JP5411056B2 - 塗膜を有する成形品の製造方法および製造用金型 - Google Patents
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Description
したがって、本発明は、射出成形法の特長を生かし自動成形ができることは勿論のこと、基材の表面と金型の凹部とで構成される隙間に塗料を過不足無く注入することができ、また金型を安価に製作することができ、さらには廃棄する樹脂量が少ない、表面に塗膜を有する成形品を得ることができる製造方法および製造用金型を提供することを目的とし、特に塗料を定量宛しかもなるだけ空気が混入しないようにして、また簡単な熱管理により塗料を供給することができる、金型内で塗膜を有する成形品を製造する製造方法および製造用金型を提供することを目的としている。また、他の発明は、上記目的に加えて基材の裏側まで塗膜を成形することができる製造方法および製造用金型を提供することをも目的としている。
特に、本発明によると、塗料注入ユニットのシリンダ内には、前記塗料注入ユニットに近接して可動金型内に設けられている塗料計量ユニットに前記可動金型の下方から1回分の注入量を計量し、この計量された塗料を供給するように構成されているので、塗料注入ユニットのシリンダ内に供給する塗料の量は一定になり、基材の表面とスライド金型の凹部との間の隙間に過不足無く注入することができるという本発明に特有の効果が得られる。また、塗料注入ユニットと塗料計量ユニットが可動金型内に設けられているので、またこれらのユニットから注入位置までの距離が短いので、塗料の温度管理がしやすいという効果が得られる。さらには、塗料計量ユニットには塗料を可動金型の下方から、すなわち反重力方向から供給するので、空気が混入する危険も少なく品質の高い成形品を得ることができる効果が得られる。
7 塗料注入孔成形用の小コア 9 塗膜形成用の凹部
15 可動金型 16 基材成形用のコア
18 エジェクタピン 20 塗料注入ユニット 21 塗料注入シリンダ 22 塗料注入ノズル
23 ノズル部 24 塗料注入路
30 塗料注入プランジャ 32 塗料流路確保用のピン
CK 基材成形用のキャビティ B 基材
F 塗膜 BY 基材の表面
CT 塗膜形成用の隙間
Claims (12)
- スライド金型と、可動金型とを使用して、前記スライド金型の凹部と前記可動金型のコアとにより構成されるキャビティに溶融樹脂を射出して基材を射出成形する射出工程と、該射出工程により成形され前記コアに残っている基材の表面と前記スライド金型の他の凹部とにより構成される塗膜形成用の隙間に前記可動金型内に設けられている塗料注入ユニットにより塗料を注入して基材の表面に塗膜を形成する塗膜形成工程とからなる製造方法であって、
前記射出工程時には、基材の略中心部あるいは基材の周辺部から略等しい位置に裏側から表面に達する塗料注入孔(Tt)を有するように成形し、
前記塗膜形成工程時には、前記塗料注入ユニットのノズル部(23)を基材の塗料注入孔(Tt)に当接させて、前記塗料注入ユニットのシリンダ内の塗料を前記塗料注入孔から前記隙間に注入して基材の表面に塗膜を形成し、
このようにして成形するとき前記塗料注入ユニットのシリンダ内には、前記塗料注入ユニットに近接して前記可動金型内に設けられている塗料計量ユニットに前記可動金型の下方から1回分の注入量を計量し、この計量された塗料を供給することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。 - スライド金型と、可動金型とを使用して、前記スライド金型の凹部と前記可動金型のコアとにより構成されるキャビティに溶融樹脂を射出して基材を射出成形する射出工程と、該射出工程により成形され前記コアに残っている基材の表面と前記スライド金型の他の凹部とにより構成される塗膜形成用の隙間に前記可動金型内に設けられている塗料注入ユニットにより塗料を注入して基材の表面に塗膜を形成する塗膜形成工程とからなる製造方法であって、
前記射出工程時には、基材の略中心部あるいは基材の周辺部から略等しい位置において裏側から表面に達する塗料注入ノズル(22)を有する前記可動金型を使用して成形し、
前記塗膜形成工程時には、前記塗料注入ユニットのシリンダ内に設けられているプランジャを駆動して前記シリンダ内の塗料を前記塗料注入ノズル(22)から前記隙間に注入して基材の表面に塗膜を形成し、
このようにして成形するとき前記塗料注入ユニットのシリンダ内には、前記塗料注入ユニットに近接して前記可動金型内に設けられている塗料計量ユニットに前記可動金型の下方から1回分の注入量を計量し、この計量された塗料を供給することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。 - 請求項1または2に記載の製造方法において、前記塗料注入ユニットのシリンダ内には、所定圧力の塗料によりバネを圧縮して計量されている所定量の塗料を前記バネの復元力により供給することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかの項に記載の製造方法において、前記プランジャを塗料の押出方向に駆動するとき、その先端部に取り付けられている塗料流路確保用のピンを前記塗料注入孔(Tt)または塗料注入ノズル(22)内にその先端部分が一部挿入されるように駆動する、塗膜を有する成形品の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかの項に記載の製造方法において、前記射出工程時に、基材の外周部から等しくなるような位置において裏側から表面に達する複数個の塗料注入孔または塗料注入ノズルを有するように成形し、前記塗膜形成工程時には、前記複数個の塗料注入孔または塗料注入ノズルから前記隙間に注入して基材の表面に塗膜を形成することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかの項に記載の製造方法において、前記射出工程時の金型温度と、前記塗膜形成工程時の金型温度をそれぞれ独立して調節することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかの項に記載の製造方法において、熱硬化性の塗料を前記隙間に注入するとき、前記隙間の周辺の金型温度を調節することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかの項に記載の製造方法において、熱硬化性の塗料を前記隙間に注入するとき、前記隙間の周辺の金型温度を調節すると共に、前記基材を前記塗膜形成用の隙間が狭まる方向に駆動して、前記隙間に注入されている熱硬化性の塗料の一部を前記基材の裏側に押し出し、前記基材の裏側にも塗膜を形成することを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造方法。
- 基材成形位置と塗膜形成位置へスライド的に駆動され、そのパーティング面側に少なくとも基材成形用と塗膜形成用の2個の凹部(6、9)が設けられているスライド金型(5)と、
前記スライド金型に対して型開閉され、そのパーティング面側に少なくとも基材成形用の1個のコア(16)が設けられている可動金型(15)と、
塗料を押し出す塗料注入装置とからなり、
前記スライド金型の前記基材成形用の凹部(6)の略中心部あるいは該凹部の周辺部から略等距離の位置にはパーティング面側に突き出た塗料注入孔成形用の小コア(7)が設けられ、前記スライド金型の塗膜形成用の凹部(9)は前記基材成形用の凹部(6)よりも所定量だけ大きく、
前記可動金型の基材成形用のコア(16)は、前記スライド金型の基材成形用の凹部(6)よりも所定量だけ小さく、
前記塗料注入装置は、その先端部がノズル部(23)となっている塗料注入シリンダと、該シリンダ内に往復動的に駆動されるように設けられている塗料注入プランジャとからなる塗料注入ユニットと、その先端部が前記塗料注入シリンダに連なっている塗料計量シリンダと、該シリンダ内に供給される塗料の圧力及びバネの復元力により往復動的に駆動されるように設けられている塗料計量プランジャとからなる塗料計量ユニットとから構成され、
前記塗料注入ユニットと前記塗料計量ユニットは、前記可動金型内に設けられ、前記塗料注入シリンダ内には、前記可動金型の下方から前記塗料計量シリンダ内にバネを圧縮して1回の注入量が計量されている塗料が前記バネの復元力により供給されるようになっていることを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造用金型。 - 基材成形位置と塗膜形成位置へスライド的に駆動され、そのパーティング面側に少なくとも基材成形用と塗膜形成用の2個の凹部(6、9)が設けられているスライド金型(5)と、
前記スライド金型に対して型開閉され、そのパーティング面側に少なくとも基材成形用の1個のコア(16)が設けられている可動金型(15)と、
塗料を押し出す塗料注入装置とからなり、
前記スライド金型の塗膜形成用の凹部は基材成形用の凹部よりも所定量だけ大きく、前記可動金型の基材成形用のコア(16)は、前記スライド金型の基材成形用の凹部(6)よりも所定量だけ小さく、
前記塗料注入装置は、その先端部が前記基材成形用のコア(16)面よりも前記スライド金型の方へ所定量突き出たノズル(22)となっている塗料注入シリンダと、該シリンダ内に往復動的に駆動されるように設けられている塗料注入プランジャとからなる塗料注入ユニットと、その先端部が前記塗料注入シリンダに連なっている塗料計量シリンダと、該シリンダ内に供給される塗料の圧力及びバネの復元力により往復動的に駆動されるように設けられている塗料計量プランジャとからなる塗料計量ユニットとから構成され、
前記塗料注入ユニットと前記塗料計量ユニットは、前記可動金型内に設けられ、前記塗料注入シリンダ内には、前記可動金型の下方から前記塗料計量シリンダ内にバネを圧縮して1回の注入量が計量されている塗料が前記バネの復元力により供給されるようになっていることを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造用金型。 - 請求項9または10に記載の金型において、前記塗料注入ユニットのプランジャの先端部には、塗料流路確保用のピン(32)が設けられ、該ピンは前記プランジャが塗料の押出方向へ駆動されるとき、前記スライド金型の方へ所定量突き出るようになっていることを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造用金型。
- 請求項9〜11のいずれかの項に記載の金型において、前記基材成形用のコアの頂面には、表面に塗膜が形成された成形品を押し出す機能と共に、基材を前記塗膜形成用の凹部側へ押す機能を備えた複数個のエジェクターピンが臨んでいることを特徴とする、塗膜を有する成形品の製造用金型。
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JP2010101634A JP5411056B2 (ja) | 2010-04-27 | 2010-04-27 | 塗膜を有する成形品の製造方法および製造用金型 |
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