JP5493497B2 - アルコールの製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、本手法においては、共存するロジウム−単座トリアルキルホスフィン触媒により、低い直鎖選択性のアルデヒドの生成が併発的に進行するため、得られるアルコールのL/B比は必ずしも十分に高い値となっていない。
即ち、第1の方法は、非特許文献1、非特許文献2、及び特許文献1に記載されるような、1種類の触媒系で行なう方法であり、第2の方法は、特許文献2に記載されるような、高直鎖選択性のアルデヒドを製造する触媒と当該アルデヒドを水素化させる触媒との2種類の触媒を併用する方法である。
後者の手法においては、系中で生成してくるアルデヒドの効率的な水素化反応が重要な要素となってくる。
すなわち、本発明の目的は、触媒の存在下、オレフィン性化合物を水素及び一酸化炭素と反応させて一段階の反応工程でアルコールを製造する方法において、従来よりも高い直鎖選択性を有するアルコールを製造する方法を提供することに存する。
前記ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属が、ルテニウムであり、
前記ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属を一種以上含む化合物が、下記一般式(I)で表される有機基を含む配位子を有することを特徴とするアルコールの製造方法。
−X−H …(I)
(式中、Xはヘテロ原子を含み、且つ、該ヘテロ原子が水素原子と結合する連結基を表す。)
ロジウム化合物、
二座の有機リン化合物、
及び
ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属を一種以上含む化合物
の存在下に、オレフィン性化合物を水素及び一酸化炭素と反応させてアルコールを製造することを特徴とする。
<ロジウム化合物>
本発明に係るヒドロホルミル化反応用触媒として用いることができるロジウム化合物は、ヒドロホルミル化反応に対する触媒作用を発揮するものであれば良く、特に制限はないが、例えばその形態としては、アセチルアセトネイト化合物、ハライド、硫酸塩、硝酸塩、有機塩、無機塩、アルケン配位化合物、アミン配位化合物、ピリジン配位化合物、一酸化炭素配位化合物、ホスフィン配位化合物、ホスファイト配位化合物等を挙げることができる。
本発明に用いることのできる二座の有機リン系化合物は、好ましくは、ロジウム化合物と共に用いて、オレフィン性化合物と水素及び一酸化炭素との反応でアルデヒドを製造する場合に、得られるアルデヒドのL/B比が4.0以上、すなわち直鎖選択性が80%以上となる能力を有する二座の有機リン系化合物であり、特にその構造に制限はない。
R21〜R24は、それぞれ独立に、鎖状又は環状のアルキル基、或いはアリール基を表す。これらの基は、更に置換基を有していても良く、R21とR22、及びR23とR24は、それぞれ、互いに結合を形成して環状構造を形成しても良い。)
R41〜R44は、それぞれ独立に、鎖状又は環状のアルキル基、或いはアリール基を表す。これらの基は、更に置換基を有していても良く、R41とR42、及びR43とR44は、それぞれ、互いに結合を形成して環状構造を形成しても良い。
A1及びA2は、それぞれ独立に、O、S、SiRaRb、NRc、又はCRdReを表し、ここで、Ra、Rb、Rc、Rd及びReは、それぞれ独立に、水素原子、鎖状又は環状のアルキル基、或いはアリール基を表す。)
R61〜R64は、それぞれ独立に、鎖状又は環状のアルキル基、或いはアリール基を表す。これらの基は、更に置換基を有していても良く、R61とR62、及びR63とR64は、それぞれ、互いに結合を形成して環状構造を形成しても良い。)
<水素化触媒用遷移金属化合物>
本発明においては、上記ロジウム化合物及び二座の有機リン化合物と共に、アルデヒドの選択的水素化反応用触媒として、ロジウム以外の周期表第8〜10族(IUPAC無機化学命名法改訂版(1998)による)に属する遷移金属からなる群より選ばれる一種以上の遷移金属を含む化合物を用いる。
本発明においては、アルデヒドの選択的水素化反応用触媒として上述した種々の水素化触媒用遷移金属化合物を任意に用いることができるが、原料のオレフィン性化合物を水素化させることなく、反応系中で生成したアルデヒドのみを選択的に水素化させるためには、当該選択的水素化反応用触媒の中心金属には、反応中に下記一般式(I)で表される有機基を含む配位子が配位していることが好ましい。
(式中、Xはヘテロ原子を含み、ヘテロ原子で水素原子と結合する2価の連結基を表す。)
(式中、RAは水素原子又は置換基を有していてもよい一価の有機基を表し、RBは置換基を有していてもよい一価の有機基を表す。)
アルデヒドの選択的水素化反応用触媒の調製は、別途設けた触媒調製槽で予め調製してから当該触媒を反応系に加えても良いし、水素化反応用触媒原料である水素化触媒用遷移金属化合物と配位子をそれぞれ個別に反応系に添加して反応系内で触媒調製を行っても良い。また、反応後、生成物系と触媒系とを分離し、その触媒を再び反応系にリサイクルして用いても良い。この場合、触媒の劣化や消失の度合いに応じて、適宜水素化触媒用遷移金属化合物、及び配位子、また、必要に応じて後述する塩基性化合物のいずれか、又はすべてを追加して補充することが望ましい。
また、場合によっては、触媒を調製して反応系に導入する前に、加熱処理や触媒活性種への変換に必要なガス処理、例えば水素や一酸化炭素等のガスとの加圧接触を予め行ってから触媒を反応系に導入しても良い。
本発明のアルコールの製造方法に適用される原料オレフィン性化合物としては、炭素数3以上の化合物であって分子内にオレフィン性二重結合を少なくとも1つ有する化合物であれば特にその構造に制限されるものではなく、飽和炭化水素基のみによって置換されたオレフィン性化合物、不飽和炭化水素基を含む炭化水素基によって置換されたオレフィン性化合物、又は、ヘテロ原子を含む官能基により置換されたオレフィン性化合物等、いずれのオレフィン性化合物にも適用できる。
なお、オレフィン性化合物の炭素数の上限については特に制限はないが、溶解性の問題、粘度の問題、原料確保の容易さなどを考慮して通常30以下である。
本発明においては、溶媒の存在下或いは非存在下のどちらでも反応を行うことができる。溶媒を使用する場合、好ましい溶媒としては、ヒドロホルミル化反応用触媒成分、アルデヒドの選択的水素化反応用触媒成分、場合によっては前述の塩基性化合物、及び原料であるオレフィン性化合物を少なくとも一部溶解させるものであって、反応活性や反応の選択性に悪影響を及ぼさないものであれば使用可能であり特に限定はないが、本発明における選択的水素化反応用触媒の好適な配位子として弱塩基性を示すアミン系化合物をしばしば用いるため、アミンの配位力を保持できる中性又はアルカリ性を示す溶媒を使用することが好ましい。
本発明のアルコールの製造方法における好適な反応条件は次の通りである。
水素分圧、一酸化炭素分圧、原料、生成物、溶媒等の蒸気圧の総和で形成される反応圧力は、通常0.01MPa以上、好ましくは0.1MPa以上、より好ましくは0.5MPa以上であり、通常30MPa以下、好ましくは20MPa以下、より好ましくは10MPa以下である。
反応圧力が低すぎるとヒドロホルミル化反応用触媒及びアルデヒドの選択的水素化反応用触媒の触媒金属化合物が失活してメタル化してしまう懸念がある他、ヒドロホルミル化反応用触媒及びアルデヒドの選択的水素化反応用触媒の触媒活性自体十分に発現せず、アルコール収率が低下することが予想される。また、逆に高すぎると得られるアルコールの直鎖選択性が低下する傾向が見られるため好ましくない。
水素と一酸化炭素のモル比は、1:10〜10:1であり、より好ましくは1:2〜8:1であり、更に好ましくは1:1〜5:1である。
反応温度は、通常80℃以上、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上であり、通常300℃以下、好ましくは250℃以下、より好ましくは200℃以下である。即ち、本発明の反応においては80℃以上の反応温度で実施することが好ましい。これは、低い温度条件では一酸化炭素が選択的水素化反応用触媒に強く配位し、水素化反応触媒活性を大きく低下させるからであり、反応温度を高めることによって選択的水素化反応用触媒から熱エネルギーによって一酸化炭素が解離できる条件にする必要があるからである。また、逆に、反応温度が高すぎると得られるアルコールの直鎖選択性の低下や配位子の熱分解による消失やヒドロホルミル化反応用触媒又はアルデヒドの選択的水素化反応用触媒の分解に伴う失活などが予想される。
本発明の反応方式としては特に制限はなく、撹拌型反応槽、又は気泡塔型反応槽中で、連続式、半連続式、又はバッチ式操作のいずれでも容易に実施し得る。
未反応原料オレフィン性化合物や生成物類と触媒との分離は、通常、単蒸留、減圧蒸留、薄膜蒸留、水蒸気蒸留等の蒸留操作のほか、気液分離、蒸発(エバポレーション)、ガスストリッピング、ガス吸収及び抽出等の公知の方法で行うことができる。
蒸留条件は特に制限されるものではなく、生成物の揮発性、熱安定性、及び触媒成分の揮発性、熱安定性等を考慮して望ましい結果が得られるように任意に設定されるが、通常、50〜300℃の温度、760〜0.01mmHgの圧力条件の範囲から選ばれる。
分離した触媒を含む残液からは、公知の方法により触媒成分であるロジウムやロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属を回収することができる。或いは残液の全量若しくは一部を反応工程にリサイクルして触媒を再利用することもできる。
本発明の反応における目的物はアルコールであるため、アルコールの収率に関しては60%以上であることが好ましく、より好ましくは70%以上である。
アルコールの収率を60%以上にするためには、基本的に反応を十分に押し切る条件(即ち、ほぼ全てのオレフィン性化合物原料を生成物に転化させる条件)を採用すれば達成される。例えば、触媒濃度を高めることや反応ゾーンにおける滞留時間を長く取る等の手法が挙げられる。その他、比較的高い反応温度(例えば120〜160℃程度)や水素分圧を高める(例えば120〜160℃/0.5〜5MPa程度)など、アルコール生成に適した反応条件を採用すればアルコールの収率を高めることができる。
本発明は、高い直鎖選択性を有するアルコールを製造することを目的とし、このため、本発明のアルコールの製造方法におけるL/B比は、5.7(直鎖選択性=85%)以上、特に9.0(直鎖選択性=90%)以上であることが好ましい。このようなL/B比を実現するために、本発明においては前述のヒドロホルミル化反応用触媒とアルデヒドの選択的水素化反応用触媒とを併用する他、例えば更に一酸化炭素分圧をヒドロホルミル化反応の触媒活性に悪影響が出ない範囲内で極力低くすることが好ましい。
触媒調製用のガラス容器を3つ用意し、各ガラス容器に窒素雰囲気下で、アルデヒドの選択的水素化反応用触媒原料の水素化触媒用遷移金属化合物としてCp*Ru(cod)Cl(19.0mg、0.050mmol)、水素化反応用触媒の配位子として前記配位子A−46(11.5mg、0.050mmol)、塩基性化合物としてt−ブトキシカリウム(5.6mg、0.050mmol)をそれぞれ加え、これらを順番にガラス容器A(水素化触媒用遷移金属化合物)、B(配位子)、C(塩基性化合物)とした。
別に、容器内に磁性攪拌子を入れた内容量50mlのステンレス鋼オートクレーブに、ヒドロホルミル化反応用触媒のロジウム化合物としてRh(acac)(CO)2(5.2mg、0.020mmol)と、ヒドロホルミル化反応用触媒の配位子として前記二座の有機リン化合物L−11(23.1mg、0.040mmol)を量り取った。
その結果、ウンデカナール収率は0%であり、ウンデカノール収率は61.1%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は12.6(直鎖選択性=92.6%)であった。
実施例1における反応時間を24時間に変えた以外は同様にして反応を行なった。
その結果、ウンデカナール収率は0%であり、ウンデカノール収率は80.3%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は11.2(直鎖選択性=91.8%)であった。
実施例1における反応時間を24時間に変え、溶媒をイソプロピルアルコールからトルエンに変えた以外は同様にして反応を行なった。
その結果、ウンデカナール収率は2.7%であり、ウンデカノール収率は35.6%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は17.7(直鎖選択性=94.7%)であった。
実施例1における反応温度を120℃に変えた以外は同様にして反応を行なった。
その結果、ウンデカナール収率は25.7%であり、ウンデカノール収率は42.8%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は21.2(直鎖選択性=95.5%)であった。
実施例1における反応温度を70℃に変えた以外は同様にして反応を行なった。
その結果、ウンデカナール収率は30.5%であり、ウンデカノール収率は2.5%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は24.0(直鎖選択性=96.0%)であった。
配位子として前記配位子A−2を持つ、下記構造のアルデヒドの選択的水素化反応用触媒(27.3mg、0.025mmol)を窒素雰囲気下でガラス容器に量り取り、溶媒としてイソプロピルアルコール(1.0ml)を窒素雰囲気下で加え、5分間攪拌した。
その結果、ウンデカナール収率は0%であり、ウンデカノール収率は87.3%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は17(直鎖選択率=94.4%)であった。
実施例6における反応温度を120℃に、反応時間を12.5時間に変え、溶媒をイソプロピルアルコールからN,N−ジメチルアセトアミドに変更したこと以外は同様にして反応を行なった。
その結果、ウンデカナール収率は1.0%であり、ウンデカノール収率は92.7%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は19(直鎖選択率=95.0%)であった。
実施例6において、配位子として、前記配位子A−7を持つ、下記構造のアルデヒドの選択的水素化反応用触媒(31.0mg、0.050mmol)を用い、かつ、塩基性化合物としてt−ブトキシカリウム(5.6mg、0.050mmol)をガラス容器に加えたこと以外は同様にして反応を行なった。
実施例6において、配位子として、前記配位子A−68を持つ、下記構造のアルデヒドの選択的水素化反応用触媒(27.5mg、0.050mmol)を用い、かつ、塩基性化合物としてt−ブトキシカリウム(5.6mg、0.050mmol)をガラス容器に加えたこと以外は同様にして反応を行なった。
実施例6で用いたアルデヒドの選択的水素化反応用触媒(152.6mg、0.141mmol)を窒素雰囲気下でガラス容器に量り取り、溶媒としてN,N−ジメチルアセトアミド(8.9ml)を窒素雰囲気下で加え、5分間攪拌した。
また、別のガラス容器にヒドロホルミル化反応用触媒のロジウム化合物としてRh(acac)(CO)2(29.0mg、0.112mmol)と、ヒドロホルミル化反応用触媒の配位子として前記二座の有機リン化合物L−11(130.3mg、0.225mmol)を量り取り、溶媒のN,N−ジメチルアセトアミド(8.9ml)を窒素雰囲気下で加え、5分間攪拌した。
実施例10において、反応温度を160℃に変更したこと以外は同様にして反応を行なった。
その結果、ブタナール収率は1.6%であり、ブタノール収率は82.4%であった。また、ブタノールにおける分岐型アルコール(イソブタノール)に対する直鎖型アルコール(n−ブタノール)の比(L/B比)は10.4(直鎖選択率=91.2%)であった。
実施例4においてアルデヒド水素化反応用触媒成分、すなわち、Cp*Ru(cod)Cl、配位子A−46、及びt−ブトキシカリウムを用いなかったこと以外は同様にして反応を行った。
その結果、ウンデカナール収率は54.0%であり、ウンデカノール収率は7.6%であった。また、ウンデカノールにおける分岐型アルコール(2−メチル−1−デカノール等)に対する直鎖型アルコール(1−ウンデカノール)の比(L/B比)は8.5(直鎖選択性=89.5%)であった。
Claims (4)
- ロジウム化合物、二座の有機リン化合物、及びロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属を一種以上含む化合物の存在下に、オレフィン性化合物を水素及び一酸化炭素と反応させてアルコールを製造するアルコールの製造方法であって、
前記ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属が、ルテニウムであり、
前記ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属を一種以上含む化合物が、下記一般式(I)で表される有機基を含む配位子を有することを特徴とするアルコールの製造方法。
−X−H …(I)
(式中、Xはヘテロ原子を含み、且つ、該ヘテロ原子が水素原子と結合する連結基を表す。) - 前記配位子が、少なくとも一つの窒素原子を有し、該窒素原子で前記ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属に配位しており、該窒素原子に少なくとも一つの水素原子が結合していることを特徴とする請求項1に記載のアルコールの製造方法。
- 前記配位子が、2つ以上の結合点で、前記ロジウムを除く周期表第8〜10族遷移金属に配位する多座配位子であることを特徴とする請求項2に記載のアルコールの製造方法。
- 前記反応を、80℃以上で行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアルコールの製造方法。
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