JP5384788B2 - 乳化化粧料 - Google Patents
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Description
(A)疎水性粉体、
(B)オルガノポリシロキサンセグメントの末端若しくは側鎖のケイ素原子の少なくとも1個に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)が結合してなるシリコーン系ポリマー;又はアミノ変性シリコーン
(C)分子内に平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン性水溶性高分子、
(D)25℃で液体である油性成分
を含有する乳化化粧料を提供するものである。
疎水性粉体としては、ポリアミド樹脂パウダー(ナイロン粉末)、多孔質ナイロンパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリ四弗化エチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、ポリウレタンパウダー、ラウロイルリジン、シリコーンパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、網状型メチルポリシロキサン粉体、アクリル酸ブチル・酢酸ビニル共重合体、シクロデキストリン、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂パウダー等の、有機樹脂粉体などの架橋型あるいは非架橋型の高分子粉体が挙げられる。
無機粉体としては、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、エポキシ処理アルミニウム、アルミニウム末、リン酸カルシウム、無水ケイ酸、無水ケイ酸アルミニウム、パイロフェライト質クレー、ベントナイト、スメクタイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、ヘクトライト、ゼオライト、ハイジライト、シリカ、黄酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、ベンガラ、黒酸化チタン、低次酸化チタン、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化アルミニウムコバルト、酸化クロム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、酸化チタンゾル、酸化鉄・二酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、チタン・二酸化チタン焼結物、チタン酸コバルト、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、オキシ塩化ビスマス、カラミン、ロジン酸ナトリウム処理酸化マグネシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、窒化ホウ素等が挙げられ、またこれらの2種以上の複合化粉体、アクリル樹脂被覆アルミニウム末、酸化チタン被覆ナイロン末等の有機−無機複合化粉体などが挙げられる。
スターチの粉体としては、米、コーン、馬鈴薯等が挙げられる。
真珠光沢顔料としては、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆ガラスフレーク、魚鱗箔等が挙げられる。
このほか、カーボンブラック、群青、紺青、グンジョウバイオレット、タール系色素、レーキ等が挙げられる。
疎水性粉体を紫外線防御剤として用いる場合、特に疎水化処理酸化チタンや疎水化処理酸化亜鉛が好ましく、これらの平均粒子径は0.001〜1μm、その形状としては、例えば粒状、球状、紡錘状、樹枝状、バルーン状、毬栗状等が好ましい。疎水化処理を行なう前に、酸化チタン及び酸化亜鉛の粉体表面に、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム等で前処理を行い、粉体表面の活性を抑制することもできる。
前記オルガノポリシロキサンのセグメントとポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとの結合において介在するヘテロ原子を含むアルキレン基としては、窒素原子、酸素原子及び/又はイオウ原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられ、その具体例としては、下記式で表される基が挙げられる。
また、R2は下記式で示される基である。
また、R5、R7、R8はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜10の一価有機基を示し、例えば、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子や水酸基で置換した基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−(パーフルオロブチル)エチル基、2−(パーフルオロヘキシル)エチル基、2−(パーフルオロオクチル)エチル基等のハロゲノアルキル基などが挙げられる。
pは0≦p≦6、好ましくは0≦p≦3である。pが6を超えると工業的に入手が困難で、特性上も利点が少ない場合がある。
このような基R2としては、具体的に下記のものが例示される。
アミノ変性シリコーンとしては、特にアモジメチコン、アミノエチルアミノプロピルジメチコン、アミノプロピルジメチコンが好ましい。
成分(B)は、全組成中に0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%含有するのが、べたつきや粉っぽさなどがなく、化粧料の使用感が損なわれないので好ましい。
また、成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は、0.005〜3、特に0.01〜2、更に0.05〜0.2であるのが、皮膚に塗布した際の疎水性粉体による白浮きや塗布ムラが効率よく抑えられるので好ましい。
成分(C)の水溶性高分子としては、例えば、次の(C−1)〜(C−4)のものが挙げられる。
具体的には、ポリエチレングリコール600(PEG−12)、ポリエチレングリコール1000(PEG−20)、ポリエチレングリコール1500(PEG−30)、ポリエチレングリコール1540(PEG−32)、ポリエチレングリコール2000(PEG−40)、ポリエチレングリコール4000(PEG−75)、ポリエチレングリコール6000(PEG−150)、ポリエチレングリコール11000(PEG−240)、ポリエチレングリコール20000(PEG−400)、高重合ポリエチレングリコール(PEG−45M、PEG−65M等)、ポリプロピレングリコール(PPG−12、PPG−17、PPG−30、PPG−51など)、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの共重合体、例えばポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(48)ポリオキシプロピレングリコール(35)(ポロキサマー215)等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン変性糖類は、糖類として単糖類;二糖類、三糖類等のオリゴ糖;糖アルコールなどが挙げられ、なかでもグルコース、ソルビトール、エリスリトール、ショ糖が好ましい。特に、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で変性されたポリオキシアルキレン変性アルキル変性糖類が好ましく、例えばポリオキシアルキレンメチルグルコシドが挙げられる。さらに好ましくはアルキレンオキサイド平均付加モル数が10〜50のもの、特に10〜30のものが好ましい。
より具体的には、メチルグルセス−10、メチルグルセス−20等のポリオキシエチレンメチルグルコシド、PPG−20 メチルグルコースエステル等のポリオキシプロピレンメチルグルコシドが好ましい。
多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の一般式(3)で表される基
-E1-(OA)q-E2-R10 (3)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、qは8〜300の数を示し、q個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、R10はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
で置換されている多糖誘導体。
このような多糖誘導体としては、例えば、国際公開第00/73351号パンフレット、特開2005−336116号公報に記載されたものを使用することができる。特に、ヒドロキシエチル(ヒドロキシプロピルポリエチレングリコールドデシルエーテル)セルロース(ラウレス−13 PG−ヒドロキシエチルセルロース)等が好ましい。
(PEG−8/SMDI)コポリマー、(PPG−12/SMDI)コポリマー、(PPG−51/SMDI)コポリマー、PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー等が挙げられ、アキュリン46、アキュリン44(以上、ローム・アンド・ハース・ジャパン社)等の市販品を使用することができる。
また、成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は、0.01〜200、特に0.1〜50、更に1〜20であるのが、成分(A)の疎水性粉体をより均一分散できるので好ましい。
また、成分(B)と成分(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.001〜0.5、特に0.005〜0.4、更に0.01〜0.1であるのが、良好な使用感が得られ、製剤中で均一に粉体を分散できる点で好ましい。
なお、油相中には、成分(A)、成分(B)、成分(D)のほか、25℃で固体又は半固体の油性成分、界面活性剤、油溶性紫外線吸収剤(例えば、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン等)、油溶性の有効成分(例えば、油溶性ビタミンC誘導体、グリチルレチン酸ステアリル、酢酸トコフェロール等)、皮膜形成剤(例えば、トリメチルシロキシケイ酸、アルキル変性シリコーン等)、溶媒としてのエタノールなどを含有することができる。
具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートなど)、グリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸グリセリン、モノイソステアリン酸グリセリン、ジステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸など)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸ジグリセリン、トリステアリン酸ヘキサグリセリンなど)、プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸ペンタエリスリトールなど)、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例えば、POE(4)モノステアレート、POE(2)モノオレエートなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(例えば、POE(2)セチルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(3)オクチルフェニルエーテルなど)、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油(例えば、POE(3)ヒマシ油、POE(5)硬化ヒマシ油など)、変性シリコーンでシリコーン鎖が直鎖、分岐または架橋タイプ(例えば、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、ポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンなど)、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
硫酸ジエチル3.76g(0.024mol)及び2−エチル−2−オキサゾリン65.3g(0.66mol)を、脱水した酢酸エチル140gに溶解し、窒素雰囲気下、8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。ここに、側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分子量100000、アミン当量20500)500g(アミノ基にして0.024mol)の50%酢酸エチル溶液を一括して加え、12時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(537g、収率95%)として得た。重量平均分子量は149000であった。(N−プロピオニルエチレンイミン含有率12質量%)
硫酸ジエチル7.57g(0.049mol)及び2−エチル−2−オキサゾリン263.3g(2.66mol)を、脱水した酢酸エチル550gに溶解し、窒素雰囲気下、8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。ここに、側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分子量60000、アミン当量3870)250g(アミノ基にして0.065mol)の50%酢酸エチル溶液を一括して加え、12時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(505g、収率97%)として得た。重量平均分子量は88400であった。(N−プロピオニルエチレンイミン含有率49質量%)
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール 640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液 5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下、室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
重量平均分子量80万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP15000H,ユニオンカーバイド社製)80g、80%イソプロピルアルコール 640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液 5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下、室温で30分間攪拌した。この溶液に次式
表1に示す組成の乳化化粧料を製造し、粘度を測定し、保存安定性、使用感(粉っぽさのなさ、かさつきのなさ)、塗布ムラのなさ及び紫外線防御効果の持続性を評価した。結果を表2に示す。
油相成分(成分(B)、成分(D)、成分(E)を含む)を十分に溶解混合させたのち、粉体成分(成分(A)を含む)を加え、ディスパーを用いて強分散する。一方、プロペラ攪拌機を用い、60〜70℃にて成分(C)の水溶性高分子を精製水に溶解し、次に他の水相成分を添加して混合する。水中油型組成物(O/Wタイプ)の場合は、水相成分をアジホモミキサーに移し換え、室温にて高速攪拌を行いながらそこに粉体成分を含む油相成分をゆっくり添加し、さらに30分高速攪拌を行った。また、油中水型組成物(W/Oタイプ)の場合は、粉体成分を含む油相成分をアジホモミキサーに移し換え、室温にて高速攪拌を行いながらそこに水相成分をゆっくり添加し、さらに30分高速攪拌を行った。室温に冷却後、香料、各種エキスを混合し均一にした。このようにしてO/W型およびW/O型の化粧料を得た。
(1)粘度:
各化粧料について、ブルックフィールド型BM粘度計により回転数6rpm又は12rpmで、粘度に応じたスピンドルを用いて25℃で測定したとき、1分後の値を示した。
各化粧料を50mL容量のガラス瓶に充填し、25℃で1週間静置保存した後、以下の基準により外観を肉眼で判定した。
○:良好。
△:表面に粉や油がわずかに浮いている。
×:明らかに油分離や粉凝集が起きている。
10名の専門パネラーが、各化粧料を使用したときの「粉っぽさのなさ」と「かさつきのなさ」について官能評価し、次の基準により判定した。
○:7名以上が良好と評価した。
△:4〜6名が良好と評価した。
×:3名以下が良好と評価した。
ヒト前腕屈側部の色むらのない部分4×10cm角上に、各化粧料を3mg/cm2になるよう塗布する。色差計(色差計CR-300(コニカミノルタ社))で10ヶ所のL*値を測定し、L*値の標準偏差を求めた。値が高いほど塗布ムラや粉体の凝集が生じていることを示す。
各化粧料についてin vitroのSPFを測定した。すなわち、石英ガラス板上のサージカルテープに各化粧料を2mg/cm2になるよう均一に塗布し、20分放置して乾燥させた後、SPFアナライザー(Optometrics社)を用いて化粧料のSPF値を測定した。
また、SPF値測定後のサンプルをガラス板ごと塗布面が上にくるように水浴に浸し、水温を37℃に保ちながら80分間軽く水を攪拌し続けた。終了後、ガラス板をゆっくり取り出し、室温で30分放置して乾燥させた後、再び前記と同様にSPF値を測定した。
成分(C)に代え、35万という高分子量タイプのポリエチレングリコールを用いた比較例6、ポリオキシアルキレン鎖のないヒドロキシエチルセルロースを用いた比較例7では、すべての評価項目で劣っており、耐水性も低かった。
表4に示す組成のローション(振盪タイプ)を、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.25;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は6.40;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.13;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は93質量%である。
得られたローションは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであった。
表5に示す組成のO/W型乳液を、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は2.0;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は2.0;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.13;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は65質量%である。
得られた乳液は、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであった。
表6に示す組成のW/O型クリームを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.4;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は4.25;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.014;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は83質量%である。
得られたクリームは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであった。
表7に示す組成のO/W型サンスクリーンを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.13;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は1.50;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.08;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は95質量%である。
得られたサンスクリーンは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌はムラや白浮きがない仕上がりであった。さらに、紫外線防御効果は浸水処理後も高く維持されており、耐水性に優れていた。
表8に示す組成のW/O型UVクリームを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.05;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は10.0;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.04;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は71質量%である。
得られたクリームは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌はムラや白浮きがない仕上がりであった。さらに、紫外線防御効果は浸水処理後も高く維持されており、耐水性に優れていた。
表9に示す組成のW/O型ファンデーションを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.43;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は1.08;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.17;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は93質量%である。
得られたファンデーションは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌はムラや白浮きがない均一な仕上がりで、発色にも優れ、経時においても崩れることなく維持された。さらに、紫外線防御効果は浸水処理後も高く維持されており、耐水性に優れていた。
表10に示す組成のマスカラを製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.03;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は41.7;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.12;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は32質量%である。
得られたマスカラは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後はムラのない均一な仕上がりで、発色に優れ、経時においても崩れることなく維持された。
成分(1)〜(9)を加熱して溶解した後、成分(10)〜(15)を加え、良く撹拌しながら冷却する。そこに、予め加熱溶解して撹拌しておいた成分(16)〜(19)及び(21)を室温で加えて良く混合する。最後に、成分(20)を加えて混合し、マスカラを得た。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)疎水性粉体、
(B)オルガノポリシロキサンセグメントの末端若しくは側鎖のケイ素原子の少なくとも1個に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)が結合してなるシリコーン系ポリマー;
(式中、Rは水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、xは2又は3の数を示す)、
(C)(C−3)多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の一般式(3)で表される基
-E1-(OA)q-E2-R10 (3)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、qは8〜300の数を示し、q個のAはエチレン基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、R10はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
で置換されている多糖誘導体、又は
(C−4)PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー及びPEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマーから選ばれる疎水化エトキシ化ウレタン、
(D)25℃で液体である油性成分
を含有する乳化化粧料。 - 成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕が0.005〜3であり、成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕が0.01〜200であり、かつ成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合が30質量%以上である請求項1記載の乳化化粧料。
- 成分(B)と成分(D)の質量比率〔(B)/(D)〕が0.001〜0.5である請求項1又は2記載の化粧料。
- 更に、(E)界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
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