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JP5536422B2 - 貨物自動車用荷台昇降装置、およびこれを備える貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車用荷台昇降装置、およびこれを備える貨物自動車 Download PDF

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JP5536422B2 JP2009263983A JP2009263983A JP5536422B2 JP 5536422 B2 JP5536422 B2 JP 5536422B2 JP 2009263983 A JP2009263983 A JP 2009263983A JP 2009263983 A JP2009263983 A JP 2009263983A JP 5536422 B2 JP5536422 B2 JP 5536422B2
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Description

本発明は、貨物を積み下ろすための荷台を自車両の後方に降ろした位置まで移動させて、貨物の積み下ろしを容易に行えるようにする貨物自動車用荷台昇降装置、および、これを備えた貨物自動車に関する。
この種の貨物自動車としては、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。同文献に記載の技術では、後方に向けて傾斜可能なリフトフレームをシャシフレーム上に備えており、このリフトフレーム上に、ローラに案内されてリフトフレーム上をスライド移動可能な荷台(ボデー)が設けられている。
この荷台には、その前端に、駆動用のスプロケットおよびアイドラが設けられ、これにチェーンが巻回されている。そして、このチェーンの一端が、上記リフトフレーム前端に固定され、他端がリフトフレーム後端に固定されて、リフトフレームの全域に亘って張設されている。そして、上記駆動用のスプロケットが油圧モータによって駆動されるとスプロケットがチェーンに沿って走行されるようになっており、これにより、リフトフレームの全体に渡って荷台がスライド移動する。特に、このリフトフレームは、その後端側に斜め下方に屈曲した屈曲部を有し、荷台をリフトフレームの屈曲部に沿って下降させることによって、荷台を地上にほぼ水平状態に降ろすことができる。
特開平05−338485号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、荷台をチェーン駆動によって移動させるようになっているので、例えば小石等の異物がチェーンに噛み込むことによって作動不良を起こすおそれがある。また、チェーンは使用により延びが生じるため、頻繁にメンテナンスをする必要がある。さらに、このチェーンは、リフトフレームの全域に亘って張設されているので、チェーンが断裂して故障する可能性もある。しかも、駆動時には、チェーンとスプロケットとの接触により比較的に大きな作動音が発生する。そのため、例えば夜間の住宅地等、静かさが求められる状況では使用できない場合もある。
ここで、チェーンを用いないで、例えば複数の油圧シリンダを用いて荷台を移動させようとする場合、同文献でのチェーンによる駆動部分を、単に油圧シリンダに置き換えることは難しい。
なぜなら、チェーンによる駆動であれば、荷台を後方に向けてスライド移動させつつ傾斜させ、さらに、その荷台を地上にほぼ水平状態に降ろすという回動運動を含む複雑な運動をさせた場合であっても、チェーンが自在に屈曲することによってスライド移動および回動による傾斜に応じて移動する支点の位置に追従可能なのに対し、複数の油圧シリンダを用いた場合には、支点自体が移動してしまうと複数の油圧シリンダ相互を単純に連結することができないからである。
また、油圧シリンダは、荷台の格納時には荷台の下に収容されるので、荷台の長さ以内の長さに収めなければならない。そのため、このような制約条件の下では、油圧シリンダのストロークも自ずと制限される。そして、特に、荷台を自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させるような仕様の荷台昇降装置においては、スライド移動量が多く(長く)なるため、油圧シリンダを採用して荷台を自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させることは困難であった。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、荷台を自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させるような仕様の荷台昇降装置であっても、チェーンを用いることに起因する作動不良や故障を解消し、また、メンテナンスを簡素化可能であり、さらに、作動音を低減し得る貨物自動車用荷台昇降装置およびこれを備えた貨物自動車を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち第一の発明は、荷台を自車両の後方に降ろして貨物を積載するとともに、その積載した貨物を、前記荷台を格納して運搬する貨物自動車に用いられ、油圧シリンダとしては2本の油圧シリンダを限って用いて前記荷台をシャシフレーム上に格納した格納位置から前記シャシフレームの後端よりも荷台前端が自車両前後方向の後方まで移動され且つ荷台全体が地上と略水平となる位置まで降ろした乗込位置まで移動させる移動機構を備える荷台昇降装置であって、前記移動機構は、前記シャシフレーム上に車両前後方向に沿って付設されたガイドレールと、そのガイドレールに沿っ自車両前後方向に移動および上下方向に傾斜可能且つ前記荷台の自車両前後方向の全移動範囲に亘って当該荷台を支持しつつ自身に沿ってスライド移動させる移動フレームと、前記2本の油圧シリンダとして、そのチューブの途中部分が枢支されたセンタトラニオン構造をもつ前方シリンダおよび後方シリンダとを備え、前記ガイドレールは、その前端部および後端部を下方に向けて湾曲加工されて車両前方側から順に前方傾斜部、水平部および後方傾斜部を有して構成されており、前記移動フレームは、車両前後方向に離間した一対の前側ローラおよび後側ローラを備え、前記後側ローラは、前記前側ローラよりも前記格納位置では車両上下方向での上方に位置し、この一対の前側ローラおよび後側ローラにより前記ガイドレールに沿ってスライド移動可能であり、前記前方シリンダは、そのロッド先端が前記シャシフレーム側の前方の位置に枢支されるとともに、そのチューブの途中部分が前記移動フレームの中間部に枢支されており、前記後方シリンダは、そのロッド先端が前記荷台の後部に枢支されるとともに、そのチューブの途中部分が前記移動フレームの後端部に枢支されており、前記格納位置にあっては、前記前方シリンダおよび前記後方シリンダが短縮されて、前記移動フレームは前記前側ローラが前方傾斜部で支持されるとともに前記後側ローラが前記水平部で支持されて前記移動フレームが前記シャシフレーム上で水平とされ、これに伴い、前記移動フレーム上の前記荷台が水平とされ、前記乗込位置にあっては、前記前方シリンダおよび前記後方シリンダが伸長されて、前記移動フレームは前記前側ローラが前記水平部で支持されるとともに前記後側ローラが前記後方傾斜部で支持されて前記移動フレームの後方が下方に向けて後傾され、これに伴い、前記移動フレーム上の前記荷台が地上方向に降ろされることを特徴としている。
第一の発明に係る貨物自動車用荷台昇降装置によれば、前方シリンダおよび後方シリンダが、そのチューブの途中部分が枢支されたセンタトラニオン構造であり、前方シリンダは、そのロッド先端がシャシフレーム前部に枢支されるとともに、そのチューブの途中部分が移動フレームの中間部に枢支され、後方シリンダは、そのロッド先端が荷台後部に枢支されるとともに、そのチューブの途中部分が移動フレームの後部に枢支されているので、荷台を移動させる機構が、スライド移動や回動に応じて支点が移動するような動きに対しても、その動きに対して複数の油圧シリンダの傾動姿勢を追従させる自由度を比較的に大きく得られる。
そして、チューブの途中部分を枢支したセンタトラニオン構造の採用により、前方シリンダおよび後方シリンダの各チューブの後端までロッドストロークとして使うことができる。そのため、荷台をシャシフレーム上に格納した位置から自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させる上で必要な移動量(ロッドストローク)を確保することができる。したがって、チェーンを用いずに、複数の油圧シリンダを用いて荷台を移動させることが可能である。そして、チェーンを用いずに、複数の油圧シリンダを用いて荷台を移動させているので、上述のように、チェーンを用いることに起因する作動不良や故障を解消し、また、メンテナンスを簡素化可能であり、さらに、作動音を低減することができる。
また、本発明のうち第二の発明は、荷台を自車両の後方に降ろして貨物を積載するとともに、その積載した貨物を、前記荷台を格納して運搬するための貨物自動車であって、前記荷台をシャシフレーム上に格納した格納位置から前記シャシフレームの後端よりも荷台前端が自車両前後方向の後方まで移動され且つ荷台全体を地上と略水平となる位置まで降ろした乗込位置まで移動可能な移動機構を有する荷台昇降装置を備え、当該荷台昇降装置として、第一の発明に係る貨物自動車用荷台昇降装置が装備されていることを特徴としている。
第二の発明に係る貨物自動車によれば、第一の発明に係る貨物自動車用荷台昇降装置が装備されているので、チェーンを用いずに、油圧シリンダを用いて荷台をシャシフレーム上に格納した位置から自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させることができる。したがって、チェーンを用いることに起因する作動不良や故障を解消し、また、メンテナンスを簡素化可能であり、さらに、作動音を低減することができる。
上述のように、本発明によれば、チェーンを用いることに起因する作動不良や故障を解消し、また、メンテナンスを簡素化可能であり、さらに、作動音を低減し得る貨物自動車用荷台昇降装置およびこれを備えた貨物自動車を提供することができる。
本発明に係る貨物自動車用荷台昇降装置を備える貨物自動車の一実施形態の車両運搬車の側面図である。なお、同図は走行状態における荷台の格納位置を示している。 図1の荷台昇降装置の移動機構の部分を分解して示した図である。 荷台昇降装置の横断面図((a)〜(d))であり、同図(a)は図1でのA部の横断面図、以下同様に、(b)はB部の横断面図、(c)はC部の横断面図、(d)はD部の横断面図である。 第一実施形態の荷台昇降装置およびこれを備える車両運搬車の動作を説明する図((a)〜(f))であり、同図(a)は荷台のスライド移動初期姿勢を示し、また、同図(b)は移動フレームが後退した傾斜初期姿勢を示し、(c)は移動フレームが更に後退した状態を示し、(d)は荷台の最大スライド移動姿勢を示し、(e)は、移動フレームが更に後退した荷台の傾斜中期姿勢を示し、(f)はその後更に、移動フレームが後退して荷台が傾斜して、荷台を自車両の後方に地上まで降ろした乗込位置を示している。 図1の荷台昇降装置の部分を模式的に示した図である。 図4(a)の状態の荷台昇降装置の部分を模式的に示した図である。 図4(b)の状態の荷台昇降装置の部分を模式的に示した図である。 図4(c)の状態の荷台昇降装置の部分を模式的に示した図である。 図4(e)の状態の荷台昇降装置の部分を模式的に示した図である。 図4(f)の状態の荷台昇降装置の部分を模式的に示した図である。
以下、本発明に係る貨物自動車の一実施形態の車両運搬車について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1に示すように、この車両運搬車1は、そのシャシフレーム2上に荷台3を備えている。この荷台3は、その前部に、いわゆる鳥居5が一体に設けられており、また、荷台3の後部には、後煽り4が装備されている。この後煽り4は、自車両前後方向に回動可能に取付けられており、同図に示す垂直な閉じ位置、および後方に回動して車両を乗り入れるときのスロープとなる開き位置(図4(f)参照)のそれぞれに位置可能になっている。
また、この荷台3は、その車両幅方向両側に、荷台縦根太6をそれぞれ備えている。この荷台縦根太6は、溝形鋼状の長尺の部材であり、溝形鋼の溝側を幅方向での内側に向けて対向配置されている(図3参照)。そして、この荷台3の後端下部には、荷台3が自車両の後方に降ろされたときに地上GLに当接してスライド移動方向(自車両の前後方向でもある)への移動を補助する荷台接地ローラ50が設けられている。なお、シャシフレーム2の後端には、スライド移動される荷台3を下方から支持するための荷台受けローラ54が付設されている。
そして、図1に示すように、この車両運搬車1は、上記荷台3とシャシフレーム2との間に、荷台3の移動機構を備える荷台昇降装置10を装備している。この荷台昇降装置10は、その移動機構によって、荷台3を、シャシフレーム2上に格納した同図に示す格納位置K、およびその格納位置Kから荷台3を自車両の後方に且つ地上GLと略水平となる位置まで降ろした乗込位置N(図4(f)参照)までスライド移動可能に構成されている。これにより、この車両運搬車1は、乗込位置Nで車両を荷台3に積載するとともに、その積載した車両を、荷台3を格納位置Kに格納して運搬可能になっている。なお、荷台接地ローラ50が接地した状態であれば、積載自体は可能である。
以下、上記荷台昇降装置10についてより詳しく説明する。なお、図2は、図1の荷台昇降装置10の部分を分解して示した図であり、また、図3は荷台昇降装置各部(A〜D)の横断面図である。また、図5は、移動機構の構成の理解を容易にするためにデフォルメして模式的に示した図である。
図2および図5に示すように、この荷台昇降装置10は、シャシフレーム2上にガイドレール11が付設され、このガイドレール11上に移動フレーム20を介して荷台3が載置されている。そして、荷台3ないし移動フレーム20は、前方シリンダ30および後方シリンダ40の、二つの油圧シリンダの伸縮に応じて移動され、これにより、上述の、荷台3をシャシフレーム2上に格納した格納位置Kから自車両の後方に荷台3を降ろした乗込位置Nまで移動可能になっている。
詳しくは、シャシフレーム2上には、荷台昇降装置10を固定するための基部となるベースフレーム8が固定されている。そして、上記ガイドレール11は、このベースフレーム8上に一体に連結され、シャシフレーム2上の車両後方の位置に付設されている。
このガイドレール11は、車両幅方向両側に一対をなして付設された溝形鋼状の長尺の案内部材であり、案内溝となる溝形鋼の溝側を幅方向での内側に向けて対向配置されている(図3参照)。そして、各ガイドレール11は、その前端部および後端部を下方に向けて湾曲加工されることで、側面視が略「へ」字形をなすように形成され、これにより、その前端側(車両前方側)から順に、前方傾斜部12、水平部14、後方第一傾斜部16および後方第二傾斜部18を有して構成されている。
一方、移動フレーム20は、平面視が略梯子状(不図示)の枠体に形成され、その後方部の両側に、車両前後方向に離間した一対の前側ローラ21および後側ローラ22をそれぞれ備え、この一対の前側ローラ21および後側ローラ22により、ガイドレール11上にスライド移動可能に載置されている。ここで、前側ローラ21は、スライド方向での車両前方側に設けられるとともに、車両下方に向けて張り出す腕部の先端に取り付けられている。一方、後側ローラ22は、スライド方向での車両後方側に設けられ、前側ローラ21とは異なり、移動フレーム20部分に直接取り付けられることで、これにより、前側ローラ21よりも車両上下方向での上方に位置している。
また、これら前側ローラ21および後側ローラ22は、移動フレーム20の外側面から幅方向外側に向けて張り出しており、車両幅方向を向く支軸を介してその軸まわりに回転可能である。そして、これら前側ローラ21および後側ローラ22は、図3(b)、(c)にも示すように、上述した一対のガイドレール11の略コ字状の各溝に嵌合して転動可能に支持されており、このガイドレール11に沿って、移動フレーム20のスライド移動を円滑に案内している。
ここで、図2に示すように、格納位置Kにおいては、前側ローラ21はガイドレール11の前方傾斜部12に位置し、後側ローラ22はガイドレール11の水平部14に位置している。そのため、格納位置Kにあっては、移動フレーム20が略水平となり、荷台3の姿勢も水平に支持される。そして、後述する動作の説明でより明らかにするように、上述したガイドレール11の各傾斜部等12、14、16および18の形状に倣って前側ローラ21および後側ローラ22がスライド移動することで、移動フレーム20上の荷台3を自車両の後方に降ろす上で必要な高さまで下げるように移動および傾斜させつつ支持して、荷台3を地上にほぼ水平状態に降ろすことができるようになっている。
また、移動フレーム20は、その車両幅方向両側に一対の移動フレームレール24が固定されている。各移動フレームレール24も、溝形鋼状の長尺の案内部材であり、図2および図3(a)に示すように、荷台3の前両側に設けられた荷台前側ローラ52が転動可能に支持されており、この移動フレームレール24に沿って、荷台3のスライド移動を円滑に案内するようになっている。
さらに、この荷台昇降装置10は、上述した移動フレーム20および荷台3をスライド移動させるための駆動機構として、前方シリンダ30および後方シリンダ40を備えている。
ここで、これら前方シリンダ30および後方シリンダ40は、そのチューブの途中部分が枢支されたセンタトラニオン構造を有している。そして、前方シリンダ30は、そのロッド32の先端がシャシフレーム2の前部8aに枢支されるとともに、そのチューブ34の途中部分36が移動フレーム20の中間部20b(この例では上述した前側ローラ21の張り出す腕部の基端部)に枢支されている。また、後方シリンダ40は、そのロッド42の先端が荷台3の後部3a(この例では荷台接地ローラ52の近傍)に枢支されるとともに、そのチューブ44の途中部分46が移動フレーム20の後部20aに枢支されている。
次に、上記荷台昇降装置10およびこれを備える車両運搬車1の動作、並びに作用・効果について、図4(a)〜(f)および図5〜10等を適宜参照しつつ説明する。なお、図6〜10は、荷台昇降装置10のスライド移動機構の動作の理解を容易にするために、荷台昇降装置10の部分をデフォルメして模式的に示している。
この車両運搬車1が走行状態のときには、図1および図5に示すように、その荷台3は、シャシフレーム2上に格納された格納位置Kにある。そして、この車両運搬車1は、その荷台3を自車両の後方に降ろして、貨物として、例えば他の車両を積車する際には、図4(a)および図6に示すように、まず、後方シリンダ40を駆動してロッド42を所定量だけ伸長させる(図6の符号S1)。これにより、移動フレーム20の移動フレームレール24に沿って荷台前側ローラ52が転動しつつ荷台3が案内されて、自車両後方にスライド移動する(図6の符号M1)。
次に、図4(b)および図7に示すように、上記前方シリンダ30が所定量だけ伸長される(図7の符号S2)。これにより、この前方シリンダ30のチューブ34の枢支部36を介して移動フレーム20を後方に押すことにより、移動フレーム20の前側ローラ21および後側ローラ22がガイドレール11に沿ってスライド移動を開始する。このとき、前側ローラ21は、前方傾斜部12で支持されているため、後方に移動するにつれて移動フレーム20の前側は上方に持ち上げられる。一方、後側ローラ22は水平部14で支持されているため、移動フレーム20の後側については当初の高さのまま水平移動する。これにより、移動フレーム20全体としては、前方が持ち上げられて傾斜され、これに伴い、移動フレーム20上の荷台3も後傾を開始する。
次いで、後方に移動するにつれて移動フレーム20の前側ローラ21も前方傾斜部12から水平部14に移行するため、水平部14で支持される。そのため、図4(c)に示すように、移動フレーム20全体としては、傾斜初期姿勢のまま自車両後方に水平にスライド移動され、これとともに荷台3も更に後方に移動し、荷台接地ローラ50が地上GLに接地することで荷台3の後端が支持される。なお、荷台の途中部分は上記荷台受けローラ54(図1ないし2参照)によって支持されている。
次いで、図4(d)および図8に示すように、後方シリンダ40を駆動してそのロッド42を全伸長させる(図8の符号S3)。これにより、移動フレーム20両側の移動フレームレール24に沿って荷台前側ローラ52が転動しつつ案内されて、荷台3が荷台接地ローラ50を地上GLに接地させつつ後方にスライド移動していく(図6の符号M3)。
ここで、この車両運搬車1の荷台昇降装置によれば、模式的に示す図8からも判るように、この後方シリンダ40として、センタトラニオン構造を採用し、そのロッド42の先端が荷台3の後部3aに枢支されるとともに、そのチューブ44の枢支部46が移動フレーム20の後部20aに枢支されているので、上述したようなスライド移動や回動に応じて支点が移動するような動きに対しても、その動きに対して後方シリンダ40の傾動姿勢を追従させる自由度を比較的に大きく得られる。また、後方シリンダ40のチューブ44の枢支部46よりもチューブ44後端が張り出しているため、チューブ44後端までロッドストロークとして使うことができる。そのため、荷台3をシャシフレーム2上に格納した位置から図4(d)に示す自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させる上で必要な移動量(ロッドストローク)が確保可能である。
次いで、図4(e)および図9に示すように、上記前方シリンダ30が伸長される(図9の符号S4)。これにより、前方シリンダ30のチューブ34の枢支部36を介して移動フレーム20を後方に押すことにより、移動フレーム20の前側ローラ21および後側ローラ22がガイドレール11に沿って車両後方にスライド移動する。このとき、前側ローラ21は、水平部14で支持されているため水平移動する。一方、後側ローラ22は水平部14から後方第一傾斜部16に移行して支持されるため、移動フレーム20の後側については後方に移動するにつれて次第に後傾する(図9の符号M4)。これにより、移動フレーム20全体としては、後方が下方に向けて更に後傾され、これに伴い、移動フレーム20上の荷台3は地上GL方向に降ろされていく(図9の符号D1)。
次いで、図4(f)および図10に示すように、上記前方シリンダ30が更に伸長される(図9の符号S4)。これにより、前方シリンダ30のチューブ34の枢支部36を介して移動フレーム20を更に後方に押すことにより、移動フレーム20の前側ローラ21および後側ローラ22がガイドレール11に沿って更にスライド移動する。このとき、前側ローラ21は、水平部14にて支持されるため水平移動する。一方、後側ローラ22は後方第一傾斜部16から更に後傾の程度が大きな後方第二傾斜部18に移行するため、移動フレーム20の後側については後方に移動するにつれて更に後傾していく(図10の符号M5)。これにより、移動フレーム20全体としては、後方が下方に向けて更に後傾され、これに伴い、移動フレーム20上の荷台3は地上GL方向に更に降ろされて地上GLに対して略水平な乗込位置Nに位置することができる(図10の符号D2)。
ここで、この車両運搬車1の荷台昇降装置によれば、模式的に示す図10からも判るように、前方シリンダ30としてセンタトラニオン構造を採用し、そのロッド32の先端がシャシフレーム2の前部8aに枢支されるとともに、そのチューブ34の途中部分36が移動フレーム20の中間部20bに枢支されているので、この前方シリンダ30についても、スライド移動や回動に応じて支点が移動するような動きに対しても、その動きに対して前方シリンダ30の傾動姿勢を追従させる自由度を比較的に大きく得られている。また、前方シリンダ30のチューブ34の枢支部36よりもチューブ34後端が張り出しているため、チューブ34後端までロッドストロークとして使うことができる。そのため、荷台3をシャシフレーム2上に格納した位置から図4(f)に示す自車両の後方に降ろした位置までスライド移動させる上で必要な移動量(ロッドストローク)を確保することができる。
以上説明したように、この車両運搬車1の荷台昇降装置10によれば、前方シリンダ30および後方シリンダ40が、そのチューブ34、44の途中部分(枢支部36、46)が枢支されたセンタトラニオン構造であり、前方シリンダ30は、そのロッド32先端がシャシフレーム2の前部8aに枢支されるとともに、そのチューブ34の枢支部36が移動フレーム20の中間部20bに枢支されており、後方シリンダ40は、そのロッド42先端が荷台3の後部3aに枢支されるとともに、そのチューブ44の枢支部46が20の後端部20aに枢支されているので、荷台3を移動させる機構が、スライド移動や回動に応じて支点が移動するような動きに対しても、その動きに対して前方シリンダ30および後方シリンダ40の傾動姿勢を追従させる自由度を比較的に大きく得られる。
そして、チューブ34、44の途中部分(枢支部36、46)を枢支したセンタトラニオン構造の採用により、各チューブ34、44の後端までロッドストロークとして使うことができるため、荷台3をシャシフレーム2上に格納した格納位置Kから自車両の後方に降ろした乗込位置Nまでスライド移動させる上で必要な移動量(ロッドストローク)を確保することができる。
そのため、上記例示した特許文献1に記載の技術のようなチェーンを用いずに、複数の油圧シリンダ(前方シリンダ30および後方シリンダ40)を用いて荷台3を移動させることが可能である。そして、チェーンを用いずに、複数の油圧シリンダを用いて荷台を移動させているので、上述のように、チェーンを用いることに起因する作動不良や故障を解消し、また、メンテナンスを簡素化可能であり、さらに、作動音を低減することができる。
なお、本発明に係る貨物自動車用荷台昇降装置およびこれを備える貨物自動車は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
1 車両運搬車(貨物自動車)
2 シャシフレーム
3 荷台
4 後煽り
5 鳥居
6 荷台縦根太
8 ベースフレーム
10 荷台昇降装置
11 ガイドレール
12 前方傾斜部
14 水平部
16 後方第一傾斜部
18 後方第二傾斜部
20 移動フレーム
21 前側ローラ
22 後側ローラ
24 移動フレームレール
30 前方シリンダ
32 ロッド
34 チューブ
36 枢支部
40 後方シリンダ
42 ロッド
44 チューブ
46 枢支部
50 荷台接地ローラ
52 荷台前側ローラ
54 荷台受けローラ

Claims (2)

  1. 荷台を自車両の後方に降ろして貨物を積載するとともに、その積載した貨物を、前記荷台を格納して運搬する貨物自動車に用いられ、油圧シリンダとしては2本の油圧シリンダを限って用いて前記荷台をシャシフレーム上に格納した格納位置から前記シャシフレームの後端よりも荷台前端が自車両前後方向の後方まで移動され且つ荷台全体が地上と略水平となる位置まで降ろした乗込位置まで移動させる移動機構を備える荷台昇降装置であって、
    前記移動機構は、前記シャシフレーム上に車両前後方向に沿って付設されたガイドレールと、そのガイドレールに沿っ自車両前後方向に移動および上下方向に傾斜可能且つ前記荷台の自車両前後方向の全移動範囲に亘って当該荷台を支持しつつ自身に沿ってスライド移動させる移動フレームと、前記2本の油圧シリンダとして、そのチューブの途中部分が枢支されたセンタトラニオン構造をもつ前方シリンダおよび後方シリンダとを備え、
    前記ガイドレールは、その前端部および後端部を下方に向けて湾曲加工されて車両前方側から順に前方傾斜部、水平部および後方傾斜部を有して構成されており、
    前記移動フレームは、車両前後方向に離間した一対の前側ローラおよび後側ローラを備え、前記後側ローラは、前記前側ローラよりも前記格納位置では車両上下方向での上方に位置し、この一対の前側ローラおよび後側ローラにより前記ガイドレールに沿ってスライド移動可能であり、
    前記前方シリンダは、そのロッド先端が前記シャシフレーム側の前方の位置に枢支されるとともに、そのチューブの途中部分が前記移動フレームの中間部に枢支されており、前記後方シリンダは、そのロッド先端が前記荷台の後部に枢支されるとともに、そのチューブの途中部分が前記移動フレームの後端部に枢支されており、
    前記格納位置にあっては、前記前方シリンダおよび前記後方シリンダが短縮されて、前記移動フレームは前記前側ローラが前方傾斜部で支持されるとともに前記後側ローラが前記水平部で支持されて前記移動フレームが前記シャシフレーム上で水平とされ、これに伴い、前記移動フレーム上の前記荷台が水平とされ、
    前記乗込位置にあっては、前記前方シリンダおよび前記後方シリンダが伸長されて、前記移動フレームは前記前側ローラが前記水平部で支持されるとともに前記後側ローラが前記後方傾斜部で支持されて前記移動フレームの後方が下方に向けて後傾され、これに伴い、前記移動フレーム上の前記荷台が地上方向に降ろされることを特徴とする貨物自動車用荷台昇降装置。
  2. 荷台を自車両の後方に降ろして貨物を積載するとともに、その積載した貨物を、前記荷台を格納して運搬するための貨物自動車であって、
    前記荷台をシャシフレーム上に格納した格納位置から前記シャシフレームの後端よりも荷台前端が自車両前後方向の後方まで移動され且つ荷台全体を地上と略水平となる位置まで降ろした乗込位置まで移動可能な移動機構を有する荷台昇降装置を備え、当該荷台昇降装置として、請求項1に記載の貨物自動車用荷台昇降装置が装備されていることを特徴とする貨物自動車。
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