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JP5541372B2 - エレベーターの終端階強制減速装置 - Google Patents

エレベーターの終端階強制減速装置 Download PDF

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JP5541372B2
JP5541372B2 JP2012550593A JP2012550593A JP5541372B2 JP 5541372 B2 JP5541372 B2 JP 5541372B2 JP 2012550593 A JP2012550593 A JP 2012550593A JP 2012550593 A JP2012550593 A JP 2012550593A JP 5541372 B2 JP5541372 B2 JP 5541372B2
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Description

この発明は、エレベーターの終端階強制減速装置に関するものである。
一般にエレベーターにおいては、乗りかごや釣合い重りが衝突することを防止するための緩衝器が昇降路の底部のピットに設置されている。この緩衝器は、乗りかご等が全速で緩衝器に衝突したときにも、十分緩衝させることができるストロークにする必要がある。この必要なストロークは、エレベーターの定格速度が高くなるほど長くなる。従って、エレベーターの定格速度が高くなるほど、緩衝器が設置されるピットも深くする必要が生じる。しかし、この定格速度がある程度以上高くなると、必要となるピットの深さが非現実的な数値となってしまう。そこで、緩衝器のストロークを本来必要な長さより短くして、ピットの深さを浅くするとともに、緩衝器に衝突する前に乗りかご等を減速する装置(終端階強制減速装置)がしばしば設けられる。
この終端階強制減速装置は、詳しくは、乗りかごが昇降路の終端に接近し乗りかごの走行速度が終端からの距離に対応して予め定められた過速度検出レベル以上になったときに、乗りかごを強制的に減速させるものである。そして、このような従来におけるエレベーターの終端階強制減速装置においては、乗りかごに位置検出スイッチを設けるとともに、昇降路の上方終端付近及び下方終端付近に、この位置検出スイッチと係合するカムを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1にある従来の終端階強制減速装置においては、カムに動作点を設けて、カムと係合した位置検出スイッチをこの動作点で動作させることにより、乗りかごが昇降路の終端から所定の位置に達したことを検出する。そして、その際における乗りかごの速度を確認して過速度検出レベル以上であった場合には、乗りかごを強制的に減速させる。
日本特開平10−324474号公報
ここで、昇降路の終端で乗りかごを十分に減速させるためには、エレベーターの定格速度が高くなるほど、より終端から遠い位置で乗りかごの速度を確認する必要がある。そして、特許文献1にあるような従来におけるエレベーターの終端階強制減速装置においては、乗りかごの位置を検出するためには、位置検出スイッチを動作させる動作点をカムによって設定しなければならない。
従って、終端から遠い位置で乗りかごの位置を検出するための動作点を設定するために、必要なカムの全長が長くなってしまい、カムが少しでも傾くと動作点の位置が大きく変化してしまう。このため、カムの据付調整に煩雑な手数がかかり、据付調整時間が増大してしまうという課題がある。
また、カムの全長が長くなってしまうと、カムの製作に必要な材料の量も増え、機器に必要な費用が増大するという課題もある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、据付調整を簡素化でき、据付調整に必要な時間を短縮することが可能であるエレベーターの終端階強制減速装置を得るものである。
この発明に係るエレベーターの終端階強制減速装置は、エレベーターの昇降路内に昇降自在に配置された乗りかごと、前記乗りかごが前記昇降路の終端から所定の距離以内の位置にあるときの前記乗りかごの速度が、予め設定された所定の速度以上の場合に、前記乗りかごを減速させるための制動指令を出力する過速度監視部と、を有するエレベーターの終端階強制減速装置において、前記乗りかごに設けられた作動板と、前記昇降路内に、前記乗りかごの昇降経路に沿って並設され、前記作動板を検出する2つの位置検出センサと、前記2つの位置検出センサの両者の出力に基づいて、前記両者の出力が整合している場合に、自身からの出力を反転させる整合性チェック回路と、を備え、前記整合性チェック回路は、前記両者のうちの少なくとも一方から前記作動板を検出した旨の出力がなされており、かつ、前記両者の出力が整合していない場合に、前記過速度監視部において前記乗りかごが前記昇降路の終端から前記所定の距離以内の位置にあると認識される出力を行い、前記過速度監視部は、前記整合性チェック回路からの出力に基づいて、前記乗りかごが前記昇降路の終端から前記所定の距離以内の位置にあるか否かを認識するものである。


この発明に係るエレベーターの終端階強制減速装置においては、据付調整を簡素化でき、据付調整に必要な時間を短縮することが可能であるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターの終端階強制減速装置の全体構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る運行制御部の電源投入時における処理を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係るセンサ異常(ON故障)時における整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係るセンサ異常(ON故障)時における整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係るセンサ異常(OFF故障)時における整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係るセンサ異常(OFF故障)時における整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態2に係るエレベーターの終端階強制減速装置の全体構成を説明する図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターの終端階強制減速装置の全体構成を説明する図、図2は整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャート、図3は運行制御部の電源投入時における処理を示すフロー図、図4及び図5はセンサ異常(ON故障)時における整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャート、図6及び図7はセンサ異常(OFF故障)時における整合性チェック回路の動作状態を説明するタイムチャートである。
図1において、1は、エレベーターの昇降路である。この昇降路1の頂部には、機械室2が設けられている。そして、昇降路1の底部には、最下階の階床面よりさらに下方に掘り下げられてピット3が形成されている。昇降路1内には、利用者等を積載して複数の階床間を昇降する乗りかご4が昇降自在に配設されている。また、昇降路1内には、この乗りかご4にかかる荷重を補償するための釣合い重り5も昇降自在に配置されている。
昇降路1の頂部の機械室2には、乗りかご4及び釣合い重り5の昇降を駆動するための巻上機6が設置されている。そして、乗りかご4の上部には主ロープ7の一端が連結されている。この主ロープ7は、乗りかご4の上部から昇降路1内を鉛直上方へと伸びて、その中間が巻上機6の駆動シーブ6aに巻き掛けられている。主ロープ7の他端側は、巻上機6の駆動シーブ6aから昇降路1内へと鉛直下方に伸びて、釣合い重り5の上部に連結されている。こうして、乗りかご4及び釣合い重り5は、主ロープ7により昇降路1内につるべ状に吊持されている。
昇降路1の頂部の機械室2内には調速機8が設置されている。また、昇降路1の底部近傍のピット3内には張り車9が回動自在に設けられている。この調速機8と張り車9との間には調速機ロープ10が無端状に巻き掛けられている。この調速機ロープ10は一側において乗りかご4に係止されている。そして、乗りかご4が昇降すると調速機ロープ10が周回して調速機8の綱車が乗りかご4の昇降速度に応じた回転方向及び回転速度で回転する。調速機8には、この調速機8の綱車の回転速度を検出するロータリエンコーダ等からなる速度検出器11が取り付けられている。この速度検出器11により検出された調速機8の綱車の回転速度は、速度検出信号11aとして出力される。
ピット3の底部における乗りかご4の昇降経路の最下端部には、乗りかご4衝突時の衝撃を緩和するかご緩衝器12が設置されている。また、ピット3の底部における釣合い重り5の昇降経路の最下端部には、釣合い重り5衝突時の衝撃を緩和する重り緩衝器13が設置されている。
エレベーターの運転全般に係る機器の動作は、制御盤14内に収納された各種の制御装置により制御される。制御盤14内にある運行制御部14aは、巻上機6やブレーキ6bの動作を制御することによりエレベーター(乗りかご4)の運行を制御する。また、制御盤14内にある過速度監視部14bは、速度検出器11から出力される速度検出信号11aに基づいて、乗りかご4の速度を監視している。そして、乗りかご4の速度が所定の過速度検出速度以上になったと判断した場合には、調速機8を作動させる。調速機8が作動すると、調速機ロープ10が把持されることにより、乗りかご4に設けられた図示しない非常ブレーキが作動して、乗りかご4が非常停止される。
昇降路1内の下方終端付近の所定の位置には、乗りかご4が所定の下方終端位置にあることを検出するための第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bが設置されている。これらの第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bは、乗りかご4の昇降方向に沿って所定の間隔を空けて並設されている。この際、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aは、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bに対して、昇降路1の下方終端側にくるように配置される。
また、昇降路1内の上方終端付近の所定の位置には、乗りかご4が所定の上方終端位置にあることを検出するための第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bが設置されている。これらの第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bは、乗りかご4の昇降方向に沿って所定の間隔を空けて並設されている。この際、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aは、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bに対して、昇降路1の上方終端側にくるように配置される。
乗りかご4には、これらの位置検出センサと対向する遮蔽板17が取り付けられている。乗りかご4が所定の下方終端位置にくると、乗りかご4の遮蔽板17が、第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの双方を遮るようになっている。また、同様に、乗りかご4が所定の上方終端位置にくると、乗りかご4の遮蔽板17が、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの双方を遮るようになっている。
これらの位置検出センサは、非接触式のセンサである。そして、平時すなわち位置検出センサのセンサ部が遮蔽板17に遮られていない場合には、電圧(ポテンシャル)が相対的に高い状態である。また、乗りかご4の遮蔽板17にそのセンサ部が遮られた位置検出センサは、電圧(ポテンシャル)が相対的に低い状態になる。以下においては、この電圧(ポテンシャル)が相対的に高い状態を(信号が)出力された状態と表現し、電圧(ポテンシャル)が相対的に低い状態を出力が遮断された状態と表現することがある。
制御盤14内には、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19が設けられている。下方位置検出センサ整合性チェック回路18は、第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの出力結果の整合性をチェックするためのものである。そして、この下方位置検出センサ整合性チェック回路18からの出力は、過速度監視部14bへと入力される。また、上方位置検出センサ整合性チェック回路19は、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力結果の整合性をチェックするためのものである。そして、この上方位置検出センサ整合性チェック回路19からの出力も、過速度監視部14bへと入力される。
過速度監視部14bは、これら下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の出力に基づいて、乗りかご4が、所定の下方終端位置より下方終端側、又は、所定の上方終端位置より上方終端側にあるのか否かを認識することができる。そして、過速度監視部14bは、それぞれの終端位置より終端側に乗りかご4があると認識されている場合に、乗りかご4の速度が予め定めた所定の速度以上であると速度検出信号11aに基づいて判断した場合には、強制的に乗りかご4を停止又は減速するように運行制御部14aへと制動指令を出す。この制動指令を受けた運行制御部14aはブレーキ6bを制御して乗りかご4を停止又は減速させる。
この際、下方終端位置より下方終端側にある場合に乗りかご4を強制的に減速する速度と、上方終端位置より上方終端側にある場合に乗りかご4を強制的に減速する速度とは、異なる別個の値に設定することができる。
下方位置検出センサ整合性チェック回路18は、3つのセーフティリレーである第1の下方側リレー(LWA)20a、第2の下方側リレー(LWB)20b及び第3の下方側リレー(LWC)20c、並びに、第1の下方側リレー(LWA)20aの動作に連動して開閉する第1の下方側常開接点22aと第1の下方側常閉接点23a、第2の下方側リレー(LWB)20bの動作に連動して開閉する第2の下方側常開接点22bと第2の下方側常閉接点23b、及び、第3の下方側リレー(LWC)20cの動作に連動して開閉する第3の下方側常開接点22cと第3の下方側常閉接点23cから構成されている。
第1の下方位置検出センサ(BTA)15aの出力側は、第1の下方側リレー(LWA)20aに接続されている。これらの第1の下方位置検出センサ(BTA)15aと第1の下方側リレー(LWA)20aとの間には、第3の下方側常開接点22cが直列に介挿されている。そして、この第3の下方側常開接点22cに対して第2の下方側常開接点22bが並列に接続されている。また、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの出力側は、第2の下方側リレー(LWB)20bに接続されている。これらの第2の下方位置検出センサ(BTB)15bと第2の下方側リレー(LWB)20bとの間には、第3の下方側常開接点22cが直列に介挿されている。そして、この第3の下方側常開接点22cに対して第1の下方側常開接点22a並列に接続されている。
下方位置検出センサ整合性チェック回路18の第3の下方側リレー(LWC)20cには、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力側及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力側が接続されている。第3の下方側リレー(LWC)20cと第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bとの間には、第1の下方側常閉接点23a及び第2の下方側常閉接点23bが直列に介挿されている。そして、この第1の下方側常閉接点23aに対して第3の下方側常開接点22cが並列に接続されている。
また、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力側及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力側は、下方位置検出センサ整合性チェック回路18内において、第1の下方側常開接点22a、第2の下方側常開接点22b及び第3の下方側常閉接点23cが直列に接続された上で、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへと出力される。
上方位置検出センサ整合性チェック回路19は、3つのセーフティリレーである第1の上方側リレー(UPA)21a、第2の上方側リレー(UPB)21b及び第3の上方側リレー(UPC)21c、並びに、第1の上方側リレー(UPA)21aの動作に連動して開閉する第1の上方側常開接点24aと第1の上方側常閉接点25a、第2の上方側リレー(UPB)21bの動作に連動して開閉する第2の上方側常開接点24bと第2の上方側常閉接点25b、及び、第3の上方側リレー(UPC)21cの動作に連動して開閉する第3の上方側常開接点24cと第3の上方側常閉接点25cから構成されている。
第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力側は、第1の上方側リレー(UPA)21aに接続されている。これらの第1の上方位置検出センサ(TPA)16aと第1の上方側リレー(UPA)21aとの間には、第3の上方側常開接点24cが直列に介挿されている。そして、この第3の上方側常開接点24cに対して第2の上方側常開接点24bが並列に接続されている。また、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力側は、第2の上方側リレー(UPB)21bに接続されている。これらの第2の上方位置検出センサ(TPB)16bと第2の上方側リレー(UPB)21bとの間には、第3の上方側常開接点24cが直列に介挿されている。そして、この第3の上方側常開接点24cに対して第1の上方側常開接点24a並列に接続されている。
また、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力側及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力側は、第3の上方側リレー(UPC)21cにも接続されている。第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bと第3の上方側リレー(UPC)21cとの間には、第1の上方側常閉接点25a及び第2の上方側常閉接点25bが直列に介挿されている。そして、この第1の上方側常閉接点25aに対して第3の上方側常開接点24cが並列に接続されている。
さらに、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力側及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力側は、上方位置検出センサ整合性チェック回路19内において、第1の上方側常開接点24a、第2の上方側常開接点24b及び第3の上方側常閉接点25cが直列に接続された上で、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から過速度監視部14bへと出力される。
以上のように構成された終端階強制減速装置を備えたエレベーターは、電源が投入されると、後に説明する図7に示すフローに従って動作する。
図2に、乗りかご4が最下階にある状態で電源が投入された後、まず乗りかご4を最上階まで走行させ、次いで最下階まで走行させ、その後再び最上階まで走行させた場合における、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の動作状態を示す。
まず、乗りかご4が最下階にある場合、乗りかご4は所定の下方終端位置よりも下方にある。従って、全ての位置検出センサ、すなわち、第1の下方位置検出センサ(BTA)15a、第2の下方位置検出センサ(BTB)15b、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bのいずれにおいても、乗りかご4の遮蔽板17により遮られていない。従って、これら全ての位置検出センサから信号が出力されている。
そして、下方位置検出センサ整合性チェック回路18においては、初期状態では第1の下方側リレー(LWA)20a及び第2の下方側リレー(LWB)20bは釈放された(励磁されていない)状態である。そうすると、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bと第3の下方側リレー(LWC)20cとの間の第1の下方側常閉接点23a及び第2の下方側常閉接点23bは閉成しているため、第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁された状態となる。
また、上方位置検出センサ整合性チェック回路19においては、初期状態では第1の上方側リレー(UPA)21a及び第2の上方側リレー(UPB)21bは釈放された(励磁されていない)状態である。そうすると、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bと第3の上方側リレー(UPC)21cとの間の第1の上方側常閉接点25a及び第2の上方側常閉接点25bは閉成しているため、第3の上方側リレー(UPC)21cは励磁された状態となる。
この状態においては、第1の下方側常開接点22a及び第2の下方側常開接点22bは開放されており、かつ、第3の下方側常閉接点23cも開放されるため、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断されている。また、第1の上方側常開接点24a及び第2の上方側常開接点24bは開放されており、かつ、第3の上方側常閉接点25cも開放されるため、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から過速度監視部14bへの出力も遮断されている。従って、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19のいずれからも出力がない状態であるため、過速度監視部14bにおいては、乗りかご4の位置検出は不定の状態である。
この状態で、乗りかご4が最下階から上昇し、所定の下方終端位置に差しかかると、まず、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aを乗りかご4の遮蔽板17が遮り、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力が遮断される。次いで、遮蔽板17が第2の下方位置検出センサ(BTB)15bを遮り、第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの両方が遮蔽板17により遮られた状態となる。この状態では、乗りかご4が所定の下方終端位置にあり、第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの双方からの出力が遮断されている。
そして、乗りかご4が上昇を続けると、まず、遮蔽板17は第1の下方位置検出センサ(BTA)15aを遮らなくなり、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力が再開される。第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁されており第3の下方側常開接点22cは閉成されていることから、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aの出力が再開されると、第1の下方側リレー(LWA)20aが励磁される。第1の下方側リレー(LWA)20aが励磁されると、下方位置検出センサ整合性チェック回路18中の、第1の下方側常開接点22aが閉成され第1の下方側常閉接点23aが開放される。従って、第1の下方側リレー(LWA)20aは自己保持された状態となる。
なお、第1の下方側常閉接点23aが開放されても、第3の下方側常開接点22cは閉成されているため、第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁された状態が維持される。この状態においては、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は依然として遮断されている。従って、過速度監視部14bにおいては、乗りかご4の位置検出は不定の状態が維持されている。
さらに乗りかご4が上昇すると、遮蔽板17は第2の下方位置検出センサ(BTB)15bも遮らなくなり、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力も再開される。第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁されており第3の下方側常開接点22cは閉成されていることから、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの出力が再開されると、第2の下方側リレー(LWB)20bが励磁される。第2の下方側リレー(LWB)20bが励磁されると、下方位置検出センサ整合性チェック回路18中の、第2の下方側常開接点22bが閉成され第2の下方側常閉接点23bが開放される。従って、第2の下方側リレー(LWB)20bも自己保持された状態となる。
第2の下方側常閉接点23bが開放されると、第3の下方側リレー(LWC)20cが釈放される。第3の下方側リレー(LWC)20cが釈放されると、下方位置検出センサ整合性チェック回路18中の、第3の下方側常開接点22cが開放され第3の下方側常閉接点23cが閉成される。従って、第1の下方側常開接点22a及び第2の下方側常開接点22bが閉成され、かつ、第3の下方側常閉接点23cも閉成されるため、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへと信号が出力された(電圧が高い)状態となる。
こうして、乗りかご4が下方終端位置から上昇すると、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から信号が出力されるようになる。従って、過速度監視部14bは、この下方位置検出センサ整合性チェック回路18からの信号出力をもって、乗りかご4が下方終端位置から上昇して離れたことを認識することができる。そして、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からの出力がある一方、上方位置検出センサ整合性チェック回路19からの出力がない状態となる。過速度監視部14bは、この出力の状況から乗りかご4は上方終端位置にあると認識する。
上昇を続けた乗りかご4が上方終端位置に差しかかると、乗りかご4の遮蔽板17が、まず、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bを遮り、次いで第1の上方位置検出センサ(TPA)16aを遮り、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの両方が遮蔽板17により遮られた状態となる。この状態では、乗りかご4が所定の上方終端位置にあり、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの双方からの出力が遮断されている。そして、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から過速度監視部14bへの出力は依然として遮断された状態である。
さらに乗りかご4が上昇を続けると、まず、遮蔽板17は第2の上方位置検出センサ(TPB)16bを遮らなくなり、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bからの出力が再開される。ここで、第3の上方側リレー(UPC)21cは励磁されており第3の上方側常開接点24cは閉成されていることから、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bからの出力が再開されると、第2の上方側リレー(UPB)21bが励磁される。そして、第2の上方側リレー(UPB)21bが励磁されると、第2の上方側常開接点24bが閉成されて第2の上方側リレー(UPB)21bが自己保持されるとともに、第2の上方側常閉接点25bが開放されて第3の上方側リレー(UPC)21cが釈放される。
この状態からさらに乗りかご4が上昇すると、遮蔽板17は第1の上方位置検出センサ(TPA)16aも遮らなくなり、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aからの出力も再開される。第3の上方側リレー(UPC)21cは既に釈放されているため、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力が再開されても、第1の上方側リレー(UPA)21aは励磁されず釈放されたままである。従って、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から過速度監視部14bへの出力は依然として遮断されている。
こうして乗りかご4が所定の上方終端位置よりも上昇して最上階に着くと、今度は最下階へと向けて下降を始める。そして、乗りかご4が所定の上方終端位置に差しかかると、まず、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aを乗りかご4の遮蔽板17が遮り、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aからの出力が遮断される。次いで、遮蔽板17が第2の上方位置検出センサ(TPB)16bを遮り、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの両方が遮蔽板17により遮られた状態となる。この状態では、乗りかご4が所定の上方終端位置にあり、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの双方からの出力が遮断されている。
すると、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bからの出力が遮断されたことに伴い、第2の上方側リレー(UPB)21bが釈放される。第2の上方側リレー(UPB)21bが釈放されると、第2の上方側常閉接点25bが閉成されるため、第3の上方側リレー(UPC)21cが励磁される。
そして、乗りかご4が下降を続けると、まず、遮蔽板17は第1の上方位置検出センサ(TPA)16aを遮らなくなり、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aからの出力が再開される。第3の上方側リレー(UPC)21cは励磁されており第3の上方側常開接点24cは閉成されていることから、第1の上方位置検出センサ(TPA)16aの出力が再開されると、第1の上方側リレー(UPA)21aが励磁される。第1の上方側リレー(UPA)21aが励磁されると、第1の上方側常開接点24aが閉成され第1の上方側常閉接点25aが開放される。従って、第1の上方側リレー(UPA)21aは自己保持された状態となる。
ここで、第1の上方側常閉接点25aが開放されても、第3の上方側常開接点24cは閉成されているため、第3の上方側リレー(UPC)21cは励磁された状態が維持される。この状態においては、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から過速度監視部14bへの出力は依然として遮断されている。従って、過速度監視部14bにおいては、乗りかご4が上方終端位置にあると認識した状態が維持されている。
さらに乗りかご4が下降すると、遮蔽板17は第2の上方位置検出センサ(TPB)16bも遮らなくなり、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bからの出力も再開される。第3の上方側リレー(UPC)21cは励磁されており第3の上方側常開接点24cは閉成されていることから、第2の上方位置検出センサ(TPB)16bの出力が再開されると、第2の上方側リレー(UPB)21bが励磁される。第2の上方側リレー(UPB)21bが励磁されると、第2の上方側常開接点24bが閉成され第2の上方側常閉接点25bが開放される。従って、第2の上方側リレー(UPB)21bも自己保持された状態となる。
第2の上方側常閉接点25bが開放されると、第3の上方側リレー(UPC)21cが釈放される。第3の上方側リレー(UPC)21cが釈放されると、第3の上方側常開接点24cが開放され第3の上方側常閉接点25cが閉成される。従って、第1の上方側常開接点24a及び第2の上方側常開接点24bが閉成され、かつ、第3の上方側常閉接点25cも閉成されるため、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から過速度監視部14bへと信号が出力された状態となる。
こうして、乗りかご4が上方終端位置から下降して離れると、上方位置検出センサ整合性チェック回路19から信号が出力されるようになる。従って、過速度監視部14bは、この上方位置検出センサ整合性チェック回路19からの信号出力をもって、乗りかご4が上方終端位置から下降して離れたことを認識することができる。そして、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の双方から出力がある状態となる。過速度監視部14bは、この出力の状況から乗りかご4は上方及び下方の終端位置の中間にあると認識する。
最下階から一度最上階まで走行した乗りかご4が、再度、所定の下方終端位置に差しかかると、乗りかご4の遮蔽板17が、まず、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bを遮る。すると、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力が遮断され、それまで励磁されていた第2の下方側リレー(LWB)20bが釈放される。第2の下方側リレー(LWB)20bが釈放されると、第2の下方側常開接点22bが開放されるため、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断される。
そして、乗りかご4が所定の下方終端位置に達して、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aも遮蔽板17により遮られると、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力も遮断される。すると、励磁されていた第1の下方側リレー(LWA)20aが釈放される。第1の下方側リレー(LWA)20aが釈放されると、第1の下方側常閉接点23aが閉成するため、第3の下方側リレー(LWC)20cが励磁される。
乗りかご4がさらに下降して、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bが遮蔽板17により遮られなくなると、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力が再開されて第2の下方側リレー(LWB)20bが励磁される。第2の下方側リレー(LWB)20bが励磁されると第2の下方側常閉接点23bが開放されるため、第3の下方側リレー(LWC)20cが釈放される。
そして、乗りかご4が下降を続け、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aが遮蔽板17により遮られなくなると、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力が再開される。しかし、この時点では第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁されていないため、第3の下方側常開接点22cは開放されている。従って、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力が再開されても、第1の下方側リレー(LWA)20aは励磁されない。このため、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断された状態が維持される。
こうして乗りかご4が下方終端位置を過ぎ最下階に着いた後、再び乗りかご4が上昇を始めると、まず、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aが遮蔽板17により遮られる。そして、続けて第2の下方位置検出センサ(BTB)15bも遮蔽板17により遮られて、第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bの双方からの出力が遮断されると、第3の下方側リレー(LWC)20cが励磁される。
この第3の下方側リレー(LWC)20cが励磁された状態で、乗りかご4が上昇して第1の下方位置検出センサ(BTA)15aが遮蔽板17により遮られなくなり、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力が再開されると、第1の下方側リレー(LWA)20aが励磁され自己保持される。また、さらに乗りかご4が上昇して第2の下方位置検出センサ(BTB)15bも遮蔽板17により遮られなくなり、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力も再開されると、第2の下方側リレー(LWB)20bも励磁され自己保持される。
この第2の下方側リレー(LWB)20bが励磁された段階で、遮断されていた下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力が再開される。このように、乗りかご4が所定の下方終端位置を過ぎ最下階に着いてから、上昇して再び下方終端位置より上方に通過するまでの間は、上方位置検出センサ整合性チェック回路19からのみ信号が出力され、下方位置検出センサ整合性チェック回路18は信号が出力されない。過速度監視部14bは、この出力の状況から乗りかご4が下方終端位置にあると認識する。
そして、乗りかご4が下方終端位置より上方に移動すると、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からの出力が再開されて、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の双方から出力がある状態となるため、過速度監視部14bは、乗りかご4が上方及び下方の終端位置の中間にあると認識する。
その後、乗りかご4が上昇して上方終端位置に到達すると、上方位置検出センサ整合性チェック回路19からの出力が遮断されて、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からのみ信号が出力されている状態となり、過速度監視部14bは、乗りかご4が上方終端位置にあると認識する。そして、乗りかご4が下降して上方終端位置より下方にくると、上方位置検出センサ整合性チェック回路19からの出力が再開されるため、過速度監視部14bは、乗りかご4が上方及び下方の終端位置の中間にあると認識する。
このように、電源投入後に一度乗りかご4を最下階から最上階へと運転して、遮蔽板17により第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15b、並びに、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bを一度遮らせることによって、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の動作状態をリセットする。そして、これらの整合性チェック回路の出力に基づいて、過速度監視部14bは乗りかご4の位置を認識する。
すなわち、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からのみ出力があり、上方位置検出センサ整合性チェック回路19からの出力がない場合には、過速度監視部14bは乗りかご4が上方終端位置にあると認識する。また、逆に、上方位置検出センサ整合性チェック回路19からのみ出力があり、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からの出力がない場合には、過速度監視部14bは乗りかご4が下方終端位置にあると認識する。そして、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の両方から出力がある場合には、過速度監視部14bは乗りかご4が中間位置にあると認識する。
なお、以上のように、電源投入後に一度乗りかご4を終端階から反対側の終端階へと運転して、遮蔽板17により各位置検出センサの全てを遮るまでは、乗りかご4が中間位置にあるとは認識されずに、乗りかご4が終端位置にあるというふうに認識されている。そこで、電源投入後に乗りかご4が一度両終端階を往復するまでは、運行制御部14aは乗りかご4の最高速度を、定格速度ではなく緩衝器(バッファ)に対応した速度(以下、「バッファ対応速度」という)に設定しておく必要がある。
図3のフロー図は、この電源投入時の運行制御部14aにおける処理の流れを示すものである。
電源が投入されると、まず、ステップS1において、運行制御部14aはかご呼び又は乗場呼びが登録されているか否かについて確認する。そして、かご呼び又は乗場呼びが登録されていた場合には、ステップS2において最高速度をバッファ対応速度に設定した上で、ステップS3において運行制御部14aは当該登録されている呼びに応答して乗りかご4を走行させる。
ステップS1でかご呼び又は乗場呼びが登録されていなかった場合、あるいは、ステップS3で呼びに応答して乗りかご4を走行させた後は、ステップS4へと進む。このステップS4においては、運行制御部14aは乗りかご4が最下階に停止していか否かについて確認する。乗りかご4が最下階に停止していた場合にはステップS5へと進み、運行制御部14aはバッファ対応速度で乗りかご4を最上階へと走行させる。そして、続くステップS6において、運行制御部14aはかご呼び又は乗場呼びが登録されているか否かについて確認する。
このステップS6において、かご呼び又は乗場呼びが登録されていなかった場合には、ステップS7において運行制御部14aはバッファ対応速度で乗りかご4を最下階へと走行させた後、ステップS8において最高速度を定格速度に設定し、一連の処理は終了する。一方、ステップS6において、かご呼び又は乗場呼びが登録されていた場合には、ステップS9において運行制御部14aは当該登録されていた呼びに応答して乗りかご4を走行させる。
そして、続くステップS10において、運行制御部14aは乗りかご4が最下階に停止しているか否かを確認し、乗りかご4が最下階に停止していた場合には、ステップS8へと進み最高速度を定格速度に設定し、一連の処理は終了する。一方、乗りかご4が最下階に停止していなかった場合には、ステップS6へと戻る。
一方、ステップS4において、乗りかご4が最下階に停止していなかった場合にはステップS11へと進む。そして、運行制御部14aは、ステップS11において乗りかご4が最上階に停止しているか否かを確認し、乗りかご4が最上階に停止していなかった場合には、ステップS12において乗りかご4が中間階に停止していてか否かを確認する。ステップS11において乗りかご4が最上階に停止していた場合、あるいは、ステップS12において乗りかご4が中間階に停止していた場合には、ステップS13へと進む。
ステップS13においては、運行制御部14aはバッファ対応速度で乗りかご4を最下階へと走行させる。そして、続くステップS14において、運行制御部14aはかご呼び又は乗場呼びが登録されているか否かについて確認する。このステップS14において、かご呼び又は乗場呼びが登録されていなかった場合には、ステップS15において運行制御部14aはバッファ対応速度で乗りかご4を最上階へと走行させた後、ステップS8において最高速度を定格速度に設定し、一連の処理は終了する。
一方、ステップS14において、かご呼び又は乗場呼びが登録されていた場合には、ステップS16において運行制御部14aは当該登録されていた呼びに応答して乗りかご4を走行させる。そして、続くステップS17において、運行制御部14aは乗りかご4が最上階に停止しているか否かを確認し、乗りかご4が最上階に停止していた場合には、ステップS8へと進み最高速度を定格速度に設定し、一連の処理は終了する。一方、乗りかご4が最上階に停止していなかった場合には、ステップS14へと戻る。
以上説明したように、この実施の形態に係る終端階強制減速装置は、下方終端及び上方終端にそれぞれ2つずつの位置検出センサを設け、これら位置検出センサの出力を整合性チェック回路を介して過速度監視部14bに入力するようにすることにより、乗りかご4が所定の終端位置にあるか否かを認識するものである。このように構成された終端階強制減速装置において、同じ終端側に設置された2つの位置検出センサのうちのいずれか一方に異常が発生した場合における、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19の動作を示すのが、図4から図7である。
まず、図4に、2つの下方位置検出センサのうち第1の下方位置検出センサ(BTA)15aにON故障、すなわち、ずっと信号が出力され続けてしまう故障、が発生した場合を示す。なお、ここでは、電源投入後、乗りかご4が最下階から最上階まで運転された後に故障が発生したと仮定する。従って、電源投入後、乗りかご4が最下階から最上階まで運転され、その後最上階から所定の下方終端位置の手前まで乗りかご4が下降するまでは図2と同様であり、その説明は省略する。
乗りかご4が、所定の下方終端位置に差しかかると、乗りかご4の遮蔽板17が、まず、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bを遮る。すると、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力が遮断され、それまで励磁されていた第2の下方側リレー(LWB)20bが釈放される。第2の下方側リレー(LWB)20bが釈放されると、第2の下方側常開接点22bが開放されるため、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断される。
次に、乗りかご4が所定の下方終端位置に達して、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aも遮蔽板17により遮られる。しかし、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aはON故障しているため、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力は遮断されずに継続される。このため、第1の下方側リレー(LWA)20aは励磁された状態が維持される。従って、第1の下方側常閉接点23aは開放されたままであり、第3の下方側リレー(LWC)20cが励磁されることはない。
乗りかご4がさらに下降して、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bが遮蔽板17により遮られなくなると、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力が再開される。しかし、第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁されていないため、第3の下方側常開接点22cは開放されており、第2の下方側リレー(LWB)20bは励磁されない。
このように、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aがON故障すると、遮蔽板17により第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bが遮られた際に、第1の下方側リレー(LWA)20aが励磁されたままになり、第2の下方側リレー(LWB)20b及び第3の下方側リレー(LWC)20cは励磁されなくなる。この事情は、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過する際も同様である。従って、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過しても、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から信号が出力されることがない。
すなわち、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aがON故障した場合であっても、乗りかご4が所定の下方終端位置にまで下降した場合には、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断される。このため、過速度監視部14bは、乗りかご4が下方終端位置にあることを認識することが可能である。ただし、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過しても、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からは信号が出力されないため、過速度監視部14bは乗りかご4が下方終端位置にあると認識したままになる。
この状態は、過速度監視部14bによって乗りかご4の位置が誤認識されていることを意味する。しかし、この誤認識は、危険側ではなく安全側に認識している。つまり、エレベーターの最高速度が定格速度より遅いバッファ対応速度に設定された状態が継続することになるため、安全性を確保することが可能である。
図5は、2つの下方位置検出センサのうち第2の下方位置検出センサ(BTB)15bにON故障が発生した場合を示すものである。ここでも図4の場合と同様に、電源投入後、乗りかご4が最下階から最上階まで運転された後に故障が発生したと仮定する。従って、電源投入後、乗りかご4が最下階から最上階まで運転され、その後最上階から所定の下方終端位置の手前まで乗りかご4が下降するまでは図2と同様である。
この場合は、遮蔽板17により第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bが遮られた際に、第2の下方側リレー(LWB)20bが励磁されたままになり、第1の下方側リレー(LWA)20a及び第3の下方側リレー(LWC)20cが励磁されなくなる。従って、先の第1の下方位置検出センサ(BTA)15aがON故障した場合と同様、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過しても、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からは信号が出力されない。
すなわち、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bがON故障した場合であっても、乗りかご4が所定の下方終端位置にまで下降した場合には、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断される。このため、過速度監視部14bは、乗りかご4が下方終端位置にあることを認識することが可能である。そして、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過しても、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からは信号が出力されないため、過速度監視部14bは乗りかご4が下方終端位置にあると認識したままになる。従って、安全側に乗りかご4の位置を認識するようになるため、先の第1の下方位置検出センサ(BTA)15aがON故障した場合と同様に、安全性を確保しつつ、乗りかご4が所定の下方終端位置にまで下降したことを認識することが可能である。
図6に、2つの下方位置検出センサのうち第1の下方位置検出センサ(BTA)15aにOFF故障、すなわち、信号が出力されなくなってしまう故障、が発生した場合を示す。ここでも先の場合と同様に、電源投入後、乗りかご4が最下階から最上階まで運転された後に故障が発生したと仮定する。従って、電源投入後、乗りかご4が最下階から最上階まで運転され、その後最上階から所定の下方終端位置の手前まで乗りかご4が下降するまでは図2と同様である。
乗りかご4が、所定の下方終端位置に差しかかると、乗りかご4の遮蔽板17が、まず、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bを遮る。すると、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力が遮断され、それまで励磁されていた第2の下方側リレー(LWB)20bが釈放される。第2の下方側リレー(LWB)20bが釈放されると、第2の下方側常開接点22bが開放されるため、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断される。
次に、乗りかご4が所定の下方終端位置に達して、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aも遮蔽板17により遮られると、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力も遮断される。すると、励磁されていた第1の下方側リレー(LWA)20aが釈放される。第1の下方側リレー(LWA)20aが釈放されると、第1の下方側常閉接点23aが閉成するため、第3の下方側リレー(LWC)20cが励磁される。
その後、乗りかご4が下降すると、第2の下方位置検出センサ(BTB)15b及び第1の下方位置検出センサ(BTA)15aは遮蔽板17により遮られなくなる。この際、第2の下方位置検出センサ(BTB)15bからの出力は再開されるが、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aはOFF故障しているため、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aからの出力は以降において再開されることはない。
従って、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aがOFF故障すると、第1の下方側リレー(LWA)20aは励磁されなくなる。よって、第1の下方側常開接点22aは開放されたままであるので、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過しても、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から信号が出力されなくなる。
すなわち、第1の下方位置検出センサ(BTA)15aがOFF故障した場合であっても、乗りかご4が所定の下方終端位置にまで下降した場合には、下方位置検出センサ整合性チェック回路18から過速度監視部14bへの出力は遮断される。このため、過速度監視部14bは、乗りかご4が下方終端位置にあることを認識することが可能である。そして、乗りかご4が最下階から上昇して下方終端位置を通過しても、下方位置検出センサ整合性チェック回路18からは信号が出力されないため、過速度監視部14bは乗りかご4が下方終端位置にあると認識したままになる。従って、安全側に乗りかご4の位置を認識するようになるため、先のON故障の場合と同様に、安全性を確保しつつ、乗りかご4が所定の下方終端位置にまで下降したことを認識することが可能である。
なお、図7に示す第2の下方位置検出センサ(BTB)15bにOFF故障が発生した場合も、詳細な説明は省略するが同様である。
また、以上は第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15bのうちのいずれか一方が故障した場合について説明したが、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16bのいずれか一方が故障した場合についても同様である。
以上のように構成されたエレベーターの終端階強制減速装置は、乗りかご4が昇降路の終端から所定の距離以内の位置にあるとき、すなわち、乗りかごが、下方終端位置よりも下方終端側又は上方終端位置よりも上方終端側にある場合に、乗りかご4の速度が予め設定された所定の速度以上のときに、乗りかご4を減速させるための制動指令を過速度監視部14bが出力するものである。
そして、乗りかご4に設けられた動作板であるところの遮蔽板17を検出する2つの位置検出センサ(第1の下方位置検出センサ(BTA)15a及び第2の下方位置検出センサ(BTB)15b、又は、第1の上方位置検出センサ(TPA)16a及び第2の上方位置検出センサ(TPB)16b)が昇降路1内に、乗りかご4の昇降経路に沿って並設されている。
そして、2つの位置検出センサの両者の出力に基づいて、前記両者の出力が整合している場合に、自身からの出力を反転させる整合性チェック回路を備え、過速度監視部14bは、整合性チェック回路からの出力に基づいて、乗りかご4が昇降路1の終端から所定の距離以内の位置にあるか否かを認識するものである。
ここで、2つの位置検出センサの両者の出力が整合している状態とは、例えば図2に示すように、両者の一方からの出力が遮断されれば続けて他方からの出力も遮断され、両者の一方からの出力が再開されれば続けて他方からの出力も再開される状態である。このように両者からの出力が整合している場合には、整合性チェック回路自身からの出力を反転させる、すなわち、整合性チェック回路から信号が出力されている場合にはこの出力を遮断し、整合性チェック回路からの出力が遮断されている場合には出力を再開する。
このため、カムを用いることなく乗りかごが終端位置にあることを検出でき、据付調整を簡素化して据付調整に必要な時間を短縮することが可能である。また、この際、2つの位置検出センサと整合性チェック回路とを用いることにより、位置検出センサ自体には故障検出機能を設けることなく高い信頼性を確保することができる。また、さらに、カムを用いていないことから、機器の製造等に必要な費用を低く抑えることが可能である。
また、さらに、整合性チェック回路は、2つの位置検出センサの両者のうちの少なくとも一方から作動板を検出した旨の出力なされており、かつ、前記両者の出力が整合していない場合に、過速度監視部14bにおいて乗りかご4が昇降路1の終端から前記所定の距離以内の位置にあると認識される出力を行う、すなわち、出力を遮断するものである。
ここで、2つの位置検出センサの両者の出力が整合していない(不整合である)状態とは、例えば図4から図7に示すように、両者の一方からの出力が遮断されたにも関わらず他方からの出力が遮断されない状態や、逆に両者の一方からの出力が再開されたにも関わらず他方からの出力が再開されない状態である。こういった不整合が発生した場合には、整合性チェック回路からの出力は遮断され、過速度監視部14bは乗りかご4が上下の終端位置にあると認識する。
このため、2つある位置検出センサの一方に異常が発生した場合であっても、安全側に判定して安全性を確保しつつ、乗りかごが終端位置にまで下降したことを認識することが可能である。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2に係るもので、エレベーターの終端階強制減速装置の全体構成を説明する図である。
実施の形態1は、前述したように、電源投入時に位置検出センサ整合性チェック回路の動作状態をセッティングするため、一度乗りかごを終端階から反対側の終端階へと運転して、遮蔽板により各位置検出センサの全てを一度遮らせる必要があった。これは、停電等によって電源が遮断された後の復電時においても同様である。すなわち、停電等によって電源が遮断されると、位置検出センサ整合性チェック回路のリレーの励磁がすべて解除されてしまう。そして、復電時には一度乗りかごを終端階から反対側の終端階へと運転しなければ、正常に乗りかごの位置を認識できない。
そこで、ここで説明する実施の形態2は、停電等により電源が遮断された場合に、位置検出センサ整合性チェック回路における電源が遮断される直前のリレーの作動状態を保持させるためのバッテリーを備えるようにしたものである。
すなわち、図8に示すように、下方位置検出センサ整合性チェック回路18及び上方位置検出センサ整合性チェック回路19には、バッテリー26が接続されている。停電等により電源が遮断された場合には、このバッテリー26からこれらの位置検出センサ整合性チェック回路に電力が供給される。そして、このバッテリー26から供給される電力により位置検出センサ整合性チェック回路の各リレーの作動(励磁)状態が保持される。
なお、他の構成及び動作については実施の形態1と同様であって、その詳細説明は省略する。
以上のように構成されたエレベーターの終端階強制減速装置においては、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、停電等によって電源が遮断された場合であっても、位置検出センサ整合性チェック回路のリレーの作動状態を保持することができ、復電時した際に一度乗りかごを終端階から反対側の終端階へと運転することなく、乗りかごの位置を正常に認識することが可能である。
この発明は、昇降路の終端から所定の距離以内の位置にあるときの乗りかごの速度が、予め設定された所定の速度に達すると、乗りかごを減速させるための制動指令を出力する過速度監視部を有するエレベーターの終端階強制減速装置に利用できる。
1 昇降路
2 機械室
3 ピット
4 乗りかご
5 釣合い重り
6 巻上機
6a 駆動シーブ
6b ブレーキ
7 主ロープ
8 調速機
9 張り車
10 調速機ロープ
11 速度検出器
11a 速度検出信号
12 かご緩衝器
13 重り緩衝器
14 制御盤
14a 運行制御部
14b 過速度監視部
15a 第1の下方位置検出センサ(BTA)
15b 第2の下方位置検出センサ(BTB)
16a 第1の上方位置検出センサ(TPA)
16b 第2の上方位置検出センサ(TPB)
17 遮蔽板
18 下方位置検出センサ整合性チェック回路
19 上方位置検出センサ整合性チェック回路
20a 第1の下方側リレー(LWA)
20b 第2の下方側リレー(LWB)
20c 第3の下方側リレー(LWC)
21a 第1の上方側リレー(UPA)
21b 第2の上方側リレー(UPB)
21c 第3の上方側リレー(UPC)
22a 第1の下方側常開接点
22b 第2の下方側常開接点
22c 第3の下方側常開接点
23a 第1の下方側常閉接点
23b 第2の下方側常閉接点
23c 第3の下方側常閉接点
24a 第1の上方側常開接点
24b 第2の上方側常開接点
24c 第3の上方側常開接点
25a 第1の上方側常閉接点
25b 第2の上方側常閉接点
25c 第3の上方側常閉接点
26 バッテリー

Claims (4)

  1. レベーターの昇降路内に昇降自在に配置された乗りかごと、
    前記乗りかごが前記昇降路の終端から所定の距離以内の位置にあるときの前記乗りかごの速度が、予め設定された所定の速度以上の場合に、前記乗りかごを減速させるための制動指令を出力する過速度監視部と、を有するエレベーターの終端階強制減速装置において、
    前記乗りかごに設けられた作動板と、
    前記昇降路内に、前記乗りかごの昇降経路に沿って並設され、前記作動板を検出する2つの位置検出センサと、
    前記2つの位置検出センサの両者の出力に基づいて、前記両者の出力が整合している場合に、自身からの出力を反転させる整合性チェック回路と、を備え、
    前記整合性チェック回路は、前記両者のうちの少なくとも一方から前記作動板を検出した旨の出力がなされており、かつ、前記両者の出力が整合していない場合に、前記過速度監視部において前記乗りかごが前記昇降路の終端から前記所定の距離以内の位置にあると認識される出力を行い、
    前記過速度監視部は、前記整合性チェック回路からの出力に基づいて、前記乗りかごが前記昇降路の終端から前記所定の距離以内の位置にあるか否かを認識することを特徴とするエレベーターの終端階強制減速装置。
  2. 記整合性チェック回路は、エレベーターの電源投入時の初期状態が、前記過速度監視部において前記乗りかごが前記昇降路の終端から前記所定の距離以内の位置にあると認識される出力を行うものであることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの終端階強制減速装置。
  3. 前記乗りかごの運行を制御する運行制御部を備え、
    前記運行制御部は、エレベーターの電源投入時に、前記乗りかごの最高速度を前記所定の速度以下に設定することを特徴とする請求項に記載のエレベーターの終端階強制減速装置。
  4. 前記運行制御部は、エレベーターの電源投入後に自動的に前記乗りかごを上下の終端階間で往復運転させた後、前記乗りかごの最高速度を定格速度に設定することを特徴とする請求項に記載のエレベーターの終端階強制減速装置。
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