JP5495768B2 - 現像ローラ及びその製造方法、プロセスカートリッジ並びに電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
該弾性層の軸方向端部に二酸化ケイ素が偏在し、該弾性層の端面の電気抵抗が高められていることを特徴とする。
0.50≦A<1.00 式(1)
本発明にかかる現像ローラの一例の断面図を図1に示す。(a)は軸方向の、(b)は軸に直交する方向の断面図である。
弾性層12の両端面を切り出した後、ミクロトームで切削し、100μm角、厚さ100nmのSiO2偏在部14の断面を含む薄片を作製する。この試料を、透過電子顕微鏡(商品名:H−7500、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)を用いて10000倍の倍率で観察し、SiO2偏在部14の厚さを確認する。
シリコーンゴム弾性層の端面にSiO2を偏在させ、SiO2偏在部の形成に用いる装置(SiO2偏在処理装置)の一例について、その説明図を図2に示す。なお、(a)は長手方に平行な断面図であり、(b)は側面図である。
弾性層端面が高抵抗化しているか否かは、例えば、図3に示すような抵抗測定装置30を用いて確認することができる。
Rr=R×(50/Vr−1) 式(3)
弾性層端面にSiO2か偏在している程度を、弾性層の端面をX線光電子分光法によりSiO2の定量分析することにより行う。試料は、測定する現像ローラの弾性層端面から、弾性層を2mm角、深さ3mmで切り出して作製する。測定装置として、例えば、X線光電子分光装置(商品名:Quantum2000、アルバック・ファイ株式会社製)を用いることができる。試料を該X線光電子分光装置に載置して組成分析を行う。ここで、分析領域は弾性層端面のφ100μmの範囲とし、X線源にはAl Kα(15kV、25W)を用いる。具体的には、Siの2p軌道の結合エネルギーに起因するピークの測定を行い、SiO2に帰属されるSiのピークを103.5eV、Si−Oに帰属されるSiのピークを102.5eVとしてピーク分離を行う。ピーク分離したそれぞれの波形の面積比より、SiO2に帰属されるSi原子とSi−Oに帰属されるSi原子の比率を求めた。SiO2に帰属されるSi原子とSi−Oに帰属されるSi原子の総和を検出された全Si原子とし、全Si原子に対するSiO2に帰属されるSi原子の平均原子比Aを算出した。本発明では、この平均原子比Aは、現像ローラ端面を各3箇所、計6箇所測定し、その平均値とする。
0.50≦A<1.00 式(1)
図4は本発明の現像ローラを搭載する電子写真画像形成装置の一例の概略を示す断面図である。本電子写真画像形成装置400は、イエロートナー、マゼンダトナー、シアントナー、ブラックトナーのトナー毎に画像形成ユニットa、b、c、dが設けられた、タンデム形式のカラー画像形成装置である。画像形成ユニットには矢印方向に回転する静電潜像担持体としての感光体401が設けられている。感光体の周囲には、感光体の帯電装置407、帯電させた感光体にレーザ光406を照射して静電潜像を形成する露光手段、静電潜像が形成された感光体にトナーを供給し現像する現像装置405が設けられている。また、給紙ローラ419により供給される紙等の記録材418を搬送する転写搬送ベルト416が駆動ローラ412、従動ローラ417、テンションローラ415に懸架されて設けられている。転写搬送ベルト416には吸着ローラ420を介して吸着バイアス電源421から電荷が印加され、記録材418を表面に静電気的に付着して搬送される。転写搬送ベルト416の裏面に配置される転写ローラ413には、各画像形成ユニットの感光体上のトナー像を、転写搬送ベルト416によって搬送される記録材418に転写するための電荷を印加する転写バイアス電源414が接続されている。各画像形成ユニットにおいて形成される各色のトナー像は、画像形成ユニットに同期して可動される転写搬送ベルト416によって搬送される記録材418上に、順次重畳して転写されるようになっている。更に、記録材418上に重畳転写したトナー像を加熱などにより定着する定着装置411、画像形成された記録材418を装置外に排出する搬送装置(不図示)が設けられている。
<現像ローラの作製>
以下の手順により、円柱状の軸芯体(直径6mm、長さ279mmのSUS304製)の周囲に、被覆層として弾性層と樹脂層を1層ずつ設け、さらにSiO2偏在部を有する現像ローラを作製した。
・両末端にビニル基を有する温度25℃における粘度が100Pa・sのジメチルポリシロキサン 100質量部。
・充填剤として石英粉末(Pennsylvania Glass Sand社製、商品名:Min−USil) 7質量部。
・カーボンブラック(電気化学工業株式会社製、商品名:デンカブラック、粉状品) 8質量部。
前述の現像ローラの端部の高抵抗化の測定方法にて抵抗を測定した結果、現像ローラの両端部の抵抗値は1.0×107Ω、中央部の抵抗値は2.0×106Ωであった。従って、現像ローラの両端部の方が中央部よりも抵抗値が高く、現像ローラ端面が高抵抗化していることが確認できた。
上記改造プロセスカートリッジを画像形成装置本体のブラック用ポジションに搭載し、温度15℃、湿度10%RHの環境に24時間放置した。同環境において、最初に初期のハーフトーン画像を出力した。その後、印字率が2%の画像を20000枚連続で出力した後、耐久後のハーフトーン画像を出力した。それぞれのハーフトーン画像より、以下の方法でリーク評価を行った。リークは、ハーフトーン画像上の横スジの有無を目視で判断した後、反射濃度計(商品名:GreatagMacbeth RD918、マクベス社製)を用いて、横スジ部と正常部の濃度差を測定し、以下の基準により評価した。
A:横スジは確認されない。
B:極軽微な横スジが確認されるが、濃度差は0.03未満である。
C:横スジが確認され、濃度差が0.05以上0.1未満である。
D:横スジが確認され、濃度差も0.1以上である。
実施例1で作製したSiO2偏在処理用現像ローラをそのまま現像ローラとして用い、実施例1と同じ評価を行った。なお、現像ローラの両端部の抵抗値は1.0×106Ω、中央部の抵抗値は2.0×106Ωであった。また、全Si原子に対するSiO2に帰属されるSi原子の平均原子比Aは0.00であった。評価結果を表1に示す。
SiO2偏在処理装置による処理の代わりに、スパッタリング装置により弾性層端面に直接SiO2層を形成した以外は、実施例1と同様にして現像ローラを作製し、以下、実施例1と同じ評価を行った。
SiO2の偏在処理において、印加する直流電流、直流電流印前の弾性層端面の加熱温度をそれぞれ表1に示す様に変更以外は、実施例1と同様にして現像ローラを作製し、以下、実施例1と同じ評価を行った。評価結果を表1に示す。
11 軸芯体
12 弾性層
13 樹脂層
14 SiO2偏在部
Claims (5)
- 軸芯体と、シリコーンゴムおよび導電性粒子を含有している導電性の弾性層と、樹脂層とをこの順番で具備している現像ローラであって、
該弾性層の軸方向端部に二酸化ケイ素が偏在し、該弾性層の端面の電気抵抗が高められていることを特徴とする現像ローラ。 - 請求項1に記載の現像ローラの製造方法であって、
シリコーンゴム及び導電性粒子を含有している導電性の弾性層の周面に樹脂層を形成した後、該弾性層の軸方向端部に直流電流を選択的に印加して、該弾性層に含まれるシロキサンを燃焼させて二酸化ケイ素を該弾性層の端部に生成させる工程を含むことを特徴とする現像ローラの製造方法。 - 前記弾性層の軸方向端部への直流電流の印加に先立って、該弾性層の軸方向端部を予め50℃以上120℃以下に加熱する請求項2に記載の現像ローラの製造方法。
- 感光体と、該感光体に当接して配置されている現像ローラとを具備している、電子写真画像形成装置の本体に脱着可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
該現像ローラが請求項1に記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。 - 感光体と、該感光体に当接して配置されている現像ローラとを具備する電子写真画像形成装置において、該現像ローラが請求項1に記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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