JP5385481B1 - 揺動式介護ベッド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で安価に製造できる介護ベッド装置を提供することにある。
【解決手段】被介護者の頭部を支持する頭部支持台、被介護者の胴部を支持する胴部支持台および、被介護者の脚部を支持する脚部支持台と、前記各支持台の両側端部にそれぞれ立設された頭部側板、胴部側板および脚部側板と、を有するベッドと、前記ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に支持する基台と、前記ベッドを前記水平軸線周りに横向に揺動させる横向揺動機構と、を具えてなり、前記横向揺動機構が、前記水平軸線を間に挟む前記ベッドの左右部分にそれぞれ結合されて内部の水の重量により前記ベッドを揺動させる左右の横向用水タンクと、前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水とその注水した横向用水タンクからの排水とを行う横向用弁と、被介護者により操作可能に前記ベッドに設けられて前記横向用弁を作動させる弁作動手段と、前記ベッドに下向きに突設されて前記ベッドを水平状態に向けて附勢する重りと、を有するものである揺動式介護ベッド装置である。
【選択図】図1
【解決手段】被介護者の頭部を支持する頭部支持台、被介護者の胴部を支持する胴部支持台および、被介護者の脚部を支持する脚部支持台と、前記各支持台の両側端部にそれぞれ立設された頭部側板、胴部側板および脚部側板と、を有するベッドと、前記ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に支持する基台と、前記ベッドを前記水平軸線周りに横向に揺動させる横向揺動機構と、を具えてなり、前記横向揺動機構が、前記水平軸線を間に挟む前記ベッドの左右部分にそれぞれ結合されて内部の水の重量により前記ベッドを揺動させる左右の横向用水タンクと、前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水とその注水した横向用水タンクからの排水とを行う横向用弁と、被介護者により操作可能に前記ベッドに設けられて前記横向用弁を作動させる弁作動手段と、前記ベッドに下向きに突設されて前記ベッドを水平状態に向けて附勢する重りと、を有するものである揺動式介護ベッド装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、被介護者の床擦れを容易に防止し得る揺動式介護ベッド装置に関し、特にはモータや人力に代えて水の重さを駆動源とする揺動機構を用いることで簡易かつ安価に構成した揺動式介護ベッド装置に関するものである。
本発明者は、20年程前からほとんど仰向けに寝ることができず、常に左向か右向の横向にならないと寝ることができなくなった。その後、6年程前にベッドに寝ていて、そのベッドを常に左右に傾ければ寝返りを打つのと同じではないかとふと思い付き、早速、試作品を作って試してみたところ、いろいろ試作錯誤をした結果成功にこぎつけた。
当初は、ベッドは80度ないし90度傾けなければ効果がないと思い込んでいたが、実験を繰り返す内に、ベッドは30度前後傾ければ、寝返りを打ったのと同じ効果があることが分かった。また、ベッドが左右に傾いて元に戻るまでの時間は、大体5分程度がちょうど良いことが分かった。
本発明者が病院で聞いたところ、寝たきり患者の床擦れを防ぐためには、2,3人の看護師が3時間置きに寝返りをさせていると話していた。
本発明は、このような介護者の負担をなくすことができ、しかも寝たきり患者等の被介護者の床擦れ防止に非常に役に立つものである。
本発明者が病院で聞いたところ、寝たきり患者の床擦れを防ぐためには、2,3人の看護師が3時間置きに寝返りをさせていると話していた。
本発明は、このような介護者の負担をなくすことができ、しかも寝たきり患者等の被介護者の床擦れ防止に非常に役に立つものである。
ところで本発明者は、被介護者に寝返りを打たせる介護ベッド装置として、先に特許文献1および特許文献2により揺動式介護ベッド装置を提案しており、これら特許文献1および特許文献2に記載の揺動式介護ベッド装置は何れも、被介護者の頭部を支持する頭部支持台、被介護者の胴部を支持する胴部支持台および、被介護者の脚部を支持する脚部支持台と、各支持台の両側端部にそれぞれ立設された、頭部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の頭部を支持する頭部側壁、胴部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の胴部を支持する胴部側壁および、脚部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の脚部を支持する脚部側壁と、を有するベッドを、その長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に基台で支持し、そのベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに、揺動機構によって横向に揺動させて、寝返りを打ったのと同様の効果を被介護者にもたらすものである。
そしてその揺動機構として、特許文献1記載の揺動式介護ベッド装置はモータの出力回転を減速機およびチェーン式の回転伝達機構を介してベッドに伝える電動式の揺動機構を具えており、また特許文献2記載の揺動式介護ベッド装置は、被介護者自身の人力操作によるハンドルの回転をフレキシブルシャフト式の回転伝達機構と減速機およびチェーン式の回転伝達機構とを介してベッドに伝える人力式の揺動機構を具えている。
しかしてこれら特許文献1および特許文献2に記載の揺動式介護ベッド装置につきさらに研究を進めた結果、本発明者は以下の改良点を見出した。すなわち、上記特許文献記載の揺動式介護ベッド装置は、モータや人力による回転力を減速機および回転伝達機構を介してベッドに伝えていることから、何れも揺動機構が複雑で高価なものになるという不都合があった。
それゆえ本発明の目的は、揺動機構に減速機および回転伝達機構を用いないことで、簡易な構成で安価に製造できる揺動式介護ベッド装置を提供することにある。
それゆえ本発明の目的は、揺動機構に減速機および回転伝達機構を用いないことで、簡易な構成で安価に製造できる揺動式介護ベッド装置を提供することにある。
本発明者は、上記の従来技術が抱えている上述した問題点を克服することができ、かつ上記目的を確実に実現することができる技術について鋭意研究を行った結果、下記の要旨構成に係る本発明に想到した。
即ち、本発明の揺動式介護ベッド装置は、被介護者の頭部を支持する頭部支持台、被介護者の胴部を支持する胴部支持台および、被介護者の脚部を支持する脚部支持台と、前記各支持台の両側端部にそれぞれ立設された、前記頭部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の頭部を支持する頭部側壁、前記胴部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の胴部を支持する胴部側壁および、前記脚部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の脚部を支持する脚部側壁と、を有するベッドと、前記ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に支持する基台と、前記ベッドを前記水平軸線周りに横向に揺動させる横向揺動機構と、を具えてなり、前記横向揺動機構は、前記水平軸線を間に挟む前記ベッドの左右部分にそれぞれ結合されて内部の水の重量により前記ベッドを揺動させる左右の横向用水タンクと、前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水とその注水した横向用水タンクからの排水とを行う横向用弁と、被介護者により操作可能に前記ベッドに設けられて前記横向用弁を作動させる弁作動手段と、前記ベッドに下向きに突設されて前記ベッドを水平状態に向けて附勢する重りと、を有することを特徴とするものである。
本発明の揺動式介護ベッド装置によれば、長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に基台によって支持されたベッドが有する頭部支持台と胴部支持台と脚部支持台とが、ベッドに仰向けに寝た被介護者の少なくとも頭部と胴部と脚部とをそれぞれ支持した状態で、横向揺動機構が、ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動させて頭部支持台と胴部支持台と脚部支持台とを左右の横向に例えば30度程度まで傾斜させるので、被介護者が寝返りを打ったのと同じように被介護者の被圧迫部位を反対側へ移す効果があり、これにより被介護者が自分でベッドを横向に揺動させて床擦れを有効に防止することができる。もちろん被介護者は、ベッドの傾斜を助けにして実際に寝返りを打っても良い。
しかも本発明の揺動式介護ベッド装置によれば、ベッドを揺動させて頭部支持台と胴部支持台と脚部支持台とを横向に傾斜させた際に、頭部支持台の両側端部に立設された頭部側壁がベッドに仰向けに寝た被介護者の頭部を支持し、胴部支持台の両側端部に立設された胴部側壁がベッドに仰向けに寝た被介護者の胴部を支持し、脚部支持台の両側端部に立設された脚部側壁がベッドに仰向けに寝た被介護者の脚部を支持するので、被介護者はベッドからずれ落ちることがなく、それゆえ被介護者は、ベッドから落下する恐怖を覚えることなく安心してベッドを横向に揺動させることができる。
そして本発明の揺動式介護ベッド装置によれば、ベッドに仰向けに寝た被介護者が、被介護者の操作が可能なようにベッドに設けられた弁作動手段を操作して横向用弁を作動させると、その横向用弁が、ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動させる横向揺動機構の、その水平軸線を間に挟むベッドの左右部分にそれぞれ結合されて内部の水の重量によりベッドを揺動させる左右の横向用水タンクの何れか一方への注水と、その注水した横向用水タンクからの排水とを行い、左右の横向用水タンクのうち横向用弁が注水した方の横向用水タンクがその内部に注水された水の重量によってベッドを揺動させ、また、注水した方の横向用水タンクの内部の水が排水されてその横向用水タンクが軽くなると、ベッドに下向きに突設されてベッドを水平状態に向けて附勢する重りがベッドを水平状態に復帰させるので、横向揺動機構に減速機および回転伝達機構を用いていないことから、当該介護ベッド装置を簡易な構成で安価に製造することができる。
なお、本発明の揺動式介護ベッド装置においては、前記弁作動手段は、前記横向用弁に前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水を選択的に行わせる作動選択手段を有するものであると好ましい。
かかる構成によれば、左右の横向用水タンクの何れか一方への選択的な注水によりベッドを確実に揺動させることができる。
また、本発明の揺動式介護ベッド装置においては、前記頭部支持台および前記胴部支持台をその胴部支持台の前記脚部支持台寄りの端部でその胴部支持台の左右方向へ延在する軸線周りに水平位置と起き上がり位置との間で揺動させる起き上がり機構を具え、前記起き上がり機構が、前記胴部支持台の前記脚部支持台寄りの端部に前記頭部支持台と反対の方向に突設された腕部材に結合されて内部の水の重量により前記頭部支持台および前記胴部支持台を前記起き上がり位置へ揺動させる起き上がり用水タンクと、前記起き上がり用水タンクへの注水と前記起き上がり用水タンクからの排水とを行う起き上がり用弁と、を有するものであり、前記弁作動手段が、前記起き上がり用弁をも作動させるものであると好ましい。
かかる構成によれば、ベッドに仰向けに寝た被介護者が、被介護者の操作が可能なようにベッドに設けられた弁作動手段を操作して起き上がり用弁を作動させると、その起き上がり用弁が、頭部支持台および胴部支持台をその胴部支持台の前記脚部支持台寄りの端部でその胴部支持台の左右方向へ延在する軸線周りに水平位置と起き上がり位置との間で揺動させる起き上がり機構の、胴部支持台の脚部支持台寄りの端部に頭部支持台と反対の方向に突設された腕部材に結合されて内部の水の重量により頭部支持台および胴部支持台を起き上がり位置へ揺動させる起き上がり用水タンクへの注水と、その起き上がり用水タンクからの排水とを行い、起き上がり用水タンクがその内部に注水された水の重量によって、被介護者の上半身の重量に抗して頭部支持台および胴部支持台を起き上がり位置へ揺動させ、また、起き上がり用水タンクの内部の水が排水されてその起き上がり用水タンクが軽くなると頭部支持台および胴部支持台が自重と被介護者の上半身の重量によって水平状態に復帰するので、被介護者が自分でベッドの頭部支持台および胴部支持台を斜めに起こしたり水平に倒したりして床擦れを防止することができる。
さらに、本発明の揺動式介護ベッド装置においては、前記弁作動手段が有する前記作動選択手段は、前記横向用弁による前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水と、前記起き上がり用弁による前記起き上がり用水タンクへの注水とを選択的に行わせるものであると好ましい。
かかる構成によれば、ベッドを揺動させている間は頭部支持台および胴部支持台を起き上がり位置へ揺動させず、ベッドが水平状態に戻った状態でのみ頭部支持台および胴部支持台を起き上がり位置へ揺動させることができるので、被介護者は、ベッドから落下する恐怖を覚えることなく安心してベッドを横向に揺動させることができる。
以下、この発明の実施形態につき、図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、本発明の揺動式介護ベッド装置の一実施例を示す頭部支持台側から見た正面図、図2は、上記実施例の揺動式介護ベッド装置を示す平面図、そして図3は、上記実施例の揺動式介護ベッド装置を示す側面図であり、図3中の仮想線は、頭部支持台と胴部支持台とが斜めに起き上がった状態を示している。
図中、符号1は概略水平方向へ延在するベッド、2は矩形の枠状の基台、3は基台2の両短辺上に立設したトラス型の支持フレーム、4はベッド1を支持するようにベッド1の延在方向両端部に固設した支持軸、そして5は支持軸4を回動可能に支持することでベッド1をその長手方向に延在する水平軸線周りに左右横向に揺動可能に支持するように支持フレーム3の上端部に設けた軸受をそれぞれ示す。また、符号Pは被介護者を示す。なお、図1では手前側の支持フレーム3を省略している。
ここにおけるベッド1は、複数本の梁で連結されて梯子状の揺動台を構成する2本の桁6を有しており、2本の桁6上には、それらの桁6の両外側に位置する2本の角材7で支持した胴部支持台としての胴部床板8を掛け渡して載置している。なお、この実施例では胴部床板8は、被介護者Pの腰部の下から頭部の下まで延在している。
符号9は図2の平面視で、胴部床板8の左側端部(図1では右側端部)に上向きに突設した胴部側壁としての胴部側板であり、該胴部側板9は胴部床板8より短く、枕側の方が一部開けた状態に形成してある。図2の平面視で、胴部床板8の右側端部(図1では左側端部)にも胴部床板8より短い胴部側壁としての胴部側板10が上向きに突設されており、この胴部側板10も同様に枕側の方が一部開けた状態に形成してある。その理由は、胴部側板9,10が胴部床板8と同じ長さで形成されていると被介護者Pが箱の中に入るような状態になって非常に窮屈な思いをすることになるためであり、本実施例では上記のような問題を解決するために胴部側板9,10を短くし、胴部側板9,10と後述する頭部側板21,22との間に隙間を十分に開けて、その隙間から被介護者Pが腕を外に出せるようにしている。
また、2本の桁6上には胴部床板8の下側に位置して2本の桁6の全長に亘り延在するように、脚部支持台としての脚部床板11を掛け渡して固定しており、被介護者Pの脚部の下で胴部床板8から露出する脚部床板11の両側部には脚部側壁としての脚部側板12を上向きに突設している(図1では省略している)。ここで、胴部側板9,10は何れもベッド1の横方向に延在する図示しない長孔を有し、その長孔を貫通するボルトで胴部床板8に固定されているので、そのボルトを緩めて胴部側板9,10を長孔に沿って移動させることで、被介護者Pの体格に応じてそれらの間隔を適宜調節することができる。
そして胴部床板8の左右側方にはその胴部床板8と略面一に、かつ胴部床板8が水平な場合にそれに沿って略水平になるように縁板16を配置し、それらの縁板16を、2本の角材7をそれぞれ跨ぐL字状の部材を介して2本の桁6に蝶番で連結する。縁板16の下面には縦支持棒13が垂下固定され、後述の如くベッド1が横向きに傾斜した際にも水平に維持される左右の横向用水タンク31,32には横支持棒14がベッド1の横方向に延在するように固定され、これら縦支持棒13と横支持棒14とは、支持棒案内機構15の二枚の側板の間に摺動可能に挿通されるとともに、それらの側板の間に配置された複数対のローラでそれぞれ案内されて、互いに直交しつつ相対移動可能とされる。これにより、後述の如くベッド1が横向きに傾斜した際にも縁板16は略水平に維持され、被介護者Pは胴部側板9,10と頭部側板21,22との間の隙間から外に出したその両腕を縁板16上に楽に載せていることができる。
本実施例ではさらに、胴部床板8の、被介護者Pの頭部の下に位置する部分の、図2の平面視で左側部(図1では右側部)に、上方を少し左側に傾けて頭部側壁としての頭部側板21を立設し、また、胴部床板8の、被介護者Pの頭部の下に位置する部分の右側部の上にも、上方を少し右側に傾けて頭部側壁としての頭部側板22を立設し、それらの頭部側板21,22に渡して頭部支持台としての枕受板23を固定している。なお、これら頭部側板21,22および枕受板23は、胴部床板8にベッド1の長手方向へ延在するように設けた図示しない長孔に貫通する固定用ボルトを緩めることにより、被介護者Pの身長や体格に合わせて一体で移動させることができる。
本来、枕は健康な人でも安眠するためには重要なものであり、まして病人にとっては尚更重要なものであるところ、本実施例の介護ベッド装置は、ベッド1が横に傾く様に構成されていることから、ベッド1が横に傾くと図2の平面視で左の頭部側板21および右の頭部側板22は枕の高さになるので、頭部側板21および頭部側板22の間隔を適度に設定することで、ベッド1の傾斜時にも、被介護者が頭部を適度な高さのそれら頭部側板21,22および枕受板23に支持されて安眠することができる。また、頭部側板21および頭部側板22の間隔を適度に設定することで、被介護者の視界の圧迫感をなくすこともできる。
なお、枕受板23上から頭部側板21,22上にかけては図示しない枕が設けられている。そして、胴部床板8上から胴部側板9,10にかけておよび、脚部床板11上から脚部側板12にかけても、図示しないクッションマットが設けられて、被介護者の快適性を確保している。
脚部床板11および水平時の胴部床板8を支持する左右の桁6の下面にはそれぞれ横向用水タンク31,32が、左右方向へ揺動可能に支持軸33で支持されて吊下げられており、横向用水タンク31,32の外側の側面には横支持棒14および支持棒案内機構15の重量が加わっているため、この重量と釣り合って横向用水タンク31,32を桁6の真下に吊下げるために、横向用水タンク31,32のそれぞれの下面の内側端部にはタンク用重り34が吊下げられている。また、左右の桁6の間に渡された梁の一本には、Y字状の支持部材35を介して水平復帰用重り36が吊下げ固定されており、この水平復帰用重り36は、ベッド1から下向きに突出してベッド1を水平状態に向けて附勢している。
また、図1では省略しているが、胴部床板8を支持する左右の角材7の各々の図2では下方の端部(図3では右端部)は、ベッド1の延在方向中央部で左右の桁6を左右方向に貫通する回動軸37に固定され、その回動軸37の、左右の桁6の内側の位置には2本の引き起こし部材38の図2では上方の端部(図3では左端部)が固定され、それら2本の引き起こし部材38の他端部には、ベッド1の左右方向中央部で脚部床板11の下方に配置された起き上がり用水タンク39が支持軸40により揺動可能に吊下げられている。
これにより、後述の如くして図1では左側の横向用水タンク32内に注水されると、図4に示すようにベッド1はその横向用水タンク32内の水の重さでその横向用水タンク32側に傾斜して斜め横向きになり、後述の如くしてその横向用水タンク32内の水を排水されると、ベッド1に下向きに突設されてベッド1を水平状態に向けて附勢する水平復帰用重り36が、ベッド1を水平状態に復帰させる。また、図1では右側の横向用水タンク31内への注水によっても、ベッド1はその横向用水タンク31内の水の重さでその横向用水タンク31側に傾斜して斜め横向きになり、その横向用水タンク31内の水を排水されると、水平復帰用重り36がベッド1を水平状態に復帰させる。
そして、後述の如くして起き上がり用水タンク39内に注水されると、2本の引き起こし部材38が、その他端部に支持軸40により吊り下げられた起き上がり用水タンク39内の水の重さで回動軸37と一体にその軸線周りに図3では時計回りに回動し、これにより、胴部床板8を支持する左右の角材7の一端部も回動軸37と一体に回動して、図3に仮想線で示すように、胴部床板8および枕受板23をそれらの上に乗った被介護者の上半身の重量に抗して起き上がり位置へ揺動させる。また、後述の如くして起き上がり用水タンク39内の水を排水されると、胴部床板8および枕受板23の自重とそれらの上の被介護者の上半身の重量とによって、胴部床板8を支持する左右の角材7の一端部が回動軸37と一体に反対方向へ回動して、胴部床板8および枕受板23が水平状態に復帰する。
ここで、基台2の左右方向中央部と、左右の桁6の間に渡された梁の一本の両端部との間にはそれぞれ、図2では省略しているが、伸縮抵抗を与えつつ伸縮されるオイルダンパーや摩擦ダンパー等のダンパー41が介挿されており、これによりベッド1は、横向きに傾く際およびその傾いた姿勢から水平に戻る際にダンパー41の伸縮抵抗でゆっくりと動くので、ベッド1上の被介護者は安心してベッド1を左右に傾けることができる。
また、基台2の左右方向中央部と、胴部床板8の下面との間にも、図1では省略しているが、脚部床板11に形成された図示しない開口部を貫通して、伸縮抵抗を与えつつ伸縮されるオイルダンパーや摩擦ダンパー等のダンパー42が介挿されており、これにより胴部床板8および枕受板23は、起き上がる際および水平状態に復帰する際にダンパー42の伸縮抵抗でゆっくりと動くので、ベッド1上の被介護者は安心して胴部床板8および枕受板23を起したり水平に戻したりすることができる。なお、ダンパー42の上端部は例えば通常のボールジョイントにより、互いに直交する2方向に揺動可能に胴部床板8の下面に結合されているので、ベッド1が横向きに傾動する際にダンパー42の上端部がそのベッド1の傾動を妨げることはない。
図5および図6は、この実施例の揺動式介護ベッド装置の横向用水タンク32と、その横向用水タンク32への注水およびその停止を行う横向用弁50と、その横向用弁50を作動させる弁作動手段としての横向用弁作動機構51との構成を閉弁状態および開弁状態でそれぞれ示す断面図である。
この実施例の揺動式介護ベッド装置では、左右の桁6の外側の側面に、胴部床板8の長手方向中央に近い位置で、胴部床板8および左右の角材7の側端部の外側を通るとともに、角材7に隣接する縁板16の内縁部に形成された切欠きを通るように、2本の支柱52,53が胴部床板8の幅方向に並んでそれぞれ立設され、また胴部床板8の図2では左側端部上の、支柱52よりも回動軸37寄りの位置に、1本の支柱54が立設されており、支柱52,53の上端部にはそれぞれ、上記横向用弁作動機構51と共働する、これも弁作動手段としての横向用レバー55が揺動可能に軸支され、支柱54の上端部には、後述する起き上がり用弁を作動させる弁作動手段としての起き上がり用弁作動機構と共働する、これも弁作動手段としての起き上り用レバー56が揺動可能に軸支されている。これにより、図3中に仮想線で示すように、胴部床板8および枕受板23が起き上がる際および水平状態に戻る際には、起き上り用レバー56を支持する支柱54のみが胴部床板8および枕受板23と一緒に傾動し、横向用レバー55を支持する支柱52,53は、左右の桁6の側面に固定されているため元の位置に留まる。
上記レバーおよび弁作動機構の作動につき、以下に横向用水タンク32を代表として図5および図6を用いて説明すると、横向用弁50は、例えばこの実施例の揺動式介護ベッド装置が置かれた部屋の天井付近に設置されて水道等からフロート付き弁等を介して水を適宜供給される主タンク57の下面に突設されて上下方向へ延在する筒体50aを有し、その筒体50a内には、逆裁頭円錐状の弁座50bと、スプリング室50cとが設けられ、筒体50a内にはまた、弁座50bと密接可能な逆裁頭円錐状の弁体50dおよびその弁体50dの下端部から一体に下方へ延在して弁座50bを遊貫するとともにスプリング室50cを液密かつ摺動可能に貫通する弁軸50eが配置され、さらにスプリング室50c内には、弁軸50eに一体的に設けられた円盤状のフランジを常時下方へ押圧して通常は弁体50dを弁座50bに密接させ、横向用弁50を閉じておくスプリング50fが配置されている。
筒体50a内の上端部は、主タンク57内の下端部に連通し、筒体50a内の弁座50bとスプリング室50cとの間の空間は、軟質ホース58によって横向用水タンク32内の上端部に連通している。弁軸50eの下端部には、図ではコ字状のローラ受け51aが設けられ、また横向用水タンク32内の上端部には浮体51bが配置され、横向用水タンク32の上面上には一方の腕が浮体51bにロッドで連結された伝動クランク51cが揺動可能に軸支され、そのクランク51cの他方の腕がケーブル51dのインナワイヤによってローラ受け51aに連結され、さらに主タンク57の下面には筒体50aに近接して支柱51eが設けられ、その支柱51eに中間部を揺動可能に軸支された駆動クランク51fの一端部に設けられたローラ51gがローラ受け51aに掛合し、駆動クランク51fの他端部がもう一本のケーブル51hのインナワイヤによって横向用レバー55の支持軸よりも外側の部分に連結され、これらが横向用弁作動機構51を構成している。さらに、横向用レバー55の支持軸よりも外側の部分にはヘ字状のカム面55aを持つ開口部が形成され、そのカム面55aにはローラ55bを介して重り55cが吊下げられている。
これにより、ベッド1上に寝た被介護者Pの手が届く範囲に配置された横向用レバー55の、支持軸よりも内側(図5では右側)の部分を被介護者Pが手で押し上げて、横向用レバー55を図6に示すように作動姿勢に揺動させると、横向用レバー55がケーブル51hのインナワイヤによって駆動クランク51fの他端部を引いて駆動クランク51fを図では時計回りに揺動させ、この揺動により駆動クランク51fがその一端部のローラ51gでローラ受け51aひいては弁軸50eをスプリング50fに抗して押し上げ、弁体50dを弁座50bから離間させて横向用弁50を開弁させ、これにより弁体50dと弁座50bとの間に開いた隙間から主タンク57内の水Wを、軟質ホース58を通して横向用水タンク32内に注水して、前述のようにベッド1を横向用水タンク32内の水の重量で所定角度まで斜め横向きに傾動(揺動)させることができる。そしてその注水の間、カム面55aに沿うローラ55bの移動で重り55cが横向用レバー55の外側の端部に移動して、横向用レバー55の作動姿勢を維持する。
横向用水タンク32内の水Wの水位が上昇して浮体51bが押し上げられると、浮体51bにロッドで連結された伝動クランク51cが図では反時計回りに揺動して、そのクランク51cの他方の腕がケーブル51dのインナワイヤを介してローラ受け51aをスプリング50fとの共働で引き下げ、これにより弁体50dが弁座50bに密接して横向用弁50が閉弁する。またその際、引き下げられたローラ受け51aがローラ51gを一緒に引き下げて駆動クランク51fを反時計回りに揺動させ、この揺動により駆動クランク51fがその他端部でケーブル51hのインナワイヤを介して横向用レバー55の外側部分を引いて図5に示す待機姿勢に横向用レバー55を揺動させ、これによりカム面55aに沿うローラ55bの移動で重り55cも横向用レバー55の支持軸近くまで戻り移動して、横向用レバー55が待機姿勢を維持するのを助ける。
もう一つの横向用水タンク31も、上述した横向用水タンク31のものと同様の横向用弁50および横向用弁作動機構51を有し、また起き上がり用水タンク39も、それら横向用弁50および横向用弁作動機構51と同様の起き上がり用弁および起き上がり用弁作動機構を有しており、これにより、ベッド1上に寝た被介護者Pの手が届く範囲に配置された図1では右側の横向用レバー55の、支持軸より内側の部分を被介護者Pが手で押し上げることで、もう一つの横向用水タンク31内に主タンク57から水Wを注水して、ベッド1を横向用水タンク31内の水の重量で反対側に所定角度まで斜め横向きに傾動(揺動)させることができ、また、これもベッド1上に寝た被介護者Pの手が届く範囲に配置された起き上がり用レバー56の、支持軸より内側の部分を被介護者Pが手で押し上げることで起き上がり用水タンク39内に主タンク57から水Wを注水して、胴部床板8および枕受板23を起き上がり用水タンク39内の水の重量で所定傾斜角の起き上がり位置まで傾動(揺動)させることができる。
さらに、この実施例の揺動式介護ベッド装置では、基台2上に二つの起動部材59,60が設けられ、起動部材59はベッド1の下方でその左右方向へ延在し、起動部材60はベッド1の下方でその中央部に位置しており、各横向用水タンク31,32の下面には、横向用弁50と同様の構成の、横向用弁としての横向戻し用弁61を介して排水用の軟質ホース62が接続され、起き上がり用水タンク39の下面にも、横向用弁50と同様の構成の、起き上がり用弁としての起き上がり戻し用弁63を介して排水用の軟質ホース62が接続されている。
ここで、横向戻し用弁61および起き上がり戻し用弁63にはそれぞれ、水洗トイレのタンク内のものと同様のフロート弁が内蔵されるとともに、弁作動機構として作動突起64が設けられており、ベッド1が所定角度まで斜め横向きに揺動して、起動部材59に当接した作動突起64が押されて内部のフロート弁を押すと、一旦押されて弁座から浮き上がったフロート弁は周囲の水が実質的になくなるまで浮いて弁を開き続けるので、各横向用水タンク31,32内の水Wを軟質ホース62から排水することができ、同様に、胴部床板8および枕受板23が所定角度まで斜めに起き上がって、起動部材60に当接した作動突起63が押されて内部のフロート弁を押すと、一旦押されて弁座から浮き上がったフロート弁は周囲の水が実質的になくなるまで浮いて弁を開き続けるので、起き上がり用水タンク39内の水Wを軟質ホース62から排水することができる。なお、これらの軟質ホース62から排水された水Wは、電動ポンプ等で主タンク57に戻して再利用してもよく、排水路に放流してもよい。
図7および図8は、上記実施例の揺動式介護ベッド装置の弁作動手段が有する作動選択手段の構成を示す正面図および側面図、図9は、その作動選択手段の作動可能弁表示ランプを示す正面図であり、この実施例の揺動式介護ベッド装置では、作動選択手段としての作動選択機構70が、図1〜6では図示しないが、胴部床板8の上方の適当な位置に配置されて胴部床板8と一体的に結合されている。
この作動選択機構70は、ベース板71と、そのベース板71の背面にそれと直交するようにそれぞれ突設されて互いに並行に位置する3枚の支持板72と、それらの支持板72に固定された共通の支持軸73にそれぞれ中間部を揺動可能に軸支された角棒からなる三本のロック棒74,75,76と、それらのロック棒74〜76の何れか1本だけ(図ではロック棒75)を上側の凹部77aに入り込ませて揺動可能にするとともに残る2本を上部に当接させてそれらの揺動を規制するかんぬき部材77と、を有しており、ベース板71の前面には、かんぬき部材77の、そのベース板71の前面に沿った図7では左右方向への移動を案内する2対の案内ローラ71aと、スプリング78aで上向きに附勢されたローラ78bをかんぬき部材77の下面の鋸歯状の溝77bに嵌合させることで、三本のロック棒74,75,76の何れかに凹部77aが対向する位置にかんぬき部材77を仮止めする仮止め機構78(図8では図示せず)と、かんぬき部材77を図7では左右に引っ張って移動させて凹部77aが対向するロック棒を選択可能にする選択ロープ79(図8では図示せず)と、その選択ロープ79を掛け回されて選択ロープ79を下方に垂らし、ベッド1上に寝た被介護者Pが手で引っ張れるようにする2個の案内ローラ71b(図8では図示せず)と、が設けられている。
また、3枚の支持板72には、2対の案内ローラ80aで進退移動を案内されつつスプリング80bでベース板71へ向けて押圧される押圧ロッド80cで中間リンク80dを介してロック棒74〜76の後端部を押して、図8に示すように、各ロック棒74〜76に傾斜姿勢と水平姿勢との何れかをとらせるロッキング機構80が設けられている。
さらに、ベース板71には、図7,8では図示しないが、図9に示すように、3個のパイロットランプ81〜83が下向きに設けられており、これらのパイロットランプ81〜83は、例えばベース板71に設けられてかんぬき部材77と掛合する図示しない3位置タイプのスライドスイッチを介して図示しない電池等の電源に接続されて、かんぬき部材77が一方の端のロック棒74を揺動可能にする位置にあるときはパイロットランプ81が点灯し、かんぬき部材77が中央のロック棒75を揺動可能にする位置にあるときはパイロットランプ82が点灯し、かんぬき部材77が他方の端のロック棒76を揺動可能にする位置にあるときはパイロットランプ83が点灯するというように作動し、3本のロック棒74〜76のうち何れが揺動可能なロック棒であるかを表示する。
そしてこれらロック棒74〜76のうち、左右のロック棒74,76はそれぞれその両端部を左右の横向用レバー55の両端部に弾性伸縮可能な連結ロープ84を介して連結され、また中央のロック棒75はその両端部を起き上がり用レバー56の両端部に弾性伸縮可能な他の連結ロープ84を介して連結されており、これにより左右の横向用レバー55の内側部分をそれぞれ押し上げ操作すると左右のロック棒74,76が水平位置へ揺動し、起き上がりレバー56の内側部分を押し上げ操作すると中央のロック棒75が水平位置へ揺動する。
従ってこの作動選択機構70によれば、左右の横向用レバー55と起き上がり用レバー56とのうち、3本のロック棒74〜76のうちでベッド1上に寝た被介護者Pがパイロットランプ81〜83を見ながら選択ロープ79を手で引っ張ってかんぬき部材77の位置を選択して揺動可能にしたロック棒に連結ロープ84を介して連結された一本のレバーだけが操作可能になり、その操作可能なレバーが元の位置に戻ったら他のレバーが操作可能になるため、ベッド1を揺動させている間は胴部床板8および枕受板23を起き上がり位置へ揺動させず、ベッド1が水平状態に戻った状態になると胴部床板8および枕受板23を起き上がり位置へ揺動させることができるので、被介護者Pは、ベッド1から落下する恐怖を覚えることなく安心してベッド1を横向に揺動させることができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の例に限定されるものでなく請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、上記実施例では横向用弁および起き上がり用弁として、注水用の弁を主タンク57に設ける一方で排水用の弁を横向用水タンク31,32および起き上がり用水タンク39にそれぞれ設けたが、これらに代えて横向用水タンク31,32および起き上がり用水タンク39に注水弁と排水弁とをそれぞれ設けてそれらの弁をレバー55,56で操作し、あるいは横向用水タンク31,32および起き上がり用水タンク39に注水弁と排水弁とを設ける代りに注水用の軟質ホース58と排水用の軟質ホース62との一方をそれらのタンク内に切替え接続する切替弁を設けてその切替弁をレバー55,56で操作してもよく、それらの場合にレバー55,56は注水が終了しても元の位置に戻らず、その後に排水が終了すると排水弁または切替弁と連動して元の位置に戻るようにしてもよい。
かくして本発明の揺動式介護ベッド装置によれば、長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に基台によって支持されたベッドが有する頭部支持台と胴部支持台と脚部支持台とが、ベッドに仰向けに寝た被介護者の少なくとも頭部と胴部と脚部とをそれぞれ支持した状態で、揺動機構が、ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動させて頭部支持台と胴部支持台と脚部支持台とを左右の横向に例えば30度程度まで傾斜させるので、被介護者が寝返りを打ったのと同じように被介護者の被圧迫部位を反対側へ移す効果があり、これにより被介護者の床擦れを有効に防止することができる。もちろん被介護者は、ベッドの傾斜を助けにして実際に寝返りを打っても良い。
しかも本発明の揺動式介護ベッド装置によれば、ベッドを揺動させて頭部支持台と胴部支持台と脚部支持台とを横向に傾斜させた際に、頭部支持台の両側端部に立設された頭部側壁がベッドに仰向けに寝た被介護者の頭部を支持し、胴部支持台の両側端部に立設された胴部側壁がベッドに仰向けに寝た被介護者の胴部を支持し、脚部支持台の両側端部に立設された脚部側壁がベッドに仰向けに寝た被介護者の脚部を支持するので、被介護者はベッドからずれ落ちることがなく、それゆえ被介護者は、ベッドから落下する恐怖を覚えることなく安心してベッドを傾斜させることができる。
そして本発明の揺動式介護ベッド装置によれば、ベッドに仰向けに寝た被介護者が、被介護者の操作が可能なようにベッドに設けられた弁作動手段を操作して横向用弁を作動させると、その横向用弁が、ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動させる横向揺動機構の、その水平軸線を間に挟むベッドの左右部分にそれぞれ結合されて内部の水の重量によりベッドを揺動させる左右の横向用水タンクの何れか一方への注水と、その注水した横向用水タンクからの排水とを行い、左右の横向用水タンクのうち横向用弁が注水した方の横向用水タンクがその内部に注水された水の重量によってベッドを揺動させ、また、注水した方の横向用水タンクの内部の水が排水されてその横向用水タンクが軽くなると、ベッドに下向きに突設されてベッドを水平状態に向けて附勢する重りがベッドを水平状態に復帰させるので、横向揺動機構に減速機および回転伝達機構を用いていないことから、当該介護ベッド装置を簡易な構成で安価に製造することができる。
1 ベッド
2 基台
3 支持フレーム
4 支持軸
5 軸受
6 桁
7 角材
8 胴部床板
9,10 胴部側板
11 脚部床板
12 脚部側板
13 縦支持棒
14 横支持棒
15 支持棒案内機構
16 縁板
21,22 頭部側板
23 枕受板
31,32 横向用水タンク
33,40 支持軸
34 タンク用重り
35 支持部材
36 水平復帰用重り
37 回動軸
38 引き起こし部材
39 起き上がり用水タンク
41,42 ダンパー
50 横向用弁
50a 筒体
50b 弁座
50c スプリング室
50d 弁体
50e 弁軸
50f スプリング
51 横向用弁作動機構
51a ローラ受け
51b 浮体
51c 伝動クランク
51d,51h ケーブル
51e 支柱
51f 駆動クランク
51g,55b ローラ
52,53,54 支柱
55 横向用レバー
55a カム面
55c 重り
56 起き上がり用レバー
57 主タンク
58,62 軟質ホース
59,60 起動部材
61 横向戻し用弁
63 起き上がり戻し用弁
64 作動突起
70 作動選択機構
71 ベース板
71a,71b 案内ローラ
72 支持板
73 支持軸
74,75,76 ロック棒
77 かんぬき部材
77a 凹部
77b 溝
78 仮止め機構
78a スプリング
78b ローラ
79 選択ロープ
80 ロッキング機構
80a 案内ローラ
80b スプリング
80c 押圧ロッド
80d 中間リンク
81,82,83 パイロットランプ
84 連結ロープ
P 被介護者
W 水
2 基台
3 支持フレーム
4 支持軸
5 軸受
6 桁
7 角材
8 胴部床板
9,10 胴部側板
11 脚部床板
12 脚部側板
13 縦支持棒
14 横支持棒
15 支持棒案内機構
16 縁板
21,22 頭部側板
23 枕受板
31,32 横向用水タンク
33,40 支持軸
34 タンク用重り
35 支持部材
36 水平復帰用重り
37 回動軸
38 引き起こし部材
39 起き上がり用水タンク
41,42 ダンパー
50 横向用弁
50a 筒体
50b 弁座
50c スプリング室
50d 弁体
50e 弁軸
50f スプリング
51 横向用弁作動機構
51a ローラ受け
51b 浮体
51c 伝動クランク
51d,51h ケーブル
51e 支柱
51f 駆動クランク
51g,55b ローラ
52,53,54 支柱
55 横向用レバー
55a カム面
55c 重り
56 起き上がり用レバー
57 主タンク
58,62 軟質ホース
59,60 起動部材
61 横向戻し用弁
63 起き上がり戻し用弁
64 作動突起
70 作動選択機構
71 ベース板
71a,71b 案内ローラ
72 支持板
73 支持軸
74,75,76 ロック棒
77 かんぬき部材
77a 凹部
77b 溝
78 仮止め機構
78a スプリング
78b ローラ
79 選択ロープ
80 ロッキング機構
80a 案内ローラ
80b スプリング
80c 押圧ロッド
80d 中間リンク
81,82,83 パイロットランプ
84 連結ロープ
P 被介護者
W 水
Claims (4)
- 被介護者の頭部を支持する頭部支持台、被介護者の胴部を支持する胴部支持台および、被介護者の脚部を支持する脚部支持台と、前記各支持台の両側端部にそれぞれ立設された、前記頭部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の頭部を支持する頭部側壁、前記胴部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の胴部を支持する胴部側壁および、前記脚部支持台が斜め横向きに揺動した状態で被介護者の脚部を支持する脚部側壁と、を有するベッドと、
前記ベッドをその長手方向に延在する水平軸線周りに横向に揺動可能に支持する基台と、
前記ベッドを前記水平軸線周りに横向に揺動させる横向揺動機構と、
を具えてなり、
前記横向揺動機構は、
前記水平軸線を間に挟む前記ベッドの左右部分にそれぞれ結合されて内部の水の重量により前記ベッドを揺動させる左右の横向用水タンクと、
前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水とその注水した横向用水タンクからの排水とを行う横向用弁と、
被介護者により操作可能に前記ベッドに設けられて前記横向用弁を作動させる弁作動手段と、
前記ベッドに下向きに突設されて前記ベッドを水平状態に向けて附勢する重りと、
を有することを特徴とする揺動式介護ベッド装置。 - 前記弁作動手段は、前記横向用弁に前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水を選択的に行わせる作動選択手段を有することを特徴とする請求項1記載の揺動式介護ベッド装置。
- 前記頭部支持台および前記胴部支持台をその胴部支持台の前記脚部支持台寄りの端部でその胴部支持台の左右方向へ延在する軸線周りに水平位置と起き上がり位置との間で揺動させる起き上がり機構を具え、
前記起き上がり機構は、
前記胴部支持台の前記脚部支持台寄りの端部に前記頭部支持台と反対の方向に突設された腕部材に結合されて内部の水の重量により前記頭部支持台および前記胴部支持台を前記起き上がり位置へ揺動させる起き上がり用水タンクと、
前記起き上がり用水タンクへの注水と前記起き上がり用水タンクからの排水とを行う起き上がり用弁と、
を有するものであり、
前記弁作動手段は、前記起き上がり用弁をも作動させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の揺動式介護ベッド装置。 - 前記作動選択手段は、前記横向用弁による前記左右の横向用水タンクの何れか一方への注水と、前記起き上がり用弁による前記起き上がり用水タンクへの注水とを選択的に行わせるものであることを特徴とする請求項3記載の揺動式介護ベッド装置。
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-
2013
- 2013-08-13 JP JP2013168059A patent/JP5385481B1/ja not_active Expired - Fee Related
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CN112914869B (zh) * | 2021-01-23 | 2022-12-27 | 江苏巨胜智能传动科技有限公司 | 一种设有适应产科环境锻炼装置的产科护理床 |
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