JP5406132B2 - ピークファクタ低減装置および無線送信機 - Google Patents
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Description
本発明は、移動体通信基地局に用いられる無線送信機およびマルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置に関する。
無線送信機は、送信信号のピークファクタ(瞬時最大電力と平均電力の比)を抑圧してダイナミックレンジを圧縮することにより、電力増幅器を飽和させることなく出力電力を上げることが可能となる。このため、ピークファクタ低減により、電力増幅器の高効率化に効果的である。
パワースペクトルの広がりを生じさせることなく、ピークファクタの抑圧が可能なベースバンド信号処理方式の従来技術として、特許文献1に記載されるピークファクタ低減装置が挙げられる。
本発明は、ピークファクタ低減性能を維持しつつ、信号品質を改善されたピークファクタ低減装置および無線送信機を提供する。
ピークファクタ低減を行うには、マルチキャリア信号Xのしきい値A0超過分に等しいピーク打ち消し信号Y=X(|X|−A0)/|X|を作り出す必要がある。そのベースとなる信号y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3の作り方は、多数ある。特許文献1に記載された技術では、信号y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3は、信号x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3に比例するように作っている。しかし、後述する図9からもわかるように、信号x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3は、概ね方向が揃っているものの、完全に同一方向にはなっていない。 そこで、本発明では、信号y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3の方向を、信号x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3に合わせるのではなく、マルチキャリア信号Xの向きに合わせるように生成する。そして、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3の大きさを、x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3の瞬時振幅または実効値に比例配分するように定める。
本発明に依れば、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3の実効値が小さくなるので、信号品質を改善することができる。
以下本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
まず、図1を参照して、従来技術に基づくマルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置300Aを説明する。図1において、マルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置300Aは、3キャリア送信であり、特許文献1の第16図に対応する。ただし、入力複素信号S1、S2、S3のサンプリングレートは予め十分に高められているものと仮定し、特許文献1の第16図に記載されたオーバーサンプル部1601、1605と、平滑フィルタ1602、1606と、多重化部1603と、ダウンサンプル部1604とを省略した構成である。
ここで、分配法則を用いて、図1の減算器103A、103B、103Cを加算器1608の後に移動させることで図2のマルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置300Bが得られる。マルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置300Bの動作は、図1のマルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置300Aと等価である。説明の便宜上、図2に基づいて、以下説明する。
図2において、マルチキャリア送信用ピークファクタ低減装置300Bは、白色スペクトルを持つ入力複素信号S1、S2、S3をフィルタ101A、101B、101Cによって帯域制限する。フィルタ101のタップ係数をF1、処理遅延(群遅延)をD1サンプルとする。適当な離調周波数を持つ複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3を用い、複素乗算器1701A、1701B、1701Cでフィルタ出力x1、x2、x3を直交変調し、その出力x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3を加算器1702で加算合成し、マルチキャリア信号X=x1Lo1+x2Lo2+x3Lo3を求める。
マルチキャリア信号Xは、ピーク打ち消し信号生成部104へ入力する。ピーク打ち消し信号生成部104は、特許文献1の第17図の振幅制御部から直交変調部1701と、キャリア重畳部1702を外部に出したものと同じである。
図3に示すピーク打ち消し信号生成部104は、絶対値回路201と、超過振幅正規化部10と、最大値検出部200と、遅延器204A、204B、204Cと、乗算器(複素数×スカラ)205A、205B、205Cとから構成される。
図4の超過振幅正規化部10は、特許文献1の第17図の逆数回路1501と、デッドゾーン回路203と、乗算器1502から成る部分とは異なる実施形態を示したが、同一動作である。特許文献1の第17図では、デッドゾーン回路でマルチキャリア信号Xの振幅|X|のしきい値A0超過分(|X|−A0)を取り出し、これを振幅|X|で除している。一方、図4では、逆数回路41と乗算器42によってしきい値A0を入力振幅|X|で除し、減算器43で定数1から減算して1−A0/|X|を求めている。ここで、1−A0/|X|=(|X|−A0)/|X|であるから両者は等しい。最後に比較器44で正値を判定してセレクタ45で通過させている。
図5の最大値検出部200では、ある時刻におけるサンプル値が、前nサンプル、後nサンプルと比較して最大であれば出力する。つまり、連続(2n+1)サンプル内の最大値を検出する。図5はn=3の場合であり、連続7サンプル内の最大値を検出する。タップ遅延器11〜16のうち、遅延器13出力TAP3を中心として、比較器21〜26によって他の遅延器出力TAP0〜TAP2、TAP4〜TAP6と大小比較を行う。比較結果が全て真であれば遅延器13出力TAP3が最大値であり、論理積(AND)回路30出力が真となるので、遅延器13出力TAP3をセレクタ31で通過させる。最大値検出部200の出力波形は、入力振幅|X|のピークに対応したインパルス状の孤立波が間欠的に続くような波形となる。このときの処理遅延D0は3サンプルである。
n=1とすれば、連続3サンプル内の最大値を検出するので、特許文献1の第6図と同一の動作になる。その場合、処理遅延D0は1サンプルである。
n=1とすれば、連続3サンプル内の最大値を検出するので、特許文献1の第6図と同一の動作になる。その場合、処理遅延D0は1サンプルである。
図3に戻って、フィルタ101A、101B、101C出力x1、x2、x3について、遅延器204A、204B、204Cは、D0サンプル遅延させて、最大値検出部200の出力(|X|−A0)/|X|とタイミングを合わせる。乗算器(複素数×スカラ)205A、205B、205Cは、遅延器204A、204B、204Cn出力と、最大値検出部200の出力(|X|−A0)/|X|とをかけ合わせて、
x1(|X|−A0)/|X|、
x2(|X|−A0)/|X|、
x3(|X|−A0)/|X|
を求める。
x1(|X|−A0)/|X|、
x2(|X|−A0)/|X|、
x3(|X|−A0)/|X|
を求める。
次に、図2に戻って、ピーク打ち消し信号生成部104の出力信号を、乗算器606A、606B、606Cを用いて、フィルタのタップ係数最大値max(F1)で予め除しておく。これにより、後段のフィルタ105A、105B、105Cで帯域制限したときに、出力y1、y2、y3のピークに対応した波高値が
y1=x1(|X|−A0)/|X|、
y2=x2(|X|−A0)/|X|、
y3=x3(|X|−A0)/|X|
と一致する。
y1=x1(|X|−A0)/|X|、
y2=x2(|X|−A0)/|X|、
y3=x3(|X|−A0)/|X|
と一致する。
遅延器1611A、1611B、1611Cは、複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3を(D0+D1)サンプル遅延させて、フィルタ105A、105B、105Cの出力とタイミングを合わせる。複素乗算器1607A、1607B、1607Cは、(D0+D1)サンプル遅延させた複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3と、フィルタ105A、105B、105Cの出力とを直交変調して、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3を求める。これを加算器1608Aで加算合成して、ピーク打ち消し信号Y=y1Lo1+y2Lo2+y3Lo3を求める。
一方、加算器1608Bの出力信号は、マルチキャリア信号Xを(D0+D1)サンプル遅延させた信号に等しく、ピーク打ち消し信号Yとタイミングが合致している。そこで、加算器1608B出力のマルチキャリア信号Xからピーク打ち消し信号Yを減算することで出力信号OUT=X−Yを求める。
これはピーク振幅に関して、y1、y2、y3を消去して、
X=x1Lo1+x2Lo2+x3Lo3、
Y=y1Lo1+y2Lo2+y3Lo3
=X(|X|−A0)/|X|、
OUT=X−Y
=A0X/|X|
が成り立つから、出力信号のピーク振幅がしきい値A0に制限される。
X=x1Lo1+x2Lo2+x3Lo3、
Y=y1Lo1+y2Lo2+y3Lo3
=X(|X|−A0)/|X|、
OUT=X−Y
=A0X/|X|
が成り立つから、出力信号のピーク振幅がしきい値A0に制限される。
次にシミュレーション結果について説明する。まず、その条件を記載する。サンプリング周波数は、61.44MHzとした。送信キャリア数を3キャリアとし、複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3の周波数は、それぞれ−8MHz、0Hz、+8MHzとした。各キャリアに対応する入力複素信号S1、S2、S3のI、Q成分は、それぞれ無相関な正規分布に従う実効値1.0の白色信号とした。入力複素信号S1、S2、S3の実効値は、等しく1.414である。帯域制限に用いるフィルタ101A、101B、101Cは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタとした。
図6にFIRフィルタのインパルス応答を示す。図7にFIRフィルタの周波数(振幅)特性を示す。このフィルタを用いた場合の出力信号実効値は、全キャリア等しく0.47である。3キャリアを加算したマルチキャリア信号Xの実効値は、0.82である。ピークファクタの制限を7dBとする場合のしきい値A0は、1.83に設定している。
図8を参照して、シミュレーションで取得した動作波形を説明する。図8Aは、加算器1608Bの出力であり、マルチキャリア信号Xの振幅|X|である。図8Bは、加算器1608Aの出力であり、ピーク打ち消し信号Yの振幅|Y|である。図8Cは、減算器103の出力であって出力信号OUTの振幅|X−Y|である。図8から、ピークファクタ低減処理によって、振幅がしきい値A0に制限されていることが波形からも確認できる。
マルチキャリア信号Xのピークは多数生じており、全てのピークについて説明することは困難であるため、代表的な1つについて説明する。図9は、n=1072で生じるピーク振幅成分に対するベクトル図である。
図9において、x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3で示したベクトルは、複素乗算器1607D、1607E、1607Fの出力信号であって、これらをベクトル加算した信号がマルチキャリア信号Xである。一方、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3で示したベクトルは、複素乗算器1607A、1607B、1607Cの出力信号であって、これらをベクトル加算した信号がピーク打ち消し信号Yである。
y1Lo1とx1Lo1、y2Lo2とx2Lo2、y3Lo1とx3Lo3および、合成ベクトルであるYとXの間には比例関係が成立し、ベクトルの比は(|X|−A0)/|X|である。
ピークファクタ低減出力信号OUTはX−YであるからA0X/|X|となり、方向成分を保存したまま、振幅をしきい値A0に制限している。
ピークファクタ低減出力信号OUTはX−YであるからA0X/|X|となり、方向成分を保存したまま、振幅をしきい値A0に制限している。
なお、信号品質はError Vector Magnitude(EVM)で表され、EVMが小さいほど信号品質が優れている。ここでは、ピーク打ち消し信号Yの実効値0.032とマルチキャリア信号Xの実効値0.82の比に相当し、EVM=3.9%であった。
図10に周波数スペクトルを示す。ピーク打ち消し信号Yのスペクトルがマルチキャリア信号Xのスペクトルにマスクされているため、ピークファクタ低減処理によってスペクトルが広がることはない。
以下、図11ないし図16を参照して、実施例1について説明する。まず、図11を参照して、実施例1のピークファクタ低減装置400Aの構成を説明する。図11において、ピークファクタ低減装置400Aの構成は、先に説明したピークファクタ低減装置300Aの構成と同一である。しかし、両者のピーク打ち消し信号生成部404A(または404B)と、ピーク打ち消し信号生成部104とは、互いに異なる。
ここで、分配法則を用いて、図11のピークファクタ低減装置400Aの減算器103A、103B、103Cを加算器1608の後に移動させることで図12のピークファクタ低減装置400Bが得られる。図12のピークファクタ低減装置400Bの動作は図11のピークファクタ低減装置400Aと等価である。実施例1および実施例2は、ピーク打ち消し信号生成部404A(または404B)が複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3を用いる点が上述した技術と異なる。その他の部分については、上述した技術と共通であるため説明を省略する。
図13を参照して、実施例1のピーク打ち消し信号生成部404Aを説明する。図13において、ピーク打ち消し信号生成部404Aは、加算器1702から供給されたマルチキャリア信号Xについて、まず絶対値回路201で振幅|X|を求める。
続く超過振幅正規化部10と最大値検出部200の構成・動作は、図3での説明と同一である。超過振幅正規化部10は、振幅|X|に関して、外部より設定されるしきい値A0の超過分(|X|−A0)を取り出し、これをマルチキャリア信号Xの振幅|X|で正規化して、その正値を出力する。続く最大値検出部200は、ある時刻における入力値が、前nサンプル、後nサンプルと比較して最大であるときに、当該値を出力する。つまり、連続する2n+1サンプル内の最大値を検出する。
以降の処理が上述した技術とは異なる。マルチキャリア信号Xについて、遅延器71は、D0サンプル遅延させて、最大値検出部200とタイミングを合わせる。乗算器61は、マルチキャリア信号Xと、最大値検出部200の出力信号とをかけ合わせる。乗算器61は、マルチキャリア信号Xに比例した信号X(|X|−A0)/|X|を求める。
一方、フィルタ101A、101B、101Cの出力信号x1、x2、x3について、遅延器71A、71B、71Cは、D0サンプル遅延させて、最大値検出部200とタイミングを合わせる。絶対値回路73A、73B、73Cは、それぞれの振幅|x1|、|x2|、|x3|を求める。加算回路64は、振幅の和|x1|+|x2|+|x3|を求める。逆数回路(RCP)63は、逆数1/(|x1|+|x2|+|x3|)を求める。乗算器62は、逆数1/(|x1|+|x2|+|x3|)と、乗算器61の出力X(|X|−A0)/|X|とかけ合わせる。すなわち、乗算器62は、X(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)を求める。乗算器65A、65B、65Cは、乗算器62の出力と、絶対値回路73A、73B、73Cの出力とをかけ合わせる。乗算器65A、65B、65Cは、それぞれ
X|x1|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x2|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x3|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
を求める。
X|x1|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x2|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x3|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
を求める。
一方、複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3について、遅延器72A、72B、72Cは、D0サンプル遅延させて、最大値検出部200とタイミングを合わせる。共役回路74A、74B、74Cは、遅延された複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3の複素共役を求める。乗算器66A、66B、66Cは、乗算器65A、65B、65Cの出力と、複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3の複素共役にそれぞれ乗じる。乗算器66A、66B、66Cは、それぞれ、
conj(Lo1)X|x1|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
conj(Lo2)X|x2|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
conj(Lo3)X|x3|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
を求める。
conj(Lo1)X|x1|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
conj(Lo2)X|x2|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
conj(Lo3)X|x3|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
を求める。
図12に戻って、乗算器606A、606B、606Cは、上記出力を、フィルタ係数F1の最大値max(F1)で除する。この演算により、フィルタ105A、105B、105Cを通過させてもピークに対応した波高値は不変である。
複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3について、遅延器1611A、1611B、1611Cは、(D0+D1)サンプル遅延させてタイミングを合わる。
複素乗算器1607A、1607B、1607Cは、遅延器1611A、1611B、1611Cの出力と、フィルタ105A、105B、105Cの出力とを、かけ合わせる。この結果、複素搬送波の回転項が打ち消されて元に戻り、
X|x1|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x2|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x3|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
となる。これらはマルチキャリア変調波Xと同一方向である。これを加算器1608Aで加算すると、ピーク打ち消し信号Yは、
Y=X(|x1|+|x2|+|x3|)(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
=X(|X|−A0)/|X|
となる。減算器103の出力は、
OUT=X−Y
=A0X/|X|
となり、ピーク振幅をA0に制限することができる。
複素搬送波Lo1、Lo2、Lo3について、遅延器1611A、1611B、1611Cは、(D0+D1)サンプル遅延させてタイミングを合わる。
複素乗算器1607A、1607B、1607Cは、遅延器1611A、1611B、1611Cの出力と、フィルタ105A、105B、105Cの出力とを、かけ合わせる。この結果、複素搬送波の回転項が打ち消されて元に戻り、
X|x1|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x2|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)、
X|x3|(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
となる。これらはマルチキャリア変調波Xと同一方向である。これを加算器1608Aで加算すると、ピーク打ち消し信号Yは、
Y=X(|x1|+|x2|+|x3|)(|X|−A0)/|X|/(|x1|+|x2|+|x3|)
=X(|X|−A0)/|X|
となる。減算器103の出力は、
OUT=X−Y
=A0X/|X|
となり、ピーク振幅をA0に制限することができる。
図14を参照して、シミュレーションで取得した実施例1の動作波形を説明する。図14において、シミュレーション条件は、図8に合わせている。なお、マルチキャリア信号の振幅は、図8Aとまったく同一なので、省略する。図14Aは、加算器1608Aの出力であり、ピーク打ち消し信号Yの振幅|Y|である。図14Bは、減算器103の出力であり、出力信号OUTの振幅|X−Y|である。ピークファクタ低減処理によって、振幅がしきい値A0に制限されていることが図14Bからも確認できる。
図15を参照して、図14のn=1072で生じているピーク振幅成分に対するベクトルを説明する。図15において、x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3で示したベクトルは、複素乗算器1607D、1607E、1607Fの出力信号である。x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3をベクトル加算した信号がマルチキャリア信号Xである。
一方、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3で示したベクトルは、複素乗算器1607A、1607B、1607Cの出力信号である。y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3をベクトル加算した信号がピーク打ち消し信号Yである。
y1Lo1とx1Lo1、y2Lo2とx2Lo2、y3Lo3とx3Lo3の間には、方向の相似関係はない。y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3は、全てマルチキャリア信号Xの方向である。ただし、その大きさは|x1|、|x2|、|x3|に比例した配分になっている。一方、ピーク打ち消し信号Yとマルチキャリア信号Xの間には比例関係が成立し、その比は(|X|−A0)/|X|である。
ピークファクタ低減出力信号OUTはA0X/|X|となり、方向成分を保存したまま、振幅をしきい値A0に制限している。
ピークファクタ低減出力信号OUTはA0X/|X|となり、方向成分を保存したまま、振幅をしきい値A0に制限している。
EVMは、ピーク打ち消し信号Yの実効値0.031とマルチキャリア信号Xの実効値0.82の比に相当し、実施例1ではEVM=3.8%となっており、図9の3.9%よりも0.1ポイント改善されている。
図16を参照して、実施例1の周波数スペクトルを説明する。図16において、ピーク打ち消し信号Yのスペクトルは、マルチキャリア信号Xのスペクトルにマスクされている。このため、ピークファクタ低減処理によってスペクトルが広がることはない。
実施例1に依れば、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3が一直線上に並ぶから、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3の長さを図9に比較して短くすることができる。これは、三角不等式の定理から、直線距離を進む方がどこかを経由するよりも道のりは短くなるという原理に基づいている。y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3の実効値が従来に比べて小さくなるので、信号品質を改善することができる。なお、実施例1の効果は、実施例2でも同様である。
図17ないし図20を参照して、実施例2を説明する。まず、図17を参照して、ピーク打ち消し信号生成部404Bの構成を説明する。図17において、図13のピーク打ち消し信号生成部404Aとの差異は、絶対値回路73でフィルタ出力信号の振幅|x1|、|x2|、|x3|を求める処理を、フィルタ出力信号の実効値x1rms、x2rms、x3rmsを求める処理に変更した点である。実効値を求める操作は、時間軸方向の平均化処理を含むため処理遅延を持つ。しかし、対向する他の信号経路に適宜遅延器を挿入することで容易にタイミングを合わせることができる。したがって、図面上では実効値算出に伴う処理遅延は無視して図示している。
図17のピーク打ち消し信号生成部404Bの動作は、上記差分以外、図13と同一となる。このため、途中の説明を省略すると、ピーク打ち消し信号Yは、Y=X(|X|−A0)/|X|となる。減算器103の出力OUTは、A0X/|X|となり、ピーク振幅をA0に制限することができる。
図18を参照して、実施例2の動作波形を説明する。図18において、シミュレーション条件は、図8、図14に合わせている。なお、マルチキャリア信号の振幅は、図8Aとまったく同一なので、省略する。図18Aは、加算器1608Aの出力であり、ピーク打ち消し信号Yの振幅である。図18Bは、減算器103の出力信号であり、ピークファクタ低減出力信号OUTの振幅|X−Y|である。ピークファクタ低減処理によって、振幅がしきい値A0に制限されていることが図18Bからも確認できる。
図19を参照して、n=1072で生じるピーク振幅成分に対するベクトルを説明する。図19において、x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3で示したベクトルは、複素乗算器1607D、1607E、1607Fの出力信号である。x1Lo1、x2Lo2、x3Lo3をベクトル加算した信号がマルチキャリア信号Xである。
一方、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3で示したベクトルは、複素乗算器1607A、1607B、1607Cの出力信号である。y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3をベクトル加算した信号がピーク打ち消し信号Yである。
y1Lo1とx1Lo1、y2Lo2とx2Lo2、y3Lo3とx3Lo3の間には、方向の相似性はない。y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3は、全てマルチキャリア信号Xの方向と一致している。ただし、その大きさはx1rms、x2rms、x3rmsに比例した配分になっている。しかし、各キャリアの実効値は等しいので、y1Lo1、y2Lo2、y3Lo3は、長さが同一である。一方、ピーク打ち消し信号Yとマルチキャリア信号Xの間には比例関係が成立し、その比は(|X|−A0)/|X|である。
ピークファクタ低減出力信号OUTは、A0X/|X|となり、方向成分を保存したまま、振幅をしきい値A0に制限している。
ピークファクタ低減出力信号OUTは、A0X/|X|となり、方向成分を保存したまま、振幅をしきい値A0に制限している。
EVMは、ピーク打ち消し信号Yの実効値0.029とマルチキャリア信号Xの実効値0.82の比に相当する。実施例2ではEVM=3.5%となっており、図9の3.9%よりも0.4ポイント改善されている。
図20を参照して、実施例2の周波数スペクトルを説明する。図20において、ピーク打ち消し信号Yのスペクトルは、マルチキャリア信号Xのスペクトルにマスクされている。このため、ピークファクタ低減処理によってスペクトルが広がることはない。
最後に、実施例のピークファクタ低減装置を用いたマルチキャリア無線送信機について、図21を用いて説明する。図21において、3キャリア送信機500は、ピークファクタ低減装置400と、ディジタルプリディストーション(DPD)装置81と、D/A変換器82と、直交変調器83と、電力増幅器84と、カプラ85と、アンテナ86と、ミキサ87と、A/D変換器88と、ディジタル直交復調器89とから構成される。
ベースバンド入力信号S1、S2、S3から生成されるマルチキャリア信号について、ピークファクタ低減装置400は、信号振幅を適当なしきい値A0へ振幅制限する。次に、ピークファクタ低減装置400の出力にディジタルプリディストーション装置81は、電力増幅器84の逆歪特性を付加する。ディジタルプリディストーション装置81の出力をD/A変換器82は、アナログ信号に変換する。D/A変換器82の出力を直交変調器83は、RF信号に周波数変換する。
直交変調器83の出力電力について、電力増幅器84は、所定の電力レベルまで増幅する。電力増幅器84の出力の一部について、カプラ85は、分岐する。一方のカプラ85出力をアンテナ86は、空中へ放射する。もう一方のカプラ85出力について、ミキサ87は、ディジタルI/F周波数へ周波数変換する。ミキサ87出力をA/D変換器88は、ディジタル信号へ変換する。A/D変換器88出力はディジタルI/F信号なので、ディジタル直交復調器89は、ベースバンド信号を復調し、ディジタルプリディストーション装置81へフィードバックする。
ディジタルプリディストーション装置81は、フィードバック信号に含まれる非線形歪信号をモニタし、歪信号レベルをゼロに近づけるように逆歪特性を自律的に調節する。ディジタルプリディストーション装置81としては、特許文献2または特許文献3のディジタルプリディストーション装置を適用することができる。ピークファクタ低減装置400の効果により、ピーク振幅を抑圧しても信号品質は大きく劣化しないので、ディジタルプリディストーション装置81による歪補償効果を加えることによって、非線形歪を抑えた高品質な無線送信機を実現できる。
10…超過振幅正規化部、11…単位遅延器、12…単位遅延器、13…単位遅延器、14…単位遅延器、15…単位遅延器、16…単位遅延器、21…比較器、22…比較器、23…比較器、24…比較器、25…比較器、26…比較器、30…論理積(AND)、31…比較器、41…逆数回路、42…乗算器(スカラー×スカラー)、43…減算器、44…比較器、45…比較器、61…乗算器(複素数×スカラー)、62…乗算器(複素数×スカラー)、63…逆数回路、64…加算器、65…乗算器(複素数×スカラー)、66…複素乗算器、71…遅延器、72…遅延器、73…絶対値回路、75…実効値回路、81…ディジタルプリディストーション装置、82…ディジタル/アナログ変換器、83…直交変調器、84…電力増幅器、85…カプラ、86…アンテナ、87…ミキサ、88…アナログ/ディジタル変換器、89…ディジタル直交復調器、101…フィルタ、102…遅延器、103…減算器、104…ピーク打ち消し信号生成部、105…フィルタ、160…加算器、200…最大値検出部、201…絶対値回路、204…遅延器、205…乗算器(複素数×スカラー)、300…ピークファクタ低減装置、400…ピークファクタ低減装置、404…ピーク打ち消し信号生成部、500…マルチキャリア無線送信機、606…乗算器(複素数×スカラー)、1607…複素乗算器、1611…遅延器、1701…複素乗算器、1702…加算器。
Claims (4)
- 複数の入力複素信号を帯域制限する複数の第1フィルタと、複数の複素搬送波を用いて前記第1フィルタの出力を直交変調する複数の第1複素乗算器と、これらの第1複素乗算器出力を加算してマルチキャリア信号Xを生成する第1加算器と、ピーク打ち消し信号生成部と、このピーク打ち消し信号生成部の出力をフィルタ係数F1の最大値max(F1)で正規化する複数の乗算器と、遅延させた前記入力複素信号から前記乗算器の出力を減算する複数の減算器と、これらの減算器の出力を帯域制限する複数の第2フィルタと、遅延させた複素搬送波で前記第2フィルタの出力を直交変調する複数の第2複素乗算器と、これらの第2複素乗算器の出力を加算して出力信号OUTを生成する第2加算器とから構成されるピークファクタ低減装置において、
前記ピーク打ち消し信号生成部は、
マルチキャリア信号Xの絶対値|X|を求める第1の絶対値回路と、しきい値A0を超過した振幅成分(|X|−A0)を絶対値|X|で正規化した値(|X|−A0)/|X|を求める超過振幅正規化部と、前記(|X|−A0)/|X|が連続する(2n+1)サンプル内で最大となるときその値を出力する最大値検出部と、前記マルチキャリア信号Xを最大値検出部の処理遅延だけ遅延させてタイミングを合わせる第1の遅延器と、この第1の遅延器の出力と前記最大値検出部の出力をかけ合わせる第1の乗算器と、前記第1フィルタの出力を前記最大値検出部の処理遅延だけ遅延タイミングを合わせる複数の第2の遅延器と、これら第2の遅延器の出力振幅を求める複数の第2の絶対値回路と、これらの第2の絶対値回路の出力の総和を求める加算回路と、この加算回路の逆数を求める逆数回路と、この逆数回路の出力を前記第1の乗算器の出力にかけ合わせる第2の乗算器と、前記第2の絶対値回路の出力を前記第2の乗算器の出力にかけ合わせる第3の乗算器と、前記複素搬送波を最大値検出部の処理遅延だけ遅延させてタイミングを合わせる複数の第3の遅延器と、これらの第3の遅延器の出力の複素共役を求める複数の共役回路と、これらの共役回路の出力と前記第3の乗算器出力とをかけ合わせる複数の第4の乗算器とから構成されることを特徴とするピークファクタ低減装置。 - 請求項1に記載のピークファクタ低減装置であって、
前記第1フィルタの出力の振幅を求める前記第2の絶対値回路について、実効値を求める実効値回路に置換したことを特徴とするピークファクタ低減装置。 - ピークファクタ低減装置と、このピークファクタ低減装置の出力に電力増幅器の逆歪特性を付加するディジタルプリディストーション装置と、このディジタルプリディストーション装置の出力をアナログ信号に変換するD/A変換器と、このD/A変換器の出力をRF信号に周波数変換する直交変調器と、この直交変調器の出力電力を増幅する電力増幅器と、この電力増幅器の出力の一部を分岐するカプラと、このカプラの出力を空中へ放射するアンテナと、もう一方のカプラ出力をディジタルI/F周波数へ変換するミキサと、このミキサの出力をディジタル信号へ変換するA/D変換器と、ディジタルI/F信号からベースバンド信号を復調し、前記ディジタルプリディストーション装置へフィードバックするディジタル直交復調器とから構成される無線送信機において、
前記ピークファクタ低減装置は、複数の入力複素信号を帯域制限する複数の第1フィルタと、複数の複素搬送波を用いて前記第1フィルタの出力を直交変調する複数の第1複素乗算器と、これらの第1複素乗算器出力を加算してマルチキャリア信号Xを生成する第1加算器と、ピーク打ち消し信号生成部と、このピーク打ち消し信号生成部の出力をフィルタ係数F1の最大値max(F1)で正規化する複数の乗算器と、遅延させた前記入力複素信号から前記乗算器の出力を減算する複数の減算器と、これらの減算器の出力を帯域制限する複数の第2フィルタと、遅延させた複素搬送波で前記第2フィルタの出力を直交変調する複数の第2複素乗算器と、これらの第2複素乗算器の出力を加算して出力信号OUTを生成する第2加算器とから構成され、
前記ピーク打ち消し信号生成部は、マルチキャリア信号Xの絶対値|X|を求める第1の絶対値回路と、しきい値A0を超過した振幅成分(|X|−A0)を絶対値|X|で正規化した値(|X|−A0)/|X|を求める超過振幅正規化部と、前記(|X|−A0)/|X|が連続する(2n+1)サンプル内で最大となるときその値を出力する最大値検出部と、前記マルチキャリア信号Xを最大値検出部の処理遅延だけ遅延させてタイミングを合わせる第1の遅延器と、この第1の遅延器の出力と前記最大値検出部の出力をかけ合わせる第1の乗算器と、前記第1フィルタの出力を前記最大値検出部の処理遅延だけ遅延タイミングを合わせる複数の第2の遅延器と、これら第2の遅延器の出力振幅を求める複数の第2の絶対値回路と、これらの第2の絶対値回路の出力の総和を求める加算回路と、この加算回路の逆数を求める逆数回路と、この逆数回路の出力を前記第1の乗算器の出力にかけ合わせる第2の乗算器と、前記第2の絶対値回路の出力を前記第2の乗算器の出力にかけ合わせる第3の乗算器と、前記複素搬送波を最大値検出部の処理遅延だけ遅延させてタイミングを合わせる複数の第3の遅延器と、これらの第3の遅延器の出力の複素共役を求める複数の共役回路と、これらの共役回路の出力と前記第3の乗算器出力とをかけ合わせる複数の第4の乗算器とから構成されることを特徴とする無線送信機。 - 請求項3に記載の無線送信機であって、
前記第1フィルタの出力の振幅を求める前記第2の絶対値回路について、実効値を求める実効値回路に置換したことを特徴とする無線送信機。
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