車1の加速性能に基づき予め設定された一定距離以上離れている(図7.a)。前方の道路状況に異常があるなどして、車2が減速すると、減速していない車1は車2に近づく。予め設定された一定距離に近づいたことを測定装置3が検出したら、判定装置4が後方を走る車1の警報装置5を動作させる(図7.b)。
その結果車1の運転者は、事前に受けた教育に基づき、この警報に従って減速し、かつ車1と車2との距離がこれ以上狭まらないように車間距離を保ちつつ、減速または停車できる。このように、減速または停車時にも車間距離を狭めないことが警報によって指示される。車間距離が保たれているので、再発進時に遅延なく走行を開始でき、渋滞状態を回避できる。
警報装置には警報音を加えて警報効果を高めるとよりよい。警報音だけにして警報表示はなくてもよい。
さらに、車1の後部に設けられた車間距離測定装置7が、車1と後方を走る車6との間の車間距離を測定する(図7.c)。以下後方車との車間距離測定、判定、警報と同様で、判定装置8が車1の警報装置9を動作させる(図7.d)。それは車1のブレーキ操作によるブレーキランプ点灯とは区別できる警報表示とし、これを後方の車6に対して行う。
その結果後方の車6の運転者は、事前に受けた教育に基づき、この警報に従って減速し、かつ車1と車2との距離がこれ以上狭まらないように車間距離を保ちつつ、減速または停車できる。このように、減速または停車時にも車間距離を狭めないことが警報によって指示される。車間距離が保たれているので、再発進時に遅延なく走行を開始でき、渋滞状態を回避できる。
縦列するすべての車が本発明を用いることで、発進時の遅延時間の累積が回避できるので、いわゆる渋滞状態を抑止することができる。
図8は、前方装置構成図、図9は後方装置構成図、図10は距離検出から警報開始までの前方装置のフローチャート図、図11は距離検出から警報開始までの後方装置のフローチャート図である。
図12は、本発明の第4実施形態の動作説明図である。
車1の前部に設けられた車間距離測定装置3が、車1と前方を走る車2との間の車間距離を測定する。測定装置には、天候状況にも距離測定結果に影響を受けにくいミリ波レーダーなどを使用する。
車1と車2の車間距離が、車1の加速性能に基づき予め設定された一定距離以上離れている(図12.a)。前方の道路状況に異常があるなどして、車2が減速すると、減速していない車1は車2に近づく。予め設定された一定距離に近づいたことを測定装置3が検出したら、判定装置4が車1の警報装置5に第一段階の警報を発信させる(図12.b)。予め設定された一定距離に到達する以前に注意を促すのは、車1に、減速するための時間的余裕を与え、危険な急激な運転操作を避けるためである。
それでも車2との車間距離がさらに狭まってしまい、予め設定された一定距離以下になったことを測定装置3が検出したら、判定装置4が車1の警報装置5に第二段階の警報を動作させる(図12.c)
その結果、車1の運転者は、事前に受けた教育に基づき、第一段階から動作を開始しているので、第一の実施形態よりスムーズに速度調整ができる。また、第一段階の注意状態に戻すことで、車1が車2との間に保つべき一定距離を再び確保できたことを確認することができる。
このように、減速または停車時にも車間距離を狭めないことが警報によって指示される。車間距離が保たれているので、再発進時に遅延なく走行を開始でき、渋滞状態を回避できる。
警報装置には、第一段階と第二段階とで音量や音色を変えた警報音を加えて警報効果を高めるとよりよい。警報表示の変わりに段階的な警報音の音量や音色の変更だけにしてもよい。
さらに、車1の後部に設けられた車間距離測定装置7が、車1と後方を走る車6との間の車間距離を測定する。以下前方車との車間距離測定、判定、警報と同様で、判定装置8が車1の警報装置9に第一段階の警報を発信させる(図12.d)。それは交通信号に習い、注意の意味を示す黄色の点灯または点滅が望ましい。予め設定された一定距離に到達する以前に注意を促すのは、後続の車6に、減速するための時間を与えるためである。
それでも車6との車間距離がさらに狭まってしまい、予め設定された一定距離以下になったことを測定装置7が検出したら、判定装置8が車1の後部警報装置9に第二段階の警報を動作させる(図12.e)。それも交通信号に習い、赤色の点灯または点滅とするのが望ましい。
その結果、後方の車6の運転者は、事前に受けた教育に基づき、黄色の注意の段階から動作を開始しているので、第一の実施形態よりスムーズに速度調整ができる。また、黄色注意の状態に戻すことで、車2が車1との間に保つべき一定距離を再び確保できたことを確認することができる。
このように、減速または停車時にも車間距離を狭めないことが警報によって指示される。車間距離が保たれているので、車6も再発進時に遅延なく走行を開始できる。
縦列するすべての車が本発明を用いることで、発進時の遅延時間の累積が回避できるので、いわゆる渋滞状態を抑止することができる。
図13は、前方装置構成図、図14は後方装置構成図、図15は距離検出から警報開始までの前方装置のフローチャート図、図16は距離検出から警報開始までの後方装置のフローチャート図である。
渋滞を最小限に抑止するので、陸上交通を効率化するとともに、エネルギー消費を減らし、救急搬送もスムーズに行え、玉突き衝突も減少させることができる。
1 本装置を設置する車
2 前方を走る車
3 前方の車との距離測定装置
4 前方の適切な車間距離を記憶した判定装置
5 自車警報表示・警報音発生装置
6 後方を走る車
7 後方の車との距離測定装置
8 後方の適切な車間距離を記憶した判定装置
9 後方警報表示装置

Claims (4)

  1. 前方の車との車間距離を測定できる距離測定装置と、この距離測定装置の測定結果の距離の数値と自車の加速性能に応じて事前に保持している前方の車と自車との間にあるべき一定の車間距離の数値とを比較し、前方の車との距離が一定以上狭まったと判定して警報装置の動作を開始させることができる判定装置と、運転者に対し、警報を発する警報装置とで構成され、低速時及び停車時にもこの警報を発して、低速時及び停車時にも運転者に前方の車と自車との間の車間距離を維持させることを特徴とする交通渋滞抑止補助装置。
  2. 前方の車との車間距離を測定できる距離測定装置と、この距離測定装置の測定結果の距離の数値と自車の加速性能に応じて事前に保持している前方の車と自車との間にあるべき一定の車間距離の数値とを比較し、前方の車との距離が一定以上狭まったと判定して警報装置の動作を開始させることができる判定装置と、運転者に対し、車間距離が一定値到達以前にまず注意の警報を表示し、さらに距離が縮まり、一定値を超えたときにより強い警告を意味する警報を発する2段階の警報装置とで構成され、低速時及び停車時にもこの警報を発して、低速時及び停車時にも運転者に前方の車と自車との間の車間距離を維持させることを特徴とする交通渋滞抑止補助装置。
  3. 後続車との車間距離を測定できる距離測定装置と、この距離測定装置の測定結果の距離の数値と自車の加速性能に応じて事前に保持している後続車と自車との間にあるべき一定の車間距離の数値とを比較し、後続車との距離が一定以上狭まったと判定して警報装置の動作を開始させることができる判定装置と、後続車の運転者に対し警報を発する警報装置とで構成され、低速時及び停車時にもこの警報を発して、低速時及び停車時にも後続車の運転者に前方の車と自車との間の車間距離を維持させることを特徴とする交通渋滞抑止補助装置。
  4. 後続車との車間距離を測定できる距離測定装置と、この距離測定装置の測定結果の距離の数値と自車の加速性能に応じて事前に保持している後続車と自車との間にあるべき一定の車間距離の数値とを比較し、後続車との距離が一定以上狭まったと判定して警報装置の動作を開始させることができる判定装置と、後続車の運転者に対し車間距離の一定値到達以前にまず注意の警報を表示し、さらに距離が縮まり、一定値を超えたときにより強い警告を意味する警報を発する2段階の警報装置とで構成され、低速時及び停車時にもこの警報を発して、低速時及び停車時にも後続車の運転者に前方の車と自車との間の車間距離を維持させることを特徴とする交通渋滞抑止補助装置。
JP2009221737A 2009-09-28 2009-09-28 交通渋滞抑止補助装置および方法 Active JP5583377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221737A JP5583377B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 交通渋滞抑止補助装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221737A JP5583377B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 交通渋滞抑止補助装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011070462A JP2011070462A (ja) 2011-04-07
JP5583377B2 true JP5583377B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=44015683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009221737A Active JP5583377B2 (ja) 2009-09-28 2009-09-28 交通渋滞抑止補助装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5583377B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2011013202A1 (ja) 2009-07-28 2013-01-07 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システム
US9150221B2 (en) 2009-07-29 2015-10-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle controller, control method for vehicle and control system for vehicle
JP5903985B2 (ja) * 2012-03-29 2016-04-13 富士通株式会社 渋滞誘因運転行動評価方法
JP5725068B2 (ja) * 2013-03-25 2015-05-27 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システム
JP6237053B2 (ja) * 2013-09-26 2017-11-29 日産自動車株式会社 運転支援装置
JP2016042266A (ja) * 2014-08-17 2016-03-31 秀明 奥 自車発進通知機能付き交通渋滞抑止補助装置
CN104200688A (zh) * 2014-09-19 2014-12-10 杜东平 一种双向广播式车辆间通信系统及方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04191134A (ja) * 1990-11-27 1992-07-09 Toshiba Corp 電子連結走行器及びそれを用いた電子連結走行システム
JP3968915B2 (ja) * 1999-07-13 2007-08-29 マツダ株式会社 車両の走行制御装置
JP4883309B2 (ja) * 2007-07-24 2012-02-22 株式会社デンソー 車両走行制御装置
JP2009121038A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Katsuhiro Furuta 交通渋滞防止手段

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011070462A (ja) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5583377B2 (ja) 交通渋滞抑止補助装置および方法
JP5077402B2 (ja) 交通制御システム
JP6451111B2 (ja) 走行支援装置及び走行支援方法
CN102470868B (zh) 车辆控制装置、车辆控制方法以及车辆控制系统
JP4728427B2 (ja) 車両の衝突警告装置
CN108515934B (zh) 一种基于多雷达的汽车防撞预警方法及系统
JP2019172253A (ja) 車両制御装置
JP5360235B2 (ja) 車両制御装置
JP2014533386A (ja) 自動車のための安全装置
JP6633041B2 (ja) 車両、走行制御装置及び走行制御方法
JP2009511357A (ja) 渋滞検出装置を備えた間隔・速度制御装置
JP2005056372A5 (ja)
JP2018092371A (ja) 運転支援装置
JP2005056372A (ja) 車両制御装置、車両制御方法および車両制御プログラム
JP2017518913A (ja) 車両の追越プロセス中の安全性を向上するための方法、及び、装置
WO2020008225A1 (ja) 走行支援方法および走行支援装置
JP2016002893A (ja) 車両の走行制御装置
WO2020202818A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法及びプログラム
JP2007207047A (ja) 車両用停止警報装置および車両用停止警報方法
JP7157780B2 (ja) 自動運転車用情報提示装置
JP2007302041A (ja) 運転支援装置
US20210387623A1 (en) System and method for controlling a vehicle start-stop system
CN112172818B (zh) 车辆的控制系统、车辆的控制方法以及存储介质
JP4489815B2 (ja) 特殊状況を認識する装置を備える運転支援システム
US20210179133A1 (en) Driver assistance method and system for alerting a driver of a vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5583377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250