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JP5553630B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、より具体的には、還元剤の存在下において排気通路中のNOを還元する選択還元触媒を備える内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来、排気中のNOを浄化する排気浄化装置の1つとして、還元剤を添加することで排気中のNOを選択的に還元する選択還元触媒を排気通路に設けた装置が提案されている。例えば、還元剤として尿素水を用いる尿素添加式の選択還元触媒では、添加された尿素を加水分解させてアンモニア(NH)を生成し、このアンモニアにより排気中のNOを選択的に還元する。
このような選択還元触媒では、還元剤の噴射量が最適な量よりも少ない場合には、NOの還元に消費されるNHが不足することでNOの還元率が低下し、この最適な量よりも多い場合には、NOの還元に余剰となったNHが排出する。このため、選択還元触媒を備える排気浄化装置では、還元剤の噴射量を適切に制御することが重要となっている。
特許文献1は、選択還元触媒を用いたディーゼルエンジンの排ガス浄化システムを開示する。この排ガス浄化システムは、エンジンが低負荷であるときに、還元剤に当たる尿素水の噴射を停止し、エンジンが中負荷から高負荷であるときに尿素水を噴射する。
特開2004−270565号公報
しかし、低負荷運転時においても、触媒の温度を上げることにより、尿素水から生成されるNHにより排気中のNOを選択的に還元することはできるが、特許文献1に記載の排ガス浄化システムはこれに対応していない。
また、低負荷運転時は、エンジンからのNO排出量は少なく、特にアイドル運転時においては、排出されるNO量を還元するために必要となる尿素水量は微量となり、尿素水インジェクタの噴射量精度以下の噴射量、すなわち制御不能な噴射量となってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、選択還元触媒を備える内燃機関の排気浄化装置において、低負荷運転時であっても必要に応じて供給(噴射)精度が保てる範囲で還元剤を供給して、排気中のNOを選択的に還元することを目的とする。
本発明は、内燃機関の排気浄化装置を提供する。その排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、還元剤であるNHを捕捉すると共に、捕捉したNHを用いて排気通路を流れるNOを還元する選択還元触媒と、排気通路内の選択還元触媒の上流側に還元剤を供給する還元剤供給手段と、選択還元触媒内のNH量を算出する手段と、算出されたNH量と内燃機関の運転状態とに応じて、還元剤供給手段による還元剤の供給量を設定する還元剤供給量設定手段とを備え、還元剤供給量設定手段は、還元剤の供給量が供給精度を確保できる下限供給量以下になる場合に当該供給量をゼロに設定する。
本発明によれば、供給精度が保てない範囲での還元剤の供給を停止することができる。その結果、還元剤の供給量、しいては選択還元触媒内のNH量を確実に把握することが可能となる。
本発明の一形態によると、還元剤供給量設定手段は、算出されたNH量が下限設定値以下になった場合に、還元剤の供給量を下限供給量以上の所定量に設定する。
本発明の一形態によれば、供給精度が保てる範囲で還元剤を供給しながら選択還元触媒内のNH量を所定量(下限設定値)以上に保持することができる。その結果、還元剤の供給不足によるNOの還元率の低下を防ぐことができる。
本発明の一形態によると、還元剤供給量設定手段は、内燃機関の回転数が所定値以下の場合に下限供給量以上の所定量を設定する。
本発明によれば、低負荷運転時であっても必要に応じて供給(噴射)精度が保てる範囲で還元剤を供給することができる。その結果、低負荷運転時であっても還元剤の供給不足によるNOの還元率の低下を防ぐことができる。
本発明の一形態によると、還元剤供給量設定手段は、算出されたNH量が上限設定値以上になった場合に還元剤の供給量をゼロに設定する。
本発明によれば、還元触媒内のNH量を所定範囲内で保持することができる。その結果、NOの還元に余剰となったNHが排出されてしまうことを防ぐことができる。
本発明の一実施例に従う、エンジンとその排気浄化装置の構成を示す模式図である。 選択還元触媒におけるNO濃度と、アンモニア濃度と、アンモニアのストレージ量との関係を示す図である。 エンジンの回転数Neと、NO排出量と、尿素水の噴射量と、選択還元触媒でのNH吸着量との関係を示す図である。 尿素水の噴射量制御の処理フローを示す図である。 NH吸着量の推定値を算出するフローを示す図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(以下「エンジン」という)1及びその排気浄化装置2の構成を示す模式図である。エンジン1は、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンであり、図示しない車両に搭載されている。
排気浄化装置2は、エンジン1の排気通路11に設けられた酸化触媒21と、排気通路11の酸化触媒21の下流側に設けられ、排気通路11を流れる排気中の窒素酸化物(以下、「NO」という)を還元剤の存在下で浄化する選択還元触媒23と、排気通路11の選択還元触媒23の上流側に還元剤としての尿素水を供給する尿素水噴射装置25と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)3を含む。
ECU3は、中央演算処理装置(CPU)およびメモリを備えるコンピュータである。メモリには、車両の様々な制御を実現するためのコンピュータ・プログラムおよび該プログラムの実施に必要なデータ、テーブルおよびマップを格納することができる。ECU3は、後述するように、車両の各部(センサ等)から送られてくるデータを受け取って演算を行い、車両の各部を制御するための制御信号を生成する。
尿素水噴射装置25は、タンク251と、噴射器25とを備える。タンク251は、尿素水を貯蔵するものであり、尿素水供給路254及び図示しないポンプを介して、噴射器253に接続されている。このタンク251には、尿素水レベルセンサ255が設けられている。このセンサ255は、タンク251内の尿素水の水位を検出し、この水位に対応する検出信号をECU3に出力する。噴射器253は、ECU3に接続されており、ECU3からの制御信号に応じて尿素水を排気通路11内に噴射する。すなわち、噴射器253は、ECU3が設定した噴射時間(秒/1ショット)および噴射間隔(秒、周期(Hz))で所定量の尿素水を排気通路11内に噴射する。
酸化触媒21は、排気通路11のうち選択還元触媒23及び噴射器253よりも上流側に設けられ、排気中のNOの大部分を占めるNOをNOに変換し、これにより、選択還元触媒23におけるNOの還元を促進させる。
選択還元触媒23は、第1選択還元触媒231と、排気通路11のうち第1選択還元触媒231よりも下流側に設けられた第2選択還元触媒232とを含む。第1および第2の選択還元触媒231、232は、それぞれ、還元剤であるアンモニアが存在する雰囲気下で、排気中のNOを選択的に還元する。具体的には、尿素水噴射装置25により尿素水を噴射すると、加水分解により尿素からアンモニア(以下、「NH」という)が生成され、このNHにより選択還元触媒23において排気中のNO(NOとNO)が選択的に還元される。選択還元触媒23はNHを貯蔵する機能も有し、貯蔵されたNHによってもNOが還元浄化される。
ECU3には、NHセンサ26、触媒温度センサ27、及びNOセンサ28の他、クランク角度位置センサ14、アクセル開度センサ15、及び尿素水残量警告灯16が接続されている。
NHセンサ26は、排気通路11のうち第1選択還元触媒231と第2選択還元触媒232との間における排気のアンモニアの濃度(以下、「NH濃度」という)を検出し、検出したNH濃度に対応した検出信号をECU3に送る。
触媒温度センサ27は、第1選択還元触媒231の温度(以下、「触媒温度」という)を検出し、検出した触媒温度に対応した検出信号をECU3に送る。NOセンサ28は、第1選択還元触媒231に流入する排気のNOの濃度を検出し、検出したNOに対応する検出信号をECU3に送る。
クランク角度位置センサ14は、エンジン1のクランク軸の回転角度を検出するとともに、クランク角1度毎にパルスを発生し、そのパルス信号をECU3に送る。ECU3では、このパルス信号に基づいて、エンジン1の回転数NEを算出する。クランク角度位置センサ14は、さらに特定気筒の所定クランク角度位置で気筒識別パルスを生成して、ECU3に送る。
アクセル開度センサ15は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下、「アクセル開度」という)を検出し、検出したアクセル開度に対応する検出信号をECU3に送る。ECU3では、このアクセル開度及び回転数に応じて、エンジン1の要求トルクが算出される。
尿素水残量警告灯16は、例えば、車両のメータパネルに設けられ、タンク251内の尿素水の残量が所定の残量より少なくなったことに応じて点灯する。これにより、タンク251内の尿素水の残量が少なくなったことを運転者に警告する。
図2は、図1の選択還元触媒23におけるNO濃度と、NH濃度と、NHのストレージ量との関係を示す図である。図2のグラフ30、31は、NOが還元されてNO濃度が減少するにつれて、選択還元触媒231、232のNHが消費されてNH濃度も減少することを示している。
図2では、第1選択還元触媒231においてNHがほぼ飽和した状態、すなわちNHがフルに捕捉(吸着)された状態にある(符号32)。第2選択還元触媒232においては、第1選択還元触媒231から漏れてきた(スルーした)NHが符号33で示される量だけストレージ(吸着)された状態にある。破線34は、このストレージ量が触媒温度によって変動することを示している。ストレージ量は、低温において大きく、高温になるほど小さくなる傾向がある。
第1選択還元触媒231のNHストレージ量における符号35で示される量は、アイドル時等の低負荷(低回転)運転状態においてNOを還元するために最低限必要なNHストレージ量(下限ストレージ量)を示している。したがって、第1選択還元触媒231においてNHがほぼ飽和した状態では、噴射器253からの尿素水の噴射を停止(ゼロに)することができるが、少なくとも符号35で示される量のNHが第1選択還元触媒231あるいは第2選択還元触媒232において確保される必要がある。すなわち、NHストレージ量が符号35で示される量より少なくならないように、噴射器253からの尿素水の噴射を再開する必要がある。
図3は、図1のエンジン1の回転数Neと、NO排出量と、噴射器253からの尿素水の噴射量と、選択還元触媒23(第1選択還元触媒231または第2選択還元触媒232)でのNH吸着量との関係を示す図である。(a)は比較のために示す従来例であり、(b)は本発明の一実施例である。(b)における尿素水の噴射量の制御は、図1のECU3が噴射器253に制御信号を送ることにより実行される。最初に(a)の従来例について説明する。
図3(a)において、エンジンの回転数Neが低くなるにつれてエンジンからのNO排出量も減少する。NO排出量のグラフにおけるT/Pアウトとは、選択還元触媒の下流側(出口側)の排気管でのNO排出量を意味する。この従来例では、T/PアウトでのNO排出量は、エンジンの回転数Neが低いアイドル領域においても比較的大きく変動している(1)。その理由は、アイドル領域における尿素水の指示噴射量が噴射精度を確保できる下限値よりも小さいために、実際の噴射量(実噴射量)が十分に制御できず図のように変動してしまうからである(2)。その結果、選択還元触媒でのNH吸着量も図のように大きく変動し(3)、NOの浄化率(還元率)が低下してしまうケースと、選択還元触媒での吸着可能量を超える過剰なNHが選択還元触媒の下流側の排気管から出て行ってしまうケースが発生してしまう。本発明はまさにこの2つのケースを解消することを目的とする。
図3(b)においては、エンジンの回転数Neに所定の閾値を設け、回転数Neがその閾値以下になった場合に、噴射器253からの尿素水の指示噴射量をゼロに設定する。このとき、選択還元触媒23でのNH3吸着量は吸着目標量を満たしているので、NOxは継続して還元される。NH3吸着量は、NOx還元のために消費されて徐々に低下して吸着下限目標量に達する(3)。吸着下限目標量は、図2の符号35で示した、アイドル時等の低負荷運転状態においてNOxを還元するために最低限必要なNH3ストレージ量に相当する。このとき、噴射器253からの尿素水の指示噴射量を噴射精度が確保できる下限値に等しく設定する。これにより、尿素水の実噴射量をほぼ指示噴射量に近づけることができ、噴射量の制御を確実におこなうことができる(2)
噴射器253からの尿素水の噴射により、選択還元触媒23においてNHはNO還元に消費されると同時にその吸着量は徐々に増加して吸着目標量に達する(3)。このとき、噴射器253からの尿素水の指示噴射量を再びゼロに設定する。これにより、噴射器253からの尿素水の噴射は停止する。このように、噴射器253からの尿素水の指示噴射量をゼロと所定量(例えば、噴射精度が確保できる下限値)との間で制御することにより、選択還元触媒23でのNH吸着量を所定の範囲(例えば、吸着下限目標量と吸着目標量の間)に収めることができる(3)。その結果、T/PアウトでのNO排出量を、エンジンの回転数Neが低いアイドル領域においても比較的小さな変動幅に収めることができる(1)。さらに、(a)の従来技術の問題点である、NOの浄化率(還元率)が低下してしまうことと、選択還元触媒での吸着可能量を超える過剰なNHが選択還元触媒の下流側の排気管から出て行ってしまうことを防ぐことができる。
図4に、本発明の一実施形態に従う、ECU3のCPUにより実行される噴射器253からの尿素水の噴射量の制御フローの一例を示す。この噴射量の制御フローは、尿素水の噴射量を設定するものであり、所定の制御周期毎に実行される。
ステップS1では、尿素水噴射装置25の故障フラグが「1」であるか否かを判別する。この故障フラグは、図示しない判定処理において尿素水噴射装置が故障したと判定されたときに「1」に設定され、それ以外のときには「0」に設定される。この判別がYesの場合には、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。この判別がNoの場合には、ステップS2に移る。
ステップS2では、選択還元触媒の劣化フラグが「1」であるか否かを判別する。この触媒劣化フラグは、図示しない判定処理において図1の第1選択還元触媒231及び第2選択還元触媒232の何れかが故障したと判定されたときに「1」に設定され、それ以外のときには「0」に設定される。この判別がYesの場合には、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。この判別がNoの場合には、ステップS3に移る。
ステップS3では、尿素水残量が所定値未満であるか否かを判別する。この尿素水残量は、図1の尿素水タンク251内の尿素水の残量を示し、レベルセンサの出力に基づいて算出される。この判別がYesの場合には、ステップS4に移り、Noの場合には、ステップS5に移る。
ステップS4では、尿素水残量の警告灯を点灯し、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。
ステップS5では、図1の酸化触媒21の暖機タイマ値が所定値より大きいか否かを判別する。この触媒暖機タイマ値は、エンジン始動後の酸化触媒21の暖機時間を計時するものである。この判別がYesの場合には、ステップS6に移る。この判別がNoの場合には、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。
ステップS6では、センサ故障フラグが「0」であるか否かを判別する。このセンサ故障フラグは、図示しない判定処理において図1のNHセンサ26および触媒温度センサ27の少なくともいずれか一方が故障したと判定されたときに「1」に設定され、それ以外のときには「0」に設定される。この判別がYesの場合には、ステップS7に移る。この判別がNoの場合には、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。
ステップS7では、NHセンサ26の活性フラグが1であるか否かを判別する。このNHセンサ活性フラグは、図示しない判定処理においてNHセンサ26が活性状態に達したと判定されたときに「1」に設定され、それ以外のときには「0」に設定される。この判別がYesの場合には、ステップS8に移る。この判別がNoの場合には、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。
ステップS8では、選択還元触媒23の温度が所定温度より大きいか否かを判別する。所定温度は、例えば選択還元触媒の浄化性能を最大限に発揮可能な温度である約250℃とする。この判別がYesである場合には、選択還元触媒23が活性化されたと判断して、ステップS9に移る。この判別がNoである場合には、選択還元触媒23がまだ活性化されておらず、尿素水噴射を停止すべきであると判定して、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。
ステップS9において尿素水噴射量の算出を開始する。最初にステップS10において、エンジン1の回転数Neが所定の閾値以上か否かを判別する。この判別がYesである場合には、エンジン1が高負荷運転状態にあると判断して、ステップS11に移る。この判別がNoである場合には、エンジン1が低負荷運転状態にあると判断して、ステップS12に移る。
ステップS11では、尿素水噴射量を「通常噴射量」に設定した後に、この処理を終了する。通常噴射量は、高負荷運転状態に対応して予め設定された噴射量である。
ステップS12では、第1選択還元触媒231でのNH吸着量を推定量として算出する。図5はNH吸着量の推定値を算出するフローを示す図である。NH吸着量の推定値Vは、供給されるNH量V1と、NO還元反応で消費されるNH量V2と、第1選択還元触媒231をスリップしてくるNH量V3とから次式により算出される。なお、次式の記号Σは、推定値Vsを単位時間当たりの積算値として得ることを意味する。図5では、ブロック「1/Z」のループ37がこの積算をすることを意味している。

Vs=Σ[V1−V2−V3]
供給されるNH量V1は、噴射器253から噴射される尿素水の量から、図5に示した加水分解反応式を用いて算出する。NO還元反応で消費されるNH量V2は以下のように求める。NOセンサ28で検知したNO量を予めECU3のメモリに格納されているNO変換マップを用いてNO量とNO量に換算する。同様にECU3のメモリに格納されているNO浄化率マップから、NOとNOのそれぞれに対する浄化(還元)率F1とF2を求める。F1、F2をNO量、NO量にそれぞれ乗算して、還元NO量と還元NO量を算出する。図5中の3つの還元反応式(1)〜(3)のそれぞれについて、還元NO量と還元NO量に対応するNH量を求める。各式について得られるNH量の合計がNO還元反応で消費されるNH量V2となる。
第1選択還元触媒231をスリップしてくるNH量V3は、NHセンサ26で検知されるNH濃度に予め求めた選択還元触媒の体積等のパラメータを乗算してNH重量として求める。
ステップS13では、算出されたNH吸着量が、吸着下限目標量以下であるか否かを判別する。吸着下限目標量は、図3(b)で示した吸着下限目標量であり、図2の符号35で示した、アイドル時等の低負荷運転状態においてNOを還元するために最低限必要なNHストレージ量に相当する。この判別がYesである場合には、ステップS14に移る。この判別がNoである場合には、この処理を終了する。
ステップS14では、算出されたNH吸着量が、吸着目標量以下であるか否かを判別する。吸着目標量は、図3(b)で示したNH吸着目標量である。この判別がYesである場合には、ステップS15に移る。この判別がNoの場合には、ステップS16に移り、尿素水噴射量を「0」に設定した後に、この処理を終了する。
ステップS15では、尿素水噴射量を「噴射精度下限噴射量」に設定した後に、この処理を終了する。噴射精度下限噴射量は、既に図3(b)において説明した、噴射器253からの尿素水の噴射精度が確保できる下限値に相当する
ステップS11で設定された通常噴射量、ステップS15で設定された噴射精度下限噴射量、またはステップS16で設定されたゼロ噴射量は、それぞれECU3から噴射器253へ制御信号の一部として送られる。噴射器253はECU3からの制御信号で指示されるタイミングと噴射量で尿素水を排気通路11内に噴射する。
上述した実施形態は一例でありこれに限定されるものではない。本発明は、任意の数の気筒を有するエンジンに適用可能である。また、本発明は、直接噴射式
のガソリンエンジン等のエンジンにも適用可能である。さらに、本発明は、還元剤供給として、上述した一実施形態である尿素水供給のみならず、ガス状のNHを直接供給する場合等において適用可能である。例えば、図1の一実施形態を利用する場合、尿素水噴射装置25の代わりにNHガス供給装置を用いることにより、NHガスを直接供給することができる。

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気浄化装置であって、
    内燃機関の排気通路に設けられ、還元剤であるNHを捕捉すると共に、捕捉したNHを用いて前記排気通路を流れるNOを還元する選択還元触媒と、
    前記排気通路内の前記選択還元触媒の上流側に前記還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記選択還元触媒内のNH量を算出する手段と、
    算出されたNH量と前記内燃機関の運転状態とに応じて、前記還元剤供給手段による前記還元剤の供給量を設定する還元剤供給量設定手段とを備え、
    前記内燃機関の回転数が閾値以下の場合において、
    前記還元剤供給量設定手段は、前記算出されたNH 量がNH 吸着可能量よりも小さい吸着目標量以上であるときは、前記還元剤の供給量をゼロに設定し、前記ゼロに設定後、前記算出されたNH 量がアイドル運転状態においてNO を還元するために最低限必要なNH 吸着下限目標量に達したときは、前記還元剤の供給量を供給精度が確保できる下限量に相当する噴射精度下限噴射量に設定する、内燃機関の排気浄化装置。
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