JP5368951B2 - 撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 - Google Patents
撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5368951B2 JP5368951B2 JP2009268098A JP2009268098A JP5368951B2 JP 5368951 B2 JP5368951 B2 JP 5368951B2 JP 2009268098 A JP2009268098 A JP 2009268098A JP 2009268098 A JP2009268098 A JP 2009268098A JP 5368951 B2 JP5368951 B2 JP 5368951B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- water
- polyol resin
- alkoxysilane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
−(Si)(Ra)(ORb)2 (3)
−(Si)(Ra)2(ORb) (4)
−(CF2−CFH)− (6)
−(CF2−CH2)− (7)
−(CFH−CH2)− (8)
(アルコキシシラン加水分解物の合成)
テトラメトキシシシランのオリゴマーであるメチルシリケート51(三菱化学株式会社製)を3.1質量部とり、これにメチルアルコールを95質量部添加して、撹拌しながら緩やかに0.1Nの硝酸水溶液を滴下し、溶液を60℃に1時間を要して昇温させることによって、アルコキシシラン加水分解物溶液を調製した。この加水分解物溶液の固形分(樹脂成分)は1.6質量%であった。
上記のアルコキシシラン加水分解液140質量部と、ジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を5質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約50質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約0.74質量%含有されている。
実施例1と同じ塗料を用いた。そして、基材としてスライドガラス(松浪ガラス製 S9111)を用い、この基材に対して乾燥後の塗装膜厚が0.5μmになるようにスプレー塗装にて塗料を塗布し、100℃で20分加熱して塗膜を硬化させて本発明の塗装板を得た。
実施例1に示すアルコキシシラン加水分解液60質量部とジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を4質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約21質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約0.73質量%含有されている。
実施例1に示すアルコキシシラン加水分解液270質量部とジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を6質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約96質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約0.68質量%含有されている。
実施例1に示すアルコキシシラン加水分解液140質量部とジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を1質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約50質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約0.15質量%含有されている。
実施例1に示すアルコキシシラン加水分解液140質量部とジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を15質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約50質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約2.2質量%含有されている。
実施例1に示すアルコキシシラン加水分解液140質量部と、ジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにドデシルベンゼンスルホン酸のIPA溶解品「CAT6000」(三井化学社製:固形分40%)を0.125質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約50質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約0.74質量%含有されている。
実施例1に記載のアルコキシシラン加水分解液140質量部と、ジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、5分間攪拌し塗料を調製した。
比較例1と同じ塗料を用いた。そして、基材としてスライドガラス(松浪ガラス製 S9111)を用い、この基材に対して乾燥後の塗装膜厚が0.5μmになるようにスプレー塗装にて塗料を塗布し、100℃で20分加熱して塗膜を硬化させて塗装板を得た。
ジメチルシロキサン鎖を骨格中に有し、架橋基として水酸基のみを有するポリオール樹脂「エフクリアKD−270」(関東電化工業製)400質量部と、メチルシリケート51(コルコート社製)100質量部と、n−ブタノール300質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を5質量部添加して5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。
実施例1に記載のアルコキシシラン加水分解液350質量部と、ジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を5質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約124質量%含有されている。
実施例1に記載のアルコキシシラン加水分解液30質量部と、ジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を5質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約10.7質量%含有されている。
実施例1に記載のアルコキシシラン加水分解液140質量部と、ジメチルシロキサン基を骨格中に有し、架橋基としてアルコキシ基と水酸基とを有するポリオール樹脂「ZX−022H」(富士化成工業株式会社製:固形分45%)10質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を30質量部添加し、5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。この塗料は、ポリオール樹脂の固形分に対して、アルコキシシラン加水分解物が約50質量%含有されており、また、ポリオール樹脂とアルコキシシラン加水分解物とを合計した固形分に対して、有機酸が約4.46質量%含有されている。
ジメチルシロキサン鎖を持たず、架橋基として水酸基のみを有するフッ素ポリオール樹脂「ルミフロンLF−200」(旭硝子製)200質量部と、メチルシリケート51(コルコート社製)100質量部と、n−ブタノール300質量部とを混合し、さらにp−トルエンスルホン酸一水和物(ナカライテスク社製)の1%イソプロパノール溶液を5質量部添加して5分間攪拌して混合し、塗料を作製した。
上記の実施例1〜7、比較例1〜7で作製した塗膜について、下記の項目の評価を行った。
実施例、比較例に記載の所定膜厚で製膜した際の塗膜外観の評価を行った。判定基準としては、「クラック、ヨリ、ハガレ等がなく透明な連続膜が作製可能」であれば「○」、「これらいずれか1つでも満たさない」のであれば「×」とした。
ステンレス製の20Lの容器内で80℃に保温された水道水中に24時間浸漬した後、1mm間隔で縦横に各11本カッターナイフで刻みを入れ、セロテ−プ(登録商標)を粘着した後に剥離し、塗膜が残存した碁盤目数を測定した(碁盤目密着試験)。判定基準としては、「100/100」(剥離なし)を「○」、「0〜99/100」(一つ以上剥離)を「×」とした。
接触角測定装置(協和界面科学社製、型式:DM500)でイオン交換水の接触角を測定し、撥水性の指標とした。
JIS K−5600−5−4に準じて塗膜表面の硬度を測定した。
分光光度計(日立ハイテク製 U−4100)で波長555nmの光の透過率を測定し、初期の透過率とした。
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009268098A JP5368951B2 (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | 撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009268098A JP5368951B2 (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | 撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011111509A JP2011111509A (ja) | 2011-06-09 |
JP5368951B2 true JP5368951B2 (ja) | 2013-12-18 |
Family
ID=44234098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009268098A Active JP5368951B2 (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | 撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5368951B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6346456B2 (ja) * | 2013-02-22 | 2018-06-20 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 撥水/撥油皮膜及びその製造方法 |
WO2016068103A1 (ja) | 2014-10-31 | 2016-05-06 | 住友化学株式会社 | 撥水撥油コーティング組成物 |
WO2016068118A1 (ja) | 2014-10-31 | 2016-05-06 | 住友化学株式会社 | 透明皮膜 |
US10472378B2 (en) | 2014-10-31 | 2019-11-12 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Transparent film |
KR102478714B1 (ko) | 2014-11-12 | 2022-12-16 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 발수 발유 코팅 조성물 및 투명 피막 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2945949B2 (ja) * | 1994-06-28 | 1999-09-06 | 工業技術院長 | 常温硬化可能な塗布用ゾル組成物とそれを用いた含フッ素共重合体・シリカガラスハイブリッド体の製法 |
JP4192285B2 (ja) * | 1998-01-26 | 2008-12-10 | ダイキン工業株式会社 | 塗料用組成物 |
JP4600351B2 (ja) * | 2006-05-23 | 2010-12-15 | パナソニック電工株式会社 | 撥水・撥油性樹脂組成物及び塗装品 |
JP5069462B2 (ja) * | 2006-12-25 | 2012-11-07 | パナソニック株式会社 | 撥水・撥油性樹脂組成物及び塗装品 |
JP5607915B2 (ja) * | 2009-03-25 | 2014-10-15 | パナソニック株式会社 | 撥水撥油樹脂組成物および塗装品 |
-
2009
- 2009-11-25 JP JP2009268098A patent/JP5368951B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011111509A (ja) | 2011-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101126374B1 (ko) | 방오성 코팅제 및 피복 물품 | |
JP5316300B2 (ja) | 耐摩耗性シリコーンコーティング組成物並びに被覆物品及びその製造方法 | |
US9862806B2 (en) | Plastic article for automotive glazing | |
US20130029311A1 (en) | Siloxane based coatings for writable-erasable surfaces | |
EP2828347B1 (en) | Clear siloxane-based write-erase coating with low volatile organic character | |
JP6609382B2 (ja) | 膜形成用液組成物及びその製造方法 | |
TW200927771A (en) | Light curing resin composition | |
AU2013209470B2 (en) | Low volatile organic compomemt dry erase siloxane-based coatings | |
JP5368951B2 (ja) | 撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 | |
EP2607413B1 (en) | Plastic Substrate for Automotive Glazing and Its Repairing Method | |
JP4600351B2 (ja) | 撥水・撥油性樹脂組成物及び塗装品 | |
JP2012214588A (ja) | 撥水撥油性樹脂組成物及び塗装品 | |
JP2011132486A (ja) | コーティング組成物及び塗装品 | |
JP4502112B2 (ja) | 防汚性コーティング剤及び被覆物品 | |
JP3772524B2 (ja) | 水系コーティング樹脂組成物およびそれを用いた塗装品 | |
JP5448388B2 (ja) | 上塗り塗料用硬化性樹脂組成物 | |
JP2002080784A (ja) | 剥離・非粘着性コーティング用組成物 | |
JP4192285B2 (ja) | 塗料用組成物 | |
JP3976417B2 (ja) | 撥水性被膜形成用組成物 | |
KR20190042033A (ko) | 조성물 | |
TWI862773B (zh) | 撥水撥油性塗佈組成物及其用途 | |
JP7177889B2 (ja) | 膜形成用液組成物 | |
JPH03182573A (ja) | コーティング用組成物 | |
JP5480664B2 (ja) | 親水性コーティング材組成物及び外回り住宅部材 | |
JP5185867B2 (ja) | 親水性シリコーン樹脂組成物及び塗装品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20120118 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130820 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5368951 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |