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JP5533264B2 - 半導体メモリ - Google Patents

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JP5533264B2
JP5533264B2 JP2010120130A JP2010120130A JP5533264B2 JP 5533264 B2 JP5533264 B2 JP 5533264B2 JP 2010120130 A JP2010120130 A JP 2010120130A JP 2010120130 A JP2010120130 A JP 2010120130A JP 5533264 B2 JP5533264 B2 JP 5533264B2
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Description

この発明は、半導体メモリに係り、特に低消費電力で高速動作が可能なSRAM(Static Random
Access Memory)に関する。
近年、システムLSIのみならず、メモリに対しても、低電圧化、低消費電力化の要求が厳しくなっている。メモリの中でも、最も良く使用されており、必要不可欠なメモリは、SRAMである。しかし、このSRAMは、プロセスばらつきの影響を受けやすく、低電圧化が最も難しいメモリである。現状では、トランジスタの閾値電圧を可能な限り下げることにより、SRAMの動作マージンを確保し、低電圧化を実現している。
特開平7−211079号公報
しかしながら、SRAMの電源電圧を低くするためにトランジスタの閾値電圧を低くした場合、トランジスタがOFFであるときにトランジスタに流れるリーク電流(以下、オフリークという)が増加し、このオフリークがSRAMの消費電力を増加させる。このため、トランジスタの閾値電圧を低くするのにも限界があり、現状では、SRAMの電源電圧を0.5Vにすると、もはやSRAMの動作を保証し得ない状況である。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、オフリークの問題を回避し、低電圧で動作可能なSRAMを提供することを目的とする。
この発明は、メモリセルを行列状に配列してなるセルアレイと、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対応付けられた行選択電圧をアクティブレベルとし、当該行に属するメモリセルをビット線に接続し、前記アクセス対象であるメモリセルに対するビット線を介したアクセスを行う半導体メモリにおいて、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対する行選択電圧をアクティブレベルとするときに、当該行に属する各メモリセルに対する電源電圧を他の行に対する電源電圧よりも増加させる電源電圧制御手段を具備することを特徴とする半導体メモリを提供する。
かかる発明によれば、アクセス対象となるメモリセルの属する行に対する電源電圧が増加するので、アクセス対象であるメモリセルの動作マージンが広がり、安定したアクセス動作が得られる。一方、アクセス対象となるメモリセルの属しない行に対しては通常の電源電圧が与えられるので、それらの各行のメモリセルでの記憶情報の保持に支障は生じない。
この発明の適用対象例であるSRAMの一般的な構成例を示すブロック図である。 同SRAMの具体的な回路構成を示す回路図である。 同SRAMのSRAMセルアレイにおける1個のメモリセルの構成例を示す回路図である。 メモリセルのSNM(Static Noise Margin;静的雑音余裕度)の測定方法を例示する図である。 メモリセルのSNMの測定結果を例示する図である。 この発明の第1実施形態であるSRAMの構成を示す回路図である。 同実施形態における行選択回路の構成例を示す回路図である。 同実施形態におけるレベルシフタの構成例を示す回路図である。 同実施形態における電源回路の構成例を示す図である。 この発明の第2実施形態であるSRAMの構成を示す回路図である。 同実施形態における行選択回路の構成例を示す回路図である。 同実施形態におけるレベルシフタの構成例を示す回路図である。 この発明の第2実施形態であるSRAMの構成を示す回路図である。 同実施形態における行選択回路の構成例を示す回路図である。 同実施形態におけるレベルシフタの構成例を示す回路図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<この発明の適用対象例>
図1は、この発明の適用対象例であるSRAMの構成を示すブロック図である。図1において、SRAMセルアレイ100は、各々1ビットの情報を記憶するメモリセルを行列状に配列した回路である。制御回路900は、外部から与えられる各種の制御信号に応じて、所望のメモリセルに対するライトアクセスやリードアクセスを行うための各種の内部制御信号を発生する回路である。SRAMには、大別して非同期SRAMと同期SRAMがある。非同期SRAMの場合、制御回路900には、例えばチップイネーブル信号CEB、出力イネーブル信号OEB、ライトイネーブル信号WEBが与えられる。この場合、制御回路900は、ライトイネーブル信号WEBおよびチップイネーブル信号CEBの両方がアクティブレベル(この例ではLレベル)になるのに応じて、ライトアクセスを実行するための内部制御信号を発生する。また、制御回路900は、出力イネーブル信号OEBおよびチップイネーブル信号CEBの両方がアクティブレベル(この例ではLレベル)になるのに応じて、リードアクセスを実行するための内部制御信号を発生する。同期SRAMの場合、同期タイミングを指示するクロックCLKが制御回路900に与えられる。制御回路900は、このクロックCLKに基づいて、ライトアクセスやリードアクセスのための各種内部制御信号を発生する。
入出力バッファ500は、入力バッファとしての機能と出力バッファとしての機能を併有する16ビット幅の入出力回路である。入出力バッファ500は、ライトアクセス時には、制御回路900による制御の下、入力バッファとして機能し、データ入出力端子I/O0〜I/O15を介して入力される16ビットの書込データを書込回路600に供給する。また、入出力バッファ500は、リードアクセス時には、制御回路900による制御の下、出力バッファとして機能し、センスアンプ400から出力される16ビットの読出データをデータ入出力端子I/O0〜I/O15から出力する。
カラムゲート700は、書込回路600およびセンスアンプ400と、SRAMセルアレイ100との間に介在する複数のスイッチの集合体であり、SRAMセルアレイ100内の任意のアドレスに対応した16個のメモリセルと書込回路600およびセンスアンプ400との相互接続をする役割を果たす。
書込回路600は、ライトアクセス時に、カラムゲート700を介して接続されたSRAMセルアレイ100内の16ビット分のメモリセルに対し、入出力バッファ500を介して与えられる16ビットの書込データを各々書き込む回路である。センスアンプ400は、リードアクセス時に、カラムゲート700を介して接続されたSRAMセルアレイ100内の16ビット分のメモリセルからデータを各々読み出し、入出力バッファ500に出力する回路である。
アドレス入力回路800には、ライトアクセス時およびリードアクセス時、アクセス先である16個のメモリセルのアドレスを特定する24ビットのアドレスデータA0〜A23が与えられる。アドレス入力回路800は、ライトアクセスまたはリードアクセスが行われるとき、制御回路900による制御の下、アクセス対象のメモリセルを特定するアドレスデータA0〜A23を保持する。
アドレス入力回路800から出力されるアドレスデータA0〜A23は、行アドレスデータ(上位ビットデータ)と列アドレスデータ(下位ビットデータ)とに分離され、行アドレスデータはロウデコーダ200に、列アドレスデータはカラムデコーダ300に供給される。ロウデコーダ200は、SRAMセルアレイ100を構成する各メモリセルのうち行アドレスにより指定された行に属する各メモリセルを選択する。カラムデコーダ300は、SRAMセルアレイ100においてロウデコーダ200により選択された行に属する各メモリセルのうち列アドレスにより指定された列に属するメモリセルをカラムゲート700に選択させ、書込回路600およびセンスアンプ400に接続させる回路である。
図2は、図1に示すSRAMの詳細な内部構成を例示する回路図である。なお、この図2では、図面が煩雑になるのを防止するため、図1に示すSRAMセルアレイ100の全てのメモリセルではなく、図1に示されるデータ入出力端子I/O0〜I/O15を介して入出力される16ビットのデータのうちの第0ビットの格納先となる範囲のメモリセル行列Mmn−0(Mmn−0におけるインデックス“0”は第0ビット〜第15ビットの中の第0ビットを指す)のみが図示されている。また、図2では、図面が煩雑になるのを防止するため、カラムゲート700を構成する全スイッチのうち、図示されたメモリセル行列Mmn−0と書込回路600およびセンスアンプ400の間に介在するスイッチのみが図示されている。
図2に示すように、第0ビットの記憶エリアとして用いられるメモリセル行列Mmn−0は、m+1行、n+1列のメモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)により構成されている。メモリセル行列Mmn−0では、列毎に、当該列に属するm+1個のメモリセルMij(i=0〜m)の並び方向に沿って1対のビット線BITjおよびBITjBが配線されており、行毎に、当該行に属するn+1個のメモリセルMij(j=0〜n)の並び方向に沿ってワード線が配線されている。
図1におけるロウデコーダ200は、図2に示すm+1個の行選択回路200−i(i=0〜m)により構成されている。この行選択回路200−i(i=0〜m)の各々は、メモリセル行列Mmn−0の各行のワード線に接続されている。行選択回路200−i(i=0〜m)の各々は、行アドレスが示す行番号i’と当該行選択回路200−iに対応付けられた行の番号iとが一致するときにアクティブレベル(Lレベル)を出力するNANDゲート201と、このNANDゲート201の出力信号をレベル反転した行選択電圧WLiをワード線に出力するインバータ202とを有する。これらの行選択回路200−i(i=0〜m)の働きにより、各行に対応した行選択電圧WLi(i=0〜m)のうち行アドレスが示す行番号i’に対応した行選択電圧WLi’のみがHレベルとされ、他の行選択電圧WL−i(i≠i’)はLレベルとされる。これがロウデコーダ200によって行われる行選択の動作である。
カラムゲート700は、メモリセル行列Mmn−0に対応したスイッチ群として、n+1対のスイッチ対CGjおよびCGjB(j=0〜n)を有している。このn+1対のスイッチ対CGjおよびCGjB(j=0〜n)は、nチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;金属酸化膜半導体構造の電界効果トランジスタ。以下、単にトランジスタという。)により各々構成されている。スイッチ対CGjおよびCGjB(j=0〜n)の各一端は、メモリセル行列Mmn−0の各列に対応したビット線対BITjおよびBITjB(j=0〜n)に各々接続されており、各他端は第0ビットに対応したグローバルビット線対DLおよびDLBに各々共通接続されている。
図1におけるカラムデコーダ300は、図2に示すn+1個の列選択回路300−j(j=0〜n)により構成されている。この列選択回路300−j(j=0〜n)は、メモリセル行列Mmn−0の各列に各々対応付けられており、スイッチ対(トランジスタ対)CGjおよびCGjB(j=0〜n)の各ゲートに列選択電圧COLj(j=0〜n)を各々供給する。列選択回路300−j(j=0〜n)の各々は、列アドレスが示す列番号j’と当該列選択回路300−jに対応付けられた列の番号jとが一致するときにアクティブレベル(Lレベル)を出力するNANDゲート301と、このNANDゲート301の出力信号をレベル反転し、列選択電圧COLjとしてスイッチ対CGjおよびCGjBの両ゲートに出力するインバータ302とを有する。これらの列選択回路300−j(j=0〜n)の働きにより、スイッチ対(トランジスタ対)CGjおよびCGjB(j=0〜n)のうち列アドレスが示す列番号j’に対応したスイッチ対(トランジスタ対)CGj’およびCGj’BのみがONとなり、他のスイッチ対(トランジスタ対)CGjおよびCGjB(j≠j’)はOFFとなる。従って、列アドレスが示す列番号j’に対応した列のビット線対BITj’およびBITj’Bのみがスイッチ対(トランジスタ対)CGj’およびCGj’Bを介してグローバルビット線対DLおよびDLBに接続される。
ライトアクセス時には、書込回路600がこのようにしてグローバルビット線対DLおよびDLBに接続されたビット線対BITj’およびBITj’Bを介し、同ビット線対BITj’およびBITj’Bに接続されたm+1個のメモリセルのうち行アドレスに基づいて選択された1個のメモリセルに対して書込データ(ここでは第0ビット)を書き込む。また、リードアクセス時には、センスアンプ400が、このようにしてグローバルビット線対DLおよびDLBに接続されたビット線対BITj’およびBITj’Bを介し、同ビット線対BITj’およびBITj’Bに接続されたm+1個のメモリセルのうち行アドレスに基づいて選択された1個のメモリセルからデータ(ここでは第0ビット)を読み出し、入出力バッファ500に出力する。
以上、第0ビットの記憶に関連した部分の構成のみを説明したが、他の第1〜第15ビットの記憶に関連した部分の構成も同様である。
図3はSRAMセルアレイ100における1個のメモリセルの具体的な構成例を示す回路図である。この図3において、BLおよびBLBは、図2におけるビット線対BITjおよびBITjB(j=0〜n)の中のいずれかのビット線対であり、WLは図2における行選択電圧WLi(i=0〜m)の中のいずれかの行選択電圧である。
図3に示すように、メモリセルは、PチャネルトランジスタP1およびP2と、NチャネルトランジスタN1、N2、Ta1およびTa2とを有している。ここで、PチャネルトランジスタP1およびNチャネルトランジスタN1は、高電位側電源VDDおよび低電位側電源VSS間に直列に介挿されており、CMOSインバータを構成している。PチャネルトランジスタP2およびNチャネルトランジスタN2も、高電位側電源VDDおよび低電位側電源VSS間に直列に介挿されており、CMOSインバータを構成している。これらのCMOSインバータは、互いに相手の出力信号を各々に対する入力信号としており、フリップフロップを構成している。NチャネルトランジスタTa1は、ビット線BLとPチャネルトランジスタP1およびNチャネルトランジスタN1の両ドレインの接続点との間に介挿されている。また、NチャネルトランジスタTa2は、ビット線BLBとPチャネルトランジスタP2およびNチャネルトランジスタN2の両ドレインの接続点との間に介挿されている。これらのNチャネルトランジスタTa1およびTa2は、ライトアクセス時およびリードアクセス時に、ワード線を介してゲートにHレベルの行選択電圧WLが与えられることによりONとなり、ビット線BLとビット線BLBをトランジスタP1およびN1の共通接続点とトランジスタP2およびN2の共通接続点に各々接続するトランスファゲートとして働く。
このメモリセルに対するライトアクセスは、次のようにして行われる。
(1)図1および図2に示すカラムデコーダ300が当該メモリセルの属する列に対応したビット線対をカラムゲート700を介して書込回路600に接続する。
(2)図1および図2に示す書込回路600が、書込データ“1”/“0”に応じた正逆2相のビット信号を、カラムゲート700を介して接続されたビット線対BLおよびBLBに出力する。さらに詳述すると、書込回路600は、書込データが“1”である場合は、Hレベルの正相ビット信号をビット線BLに、Lレベルの逆相ビット信号をビット線BLBに出力し、書込データが“0”である場合は、Lレベルの正相ビット信号をビット線BLに、Hレベルの逆相ビット信号をビット線BLBに出力する。
(3)図1および図2に示すロウデコーダ200が当該メモルセルに対する行選択電圧WLをHレベルとし、その後、Lレベルに戻す。これにより、トランジスタP1およびN1の両ドレインの接続点の電位がビット線BLの電位となるとともに、トランジスタP2およびN2の両ドレインの接続点の電位がビット線BLBの電位となり、その後、この状態が当該メモリセルにおいて維持される。
一方、メモリセルに対するリードアクセスは、次のようにして行われる。
(1)図1および図2に示すカラムデコーダ300が当該メモリセルの属する列に対応したビット線対をカラムゲート700を介してグローバルビット線対DLおよびDLBに接続する。
(2)図示しないプリチャージ回路が、グローバルビット線対DLおよびDLBと、カラムゲート700を介してグローバルビット線対DLおよびDLBに接続されたビット線対BLおよびBLBにプリチャージ電位を与える。
(3)図1および図2に示すロウデコーダ200が当該メモルセルに対する行選択電圧WLをHレベルとし、当該メモリセルのトランジスタTa1およびTa2をONにする。ここで、当該メモリセルが“1”を記憶している場合には、トランジスタN1がOFF、トランジスタN2がONとなっているため、ビット線BLBおよびグローバルビット線DLBの電位がプリチャージ電位から低下する。一方、当該メモリセルが“0”を記憶している場合には、トランジスタN1がON、トランジスタN2がOFFとなっているため、ビット線BLおよびグローバルビット線DLの電位がプリチャージ電位から低下する。
(4)図1および図2に示すセンスアンプ400が、グローバルビット線DLおよびDLB間の電位差を差動増幅することにより、当該メモリセルの記憶データに対応した信号Doutを出力する。
以上説明したメモリセルに対するアクセス動作には、メモリセルを構成する各トランジスタのパラメータまたは電気的特性、具体的には各トランジスタの閾値電圧Vt、相互コンダクタンスgm、モビリティμ、あるいはベータ値βのばらつきが影響を与える。また、トランジスタTa1、Ta2は、ソースおよびドレインの両方が固定されていないので、これらのトランジスタのバックゲートバイアス特性のばらつきがメモリセルに対するアクセスの動作に影響を与える。
SRAMの各部の特性のうちトランジスタの特性ばらつき(プロセスパラメータの変動に起因した特性ばらつき)の影響を受けやすい特性として、メモリセルのSNMがある。 図4は、SNMの測定方法の一例を示す図である。また、図5(a)〜(d)は、SNMの測定結果を例示するものである。この図5(a)〜(d)において、横軸はトランジスタP1およびN1の共通接続点の電圧V0を示し、縦軸はトランジスタP2およびN2の共通接続点の電圧V1を示す。
図4に例示する測定方法では、図3に示すメモリセルにおいて、SRAMの高電位側電源電圧VDDを1.0V、PチャネルトランジスタP1およびP2が属するNウェルの電圧を1.0V、低電位側電源電圧VSSを0V、NチャネルトランジスタN1、N2が属するPウェルの電圧を0V、ワード線WLに対する行選択電圧を電源電圧VDDと同じ電圧、トランスファゲートとしてのNチャネルトランジスタTa1、Ta2が属するPウェルの電圧を0Vとし、測定1および2を行う。ここで、測定1では、ビット線BLを開放状態とし、ビット線BLBを電源電圧VDDと同じ電圧に固定し、トランジスタP1およびN1の両ドレインの接続点の電圧V0を0VからVDD(図4の例では1.0V)まで上昇させたときのトランジスタP2およびN2の共通接続点の電圧V1の変化を観測する。図5(a)〜(d)における破線は、この測定1において得られた電圧V0の変化に応じた電圧V1の変化の様子を示すものである。また、測定2では、ビット線BLBを開放状態とし、ビット線BLを電源電圧VDDと同じ電圧に固定し、トランジスタP2およびN2の両ドレインの接続点の電圧V1を0VからVDD(図4の例では1.0V)まで上昇させたときのトランジスタP1およびN1の共通接続点の電圧V0の変化を観測する。図5(a)および(c)における実線は、この測定2において得られた電圧V1の変化に応じた電圧V0の変化の様子を示すものである。
図5(a)〜(d)において破線の曲線および実線の曲線は各々バタフライ曲線と呼ばれる。これらの2本のバタフライ曲線は、途中で互いに交差して、上下および左右の位置関係が入れ替わる。そして、図5(a)〜(d)の各々には、破線のバタフライ曲線と実線のバタフライ曲線との間に挟まれた2つの領域内に各々収まる2個の正方形が描かれているが、この正方形の大きさがSNMの大きさである。さらに詳述すると、破線のバタフライ曲線が右上、実線のバタフライ曲線が左下となる領域における両バタフライ曲線間の正方形は、トランジスタP1およびN1の両ドレインの接続点の電圧V0を上昇させるようなノイズが発生するとき、メモリセルの記憶内容を反転させないノイズレベルの許容値を示すSNM(以下、便宜上、第1のSNMという)である。また、実線のバタフライ曲線が右上、破線のバタフライ曲線が左下となる領域における両バタフライ曲線間の正方形は、トランジスタP2およびN2の両ドレインの接続点の電圧V1を上昇させるようなノイズが発生するとき、メモリセルの記憶内容を反転させないノイズレベルの許容値を示すSNM(以下、便宜上、第2のSNMという)である。
図5(a)および(c)は、SRAMの電源電圧VDDを1.0VとしたときのSNM特性を各々例示している。図5(a)に示す例では、メモリセルを構成する各トランジスタのベータ値βや閾値電圧Vtのバランスが取れており、第1のSNMおよび第2のSNMが同程度であり、かつ、いずれも十分な大きさとなっている。従って、このメモリセルでは、安定したライトアクセスおよびリードアクセスが可能である。
ところが、バタフライ曲線は、トランジスタP1、N1、P2、N2の各々のベータ値のバランスや閾値電圧のバランスに左右される。例えば図5(a)において、トランジスタP2とベータ値βpのトランジスタN2のベータ値βnとのベータレシオβp/βnが高くなると、破線のバタフライ曲線は右上方向に張り出す。逆にこのベータレシオβp/βnが低くなると、破線のバタフライ曲線は、左下方向に退行する。また、トランジスタN2と閾値電圧Vtnが増加して、トランジスタP2の閾値電圧Vtpが減少すると、破線のバタフライ曲線が急激に立ち下がる電圧V0が高くなる。逆にトランジスタN2と閾値電圧Vtnが減少して、トランジスタP2の閾値電圧Vtpが増加すると、破線のバタフライ曲線が急激に立ち下がる電圧V0は低くなる。
また、電圧V0を0VからVDDまで上昇させる過程において、トランジスタN2がONするとき、このトランジスタN2にトランジスタTa2を介して電流が流れ込むため、電圧V1はVSSレベル(0V)まで下がり切らず、VSSレベルから浮く。仮にトランジスタTa2を介して流れ込む電流が一定である場合、このときの電圧V1のVSSレベルからの浮きは、トランジスタN2の閾値電圧Vtnが高いほど、あるいはトランジスタN2のベータ値βnが低いほど大きくなる。
このように破線のバタフライ曲線は、トランジスタP2、N2の閾値電圧やベータ値の変化の影響を受ける。一方、実線のバタフライ曲線は、主にトランジスタP1、N1のベータ値のバランス、閾値電圧のバランスの変化の影響を受ける。このようにバタフライ曲線が各トランジスタの閾値電圧やベータ値の変化の影響を受けるため、第1および第2のSNMも、各トランジスタの閾値電圧やベータ値の変化の影響を受けることとなる。
図5(c)に示す例では、メモリセルを構成する各トランジスタの閾値電圧Vtまたはベータ値間にアンバランスが生じており、第1のSNMは十分な大きさがあるが、第2のSNMがやや小さくなっている。
このようにメモリセルを構成する各トランジスタの特性(具体的には閾値電圧VTやベータ値)がばらつくと、これに起因して第1および第2のSNMの各々の大きさにばらつきが生じる。しかしながら、SRAMの電源電圧VDDが1.0Vと高い場合には、メモリセルを構成する各トランジスタの特性ばらつきの第1および第2のSNMへの影響の度合いは比較的小さい。このため、第1および第2のSNMの両方が十分な大きさとなるように、メモリセルを構成する各トランジスタの特性ばらつきを抑えることは比較的容易である。
ところが、SRAMの電源電圧VDDが小さくなると、メモリセルを構成する各トランジスタの特性ばらつきの第1および第2のSNMに対する影響の度合いが大きくなる。図5(b)および(d)はその例を示すものである。この図5(b)および(d)の例では、SRAMの電源電圧VDDを0.5Vとしている。図5(b)に示す例では、電源電圧VDDが0.5Vであるため、第1および第2のSNMはかなり小さなものとなるが、メモリセルを構成する各トランジスタの特性のバランスが取れているため、第1および第2のSNMは、正常なライトアクセスおよびリードアクセスを可能ならしめる大きさとなっている。ところが、図5(d)に示す例では、メモリセルを構成する各トランジスタの特性に微妙なアンバランスがあり、その影響により第2のSNMが殆どなくなっている。このように動作マージンが不足した状態ではライトアクセスおよびリードアクセスに支障が生じる。
このようにSRAMの電源電圧VDDが小さくなると、トランジスタの特性ばらつきのSNMへの影響の度合いが大きくなり、トランジスタの特性の理想状態から微妙なずれにより、十分な大きさの第1のSNMおよび第2のSNMが得られなくなり、動作不良が発生し易くなる。このため、従来はSRAMの電源電圧VDDを0.5Vにすると、もはや正常な動作を保証し得なかった。以下説明する各実施形態はこの問題を解決するものである。
<第1実施形態>
図6はこの発明の第1実施形態であるSRAMの構成を示す回路図である。本実施形態によるSRAMでは、前掲図2における行選択回路200−i(i=0〜m)が行選択回路260−i(i=0〜m)に置き換えられている。これらの行選択回路260−i(i=0〜m)は、行選択電圧WLi(i=0〜m)を出力する機能の他、各行毎に、各行に対する高電位側電源電圧を制御することにより、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対する行選択電圧WLiをアクティブレベルとするときに、当該行に属する各メモリセルに対する電源電圧を他の行に対する電源電圧よりも増加させる電源電圧制御手段としての機能を備えている。
さらに詳述すると、全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)においてNチャネルトランジスタN1およびN2(図3参照)の両ソースと、NチャネルトランジスタN1およびN2の形成されるP型半導体基板には低電位側電源電圧VSS(この例ではVSS=0V)が与えられる。また、全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)においてPチャネルトランジスタP1およびP2(図3参照)の形成されるNウェルには第1の高電位側電源電圧VDDが与えられる。そして、各行iにおいて、その行iに属する全てのメモリセルMij(j=0〜n)のPチャネルトランジスタP1およびP2の両ソースは、その行iに対応した行選択回路260−iに接続されている。そして、各行選択回路260−i(i=0〜m)には、高電位側電源電圧として、第1の高電位側電源電圧VDDと、これよりも高い第2の高電位側電源電圧VDPが与えられるとともに、第1の高電位側電源電圧VDDよりも低い低電位側電源電圧VSS(=0V)が与えられる。ここで、電源電圧VDDは例えば0.5V、電源電圧VDPは例えば0.8Vである。
任意の行iに対応した行選択回路260−iは、第1の高電位側電源電圧VDDまたは第2の高電位側電源電圧VDPを選択し、当該行iの各メモリセルに対する高電位側電源電圧VDDCiとして出力する高電位側電源切り換え回路を含む。そして、行アドレスが行iを示さない場合、行iに対応した行選択回路260−iは、行iに対する行選択電圧WLiを非アクティブレベル(低電位側電源電圧VSSである0V)とし、かつ、行iに属する全メモリセルMij(j=0〜n)のPチャネルトランジスタP1およびP2の各ソースに与える高電位側電源電圧VDDCiを高電位側切り換え回路により第1の高電位側電源電圧VDDとする。これに対し、行アドレスが行iを示す場合、行iに対応した行選択回路260−iは、行iに対する行選択電圧WLiをアクティブレベル、より具体的には電源電圧VDPのレベルとし、かつ、この行選択電圧WLi=VDPを出力する期間、行iの全メモリセルMij(j=0〜n)のPチャネルトランジスタP1およびP2の各ソース(図3参照)に与える高電位側電源電圧VDDCiを高電位側切り換え回路により第2の高電位側電源電圧VDPとする。
なお、行アドレスが示す行iに対応した各メモリセルMij(j=0〜n)では、PチャネルトランジスタP1およびP2の各ソースと、PチャネルトランジスタP1およびP2が属するNウェルとの間に介在する寄生ダイオードにVDP−VDD=0.8V−0.5V=0.3Vの順方向電圧が加わるが、この程度の順方向電圧であれば寄生ダイオードがONしないため何ら問題は生じない。また、PチャネルトランジスタP1およびP2が属するNウェルの電位を第2の高電位側電源電圧VDPとすれば、非アクティブとなる行に属するメモリセルのPチャネルトランジスタP1およびP2には、0.3Vのバックゲート電圧が印加されることになり、オフリークを低減することができる。
図7は本実施形態における行選択回路260−iの構成例を示す回路図である。図7において、NANDゲート261は、行アドレスが当該行選択回路260−iに対応付けられた行を示すときにアクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)の信号を出力し、一致しないとき非アクティブレベル(Hレベル=VDD=0.5V)の信号を出力するアドレス判定回路である。高電位側レベルシフタ262は、このアドレス判定回路としてのNANDゲート261の出力信号の論理を反転し、かつ、レベルシフトを行って出力する回路であり、Lレベルとして低電位側電源電圧VSSである0Vを、Hレベルとして第2の高電位側電源電圧VDPである0.8Vを出力する。この高電位側レベルシフタ262の出力信号が行iの全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)に対する行選択電圧WLとなる。インバータ263は、高電位側レベルシフタ262が出力する行選択電圧WLの論理を反転して出力する回路であり、Lレベルとして0Vを、Hレベルとして第2の高電位側電源電圧VDPである0.8Vを出力する。
Pチャネルトランジスタ264および265は、高電位側切り換え回路を構成している。ここで、Pチャネルトランジスタ264は、ソースに第1の高電位側電源電圧VDDが与えられ、ゲートには行選択電圧WLが与えられる。また、Pチャネルトランジスタ265は、ソースが電源VDPに接続され、ゲートにはインバータ263の出力信号が与えられる。Pチャネルトランジスタ264および265が形成されたNウェルには、第2の高電位側電源電圧VDPが与えられる。そして、Pチャネルトランジスタ264および265は各々のドレイン同士が共通接続されている。このPチャネルトランジスタ264および265のドレイン同士の接続点の電圧が行iの全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)に対する高電位側電源電圧VDDCとなる。
この構成によれば、行選択電圧WLが非アクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)となるときには、Pチャネルトランジスタ264がON、Pチャネルトランジスタ265がOFFとなり、行iの全メモリセルに対する高電位側電源電圧VDDCとして、第1の高電位側電源電圧VDDである0.5Vが出力される。これに対し、行選択電圧WLがアクティブレベル(Hレベル=VDP=0.8V)となるときには、Pチャネルトランジスタ264がOFF、Pチャネルトランジスタ265がONとなり、行iの全メモリセルに対する高電位側電源電圧VDDCとして、第2の高電位側電源電圧VDPである0.8Vが出力される。
図8は図7における高電位側レベルシフタ262の構成例を示す回路図である。このレベルシフタ262は、Nチャネルトランジスタ266および268とPチャネルトランジスタ267および269とにより構成されている。ここで、Nチャネルトランジスタ266は、ソースに低電位側電源電圧VSSが与えられ、ゲートに図7におけるNANDゲート261(アドレス判定回路)の出力信号が与えられる。Pチャネルトランジスタ267は、ドレインがNチャネルトランジスタ266のドレインに接続され、ソースに第2の高電位側電源電圧VDPが与えられる。このNチャネルトランジスタ266とPチャネルトランジスタ267のドレイン同士の接続点が行選択電圧WLを出力するノードとなっている。Nチャネルトランジスタ268は、ゲートに第1の高電位側電源電圧VDDが与えられており、図7におけるNANDゲート261(アドレス判定回路)の出力信号をPチャネルトランジスタ267のゲートに供給するトランスファゲートとして機能する。Pチャネルトランジスタ269は、ソースに第2の高電位側電源電圧VDPが与えられ、ドレインがPチャネルトランジスタ267のゲートに接続され、ゲートには行選択電圧WLが与えられる。
この構成において、アドレス判定回路であるNANDゲート261の出力信号が非アクティブレベル(VDD)であるとき、Nチャネルトランジスタ266がONとなることから、Pチャネルトランジスタ269がONとなり、Pチャネルトランジスタ267をOFFさせる。このため、行選択電圧WLは非アクティブレベル(VSS)となる。一方、NANDゲート261の出力信号がアクティブレベル(VSS)になると、Nチャネルトランジスタ266がOFF、Pチャネルトランジスタ267がONとなり、行選択電圧WLはアクティブレベル、すなわち、第2の高電位側電源電圧VDPとなる。そして、行選択電圧WLが第2の高電位側電源電圧VDPとなることによりPチャネルトランジスタ269がOFFになる。このように図8に示すレベルシフタ262では、NANDゲート261の出力信号の論理が反転されて出力され、かつ、Lレベルとして0Vが、HレベルとしてVDP=0.8Vが出力される。
図9は本実施形態において第2の高電位側電源電圧VDPを発生する電源回路の構成を示す回路図である。図9において、昇圧回路としてのチャージポンプ回路51は、電源電圧VDDを昇圧して出力する。オペアンプ52aは、このチャージポンプ51によって昇圧された電圧を電源電圧として動作するオペアンプである。このオペアンプ52aの正相入力端子にはバンドギャップリファレンス等の基準電圧源により発生された基準電圧VREFが与えられる。また、オペアンプ52aの出力端子と低電位側電源VSS(=0V)との間には抵抗R2およびR1からなる分圧回路が介挿されている。そして、この抵抗R1およびR2の共通接続点から得られる分圧出力がオペアンプ52aの逆相入力端子に帰還される。この構成によれば、抵抗R2およびR1の共通接続点の電圧を基準電圧VREFに一致させる負帰還制御が行われ、オペアンプ52aから{(R2+R1)/R1}VREFなる昇圧電圧が得られる。この昇圧電圧{(R2+R1)/R1}VREFが上述した第2の高電位側電源電圧VDPとして利用される。
以上が本実施形態の構成の詳細である。
本実施形態によれば、あるメモリセルへのライトアクセス時またはリードアクセス時、そのメモリセルが属する行に対する行選択電圧WLがWL=VDPとされるとともに、その行の全メモリセルに対する電源電圧(図3に示すPチャネルP1およびP2の両ソースと、NチャネルトランジスタN1およびN2の両ソースとの間の電源電圧)が電源電圧VDDよりも高い電源電圧VDPとされる。従って、SRAMに与えられる電源電圧VDDが低い状況においても、正常なライトアクセスおよびリードアクセスが可能となる。一方、あるメモリセルへのライトアクセス時またはリードアクセス時、アクセス対象であるメモリセルが属する行以外の各行の全メモリセルに対しては電源電圧VDDが供給される。従って、それらの行の各メモリセルでは、正常に記憶情報の保持が行われる。
なお、本実施形態では、第2の高電位側電源電圧VDPをSRAMに内蔵された昇圧回路により発生したが、SRAMに専用電源端子を設け、SRAM外部からこの専用電源端子を介して行選択回路260−i(i=0〜m)に第2の高電位側電源電圧VDPを供給するようにしてもよい。
<第2実施形態>
図10はこの発明の第2実施形態であるSRAMの構成を示す回路図である。本実施形態によるSRAMでは、前掲図2における行選択回路200−i(i=0〜m)が行選択回路270−i(i=0〜m)に置き換えられている。これらの行選択回路270−i(i=0〜m)は、行選択電圧WLi(i=0〜m)を出力する機能の他、各行毎に、各行に対する低電位側電源電圧を制御することにより、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対する行選択電圧WLiをアクティブレベルとするときに、当該行に属する各メモリセルに対する電源電圧を他の行に対する電源電圧よりも増加させる電源電圧制御手段としての機能を備えている。
さらに詳述すると、全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)においてPチャネルトランジスタP1およびP2(図3参照)の両ソースと、PチャネルトランジスタP1およびP2の形成されるNウェルは高電位側電源VDD=0.5Vに接続される。また、全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)においてNチャネルトランジスタN1およびN2(図3参照)の形成されるP型半導体基板には第1の低電位側電源電圧VSSが与えられる。そして、各行iにおいて、その行iに属する全てのメモリセルMij(j=0〜n)のNチャネルトランジスタN1およびN2の両ソースは、その行iに対応した行選択回路270−iに接続されている。一方、各行選択回路270−i(i=0〜m)には、低電位側電源電圧として、第1の低電位側電源電圧VSSとこれよりも電位の低い第2の低電位側電源電圧VSPが与えられるともに、第1の低電位側電源電圧VSSよりも電位の高い高電位側電源電圧VDD=0.5が与えられる。ここで、電源電圧VSSは例えば0V、電源電圧VSPは例えば−0.3Vである。
任意の行iに対応した行選択回路270−iは、第1の低電位側電源電圧VSSまたは第2の低電位側電源電圧VSPを選択し、当該行iの各メモリセルに対する低電位側電源電圧VSSCiとして出力する低電位側電源切り換え回路を含む。行アドレスが行iを示さない場合には、行iに対する行選択電圧WLiを非アクティブレベル(Lレベル)とし、かつ、行iに属する全メモリセルMij(j=0〜n)のNチャネルトランジスタN1およびN2の各ソースに与える低電位側電源電圧VSSCiを低電位側電源切り換え回路により第1の低電位側電源電圧VSSとする。これに対し、行アドレスが行iを示す場合、行iに対応した行選択回路260−iは、行iに対する行選択電圧WLiをアクティブレベル(Hレベル=VDD)とし、かつ、この行選択電圧WLi=VDDを出力する期間、行iに属する全メモリセルMij(j=0〜n)のNチャネルトランジスタN1およびN2の各ソース(図3参照)に与える低電位側電源電圧VSSCiを低電位側電源切り換え回路により第2の低電位側電源電圧VSPとする。
なお、行アドレスが示す行iに対応した各メモリセルMij(j=0〜n)では、NチャネルトランジスタN1およびN2の各ソースと、NチャネルトランジスタN1およびN2が属するP型半導体基板との間に介在する寄生ダイオードにVSS−VSP=0V−(−0.3V)=0.3Vの順方向電圧が加わるが、この程度の順方向電圧であれば寄生ダイオードがONしないため何ら問題は生じない。また、後述するトリプルウェル構造の採用により、メモリセルのPウェルを他の周辺回路(デコーダ等)のPウェルと分離して、最も低い電位であるVSPに設定すれば、非アクティブとなる行に属するメモリセルのNチャネルトランジスタN1およびN2には、0.3Vのバックゲート電圧が印加され、オフリークを低減することができる。
図11(a)および(b)は各々本実施形態における行選択回路270−iの構成例を示す回路図である。図11(a)に示す例において、NANDゲート271は、行アドレスが当該行選択回路270−iに対応付けられた行を示すときにアクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)の信号を出力し、一致しないとき非アクティブレベル(Hレベル=VDD=0.5V)の信号を出力するアドレス判定回路である。インバータ272は、このNANDゲート271の出力信号の論理を反転して出力する回路であり、LレベルとしてVSS=0Vを、HレベルとしてVDD=0.5Vを出力する。このインバータ272の出力信号が行iの全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)に対する行選択電圧WLとなる。
Nチャネルトランジスタ273および274は、低電位側電源切り換え回路を構成している。ここで、Nチャネルトランジスタ274は、ソースに第1の低電位側電源電圧VSSが与えられ、ゲートにはアドレス判定回路であるNANDゲート271の出力信号が与えられる。また、Nチャネルトランジスタ273は、ソースに第2の低電位側電源電圧VSPが与えられ、ゲートにはインバータ272の出力信号が与えられる。Nチャネルトランジスタ273および274は、第2の低電位側電源電圧VSPに固定されたPウェルに形成されており、各々のドレイン同士は共通接続されている。このNチャネルトランジスタ273および274のドレイン同士の接続点の電圧が行iの全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)に対する低電位側電源電圧VSSCとなる。
なお、本実施形態によるSRAMでは、P型半導体基板にNウェルを形成し、このNウェル内にPウェルを形成し、このPウェル内にNチャネルトランジスタ273および274を形成している。このトリプルウェル構造の採用により、Nチャネルトランジスタ273および274の属するPウェルをP型半導体基板から絶縁分離することができる。
図11(a)に示す構成によれば、NANDゲート271の出力信号が非アクティブレベル(Hレベル=VDD)となって、行選択電圧WLが非アクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)となるとき、Nチャネルトランジスタ274はONとなる。また、この例ではNチャネルトランジスタ273および274の閾値電圧は0.3Vよりも高く、行選択電圧WLが非アクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)となるときにはOFFとなる。このため、行iの全メモリセルに対する電源電圧VSSCとして、電源電圧VSS=0Vが出力される。これに対し、NANDゲート271の出力信号がアクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)となって、行選択電圧WLがアクティブレベル(Hレベル=VDD=0.5V)となるとき、Nチャネルトランジスタ273がON、Nチャネルトランジスタ274がOFFとなり、行iの全メモリセルに対する電源電圧VSSCとして、電源電圧VSP=−0.3Vが出力される。
図11(a)に示す構成において、Nチャネルトランジスタ273のソースには第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vが与えられているので、Nチャネルトランジスタ273の閾値電圧が0.3Vよりも低いと、行選択電圧WLが0VとなるときにNチャネルトランジスタ273がOFFせず、アドレス判定回路であるNANDゲート271の出力信号が0VになるときにNチャネルトランジスタ273がOFFしない問題が発生し得る。図11(b)に示す構成では、この問題を解決すべく、図11(a)におけるインバータ271が低電位側レベルシフタ275に置き換えられている。この低電位側レベルシフタ275は、NANDゲート271の出力信号の論理を反転し、かつ、レベルシフトを行って出力する回路であり、Hレベルとして高電位側電源電圧VDDを、Lレベルとして第2の低電位側電源電圧VSPを出力する。
図12は図11(b)における低電位側レベルシフタ275の構成例を示す回路図である。この低電位側レベルシフタ275は、Pチャネルトランジスタ276および278とNチャネルトランジスタ277および279とにより構成されている。ここで、Pチャネルトランジスタ276は、ソースに高電位側電源電圧VDDが与えられ、ゲートにアドレス判定回路であるNANDゲート271(図11(b)参照)の出力信号が与えられる。Nチャネルトランジスタ277は、ドレインがPチャネルトランジスタ276のドレインに接続され、ソースに第2の低電位側電源電圧VSPが与えられる。このPチャネルトランジスタ276とPチャネルトランジスタ277のドレイン同士の接続点がこの低電位側レベルシフタ275の出力信号OUTを出力するノードとなっており、図11(b)のPチャネルトランジスタ273のゲートに接続される。Pチャネルトランジスタ278は、ゲートに第1の低電位側電源電圧VSSが与えられており、アドレス判定回路であるNANDゲート271(図11(b)参照)の出力信号をNチャネルトランジスタ277のゲートに供給するトランスファゲートとして機能する。Nチャネルトランジスタ279は、ドレインがNチャネルトランジスタ277のゲートに接続され、ソースに第2の低電位側電源電圧VSPが与えられ、ゲートには低電位側レベルシフタ275の出力信号OUTが与えられる。
この構成において、NANDゲート271の出力信号が非アクティブレベル(VDD)であるとき、Pチャネルトランジスタ276がOFF、Nチャネルトランジスタ277がONとなり、出力信号OUTがVSP=−0.3Vとなる。また、出力信号OUTがVSPとなることから、Nチャネルトランジスタ279がOFFとなる。一方、NANDゲート271の出力信号がアクティブレベル(VSS)になると、Pチャネルトランジスタ276がONとなることから、Nチャネルトランジスタ279がONとなり、Nチャネルトランジスタ277をOFFさせる。この結果、出力信号OUTはVDDとなる。このように図12に示すレベルシフタ275では、NANDゲート271の出力信号の論理が反転されて出力され、かつ、Lレベルとして第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vが、Hレベルとして高電位側電源電圧VDD=0.5Vが出力される。
以上が本実施形態の構成の詳細である。
本実施形態によれば、あるメモリセルへのライトアクセス時またはリードアクセス時、そのメモリセルが属する行に対する行選択電圧WLがWL=VDDとされるとともに、その行の全メモリセルに対する低電位側電源電圧が電源電圧VSS=0Vよりも低い電源VSP=−0.3Vとされ、その行のメモリセルのPチャネルP1およびP2の両ソースとNチャネルトランジスタN1およびN2の両ソースとの間に電源電圧VDD−VSP=0.5V−(−0.3V)=0.8Vが供給される。従って、SRAMに与えられる電源電圧VDD−VSSが低い状況においても、正常なライトアクセスおよびリードアクセスが可能となる。一方、あるメモリセルへのライトアクセス時またはリードアクセス時、アクセス対象であるメモリセルが属する行以外の各行の全メモリセルに対しては通常の電源電圧VDD−VSS=0.5Vが供給される。従って、それらの行の各メモリセルでは、正常に記憶情報の保持が行われる。
なお、本実施形態において、第2の低電位側電源電圧VSPは、SRAMに内蔵された昇圧回路により発生させてもよく、SRAM外部から専用の電源端子を介して行選択回路270−i(i=0〜m)に供給するようにしてもよい。また、前掲図11(b)の行選択回路では、レベルシフタ276の出力信号の論理を反転して出力するインバータであって、Lレベルとして第2の低電位側電源電圧VSPをHレベルとして高電位側電源電圧VDDを出力するインバータを設け、NANDゲート271の出力信号の代わりにこのインバータの出力信号をNチャネルトランジスタ274のゲートに与えてもよい。
<第3実施形態>
図13はこの発明の第3実施形態であるSRAMの構成を示す回路図である。本実施形態によるSRAMでは、前掲図2における行選択回路200−i(i=0〜m)が行選択回路280−i(i=0〜m)に置き換えられている。これらの行選択回路280−i(i=0〜m)は、行選択電圧WLi(i=0〜m)を出力する機能の他、各行毎に、各行に対する高電位側電源電圧および低電位側電源電圧を制御することにより、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対する行選択電圧WLiをアクティブレベルとするときに、当該行に属する各メモリセルに対する電源電圧を他の行に対する電源電圧よりも増加させる電源電圧制御手段としての機能を備えている。
さらに詳述すると、全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)においてPチャネルトランジスタP1およびP2(図3参照)の形成されるNウェルには第1の高電位側電源VDDが与えられる。また、全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)においてNチャネルトランジスタN1およびN2(図3参照)の形成されるP型半導体基板には第1の低電位側電源電圧VSSが与えられる。そして、各行iにおいて、その行iに属する全てのメモリセルMij(j=0〜n)のPチャネルトランジスタP1およびP2の両ソースと、NチャネルトランジスタN1およびN2の両ソースは、その行iに対応した行選択回路270−iに接続されている。一方、各行選択回路270−i(i=0〜m)には、高電位側電源電圧として、第1の高電位側電源電圧VDDとこれよりも電位の高い第2の高電位側電源電圧VDPが与えられるとともに、低電位側電源電圧として、第1の低電位側電源電圧VSSとこれよりも電位の低い第2の低電位側電源電圧VSPが与えられる。ここで、第1の高電位側電源電圧VDDは例えば0.5V、第2の高電位側電源電圧VDPは例えば0.8V、第1の低電位側電源電圧VSSは例えば0V、第2の低電位側電源電圧VSPは例えば−0.3Vである。
任意の行iに対応した行選択回路280−iは、第1の高電位側電源電圧VDDまたは第2の高電位側電源電圧VDPを選択し、当該行iの各メモリセルに対する高電位側電源電圧VDDCiとして出力する高電位側電源切り換え回路と、第1の低電位側電源電圧VSSまたは第2の低電位側電源電圧VSPを選択し、当該行iの各メモリセルに対する低電位側電源電圧VSSCiとして出力する低電位側電源切り換え回路とを含む。
行アドレスが行iを示さない場合には、行iに対応した行選択回路280−iは、行iに対する行選択電圧WLiを非アクティブレベル(Lレベル=VSS)とし、かつ、行iに属する全メモリセルMij(j=0〜n)のPチャネルトランジスタP1およびP2の各ソースに与える高電位側電源電圧VDDCiを高電位側電源切り換え回路により第2の高電位側電源電圧VDDとし、NチャネルトランジスタN1およびN2の各ソースに与える低電位側電源電圧VSSCiを低電位側電源切り換え回路により第1の低電位側電源電圧VSSとする。
これに対し、行アドレスが行iを示す場合、行iに対応した行選択回路280−iは、行iに対する行選択電圧WLiをアクティブレベル(Hレベル)、より具体的には電源電圧VDPのレベルとし、かつ、この行選択電圧WLi=VDPを出力する期間、行iに属する全メモリセルMij(j=0〜n)のPチャネルトランジスタP1およびP2の各ソースに与える高電位側電源電圧VDDCiを高電位側電源切り換え回路により第2の高電位側電源電圧VDPとし、NチャネルトランジスタN1およびN2の各ソース(図3参照)に与える低電位側電源電圧VSSCiを低電位側電源切り換え回路により第2の低電位側電源電圧VSPとする。
なお、行アドレスが示す行iに対応した各メモリセルMij(j=0〜n)では、PチャネルトランジスタP1およびP2の各ソースと、PチャネルトランジスタP1およびP2が属するNウェルとの間に介在する寄生ダイオードにVDP−VDD=0.8V−0.5V=0.3Vの順方向電圧が加わるが、この程度の順方向電圧であれば寄生ダイオードがONしないため何ら問題は生じない。また、NチャネルトランジスタN1およびN2の各ソースと、NチャネルトランジスタN1およびN2が属するP型半導体基板との間に介在する寄生ダイオードにVSS−VSP=0V−(−0.3V)=0.3Vの順方向電圧が加わるが、この程度の順方向電圧であれば寄生ダイオードがONしないため何ら問題は生じない。また、前述したように、メモリセルのNウェルをVDP、PウェルをVSPとすれば、非アクティブとなる行に属するメモリセルのPチャネルトランジスタP1およびP2、NチャネルトランジスタN1およびN2には、0.3Vのバックゲート電圧が印加され、オフリークを低減することができる。
図14は本実施形態における行選択回路280−iの構成例を示す回路図である。図14において、NANDゲート281は、行アドレスが当該行選択回路280−iに対応付けられた行を示すときにアクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)の信号を出力し、そうでないときに非アクティブレベル(Hレベル=VDD=0.5V)の信号を出力するアドレス判定回路である。レベルシフタ282は、このアドレス判定回路であるNANDゲート282の出力信号の論理を反転し、かつ、レベルシフトを行って出力する回路であり、Lレベルとして第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vを、Hレベルとして第2の高電位側電源電圧VDP=0.8Vを出力する。このレベルシフタ282の出力信号が行iの全メモリセルMij(j=0〜n)に対する行選択電圧WLとなる。インバータ283は、レベルシフタ282の出力信号の論理を反転して出力する回路であり、Lレベルとして第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vを、Hレベルとして第2の高電位側電源電圧VDP=0.8Vを出力する。
Pチャネルトランジスタ284および285は、高電位側電源切り換え回路を構成している。ここで、Pチャネルトランジスタ284は、ソースに第1の高電位側電源電圧VDDが与えられ、ゲートにはレベルシフタ282の出力信号が与えられる。また、Pチャネルトランジスタ285は、ソースに第2の高電位側電源電圧VDPが与えられ、ゲートにはインバータ283の出力信号が与えられる。これらのPチャネルトランジスタ284および285の形成されたNウェルには、第2の高電位側電源電圧VDPが与えられる。そして、Pチャネルトランジスタ284および285のドレイン同士は共通接続されており、この共通接続点の電圧が行iの全メモリセルMij(i=0〜m、j=0〜n)に対する高電位側電源電圧VDDCとなる。Nチャネルトランジスタ286および287は、低電位側電源切り換え回路を構成している。ここで、Nチャネルトランジスタ287は、ソースに第1の低電位側電源電圧VSSが与えられ、ゲートにはアドレス判定回路であるNANDゲート281の出力信号が与えられる。また、Nチャネルトランジスタ286は、ソースに第2の低電位側電源電圧VSPが与えられ、ゲートにはレベルシフタ282の出力信号が与えられる。
本実施形態においても、上記第2実施形態と同様、トリプルウェル構造が採用されており、Nチャネルトランジスタ286および287は、第2の低電位側電源電圧VSPに固定されたPウェルに形成されている。そして、Nチャネルトランジスタ286および287のドレイン同士は共通接続されており、この共通接続点の電圧が行iの全メモリセルMij(j=0〜n)に対する低電位側電源電圧VSSCとなる。
図14に示す構成によれば、アドレス判定回路であるNANDゲート281の出力信号が非アクティブレベル(Hレベル=VDD)となると、行選択電圧WLが第2の低電位側電源電圧VSP(=−0.3V)、インバータ283の出力信号が第2の高電位側電源電圧VDP(=0.8V)となる。このため、Pチャネルトランジスタ284がON、Pチャネルトランジスタ285がOFFとなり、行iの全メモリセルに対して、高電位側電源電圧VDDCとして第1の高電位側電源電圧VDD=0.5Vが出力される。また、Nチャネルトランジスタ287がON、Nチャネルトランジスタ286がOFFとなり、行iの全メモリセルに対して、低電位側電源電圧VSSCとして第1の低電位側電源電圧VSS=0Vが出力される。これに対し、アドレス判定回路であるNANDゲート281の出力信号がアクティブレベル(Lレベル=VSS=0V)となると、行選択電圧WLが第2の高電位側電源電圧VDP(=0.8V)、インバータ283の出力信号が第2の低電位側電源電圧VSP(=−0.3V)となる。このため、Pチャネルトランジスタ284がOFF、Pチャネルトランジスタ285がONとなり、行iの全メモリセルに対して、高電位側電源電圧VDDCとして第2の高電位側電源電圧VDP=0.8Vが出力される。また、Nチャネルトランジスタ287がOFF、Nチャネルトランジスタ286がONとなり、行iの全メモリセルに対して、低電位側電源電圧VSSCとして第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vが出力される。
図15は図14におけるレベルシフタ282の構成例を示す回路図である。このレベルシフタ282は、Pチャネルトランジスタ291、294および296とNチャネルトランジスタ292、293および295とにより構成されている。ここで、Pチャネルトランジスタ294は、ソースに第2の高電位側電源電圧VDPが与えられる。また、Nチャネルトランジスタ293は、ソースに第2の低電位側電源電圧VSPが与えられる。このPチャネルトランジスタ294とNチャネルトランジスタ293のドレイン同士の接続点がこのレベルシフタ282の出力信号OUT(すなわち、行選択電圧WL)を出力するノードとなっている。Pチャネルトランジスタ296は、ドレインがPチャネルトランジスタ294のゲートに接続され、ソースに第2の高電位側電源電圧VDPが与えられ、ゲートにはレベルシフタ282の出力信号OUTが与えられる。Nチャネルトランジスタ295は、ドレインがNチャネルトランジスタ293のゲートに接続され、ソースに第2の低電位側電源電圧VSPが与えられ、ゲートにはレベルシフタ282の出力信号OUTが与えられる。Nチャネルトランジスタ292は、ゲートに第1の高電位側電源電圧VDDが与えられており、アドレス判定回路であるNANDゲート281(図14参照)の出力信号をPチャネルトランジスタ294のゲートに供給するトランスファゲートとして機能する。また、Pチャネルトランジスタ291は、ゲートに第1の低電位側電源電圧VSSが与えられており、アドレス判定回路であるNANDゲート281(図14参照)の出力信号をNチャネルトランジスタ293のゲートに供給するトランスファゲートとして機能する。
この構成において、アドレス判定回路であるNANDゲート281の出力信号が非アクティブレベル(VDD)であるとき、Nチャネルトランジスタ293がONとなることから、Pチャネルトランジスタ296がON、Pチャネルトランジスタ294がOFFとなり、Nチャネルトランジスタ295がOFFとなる。この結果、出力信号OUTがVSPとなる。また、NANDゲート281の出力信号がアクティブレベル(VSS)であるとき、Pチャネルトランジスタ294がONとなることから、Pチャネルトランジスタ296がOFF、Nチャネルトランジスタ295がON、Nチャネルトランジスタ293がOFFとなる。この結果、出力信号OUTがVDPとなる。このように図15に示すレベルシフタ282では、NANDゲート281の出力信号の論理が反転されて出力され、かつ、Lレベルとして第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vが、Hレベルとして第2の高電位側電源電圧VDP=0.8Vが出力される。
以上が本実施形態の構成の詳細である。
本実施形態によれば、あるメモリセルへのライトアクセス時またはリードアクセス時、そのメモリセルが属する行に対する行選択電圧WLが第2の高電位側電源電圧VDPとされるとともに、その行の全メモリセルに対する高電位側電源電圧が第2の高電位側電源電圧VDP=0.8Vとされ、かつ、その行の全メモリセルに対する低電位側電源電圧が第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3Vとされ、その行のメモリセルのPチャネルP1およびP2の両ソースとNチャネルトランジスタN1およびN2の両ソースとの間に電源電圧VDP−VSP=0.8V−(−0.3V)=1.1Vが供給される。従って、SRAMに与えられる電源電圧VDD−VSSが低い状況においても、正常なライトアクセスおよびリードアクセスが可能となる。
一方、あるメモリセルへのライトアクセス時またはリードアクセス時、アクセス対象であるメモリセルが属する行以外の各行の全メモリセルに対しては通常の電源電圧VDD−VSS=0.5Vが供給される。従って、それらの行の各メモリセルでは、正常に記憶情報の保持が行われる。また、アクセス対象であるメモリセルが属する行以外の各行の全メモリセルに対しては行選択電圧WLとして第2の低電位側電源電圧VSP=−0.3が供給される。従って、それらのメモリセルでは、トランスファゲートであるNチャネルトランジスタTa1およびTa2が確実にOFFとなり、情報保持の動作が安定する。
なお、本実施形態において、第2の高電位側電源電圧VDPおよび第2の低電位側電源電圧VSPは、SRAMに内蔵された昇圧回路により発生させてもよく、SRAM外部から各々専用の電源端子を介して行選択回路280−i(i=0〜m)に供給するようにしてもよい。また、前掲図14の行選択回路において、NANDゲート281の出力信号の代わりに、インバータ283の出力信号をNチャネルトランジスタ287のゲートに供給してもよい。
以上、この発明の第1〜第3実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記第1および第3実施形態において、メモリセルのPチャネルトランジスタP1およびP2が属するNウェルを行間で分離し、行選択電圧WLをアクティブレベル(VDP)とする行の全メモリセルのPチャネルトランジスタP1およびP2の両ソースに与える高電位側電源電圧VDDCをVDPにするとともに、その行のPチャネルトランジスタP1およびP2の属するNウェルの電位をVDPとしてもよい。
(2)前掲図7の行選択回路において、第2の高電位側電源電圧VDPの代わりに、行選択回路の出力電圧VDDCを高電位側電源電圧として高電位側レベルシフタ262に与えてもよい。
(3)前掲図11(b)の行選択回路において、第2の低電位側電源電圧VDPの代わりに、行選択回路の出力電圧VSSCを低電位側電源電圧として低電位側レベルシフタ275に与えてもよい。
100……SRAMセルアレイ、200……ロウデコーダ、200−i(i=0〜m),260−i(i=0〜m),270−i(i=0〜m),280−i(i=0〜m)……行選択回路、300……カラムデコーダ、300−j(j=0〜n)……列選択回路、400……センスアンプ、500……入出力バッファ、600……書込回路、700……カラムゲート、800……アドレス入力回路、900……制御回路、100−0〜100−n……データ記憶エリア、Mij(i=0〜m、j=0〜n)……メモリセル、CGj(j=0〜n),CGjB(j=0〜n)……スイッチ、BITj(j=0〜n),BITjB(j=0〜n),BL,BLB……ビット線、DL,DLB……グローバルビット線、201,261,271,281……NANDゲート、262,275,282……レベルシフタ、263,272,283……インバータ、264,265,284,285……Pチャネルトランジスタ、273,274,286,287……Nチャネルトランジスタ。

Claims (13)

  1. メモリセルを行列状に配列してなるセルアレイを有し、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対応付けられた行選択電圧をアクティブレベルとし、当該行に属するメモリセルをビット線に接続し、前記アクセス対象であるメモリセルに対するビット線を介したアクセスを行う半導体メモリにおいて、
    前記メモリセルの行列の各行毎に設けられ、当該行の各メモリセルに対する行選択電圧を各々出力する複数の行選択回路を具備し、
    各行毎に設けられた複数の行選択回路の各々は、
    第1の高電位側電源電圧または前記第1の高電位側電源電圧よりも電位の高い第2の高電位側電源電圧を選択し、当該行の各メモリセルに対する高電位側電源電圧として出力する高電位側電源切り換え回路と、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示すか否かを示す信号として、前記第1の高電位側電源電圧または前記第1の高電位側電源電圧よりも所定電圧以上電位の低い低電位側電源電圧のいずれかと同レベルの信号を出力するアドレス判定回路と、
    前記アドレス判定回路の出力信号のレベルシフトを行い、前記低電位側電源電圧または前記第2の高電位側電源電圧と同レベルを有する信号として出力する高電位側レベルシフタとを具備し、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示さない旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記高電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記高電位側電源切り換え回路に前記第1の高電位側電源電圧を選択させ、アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示す旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記高電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記高電位側電源切り換え回路に前記第2の高電位側電源電圧を選択させるようにしたことを特徴とする半導体メモリ。
  2. 前記高電位側電源切り換え回路は、ドレインが前記高電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第1の高電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第1の高電位側電源電圧をドレインから出力する第1のPチャネル電界効果トランジスタと、ドレインが前記高電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第2の高電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第2の高電位側電源電圧をドレインから出力する第2のPチャネル電界効果トランジスタとを有し、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示さない旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記高電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記第1のPチャネル電界効果トランジスタに前記低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるとともに、前記第2のPチャネル電界効果トランジスタに前記第2の高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示す旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記高電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記第1のPチャネル電界効果トランジスタに前記第2の高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるとともに、前記第2のPチャネル電界効果トランジスタに前記低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ。
  3. 前記高電位側レベルシフタは、
    前記低電位側電源電圧がソースに与えられ、ゲートに前記アドレス判定回路の出力信号が与えられる第3のNチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の高電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第3のNチャネル電界効果トランジスタのドレインと接続され、このドレイン同士の接続点から前記高電位側レベルシフタの出力信号を発生させる第3のPチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の高電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第3のPチャネル電界効果トランジスタのゲートに接続され、ゲートに前記高電位側レベルシフタの出力信号が与えられる第4のPチャネル電界効果トランジスタと、
    前記アドレス判定回路の出力信号を前記第3のPチャネル電界効果トランジスタのゲートに供給するトランスファゲートとして機能する第4のNチャネル電界効果トランジスタと
    を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体メモリ。
  4. メモリセルを行列状に配列してなるセルアレイを有し、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対応付けられた行選択電圧をアクティブレベルとし、当該行に属するメモリセルをビット線に接続し、前記アクセス対象であるメモリセルに対するビット線を介したアクセスを行う半導体メモリにおいて、
    前記メモリセルの行列の各行毎に設けられ、当該行の各メモリセルに対する行選択電圧を各々出力する複数の行選択回路を具備し、
    各行毎に設けられた複数の行選択回路の各々は、
    第1の低電位側電源電圧または前記第1の低電位側電源電圧よりも電位の低い第2の低電位側電源電圧を選択し、当該行の各メモリセルに対する低電位側電源電圧として出力する低電位側電源切り換え回路と、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示すか否かを示す信号として、前記第1の低電位側電源電圧よりも所定電圧以上電位の高い高電位側電源電圧または前記第1の低電位側電源電圧のいずれかと同レベルの信号を出力するアドレス判定回路と、
    前記アドレス判定回路の出力信号のレベルシフトを行い、前記高電位電源電圧または前記第2の低電位側電源電圧と同レベルを有する信号として出力する低電位側レベルシフタとを具備し、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示さない旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路または低電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記低電位側電源切り換え回路に前記第1の低電位側電源電圧を選択させ、アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示す旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路または低電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記低電位側電源切り換え回路に前記第2の低電位側電源電圧を選択させるようにしたことを特徴とする半導体メモリ。
  5. 前記低電位側電源切り換え回路は、ドレインが前記低電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第1の低電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第1の低電位側電源電圧をドレインから出力する第1のNチャネル電界効果トランジスタと、ドレインが前記低電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第2の低電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第2の低電位側電源電圧をドレインから出力する第2のNチャネル電界効果トランジスタとを有し、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示さない旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路または低電位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記第1のNチャネル電界効果トランジスタに前記高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるとともに、前記第2のNチャネル電界効果トランジスタに前記第2の低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示す旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路または低位側レベルシフタの出力信号に基づき、前記第1のNチャネル電界効果トランジスタに前記第1の低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるとともに、前記第2のNチャネル電界効果トランジスタに前記高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリ。
  6. 前記低電位側レベルシフタは、
    前記高電位側電源電圧がソースに与えられ、ゲートに前記アドレス判定回路の出力信号が与えられる第5のPチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の低電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第5のPチャネル電界効果トランジスタのドレインと接続され、このドレイン同士の接続点から前記低電位側レベルシフタの出力信号を発生させる第5のNチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の低電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第5のNチャネル電界効果トランジスタのゲートに接続され、ゲートに前記低電位側レベルシフタの出力信号が与えられる第6のNチャネル電界効果トランジスタと、
    前記アドレス判定回路の出力信号を前記第5のNチャネル電界効果トランジスタのゲートに供給するトランスファゲートとして機能する第6のPチャネル電界効果トランジスタと
    を具備することを特徴とする請求項4または5に記載の半導体メモリ。
  7. メモリセルを行列状に配列してなるセルアレイを有し、アクセス対象であるメモリセルが属する行に対応付けられた行選択電圧をアクティブレベルとし、当該行に属するメモリセルをビット線に接続し、前記アクセス対象であるメモリセルに対するビット線を介したアクセスを行う半導体メモリにおいて、
    前記メモリセルの行列の各行毎に設けられ、当該行の各メモリセルに対する行選択電圧を各々出力する複数の行選択回路を具備し、
    各行毎に設けられた複数の行選択回路の各々は、
    第1の高電位側電源電圧または前記第1の高電位側電源電圧よりも電位の高い第2の高電位側電源電圧を選択し、当該行の各メモリセルに対する高電位側電源電圧として出力する高電位側電源切り換え回路と、
    第1の低電位側電源電圧または前記第1の低電位側電源電圧よりも電位の低い第2の低電位側電源電圧を選択し、当該行の各メモリセルに対する低電位側電源電圧として出力する低電位側電源切り換え回路と、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示すか否かを示す信号として、前記第1の高電位側電源電圧または前記第1の低電位側電源電圧のいずれかと同レベルの信号を出力するアドレス判定回路と、
    前記アドレス判定回路の出力信号のレベルシフトを行い、前記第2の高電位電源電圧または前記第2の低電位側電源電圧と同レベルを有する信号として出力するレベルシフタとを具備し、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示さない旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路またはレベルシフタの出力信号に基づき、前記高電位側電源切り換え回路に前記第1の高電位側電源電圧を選択させるとともに、前記低電位側電源切り換え回路に前記第1の低電位側電源電圧を選択させ、アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示す旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路またはレベルシフタの出力信号に基づき、前記高電位側電源切り換え回路に前記第2の高電位側電源電圧を選択させるとともに、前記低電位側電源切り換え回路に前記第2の低電位側電源電圧を選択させるようにしたことを特徴とする半導体メモリ。
  8. 前記高電位側電源切り換え回路は、ドレインが前記高電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第1の高電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第1の高電位側電源電圧をドレインから出力する第1のPチャネル電界効果トランジスタと、ドレインが前記高電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第2の高電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第2の高電位側電源電圧をドレインから出力する第2のPチャネル電界効果トランジスタとを有し、
    前記低電位側電源切り換え回路は、ドレインが前記低電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第1の低電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第1の低電位側電源電圧をドレインから出力する第1のNチャネル電界効果トランジスタと、ドレインが前記低電位側電源切り換え回路の出力端子に接続され、ソースに前記第2の低電位側電源電圧が与えられ、ONであるときに前記第2の低電位側電源電圧をドレインから出力する第2のNチャネル電界効果トランジスタとを有し、
    アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示さない旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路またはレベルシフタの出力信号に基づき、前記第1のPチャネル電界効果トランジスタに前記第2の低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、前記第2のPチャネル電界効果トランジスタに前記第2の高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、前記第1のNチャネル電界効果トランジスタに前記第1の高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、かつ、前記第2のNチャネル電界効果トランジスタに前記第2の低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、アクセス対象であるメモリセルを特定する行アドレスが当該行を示す旨の信号を前記アドレス判定回路が出力するとき、前記アドレス判定回路またはレベルシフタの出力信号に基づき、前記第1のPチャネル電界効果トランジスタに前記第2の高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、前記第2のPチャネル電界効果トランジスタに前記第2の低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、前記第1のNチャネル電界効果トランジスタに前記第1の低電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与え、かつ、前記第2のNチャネル電界効果トランジスタに前記第2の高電位側電源電圧と同レベルのゲート電圧を与えるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の半導体メモリ。
  9. 前記レベルシフタは、
    前記第2の高電位側電源電圧がソースに与えられる第7のPチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の低電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第7のPチャネル電界効果トランジスタのドレインと接続され、このドレイン同士の接続点から前記レベルシフタの出力信号を発生させる第7のNチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の高電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第7のPチャネル電界効果トランジスタのゲートに接続され、ゲートに前記レベルシフタの出力信号が与えられる第8のPチャネル電界効果トランジスタと、
    前記第2の低電位側電源電圧がソースに与えられ、ドレインが前記第7のNチャネル電界効果トランジスタのゲートに接続され、ゲートに前記レベルシフタの出力信号が与えられる第8のNチャネル電界効果トランジスタと、
    前記アドレス判定回路の出力信号を前記第7のPチャネル電界効果トランジスタのゲートに供給するトランスファゲートとして機能する第9のNチャネル電界効果トランジスタと、
    前記アドレス判定回路の出力信号を前記第7のNチャネル電界効果トランジスタのゲートに供給するトランスファゲートとして機能する第9のPチャネル電界効果トランジスタと
    を具備することを特徴とする請求項7または8に記載の半導体メモリ。
  10. 前記第2の高電位側電源電圧を半導体メモリの外部から供給するように構成したことを特徴とする請求項1、2、3のいずれか1の請求項に記載の半導体メモリ。
  11. 前記第2の低電位側電源電圧を半導体メモリの外部から供給するように構成したことを特徴とする請求項4、5、6のいずれか1の請求項に記載の半導体メモリ。
  12. 前記第2の高電位側電源電圧を発生する昇圧回路を具備することを特徴とする請求項1、2、3のいずれか1の請求項に記載の半導体メモリ。
  13. 前記第2の低電位側電源電圧を発生する昇圧回路を具備することを特徴とする請求項4、5、6のいずれか1の請求項に記載の半導体メモリ。
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