JP5459620B2 - 鋼板搬送システムおよび製造方法 - Google Patents
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Description
よって、加速時の張力変動を抑制しつつ後工程の第二の設備側における操業の安定化を達成するためには、速度指令の変化を緩やかにするのに加え、ハンドリング時間を十分考慮する必要がある。
そこでなされた本発明の目的は、加速時の張力変動を抑制しつつ後工程の第二の設備側における操業の安定化を達成することのできる鋼板搬送システムおよび製造方法を提供することである。
すなわち、本発明は、帯状に連続するワークを送り出す第一の設備と、第一の設備から送り出されるワークを受け入れるとともに、受け入れたワークの走行経路長が可変とされた貯留部と、貯留部から送り出されたワークに所定の加工処理を施す第二の設備と、第二の設備におけるワークの送り速度を制御する制御部と、を備え、制御部は、貯留部に貯留されたワークの量に応じて、第二の設備における送り速度の制御パターンを変更することを特徴とする。また本発明は、第一の設備と第二の設備との間でワークの走行経路長を伸縮させることにより前記第一、第二の設備の間でワークの貯留量を変更する製造方法において、前記ワークの走行経路長の長さに応じて前記第二の設備におけるワークの送り速度の制御パターンを変更することを特徴とする。
また、送り速度の制御パターンは、送り速度が0の状態から2次曲線的に送り速度を上昇あるいは下降させていく非線形区間と、非線形区間の後、送り速度を一定の加速度で上昇あるいは下降させていく線形区間と、を備え、制御部は、全体の加速時間中における線形区間の割合を異ならせることによって、送り速度の制御パターンを変更することができる。
さらに、制御部には、予め設定された複数種の送り速度の制御パターンが記憶され、制御部は、複数種の送り速度の制御パターンから一つの制御パターンを選択することができる。ここで、制御部は、送り速度の上昇あるいは下降度合いが急峻な第一の制御パターンと、送り速度の上昇あるいは下降度合いが第一の制御パターンよりも緩やかな第二の制御パターンと、を少なくとも備えることができる。
図1は、薄板系の鋼帯等の帯状のワークを連続的に処理する連続圧延プロセスライン(搬送システム)の中央設備(第一の設備)10以降の構成を示す図である。
図1に示すように、連続焼鈍機等の中央設備10の後工程側には、調質圧延機20A、トリマー20B等の出側設備(第二の設備)20が設けられており、中央設備10から送り出される帯状のワーク100は、これら出側設備20で所定の処理を施された後、ロール30に巻き取られる。ここで、出側設備20としては、前記したもの以外のものを備えることもできる。
ルーパー装置40は、固定側ルーパー41に対し、移動側ルーパー42が接近・離間するよう設けられている。そして、中央設備10から送り出される帯状のワーク100は、固定側ルーパー41と移動側ルーパー42との間をジグザグ状に通り、出側設備20へと送られている。ルーパー装置40においては、固定側ルーパー41に対し移動側ルーパー42を接近・離間させることによりワーク100の走行経路長を可変とし、ルーパー装置40に貯留するワーク100の量(長さ)を調整できるようになっている。
以下、制御部50における制御内容について説明する。
制御部50は、ルーパー装置40に貯留されたワーク100の量に応じて、出側設備20におけるワーク100の送り速度を制御する。
より詳しくは、出側設備20がロール替え等の何らかの要因により停止した状態から、ワーク100を流し始めるとき、ルーパー装置40に貯留されたワーク100の量が多いときには、ワーク100の速度の上昇を急峻とするよう、制御する。また、ルーパー装置40に貯留されたワーク100の量が少ないときには、ワークの送り速度を緩やかに加速させるよう制御する。ワーク100の貯留量は、移動側ルーパー42の位置、つまりルーパー装置40に貯留されたワーク100の長さによって把握することができる。
ワーク100の加速度は、貯留されたワーク100の量に応じて、リニアに変化させても良いが、制御の簡素化のために、2段階、3段階といった複数段階に切り替えるのが好ましい。
これらの速度上昇特性においては、停止状態(経過時間t=0)から速度上昇を開始して初期の段階においては、加速レートα(t)を、
α(t)=amin・t (m/s2)
(ただし、aminは速度上昇特性係数(m/s3)、tは経過時間(s))
として、速度を二次曲線的に非線形に上昇させる(経過時間t=0〜t0)。それ以降は、一定の加速レート
α(t)=αmax (m/s2)
で速度を線形に上昇させていく(経過時間t=t0〜te)。
なお、通板ワークの重量によって変化する移動側ルーパー42の慣性を考慮するため、閾値ルーパー位置PMAXを可変とすることもできる。つまり、ワーク100の種類によって通板ワークの重量が大きい場合、移動側ルーパー42全体の慣性も大きいことから閾値ルーパー位置PMAXを小さく取ることで貯留量に余裕を持たせ、一方通板ワークの重量が小さい場合、移動側ルーパー42全体の慣性も小さいことから閾値ルーパー位置PMAXを大きく取る。
このとき、出側設備20におけるワーク100の送り速度VDELが中央設備10におけるライン速度VCENを超える時刻をt1としたとき、ワーク100の速度を二時曲線的に非線形に上昇させるのが完了し、速度を線形に上昇させていくのに切り替わる経過時間t0との関係が、図4(a)に示すように、
(A)t0<t1
である場合と、図4(b)に示すように、
(B)t0>t1
とで、場合分けを行い、(A)、(B)それぞれの場合で移動側ルーパー42の最大移動量Lを求める必要がある。なお、ルーパーの段数をNとする。図3の例ではN=8である。
L=L0+L1
となる。まず移動量L0を求めると、次式(3)から、式(4)のようになる。
まずt1を求める。VDEL(t1)=VCENおよび式(1)より、ライン速度VCENは、次式のようになる。
PDLC≦PMAX−L
のときは速度上昇特性を緩モードm2とさせ、
PDLC>PMAX−L
のときは、速度上昇特性を急峻モードm1とするのである。
例えば、速度上昇特性を、急峻モードと緩モードの2種類としたが、これを3種類以上とすることや、速度下降特性を速度上昇特性と同様な複数モードに制御することもできる。また、速度上昇特性のモード切替の閾値となる閾値ルーパー位置PMAXをはじめとする各種の値は、上記した以外の式で設定しても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
20 出側設備(第二の設備)
20A 調質圧延機
20B トリマー
40 ルーパー装置(貯留部)
41 固定側ルーパー
42 移動側ルーパー
50 制御部
100 ワーク
Claims (6)
- 帯状に連続するワークを送り出す第一の設備と、
前記第一の設備から送り出される前記ワークを受け入れるとともに、受け入れた前記ワークの走行経路長が可変とされた貯留部と、
前記貯留部から送り出された前記ワークに所定の加工処理を施す第二の設備と、
前記第二の設備における前記ワークの送り速度を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記貯留部に貯留された前記ワークの量に応じて、前記第二の設備における前記送り速度の制御パターンを変更することを特徴とする鋼板搬送システム。 - 前記制御部は、前記貯留部に貯留された前記ワークの量が大きいほど、前記第二の設備における前記ワークの送り速度の上昇あるいは下降度合いが急峻となる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の鋼板搬送システム。
- 前記送り速度の制御パターンは、送り速度が0の状態から2次曲線的に前記送り速度を上昇させていく非線形区間と、前記非線形区間の後、前記送り速度を一定の加速度で上昇あるいは下降させていく線形区間と、を備え、
前記制御部は、全体の加速時間中における前記線形区間の割合を異ならせることによって、前記送り速度の前記制御パターンを変更することを特徴とする請求項2の鋼板搬送システム。 - 前記制御部には、予め設定された複数種の前記送り速度の制御パターンが記憶され、
前記制御部は、複数種の前記送り速度の制御パターンから一つの前記制御パターンを選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鋼板搬送システム。 - 前記制御部は、前記送り速度の上昇度合いが急峻な第一の制御パターンと、前記送り速度の上昇度合いが前記第一の制御パターンよりも緩やかな第二の制御パターンと、を少なくとも備えることを特徴とする請求項4に記載の鋼板搬送システム。
- 帯状に連続するワークを送り出す第一の設備とこの第一の設備から送り出される前記ワークを受け入れる第二の設備との間で、前記ワークの走行経路長を伸縮させることにより前記第一、第二の設備の間でワークの貯留量を変更する製造方法において、前記ワークの走行経路長の長さに応じて前記第二の設備におけるワークの送り速度の制御パターンを変更することを特徴とする製造方法。
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JP2010119427A JP5459620B2 (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 鋼板搬送システムおよび製造方法 |
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