JP5564382B2 - トリアジン化合物を含有するポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた成形品 - Google Patents
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Description
これに対して、有機紫外線吸収剤は、吸収剤の構造設計の自由度が高いために、吸収剤の構造を工夫することによって様々な吸収波長のものを得ることができる。
更に近年開発の進む太陽電池等に適用される材料は、屋外で長時間太陽光の下に曝すことが必要であり、長期経時での紫外線の暴露により、その材料の経時における色相の変化は避けられなかった。このため、UV−A領域まで遮蔽効果を示し、かつこれまで以上の耐光性に優れた紫外線吸収性樹脂組成物とそれを用いて成形される成形品が求められていた。
<1>
下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
[R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e は、互いに独立して、水素原子又はOHを除く1価の置換基を表し、R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e のうち少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r [R r は、水素原子又は1価の置換基を表す。]を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p は、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。
<2>
前記R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p が1価の置換基を表す場合の1価の置換基が、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、置換基を有する場合の置換基が炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基、又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする、<1>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<3>
前記R 1c が、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<4>
前記R 1a 、R 1c 及びR 1e が水素原子を表し、R 1b 及びR 1d が互いに独立して水素原子又はハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r を表すことを特徴とする、<1>又は<2>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<5>
前記ハメット則のσp値が、0.3〜1.2の範囲であることを特徴とする、<1>〜<4>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<6>
下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
[R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e は、互いに独立して、水素原子又はOHを除く1価の置換基を表し、R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e のうち少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p は、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。ただし、R 1h 又はR 1n は、水素原子である。]
<7>
前記R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p が1価の置換基を表す場合の1価の置換基が、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、置換基を有する場合の置換基が炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基、又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする、<6>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<8>
前記ハメット則のσp値が、0.3〜1.2の範囲であることを特徴とする、<6>又は<7>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<9>
前記ハメット則のσp値が0.3以上である置換基が、COOR r 、CONR s 2 、シアノ基、CF 3 、ニトロ基及びSO 3 Mより選択される基であることを特徴とする、<6>〜<8>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物[R r 、R s は、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。]。
<10>
前記R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p が、水素原子であることを特徴とする、<1>〜<9>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<11>
一般式(1)で表される化合物のpKaが−5.0〜−7.0の範囲であることを特徴とする、<1>〜<10>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<12>
更に、リン系安定剤を含有することを特徴とする、<1>〜<11>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<13>
ポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対し、一般式(1)で表される化合物0.05〜3質量部、リン系安定剤0.0005〜0.3質量部であることを特徴とする、<12>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<14>
更にヒンダードフェノール系安定剤を含有することを特徴とする、<1>〜<13>のいずれか1項に記載の化合物を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
<15>
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が10,000〜50,000の範囲であることを特徴とする、<1>〜<14>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<16>
<1>〜<15>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。
<17>
<1>〜<15>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる太陽電池用カバー。
<18>
<1>〜<15>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる光源用部材。
<19>
<1>〜<15>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる窓用部材。
<20>
<1>〜<15>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる建材。
<21>
<1>〜<15>のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるレンズ。
本発明は、上記<1>〜<21>に関するものであるが、その他の事項(たとえば下記(1)〜(21)に記載した事項など)についても参考のために記載した。
(1)
下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
(2)
前記1価の置換基が、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、置換基を有する場合の置換基が炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基、又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする、(1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(3)
前記R1cが、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(4)
前記R1a、R1c及びR1eが水素原子を表し、R1b及びR1dが互いに独立して水素原子又はハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(5)
前記ハメット則のσp値が、0.3〜1.2の範囲であることを特徴とする、(1)〜(4)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(6)
前記ハメット則のσp値が0.3以上である置換基が、COORr、CONRs 2、シアノ基、CF3、ニトロ基及びSO3Mより選択される基であることを特徴とする、(1)〜(4)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物[Rr、Rsは、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。]。
(7)
前記ハメット則のσp値が0.3以上である置換基がCOORrであることを特徴とする、(1)〜(4)、(6)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物[Rrは、水素原子又は1価の置換基を表す。]。
(8)
前記R1cが、シアノ基であることを特徴とする、(1)〜(3)、(5)〜(7)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(9)
前記R1h又はR1nが、水素原子であることを特徴とする、(1)〜(3)、(5)〜(8)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(10)
前記R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが、水素原子であることを特徴とする、(1)〜(9)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(11)
一般式(1)で表される化合物のpKaが−5.0〜−7.0の範囲であることを特徴とする、(1)〜(10)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(12)
更にリン系安定剤を含有することを特徴とする、(1)〜(11)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(13)
ポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対し、一般式(1)で表される化合物0.05〜3質量部、リン系安定剤0.0005〜0.3質量部であることを特徴とする、(1)〜(12)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(14)
更にヒンダードフェノール系安定剤を含有することを特徴とする、(1)〜(13)のいずれか1項に記載の化合物を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
(15)
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が10,000〜50,000の範囲であることを特徴とする、(1)〜(14)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
(16)
(1)〜(15)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。
(17)
(1)〜(15)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる太陽電池用カバー。
(18)
(1)〜(15)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる光源用部材。
(19)
(1)〜(15)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる窓用部材。
(20)
(1)〜(15)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる建材。
(21)
(1)〜(15)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるレンズ。
本発明の成形品は、前記ポリカーボネート樹脂組成物より成形してなり、優れた長波紫外線吸収能を有するので、長期経時における色相の変化がなく、紫外線吸収フィルタや容器として用いることができる。
本発明は下記一般式(1)で表される化合物を含有するポリカーボネート樹脂組成物に関する。
まず、下記一般式(1)で表される化合物について説明する。
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eが表す置換基のうち1〜3個がハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表すことが好ましく、1〜2個がハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表すことがより好ましい。
また、置換基は更に置換されていても良く、置換基が複数ある場合は、同じでも異なっても良い。その際、置換基の例としては、上述の1価の置換基Aを挙げることができる。
また置換基同士で結合して環を形成しても良い。
ORU(Ruは、水素原子又は1価の置換基を表す。)、アルキル基、アミド基がより好ましく、ORu、アルキル基が更に好ましい。
Ruは、水素原子又は1価の置換基を表し、1価の置換基としては前記置換基Aを挙げることができる。中でも炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表すことが好ましい。炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基が更に好ましく、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、t−ヘキシル、n−オクチル、t−オクチル、i−オクチルを挙げることができ、メチル又はエチルが好ましく、メチルが特に好ましい。
R1cがハメット則のσp値が0.3以上である置換基であり、R1a、R1b、R1d、R1eは水素原子を表すことが更に好ましい。
R1cがハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表す場合、電子求引性基によりLUMOが安定化されるため、励起寿命が短くなり、耐光性が向上するため好ましい。
第一の態様においては、前記一般式(1)におけるハメット則のσp値が0.3以上である置換基として、好ましくは、σp値が0.3〜1.2の電子求引性基である。σp値が0.3以上の電子求引性基の具体例としては、COORr(Rrは、水素原子又は1価の置換基を表し、水素原子、アルキル基が挙げられ、好ましくは水素原子である。)、CONRs 2(Rsは、水素原子又は1価の置換基を表す。)、シアノ基、ニトロ基、SO3M(Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。)、アシル基、ホルミル基、アシルオキシ基、アシルチオ基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアルキルホスフィニル基、ジアリールホスフィニル基、ホスホリル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、イミノ基、N原子で置換したイミノ基、カルボキシ基(又はその塩)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基(例えばCF3)、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルコキシ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、アシルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルアミノ基、少なくとも2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキルチオ基、σp値が0.2以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ヘテロ環基、アゾ基、セレノシアネート基などが挙げられる。ハメットのσp値については、Hansch,C.;Leo,A.;Taft,R.W.Chem.Rev.1991,91,165−195に詳しく記載されている。
本発明において、R1h又はR1nがそれぞれ独立に水素原子、COORr、CONRs 2、シアノ基、CF3、ニトロ基、SO3M[Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す]のいずれかであることが好ましく、R1h又はR1nが水素原子であることがより好ましく、R1h及びR1nが水素原子であることが更に好ましく、R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが水素原子を表すことが特に好ましい。優れた耐光性を示すためである。
好ましい第ニの態様として、R1a、R1c及びR1eが、水素原子を表し、R1b及びR1dが、互いに独立して、水素原子又はハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基である態様を挙げることができる。
R1a、R1c及びR1eが、水素原子を表し、R1b及びR1dが、互いに独立して、水素原子又はハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基である第ニの態様においては、前記一般式(1)におけるハメット則のσp値が0.3以上である置換基として、より好ましくは、COORr、CONRs 2、シアノ基、CF3、ニトロ基、又はSO3Mである[Rr、Rsは、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す]。
Rr、Rsの1価の置換基としては、前述のように前記置換基Aを挙げることができる。
前記一般式(1)におけるハメット則のσp値が0.3以上である置換基として、より好ましくは、COORr又はシアノ基であり、COORrであることが更に好ましい。ハメット則のσp値が0.3以上である置換基がシアノ基である場合、優れた耐光性を示すためである。また、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基がCOORrである場合、優れた溶解性を示すためである。
Rrは水素原子又はアルキル基を表すことが好ましく、炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基がより好ましい。
分岐鎖アルキル基は2級炭素原子又は3級炭素原子を有し、2級炭素原子又は3級炭素原子を1〜5個含むことが好ましく、1〜3個含むことが好ましく、1又は2個含むことが好ましい。また、不斉炭素を1〜3個含むことが好ましい。
Rrは、溶媒に対する溶解性の観点からは、2級炭素原子及び3級炭素原子を1又は2個含み、不斉炭素を1又は2個含む炭素数5〜20の分岐鎖アルキル基であることが特に好ましい。
これは、化合物構造の対称性がくずれ、溶解性が向上するためである。
炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、t−ヘキシル、n−オクチル、t−オクチル、i−オクチル、2−エチルヘキシル、[7−メチル−2−(3−メチルブチル)]オクチル、2−ヘキシルデシル、[8−メチル−2−(4−メチルヘキシル)]デシル、[5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)]オクチル、2−ヘプチルウンデシル、[5,9−ジメチル−2−(1,5−ジメチルヘキシル)]デシル、7−メチルオクチル、3,5,5−トリメチル−1−ヘキシルを挙げることができ、メチル、エチル、2−エチルヘキシル、[7−メチル−2−(3−メチルブチル)]オクチル、2−ヘキシルデシル、[8−メチル−2−(4−メチルヘキシル)]デシル、[5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)]オクチル、2−ヘプチルウンデシル、[5,9−ジメチル−2−(1,5−ジメチルヘキシル)]デシル、7−メチルオクチル、3,5,5−トリメチル−1−ヘキシルが好ましく、メチル、2−エチルヘキシル、[7−メチル−2−(3−メチルブチル)]オクチル、2−ヘキシルデシル、[8−メチル−2−(4−メチルヘキシル)]デシル、[5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)]オクチル、2−ヘプチルウンデシル、[5,9−ジメチル−2−(1,5−ジメチルヘキシル)]デシル、7−メチルオクチル、3,5,5−トリメチル−1−ヘキシルが特に好ましい。
本発明において、R1h又はR1nがそれぞれ独立に水素原子、COORr、CONRs 2、シアノ基、CF3、ニトロ基、SO3M[Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す]のいずれかであることが好ましく、R1h又はR1nが水素原子であることがより好ましく、R1h及びR1nが水素原子であることが更に好ましく、R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが水素原子を表すことが特に好ましい。優れた耐光性を示すためである。
なお、下記の具体例中Meはメチル基を表し、Phはフェニル基を表し、−C6H13はn−ヘキシルを表す。
例えば、公知の特許文献や非特許文献、例えば、特開平7−188190号公報、特開平11−315072、特開2001−220385号公報、「染料と薬品」第40巻12号(1995)の325〜339ページなどを参考にして合成できる。具体的には、例示化合物(16)はサリチルアミドと3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル クロリドと2−ヒドロキシベンズアミジン塩酸塩とを反応させることにより合成できる。また、サリチルアミドとサリチル酸と3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンズアミジン塩酸塩とを反応させることによっても合成できる。
本発明における前記化合物は、有機材料を光・酸素又は熱による損傷に対して安定化させるのに特に適している。中でも前記一般式(1)で表される化合物は、光安定剤、とりわけ紫外線吸収剤として好適に用いることができる。
それに対して、前記一般式(1)で表される化合物は優れた耐光性を有するため長時間使用した場合でも分解せず黄変することがないという効果が得られる。
例えば、ファインケミカル、2004年5月号、28〜38ページ、東レリサーチセンター調査研究部門発行「高分子用機能性添加剤の新展開」(東レリサーチセンター、1999年)96〜140ページ、大勝靖一監修「高分子添加剤の開発と環境対策」(シーエムシー出版、2003年)54〜64ページなどに記載されている紫外線吸収剤が挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、前記一般式(1)で表される化合物を含有しているため、優れた耐光性(紫外光堅牢性)を有しており、紫外線吸収剤の析出や長期使用によるブリードアウトが生じることがない。
ポリカーボネートは、ジ置換炭酸エステルとジオールのエステル交換あるいはホスゲンとジオールの反応等により得られる炭酸エステル型の構造を主鎖中に構造単位として含む高分子化合物である。このポリカーボネートとしては、直鎖状ポリカーボネート、分岐状ポリカーボネート、又は直鎖状ポリカーボネートと分岐状ポリカーボネートとを含む複合体などが挙げられる。この直鎖状ポリカーボネート又は分岐状ポリカーボネートは、ジオールとジ置換炭酸エステル又はホスゲンとを、分岐剤の非存在下又は存在下、更に必要に応じて末端停止剤を用いて共重合させることによって得ることができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物において、前記一般式(1)で表される化合物の含有比率としては、ポリカーボネート100質量部に対して0.05〜3質量部であることが好ましく、0.05〜1質量部であることがより好ましい。
特に、本発明において、ポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対し、一般式(1)で表される化合物0.05〜3質量部、リン系安定剤0.0005〜0.3質量部を含有することが好ましい。
前記ヒンダードフェノール系安定剤としては、例えば、フェノール性水酸基のオルト位に少なくともひとつの水素原子以外の置換基(例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環式基、アルコキシ基、アリールオキシ基、置換アミノ基など)を有する化合物が挙げられる。
前記ヒンダードフェノール系安定剤としては、酸化防止剤として公知の化合物で、市販されているものであってもよく、例えば、2,6−ジt−ブチルー4−メチルフェノールや、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の酸化防止剤などが挙げられる。
本発明に用いるヒンダードフェノール系安定剤は、2種類以上を混合して含有させることができるが、ヒンダードフェノール系安定剤の合計の含有割合は、ポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対して0.0001〜1質量部であることが好ましく、0.001〜0.1質量部であることがより好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物がポリカーボネート等の樹脂成分と相溶性を有する場合は、前記一般式(1)で表される化合物をポリカーボネート等の樹脂成分に直接添加することができる。また、ベント式二軸押出機に代表される溶融混練機で溶融混練、及びペレタイザ−等の機器によりペレット化する方法が挙げられる。
ポリカーボネート等の樹脂成分と相溶性を有する補助溶媒に、前記一般式(1)で表される化合物を溶解し、その溶液をポリカーボネート等の樹脂成分に添加してもよい。前記一般式(1)で表される化合物を高沸点有機溶媒やポリマー中に分散し、その分散物をポリカーボネート等の樹脂成分に添加してもよい。
前記添加し混合する時期としては、ポリカーボネート等の樹脂成分を重合により形成する前であっても重合により形成した後であってもよい。
また、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂を任意の溶媒に溶解して形成されたものでもよい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を調製する方法については、特開昭58−209735号、同63−264748号、特開平4−191851号、同8−272058号の各公報及び英国特許第2016017A号明細書を参考にできる。
本発明の成形品は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物より成形することができる。
前記ポリカーボネート樹脂組成物より形成した本発明の成形品の形状としては、平膜状、粉状、球状粒子、破砕粒子、塊状連続体、繊維状、管状、中空糸状、粒状、板状、多孔質状などのいずれの形状であってもよい。
この場合、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は他の透明樹脂を含有させることができる。他の透明樹脂の例としては、セルロースエステル(例、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン)、ポリメチルメタクリレート、シンジオタクチックポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド及びポリオキシエチレンなどが挙げられる。
前記ポリカーボネート樹脂組成物より得られた本発明の成形品は透明支持体とすることができ、透明支持体の透過率は80%以上であることが好ましく、86%以上であることが更に好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を含む包装材料は、食料品、飲料、薬剤、化粧品、個人ケア用品等いずれのものを包装するものであってもよい。例えば、食品包装、着色液体包装、記載の液状製剤用包装、医薬品容器包装、医療品用滅菌包装、写真感光材料包装、写真フィルム包装、紫外線硬化型インク用包装、シュリンクラベルなどが挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を含むガラス及びガラス被膜は、前記一般式(1)で表わされる化合物を含むものであればいずれの形態であってもよい。また、いずれの用途に用いられてもよい。例えば、熱線遮断性ガラスウインドガラス、着色ガラス、水銀ランプやメタルハライドランプなどの高輝度光源用紫外線シャープカットガラス、フリットガラス、車両用紫外線遮断ガラス、色つき熱線吸収ガラス、含蛍光増白剤紫外線吸収断熱ガラス、自動車用紫外線熱線遮断ガラス、外装用ステンドグラス、撥水性紫外線赤外線吸収ガラス、車両用ヘッドアップディスプレイ装置向けガラス、調光遮熱複層窓、紫外線赤外線カットガラス、紫外線カットガラス、窓用紫外線赤外線吸収ガラス、窓用紫外線遮断防汚膜、栽培室用透光パネル、紫外線赤外線吸収低透過ガラス、低反射率低透過率ガラス、エッジライト装置、粗面形成板ガラス、ディスプレイ用積層ガラス、導電性膜つきガラス、防眩性ガラス、紫外線赤外線吸収中透過ガラス、プライバシー保護用車両用窓ガラス、防曇性車両用ガラス、舗装材料用ガラス、水滴付着防止性及び熱線遮断性を有するガラス板、紫外線赤外線吸収ブロンズガラス、合わせガラス、ID識別機能つきガラス、PDP用光学フィルタ、天窓などが挙げられる。本発明のポリカーボネート樹脂組成物を含むガラスはいずれの方法によって作られてもよい。
また各々の用途に対する評価としては下記の既知評価法により達成できる。
高分子材料の光による劣化は、JIS−K7105:1981、JIS−K7101:1981、JIS−K7102:1981、JIS−K7219:1998、JIS−K7350−1:1995、JIS−K7350−2:1995、JIS−K7350−3:1996、JIS−K7350−4:1996の方法及びこれを参考にした方法によって評価することができる。
〔合成例〕
合成例1(例示化合物(1)の調製)
サリチルアミド160.0gにアセトニトリル600mLとDBU(ジアザビシクロウンデセン(1,8−diazabicyclo[5.4.0]undec−7−ene))356.2gを添加し溶解させた。この溶液に4-(クロロホルミル)安息香酸メチル231.7gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水1800mLと35%塩酸170mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Aを343.0g得た(収率98%)。
3つ口フラスコに、アセトキシム39.5g(1.1モル当量)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)600mL、カリウム-t-ブトキシド60.6g(1.1モル当量)を入れて室温で30分攪拌した。その後、内温を0℃とし、そこへ化合物(X−1)60g(1.0モル当量)をゆっくり滴下した。滴下後、内温を25℃まで昇温し、その温度で1時間攪拌した。
反応混合物を塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルで抽出・分液操作を行い、得られた有機相に飽和食塩水を加えて洗浄し分液した。こうして得られた有機相を、ロータリーエバポレータで濃縮して得られた残留物を化合物(X−2)の粗生成物として得た。
3つ口フラスコに、上記で得られた化合物(X−2)の粗生成物を全量を入れ、エタノール700mLと1mol/lの塩酸水500mLを加えて、反応混合物を内温80℃まで昇温しその温度で3時間攪拌した。
反応混合物を内温25℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで抽出・分液操作を行い、得られた有機相に飽和食塩水を加えて洗浄し分液した。こうして得られた有機相を、ロータリーエバポレータで濃縮して得られた残留物を化合物(X−3)の粗生成物として得た。
3つ口フラスコに、フラスコ内を窒素ガスで満たした後に10%Pd−C(和光純薬工業社製)を6.5g添加し、エタノールを2,000mL、上記で得られた化合物(X−3)の粗生成物を全量加えて加熱・還流した。そこへギ酸55mL(3モル当量)をゆっくり滴下し、この温度で5時間攪拌した。その後反応混合物を内温25℃まで冷却し、セライトろ過を行い炉別した母液に1,5−ナフタレンジスルホン酸を105g加えて、内温を70℃まで昇温し、30分攪拌した。その後、徐々に室温まで冷却して結晶を濾別し化合物(X−4)を100g得た。収率は化合物(X−1)を出発物質として72%であった。得られた結晶は、淡茶色であった。1H NMR(重DMSO):δ6.95−6.98(1H)、δ7.02−7.04(1H)、δ7.40−7.51(3H)、δ7.90−7.95(1H)、δ8.75(1H)、δ8.85−8.88(2H)、δ9.03(2H)、δ10.89(1H)
MS:m/z 400(M+)1H NMR(CDCl3):δ7.04−7.12(4H),δ7.53−7.57(2H),δ8.24−8.27(2H),δ8.51−8.53(4H),δ12.91(2H) λmax=353nm(EtOAc)
サリチルアミド160.0gにアセトニトリル600mLとDBU355.2gを添加し溶解させた。この溶液に4−シアノベンゾイル クロリド193.2gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水1200mLと塩酸150mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Cを292.8g得た(収率94%)。
MS:m/z 367(M+)1H NMR(CDCl3):δ7.01−7.13(4H),δ7.56−7.59(2H),δ7.91−7.93(2H),δ8.52−8.54(2H),δ8.58−8.60(2H),δ12.77(2H)λmax=355nm(EtOAc)
サリチルアミド200.0gにアセトニトリル800mLとDBU444.0gを添加し溶解させた。この溶液に4-クロロベンゾイルクロリド255.0gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水2000mLと塩酸200mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Eを389.9g得た(収率97%)。
MS:m/z 376(M+)1H NMR(CDCl3):δ7.04−7.12(4H),δ7.53−7.60(4H),δ8.41−8.43(2H),δ8.53−8.55(2H),δ12.96(2H)λmax=352nm(EtOAc)
4-メトキシサリチルアミド20.0gにアセトニトリル80mLとDBU36.4gを添加し溶解させた。この溶液に4-(クロロホルミル)安息香酸メチル23.8gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水100mLと塩酸20mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Gを36.0g得た(収率91%)。
サリチルアミド200.0gにアセトニトリル800mLとDBU444.0gを添加し溶解させた。この溶液に4-(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド303.9gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水2000mLと塩酸200mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Iを428.3g得た(収率95%)。
MS:m/z 409(M+)
サリチルアミド160.0gにアセトニトリル600mLとDBU356.2gを添加し溶解させた。この溶液に3-(クロロホルミル)安息香酸メチル231.7gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水1800mLと35%塩酸170mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Kを329.0g得た(収率94%)。
サリチルアミド160.0gにアセトニトリル600mLとDBU355.2gを添加し溶解させた。この溶液に3-シアノベンゾイル クロリド193.2gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水1200mLと塩酸150mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Mを296.0g得た(収率95%)。
例示化合物(1)10gに2−エチルヘキサノール31.6g、NaOMe0.13gとキシレン100mLを添加し、減圧下90℃で6時間攪拌した。この反応液に水と酢酸エチルを添加して攪拌し、分液した有機相を濃縮した。得られた残渣をヘキサン/イソプロピルアルコール(体積比で1:10)で晶析することで例示化合物(21)を11.7g得た(収率95%)。MS:m/z 498(M+)
例示化合物(1)10gにファインオキソコール180N(日産化学化学工業製)9.8g、NaOMe0.13gとキシレン100mLを添加し、減圧下90℃で6時間攪拌した。この反応液に水と酢酸エチルを添加して攪拌し、分液した有機相を濃縮した。得られた残渣をヘキサン/イソプロピルアルコール(体積比で1:10)で晶析することで例示化合物(24)を14.5g得た(収率92%)。MS:m/z 638(M+)
2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド20.0gにアセトニトリル80mLとDBU29.7gを添加し溶解させた。この溶液に4−(クロロホルミル)安息香酸メチル19.4gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水100mLと35%塩酸20mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Oを34.1g得た(収率95%)。
2−ヒドロキシ−5−メトキシベンズアミド20.0gにアセトニトリル80mLとDBU36.4gを添加し溶解させた。この溶液に4−(クロロホルミル)安息香酸メチル23.8gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水100mLと35%塩酸20mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Qを38.0g得た(収率96%)。
2−ヒドロキシ−5−クロロベンズアミド20.0gにアセトニトリル80mLとDBU35.4gを添加し溶解させた。この溶液に4−(クロロホルミル)安息香酸メチル23.1gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水100mLと35%塩酸20mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Sを38.1g得た(収率98%)。
3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド20.0gにアセトニトリル80mLとDBU32.4gを添加し溶解させた。この溶液に4−(クロロホルミル)安息香酸メチル21.2gを添加し、室温で24時間攪拌した。この反応液に水100mLと35%塩酸20mLを添加し、得られた固体を濾過、水洗浄して合成中間体Uを35.1g得た(収率94%)。
(例示化合物(m−21)の調製)
例示化合物(m−2)25gに3,5,5−トリメチルヘキサノール250mLと硫酸13gを添加して150℃で10時間攪拌した。この反応液を50℃まで冷却した後、トルエン100mLと水100mLを添加して攪拌した後、水層を除去した。メタノール850mLを添加して、得られた固体を濾過、水とメタノールで洗浄して例示化合物(m−21)を31.4g得た(収率90%)MS:m/z 512(M+)1H NMR(CDCl3):δ0.88−0.93(9H),δ1.07−1.08(3H),δ1.14−1.92(1H),δ1.32−1.37(1H),δ1.67−1.88(3H),δ4.40−4.45(2H),δ6.99−7.06(4H),δ7.48−7.53(2H),δ7.64−7.68(1H),δ8.29−8.32(1H),δ8.46−8.57(3H),δ9.08(1H),δ12.86(2H)λmax=354nm(EtOAc)
(例示化合物(120)の調製)
例示化合物(1)25gに3,5,5−トリメチルヘキサノール250mLと硫酸13gを添加して150℃で10時間攪拌した。この反応液を50℃まで冷却した後、トルエン100mLと水100mLを添加して攪拌した後、水層を除去した。メタノール850mLを添加して、得られた固体を濾過、水とメタノールで洗浄して例示化合物(120)を31.4g得た(収率90%)MS:m/z 512(M+)1H NMR(CDCl3):δ0.94(9H),δ1.03−1.05(3H),δ1.14−1.19(1H),δ1.31−1.35(1H),δ1.62−1.88(3H),δ4.41−4.44(2H),δ7.05−7.13(4H),δ7.54−7.58(2H),δ8.24−8.27(2H),δ8.53−8.57(4H),δ12.93(2H)λmax=354nm(EtOAc)
例示化合物(1)を吸光度が1となるようにアセトニトリルに溶解させ、この溶液に70%過塩素酸(酢酸溶媒)を滴下し、pHを変化させていった。その際の溶液吸収スペクトルを測定し、λmaxにおける吸光度から各pHにおけるトリアジンフリー体とプロトン付加体の比率を計算した。その値が等しくなる点よりpKaの値を求めた。ここで、トリアジンフリー体とは、例示化合物(1)そのものを表し、プロトン付加体とは、例示化合物(1)のトリアジン環の窒素原子にプロトンが付加したものを表す。同様にして下記表に記載の本発明の化合物、比較化合物A及び比較化合物BについてpKaの値を求めた。吸収スペクトルは、島津製作所製分光光度計UV−3600(商品名)を用いて測定した。pHは、東亜電波工業製pHメーター計HM60G(商品名)を用いて測定した。なお、吸光度はそれぞれの化合物の極大吸収波長で測定した値である。結果を表1に示す。
ビスフェノールAとホスゲンから界面縮重合法により製造された粘度平均分子量24,000のポリカーボネート樹脂パウダー(商品名:パンライトL-1250WP、帝人化成(株)製)100質量部に、表2記載の各種添加剤を各配合量で、ブレンダーにて混合した後、ベント式二軸押出機を用いて溶融混練し、ペレットを得た。
ポリカーボネート樹脂に添加する添加剤はそれぞれ配合量の10〜100倍の濃度を目安に予めポリカーボネート樹脂との予備混合物を作成した後、ブレンダーによる全体の混合を行った。ベント式二軸押出機は(株)日本製鋼所製:TEX30α(完全かみ合い、同方向回転、2条ネジスクリュー)を使用した。混練ゾーンはベント口手前に1箇所のタイプとした。押出条件は吐出量30kg/h、スクリュー回転数150rpm、ベントの真空度3pKaであり、また押出温度は第1供給口からダイス部分まで280℃とした。
(リン系安定剤)
P-1:ホスホナイト系熱安定剤(Sandoz社製:サンドスタブP-EPQ)
P-2:ホスファイト系熱安定剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製:Irgafos168)
(ヒンダードフェノール系安定剤)
H-1:ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製:Irganox1076)
H-2:ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製:Irganox1010)
また、実施例1〜31及び比較例1〜4で得られたペレットを同様の方法で乾燥した後、シリンダー温度300℃及び金型温度80℃の条件で、ヘッドランプレンズを射出成形機(住友重機械工業(株)製SG260M−HP)を用いて作成した。実施例のヘッドランプレンズは、色相、透明性など外観が良好であった。また、ヘッドランプレンズに対して、メタルハライドランプ(約290nm以下カット)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で1000時間光照射した結果、実施例のものは色相に変化が無かったが、比較例のものは着色が見られた。
実施例1〜31及び比較例1〜4で得られたペレットを同様の方法で乾燥して角板を成形した後、厚さ125μmのポリカーボネートフィルムを貼り合わせ積層してなる本発明の太陽電池用バックシートを作成した。実施例のバックシートは、色相、透明性など外観が良好であった。またバックシートに対して、JIS K7129に準拠して、85℃−90%RH環境下で3000時間の保存後の外観、物性劣化の度合いを評価した。その結果、実施例のものは保存前と保存後とで色相に変化が無かったが、比較例のものは着色が見られた。
実施例1〜31及び比較例1〜4で得られたペレットを同様の方法で乾燥した後、直径70mm、淵の厚さ3.0mmに射出プレス成形を行ない、眼鏡レンズ成形品を作成した。実施例の眼鏡レンズ成形品は、色相、透明性など外観が良好であった。また、眼鏡レンズ成形品に対して、メタルハライドランプ(約290nm以下カット)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で1000時間光照射した結果、実施例のものは光照射前と光照射後とで色相に変化が無かったが、比較例のものは着色が見られた。
実施例1〜31及び比較例1〜4で得られたペレットを同様の方法で乾燥した後、射出成形機でTダイ押出機を使用して、フレーク状ガラスの単位面積あたりの含有量が6g/m2となるように成形して、10cm×5cm厚さ2.0mmのシート状からなる窓用部材を得た。実施例の窓用部材は、色相、透明性など外観が良好であった。また、窓用部材に対して、メタルハライドランプ(約290nm以下カット)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で1000時間光照射した結果、実施例のものは光照射前と光照射後とで色相に変化が無かったが、比較例のものは着色が見られた。
実施例1〜31及び比較例1〜4で得られたペレットを同様の方法で乾燥した後、それを用いて長さ6cm及び幅4cmの大きさの有底格子形状を有するLEDアレイ型バックライト用の光反射板を成形した。実施例の光反射板は、色相、透明性など外観が良好であった。また、光反射板に対して、メタルハライドランプ(約290nm以下カット)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で1000時間光照射した結果、実施例のものは光照射前と光照射後とで色相に変化が無かったが、比較例のものは着色が見られた。
実施例1〜31及び比較例1〜4で得られたペレットを同様の方法で乾燥した後、射出成形機でTダイ押出機を使用して、フレーク状ガラスの単位面積あたりの含有量が6g/m2となるように成形して、10cm×5cm厚さ0.9mmのシート状からなる建材を得た。実施例の建材は、色相、透明性など外観が良好であった。また、建材に対して、メタルハライドランプ(約290nm以下カット)(商品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気製)で照度90mW/cm2、温度63℃、湿度50%の条件で1000時間光照射した結果、実施例のものは光照射前と光照射後とで色相に変化が無かったが、比較例のものは着色が見られた。
Claims (21)
- 下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
[R1a、R1b、R1c、R1d及びR1eは、互いに独立して、水素原子又はOHを除く1価の置換基を表し、R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e のうち少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r [R r は、水素原子又は1価の置換基を表す。]を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pは、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。 - 前記R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p が1価の置換基を表す場合の1価の置換基が、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、置換基を有する場合の置換基が炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基、又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記R1cが、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記R1a、R1c及びR1eが水素原子を表し、R1b及びR1dが互いに独立して水素原子又はハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r を表し、少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基であるCOOR r を表すことを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記ハメット則のσp値が、0.3〜1.2の範囲であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする、ポリカーボネート樹脂組成物。
[R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e は、互いに独立して、水素原子又はOHを除く1価の置換基を表し、R 1a 、R 1b 、R 1c 、R 1d 及びR 1e のうち少なくとも1つは、ハメット則のσp値が0.3以上である置換基を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p は、互いに独立して、水素原子又は1価の置換基を表す。また置換基同士で結合して環を形成しても良い。ただし、R 1h 又はR 1n は、水素原子である。] - 前記R 1g 、R 1h 、R 1i 、R 1j 、R 1k 、R 1m 、R 1n 及びR 1p が1価の置換基を表す場合の1価の置換基が、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアルコキシカルボニル基、置換又は無置換のカルバモイル基、置換又は無置換のアルキルカルボニル基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基、ヒドロキシ基、置換又は無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換又は無置換のアリールオキシ基、置換又は無置換のスルファモイル基、チオシアネート基、又は置換又は無置換のアルキルスルホニル基であり、置換基を有する場合の置換基が炭素数1〜20のアルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリールオキシ基、スルファモイル基、チオシアネート基、又はアルキルスルホニル基であることを特徴とする、請求項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記ハメット則のσp値が、0.3〜1.2の範囲であることを特徴とする、請求項6又は7に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記ハメット則のσp値が0.3以上である置換基が、COOR r 、CONR s 2 、シアノ基、CF 3 、ニトロ基及びSO 3 Mより選択される基であることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物[R r 、R s は、水素原子又は1価の置換基を表す。Mは、水素原子又はアルカリ金属を表す。]。
- 前記R1g、R1h、R1i、R1j、R1k、R1m、R1n及びR1pが、水素原子であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 一般式(1)で表される化合物のpKaが−5.0〜−7.0の範囲であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 更に、リン系安定剤を含有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- ポリカーボネート樹脂組成物100質量部に対し、一般式(1)で表される化合物0.05〜3質量部、リン系安定剤0.0005〜0.3質量部であることを特徴とする、請求項12に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 更にヒンダードフェノール系安定剤を含有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
- ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が10,000〜50,000の範囲であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる太陽電池用カバー。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる光源用部材。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる窓用部材。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる建材。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなるレンズ。
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