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JP5568504B2 - 誘導加熱型定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱型定着装置に関するものである。
一般に、ファクシミリ装置やプリンタといった画像形成装置は、定着ニップ部を形成する加熱ローラー及び加圧ローラーを備えている。定着ニップ部をシートが通過したとき、加熱ローラーがシートを加熱するとともに、加圧ローラーがシートを加圧する。これにより、シートに転写されたトナー像がシート上に定着する。
特許文献1には、その両端にスリーブ部材が取り付けられた加熱ローラーが例示されている。前記加熱ローラーは、前記スリーブ部材を介してベアリングで回転可能に支持されている。
前記加熱ローラーの内部には、ハロゲンヒーターが配置されている。加熱ローラーは、ハロゲンヒーターにより加熱されながら、スリーブ部材と一体的に、軸回りに回転する。
特開2005−37825号公報
ところで、スリーブ部材は、加熱ローラーの端部に嵌合させることにより取り付けられることがある。その場合、嵌合作業性を良好とするため、スリーブ部材と加熱ローラーとの間には、微小な隙間が設けられる。
加熱ローラーの内部空間の空気は、加熱されることにより膨張するが、このような隙間がある場合、隙間が空気抜きとしての機能を果たす。従って、加熱ローラー内の膨張した空気によってスリーブ部材が加熱ローラーから押し出されることを防ぐことができる。
ところが、加熱ローラーを電磁誘導により加熱する場合には、加熱ローラーをハロゲンヒーターで加熱する場合よりも、加熱ローラーの温度が急激に上昇する。この場合、加熱ローラーの内部空間の空気が急激に膨張するから、スリーブ部材と加熱ローラーとの間の隙間が空気抜きとしての機能を十分に発揮できないことがある。この場合、スリーブ部材が加熱ローラーから脱落するおそれがある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、加熱ローラーの内部空間の空気を加熱ローラーの外部空間に効率良く逃がすことが可能な誘導加熱型定着装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る誘導加熱型定着装置は、被加熱体を誘導加熱する誘導加熱部と、前記被加熱体として配置され、トナー像が転写されたシートを前記誘導加熱部による誘導加熱により発生した熱により加熱するとともに、前記シートを加圧して、前記トナー像を前記シートに定着させる加熱ローラー装置と、を備え、前記加熱ローラー装置は、前記誘導加熱部により誘導加熱される、円筒状の加熱ローラー本体と、前記加熱ローラー本体に掛け渡される熱伝達用のベルトと、前記加熱ローラー本体の両端に、前記加熱ローラー本体と一体的に回転可能に取り付けられ、前記加熱ローラー本体の内部空間と外部空間とを連通させる空気通路が形成されたフランジと、前記加熱ローラー本体の軸心に配置されたシャフトと、前記フランジ及び前記加熱ローラー本体を前記シャフトに対して回転可能とするためのベアリングと、を備え、前記フランジは、前記加熱ローラー本体に挿入される挿入部と、該挿入部に連結されるフランジ本体部とを備え、前記挿入部にはスリットが形成されており、前記フランジ本体部は、前記ベルトの脱落を防止する壁面を備えた円筒部を有し、前記壁面には前記スリットに対応する位置に切り欠きが形成されており、前記空気通路は、前記スリットと前記切り欠きとからなる溝によって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、誘導加熱部により誘導加熱される加熱ローラー本体にはフランジが取り付けられている。そして、フランジには、加熱ローラー本体の内部空間と外部空間とを連通させる空気通路が形成されている。
これにより、加熱ローラーが加熱されて加熱ローラーの内部空間の空気が膨張したときに、当該内部空間の空気が空気通路を通じて外部空間に抜ける。従って、加熱ローラー本体の内部空間の空気を、加熱ローラー本体とフランジとの間の隙間を通じて逃がす場合よりも、効率良く、外部空間に逃がすことができる。
上記構成において、前記加熱ローラー装置は、定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部を通過する前記シートを加熱及び加圧する第1及び第2ローラーをさらに備え前記ベルトは、前記第1ローラー及び前記加熱ローラー本体に掛け渡され、前記加熱ローラー本体における熱を前記定着ニップ部に与えるためのベルトであることが好ましい。
この構成によれば、第1ローラーと第2ローラーとで形成される定着ニップ部には、加熱ローラー本体の熱がベルトを通じて伝えられる。そして、シートが定着ニップ部を通過したとき、第1ローラーと第2ローラーとにより、シートが加熱及び加圧されて、シート上のトナー像がシートに定着する。
これにより、先述した加熱ローラー装置を具現化することができる。
本発明によれば、加熱ローラーの内部空間の空気を加熱ローラーの外部空間に効率良く逃がすことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る誘導加熱型定着装置を備える画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る誘導加熱型定着装置の構成を概略的に示した図である。 コイルユニットを矢印A方向に見たときの平面図である。 コイルにより発生する磁界中の磁力線の経路について説明するための図である。 加熱ローラーの構成の一例を示した平面図である。 フランジの構成の一例を示した図である。 フランジの構成の他の例を示した図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱型定着装置を備える画像形成装置1の構成を示す概略図である。
図1に示される画像形成装置1は、タンデム型のカラープリンタである。尚、本実施形態に係る原理は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機或いは外部から入力された画像情報に基づいて印刷シート等の印刷媒体の表面にトナー画像を転写して印刷を行う他の装置に適用されてもよい。
画像形成装置1は、四角箱状の筐体2を備える。筐体2内部で、カラー画像がシート上に形成される。筐体2の上面部には、シート排出部3が設けられる。シート排出部3には、カラー画像又はモノクロ画像が印刷されたシートが排出される。
筐体2は、シートを供給する給紙カセット5及び画像形成部7を備えている。また、筐体2には、シートを手差し式に供給するスタックトレイ6が取り付けられる。スタックトレイ6は、筐体2の図1における右側面部に配設される。給紙カセット5の上方に配設される画像形成部7は、画像形成装置1の外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに基づいてシートに画像を形成する。
図1に示される筐体2の左部には、第1の搬送路9が形成される。給紙カセット5から繰り出されたシートは、第1の搬送路9を通じて、レジストローラー対22に向けて移動し、レジストローラー対22による繰り出しによって画像形成部7に到達する。第2の搬送路10は、給紙カセット5の上方に形成される。スタックトレイ6から送られたシートは、第2の搬送路10を通じてレジストローラー対22に向けて移動し、レジストローラー対22による繰り出しによって画像形成部7に到達する。
筐体2内の左上部には、本発明の一実施形態に係る誘導加熱型定着装置60が配置されている。また、筐体2内の左上部には、定着処理後のシートをシート排出部3に搬送する第3の搬送路11が設けられている。
給紙カセット5は、筐体2の外部(例えば、図1の右側)に引き出し可能に形成される。使用者は、給紙カセット5を引き出し、シートを補充することができる。給紙カセット5は、収納部16を備える。使用者は、収納部16に、様々なサイズのシートを選択的に収納可能である。収納部16に収納されているシートは、給紙ローラー17及び捌きローラー対18により1枚ずつ第1の搬送路9に向けて繰り出される。
スタックトレイ6は、筐体2の外面に沿う閉位置と筐体2の外面から突出する開位置(図1に示される)との間を上下に回動可能に形成される。スタックトレイ6の手差し部19にはシートが1枚ずつ載置される。代替的に、使用者は、複数枚のシートを手差し部19に載置してもよい。手差し部19に載置されたシートはピックアップローラー20及び捌きローラー対21により1枚ずつ第2の搬送路10に向けて繰り出される。
第1の搬送路9と第2の搬送路10は、レジストローラー対22の手前で合流する。レジストローラー対22に到達したシートは、レジストローラー対22によって一時的に停止される。レジストローラー対22は、その後、シートに対してスキュー調整及びタイミング調整を行う。スキュー調整及びタイミング調整の後、レジストローラー対22は、画像形成部7に向けてシートを送出する。
画像形成部7は、二次転写部23を備える。二次転写部23は、中間転写部30の構成要素の1つである中間転写ベルト40に転写されたトナー画像をシートに転写(二次転写)する。レジストローラー対22によって送出されたシートは、まず、二次転写部23に到達する。二次転写部23に到達したシートには、中間転写ベルト40上のトナー画像が二次転写される。二次転写の後、シートは、誘導加熱型定着装置60に送られて、定着処理が施される。
尚、二次転写部23は、必要に応じて、トナー画像がシートの一方の面に定着された後に、他方の面に新たなトナー画像を形成してもよい(両面印刷)。両面印刷が行われる場合には、トナー画像がシートの一方の面に定着された後に、シートは、搬送路47及び第3の搬送路11を通じて第4の搬送路12に送り出され、反転される。そして、シートは、再度、誘導加熱型定着装置60に送られて、二次転写部23によって他方の面に形成された新たなトナー画像が定着される。その後、シートは、搬送路47及び第3の搬送路11を通じて排出ローラー対24に向けて送られて、排出ローラー対24によりシート排出部3に排出される。
画像形成部7は、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)のトナー画像をそれぞれ形成する4つの画像形成ユニット26〜29を備える。画像形成部7は、中間転写部30を更に備える。中間転写部30は、これら画像形成ユニット26〜29で形成されたトナー画像を合成して担持する。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33とを備える。画像形成部7は、画像形成装置1の外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに従って、各感光体ドラム32の周面にレーザビームを出射するレーザ走査ユニット34を備える。レーザ走査ユニット34からのレーザビームは、帯電部33の感光体ドラム32の回転方向下流の感光体ドラム32の周面に照射される。
各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35を更に備える。現像部35は、レーザビームの照射によって形成された静電潜像を担持する感光体ドラム32の周面にトナーを供給し、トナー画像を形成する。感光体ドラム32の周面に形成されたトナー画像は中間転写部30で転写される(一次転写)。各画像形成ユニット26〜29は、感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36を更に備える。クリーニング部36は、一次転写後の感光体ドラム32の周面を清掃する。
図1に示される各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32は、駆動モーター(図示せず)により反時計回り方向に回転する。各画像形成ユニット26〜29の現像部35の各現像容器51内には、ブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーをそれぞれ含む二成分現像剤が収納される。
中間転写部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラー(駆動ローラー)38と、画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラー(従動ローラー)39と、後ローラー38と前ローラー39の間で延びる中間転写ベルト40とを備える。中間転写部30は、中間転写ベルト40を各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32に押しつける4つの転写ローラー41を更に含む。転写ローラー41は、現像部35によって形成されたトナー画像を担持する感光体ドラム32の周面に中間転写ベルト40を押しつけ、中間転写ベルト40へのトナー画像の転写(一次転写)を達成する。
中間転写ベルト40へのトナー画像の転写の結果、中間転写ベルト40上で、ブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーによって形成されたトナー画像が重ね合わせられ、フルカラーのトナー画像が形成される。
第1の搬送路9は、中間転写部30に向けて延びる。給紙カセット5から送られたシートは、第1の搬送路9を通じて、中間転写部30に到達する。第1の搬送路9に沿って、シートを搬送するための複数の搬送ローラー対43が適切な位置に配置される。また、中間転写部30の上流に配設されるレジストローラー対22は、第1の搬送路9を通過するシートの給紙タイミングを画像形成部7の画像形成動作に合わせて調整する。
誘導加熱型定着装置60は、二次転写部23の下流側に配置されている。誘導加熱型定着装置60は、画像形成部7によって画像形成処理が施与されたシートを誘導加熱方式により加熱するとともに、当該シートを加圧することにより、当該シートに対して定着処理を行う。この結果、シート上に形成された二次転写直後の未定着のトナー画像がシートに定着される。
誘導加熱型定着装置60は、被加熱体としての加熱ローラー装置Dと、加熱ローラー装置Dを誘導加熱するコイルユニット(誘導加熱部)65とを備える。
加熱ローラー装置Dは、定着ローラー(第1ローラー)61及び加圧ローラー(第2ローラー)62を備える。定着ローラー61と加圧ローラー62とは、互いに協働して定着ニップ部Nを形成する。また、加熱ローラー装置Dは、加熱ローラー63と、定着ローラー61と加熱ローラー63とに掛け渡されるベルト64とを備える。
定着ローラー61は、定着ニップ部Nを通過するシートを加熱する部材である。加圧ローラー62は、定着ニップ部Nを通過するシートを加圧する部材である。加熱ローラー63は、コイルユニット65により誘導加熱され、その熱をベルト64に伝える部材である。ベルト64は、加熱ローラー63により伝えられた熱を定着ニップ部Nに伝える部材である。
筐体2内には、二次転写部23から搬送ローラー対49に向けて延びる搬送路47が形成される。二次転写部23を通って搬送されたシートは、搬送路47を通じて、誘導加熱型定着装置60に導入される。
また、誘導加熱型定着装置60の下流には、誘導加熱型定着装置60によりトナー像が定着されたシートを第3の搬送路11に案内するための搬送ローラー対49が配設されている。そのため、誘導加熱型定着装置60により定着処理が施されたシートが搬送ローラー対49により第3の搬送路11に案内される。
第3の搬送路11は、誘導加熱型定着装置60で定着処理が行われたシートをシート排出部3に案内する。また、第3の搬送路11の出口に配設された排出ローラー対24は、シート排出部3へシートを排出する。
図2は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱型定着装置60の構成を概略的に示した図である。図3は、コイルユニット65を矢印A方向に見たときの平面図である。
図2に示すように、誘導加熱型定着装置60では、加熱ローラー63の近傍にコイルユニット65が配置されている。定着ローラー61は、加熱ローラー63の軸方向と平行に配置されている。加熱ローラー63と定着ローラー61とには、ベルト64が掛け渡されている。加熱ローラー63と定着ローラー61とは、ベルト64により同方向に回転する。ベルト64には、テンションローラー66により張力が与えられる。
加圧ローラー62は、定着ローラー61の軸方向と平行に配置されている。定着ニップ部Nは、加圧ローラー62がベルト64を介して定着ローラー61と接することにより形成されている。
加熱ローラー63は、円筒状に形成されている。この加熱ローラー63は、コイルユニット65により誘導加熱されるように、磁性体材料で形成されている。ベルト64は、加熱ローラー63の熱がベルト64に伝わりやすいように、熱伝導率の大きな材料で形成されている。
定着ローラー61及び加圧ローラー62は、例えば、ステンレス鋼からなる芯金ローラーと、芯金ローラーの外周面を被覆する、シリコンゴムからなるスポンジ層とで形成されている。
加圧ローラー62には、駆動モーターMにより回転力が与えられて、図2における反時計回り方向に回転する。定着ローラー61がベルト64を介して加圧ローラー62と接していることから、加圧ローラーが反時計回り方向に回転すると、定着ローラー61が図2における時計回り方向に回転するとともに、ベルト64が実線矢印方向に走行する。
加熱ローラー63にはベルト64が掛け渡されているから、ベルト64が実線矢印方向に走行すると、加熱ローラー63が図2における時計回り方向に回転する。
かくして、加圧ローラー62が反時計回り方向に回転したとき、定着ローラー61及び加熱ローラー63の双方が時計回り方向に回転する。
定着ローラー61、加圧ローラー62、及び加熱ローラー63が先述のように回転しているときに、加熱ローラー63がコイルユニット65により誘導加熱されると、加熱ローラー63の熱がベルト64に伝わる。
そして、ベルト64の熱が定着ニップ部Nに与えられるから、シートSが定着ニップ部Nを通過するとき、シートSは、定着ニップ部Nにおいて、ベルト64により加熱されるとともに、加圧ローラー62及び定着ローラー61により加圧される。定着ニップ部Nで加熱及び加圧されたシートSは、定着ローラー61及び加圧ローラー62の回転により後段の部材に向けて搬送される。
コイルユニット65は、加熱ローラー63の軸方向と平行に配置されている。コイルユニット65は、ベース650と、サイドコア651と、アーチコア652と、センターコア653と、温度センサー654と、コイル655と、を備える。
ベース650は、サイドコア651、アーチコア652、センターコア653、温度センサー654、及びコイル655を収容する部材である。コイル655は通電されることにより磁界を発生させる部材である。サイドコア651、アーチコア652、及びセンターコア653は、コイル655により発生する磁界中の磁力線の経路を規定する部材である。温度センサー654は、ベルト64の温度を計測する部材である。
以下、図2及び図3を用いて、コイルユニット65の構成についてさらに説明する。ベース650の上下方向の両端には、サイドコア配置部650Aが形成されており、上下のサイドコア配置部650Aには、サイドコア651がそれぞれ配置される。上下それぞれのサイドコア651の間には、加熱ローラー63の軸方向に沿う順に、複数のアーチコア652が配置される。上下それぞれのアーチコア652は、センターコア配置部650Cが配置されるスペースを空けて配置される。
ベース650には、上下方向の略中央部分に、センターコア配置部650Cが形成されており、センターコア配置部650Cには、コイル655により発生する磁界中の磁力線の経路を規定するセンターコア653が配置される。センターコア653は、図示しないモーターにより回転する。
センターコア653表面には、コイル655により発生する磁界を遮蔽する磁界遮蔽板653Aが取り付けられている。磁界遮蔽板653Aは、センターコア653が回転することにより、磁界遮蔽板653Aが加熱ローラー63から最も離間した離間位置、及び、磁界遮蔽板653Aが加熱ローラー63に最も近接した近接位置のいずれか一方の位置に移動する。
また、ベース650には、加熱ローラー63の周面に沿う湾曲面を含むコイル配置部650Bが、上下のサイドコア配置部650Aに挟まれるように形成されている。コイル配置部650Bにはコイル655が配置される。
センターコア配置部650Cは略長方形の形状とされており、センターコア配置部650Cの輪郭に沿って、コイル655の巻き芯となる壁部650Dが形成されている。コイル655は、コイル配置部650Bにおいて、導線が壁部650Dを巻き芯として巻き回されることにより形成される。
図4は、コイル655により発生する磁界中の磁力線の経路について説明するための図である。図4(a)は、磁界遮蔽板653Aが、加熱ローラー63から最も離間した離間位置にあるときのコイルユニット65を示した断面図である。図4(b)は、磁界遮蔽板653Aが、加熱ローラー63に最も近接した近接位置にあるときのコイルユニット65を示した断面図である。
コイルユニット65では、温度センサー654による計測温度に基づいて、磁界遮蔽板653Aを、前記離間位置及び前記近接位置のいずれかの位置に位置させることにより、加熱ローラー63に加えられる熱量制御が行われる。
図4(a)のように、磁界遮蔽板653Aが離間位置にあるときには、コイル655により発生した磁界の磁力線は、サイドコア651、アーチコア652、及びセンターコア653を通過する経路(図4(a)における太い実線)を介して、加熱ローラー63周面を通過する。この結果、磁性体の加熱ローラー63には渦電流が発生する。渦電流は、材料固有の抵抗に応じたジュール熱を発生させる。かくして、加熱ローラー63は全体的に加熱される。
一方、図4(b)のように、磁界遮蔽板653Aが近接位置にあるときには、磁界遮蔽板653Aは、図4(a)における経路中に位置することになる。このとき、磁界遮蔽板653Aは、センターコア653を経由して加熱ローラー63に向かう経路上に磁界の通過を妨げる遮蔽面を形成するから、経路を通過する磁力線の強度が、磁界遮蔽板653が離間位置にあるときよりも小さくなる。そのため、加熱ローラー63における発熱量が低減する。尚、図4(b)において、強度が小さな磁力線の経路が、太い破線で描かれている。
図5は、加熱ローラー63の構成の一例を示した平面図である。加熱ローラー63は、円筒状の加熱ローラー本体630を備える。加熱ローラー本体630の軸心にはシャフト631が配置されており、加熱ローラー本体630はシャフト631を中心に回転する。
加熱ローラー本体630の両端開口には、フランジ632が取り付けられる。フランジ632は、当該フランジ632を加熱ローラー本体630に取り付けるための円筒形の挿入部632Aを備える。フランジ632は、加熱ローラー本体630の両端の開口に挿入部632Aが挿入されることにより、加熱ローラー本体630に取り付けられる。尚、挿入部632Aの挿入作業性を良好とするため、加熱ローラー本体630の内径よりも、挿入部632Aの外径が僅かに小さく設定されている。
フランジ632にはシャフト貫通孔632K(図6(b)参照)が備えられ、該シャフト貫通孔632Kにシャフト631を貫通させた状態で、加熱ローラー本体630に取り付けられる。
図6は、フランジ632の構成の一例を示した図であって、図6(a)は、フランジ632の斜視図である。図6(b)は、フランジ632の断面図である。
フランジ632は、先述の挿入部632Aと、挿入部632Aと連結されたフランジ本体部632Bとを備える。挿入部632Aにおいて、加熱ローラー本体630の内部空間と外部空間との境界となる境界部SUからは、軸方向内側に向けて、第1円筒部632C、第2円筒部632D、及び第3円筒部632Eが立設されている。
第1円筒部632Cは、シャフト631を基準として最も外側に位置しており、加熱ローラー本体630の内面に当接している。第2円筒部632Dは、シャフト631を基準として第1円筒部632Cよりも内側に位置している。第3円筒部632Eは、シャフト631を基準として第2円筒部632Dよりも内側に位置している。第3円筒部632Eの略中心には、シャフト631を貫通させるためのシャフト貫通孔632Kが設けられている。シャフト貫通孔632Kにシャフト631が貫通した状態では、第3円筒部632Eとシャフト631外面との間に所定の隙間が存在する。
フランジ本体部632Bにおいて、前記境界部SUから、軸方向外側に向けて、第4円筒部632F及び第5円筒部632Gが立設されている。第4円筒部632Fは、シャフト631を基準として径方向外側に位置しており、加熱ローラー本体630に掛け渡されたベルト64の脱落を防止する。第5円筒部632Gは、シャフト631を基準として第4円筒部632Fよりも径方向内側に配置されている。第5円筒部632Gとシャフト631との間には、ベアリングBrが配置されている。ベアリングBrは、第1リング632I、第2リング632H、及び複数のベアリングボール632Jを含む。
ベアリングBrの第1リング632Iは、第5円筒部632Gの内周面に圧入されている。第2リング632Hは、シャフト631の外周面に圧入されている。各ベアリングボール632Jは、第1リング632Iと第2リング632Hとに挟まれた状態で、等間隔に配置されている。
挿入部632Aの第1円筒部632Cが加熱ローラー本体630の内周面に圧入されているので、加熱ローラー本体630が回転したときには、挿入部632Aが加熱ローラー本体630と一体となって回転する。このとき、第3円筒部632Eも回転するが、第3円筒部632Eとシャフト631外面との間には所定間隔の隙間があるから、第3円筒部632Eが回転してもシャフト631は回転しない。
このとき、挿入部632Aと連結されたフランジ本体部632Bが、挿入部632Aと一体となって回転する。このとき、第1リング632Iと第2リング632Hとにベアリングボール632Jが挟まれた状態で配置されているから、フランジ本体部632Bが回転したとき、第5円筒部632Gの内周面に圧入されている外側の第1リング632Iが回転するが、ベアリングボール632Jが第1リング632Iの回転方向と同方向に回転しながら第1リング632Iに沿って移動するから、内側の第2リング632Hは回転しない。内側の第2リング632Hが回転しないため、第2リング632Hと当接しているシャフト631は回転しない。
これにより、加熱ローラー本体630が回転したときには、挿入部632A及びフランジ本体部632Bが、加熱ローラー本体630と一体となって回転するが、シャフト631は回転しない。つまり、加熱ローラー本体630が回転したときには、挿入部630A及びフランジ本体部632Bからなるフランジ632が、加熱ローラー本体630と一体となって、シャフト631に対して回転する。
フランジ632には、加熱ローラー本体630の内部空間と外部空間とを連通させる空気孔(空気通路)632Lが設けられている。空気孔632Lは、例えば、図6に示すように、境界部SUのうち、第4円筒部632Fと第5円筒部632Gとで挟まれる領域に、加熱ローラー本体630の内部空間に外部から通じる孔を設けることにより形成することができる。
このような空気孔632Lが設けられているから、加熱ローラー本体630の内部空間の空気が外部空間に逃げやすくなる。このため、加熱ローラー本体630の内部空間の温度が急激に上昇して、当該内部空間の空気が急速に膨張しても、当該内部空間の空気を外部空間に効率良く逃がすことができる。
尚、本実施形態では、空気孔632Lが、180度間隔で2個設けられているが、所定角度間隔で3個以上設けられていてもよい。或いは、空気孔632Lは1個でもよい。また、複数の空気孔632Lが設けられる間隔は等間隔でなくてもよいが、内部空間の空気を効率良く外部空間に逃がすためには、等間隔であることが好ましい。
図7は、フランジ632の構成の他の例を示した図である。図7(a)は、フランジ632の構成の他の例を示した斜視図である。図7(b)は、フランジ632の構成の他の例を示した断面図である。尚、図7において、図6に示す構成部材と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
挿入部632Aの第1円筒部632C、及び境界部SUには、加熱ローラー本体630の内部空間から、フランジ本体部632Bの第4円筒部632Fに至るスリット632Mが形成されている。また、第4円筒部632Fには、スリット632Mの第4円筒部632F側の端部と対向するように切り欠き632Nが形成されている。そして、スリット632Mと切り欠き632Nとで、加熱ローラー本体630の内部空間と外部空間とを連通させる溝(空気通路)632Oが構成されている。
このような溝632Oが設けられているから、フランジ632を加熱ローラー本体630に取り付けたときには、図7(b)のように、切り欠き632N越しに、加熱ローラー本体630の内部空間が露出する。これにより、加熱ローラー本体630の内部空間の空気が、溝632Oを通じて加熱ローラー本体630の外部空間に流れる。
このため、加熱ローラー本体630の内部空間の温度が急激に上昇して、当該内部空間の空気が急速に膨張しても、当該内部空間の空気を外部空間に効率良く逃がすことができる。
以上のように、本実施形態に係る誘導加熱型定着装置60によれば、フランジ632には、加熱ローラー本体600の内部空間の空気を外部空間に逃がすための空気通路が形成されているから、加熱ローラー本体630の内部空間の空気が急速に膨張しても、当該内部空間の空気を効率良く外部空間に逃がすことができる。
60 誘導加熱型定着装置
61 定着ローラー
62 加圧ローラー
63 加熱ローラー
64 ベルト
65 コイルユニット
630 加熱ローラー本体
630A 挿入部
631 シャフト
632 フランジ
632A 挿入部
632B フランジ本体部
632J ベアリング
632L 空気孔
632M スリット
632N 切り欠き
632O 溝
D 加熱ローラー装置
N 定着ニップ部
S シート

Claims (2)

  1. 被加熱体を誘導加熱する誘導加熱部と、
    前記被加熱体として配置され、トナー像が転写されたシートを前記誘導加熱部による誘導加熱により発生した熱により加熱するとともに、前記シートを加圧して、前記トナー像を前記シートに定着させる加熱ローラー装置と、を備え、
    前記加熱ローラー装置は、
    前記誘導加熱部により誘導加熱される、円筒状の加熱ローラー本体と、
    前記加熱ローラー本体に掛け渡される熱伝達用のベルトと、
    前記加熱ローラー本体の両端に、前記加熱ローラー本体と一体的に回転可能に取り付けられ、前記加熱ローラー本体の内部空間と外部空間とを連通させる空気通路が形成されたフランジと、
    前記加熱ローラー本体の軸心に配置されたシャフトと、
    前記フランジ及び前記加熱ローラー本体を前記シャフトに対して回転可能とするためのベアリングと、を備え、
    前記フランジは、前記加熱ローラー本体に挿入される挿入部と、該挿入部に連結されるフランジ本体部とを備え、
    前記挿入部にはスリットが形成されており、
    前記フランジ本体部は、前記ベルトの脱落を防止する壁面を備えた円筒部を有し、前記壁面には前記スリットに対応する位置に切り欠きが形成されており、
    前記空気通路は、前記スリットと前記切り欠きとからなる溝によって構成されている
    ことを特徴とする誘導加熱型定着装置。
  2. 前記加熱ローラー装置は、
    定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部を通過する前記シートを加熱及び加圧する第1及び第2ローラーをさらに備え
    前記ベルトは、前記第1ローラー及び前記加熱ローラー本体に掛け渡され、前記加熱ローラー本体における熱を前記定着ニップ部に与えるためのベルトであることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱型定着装置。
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