[go: up one dir, main page]

JP5536257B1 - 荷役車両 - Google Patents

荷役車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5536257B1
JP5536257B1 JP2013120563A JP2013120563A JP5536257B1 JP 5536257 B1 JP5536257 B1 JP 5536257B1 JP 2013120563 A JP2013120563 A JP 2013120563A JP 2013120563 A JP2013120563 A JP 2013120563A JP 5536257 B1 JP5536257 B1 JP 5536257B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lift
roller
bracket
lift roller
mast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013120563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014237510A (ja
Inventor
大介 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Nichiyu Forklift Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Nichiyu Forklift Co Ltd filed Critical Mitsubishi Nichiyu Forklift Co Ltd
Priority to JP2013120563A priority Critical patent/JP5536257B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5536257B1 publication Critical patent/JP5536257B1/ja
Publication of JP2014237510A publication Critical patent/JP2014237510A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】マストを長くすることなく、さらに、上側リフトローラーが軌道面から外れることなく、リフトブラケットの最大揚高を確保することができる荷役車両を提供する。
【解決手段】フォークリフト1は、インナーマスト20Iと、インナーマスト20Iに沿って昇降可能に設けられたリフトブラケット30と、リフトブラケット30に設けられたリフトローラー40とを備え、リフトローラー40は、リフトブラケット30の昇降に伴って、インナーマスト20Iに設けられた軌道面において転動する。リフトローラー40は、上下方向Zにおいて並べて設けられる上側リフトローラー40Uおよび下側リフトローラー40Lにより構成され、上側リフトローラー40Uが、リフトブラケット30に対して上下方向Zにおいて移動可能に設けられ、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔が可変である。
【選択図】図1

Description

本発明は、上下方向に延びるマストと、マストに沿って昇降可能に設けられたリフトブラケットと、リフトブラケットの昇降に伴って転動するリフトローラーとを備える荷役車両に関するものである。
マストに沿ってリフトブラケットを昇降させる荷役車両として、フォークリフトが知られている(例えば、特許文献1参照)。一般的に、リフトブラケットには、リフトブラケットの昇降に伴ってマストに設けられた軌道面において転動する複数のリフトローラーが設けられている。リフトローラーは、上下方向において一定の間隔をあけて設けられており、上下方向におけるリフトローラーの間隔は、大きな荷重がリフトローラーに掛からないように確保される。
ところで、リフトブラケットの最大揚高を高くするためには、マストは長いことが好ましいが、フォークリフトの全高を低くするためには、マストは短いことが好ましい。そこで、リフトブラケットの最大揚高を確保しつつフォークリフトの全高を低くするために、複数のローラーのうち上側に位置するリフトローラー(以下、「上側リフトローラー」)が軌道面から上方に外れた状態になるまでリフトブラケットを上昇させることが行われている。しかし、リフトブラケットを最大揚高まで上昇させる際に、上側リフトローラーが、軌道面から外れてマストから抜け出ることによって、マストに衝撃が生じるという問題がある。また、リフトブラケットを最大揚高から下降させる際にも、上側リフトローラーが、軌道面に乗り上げてマストに入ることによって、マストに衝撃が生じるという問題がある。
特許文献1には、上側リフトローラーがマストから抜け出る際の衝撃を小さくすることを目的として、上下一対のリフトローラーの間に配置され、かつ、軌道面に接触してスライド移動するメタルを、リフトブラケットに設けることが開示されている。しかし、メタルが摩耗した場合には、上記の衝撃を小さくすることができないという問題がある。また、メタルが軌道面に接触してスライド移動することにより、リフトブラケットが滑らかに昇降しないおそれがある。
以上のように、上側リフトローラーが軌道面から外れることに起因してマストに衝撃が生じるという問題があり、この衝撃を無くすためには、上側リフトローラーが軌道面から外れないようにする必要がある。しかしながら、上側リフトローラーが軌道面から外れないようにリフトブラケットを上昇させる構成を採用した場合において、リフトブラケットの最大揚高を確保するためには、マストを長くしなければいけないという問題がある。
特開平6−166496号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、マストを長くすることなく、さらに、上側リフトローラーが軌道面から外れることなく、リフトブラケットの最大揚高を確保することができる荷役車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の荷役車両は、上下方向に延びるマストと、前記マストに沿って昇降可能に設けられたリフトブラケットと、前記リフトブラケットに設けられたリフトローラーとを備え、前記リフトローラーが、前記リフトブラケットの昇降に伴って、前記マストに設けられた軌道面において転動する荷役車両であって、前記リフトローラーは、前記上下方向において並べて設けられる上側リフトローラーおよび下側リフトローラーにより構成され、前記上側リフトローラーが、前記リフトブラケットに対して前記上下方向において移動可能に設けられ、前記上下方向における前記上側リフトローラーと前記下側リフトローラーとの間隔が可変であることを特徴とする。
請求項2に記載の荷役車両は、請求項1に記載の荷役車両において、前記上下方向に伸縮する伸縮部材を備え、前記伸縮部材の一端が、前記リフトブラケットに対して固定され、前記伸縮部材の他端が、前記上側リフトローラーを支持することを特徴とする。
請求項3に記載の荷役車両は、請求項2に記載の荷役車両において、前記伸縮部材は、前記上下方向に収縮させる力が加えられたときに前記上下方向に伸長しようとする反力を発生させる伸縮反力機構により構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の荷役車両は、請求項2または3に記載の荷役車両において、前記上側リフトローラーの前記マストに対する上方への移動を規制するストッパーを備え、前記ストッパーが、前記伸縮部材を前記上下方向に収縮させる力を発生させることを特徴とする。
請求項5に記載の荷役車両は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の荷役車両において、前記リフトブラケットには、前記上下方向に延びるとともに、前記リフトブラケットを左右方向において貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔には、前記上側リフトローラーを回転可能に支持するローラー支持部材が挿通されていることを特徴とする。
請求項6に記載の荷役車両は、請求項5に記載の荷役車両において、前記リフトブラケットは、前記左右方向において間隔をあけて設けられる右側リフトブラケットおよび左側リフトブラケットにより構成され、前記上側リフトローラーは、前記右側リフトブラケットに設けられた右上側リフトローラーと、前記左側リフトブラケットに設けられた左上側リフトローラーとにより構成され、前記ローラー支持部材は、前記右上側リフトローラーおよび前記左上側リフトローラーを回転可能に支持することを特徴とする。
本発明によれば、マストを長くすることなく、さらに、上側リフトローラーが軌道面から外れることなく、リフトブラケットの最大揚高を確保することができる荷役車両を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る荷役車両の全体構成を簡略化して示す側面図である。 本実施形態に係るマストを示す図であって、(A)は斜視図、(B)は平面図である。 本実施形態に係る荷役車両が備えるリフトブラケットを示す図であって、(A)は斜視図、(B)および(C)は側面図である。 本実施形態に係るローラー支持部材の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る上側リフトローラーの動作を示す模式図である。 本実施形態に係るリフトブラケットを最大揚高まで上昇させた状態を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は(A)を簡略化して示す側面図である。
図面を参照しながら、本発明の荷役車両をフォークリフトに適用した実施形態を説明する。なお、図中の矢印Xで示す前後方向Xと、図中の矢印Yで示す左右方向Yと、図中の矢印Zで示す上下方向Zとは、互いに直交する方向である。
図1に示すように、荷役車両であるフォークリフト1は、車体10、マスト20、リフトブラケット30、リフトローラー40、およびフォーク50等を備える。リフトブラケット30はマスト20に沿って昇降可能に設けられており、マスト20は伸縮マストである。したがって、マスト20が伸長するとともにリフトブラケット30がマスト20に対して上昇することにより、二点鎖線で示すように、リフトブラケット30が最大揚高まで上昇する。
車体10には、オペレータ(図示略)が乗車する乗車部11と、フォークリフト1を操作するためのマンマシンインタフェースにより構成される操作部12とが設けられている。オペレータは、操作部12を用いて、リフトブラケット30とともにフォーク50を昇降させる。乗車部11の上方には、オペレータの頭部等を保護するためのヘッドガード13が設けられている。また、車体10の前方には、リフトブラケット30およびフォーク50を昇降するためのリフトシリンダ14とマスト20とが設けられている。
マスト20は、アウターマスト20Eとインナーマスト20Iとにより構成される二段マストであって、上下方向Zに延びている。インナーマスト20Iは、リフトシリンダ14が伸長することにより、アウターマスト20Eに対して上昇するように構成されている。したがって、インナーマスト20Iがアウターマスト20Eに対して上昇することにより、マスト20が伸長する。また、アウターマスト20Eとリフトブラケット30とを接続するリフトチェーン(図示略)が、インナーマスト20Iに設けられたチェーンホイール(図示略)に掛けられている。このようにして、リフトシリンダ14が伸長することにより、インナーマスト20Iがアウターマスト20Eに対して上昇すると同時に、リフトチェーンが、リフトブラケット30をインナーマスト20Iに対して上昇させるように構成されている。
リフトブラケット30は、荷(図示略)を支えるフォーク50を支持し、インナーマスト20Iに案内されて昇降する。リフトブラケット30には、フォーク50上の荷が後方へ落下することを防ぐためのバックレスト31が設けられている。また、リフトブラケット30の側端部には、リフトローラー40が設けられている。なお、図2以降において、バックレスト31の図示は省略する。
リフトローラー40は、上下方向Zにおいて並べて設けられる上側リフトローラー40Uおよび下側リフトローラー40Lにより構成される。リフトローラー40は、円形の外周を有する回転体であって、インナーマスト20Iに接触することにより前後方向Xの荷重を受ける。
図2を参照して、マスト20を構成するインナーマスト20Iについて説明する。
インナーマスト20Iは、左右方向Yにおいて間隔をあけて設けられる右側インナーマスト20Rおよび左側インナーマスト20Lにより構成されている。右側インナーマスト20Rおよび左側インナーマスト20Lの各々の下端部は、下側クロスビーム21Lにより互いに接続され、右側インナーマスト20Rおよび左側インナーマスト20Lの各々の上端部は、上側クロスビーム21Uにより互いに接続されている。
インナーマスト20Iには、左右方向Yにおける窪みを形成する溝22が設けられている。溝22は、上下方向Zに延びている。右側インナーマスト20Rおよび左側インナーマスト20Lの各々に形成された溝22が互いに平行で対向するように、右側インナーマスト20Rと左側インナーマスト20Lとが対向している。溝22には、図1に示すリフトローラー40が転動する軌道面23が設けられている。軌道面23は、前後方向Xにおいて間隔をあけて対向する前側軌道面23Fおよび後側軌道面23Rにより構成される。
また、インナーマスト20Iには、ストッパー24が設けられている。ストッパー24は、上側クロスビーム21Uの一部であって、右側インナーマスト20Rと左側インナーマスト20Lとの間において、後側軌道面23Rから前方に突出する突出部により構成されている。ストッパー24は、ローラー支持部材60(図3参照)に対して上方から接触して、上側リフトローラー40U(図1等参照)のインナーマスト20Iに対する上方への移動を規制する。
次に、図3を参照して、リフトブラケット30およびリフトローラー40等について説明する。リフトブラケット30には、リフトローラー40、フォーク50、ローラー支持部材60、および伸縮部材70が設けられている。
リフトブラケット30は、左右方向Yにおいて間隔をあけて設けられる右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lにより構成されている。右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lの前端部には、フォーク50が固定される上側フィンガーバー32Uおよび下側フィンガーバー32Lが設けられている。左右方向Yにおいて互いに平行に延びる上側フィンガーバー32Uおよび下側フィンガーバー32Lは、上下方向Zにおいて間隔をあけて設けられ、上側フィンガーバー32Uの左右方向Yにおける両端部と、下側フィンガーバー32Lの左右方向Yにおける両端部とは、接続部材33により接続されている。
リフトブラケット30の上端部には、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lを左右方向Yに貫通する貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、上下方向Zに延びる長孔であって、右側リフトブラケット30Rに形成された貫通孔34と、左側リフトブラケット30Lに形成された貫通孔34とは、左右方向Yにおいて互いに対向している。すなわち、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lの各々に形成された貫通孔34は、上下方向Zにおいて同じ高さに位置する。貫通孔34は、貫通孔34に挿通されるローラー支持部材60の移動を規制する。
また、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lの下端部には、伸縮部材70の下端をリフトブラケット30に固定するための固定部35が設けられている。固定部35は、貫通孔34よりも下方に位置する。右側リフトブラケット30Rに設けられた固定部35は、右側リフトブラケット30Rに設けられた貫通孔34よりも左方に突出し、左側リフトブラケット30Lに設けられた固定部35は、左側リフトブラケット30Lに設けられた貫通孔34よりも右方に突出している。
また、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lの下端部には、リフトローラー40を支持するための支持軸36が設けられている。右側リフトブラケット30Rに設けられた支持軸36は、右側リフトブラケット30Rに設けられた貫通孔34よりも右方に突出し、左側リフトブラケット30Lに設けられた支持軸36は、左側リフトブラケット30Lに設けられた貫通孔34よりも左方に突出している。支持軸36は、貫通孔34よりも下方に位置し、軸受(図示略)を介して下側リフトローラー40Lを回転可能に支持する。
リフトローラー40は、右側リフトブラケット30Rに設けられた上側リフトローラー40Uと、左側リフトブラケット30Lに設けられた上側リフトローラー40Uと、右側リフトブラケット30Rに設けられた下側リフトローラー40Lと、左側リフトブラケット30Lに設けられた下側リフトローラー40Lとにより構成される。したがって、右側リフトブラケット30Rに設けられた上側リフトローラー40Uは、右上側リフトローラーとして構成され、左側リフトブラケット30Lに設けられた上側リフトローラー40Uは、左上側リフトローラーとして構成されており、上側リフトローラー40Uは、右上側リフトローラーと右上側リフトローラーとにより構成される。
リフトローラー40は、図2に示すインナーマスト20Iの溝22内に設けられ、インナーマスト20Iに対するリフトブラケット30の昇降に伴って、軌道面23(図2参照)において転動する。上側リフトローラー40Uは、前側軌道面23F(図2参照)に接触しながら転動し、下側リフトローラー40Lは、後側軌道面23R(図2参照)に接触しながら転動する。
ローラー支持部材60は、上側リフトローラー40Uを回転可能に支持する支持体である。ローラー支持部材60の右端部は、右側リフトブラケット30Rに設けられた上側リフトローラー40Uを支持し、ローラー支持部材60の左端部は、左側リフトブラケット30Lに設けられた上側リフトローラー40Uを支持する。ローラー支持部材60が上下方向Zにおいて移動することにより、上側リフトローラー40Uも上下方向Zにおいて移動する。
伸縮部材70は、上下方向Zに伸縮する構造体である。伸縮部材70は、上下方向Zに収縮させる力が加えられたときに上下方向Zに伸長しようとする反力を発生させる伸縮反力機構により構成され、例えば、圧縮スプリングまたはガススプリング等により構成される。伸縮部材70の下端部は、リフトブラケット30の固定部35により支持され、伸縮部材70の上端部は、ローラー支持部材60を下方から支持している。
図4を参照して、ローラー支持部材60の構成を説明する。
ローラー支持部材60は、左右方向Yに延びる単一の支持軸61と、支持軸61の両端部に設けられた軸受62とにより構成される。軸受62は、転がり軸受であって、支持軸61の外周に設けられた内輪62Iと、上側リフトローラー40Uの内周に設けられた外輪62Eと、内輪62Iと外輪62Eとの間に設けられた転動体62Rとにより構成される。このようにして、支持軸61は、軸受62を介して上側リフトローラー40Uを回転可能に支持する。したがって、上側リフトローラー40Uを支持する支持軸61を回転させることなく、上側リフトローラー40Uを回転させることが可能である。
図5を参照して、伸縮部材70の作用について説明する。
伸縮部材70が上下方向Zにおいて伸長している状態においては、伸縮部材70は、ローラー支持部材60の支持軸61を下方から支持し、ローラー支持部材60を、貫通孔34内の上端部に押し付ける。このようにして、上側リフトローラー40Uは、リフトブラケット30の上端部に配置されて、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔は、大きな荷重がリフトローラー40に掛からないように確保される。上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔が大きく確保されることにより、リフトローラー40に係る荷重が低減され、リフトローラー40の長寿命化を図ることができる。
一方、伸縮部材70が上下方向Zにおいて収縮している状態においては、固定部35から伸縮部材70の上端部までの長さが短くなるため、上側リフトローラー40Uが、図中の二点鎖線で示すように、リフトブラケット30の中間部に配置される。このとき、上側リフトローラー40Uの下方への移動は、貫通孔34の下端部により規制される。以上のように伸縮部材70の上下方向Zにおける伸縮により、上側リフトローラー40Uがリフトブラケット30に対して上下方向Zにおいて移動して、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔が変化する。
図6を参照して、本発明の作用について説明する。
リフトブラケット30を最大揚高まで上昇させる際に、上側クロスビーム21Uに設けられたストッパー24が、ローラー支持部材60の支持軸61に接触して、上側リフトローラー40Uのインナーマスト20Iに対する上方への移動を規制する。そして、ローラー支持部材60がストッパー24に接触した状態で、リフトブラケット30をさらに上昇させることにより、ストッパー24が、伸縮部材70を上下方向Zに収縮させる力を発生させる。このため、伸縮部材70が上下方向Zにおいて収縮して、リフトブラケット30が上側リフトローラー40Uに対して上方に移動する。すなわち、ローラー支持部材60とともに上側リフトローラー40Uがリフトブラケット30に対して下方に移動し、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔が小さくなる。したがって、図6に示すように、上側リフトローラー40Uがインナーマスト20Iから抜け出ない状態を維持しながら、リフトブラケット30の上端部が、インナーマスト20Iよりも高い位置に上昇する。
リフトブラケット30を最大揚高から下降させる際は、伸長しようとする反力を発生させる伸縮部材70が、リフトブラケット30の下降に伴って上下方向Zにおいて伸長するため、リフトブラケット30が上側リフトローラー40Uに対して下方に移動する。すなわち、ローラー支持部材60とともに上側リフトローラー40Uがリフトブラケット30に対して上方に移動し、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔が大きくなる。
本実施形態のフォークリフト1においては以下の効果が得られる。
(1)上側リフトローラー40Uを、リフトブラケット30に対して下方に移動させることにより、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔を小さくすることができる。このため、リフトブラケット30を最大揚高まで上昇させる際に、リフトブラケット30に対して上側リフトローラー40Uを下方に移動させることにより、上側リフトローラー30Uが軌道面23から上方に外れないようにすることができる。従って、インナーマスト20Iを長くすることなく、さらに、上側リフトローラー40Uが軌道面23から外れることなく、リフトブラケット30の最大揚高を確保することができる。
(2)伸縮部材70の一端である下端が、固定部35によってリフトブラケット30に対して固定され、伸縮部材70の他端である上端が、ローラー支持部材60を介して上側リフトローラー40Uを支持する。このため、上下方向Zにおける伸縮部材70の伸縮により、リフトブラケット30に対して上側リフトローラー40Uを上下方向Zに移動させることができる。
(3)伸縮部材70は、反力を発生させる伸縮反力機構により構成されるため、伸縮部材70に加えられている力であって伸縮部材70を収縮させる力が小さくなったときに、伸縮部材70を伸長させて、上側リフトローラー40Uをリフトブラケット30に対して上方に速やかに移動させることができる。すなわち、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔を速やかに大きくすることができる。
(4)インナーマスト20Iに対してリフトブラケット30が上方に移動するときに、ストッパー24により、インナーマスト20Iに対する上方への上側リフトローラー40Uの移動を規制するとともに、伸縮部材70を収縮させて、上側リフトローラー40Uをリフトブラケット30に対して下方に移動させることができる。すなわち、上側リフトローラー40Uの上方への移動を規制すると同時に、上下方向Zにおける上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔を小さくすることができる。
(5)貫通孔34には、上側リフトローラー40Uを回転可能に支持するローラー支持部材60が挿通されているため、ローラー支持部材60を、リフトブラケット30に形成された貫通孔34内において上下方向Zに移動させることにより、リフトブラケット30に対して上側リフトローラー40Uを移動させることができる。
(6)ローラー支持部材60は、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lに設けられた上側リフトローラー40Uの双方を回転可能に支持するため、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lの各々に設けられた上側リフトローラー40Uの上下方向Zにおける移動を連動させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態の構成を適宜変更することもできる。例えば、上記構成を以下のように変更して実施することもでき、以下の変更を組み合わせて実施することもできる。
・右上側リフトローラーおよび左上側リフトローラーを、それぞれ異なるローラー支持部材(図示略)により回転可能に支持してもよい。すなわち、単一の支持軸61により、右側リフトブラケット30Rおよび左側リフトブラケット30Lの各々に設けられた上側リフトローラー40Uを支持しなくてもよい。
・上側リフトローラー40Uをリフトブラケット30に対して上下方向Zに移動させることができるのであれば、リフトブラケット30に対してリフトローラー40を取り付ける構成を適宜変更してもよい。
・伸縮部材70を上下方向Zに収縮させる力を発生させることができるのであれば、上側リフトローラー40Uの上方への移動を規制するストッパーの配置および構成を適宜変更してもよい。
・上下方向Zに伸縮することができるのであれば、伸縮部材70を伸縮反力機構以外の構造体により構成してもよい。例えば、伸縮部材70を電動シリンダーにより構成してもよい。この場合、リフトブラケット30を昇降させる際に、伸縮部材70を電気的に制御することにより、上記実施形態に記載の効果を得ることができる。
・上側リフトローラー40Uと下側リフトローラー40Lとの間隔が可変となるように上側リフトローラー40Uが上下方向Zに移動できるのであれば、上側リフトローラー40Uを支持する構成を適宜変更してもよい。すなわち、上側リフトローラー40Uが上下方向Zに移動できるのであれば、伸縮部材70以外の構造体により上側リフトローラー40Uを支持してもよい。
・二段マストを備えるフォークリフト1ではなく、シングルマストまたは三段以上のマストを備えるフォークリフトに本発明を適用してもよい。
・フォークリフト1ではなく、フォーク50を備えない荷役車両に本発明を適用してもよい。
1 フォークリフト(荷役車両)
10 車体
14 リフトシリンダ
20 マスト
20E アウターマスト
20I インナーマスト
20L 左側インナーマスト
20R 右側インナーマスト
21L 下側クロスビーム
21U 上側クロスビーム
22 溝
23 軌道面
23F 前側軌道面
23R 後側軌道面
24 ストッパー
30 リフトブラケット
30L 左側リフトブラケット
30R 右側リフトブラケット
32L 下側フィンガーバー
32U 上側フィンガーバー
33 接続部材
34 貫通孔
35 固定部
36 支持軸
40 リフトローラー
40L 下側リフトローラー
40U 上側リフトローラー
50 フォーク
60 ローラー支持部材
61 支持軸
62 軸受
62E 外輪
62I 内輪
62R 転動体
70 伸縮部材
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向

Claims (6)

  1. 上下方向に延びるマストと、前記マストに沿って昇降可能に設けられたリフトブラケットと、前記リフトブラケットに設けられたリフトローラーとを備え、前記リフトローラーが、前記リフトブラケットの昇降に伴って、前記マストに設けられた軌道面において転動する荷役車両であって、
    前記リフトローラーは、前記上下方向において並べて設けられる上側リフトローラーおよび下側リフトローラーにより構成され、
    前記上側リフトローラーが、前記リフトブラケットに対して前記上下方向において移動可能に設けられ、前記上下方向における前記上側リフトローラーと前記下側リフトローラーとの間隔が可変である
    ことを特徴とする荷役車両。
  2. 前記上下方向に伸縮する伸縮部材を備え、
    前記伸縮部材の一端が、前記リフトブラケットに対して固定され、前記伸縮部材の他端が、前記上側リフトローラーを支持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷役車両。
  3. 前記伸縮部材は、前記上下方向に収縮させる力が加えられたときに前記上下方向に伸長しようとする反力を発生させる伸縮反力機構により構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の荷役車両。
  4. 前記上側リフトローラーの前記マストに対する上方への移動を規制するストッパーを備え、
    前記ストッパーが、前記伸縮部材を前記上下方向に収縮させる力を発生させる
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の荷役車両。
  5. 前記リフトブラケットには、前記上下方向に延びるとともに、前記リフトブラケットを左右方向において貫通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔には、前記上側リフトローラーを回転可能に支持するローラー支持部材が挿通されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の荷役車両。
  6. 前記リフトブラケットは、前記左右方向において間隔をあけて設けられる右側リフトブラケットおよび左側リフトブラケットにより構成され、
    前記上側リフトローラーは、前記右側リフトブラケットに設けられた右上側リフトローラーと、前記左側リフトブラケットに設けられた左上側リフトローラーとにより構成され、
    前記ローラー支持部材は、前記右上側リフトローラーおよび前記左上側リフトローラーを回転可能に支持する
    ことを特徴とする請求項5に記載の荷役車両。
JP2013120563A 2013-06-07 2013-06-07 荷役車両 Active JP5536257B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013120563A JP5536257B1 (ja) 2013-06-07 2013-06-07 荷役車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013120563A JP5536257B1 (ja) 2013-06-07 2013-06-07 荷役車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5536257B1 true JP5536257B1 (ja) 2014-07-02
JP2014237510A JP2014237510A (ja) 2014-12-18

Family

ID=51409389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013120563A Active JP5536257B1 (ja) 2013-06-07 2013-06-07 荷役車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5536257B1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832819B1 (ja) * 1967-12-14 1973-10-09
JPH01303299A (ja) * 1988-05-28 1989-12-07 Toyota Autom Loom Works Ltd フォークリフトの昇降装置
JPH05155599A (ja) * 1991-12-06 1993-06-22 Toyota Autom Loom Works Ltd フォークリフトのリフトブラケット装置
JPH061595A (ja) * 1992-06-15 1994-01-11 Toyota Autom Loom Works Ltd リフトブラケット
JPH06166496A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Nissan Motor Co Ltd フォークリフトのキャリッジ構造
JPH075261B2 (ja) * 1988-06-20 1995-01-25 株式会社豊田自動織機製作所 フォークリフトの荷役装置
JP3794977B2 (ja) * 2002-05-08 2006-07-12 小松フォークリフト株式会社 フィンガーボードの案内ローラーの構造、および当該フィンガーボードの案内ローラーを使用したフォークリフトの荷役装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832819B1 (ja) * 1967-12-14 1973-10-09
JPH01303299A (ja) * 1988-05-28 1989-12-07 Toyota Autom Loom Works Ltd フォークリフトの昇降装置
JPH075261B2 (ja) * 1988-06-20 1995-01-25 株式会社豊田自動織機製作所 フォークリフトの荷役装置
JPH05155599A (ja) * 1991-12-06 1993-06-22 Toyota Autom Loom Works Ltd フォークリフトのリフトブラケット装置
JPH061595A (ja) * 1992-06-15 1994-01-11 Toyota Autom Loom Works Ltd リフトブラケット
JPH06166496A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Nissan Motor Co Ltd フォークリフトのキャリッジ構造
JP3794977B2 (ja) * 2002-05-08 2006-07-12 小松フォークリフト株式会社 フィンガーボードの案内ローラーの構造、および当該フィンガーボードの案内ローラーを使用したフォークリフトの荷役装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014237510A (ja) 2014-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5110124B2 (ja) スタッカクレーン
US20170008740A1 (en) Climbing device for a tower crane
JP2014047057A (ja) 電動式リフト装置およびこの電動式リフト装置を使用したフォークリフト
JP5536257B1 (ja) 荷役車両
CN203699742U (zh) 起重机械的底盘支承结构及起重机
KR101608405B1 (ko) 작업 안정성이 우수한 트럭크레인
JP2013123965A (ja) 軌条走行機械の転倒防止装置
CN212105235U (zh) 支撑柱置换装置
US3061045A (en) Friction-free load hoisting mast
JP6180792B2 (ja) 伸縮ブーム
JP6336366B2 (ja) 積荷移動台車
KR101763615B1 (ko) 통전 레일을 포함하는 엘리베이터 및 이를 운용하는 방법
JP6620303B2 (ja) 伸縮部材
JP2013100178A (ja) 門型クレーンおよび門型クレーンの拡幅方法
JP5854444B1 (ja) マスト装置、及び、該マスト装置を備えるフォークリフト
JP5946101B2 (ja) マスト装置、及び、該マスト装置を備えるフォークリフト
JP5070938B2 (ja) エレベータのガイド装置
KR200159162Y1 (ko) 리치타입 지게차의 마스트 조립체 가이드 장치
JP7299634B2 (ja) 軌条走行機械の転倒防止装置
JP2006176300A (ja) 移載機のテレスコピックアーム支持構造
JP2014114102A (ja) マスト装置、及び該マスト装置を備えたフォークリフト
JP5083595B2 (ja) スタッカークレーンにおける昇降装置
KR102359817B1 (ko) 마스트 어셈블리
KR101141666B1 (ko) 고소작업차량용 붐구조
JP2016011169A (ja) 乗客コンベア装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5536257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140423

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350