[go: up one dir, main page]

JP5553316B2 - 分光装置及びその制御方法 - Google Patents

分光装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5553316B2
JP5553316B2 JP2011504754A JP2011504754A JP5553316B2 JP 5553316 B2 JP5553316 B2 JP 5553316B2 JP 2011504754 A JP2011504754 A JP 2011504754A JP 2011504754 A JP2011504754 A JP 2011504754A JP 5553316 B2 JP5553316 B2 JP 5553316B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
unit
potential
charge generation
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011504754A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010106800A1 (ja
Inventor
和明 澤田
広康 石井
寛一 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyohashi University of Technology NUC
Original Assignee
Toyohashi University of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyohashi University of Technology NUC filed Critical Toyohashi University of Technology NUC
Priority to JP2011504754A priority Critical patent/JP5553316B2/ja
Publication of JPWO2010106800A1 publication Critical patent/JPWO2010106800A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5553316B2 publication Critical patent/JP5553316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10FINORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
    • H10F30/00Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors
    • H10F30/20Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors the devices having potential barriers, e.g. phototransistors
    • H10F30/21Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors the devices having potential barriers, e.g. phototransistors the devices being sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10FINORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
    • H10F30/00Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors
    • H10F30/20Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors the devices having potential barriers, e.g. phototransistors
    • H10F30/21Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors the devices having potential barriers, e.g. phototransistors the devices being sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation
    • H10F30/28Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors the devices having potential barriers, e.g. phototransistors the devices being sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation the devices being characterised by field-effect operation, e.g. junction field-effect phototransistors
    • H10F30/2823Individual radiation-sensitive semiconductor devices in which radiation controls the flow of current through the devices, e.g. photodetectors the devices having potential barriers, e.g. phototransistors the devices being sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation the devices being characterised by field-effect operation, e.g. junction field-effect phototransistors the devices being conductor-insulator-semiconductor devices, e.g. diodes or charge-coupled devices [CCD]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/44Raman spectrometry; Scattering spectrometry ; Fluorescence spectrometry
    • G01J3/4406Fluorescence spectrometry
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10FINORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
    • H10F39/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
    • H10F39/10Integrated devices
    • H10F39/12Image sensors
    • H10F39/18Complementary metal-oxide-semiconductor [CMOS] image sensors; Photodiode array image sensors

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Description

本発明は分光装置及びその制御方法に関する。この発明は、分光装置と化学・物理現象検出装置として例えばpHセンサとの融合に好適である。
入射光により電荷を発生する電荷発生部を備える分光センサであって、電荷発生部においてその表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、電荷発生部においてその表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう当該電荷発生部が制御される分光センサが特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示される分光センサは、入力光を透過させる電極膜を半導体基板上に設け、この電極膜にはゲート電極が接合されてゲート電圧が印加される。半導体基板と電極膜との間には絶縁膜が介在され、半導体基板において電極膜に対向する部分には拡散層(以下、「電荷発生層」と記載することがある)が形成される。ここで半導体基板を一定の電圧でバイアスし、ゲート電極へ印加されるゲート電圧を変化させると、電荷発生層での電荷(電子)の捕獲深さが変化する。即ち、この電極膜へ印加する電位により、電荷発生層における電荷獲得深さが制御される。
他方、入力光は拡散層中へ侵入して電荷を発生させる。入力光は拡散層を構成する半導体に吸収されて減衰する。この減衰の度合いは拡散層へ入射した光の波長に依存する。
波長λの光強度をAとし波長λの光強度をAとして、波長λと波長λの光が同時に入射されたとし、拡散層(電荷発生層)において表面から第1の深さWまでに発生した電荷量(電流量)をI、同じく第2の深さWまでに発生した電荷量(電流量)をIとしたとき、次の関係式が成立する(詳細は特許文献1参照)。
上記において、A、A:入射光強度〔W/cm
S:受光部面積〔cm
、W:空乏層幅(電子の捕獲深さ)〔cm〕
α、α:それぞれの波長の吸収係数〔cm−1
振動数ν=c/λ
振動数ν=c/λ
ここで、cは光速、Sは受光部の面積、hνは光のエネルギー、qは電子ボルトである。
上記式1においてW及びWはゲート電圧に基づき定められ、I及びIは測定可能であるため、共に既知である。従って、未知の入射光の強度A及びAは、数式1の方程式を解くことにより得られる。即ち、入射光における波長λの成分の強度Aと波長λの成分の強度Aとが求められる。
n個の波長光の集合体からなる入射光に対しては、電荷発生層からn個の深さにおけるそれぞれの距離W〜W及び電荷量I〜Iを求めることにより、n個の波長光の各強度A〜Aを求めることができる。
DNAやたんぱく質の有無や量を調べることによる遺伝子情報の解析の汎用的な手法として蛍光分析法が挙げられる。この蛍光分析法では、例えば検査対象となるDNAをフルオレセインで標識し、490nmのレーザ光(励起光、入力光)を照射し、フルオレセインで標識されたDANから放出される513nmの蛍光を測定する。
フルオレセインが強い蛍光を放出可能といってもその光強度は励起光の数百分の1程度である。従って、従来では、励起光をカットするフィルタが準備され、このフィルタで励起光を遮断するとともに通過した蛍光の強さを測定することにより遺伝子情報を解析していた。
特開2005−10114号公報
蛍光分析法では蛍光の発生の有無を正確に測定するため、換言すれば、蛍光のみを抽出してその光の強さを正確に測定するため、励起光をカットするフィルタに高い信頼性が要求される。従って、フィルタは大変高価なものとなっていた。
そこで、本発明者らは、高価なフィルタの使用を省略するため、特許文献1に開示されている分光装置を用いて分析対象光から励起光の影響を排除し、蛍光のみの強度を測定することにつき検討を行った。
その結果、以下の課題に気がついた。
特許文献1に記載の分光装置では、分光センサ本体から出力される電荷量を電流として読み出し、これを分析している。この場合、読出し回路のノイズの影響が大きく、分光センサ本体の感度の向上が制限されていた。
かかる回路上のノイズの影響を避けるためにフローティングディフュージョン技術を用いることを考えた。このフローティングディフュージョン技術は電荷井戸に電荷を転送し、電荷井戸の電圧を信号として読み取ることにより、電荷量、即ち電流量を特定する。
従来の分光装置では電荷発生層における電荷の獲得深さに変化を与えるため、電荷発生層の上に透光性の電極膜を積層してここへゲート電圧を印加している。かかる電極膜は、透光性といえども、光を吸収する。したがって、微弱な蛍光が電荷発生層へ到達するまえに更に減衰されてしまう。
即ち、蛍光の検出感度を向上させる観点から、かかる電極膜はこれを省略することが好ましい。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねてきた結果、以下に説明するこの発明に想到した。
即ち、この発明の第1の局面は次のように規定される。
入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
前記電荷発生部の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう前記電荷発生部を制御する電荷発生制御部と、
前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、を備え
前記電荷発生制御部は前記電荷発生部に隣接して形成され、前記電荷発生部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を規定するゲート部を備え、このゲート部の電位を制御して前記電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御する、分光装置。
このように規定される第1の局面の分光装置によれば、電荷発生部の電荷獲得深さが電荷発生部に隣接して形成されたゲート部の電位により制御されるので、電極膜が電荷発生部から省略され、もって、入射光の減衰を防止できる。これにより、蛍光のような微弱な光を感度よく検出できる。
この発明の第2の局面は次のように規定される。
第1の局面に規定の分光装置において、前記電荷発生部に隣接して第1のトランスファーゲート部と第2のトランスファーゲート部とが形成され、前記第1のトランスファーゲート部に隣接して前記フローティングディフュージョン部が形成され、前記第2のトランスファーゲート部に隣接して電荷注入部が形成され、
前記第1及び/又は第2のトランスファーゲート部の電位が、前記電荷発生制御部のゲート部として、制御される。
このように規定された第2の局面の分光装置は汎用的な化学・物理現象検出装置と同じ半導体構成となるので、製造が容易なことはもとより、当該化学・物理現象検出装置とのハイブリダリゼーション(融合)が容易となる。
したがって、第3の局面で規定するように、電荷発生部を化学・物理現象検出部のセンシング領域として利用することにより、分光装置を化学・物理現象検出装置としても利用可能となる。化学・物理現象検出部の検出対象としてpHを採用することができる(第4の局面参照)
化学・物理現象検出部では、検出対象となる化学現象又は物理現象に応じて検出対象に対向する半導体領域における電荷井戸の底部電位が変化する。この局面によれば、化学・物理現象検出部の電荷井戸に充填される電荷の最低電位がゲート電極により制御される。
物理・化学現象検出部の半導体領域へ光が入射すればそこに電荷が発生するので、当該半導体領域を分光装置の電荷発生部として利用できる。この電荷発生部は電荷井戸を有しているがその電荷井戸の底部電位(最高電位)の如何に拘わらず、電荷井戸に充填される電荷の最低電位にもとづき電荷発生部としての電荷獲得深さが規定される。よって、電荷井戸の底部電位の如何かかわらず同一の特性で入射光を分光して入射光に含まれる蛍光強度を特定可能となる。
これにより、装置のアレイ化も可能となる。即ち、隣り合う装置が検出する化学・物理現象の値に違いがあっても(違いがあると各装置の電荷発生部の電荷井戸の底部電位が異なることとなる)、ゲート部の電位を同一にしておけば各装置の電荷発生部における電荷井戸に充填された電荷の最低電位が統一され、アレイ化された全ての装置において電荷獲得深さを同一の条件にできるからである。アレイ化された分光装置の其々の電荷獲得条件を統一することにより、分光した光に基づく画像形成が可能となる。
この発明の第5の局面は第1の局面を方法として捕らえたものであり、次のように規定される。
入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
前記電荷発生部の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう前記電荷発生部を制御する電荷発生制御部と、
前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、を備える分光装置の制御方法であって、
前記電荷発生部の電荷井戸に充填される電荷の最低電位を制御することにより、前記電荷発生部に前記第1の状態と前記第2の状態を生じさせる、分光装置の制御方法。
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち
化学現象又は物理現象を検出して電荷井戸の底部電位を変化させる検出部と、
前記検出部へ順次隣接して形成される第1のトランスファーゲート部及びフローティングディフュージョン部と、
前記検出部へ順次隣接して形成される第2のトランスファーゲート部及び電荷注入部と、を備える化学・物理現象検出装置を分光装置として動作させる制御方法であって、
電荷を前記検出部の前記電荷井戸に充填し、該充填された電荷の最低電位を制御することにより、前記検出部を、その表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とに制御する、化学・物理現象検出装置の制御方法。
このように規定される第6の局面の制御方法によれば、化学・物理現象検出装置を分光装置として機能させられる。
また、電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御して電荷発生部の電荷獲得深さが制御されるので、化学・物理現象検出部に対向する検査対象の如何に拘わらず(即ち、電荷井戸の底部電位の如何に拘わらず)、同じ特性で分光を行える。よって、化学・物理現象検出装置がアレイ化されていたときにも、この制御方法を適用することにより、そのままアレイ化された分光装置として機能させられる。
この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
第6の局面に規定の制御方法において、前記第1のトランスファーゲート部及び/又は前記第2のトランスファーゲート部の電位を制御することにより、前記検出部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御する。
このように規定される第7の局面の制御方法によれば、化学・物理現象検出装置へ何ら要素を加えることなく、即ち化学・物理現象検出装置をそのまま、最も安価なかたちで分光装置として利用できる。
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
前記電荷発生部を被覆する化学・物理現象感応膜と、
前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、
前記電荷発生部に隣接して形成されるゲート部と、を備える化学・物理現象検出装置を分光器として動作させる制御装置であって、
前記化学・物理現象感応膜を透光性とし、
前記電荷発生部の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう前記電荷発生部を制御する電荷発生制御部が、前記ゲート部の電位を制御して前記電荷発生部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御するゲート電位制御部を備える、
ことを備えることを特徴とする制御装置。
このように規定される制御装置によれば、既存の化学・物理現象検出装置を分光装置として機能させることができる。
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
前記電荷発生部を被覆する化学・物理現象感応膜と、
前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、
前記電荷発生部に隣接して形成されるゲート部と、を備える化学・物理現象検出装置を分光器として動作させる制御方法であって、
前記化学・物理現象感応膜を透光性とし、
前記ゲート部の電位を制御して前記電荷発生部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御することにより、前記電荷発生部をその表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるようを制御する、
ことを特徴とする制御方法。
このように規定される制御方法によれば、既存の化学・物理現象検出装置を分光装置として機能させることができる。
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面に規定の分光装置において、前記第1のトランスファーゲート部と前記フローティングディフュージョン部との間に電荷蓄積領領域が設けられ、該電荷蓄積領域に蓄積された電荷を読み出して相関二重サンプリングを行ない、前記フローティングディフュージョン部のリセット雑音を除去する手段が更に設けられる。
このように規定される第10の局面の分光装置によれば、相関二重サンプリングを行なうことで、フローティングディフュージョン部からリセット雑音が除去され、よい精度の高い測定が可能となる。
第2の局面に規定の分光装置では、電荷発生部に第1の状態と第2の状態を作り出し、それぞれに蓄積された電荷を処理する。第1の状態で獲得された電荷及び第2の状態で獲得された電荷をそれぞれ別個に保存しておいて、両者を比較することにより分光の演算効率が向上する。
そのためこの発明の第11の局面では次の構成を採用する。即ち、
前記第1のトランスファーゲート部と前記フローティングディフュージョン部との間に第1の電荷蓄積領域と第2の電荷蓄積領域とが設けられ、
前記第1の電荷蓄積領域には前記第1の状態で捕獲された電荷が蓄積され、
前記第2の電荷蓄積領域には前記第2の状態で捕獲された電荷が蓄積される。
また、この発明の第12の局面は次のように規定される。
前記電荷発生部に隣接して第3のトランスファーゲート部が形成され、前記第3のトランスファーゲート部に隣接して第2のフローティングディフュージョン部が形成される。
分光装置(従来例)の原理を示す断面図である。 図1の分光装置における半導体部のポテンシャルピークを三次元的に示す概念図である。 pHセンサ(従来例)の原理を示す断面図である。 図3のpHセンサにおける半導体部のポテンシャルピークを三次元的に示す概念図である。 分光装置(従来例)とpHセンサ(従来例)の原理を比較するための断面図である。 実施形態の融合型検出装置を示し、(A)はその原理を示す断面図、(B)は(A)の断面に沿った半導体部の電位分布を示し、(C)は半導体部の深さ方向の電位分布を示す。 実施形態の融合型検出装置を分光装置として機能させた状態を示し、(A)はその原理を示す断面図、(B)は(A)の断面に沿った半導体部の電位分布を示す。 電荷発生部(センシング部)と第1のトランスファーゲート部のポテンシャルピークを三次元的に示す概念図である。 実施形態の融合型検出装置をpHセンサとして機能させたときの出力特性図である。 実施形態の融合型検出装置を分光センサとして機能させたときの出力特性図である。 他の実施形態のフローティングディフュージョン部200を示す原理図である。 図11に示したフローティングディフュージョン部200の等価回路を示す。 他の実施形態のフローティングディフュージョン部300を示す。 他の実施形態の融合型検出装置の構成を示し、(A)はブロック図、(B)は断面図である。 他の実施形態の融合型検出装置の構成を示すブロック図である。 他の実施形態の融合型検出装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態を説明するに際し、最初に分光装置としての蛍光センサの動作原理を従来方式に基づき説明する(図1、図2参照)。また、化学・物理現象検出装置としてのpHセンサの動作原理を図3及び図4に基づき説明する。
(蛍光センサの動作原理)
図1は従来の分光装置1の構成を示す断面図であり、図2はそのポテンシャルピークを示す概念図である。
分光装置1は半導体部10と半導体部10の表面に形成される電極構造部20とを備えてなる。
半導体部10は次のように構成される。n型シリコン基板12の表面にp型の拡散層13が形成され、p型拡散層13中にn型不純物がドープされてn+型不純物層14が形成される。このn+型不純物層14がフローティングディフュージョン部2である。この明細書においてフローティングディフュージョンを単に「FD」と表記することがある。
電極構造部20は拡散層13の表面に酸化シリコン絶縁膜21を介してITO等からなる透明電極膜22が積層され、透明電極膜22にはゲート電極23よりゲート電圧Vgが印加される。この透明電極膜22に対向する拡散層13の部分が電荷発生部3であり、透明電極膜22及び絶縁膜21を介して入射された光の強さに応じて電荷を発生させる。
電荷発生部3とFD部2の間の拡散層13に第1のトランスファーゲート部5が形成される。第1のトランスファーゲート電極24へ印加する電圧によりそのポテンシャルが制御される。この明細書においてトランスファーゲートを単に「TG」と表記することがある。
電荷発生部3と第1のTG部5の電位を同じにすることで、電荷発生部3で捕獲された電荷が第1のTG部5を乗り越えてFD部2へ移送される。よって、単位時間当たりに移送される電荷量を把握することで入射光強度を特定できる。
なお、第1のTG部5の電位を電荷発生部3の電位より高くすることにより、一旦電荷発生部3の電荷をリセットし、その後第1のTG部の電位を電荷発生部の電荷より低くして、所定時間にわたり電荷発生部3に電荷を蓄積し、再度第1のTG部5の電位を高くして蓄積された電荷をFD部2へ移送することにより、入射光強度を特定することもできる。ここに、電荷発生部3に蓄積された電荷量が入射光強度に対応する。
このようにしてFD部2に蓄積された電荷量を図示しない周知の読取り回路で読み出して電圧信号に変換する。
電荷発生部3で捕獲した電荷をFD部2へ蓄積し、蓄積された電荷量に基づき電圧信号を形成するので、回路によるノイズが殆ど発生しない。
このように構成された分光装置1によれば、ゲート電極23へ印加するゲート電圧Vgを変化させることにより、図2に示すように電荷発生部3におけるポテンシャルピークが変化し、電荷の獲得深さ(空乏層幅)Wが変化する。即ち、ゲート電圧Vg1のときに電荷発生部3は第1の深さW1となり、その結果第1の深さW1まで侵入した入射光L1により生じた電荷はポテンシャルの斜面を電極側へ転げ落ちて蓄積され、もって捕獲される。第1のTG部5の電位を電荷発生部3表面の電位と同等とすることにより、捕獲された電荷は電極21と平行に流れてFD部2へ移送される。
ゲート電圧をVg2まで上げると、図2に示すように、電荷の獲得深さは深くなり、その結果第2の深さW2まで侵入した入射光L2により生じた電荷がポテンシャルの斜面を転げ落ちて蓄積され、捕獲される。
電荷の獲得深さWはゲート電圧Vgより特定できるので、このようにして獲られた結果を既述の式1へ挿入することにより、入射光に含まれる異なる波長の光の強度をそれぞれ特定できる。
(pHセンサの原理)
図3及び図4に基づきpHセンサ40の動作原理を説明する。なお、説明の都合上、図1と同一要素とみなせる要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図3はpHセンサ40の構成を示す断面図であり、図4はそのポテンシャルピークを示す概念図である。
pHセンサ40は半導体部110と半導体部110の表面に形成される電極構造部120とを備えてなる。
半導体部110は次のように構成される。n型シリコン基板12の表面にp型の拡散層13が形成され、p型拡散層13中に所定の間隔をあけてn+型不純物層14、115が形成される。n+不純物層115は電荷注入部7となる。拡散層103おいてセンシング部103の表面にはn型不純物がドープされて薄いn型不純物層116が形成されている。このn型不純物層116は埋め込みチャネル層となる。
埋め込みチャネル層116が存在することにより、図4に示すとおり、ポテンシャルの最深部(最もポテンシャルの高い部分)が表面より半導体層110の内部側へ移動して、電荷をより確実に捕獲できることとなる。
本発明では、この埋め込みチャネル層を省略してもよい。
電極構造部120は次のように構成される。
拡散層13の表面が酸化されて絶縁膜21となる。絶縁膜21の上には窒化シリコンからなるpH感応膜122が積層され、pH感応膜122の周囲には溶液シールド127が環状に立設される。溶液シールド内127にはpH検査対象となる被検査液128が充填され、被検査液128には参照電極123が浸漬される。
このように構成されたpHセンサ40では、被検査液128に含まれる水素イオン濃度に応じてセンシング部103の表面電位が変化する。これにより、図4に示すように、センシング部103の電荷井戸105の底部電位が変化する。
センシング部103におけるこの電荷井戸105へ電荷注入部7より電荷を注入し電荷井戸105の底部電位(最高電位)の変化を電荷井戸105に充填された電荷量の変化に変換して検出する。このとき、電荷井戸105の開口部電位は第1及び第2のTG部5、8の電位により一定に維持されている。電荷注入部7から電荷井戸105への電荷注入は第2のTG部8の電位を上げることにより行われ、電荷井戸105からFD部2への電荷の転送は第1のTG部5の電位をあげることにより行われる。
上で説明した分光装置1とpHセンサ40との構造を対比するために、図5に両者を併記した。
図5からわかるように、両者は第1のTG部5及びFD部2において共通し、pHセンサ40のpH感応膜122及び被検査液128を光透過性として、参照電極123の電位を変化できるものとすれば、センシング部103に侵入した光によりセンシング部103中で電荷が発生する。ここで、電荷注入部7及び第2のTG部8の動作を停止させておけば、まさしく分光装置1と同等の構造となる。
したがって、pHセンサ40をそのままの構造で分光装置1として動作させられるのではないかと考えた。
上記につき検討した結果、下記の課題を見出した。
参照電極123は被検査液128に浸漬されているので、参照電極123の電位変化を正確にセンシング部103、即ち電荷発生部の電位変化に反映させられない。よって、電荷獲得深さの設定が不安定になる。
また、複数のpHセンサを平面的に配置してアレイ化したときには、1つのpHセンサのセンシング部103に接触する被検査液128の水素イオン濃度と他のpHセンサに接触する被検査液128の水素イオン濃度とが必ずしも同一とは限らない。両者の水素イオン濃度が異なる場合、参照電極123に同じ電位Vrefをかけたとしても電極面での電位がずれてしまい、pHセンサ間で電荷獲得深さに相違が生じる。即ち、各装置の出力特性がバラバラとなるので、各装置からの出力に何ら関連性がなくなる。かかる出力に基づき画像を構成することは不可能である。
なお、参照電極に印加する電位を、被検査液128の水素イオン濃度に応じて変化させ、もって各装置における電荷獲得深さを統一させることも考えられるが、データの処理量が膨大になるので現実的ではない。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討をした結果、pHセンサのセンシング部、即ち分光装置の電荷発生部において電荷井戸へ強制的に電荷を注入し、その電荷の最低電位を同じとすれば、電荷井戸の深さ(底部電位、最大電位)の如何に拘わらず、電荷獲得深さWが同じになることに気が付き、この発明を完成した。
換言すれば、電荷発生部の電荷井戸へ充填された電荷の最低電位の制御することにより、電荷発生部での電荷獲得深さを制御出来ることに気が付き、この発明を完成した。
電荷井戸へ充填された電荷の最低電位は、既述のpHセンサによれば、第1及び第2のTG部5、8の電位により規定される。つまり、これらTG部5、8の少なくとも一方の電位を制御することにより、電荷井戸へ充填された電荷の最低電位を制御できることとなり、従来必要とされた透明電極膜22が不要となる。その結果、入射光がよりダイレクトに電荷発生部3へ入射され、分光装置の感度が向上する。
以下、図例を参照してこの発明の実施形態の融合型検出装置50について説明する。
図6Aに示す実施形態の融合型検出装置50は、電荷発生制御部180を付加した他は、図3に示した一般的なpHセンサ40と何ら構造的に変わるところはない。したがって、図3、更には図1に記載の要素と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
電荷発生制御部180はゲート電位制御部183を備え、このゲート電位制御部183は第1及び第2のトランスファーゲート5、8の電位を以下のように制御する。
(pHセンサとしての動作)
図6の状態では、検出装置50のセンシング部103に被検査液128の水素イオン濃度に応じた電荷井戸105が形成されている。電荷井戸105の底部の電位は被検査液128の水素イオン濃度の多少により変化する。被検査液128の水素イオン濃度が第1の状態における電荷井戸の電位がVm1であり、被検査液128の水素イオン濃度が第2の状態のときには電荷井戸の電位はVm2となる。被検査液128の水素イオン濃度の如何に拘わらず、第1のTG部5の電位Vtg1は一定とし、第2のTG部8の電位VicgはVtg1より充分に低く、電荷注入部7と電荷井戸105との間の電荷に移動を規制している。
図6Aの状態から、第1のTG部5の電位を電荷井戸105の底部電位より高くすると、電荷井戸105に充填されていた電荷がFD部2へ移送される。この移送された電荷の量は電荷井戸105の底部電位、即ち被検査液128の水素イオン濃度に対応しているので、FD部2の電荷増量を検出することにより、被検査液128の水素イオン濃度を特定できる。
以上は、一般的なpHセンサの動作と何ら変わるところがない。
(分光装置としての動作)
第1のTG部5の電位をもとの電位Vtg1に戻し、更に、電荷注入部7より電荷を電荷井戸105へ注入すると図6の状態が回復する。
次に、図7に示すように、第1のTG部5の電位をVtg2まで下げる。そして、電荷注入部7より電荷井戸105へ電荷を注入する。図6と図7とを比較すると、電荷井戸105に充填される電荷Cの最低電位Vcが変化していることがわかる。電解井戸105の充填電荷Vcは第1のTG部5の電位Vtgと等しい。
この例では、Vtg>Vicgとしているので、充填電荷の最低電位はVtgで規定されるが、Vtg<Vicgの場合は、第2のTG部8の電位Vicgにより充填電荷Cの最低電位Vcが規定される。更には、センシング部103、即ち電荷発生部3に隣接して第3の電極を配設し、この電極が第1及び第2のTG部より高い電位となれば、電荷井戸105の充填電荷Cの最低電位Vcは当該第3の電極の電位により規定されることとなる。
電荷井戸105の充填電荷Cの最低電位Vcと電荷発生部3における電荷獲得深さWとは一対一の関係にある。そのため、被検査液128の水素イオン濃度が変化して電荷井戸の底部電位がVm1〜Vmnの何れの値をとっても、充填電荷の最低電位Vcを制御することにより、電荷発生部3における電荷獲得深さを制御可能となる。
図6の状態と図7の状態とにおいて電荷発生部3に光が入射すると、電荷が発生する。発生した電荷は第1のTG部5をオーバーフローしてFD部2へ移送されることとなる。電荷発生部3で捕獲される電荷の量は入射光の強さと電荷を獲得できる深さWにより決まるので、既述の式1に基づき、入射光を分光することができる。
分光に要する時間、即ち電荷発生部3からFD部2への電荷移送に要する時間は数ミリ秒である。
図8は半導体層におけるポテンシャルピークを三次元的に示している。
図8において、センシング部103(電荷発生部3)の電荷井戸105の深さは被検査液128の水素イオン濃度に応じて変化する。その結果、電解井戸105に何ら電荷が充填されていないときは、電荷井戸の底部電位に応じてポテンシャルピークが変化して電荷獲得深さも変化している。
ここで、第1のTG部5の電位を第1のTG電位Vtg1に固定しておいて、第2のTG部8側から電荷井戸105に電荷を注入すれば、電荷井戸105において電位Vtg1まで電荷が充填される。別の見方をすれば、第1のTG部が堰の働きをし、その堰の高さが電荷井戸に充填される電荷の高さ(最低電位)を規定する。充填電荷Cの最低電位が同じであれば、電荷井戸の深さの如何に拘わらず、ポテンシャルピークは同形となり、電荷獲得深さW1も一定する。
次に、第1のTG部5の電位を第2のTG電位Vtg2まで下げると、第1のTG部5による堰が高くなり、第2のTG部8側から電荷井戸へ電荷を注入したときにもより高い位置(低電位側)まで電位が充填される。この状態においても、充填電荷Cの最低電位が同じであれば、電荷井戸の深さにかかわらず、ポテンシャルピークは同形となり、電荷獲得深さW2も一定する。
図6に示す実施形態の検査装置を用いたpH測定結果を図9に示す。
また、波長470nmの第1の光と波長525nmの第2の光を同時に入射したときの分光結果を図10に示す。
以上より、この実施形態の検査装置はpHセンサ及び分光装置としてともに機能を奏するものである。
通常の化学・物理量検出装置ではFD部2として1つの拡散層、即ち1つの電荷井戸が備えられている。一般的に、FD部2を構成する電荷井戸の容量が大きくなると、電荷量の差に対する出力電圧の差が小さくなる。また、蛍光分析法においては強い励起光を用いるので、大量の電荷発生に備えてFD部の容量も比較的大きくする必要がある。
蛍光分析法はDNA等に付加された標識物質の蛍光を観察するものであるので、蛍光に基づく電荷量変化の検出が重要となる。しかしながら、入射光(励起光+蛍光)における蛍光の強度の占める割合が小さいため、励起光の強度に応じて比較的大きな容量を持つように設計された1つの電荷井戸からなるFD部では、蛍光に基づく電荷量変化は小さな電圧変化としてしか出力されない。その結果、正確な検出が困難である。
そこでFD部を次のように構成することが好ましい。即ち、電荷が流れる1つのパスに対し間隔をあけて並列につながれた複数の電荷井戸を備え、電荷井戸毎に電圧信号を検出する。
分光センサからFD部のパスへ電荷を転送すると、当該パスに対し間隔をあけて並列に連結された電荷井戸群へその上流から順に電荷が充填される。その結果、一つの電荷井戸が電荷で満杯となると、それより下流側に連続した電荷井戸へ電荷が順に充填される。ここに、各電荷井戸の容量及びその数は任意に設定できるので、各電荷井戸の容量が小さくても、電荷井戸の数を多くすれば分光センサ本体から多量の電荷の転送が可能となる。即ち、検出レンジが広くなる。また、電荷井戸の容量が小さければ電荷量の差分を大きな電圧差として出力することが可能となるので、その検出感度が高くなる。
以上に知見にもとづく、FD部200の変形態様を図12に示す。図11において図6と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
このFD部200は第1の電荷井戸214と第2の電荷井戸216を備え、両者の間にトランスファーゲート領域215が形成される。符号218はリセットドレインである。
トランスファーゲート領域215には絶縁膜を介して第3のトランスファーゲート電極224が対向配置されている。
FD部200の等価回路を図12に示す。図12において図11と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図12からわかるように、FD部200は1つの導電パス201に対して第1の電荷井戸214と第2の電荷井戸216とが並列にかつ間隔をあけて、その間にトランスファーゲート電極224を設けて、連結された構成である。かかる構成を採用することにより、電荷発生部より送出される電荷はパス201に連結された上流側の電荷井戸から順に充填されていく。
電荷井戸214、216及びリセットドレイン218をつなぐ導電パス52は半導体基板の表面が担っている。したがって、半導体基板において各電荷井戸は拡散層13からからみて1つの仮想線上に並んでおればよい。
電荷発生層3において捕獲された電荷は、第1のTG電極24の電位をあげることにより、FD部200へ転送される。FD部200へ送られた電荷の大部分は第1の電荷井戸214へ充填される。第1の電荷井戸214と第2の電荷井戸216との間のトランスファーゲート領域215のポテンシャルは電荷発生部3のそれより低く設定されている。これにより、この第1の電荷井戸214が電子で満杯になると、第1の電荷井戸214から電子があふれ出して第2の電荷井戸216を充填する。符号218はリセットドレインであり、第2のトランスファーゲート電極224、リセットゲート電極226の電位を上げることにより、第1の電荷井戸214及び第2の電荷井戸216に充填されている電子をリセットドレイン218に送りだし、さらに外部へ排出する。
各電荷井戸214、216にはそれぞれ電圧検出回路が配設され、電子の充填量に応じて電圧が出力される。かかる電圧検出回路には周知構成の容量型のものを採用することができる。
これらの電圧を測定することにより、FD部200へ転送された電荷の量(即ち電流量)を特定することができる。
第1の電荷井戸214が常に満杯の状態であればその出力電圧は常に一定であるので、その電圧測定を省略することができる。
図13には、他の実施形態のFD部300の構成を示している。このFD部300では多数の小さな容量の電荷井戸300−1、300−2 ……を配列して転送される全ての電荷を電荷発生部に近い側の電荷井戸300−1から順に充填していく。その結果、第n−1番の電荷井戸300−n−1までは全ての電荷井戸が電荷で満杯となる。そして、第n番の電荷井戸300−nにおいて電荷量の差分が現れる。
この例によれば、未知の強さの分光対象光に対しても、多数の電荷井戸を準備することにより対応することができる。また、一つ一つの容量を小さくしたので差分の現れる電荷井戸において、当該差分を感度よく検出することができる。
なお、各電荷井戸の容量は同一でなくてもよい。
ここに、差分の現れる電荷井戸の特定は次のようにして行える。即ち、各電荷井戸においては、電荷が満杯に充電されたときと電荷が空乏であるときの出力電圧Vout-full,Vout-emptyが予め定められている。FD部300側へ電荷が転送された後、各電荷井戸の出力電圧を調べると、電荷で満杯である電荷井戸300−1〜300−n-1からは電荷満杯の出力電圧Vout-fullが出力され、電荷井戸300−n+1からは電荷空乏の出力電圧Vout-emptyが出力される。そして、電荷井戸300−nの出力電圧Vout-nはその電荷満杯の出力電圧Vout-fullと電荷空乏の出力電圧Vout-emptyとの中間の電圧値を取るので、かかる値を出力する電荷井戸を特定する。
かかる電荷井戸は、電荷で満杯にならない最上流の電荷井戸である。
図14に他の実施形態の融合型検出装置400の構成を示す。なお、図6と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置400ではセンシング部103(電荷発生部3)の一辺に第2のTG部8を介して電荷注入部(ID部)7が設けられ、他の一辺に光検出用のFD部401が設けられ、光検出FD部401と対向する辺にイオン濃度検出用のFD部420が設けられる。
光検出FD部401は第1のTG部5、光電荷蓄積ゲート403、第3のTG部405、光電荷FD部407が電荷発生部3側から順次形成される。光電荷FD部407にはリセット用トランジスタ411と信号読み出し用トランジスタ413が連結される。
上記において光電荷蓄積ゲート403には高い電位の印加が可能であり、その結果光電荷蓄積ゲート403に対向する半導体層のポテンシャルが上がり、そこに電荷の蓄積が可能となる。
イオン濃度検出FD部420は、第4のTG部421及びイオン電荷FD部425がセンシング部103側から順次形成される。イオン電荷FD部425にも、図示しないが、リセット用トランジスタと信号読み出し用トランジスタが付設され、光電荷FD部407と同様に蓄積された電荷量を電気信号に変換している。
このように構成された融合型検出装置400によれば、光検出においてCDS(相関二重サンプリング)法の適用が可能となり、リセット雑音の除去が可能となる。
以下、リセット雑音の除去につき説明する。
例えば、電荷発生部3の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲するとき、前の例にならって、第1のTG部5の電位をVa1とする。このとき、光電荷蓄積ゲート403の対向領域に電荷が蓄積されないように、光電荷蓄積ゲートの電位を低くしておく。次に、光電荷蓄積ゲート403の電位を上げて電荷発生部3で発生した電荷を光電荷蓄積ゲート403の対向領域へ蓄積させる。所定の時間(例えば30msec)経過後に第1のTG部5の電位をさげて電荷発生部3と光電荷蓄積ゲート403の対向領域とを遮断する。
次に、第3のTG部405の電位を上げて光電荷蓄積ゲート403の対向領域に蓄積された電荷を光電荷FD部407へ移動させ、更に、リセット用トランジスタ411をオンにして光電荷FD部407をリセットし、その時の電圧値(Vrst)を信号読み出しトランジスタ413で読み出す。この電圧値はリセット毎にバラつく。このバラつきがリセット雑音と呼ばれる。
次に、第3のTG部405の電位をもとに戻し、更に第1のTG部5の電位を上げて電荷発生部3で発生した電荷を光電荷蓄積ゲート403の対向領域へ蓄積する。そして、第3のTG部405の電位を上げて光電荷蓄積ゲート403の対向領域に蓄積された電荷を光電荷FD部407に移動させる。このようにして光電荷FD部407に蓄積された電荷量に応じた電圧信号(Vout)が信号読み出しトランジスタ413により読みだされる。
このときの電圧信号(Vout)は電荷発生部3で発生した電荷に基づく電圧(Vsignal)とリセット時の電圧値(Vrst)との和である。従って、Vout-Vrstを演算することによりVsignalが求められる。この信号にはVrstの揺らぎが含まれていない。
かかる相関二重サンプリングの詳細については、特開2002−221435号公報を参照されたい。
図15は他の実施形態の融合型検出装置500の構成を示す。なお、図14と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この融合型検出装置500ではその光検出FD部501として、電荷発生部3の一辺から、第1のTG部5、第1の光電荷蓄積FD部503、第3のTG部505、第2の光電荷蓄積FD部507、第5のTG部509及び第3の光電荷FD部510が順次設けられている。
第1、第2の光電荷蓄積FD部503、507及び第3の光電荷FD部510は半導体層に不純物をドープした電荷井戸構造である。第3及び第5のTG部505、509は第1のTG部5と同様に半導体層に対向する電極からなる。第3の光電荷FD部510にはリセット用トランジスタ411と信号読み出し用トランジスタ413が接続されている。
このように構成された光検出FD部501によれば、電荷発生部3が第1の状態のとき(即ち、第1のTG部5の電位が第1のTG電位Vtg1のとき)に獲得された電荷を下流側の第2の光電荷蓄積FD部507に蓄積し、電荷発生部3が第2の状態のとき(即ち、第1のTG部5の電位が第2のTG電位Vtg2のとき)に獲得された電荷を第1の光電荷蓄積部503に蓄積する。従って、第1の状態で蓄積された電荷を電圧信号に変換処理する前に、第2の状態の電荷の蓄積が可能となり、第1の状態と第2の状態との時間差を可久的に短くすることができる。
第2の光電荷蓄積部507に蓄積された電荷と第1の光電荷蓄積部503に蓄積された電荷は順次第3の光電荷FD部510へ移送され、ここで信号読み出し用トランジスタ413により電圧信号に変換される。
図15の例では分光の対象光は2波長であるが、分光対象光の波長がn波長の場合はn個の光電荷蓄積FD部をそれぞれn−1個のTG部を介在して連結すればよい。
図15の例では、電荷発生部が第1の状態のとき獲得された電荷と第2の状態のとき獲得された電荷とを同一系列の光検出FD部501に蓄積したが、図16に示す例では、これらの電荷を別系列の光検出FD部601,610に蓄積する。
即ち、図16は他の実施形態の融合型検出装置600を示し、図15と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この融合型検出装置600は第1の光検出FD部601と第2の光検出FD部610を備える。第1の光検出FD部601は電荷発生部3においてイオン濃度検出FD部420と対向する辺から、第1のTG部5、第1の光電荷蓄積FD部503、第5のTG部509及び第3の光電荷FD部510が順次設けた構成である。
他方、第2の光検出FD部610は電荷発生部3において電荷注入部と対向する辺から、第6のTG部611、第4の光電荷蓄積FD部613、第7のTG部615及び第4の光電荷FD部617が順次設けた構成である。
第4の光電荷蓄積FD部613と第4の光電荷FD部617は半導体層に不純物をドープした電荷井戸構造である。第6及び第7のTG部611,615は半導体層に対向する電極である。第4の光電荷FD部617にはリセット用トランジスタ411と信号読み出し用トランジスタ413が接続されている。
図16の融合型検出装置600において、電荷発生部3が第1の状態のとき(即ち、第1のTG部5の電位が第1のTG電位Vtg1のとき)に獲得された電荷を第1の光検出FD部601で処理する。他方、電荷発生部3が第2の状態のとき(即ち、第1のTG部5の電位が第2のTG電位Vtg2のとき)に獲得された電荷は第2の光検出FD部610で処理する。従って、第1の状態で蓄積された電荷を電圧信号に変換処理する前に、第2の状態の電荷の蓄積が可能となり、第1の状態と第2の状態との時間差を可久的に短くすることができる。
図15及び図16に示す融合型検出装置500、600へ、図14に示すリセット雑音除去手段を付加することが可能である。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
各実施形態では電荷として電子を取り扱うことを前提としているが、半導体基板及びそこへドープされる不純物の導電型を変更することにより、ホールを電荷として取り扱うことができる。
1 分光センサ
2、200、300、401、420、501、601、610 フローティングディフュージョン部3 電荷発生部
5 第1のトランスファーゲート部
7 電荷注入部
8 第2のトランスファーゲート部
10、110 半導体部
20、120 電極構造部
21 絶縁膜
22 透明電極
24、125、224、226 トランスファーゲート電極
116 埋め込みチャネル層
122 pH感応層
123 参照電極
128 被検査液

Claims (12)

  1. 入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
    前記電荷発生部の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう前記電荷発生部を制御する電荷発生制御部と、
    前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、を備え
    前記電荷発生制御部は前記電荷発生部に隣接して形成され、前記電荷発生部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を規定するゲート部を備え、このゲート部の電位を制御して前記電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御する、分光装置。
  2. 前記電荷発生部に隣接して第1のトランスファーゲート部と第2のトランスファーゲート部とが形成され、前記第1のトランスファーゲート部に隣接して前記フローティングディフュージョン部が形成され、前記第2のトランスファーゲート部に隣接して電荷注入部が形成され、
    前記第1及び/又は第2のトランスファーゲート部の電位が、前記電荷発生制御部のゲート部として、制御される、請求項1に記載の分光装置。
  3. 化学現象又は物理現象を検出して前記電荷発生部の電荷井戸の底部電位を変化させる化学・物理現象検出部が更に備えられる、請求項1に記載の分光装置。
  4. 前記化学・物理現象検出部は検査対象に接触し、該検査対象のpHを前記電荷発生部の電荷井戸の底部電位に反映させる、請求項3に記載の分光装置。
  5. 入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
    前記電荷発生部の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう前記電荷発生部を制御する電荷発生制御部と、
    前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、を備える分光装置の制御方法であって、
    前記電荷発生部の電荷井戸に充填される電荷の最低電位を制御することにより、前記電荷発生部に前記第1の状態と前記第2の状態を生じさせる、分光装置の制御方法。
  6. 化学現象又は物理現象を検出して電荷井戸の底部電位を変化させる検出部と、
    前記検出部へ順次隣接して形成される第1のトランスファーゲート部及びフローティングディフュージョン部と、
    前記検出部へ順次隣接して形成される第2のトランスファーゲート部及び電荷注入部と、を備える化学・物理現象検出装置を分光装置として動作させる制御方法であって、
    電荷を前記検出部の前記電荷井戸に充填し、該充填された電荷の最低電位を制御することにより、前記検出部を、その表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とに制御する、化学・物理現象検出装置の制御方法。
  7. 前記第1のトランスファーゲート部及び/又は前記第2のトランスファーゲート部の電位を制御することにより、前記検出部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御する、請求項6に記載の化学・物理現象検出装置の制御方法。
  8. 入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
    前記電荷発生部を被覆する化学・物理現象感応膜と、
    前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、
    前記電荷発生部に隣接して形成されるゲート部と、を備える化学・物理現象検出装置を分光器として動作させる制御装置であって、
    前記化学・物理現象感応膜を透光性とし、
    前記電荷発生部の表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるよう前記電荷発生部を制御する電荷発生制御部が、前記ゲート部の電位を制御して前記電荷発生部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御するゲート電位制御部を備える、
    ことを備えることを特徴とする制御装置。
  9. 入射光により電荷を発生する電荷発生部と、
    前記電荷発生部を被覆する化学・物理現象感応膜と、
    前記電荷発生部で捕獲された電荷量に応じた信号を出力するフローティングディフュージョン部と、
    前記電荷発生部に隣接して形成されるゲート部と、を備える化学・物理現象検出装置を分光器として動作させる制御方法であって、
    前記化学・物理現象感応膜を透光性とし、
    前記ゲート部の電位を制御して前記電荷発生部の電荷井戸に充填された電荷の最低電位を制御することにより、前記電荷発生部をその表面から第1の深さまでに発生した電荷を捕獲する第1の状態と、該表面から第2の深さまでに発生した電荷を捕獲する第2の状態とになるように制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  10. 前記第1のトランスファーゲート部と前記フローティングディフュージョン部との間に電荷蓄積領領域が設けられ、該電荷蓄積領域に蓄積された電荷を読み出して相関二重サンプリングを行ない、前記フローティングディフュージョン部のリセット雑音を除去する手段が更に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の分光装置。
  11. 前記第1のトランスファーゲート部と前記フローティングディフュージョン部との間に第1の電荷蓄積領域と第2の電荷蓄積領域とが設けられ、
    前記第1の電荷蓄積領域には前記第1の状態で捕獲された電荷が蓄積され、
    前記第2の電荷蓄積領域には前記第2の状態で捕獲された電荷が蓄積される、ことを特徴とする請求項2に記載の分光装置。
  12. 前記電荷発生部に隣接して第3のトランスファーゲート部が形成され、前記第3のトランスファーゲート部に隣接して第2のフローティングディフュージョン部が形成される、ことを特徴とする請求項2に記載の分光装置。
JP2011504754A 2009-03-18 2010-03-17 分光装置及びその制御方法 Active JP5553316B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011504754A JP5553316B2 (ja) 2009-03-18 2010-03-17 分光装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009065444 2009-03-18
JP2009065444 2009-03-18
JP2011504754A JP5553316B2 (ja) 2009-03-18 2010-03-17 分光装置及びその制御方法
PCT/JP2010/001917 WO2010106800A1 (ja) 2009-03-18 2010-03-17 分光装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010106800A1 JPWO2010106800A1 (ja) 2012-09-20
JP5553316B2 true JP5553316B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=42739469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011504754A Active JP5553316B2 (ja) 2009-03-18 2010-03-17 分光装置及びその制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20120002201A1 (ja)
JP (1) JP5553316B2 (ja)
WO (1) WO2010106800A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5533523B2 (ja) * 2010-09-30 2014-06-25 大日本印刷株式会社 バイオセンサ
JP2012088118A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Dainippon Printing Co Ltd トランジスタ型センサ、およびこれを用いた測定方法
WO2013008908A1 (ja) 2011-07-14 2013-01-17 国立大学法人豊橋技術科学大学 化学・物理現象検出方法及びその装置
US9482641B2 (en) 2011-08-12 2016-11-01 National University Corporation Toyohashi University Of Technology Device and method for detecting chemical and physical phenomena
JP6228098B2 (ja) * 2014-10-20 2017-11-08 シャープ株式会社 化学・物理現象検出装置及びその製造方法
JP6522150B2 (ja) * 2015-11-27 2019-05-29 シャープ株式会社 イオン濃度センサ
JP2020094913A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 国立大学法人豊橋技術科学大学 pH検出装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098667A (ja) * 2000-09-27 2002-04-05 Japan Science & Technology Corp 累積型化学・物理現象検出装置
JP2002202303A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Nikon Corp 有機分子検出用半導体素子、有機分子検出用半導体装置及びこれを用いた有機分子の測定方法
JP2002221435A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Japan Science & Technology Corp 累積型化学・物理現象検出装置のリセット雑音除去回路
JP2006190846A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Matsushita Electric Works Ltd 光検出素子、光検出素子の制御方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4470363B2 (ja) * 2002-10-04 2010-06-02 ソニー株式会社 固体撮像素子及びその制御方法
EP1925930A1 (en) * 2003-02-13 2008-05-28 Hamamatsu Photonics K.K. Flourescence correlation spectroscopy analyser
WO2005078801A1 (en) * 2004-02-17 2005-08-25 Nanyang Technological University Method and device for wavelength-sensitive photo-sensing
US7145190B2 (en) * 2004-08-16 2006-12-05 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Pinned photodiode integrated with trench isolation and fabrication method
US7663167B2 (en) * 2004-12-23 2010-02-16 Aptina Imaging Corp. Split transfer gate for dark current suppression in an imager pixel
US7808063B2 (en) * 2005-05-26 2010-10-05 Micron Technology, Inc. Structure and method for FPN reduction in imaging devices

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098667A (ja) * 2000-09-27 2002-04-05 Japan Science & Technology Corp 累積型化学・物理現象検出装置
JP2002202303A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Nikon Corp 有機分子検出用半導体素子、有機分子検出用半導体装置及びこれを用いた有機分子の測定方法
JP2002221435A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Japan Science & Technology Corp 累積型化学・物理現象検出装置のリセット雑音除去回路
JP2006190846A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Matsushita Electric Works Ltd 光検出素子、光検出素子の制御方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010033616; 中澤寛一、外5名: '光・pH融合イメージセンサの提案と製作・評価' 映像情報メディア学会技術報告 第32巻、第50号, 20081114, 第9頁-第12頁 *

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010106800A1 (ja) 2010-09-23
JPWO2010106800A1 (ja) 2012-09-20
US20120002201A1 (en) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5553316B2 (ja) 分光装置及びその制御方法
US10481123B2 (en) Ion-sensing charge-accumulation circuits and methods
JP4183789B2 (ja) 物理現象および/または化学現象の検出装置
US11008611B2 (en) Double gate ion sensitive field effect transistor
EP2731148B1 (en) Photodiode array, reference voltage determining method, and recommended operation voltage determining method
JP5119534B2 (ja) イメージセンサ
KR20130028980A (ko) 누적형 화학·물리현상 검출장치
JP5939703B2 (ja) 複合誘電体ゲートmosfet構造を有す感光検出器およびその信号読み取り方法
JP2012207991A (ja) イメージセンサ
KR20080085155A (ko) 가시광 검출용으로 최적화된 반도체 방사선 검출기
JP5317134B2 (ja) 分光装置及びその駆動方法
JP6083753B2 (ja) 化学・物理現象検出装置及び検出方法
US20230133476A1 (en) Time-Resolved Multi-Gate Ion Sensitive Field Effect Transducer and System and Method of Operating the Same
CN204516769U (zh) 图像传感器
Nakazawa et al. A fused pH and fluorescence sensor using the same sensing area
JP6501296B2 (ja) 屈折率測定装置
Nakazawa et al. Multimodal Sensor for Simultaneous Proton and Light Sensing Using a Hole and Electron Accumulation Technique
Jiang Electrochemical and optical CMOS sensors design for biochemical detection
US20200249196A1 (en) Ion concentration sensor
Cemine et al. Mapping the thermal response of planar diffusion-type Si photodiodes under different bias conditions using optical microthermography
JP2009180512A (ja) 分光センサー、分光センサーを利用した蛍光検出方法および蛍光検出装置
Watanabe et al. A simultaneous multimodal sensor for proton and light sensing using a Hole and Electron Accumulation Technique
JP2018041941A (ja) フォトダイオードを使用した分光計用光検知器ならびに分光計システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5553316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250