JP5444028B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5444028B2 JP5444028B2 JP2010022388A JP2010022388A JP5444028B2 JP 5444028 B2 JP5444028 B2 JP 5444028B2 JP 2010022388 A JP2010022388 A JP 2010022388A JP 2010022388 A JP2010022388 A JP 2010022388A JP 5444028 B2 JP5444028 B2 JP 5444028B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- signal
- steering
- magnet
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Description
詳細は後記する。
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本発明の概要を説明する。
図1は、本実施形態である電動パワーステアリング装置における制御について説明する概要図である。図1(a)に示した従来手法では、まず、人(運転手)が操向ハンドルの操舵を行うと、その操舵がステアリング系に作用してギアボックスに伝わり、ステアリングの回転運動が、ラックアンドピニオン等によって、2つの転舵輪を連結するラック軸の左右横方向の運動に変わる。
以下、この「補正後特性」と示された太線を実現するような電流補正について詳細に説明する。
次に、本発明の一実施形態である電動パワーステアリング装置の構成について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。
TM´=TM−(cm・dθm/dt+Jm・d2θm/dt2)i2・・・(1)
上記(1)式によれば、出力トルクTM´と電動機回転角θmとの関係は、電動機11の回転子の慣性モーメントJmと粘性係数cmとによって規定され、車両特性や車両状態に無関係である。
電動機駆動手段60は、例えば、3相のFETブリッジ回路のような複数のスイッチング素子を備え、制御装置200から出力されたDUTY(DUTY U、DUTY V、DUTY W)信号を用いて、矩形波電圧を生成し、電動機11を駆動するものである。また、電動機駆動手段60は図示しないホール素子を用いて3相の電機子電流I(IU、IV、IW)を検出する機能を備えている。
トルクセンサ30は、ピニオン軸5に加えられるピニオントルクを検出するものであり、ピニオン軸5の軸方向2箇所に逆方向の異方性となるように磁性膜が被着され、各磁性膜の表面に検出コイルがピニオン軸5に離間して挿入されている。
差動増幅回路40は、検出コイルがインダクタンス変化として検出した2つの磁歪膜の透磁率変化の差分を増幅し、トルク信号Tを出力するものである。なお、このトルク信号Tは、ピニオントルクレベルを示す信号である。
制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を備えるコンピュータ(ECU(Electronic Control Unit))からなり、レゾルバ50からの角度信号θ、車速センサ35からの車速信号VS、差動増幅回路40からのトルク信号Tから得られる前記の発生トルクTMで電動機11を駆動させるためのDUTY信号を電動機駆動手段60に出力する。このDUTY信号の出力により、電動機駆動手段60は、前記の発生トルクTMで電動機11を駆動させる。前記コンピュータは、CAN(Controller Area Network)通信により通信可能に接続されている車両の他のコンピュータ(ECU)と所定の信号を送受信する。
本実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置は、即ち、制御装置200は、ベース信号演算部220と、イナーシャ補償信号演算部210と、ダンパ補償信号演算部225と、Q軸(トルク軸)PI制御部240と、D軸(磁極軸)PI制御部245と、電流補正部255と、2軸3相変換部260と、PWM変換部270と、3相2軸変換部265と、電動機速度算出部280と、励磁電流生成部285等を、機能ブロックとして備える。
励磁電流生成部285は、電動機11(図3参照)の励磁電流目標値を生成して出力する。
D軸(磁極軸)PI制御部245は、加算器253の出力信号を、即ち、3相2軸変換部265から出力されたD軸電流IDと励磁電流生成部285で生成された励磁電流目標値との差分を、減少するようにPI帰還制御を行う。
まず、ベース信号演算部220について、説明する。ベース信号演算部220は、トルク信号Tと車速信号VSとから、電動機11の発生トルクTMを規定するQ軸電流IQの目標電流IMの基準となるベースアシスト信号DTを生成する。なお、このベースアシスト信号DTの生成は、実験測定等によって予め設定されベース信号演算部220に格納されたベーステーブル220aを参照することによって、行われる。そして、トルク信号Tとは、前記の通り、ピニオン軸5に加えられるピニオントルクのレベルを示す信号である。
一般的に、ダンピング信号Iは、舵角速度信号ωと車速信号VSとに基づいて生成される。これは、路面反力が小さくなる高車速域において、速いステアリングホイールの動きを制限して安定した操舵感を得るためである。
電動機11に使用される異方性フェライト磁石は、その形状により、着磁した後に−40℃付近の低温に冷却し、ある一定以上の反磁界をかけると、再び常温(20℃)に戻した時に大きな減磁を示す。
図6は、フェライト磁石の低温減磁を説明する説明図である。図6の左側のグラフには、磁石のヒステリシスの様子を示すグラフに描かれたB−Hカーブのうちそのグラフの第二象限に描かれた曲線である減磁曲線が描かれている(太線)。図6の右側のグラフは、磁石の温度変化に対し、磁石の残留磁束密度(Br)の変化を示すグラフである。右側のグラフの上方に示される直線は、左側のグラフのパーミアンス係数P1を傾きとする直線(パーミアンス直線)で特徴付けられる磁石における残留磁束密度の変化を示す。また、右側のグラフの下方に示される折れ線は、左側のグラフのパーミアンス係数P2を傾きとするパーミアンス直線で特徴付けられる磁石における残留磁束密度の変化を示す。
ΔBr/Br/℃ ≒ −0.18〜−0.19%/℃
ΔH/H/℃ ≒ +0.35〜+0.50%/℃
という変化率で示される。この変化率に伴い、B−Hカーブ、特にその減磁曲線が変動するため、動作点が移動する。図6の左側のグラフでは、温度が+20℃から−40℃に変わるときの減磁曲線の変動の様子が図示されている。減磁曲線と、横軸との交点が右側に移動することで、磁石の保持力(形状や温度等の要因に対し磁力を保つことのできる強さ)は小さくなる様子が示されるとともに、特性変曲点は上方に移動する様子も示される。
本実施形態により、以下のような効果を奏する。すなわち、電動パワーステアリング装置において、電動機を小型化したときに顕著に現れる磁気飽和に起因するトルク垂れを相殺する電流補正を行うことで、電動機を小型化しても運転手の操舵の操舵量の分だけのアシスト量を出力するという理想状態(リニアな関係)を実現することができる。
また、磁石の温度センサを備えることで、磁石の温度依存に対して適切な電流補正を行うことができる。
なお、前記実施の形態は、本発明を実施するための好適なものであるが、その実施形式はこれに限定されるものではない。したがって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、実施形式を種々変形することが可能である。
2 操向ハンドル
3 メインステアリングシャフト
4 ユニバーサルジョイント(自在継手)
5 ピニオン軸
7 ピニオンギア
8 ラック軸
8a ラック歯
9 タイロッド
10 転舵輪
11 電動機(電動モータ)
30 トルクセンサ(トルク検出手段)
60 電動機駆動手段(駆動回路)
200 制御装置
254 異常判定手段
255 電流補正部(補正手段)
Claims (4)
- ステアリング系に発生するトルクを検出するトルク検出手段と、
前記トルクに基づいて前記ステアリング系へのアシスト力を発生する電動モータと、
前記電動モータを駆動する駆動回路と、
前記駆動回路を制御する制御装置を備える電動パワーステアリング装置において、
前記制御装置は、
前記電動モータ内部に配置される磁石が磁気飽和状態にあるときに、前記駆動回路に流れる電流を増加するように補正する補正手段を備える
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記制御装置は、
前記トルクが大きくなるにつれて前記補正手段の補正量を大きくする
ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記磁石の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記制御装置は、
前記磁石の温度に基づき前記補正手段の補正量を修正する
ことを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記制御装置は、
前記ステアリング系に生じる摩擦に起因する前記アシスト力の低下を引き起こす程度に小さな前記トルクが検出されたときには、前記補正手段の補正量を大きくする
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010022388A JP5444028B2 (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010022388A JP5444028B2 (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011157041A JP2011157041A (ja) | 2011-08-18 |
JP5444028B2 true JP5444028B2 (ja) | 2014-03-19 |
Family
ID=44589385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010022388A Expired - Fee Related JP5444028B2 (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5444028B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3709239B2 (ja) * | 1996-04-26 | 2005-10-26 | ファナック株式会社 | Acサーボモータの磁気飽和補正方式 |
JPH11197897A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Fanuc Ltd | プレス機械 |
JP3601967B2 (ja) * | 1998-04-01 | 2004-12-15 | オムロン株式会社 | 電動パワーステアリング装置の制御装置 |
JP2006223037A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Yaskawa Electric Corp | モータ制御装置とその制御方法 |
JP4270196B2 (ja) * | 2005-11-09 | 2009-05-27 | トヨタ自動車株式会社 | バッテリ状態診断装置 |
JP2007283916A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング制御装置、および方法 |
JP5272546B2 (ja) * | 2008-07-07 | 2013-08-28 | 三菱電機株式会社 | エレベータの制御装置 |
-
2010
- 2010-02-03 JP JP2010022388A patent/JP5444028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011157041A (ja) | 2011-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5168448B2 (ja) | モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 | |
EP2955081B1 (en) | Electric power steering device | |
JP5575919B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5011705B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御装置 | |
US20090240389A1 (en) | Electric power steering apparatus | |
WO2010029879A1 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US20090322268A1 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP2009165259A (ja) | モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 | |
JP2011194914A (ja) | 電動パワーステアリング装置およびこれに用いられる電動機駆動制御装置 | |
JP2010064544A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4915305B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御装置 | |
JP5108860B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009274692A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009173179A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2009017715A (ja) | モータ制御装置及びこれを使用した電動パワーステアリング装置 | |
JP2008290664A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2007320429A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5444028B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4628833B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009214711A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5155844B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2006262668A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5401801B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5308254B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4908096B2 (ja) | 制御装置およびアクチュエータの制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5444028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |