JP5408367B1 - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
電装品のケーブル38の軸方向2箇所部分を、インナコラム9a側のエネルギ吸収部材35と、アウタコラム10a側のケーブル支持ブラケット52とに支持する構造に関して、ケーブル38が、二次衝突に伴うステアリングホイールの前方への変位に対する抵抗となることを抑制できる構造を実現する。エネルギ吸収部材35は、二次衝突の際に、その一部が下方に向け変位する支持板部46を有する。そして、支持板部46に、ケーブル38の軸方向2箇所部分のうちの中間部の一部を支持する。二次衝突の際に、ケーブル38の中間部は、支持板部46の変形に伴い下方に変位して折り曲げられる。この結果、二次衝突の際に、ケーブル38が軸方向に突っ張ることが抑制される。
【選択図】図6
【選択図】図6
Description
本発明は、二次衝突の際に運転者の身体からステアリングホイールに加わった衝撃エネルギを吸収しつつ、このステアリングホイールの前方への変位を可能とする、衝撃吸収式ステアリング装置に関する。
図22および図23は、従来から知られているステアリング装置の1例を示している。このステアリング装置は、運転者の体格や運転姿勢などに応じてステアリングホイール1の上下位置および前後位置を調節可能とする機能と、運転者がステアリングホイール1を操作する力を軽減する機能と、衝突事故の際に、運転者の身体がステアリングホイール1に衝突する、二次衝突が発生した場合に、ステアリングホイール1が前方に変位することを許容する機能とを備える。なお、本明細書において、前後方向、左右方向、および上下方向は、特に断らない限り、車両の前後方向、左右方向、および上下方向を意味するものとする。
このようなステアリング装置は、後端部にステアリングホイール1を固定したステアリングシャフト2と、このステアリングシャフト2をその内側に回転自在に支持したステアリングコラム3と、ステアリングシャフト2に補助トルクを付与するための操舵力補助装置4と、ステアリングシャフト2の回転に基づいて左右1対のタイロッド5を変位させる(押し引きする)ためのステアリングギヤユニット6とを備える。
ステアリングシャフト2は、前側に配置されたインナシャフト7の後端部に、後側に配置されたアウタシャフト8の前端部を、回転力の伝達自在に、かつ、軸方向の摺動を可能に外嵌することにより構成されている。また、ステアリングコラム3は、前側に配置された前方側コラムであるインナコラム9の後端部に、後側に配置された後方側コラムであるアウタコラム10の前端部を、軸方向に関する摺動を可能に外嵌することにより構成されている。インナシャフト7とアウタシャフト8が軸方向に相対変位するとともに、インナコラム9とアウタコラム10が軸方向に相対変位することで、ステアリングホイール1の前後位置の調節が可能となるほか、衝突事故の際に、ステアリングシャフト2の全長を縮めることが可能となる。
インナコラム9の前端部は、操舵力補助装置4を構成するギヤハウジング11の後端面に結合固定されている。また、インナシャフト7は、ギヤハウジング11内に挿入され、インナシャフト7の前端部は、操舵力補助装置4を構成する入力軸に結合されている。また、この入力軸にトーションバーを介して連結された、操舵力補助装置4を構成する出力軸12の前端部は、ギヤハウジング11の前端面から突出している。
インナコラム9は、車体13に対し、軸方向の変位を阻止された状態で、車体13の左右方向(図22の表裏方向)に配設されたチルトピボット軸14を中心とする揺動のみを可能に支持されている。図示の例では、チルトピボット軸14は、前部支持ブラケット15を介して車体13に支持されるとともに、ギヤハウジング11の前端上部に設けた支持管16に挿通されている。したがって、インナコラム9は、二次衝突時にも前方に変位することはない。
一方、アウタコラム10は、その中間部を、後部支持ブラケット17により、車体13の一部に、前方に向いた強い衝撃が加わった場合に、前方に離脱(脱落)可能に支持されている。このために、図23に示すように、後部支持ブラケット17を構成する左右1対の側壁部18の上端部に、ステアリングコラム3の側方に突出する状態で1対の取付板部19を設けるとともに、それぞれの取付板部19に、取付板部19の後端縁に開口する状態で切り欠き20を設けている。そして、切り欠き20に、図示しないボルトにより車体13に固定されるカプセル21を係止している。これらのカプセル21は、中間部にボルトを挿通するための通孔22を備えている。
衝突事故の際に、運転者の身体がステアリングホイール1に衝突する、二次衝突が発生すると、ステアリングシャフト2を介してステアリングコラム3に、前方に向いた大きな衝撃荷重が加わる。そして、ステアリングシャフト2およびステアリングコラム3が、全長を縮める傾向になる。すなわち、後部支持ブラケット17が、アウタコラム10とともに前方に変位しようとするのに対して、1対のカプセル21は、ボルトとともにそのままの位置に止まる。この結果、カプセル21が切り欠き20から後方に抜け出し、ステアリングホイール1が前方に変位することが許容される。
また、ステアリングホイール1の前後位置および上下位置を調節可能とするために、アウタコラム10は、後部支持ブラケット17に対して、前後方向および上下方向の移動を可能に支持される。具体的には、アウタコラム10の中間部下面に被支持ブラケット23を溶接固定し、この被支持ブラケット23を、後部支持ブラケット17を構成する左右1対の側壁部18により挟持している。また、被支持ブラケット23の左右側壁の互いに整合する位置に、前後方向に長い、前後方向長孔24を形成している。一方、側壁部18の一部で、互いに整合し、かつ、前後方向長孔24の一部と整合する位置に、上下方向に長い、上下方向長孔25を形成している。そして、前後方向長孔24および上下方向長孔25に調節杆26を挿通するとともに、この調節杆26の先端部で、一方の側壁部18(図23の左側)の外側に突出した雄ねじ部に、調節ナット27を螺合させている。また、この状態で、調節杆26の基端部に存在する外向フランジ状の頭部28を、他方の側壁部18(図23の右側)に形成した上下方向長孔25に、昇降のみ可能に係合させている。
調節ナット27は、調節レバー29により回転自在としている。したがって、調節レバー29の操作に基づいて調節ナット27を回転させ、調節ナット27と調節杆26の頭部28との間隔を変化させることにより、被支持ブラケット23を固定したステアリングコラム3(アウタコラム10)を、後部支持ブラケット17に対し固定したり、あるいは、固定を解除したりすることが可能となる。そして、調節ナット27と頭部28との間隔を拡げた状態では、調節杆26が前後方向長孔24の内側で変位できる範囲内で、ステアリングコラム3(アウタコラム10)を前後方向に移動させて、ステアリングホイール1の前後位置の調節を行うことができる。また、調節杆26が上下方向長孔25の内側で変位できる範囲内で、ステアリングコラム3を上下方向に移動させて、ステアリングホイール1の上下位置の調節を行うことができる。この際、ステアリングコラム3は、チルトピボット軸14を中心として、上下方向に揺動変位する。
操舵力補助装置4を構成する出力軸12の前端部に、自在継手30を介して、中間シャフト31の後端部が連結されている。中間シャフト31の前端部に、別の自在継手32を介して、ステアリングギヤユニット6の入力軸33が連結されている。入力軸33は、ステアリングギヤユニット6を構成するラックおよびピニオン(図示せず)のうちのピニオンに結合されている。このピニオンと噛合するラックの左右の端部にタイロッド5がそれぞれ連結されており、このラックの軸方向変位に基づいて両側にあるタイロッド5を押し引きすることで、左右の操舵輪に所望の舵角が付与される。また、操舵力補助装置4は、動力源である電動モータ34の回転を、ギヤハウジング11内に設けたウォーム減速機を介して出力軸12に伝達することにより、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを出力軸12に付与する。
アウタコラム10の後端部には、ステアリングロック装置、コンビネーションスイッチなどの電装品が取り付けられる。また、これらの電装品には、電源線、信号線などのケーブルの後端部が接続されるが、これらのケーブルは、その後端部を除いて束ねられて絶縁材で被覆されたケーブルハーネスの形態となっている。このようなケーブルは、ステアリングコラム3に沿って、前後方向に配設される。このために、ステアリングコラム3やその周辺に存在する部材の一部に、ケーブルの中間部を支持するために利用するケーブル支持ブラケットを設けることが、従来から一般的に行われている。たとえば、特開2010−116008号公報には、アウタコラムを支持する後部支持ブラケットの側端部に、ケーブル支持ブラケットを設けた構造が記載されている。
一方、二次衝突の際に、ステアリングホイール1が前方に変位することに伴って、エネルギ吸収部材を塑性変形させることにより、運転者の身体からステアリングホイール1に加わった衝撃エネルギを吸収する構造も、従来から知られている。たとえば、特開2009−83611号公報には、金属板製のエネルギ吸収部材を、二次衝突時にステアリングホイールに加わった衝撃荷重を基に塑性変形させる構造が記載されている。このような構造を採用する場合、ステアリングホイール1が前方に変位する際に、互いに相対変位すべき、インナコラム9もしくはインナコラム9に固定された部材と、アウタコラム10もしくはアウタコラム10に固定された部材との間で、ケーブルが、軸方向に突っ張って、つっかえ棒のように作用し、ステアリングホイール1が前方に変位することに対する抵抗となる。この結果、エネルギ吸収部材を塑性変形させることに基づく衝撃吸収性能を、所望通りに発揮させることができなくなる可能性がある。
本発明の目的は、上述のような事情に鑑みて、衝撃吸収式ステアリング装置において、後方側コラムの後端部に取り付けられた電装品に接続するケーブルが、二次衝突に伴うステアリングホイールの前方への変位に対する抵抗となることを防止もしくは抑制できる構造を実現することにある。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置は、後端部にステアリングホイールを固定可能なステアリングシャフトを、その内側に回転可能に支持するステアリングコラムと、二次衝突に伴い、前記被押圧板部が押圧されることにより、その一部が塑性変形して、前記ステアリングホイールから前記後方側コラムに加えられた衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部材とを備える。
前記ステアリングコラムは、前後方向の移動を規制された状態で前側に配置された前方側コラムと、該前方側コラムの後端部に軸方向に関する相対変位を可能に組み合わされた後方側コラムとにより構成される。
前記エネルギ吸収部材は、基板部と、該基板部に直接的または間接的に接続される被押圧部と、前記被押圧部もしくは前記基板部と前記被押圧部の両方に間接的または直接的に接続される支持板部とを一体に形成することにより構成される。基板部は、前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの一方のコラムまたは該一方のコラムに固定の部分に対して固定される。前記被押圧部は、前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの他方側に配置される。前記支持板部は、前記ステアリングコラムに沿って配置され、前記後側コラムの後端部に固定される電装品に接続されるケーブルを支持する。前記エネルギ吸収部材は、二次衝突時に伴い、前記被押圧板部が前記他方のコラムまたは該他方のコラムに固定の部分により押圧されると、該エネルギ吸収部材の一部が塑性変形するとともに、前記支持板部の少なくとも前記ケーブルを支持する部分は、塑性変形することなく、下方に変位するように構成される。
より具体的には、前記エネルギ吸収部材は、
前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの一方のコラムまたは該一方のコラムに固定の部分に対して固定された基板部と、
該基板部に対し前記ステアリングコラムの軸方向に離隔または隣接して配置され、かつ、該基板部に間接的または直接的に接続され、二次衝突に伴う前記後方側コラムの前方への変位に伴って、前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの他方のコラムまたは該他方のコラムに固定の部分によって押圧される被押圧板部と、
前記ステアリングコラムに沿って配置され、かつ、前記被押圧部もしくは前記基板部と前記被押圧部の両方に間接的または直接的に接続され、二次衝突に伴い、前記被押圧部が押圧された場合に、少なくとも一部が前記ステアリングコラムの径方向外方に向けて変位する、支持板部と、
を備える。
前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの一方のコラムまたは該一方のコラムに固定の部分に対して固定された基板部と、
該基板部に対し前記ステアリングコラムの軸方向に離隔または隣接して配置され、かつ、該基板部に間接的または直接的に接続され、二次衝突に伴う前記後方側コラムの前方への変位に伴って、前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの他方のコラムまたは該他方のコラムに固定の部分によって押圧される被押圧板部と、
前記ステアリングコラムに沿って配置され、かつ、前記被押圧部もしくは前記基板部と前記被押圧部の両方に間接的または直接的に接続され、二次衝突に伴い、前記被押圧部が押圧された場合に、少なくとも一部が前記ステアリングコラムの径方向外方に向けて変位する、支持板部と、
を備える。
前記エネルギ吸収部材は、二次衝突に伴い、前記被押圧板部が押圧されることにより、その一部が塑性変形して、前記ステアリングホイールから前記後方側コラムに加えられた衝撃エネルギを吸収するように構成される。
本発明の衝撃吸収式ステアリングコラムは、前記支持板部が、前記後方側コラムの後端部に固定される電装品に接続され、前記ステアリングコラムに沿って前後方向に配設されるケーブルのうち、軸方向に離隔した2箇所部分のうちの一方を支持し、前記後方側コラムが、前記2箇所部分のうちの他方を支持するように構成される。
好ましくは、前記支持板部は、二次衝突に伴い、前記被押圧板部が押圧されることにより、該支持板部の前記基板部側の端部を中心として、前記支持板部の前記基板部とは逆側の端部が前記ステアリングコラムの径方向外方に向かう方向に揺動するように構成される。
なお、前記エネルギ吸収部材の配置は任意であるが、通常は、前記支持板部の上面が前記ステアリングコラムの下面に対向するように配置される。
好ましくは、前記支持板部の一部に補強部を設け、この補強部を設けた部分の曲げ剛性を向上させる。
この場合、前記補強部が、前記支持板部の一部を面押し加工により塑性変形させることにより形成された補強用リブにより構成されることが好ましい。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置の第1の態様は、前記基板部の端縁から下方に向け折れ曲がった垂下板部をさらに備え、前記支持板部が、該垂下板部の下端縁から前記基板部とは逆方向に折れ曲がって伸長し、前記被押圧部が、前記支持板部の前記基板部とは逆側にある端縁の幅方向に関する少なくとも一部から上方に向け折れ曲がって伸長するように構成される。
より具体的には、第1の態様の衝撃吸収式ステアリング装置では、前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記ギヤハウジングの後端部下面に固定されており、前記被押圧板部は、前記インナコラムの中間部を挿通するコラム用通孔を有しており、前記エネルギ吸収部材は、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴って、前記被押圧板部が、前記アウタコラムまたは前記後方側コラムに固定の部分である該アウタコラムに固定の部分によって前方へ押圧されることにより、前記支持板部のうち前記ケーブルを支持する部分が、下方に向け変位するようになっている。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置の第2の態様は、前記基板部の端縁から下方に向け折れ曲がった垂下板部と、前記支持板部と前記被押圧部との間に配置される揺動板部とをさらに備え、前記支持板部が、該垂下板部の下端縁から前記基板部とは逆方向に折れ曲がって伸長し、前記揺動板部が、前記支持板部の前記基板部とは逆側にある端縁の幅方向に関する少なくとも一部から前記被押圧板部に向かう程上方に向かう方向に傾斜して伸長し、前記被押圧板部が、前記揺動板部の前記基板部とは逆側にある端縁から上方に向け折れ曲がって伸長するように構成される。
より具体的には、第2の態様の衝撃吸収式ステアリング装置では、前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記ギヤハウジングの後端部下面に固定されており、前記被押圧板部は、前記インナコラムの中間部を挿通するコラム用通孔を有しており、前記エネルギ吸収部材は、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴って、前記被押圧板部が、前記アウタコラムまたは前記後方側コラムに固定の部分である該アウタコラムに固定の部分によって前方へ押圧されることにより、前記支持板部が、下方に向け変位するようになっている。
いずれの態様でも、前記支持板部が、前記基板部と前記被押圧板部とを連結する部分と幅方向に隣接する部分に、前後方向に伸長する延長部を備え、該延長部が、前記ケーブルの軸方向に離隔した2箇所部分のうちの一方を支持するようにすることが好ましい。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置の第3の態様では、前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記アウタコラムの前端部下面に固定されており、前記被押圧板部が、前記基板部の前端縁から前方に向う程下方に向う方向に伸長しており、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴い、前記ギヤハウジングまたは該ギヤハウジングに固定の部分によって前記被押圧板部の上側面が後方に向けて押圧されることにより、該被押圧板部が、該被押圧板部の前端部を下方に向け変位させる方向に揺動するとともに、該被押圧板部のうち前記ギヤハウジングまたは該ギヤハウジングに固定の部分によって押圧される部分が後方に向って移動するようになっている。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置の第4の態様では、前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記ギヤハウジングの後端部下面に固定されており、前記被押圧板部が、前記基板部の後端縁から後方に向う程下方に向う方向に伸長しており、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴い、前記アウタコラムまたは該アウタコラムに固定の部分によって前記被押圧板部の上側面が前方に押圧されることにより、該被押圧板部が、該被押圧板部の後端部を下方に向け変位させる方向に揺動するとともに、該被押圧板部のうち前記アウタコラムまたは該アウタコラムに固定の部分によって押圧される部分が前方に向って移動するようになっている。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置の場合、二次衝突に伴うステアリングホイールおよび後方側コラムの前方への変位に伴って、エネルギ吸収部材の一部が塑性変形するとともに、ケーブルの軸方向2箇所部分を支持した部分(支持板部と後方側コラム)同士の軸方向間隔が縮まると、このケーブルの軸方向2箇所部分のうちの一方が、前記支持板部とともに、ステアリングコラムの径方向外方に向け変位する(引っ張られる)。このため、二次衝突に伴って、ケーブルの軸方向2箇所部分同士の間部分が、軸方向に突っ張ることが防止もしくは抑制される。言い換えれば、ケーブルが、二次衝突に伴うステアリングホイールおよび後方側コラムの前方への変位に対する抵抗となることが防止もしくは抑制できる。この結果、エネルギ吸収部材を塑性変形させることに基づく衝撃吸収性能を、効率よく発揮させることができる。また、本発明の場合には、エネルギ吸収部材を、ケーブルの一部を支持するためのケーブル支持部材として使用しているため、部品の共用化によるコスト低減も図ることができる。
[実施の形態の第1例]
図1〜図9は、本発明の実施の形態の第1例を示している。なお、本例の特徴は、二次衝突の際に運転者の身体からステアリングホイール1(図22参照)に加わった衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収部材35を設けた点、および、それぞれがステアリングコラム3aを構成するアウタコラム(後方側コラム)10aの後端部に取り付けられる電装品である、ステアリングロック装置36やコンビネーションスイッチ37(図3〜図4にのみ仮想線で図示)に接続されるケーブル(ケーブルハーネス)38の支持構造を工夫した点にある。その他の部分の構造および作用は、ステアリングホイール1の位置調節機能に関して、上下位置の調節のみが可能であり、前後位置の調節が不能である点を除き、基本的には、図22〜図23に示した従来構造の場合と同様である。このため、同等部分には同種の符号を付する。
図1〜図9は、本発明の実施の形態の第1例を示している。なお、本例の特徴は、二次衝突の際に運転者の身体からステアリングホイール1(図22参照)に加わった衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収部材35を設けた点、および、それぞれがステアリングコラム3aを構成するアウタコラム(後方側コラム)10aの後端部に取り付けられる電装品である、ステアリングロック装置36やコンビネーションスイッチ37(図3〜図4にのみ仮想線で図示)に接続されるケーブル(ケーブルハーネス)38の支持構造を工夫した点にある。その他の部分の構造および作用は、ステアリングホイール1の位置調節機能に関して、上下位置の調節のみが可能であり、前後位置の調節が不能である点を除き、基本的には、図22〜図23に示した従来構造の場合と同様である。このため、同等部分には同種の符号を付する。
本例の場合、ステアリングホイール1の位置調節機能に関する構造については、被支持ブラケット23aを、アウタコラム10aの前端部上面に溶接固定している。また、被支持ブラケット23aの左右側壁に形成した、調節杆26aを挿通するための通孔を、前後方向長孔ではなく、図6に示すような、単なる円孔39としている。したがって、本例の場合、ステアリングホイール1の前後位置を調節することはできない。さらに、調節レバー29aの基端部内側面と、後部支持ブラケット17aを構成する一方の側壁部18aの外側面との間に、カム装置を設けているなど、細かい相違点はいくつかあるが、何れも従来から知られた構造であって、本例の特徴部分ではない。ただし、本発明を、ステアリングホイールの位置調節機能(上下位置と前後位置とのうちの少なくとも一方の位置を調節する機能)を備えているか否かを問わず、各種構造のステアリング装置に適用することは可能である。
エネルギ吸収部材35は、ステアリングコラム3aを構成するインナコラム(前方側コラム)9aと操舵力補助装置4aを構成するギヤハウジング11aとの結合部を跨ぐ位置に組み付けられている。本例の場合、エネルギ吸収部材35は、軟鋼板などの、塑性変形可能な金属板、ポリアセタール(POM)やポリアミド(PA)などの熱可塑性エンジニアリングプラスチック、または、これらのポリアセタール(POM)やポリアミド(PA)などを原材料とし、炭素繊維やガラス繊維などの填剤(フィラー)を添加した強化プラスチックにより一体に形成されており、前後方向に関して互いに離隔して設けられた基板部40および被押圧板部41と、これらの基板部40と被押圧板部41との端縁同士を連結する連結板部42とを備える。このうちの基板部40は、左右方向に長い略矩形の部位である。図7に示すように、基板部40の略対角位置となる2個所には、この基板部40をギヤハウジング11aに支持固定するためのボルト43を挿通する通孔44が形成されている。また、連結板部42は、基板部40の幅方向片方半部(図示の例の場合、幅方向左半部)の後端縁から下方に向け直角に折れ曲がった垂下板部45と、この垂下板部45の下端縁から後方に向け直角に折れ曲がって伸長する支持板部46とから構成される。支持板部46の幅方向両端部の前後方向中央部分に面押し加工を施し、当該部分を他の部分よりも下方にオフセットさせて、当該部分を囲む段差を存在させることにより、矩形の補強リブ47を設けて、支持板部46の曲げ剛性を高くしている。これらの補強リブ47には、その形成と同時に、ケーブル38を支持板部46に対して支持するためのクリップ48による挟持幅に適合させるための板厚調整が施されている。また、被押圧板部41は、支持板部46の後端縁から上方に向け直角に折れ曲がって伸長する。被押圧板部41の上端寄り部分には、略円形のコラム用通孔49が形成されている。
エネルギ吸収部材35を、インナコラム9aとギヤハウジング11aとの結合部を跨ぐ状態で組み付けるために、基板部40を、ギヤハウジング11aの後端部下面に、通孔44に挿通したボルト43により結合固定するとともに、被押圧板部41に設けたコラム用通孔49に、インナコラム9aの前端寄り部分を緩く挿通している。なお、本例では、インナコラム9aが一方のコラムであり、ギヤハウジング11aがこの一方のコラムに固定の部分である。特に、本例の場合、この状態で、上端側において、コラム用通孔49の内周縁とインナコラム9aの外周面との間に、2〜3mm程度の径方向隙間が形成されるように、各部の寸法や組み付け位置などが規制されている。そして、このようにしてエネルギ吸収部材35を組み付けることにより、支持板部46を、インナコラム9aの前端部の下方に、インナコラム9aに沿って、配置するとともに、支持板部46の上側面を、インナコラム9aの前端部下面に対向させている。さらには、被押圧板部41の後側面のうち、コラム用通孔49の周囲部分を、所定の軸方向間隔をあけた状態で、アウタコラム10aの前端縁に対向させている。
また、ケーブル38は、複数の電源線、信号線などを束ねて絶縁材により被覆したケーブルハーネスによって構成され、その後端部を、ステアリングロック装置36やコンビネーションスイッチ37などの電装品に対し、図示しないコネクタにより接続している。本例の場合、このようなケーブル38を、ステアリングコラム3aの下面に沿って前後方向に配設するとともに、このケーブル38の軸方向に離隔した2箇所部分を、エネルギ吸収部材35、および、アウタコラム10aに支持されたケーブル支持ブラケット52により支持している。
ケーブル38の中間部の一部は、エネルギ吸収部材35を構成する支持板部46に対して、クリップ48により支持される。クリップ48は、十分なばね性を有する鋼板などの金属板や熱可塑性エンジニアリングプラスチックにより一体に形成されており、所定の長さ寸法を有する帯板状の基部50と、この基部50の長さ方向中央部の幅方向(上下方向)両端縁から、この基部50の厚さ方向(幅方向)片側に折れ曲がった1対の挟持板部51とを備える。自由状態で、これらの挟持板部51の先端部同士の間隔は、支持板部46に設けた1対の補強リブ47の厚さ寸法よりも小さくなっている。クリップ48の基部50の側面は、ケーブル38の側面に対し、接着やバンドによる締め付けなどの手段により、長さ方向にわたって固定されている。この状態で、図8に示すように、クリップ48を構成する1対の挟持板部51同士の間に、支持板部46の補強リブ47の一方を、挟持板部51同士の間隔を弾性的に拡げつつ差し込んでいる。これにより、補強リブ47の上下面と1対の挟持板部51の内側面とを、これらの挟持板部51の弾力に基づく強い力で摩擦係合させている。
ケーブル38の後端部の一部(図示の例の場合、単一の絶縁材製の外層により1本にまとめられた部分(ケーブルハーネス)の後端部)は、アウタコラム10aの中間部下面に固定されたケーブル支持ブラケット52に対して、同様のクリップ48により支持される。ケーブル支持ブラケット52は、鋼板などの金属板製で、アウタコラム10aの中間部の下部側面に、溶接や接着などにより固定された、部分円筒状の基部53と、基部53の下端縁から下方に向け折れ曲がり、アウタコラム10aの中間部下面から下方に突出した、矩形板状の突部54とを備える。クリップ48の基部50の側面は、ケーブル38の上面に対し、接着やバンドによる締め付けなどの手段により、長さ方向にわたって固定されている。そして、この状態で、クリップ48を構成する1対の挟持板部51同士の間に、突部54を、これらの挟持板部51同士の間隔を弾性的に拡げつつ差し込んでいる。これにより、突部54の両側の側面と、1対の挟持板部51の内側面とを、これらの挟持板部51の弾力に基づく強い力で摩擦係合させている。なお、ケーブル支持ブラケットを、アウタコラムに固定の部分である、後部支持ブラケットやキーロック装置などの電装品の一部に固定したり、これらの電装品と一体的に形成したりする構造も採用することができる。
また、ケーブル38の中間部のうち、エネルギ吸収部材35の支持板部46に対して支持した部分の前端側に隣接する部分を、幅方向片方向(図示の例の場合、幅方向左方)に向け折り曲げるとともに、この片方向に向け折り曲げた部分の先端側部分を、さらに前方に向け折り曲げている。そして、この前方に折り曲げた部分の基端部(後端部)を、ギヤハウジング11aの片側面(図示の例の場合、左側面)の下部後端寄り部分に突設した、別のケーブル支持ブラケット55の上に引っ掛けた状態で支持している。
本例の衝撃吸収式ステアリング装置の場合、二次衝突に伴うステアリングホイール1の前方への変位に伴って、アウタコラム10aおよび車体から離脱した後部支持ブラケット17aが、インナコラム9aに対し前方に変位する。なお、本例では、アウタコラム10aが他方のコラムであり、後部支持ブラケット17aが他方のコラムに固定の部分である。アウタコラム10aおよび後部支持ブラケット17aの変位が進行すると、エネルギ吸収部材35を構成する被押圧板部41の後側面のうち、コラム用通孔49の周囲部分が、アウタコラム10aの前端縁により押圧される。この結果、被押圧板部41がインナコラム9aに沿って前方に変位することに伴い、エネルギ吸収部材35が塑性変形する。この塑性変形の初期段階では、図6および図9に順に示すように、エネルギ吸収部材35を構成する支持板部46が略U字形もしくは略V字形に折れ曲がるように変形し、ケーブル38を支持する補強リブ47が下方に向け変位する。より具体的には、二次衝突に伴うエネルギ吸収部材35の塑性変形の初期段階では、被押圧板部41が前方に変位することに伴い、被押圧板部41が折れ曲がったり、支持板部46のうち補強リブ47を設けた部分から外れた部分が折れ曲がったり、支持板部46および垂下板部45が、被押圧板部41、支持板部46、垂下板部45、基板部40のそれぞれの連結部を中心に揺動したりして、エネルギ吸収部材35が塑性変形する。そして、この塑性変形に伴い、支持板部46が、基板部40側の端部である支持板部46と垂下板部45との結合部を中心として、基板部40とは逆側の端部である支持板部46と被押圧板部41との結合部がステアリングコラム3aの径方向外方すなわち下方に向かう方向に揺動し、支持板部46に設けた補強リブ47が下方に変位する。なお、本例の場合、この際に、被押圧板部41が、上端側において、コラム用通孔49の内周縁とインナコラム9aの外周面との間に存在する径方向隙間の分だけ、下方に変位する。この結果、補強リブ47が下方に変位することが助長される。
なお、本例の場合には、支持板部46に1対の補強リブ47を形成することによって、この補強リブ47を設けた部分で、支持板部46の曲げ剛性を高めている。このため、塑性変形の初期段階で、支持板部46のうちクリップ48により挟持された部分が、下方に向け凸となる方向に湾曲する量が抑えられる。また、本例の場合には、補強リブ47を、支持板部46に対して、左右対称に形成している。このため、支持板部46が前後軸を中心として捻れる方向に変形することも防止される。この結果、本例の場合には、塑性変形の初期段階において、支持板部46に設けた補強リブ47の下方への変位を、滑らかに行わせることが可能である。
何れにしても、本例の場合には、支持板部46のうちクリップ48により挟持された補強リブ47が下方に変位することに伴い、この補強リブ47に支持されたケーブル38の中間部が、補強リブ47に引っ張られるようにして、下方に変位する。したがって、その後、アウタコラム10aが、図9に示した状態よりもさらに前方に変位することにより、ケーブル38の中間部を支持するエネルギ吸収部材35の支持板部46と、ケーブル38の後端部を支持するケーブル支持ブラケット52との軸方向間隔が縮まった場合でも、ケーブル38の中間部と後端部の間の中間に位置する部分が、軸方向に突っ張って、つっかえ棒のように作用することが抑制される。言い換えれば、この部分に支持されたケーブルが、二次衝突に伴うステアリングホイール1の前方への変位に対する抵抗となることが抑制される。この結果、エネルギ吸収部材35を塑性変形させることに基づく衝撃吸収性能を、効率よく発揮させることが可能となる。
なお、本例の場合には、二次衝突に伴って、支持板部46およびケーブル38の中間部が下方に向け変位するが、これらの部位は、車両の幅方向に関して、運転者の両膝同士の間に位置しているため、これらの部位が運転者の膝に衝突する心配はない。また、本例の場合には、エネルギ吸収部材35を、ケーブル38の中間部を支持するためのケーブル支持部材として使用しているため、部品の共用化によるコスト低減も図ることができる。
また、本例の場合、エネルギ吸収部材35を構成する被押圧板部41と、二次衝突が発生した際に被押圧板部41を押圧する部位との間に、通常状態で所定の軸方向間隔をあけている。ただし、被押圧板部41とこの被押圧板部41を押圧する部位とを、予め接触または結合しておく構造とすることもできる。このような構成を採用すれば、二次衝突の発生後、直ちに、エネルギ吸収部材35の塑性変形を行わせることができる。この結果、ケーブル38の中間部が、二次衝突に伴うステアリングホイール1の前方への変位に対する抵抗となることを、より十分に抑制もしくは防止できる。また、被押圧板部41の押圧する部位は、アウタコラム10aの端部に限らず、アウタコラム(他方のコラム)に固定の部分である、後部支持ブラケット17aや被支持ブラケット23aなどのアウタコラム10aに固定の部分の端部とすることもできる。加えて、ステアリングコラムの構造に応じて、エネルギ吸収部材35の配置の上方としたり、側方としたりすることも可能である。
さらに、本例の場合、前方側コラムをインナコラムとし、後方側コラムをアウタコラムとしている。ただし、前方側コラムをアウタコラムとし、後方側コラムをインナコラムとした構造にも、本発明を採用することはできる。この場合、たとえば、エネルギ吸収部材を構成する基板部を、後方側コラムであるインナコラムまたはこのインナコラムに固定の部分に対して固定するとともに、エネルギ吸収部材を構成する被押圧板部を、基板部よりも前方側に配置する。そして、二次衝突の発生時に、被押圧板部を、前方側コラムであるアウタコラムまたはこのアウタコラムに固定の部分により後方に向け押圧する。
[実施の形態の第2例]
図10〜図13は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35aを構成する連結板部42aのうちの支持板部46aは、垂下板部45の下端縁と被押圧板部41の下端縁との間部分の幅方向片方側(図示の例の場合、幅方向左側)に設けられた、矩形の支持板部本体56と、この支持板部本体56の幅方向他方側(図示の例の場合、幅方向右側)に隣接して設けられた、前後方向に長い帯板状の延長部57とを、互いに連結することにより構成されている。本例の場合、支持板部本体56の中央部分に面押し加工を施し、当該中央部分を他の部分よりも下方にオフセットさせて、当該中央部分を囲む段差を存在させることにより、矩形の補強リブ47aを設けている。また、延長部57の後端部は、支持板部本体56よりも後方に位置している。被押圧板部41は、支持板部46aの幅方向に関する少なくとも一部の後端縁である、支持板部本体56の後端縁から、上方に向け直角に折れ曲がっている。
図10〜図13は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35aを構成する連結板部42aのうちの支持板部46aは、垂下板部45の下端縁と被押圧板部41の下端縁との間部分の幅方向片方側(図示の例の場合、幅方向左側)に設けられた、矩形の支持板部本体56と、この支持板部本体56の幅方向他方側(図示の例の場合、幅方向右側)に隣接して設けられた、前後方向に長い帯板状の延長部57とを、互いに連結することにより構成されている。本例の場合、支持板部本体56の中央部分に面押し加工を施し、当該中央部分を他の部分よりも下方にオフセットさせて、当該中央部分を囲む段差を存在させることにより、矩形の補強リブ47aを設けている。また、延長部57の後端部は、支持板部本体56よりも後方に位置している。被押圧板部41は、支持板部46aの幅方向に関する少なくとも一部の後端縁である、支持板部本体56の後端縁から、上方に向け直角に折れ曲がっている。
また、本例の場合、ステアリングコラム3aの下方に配設されたケーブル38の軸方向に離隔した2箇所部分のうちの前方側に存在する一方である、ケーブル38の中間部の一部を、延長部57の後端部に、クリップ48aを使用して支持している。クリップ48aは、十分なばね性を有する鋼板などの金属板や熱可塑性エンジニアリングプラスチックにより一体に形成されたもので、筒状の抱持部58と、抑え板部59とを備える。そして、抱持部58を、ケーブル38の中間部の一部に外嵌している。また、抱持部58の上面と抑え板部59の下面との間に、延長部57の後端部を、これらの上面と下面との間隔を弾性的に拡げつつ差し込んでいる。
本例の衝撃吸収式ステアリング装置の場合も、二次衝突に伴うステアリングホイール1の前方への変位に伴って、エネルギ吸収部材35aが塑性変形すると、その初期段階で、支持板部46a(支持板部本体56および延長部57)が、揺動して、その後端部を下方に向けて傾斜しつつ、下方に変位する。この結果、延長部57の後端部に支持されたケーブル38の中間部も、延長部57と同じ方向に傾斜しつつ、下方に変位する。その他の部分の構成および作用は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図14〜図16は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35bは、支持板部46の後端縁と被押圧板部41aの下端縁との間に、後方に向かう程上方に向かう方向に傾斜した、平板状の揺動板部60を備える。本例の場合、二次衝突に伴って生じる、エネルギ吸収部材35bの塑性変形の初期段階では、図14および図16に順に示すように、支持板部46が、揺動して、その後端部を下方に向けて傾斜しつつ、下方に変位する。すなわち、塑性変形の初期段階では、被押圧板部41aが前方に変位することに伴い、エネルギ吸収部材35bを構成する基板部40の下側面と垂下板部45の前側面とのなす角度α(図15)と、垂下板部45の後側面と支持板部46の上側面とのなす角度β(図15)と、支持板部46の上側面と揺動板部60の上側面とのなす角度γ(図15)とが減少するとともに、揺動板部60の上側面と被押圧板部41aの前側面とのなす角度δ(図15)が増大する方向に、基板部40、垂下板部45、支持板部46、揺動板部60、被押圧板部41aの連結部が塑性変形する。これに伴い、支持板部46が、揺動して、その後端部を下方に向けて傾斜しつつ、下方に変位する。この結果、支持板部46に支持されたケーブル38の中間部も、支持板部46と同じ方向に傾斜しつつ、下方に変位する。
図14〜図16は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35bは、支持板部46の後端縁と被押圧板部41aの下端縁との間に、後方に向かう程上方に向かう方向に傾斜した、平板状の揺動板部60を備える。本例の場合、二次衝突に伴って生じる、エネルギ吸収部材35bの塑性変形の初期段階では、図14および図16に順に示すように、支持板部46が、揺動して、その後端部を下方に向けて傾斜しつつ、下方に変位する。すなわち、塑性変形の初期段階では、被押圧板部41aが前方に変位することに伴い、エネルギ吸収部材35bを構成する基板部40の下側面と垂下板部45の前側面とのなす角度α(図15)と、垂下板部45の後側面と支持板部46の上側面とのなす角度β(図15)と、支持板部46の上側面と揺動板部60の上側面とのなす角度γ(図15)とが減少するとともに、揺動板部60の上側面と被押圧板部41aの前側面とのなす角度δ(図15)が増大する方向に、基板部40、垂下板部45、支持板部46、揺動板部60、被押圧板部41aの連結部が塑性変形する。これに伴い、支持板部46が、揺動して、その後端部を下方に向けて傾斜しつつ、下方に変位する。この結果、支持板部46に支持されたケーブル38の中間部も、支持板部46と同じ方向に傾斜しつつ、下方に変位する。
特に、本例の場合には、エネルギ吸収部材35bに揺動板部60を設けたことに伴い、エネルギ吸収部材35bが、揺動板部60と支持板部46とが折り畳まれるように塑性変形する。このため、支持板部46を、下方に向け凸となる方向に湾曲させることなく、滑らかに揺動傾斜させることができる。また、本例の場合には、揺動板部60を設けた分だけ、通常状態での、被押圧板部41aの後側面とアウタコラム10aの前端縁との軸方向間隔が短くなっている。このため、二次衝突の発生後、早期に、支持板部46およびケーブル38の中間部を下方に向け揺動傾斜させることができる。したがって、ケーブル38の中間部が、二次衝突に伴うステアリングホイールの前方への変位に対する抵抗となることが、十分に抑制もしくは防止される。その他の部分の構成および作用は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
なお、本例の構造を実施する場合、揺動板部60に、補強部を形成することもできる。また、本発明を実施する場合には、図10〜図13に示した実施の形態の第2例の構造に対して、エネルギ吸収部材35aを構成する支持板部本体56の後端縁と被押圧板部41の下端縁との間に、後方に向かう程上方に向かう方向に傾斜した揺動板部を追加した構造を採用することもできる。
[実施の形態の第4例]
図17および図18は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35cは、基板部40aと、傾斜板部63と、延長部57aとから構成される。このうちの基板部40aは、後方側コラムであるアウタコラム10aの前端部下面に、溶接、接着、ネジ止め、かしめなどにより支持固定される。また、傾斜板部63は、被押圧板部として機能するものであり、基板部40aの前端縁から延出した状態で、前方に向う程下方に向う方向に設けられている。すなわち、本例では、被押圧板部は基板部に隣接して、かつ、直接的に接続される。また、延長部57aは、支持板部として機能するものであり、前後方向に長い帯板状であり、傾斜板部63と幅方向片方側(図示の例の場合、幅方向右側)に隣接する部分に、傾斜板部63と同期した揺動変位を可能に設けられる。すなわち、本例では、支持板部は、被押圧板部のみに直接的に接続される。延長部57aは、ケーブル38の軸方向に離隔した2箇所部分のうちの前方側に存在する一方である、ケーブル38の中間部の一部を、クリップ48aを介して支持している。
図17および図18は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35cは、基板部40aと、傾斜板部63と、延長部57aとから構成される。このうちの基板部40aは、後方側コラムであるアウタコラム10aの前端部下面に、溶接、接着、ネジ止め、かしめなどにより支持固定される。また、傾斜板部63は、被押圧板部として機能するものであり、基板部40aの前端縁から延出した状態で、前方に向う程下方に向う方向に設けられている。すなわち、本例では、被押圧板部は基板部に隣接して、かつ、直接的に接続される。また、延長部57aは、支持板部として機能するものであり、前後方向に長い帯板状であり、傾斜板部63と幅方向片方側(図示の例の場合、幅方向右側)に隣接する部分に、傾斜板部63と同期した揺動変位を可能に設けられる。すなわち、本例では、支持板部は、被押圧板部のみに直接的に接続される。延長部57aは、ケーブル38の軸方向に離隔した2箇所部分のうちの前方側に存在する一方である、ケーブル38の中間部の一部を、クリップ48aを介して支持している。
本例の場合、二次衝突に伴って、アウタコラム10aが前方に変位すると、傾斜板部63の上側面の前端部と、インナコラム9aの前端部に支持したギヤハウジング11aの後側面とが衝突する。さらに、二次衝突の進行に伴い、ギヤハウジング11aの後側面が、傾斜板部63の上側面の前端部を押圧すると、傾斜板部63を、傾斜板部63の前側がさらに下方に向かう方向(図18の反時計方向)に揺動させるとともに、傾斜板部63の上側面(傾斜の進行により前側を向く)のうちでギヤハウジング11aの後側面により押圧される部分が後方(基板部40a側)に向って移動する。すなわち、二次衝突の進行に伴って、傾斜板部63の傾斜角度が大きくなるとともに、傾斜板部63に隣接する状態で設けた延長部57aが、延長部57aの前側が下方に向かう方向に揺動して傾斜する。この結果、延長部57aに支持されたケーブル38の中間部も、延長部57aと同じ方向に傾斜しつつ、下方に変位する。その他の部分の構成および作用は、実施の形態の第1例〜第3例の場合と同様である。
[実施の形態の第5例]
図19および図20は、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35dを構成する基板部40を、インナコラム9aの前端部に支持したギヤハウジング11aの下面に支持固定している。そして、基板部40の後端縁の幅方向1箇所位置から延出した状態で、後方に向う程下方に向う方向に傾斜した傾斜板部63aを設けている。また、傾斜板部63aと幅方向片方側(図示の例の場合、幅方向右側)に隣接する部分に、前後方向に長い帯板状の延長部57bを、傾斜板部63aと同期した揺動変位を可能に設けている。すなわち、本例でも、被押圧板部に相当する傾斜板部63aは、基板部40に隣接して、かつ、直接的に接続される。また、支持板部に相当する延長部57bは、被押圧板部に相当する傾斜板部63aのみに直接的に接続される。
図19および図20は、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合、エネルギ吸収部材35dを構成する基板部40を、インナコラム9aの前端部に支持したギヤハウジング11aの下面に支持固定している。そして、基板部40の後端縁の幅方向1箇所位置から延出した状態で、後方に向う程下方に向う方向に傾斜した傾斜板部63aを設けている。また、傾斜板部63aと幅方向片方側(図示の例の場合、幅方向右側)に隣接する部分に、前後方向に長い帯板状の延長部57bを、傾斜板部63aと同期した揺動変位を可能に設けている。すなわち、本例でも、被押圧板部に相当する傾斜板部63aは、基板部40に隣接して、かつ、直接的に接続される。また、支持板部に相当する延長部57bは、被押圧板部に相当する傾斜板部63aのみに直接的に接続される。
本例の場合、二次衝突に伴って、アウタコラム10aが前方に変位すると、傾斜板部63aの上側面の後端部と、アウタコラム10aの前端部下面に溶接固定された支持ブラケット23bの前側面とが衝突する。さらに、二次衝突の進行に伴い、支持ブラケット23bの前側面が、傾斜板部63aの上側面の後端部を押圧すると、傾斜板部63aを、傾斜板部63aの後側がさらに下方に向かう方向(図20の時計方向)に揺動させるとともに、傾斜板部63aの上側面(傾斜の進行により後側を向く)のうちで支持ブラケット23bの前側面により押圧される部分が前方(基板部40側)に向って移動する。これに伴い、延長部57bが、延長部57bの後側が下方に向かう方向に揺動して傾斜し、延長部57bに支持されたケーブル38の中間部も、延長部57bと同じ方向に傾斜しつつ、下方に変位する。その他の部分の構成および作用は、実施の形態の第1例〜第4例の場合と同様である。
また、本発明の実施態様の何れの例を実施する場合でも、エネルギ吸収部材を構成する支持板部に対してケーブルの中間部を支持するために使用するクリップは、公知のものを含み、各種のものを用いることができる。たとえば、図17(A)および(B)に示すように、エネルギ吸収部材35c、35dを構成する支持板部46b、46cの一部{(A)に示した例では、左右に設けた補強リブ47の各中央部、(B)に示した例では、中央部に設けた補強リブ47aの中央部}に係合孔61を形成するとともに、クリップ48bとして、ケーブル38の中間部に外嵌して、この中間部を抱持する抱持部58aと、係合孔61に対して係脱可能な係合部62とを備えたものを用いることもできる。
1 ステアリングホイール
2、2a ステアリングシャフト
3、3a ステアリングコラム
4、4a 操舵力補助装置
5 タイロッド
6 ステアリングギヤユニット
7 インナシャフト
8、8a アウタシャフト
9、9a インナコラム
10、10a アウタコラム
11、11a ギヤハウジング
12 出力軸
13 車体
14 チルトピボット軸
15 前部支持ブラケット
16 支持管
17、17a 後部支持ブラケット
18、18a 側壁部
19、19a 取付板部
20 切り欠き
21 カプセル
22 通孔
23、23a 被支持ブラケット
24 前後方向長孔
25 上下方向長孔
26、26a 調節杆
27 調節ナット
28 頭部
29、29a 調節レバー
30 自在継手
31 中間シャフト
32 自在継手
33 入力軸
34 電動モータ
35、35a〜35d エネルギ吸収部材
36 ステアリングロック装置
37 コンビネーションスイッチ
38 ケーブル
39 円孔
40 基板部
41、41a 被押圧板部
42 連結部
43 ボルト
44 通孔
45 垂下板部
46、46a〜46c 支持板部
47、47a 補強リブ
48、48a、48b クリップ
49 コラム用通孔
50 基部
51 挟持板部
52 ケーブル支持ブラケット
53 基部
54 突部
55 ケーブル支持ブラケット
56 支持板部本体
57 延長部
58、58a 抱持部
59 抑え板部
60 揺動板部
61 係合孔
62 係合部
63 傾斜板部
2、2a ステアリングシャフト
3、3a ステアリングコラム
4、4a 操舵力補助装置
5 タイロッド
6 ステアリングギヤユニット
7 インナシャフト
8、8a アウタシャフト
9、9a インナコラム
10、10a アウタコラム
11、11a ギヤハウジング
12 出力軸
13 車体
14 チルトピボット軸
15 前部支持ブラケット
16 支持管
17、17a 後部支持ブラケット
18、18a 側壁部
19、19a 取付板部
20 切り欠き
21 カプセル
22 通孔
23、23a 被支持ブラケット
24 前後方向長孔
25 上下方向長孔
26、26a 調節杆
27 調節ナット
28 頭部
29、29a 調節レバー
30 自在継手
31 中間シャフト
32 自在継手
33 入力軸
34 電動モータ
35、35a〜35d エネルギ吸収部材
36 ステアリングロック装置
37 コンビネーションスイッチ
38 ケーブル
39 円孔
40 基板部
41、41a 被押圧板部
42 連結部
43 ボルト
44 通孔
45 垂下板部
46、46a〜46c 支持板部
47、47a 補強リブ
48、48a、48b クリップ
49 コラム用通孔
50 基部
51 挟持板部
52 ケーブル支持ブラケット
53 基部
54 突部
55 ケーブル支持ブラケット
56 支持板部本体
57 延長部
58、58a 抱持部
59 抑え板部
60 揺動板部
61 係合孔
62 係合部
63 傾斜板部
Claims (13)
- 前後方向の移動を規制された状態で前側に配置された前方側コラムと、該前方側コラムの後端部に軸方向に関する相対変位を可能に組み合わされた後方側コラムとから構成され、後端部にステアリングホイールを固定可能なステアリングシャフトを、その内側に回転可能に支持するステアリングコラムと、
前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの一方のコラムまたは該一方のコラムに固定の部分に対して固定された基板部と、該基板部に対し前記ステアリングコラムの軸方向に離隔または隣接して配置され、かつ、該基板部に間接的または直接的に接続され、二次衝突に伴う前記後方側コラムの前方への変位に伴って、前記前方側コラムと前記後方側コラムとのうちの他方のコラムまたは該他方のコラムに固定の部分によって押圧される被押圧板部と、前記ステアリングコラムに沿って配置され、かつ、前記被押圧部もしくは前記基板部と前記被押圧部の両方に間接的または直接的に接続され、二次衝突に伴い、前記被押圧部が押圧された場合に、少なくとも一部が前記ステアリングコラムの径方向外方に向けて変位する、支持板部とを備え、二次衝突に伴い、前記被押圧板部が押圧されることにより、その一部が塑性変形して、前記ステアリングホイールから前記後方側コラムに加えられた衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部材と、
を備え、
前記支持板部が、前記後方側コラムの後端部に固定される電装品に接続され、前記ステアリングコラムに沿って前後方向に配設されるケーブルのうち、軸方向に離隔した2箇所部分のうちの一方を支持し、前記後方側コラムが、前記2箇所部分のうちの他方を支持する、
衝撃吸収式ステアリング装置。 - 前記支持板部は、二次衝突に伴い、前記被押圧板部が押圧されることにより、該支持板部の前記基板部側の端部を中心として、前記支持板部の前記基板部とは逆側の端部が前記ステアリングコラムの径方向外方に向かう方向に揺動する、請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記エネルギ吸収部材は、前記支持板部の上面が前記ステアリングコラムの下面に対向するように配置される、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記支持板部の一部に補強部を設け、この補強部を設けた部分の曲げ剛性を向上させている、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記補強部が、前記支持板部の一部を面押し加工により塑性変形させることにより形成された補強用リブにより構成される、請求項4に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記基板部の端縁から下方に向け折れ曲がった垂下板部をさらに備え、前記支持板部は、該垂下板部の下端縁から前記基板部とは逆方向に折れ曲がって伸長し、前記被押圧部は、前記支持板部の前記基板部とは逆側にある端縁の幅方向に関する少なくとも一部から上方に向け折れ曲がって伸長する、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記支持板部が、前記基板部と前記被押圧板部とを連結する部分と幅方向に隣接する部分に、前後方向に伸長する延長部を備えており、該延長部が、前記ケーブルの軸方向に離隔した2箇所部分のうちの一方を支持する、請求項6に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記基板部の端縁から下方に向け折れ曲がった垂下板部と、前記支持板部と前記被押圧部との間に配置される揺動板部とをさらに備え、前記支持板部は、該垂下板部の下端縁から前記基板部とは逆方向に折れ曲がって伸長し、前記揺動板部は、前記支持板部の前記基板部とは逆側にある端縁の幅方向に関する少なくとも一部から前記被押圧板部に向かう程上方に向かう方向に傾斜して伸長し、前記被押圧板部は、前記揺動板部の前記基板部とは逆側にある端縁から上方に向け折れ曲がって伸長する、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記支持板部が、前記基板部と前記被押圧板部とを連結する部分と幅方向に隣接する部分に、前後方向に伸長する延長部を備えており、該延長部が、前記ケーブルの軸方向に離隔した2箇所部分のうちの一方を支持する、請求項8に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記ギヤハウジングの後端部下面に固定されており、前記被押圧板部は、前記インナコラムの中間部を挿通するコラム用通孔を有しており、前記エネルギ吸収部材は、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴って、前記被押圧板部が、前記アウタコラムまたは前記後方側コラムに固定の部分である該アウタコラムに固定の部分によって前方へ押圧されることにより、前記支持板部のうち前記ケーブルを支持する部分が、下方に向け変位する、請求項6に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記ギヤハウジングの後端部下面に固定されており、前記被押圧板部は、前記インナコラムの中間部を挿通するコラム用通孔を有しており、前記エネルギ吸収部材は、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴って、前記被押圧板部が、前記アウタコラムまたは前記後方側コラムに固定の部分である該アウタコラムに固定の部分によって前方へ押圧されることにより、前記支持板部が、下方に向け変位する、請求項8に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記アウタコラムの前端部下面に固定されており、前記被押圧板部が、前記基板部の前端縁から前方に向う程下方に向う方向に伸長しており、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴い、前記ギヤハウジングまたは該ギヤハウジングに固定の部分によって前記被押圧板部の上側面が後方に向けて押圧されることにより、該被押圧板部が、該被押圧板部の前端部を下方に向け変位させる方向に揺動するとともに、該被押圧板部のうち前記ギヤハウジングまたは該ギヤハウジングに固定の部分によって押圧される部分が後方に向って移動する、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
- 前記前方側コラムは、インナコラムであり、前記後方側コラムは、該インナコラムの後端部に軸方向の摺動を可能に外嵌するアウタコラムであり、前記インナコラムの前端部には、前記前方側コラムに固定の部分である、操舵力補助装置を構成するギヤハウジングが固定されており、前記基板部は、前記ギヤハウジングの後端部下面に固定されており、前記被押圧板部が、前記基板部の後端縁から後方に向う程下方に向う方向に伸長しており、二次衝突に伴う前記アウタコラムの前方への変位に伴い、前記アウタコラムまたは該アウタコラムに固定の部分によって前記被押圧板部の上側面が前方に押圧されることにより、該被押圧板部が、該被押圧板部の後端部を下方に向け変位させる方向に揺動するとともに、該被押圧板部のうち前記アウタコラムまたは該アウタコラムに固定の部分によって押圧される部分が前方に向って移動する、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリング装置。
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-
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