JP5344828B2 - センシング装置 - Google Patents
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Description
この蛍光法は、例えば、被検出物質が蛍光物質の場合は、被検出物質を含むと考えられる検査対象試料に特定波長の励起光を照射し、そのときの蛍光を検出することによって被検出物質の存在を確認する方法である。
また、蛍光法は、被検出物質が蛍光物質ではない場合も、被検出物質と特異的に結合する特異的結合物質を蛍光物質で標識し、この特異的結合物質を被検出物質に結合させ、その後上記と同様にして、蛍光(具体的には、被検出物質と結合した特異的結合物質を標識する蛍光物質の蛍光)を検出することにより、被検出物質の存在を確認することができる。
特許文献4には、プリズムの表面に金属膜と、金属膜の表面に配置された抗原・抗体反応により被検出物質をトラップする機能薄膜と、この機能薄膜に触れる状態で試料液を供給するフローセルとを有する表面プラズモンセンサが記載されている。
この表面プラズモンセンサは、金属膜上に表面プラズモン増強効果を利用して励起された表面プラズモンの電場が、機能薄膜に存在している被検出物質により乱されることで生じる散乱光を検出することで、被検出物質を検出している。このように、蛍光ではなく、散乱光を検出する方法でも、被検出物質を検出することができる。
また、光の入射角度を調整する機構を設ける代わりに、上記の物理定数や位置関係を保障(一定状態に維持)するための温度調整と、各部材の形状を同一にすることも考えられるが、装置や、チップの製造設備が高価となり、特に低コスト化の要求が厳しい血液診断用途では受け入れられない。
こういった問題が、プラズモンを用いたセンシング装置の実用化の実現を阻む要因だった。
また、蛍光物質による蛍光は、同一の蛍光物質であっても表面プラズモンがつくる電場の強度によって変化するため、表面プラズモンがつくる電場の強度が変化してしまうと、同一、同量の蛍光物質であっても蛍光の光量が変化し検出値が変化してしまうため、検出の精度が下がり、再現性が低下するという問題がある。
また、表面プラズモンがつくる電場を利用して被検出物質を検出する場合に限らず、検出面に光を所定の入射角で入射させることで発生する増強場を利用して被検出物質を検出する場合にも、同様の問題がある。
また、前記光遮断部材は、前記光源から射出される光の最大強度の98%以下の強度となる領域の光を遮断することが好ましい。
また、共鳴角が異なる角度でも再現性の高い検出ができることで、設計誤差の許容範囲を大きくすることができ、装置コストや基板コストを安価にすることができる。
また、センシング装置10は、さらに、励起光を変調するファンクションジェネレータ(以下「FG」ともいう。)24と、FG24で発生された電圧に比例した電流を光源12に流す光源ドライバ26とを有する。
ここで、FG24は、High、Lowの電圧の繰り返しクロックを発生する信号発生器である。FG24が信号を光源ドライバ26に流し、光源ドライバ26がその電圧に比例した電流を光源12に流すことで、光源12は、クロックに応じて変調された光を発光する。また、FG24のクロックは、ロックインアンプ64に接続されており、ロックインアンプ64は、FG24から流されるクロックと同期した信号のみを光検出手段18の出力から取り出す。
また、図示は省略したが、センシング装置10の各部は互いの位置関係を固定するために支持機構により支持されている。
シリンドリカルレンズ32は、図2(A)及び(B)に示すように、後述するサンプルユニットの流路の長手方向に平行な方向が軸方向となる柱状レンズであり、コリメータレンズ30により平行光とされた光を柱状の軸に垂直な面(図2(B)に示す面と平行な面)のみに集光させる。
偏光フィルタ34は、透過した光を後述するサンプルユニット16の反射面に対してp偏光となる方向に偏光するフィルタである。
遮光板36は、光源12から射出された光のうち、励起光の光束の中心から所定距離以外離れた光(遮光板36の穴よりも外側の光)を遮る。つまり、遮光板36は、光源12から射出され一定角度の光で発散する光のうち、一定角度以上で発散した光(光束の中心から一定距離以上離れた光)を遮り、一定角度より小さい角度の光(光束の中心から一定距離以内にある光)のみを通過させる。
プリズム38は、入射光光学系14で集光された光が、3つの側面のうち二等辺三角形の2つの斜辺のうちの1つの辺で構成される面から入射する向きで配置されている。
プリズム38は、公知の透明樹脂や光学ガラスで形成することができ、例えば、日本ゼオン株式会社製ZEONEX(登録商標)330R(屈折率1.50)を材料として形成することができる。また、プリズム38は、コストをより低くすることができるため、光学ガラスよりも樹脂で形成することが好ましく、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)、シクロオレフィンを含む非晶性ポリオレフィン(APO)等の樹脂で形成することが好ましい。
プリズム38は、このような構成であり、入射光光学系14で集光された光を、二等辺三角形の2つの斜辺のうちの1つの辺で構成される面から入射させ、二等辺三角形の底辺で構成される面で反射し、二等辺三角形の2つの斜辺のうちの他方の辺で構成される面から射出する。
ここで、金属膜40に用いる材料としては、Au、Ag、Cu、Pt、Ni、Al等の金属を用いることができる。なお、試料として液体を用いる場合は、液体との反応を抑制するためにAu、Ptを用いること好ましい。
また、金属膜40の形成方法としては、種々の方法を用いることができ、例えば、スパッタ、蒸着、めっき等によりプリズム38上に形成することができる。
また、図3に示すように、金属膜40の表面には、被検出物質84と特定的に結合する特異的結合物質である1次抗体80が固定されている。
流路45は、金属膜40を横断して形成された直線状の線状部46と、線状部46の一方の端部に形成され、測定時に試料82が供給される液溜りとなる始端部47と、線状部46の他方の端部に形成され、始端部47に供給され線状部46を通過した試料82が到着する液溜りとなる終端部48とで構成される。
また、金属膜40よりも始端部47側の線状部46には、蛍光物質86によって標識された二次抗体88が載置された二次抗体載置領域49が設けられている。
ここで、二次抗体88とは、被検出物質84と特定的に結合する特異的結合物質である。
また、透明カバー44は、流路45の始端部47に対応する部分及び流路45の終端部48に対応する部分に開口が形成されている。また、透明カバー44は、始端部47(さらには終端部48)に対応する位置に形成した開口に開閉可能な蓋を設けてもよい。
サンプルユニット16は、基本的に以上のような構成である。ここで、プリズム38と、金属膜40と基板42とは、一体で形成することが好ましい。
カットフィルタ58は、励起光と同一波長の光を選択的にカットし、励起光と異なる波長の光(例えば、蛍光物質86に起因する蛍光等)を通過させる特性を有するフィルタであり、第1レンズ56で平行光とされた光のうち、励起光と異なる波長の光のみを通過させる。
第2レンズ60は、集光レンズであり、カットフィルタ58を透過した光を集光し、PD52に入射入射させる。
支持部62は、第1レンズ56と、カットフィルタ58と、第2レンズ60と互いに所定間隔離間させて一体的に保持する保持部材である。
PDアンプ54は、検出信号を増幅する増幅器であり、PD52から送られた検出信号を増幅し、算出手段20に送る。
センシング装置10は、基本的に以上のような構成である。
始端部47に滴下された試料82は、毛細管形状により、線状部46及びガラスカバー44で形成された管の中を終端部48に向けて移動する。
これにより、図4(C)に示すように、金属膜40上に、二次抗体88と結合することで蛍光物質86により標識され、かつ一次抗体80に捕捉された被検出物質84が残った状態となる。
具体的には、FG24で決定された強度変調信号に基づいて光源ドライバ26から流れる電流に基づいて、光源12から励起光を射出させる。励起光は、光源12から射出された後、入射光光学系14により、コリメータレンズ30より平行光とされ、遮光板36により一部の励起光が遮断され、その後、シリンドリカルレンズ32により一方向のみ集光され、偏光フィルタ34により偏光される。
入射光光学系14を通過した光は、プリズム38に入射され、所定の角度幅の光としてプリズム38と金属膜40との境界面に到達し、プリズム38と金属膜40との境界面で全反射され、プリズム38から射出される。なお、シリンドリカルレンズ32は、プリズム38と金属膜40との境界面を一定距離越えた位置が焦点となるように集光する。
また、コリメータレンズ30により生成された平行光を、シリンドリカルレンズ32により一方向のみに集光することで、プリズム38と金属膜40との境界面の線状部46の延在方向に平行な方向には、同一角度の光を入射することができる。
このとき、所定の角度幅で入射された励起光のうち、プリズム38と金属膜40との境界面に所定角度(具体的には、プラズモン共鳴条件を満たす角度)した入射した励起光により発生した、エバネッセント波と表面プラズモンとが共鳴し、表面プラズモン共鳴(プラズモン増強効果)が発生する。このように、表面プラズモン共鳴(プラズモン増強効果)が発生した領域では、より強い電場増強が形成される。ここで、プラズモン共鳴条件とは、入射された光により発生したエバネッセント波の波数ベクトルと、表面プラズモンの端数とが等しくなり、波数整合が成立する条件であり、上述したように、試料の種類、試料の状態、金属膜の厚み、密度、励起光の波長、入射角度等種々の条件に基づいて決まる。なお、本発明において、プラズモン共鳴角及び励起光の入射角は、金属面に垂直な線とのなす角である。
なお、エバネッセント波の滲み出し領域外の蛍光物質は励起されないため、蛍光を発生させない。
このようにして、金属膜40上に固定された被検出物質84を標識する蛍光物質86の蛍光は、励起され、増強される。
蛍光物質86から射出された光は、光検出手段18の第1レンズ56に入射し、カットフィルタ58を透過し、第2レンズ60で集光され、PD52に入射され電気信号に変換される。また、第1レンズ56に入射した光のうち励起光は、カットフィルタ58を透過できないため、励起光成分は、PD52まで到達しない。
ロックインアンプ64で増幅された検出信号は、PC66に送られる。
PC66は、信号をA/D変換し、あらかじめ記憶していた検量線に基づき、被検出物質84の算出結果から、試料82中の被検出物質84の濃度を検出する。
センシング装置10は、以上のようにして、試料82中の被検出物質84の濃度を検出する。
ここで、光源12から射出された光は、正規分布を有する光であるため、光源から射出された光をそのまま集光し励起光として入射させると、プリズムと金属面との境界面の測定領域(以下単に「測定領域」ともいう。)に入射する光は、図7中点線で示すように最高強度と最低強度の差がある光となる。
これに対して、センシング装置10は、遮光板36を設けることで、プリズム38と金属膜40との境界面に到達する励起光を、図7中実線で示すように、強度分布の小さい光とすることができる。つまり、最高強度と最低強度の差が小さい光とすることができる。
より詳細に説明すると、入射角度によって正規分布のように強度に差がある光を励起光として用いる場合は、プラズモン共鳴角により、表面プラズモン共鳴に寄与する励起光の強度が大きく変化する。
ここで、図8(A)は、励起光を正規分布の強度分布の光とし、光励起光の光束の中心付近の光がプラズモン共鳴角θ1と一致した場合の励起光の強度分布90とプリズム38と金属膜40との境界面で全反射された後の光の強度分布92を示し、図8(B)は、励起光を正規分布の強度分布の光とし、励起光の光束の中心から離れた位置の光がプラズモン共鳴角θ2と一致した場合の励起光の強度分布90’とプリズム38と金属膜40との境界面で全反射された後の光の強度分布92’を示す。
図8(A)に示すように、プラズモン共鳴角θ1で入射した光で表面プラズモン共鳴が発生する場合は強度分布90のうち頂点付近の強度の光(図8(A)中丸で示す強度の光)が表面プラズモン共鳴に変換される光となる。また、図8(B)に示すように、プラズモン共鳴角θ2で入射した光で表面プラズモン共鳴が発生する場合は、強度分布90’のうち中腹付近の強度の光(図8(B)中丸で示す強度の光)が表面プラズモン共鳴に変換される光となる。このため、表面プラズモン共鳴に寄与する光の強度が大きく異なる値となる。そのため、強度分布92と強度分布92’に示すように、反射光の強度分布も、強度分布92の方が強度分布92’よりも大きく減少している。つまり、プラズモン共鳴角θ1の方がプラズモン共鳴角θ2の場合よりも表面プラズモン共鳴に寄与し、表面プラズモンに変換されるエネルギーが多くなる。
このように、表面プラズモン共鳴に変換される光の強度が大きく異なるため、表面プラズモンの強度も大きく異なる。具体的には、図8(A)に示す場合の方が図8(B)に示す場合よりも表面プラズモンの強度が大きくなる。
これに対して、センシング装置10は、励起光の強度に差がない(正確には、励起光の強度の差が少ない)ため、つまり、励起光の光束の中心付近の光と、励起光の光束の中心から離れた位置の光との強度に差がないため、励起光のうちいずれ角度の光がプラズモン共鳴角の光となっても、表面プラズモン共鳴に寄与する励起光のエネルギーの量の差を小さくし、金属膜上に発生する表面プラズモンの強度の差を小さくし、金属膜上に発生する増強電場の強度を実質的に均一にすることができる。
これにより、再現性の高い測定をすることができ、被検出物質の個数、濃度を正確に検出(もしくは測定)することができる。
また、プラズモン共鳴角を検出する必要がないため、短時間で検出することができる。また、条件設定のために、測定前に蛍光物質を励起することもないため、発光される光の強度が低下することも防止できる。
例えば、1つのセンシング装置で、試料として尿を用い尿の中の被検出物質を検出することも、試料として血液を用い、血液の中の被検出物質を検出することもできる。
このように本発明によれば、検出する対象もより多くすることができる。また、プラズモン共鳴角によらず、金属膜上に発生する増強電場の強度を一定にすることができるため、検出物質によって、検出精度にバラツキが生じることを防止できる。
ここで、図9は、試料として全血、尿を用いた時の入射角度と増強度との関係を示すグラフであり、図10は、図9の2種のサンプルの最適入射角の中間の角度である75.5度)で入射した時に増強度が最大となるサンプルの入射角度と増強度との関係を示すグラフであり、図11は、励起光(入射光)の境界面への入射角度と励起光の強度との関係を示すグラフである。
サンプルユニットの屈折率が1.335の時と、1.36の時では、励起光の波長を656nmとすると、光の入射角度と表面プラズモン増強度(つまり、入射した光のうち表面プラズモンに変換される割合)との関係が、図9に示すように変化する。具体的には、屈折率が1.335の場合は、最適なプラズモン共鳴角(増強度が最も高くなる入射角)が73.3°となり、屈折率が1.36の場合は、最適なプラズモン共鳴角が、77.67°となり、最適なプラズモン共鳴角が約4.3°変化する。
また、上述したように光源から射出された光を所定角度幅で入射させた場合も角度により光の強度が異なるため、サンプルユニットの最適なプラズモン共鳴角によって金属膜上に発生する増強電場の強度が変化してしまう。
光源12から射出された光はコリメータレンズ30に到達時に半値全幅が50.8664mmの光となり、光軸中心の一部が平行光とされる。さらに、平行光とされた光のうち、遮光板36のΦ=5mmの穴を透過した光のみがシリンドリカルレンズ30で集光され、プリズム38と金属膜40との境界面に入射される。
また、遮光板36によりΦ5.0mmの穴を通過する光以外は遮断することで、光束の中心近傍の強度の均一な光のみを用いることができるため、図11に示すように、最高強度と最低強度との差が2%の光とすることができる。つまり、プリズム38と金属膜40との境界面に入射する光を、光の最強の強度を1.0としたとき、励起光の最低の強度が0.98となる強度分布とすることができる。
以上より、本発明の効果は明らかである。
ここで、より正確に被検出物質の検出、測定を行うことができるため、遮光板により最高強度に対して98%未満の光の強度を遮断することが好ましいが、これは診断というアプリケーションの要求によって決まる仕様である。したがって、本発明はこれに限定されず、5%の誤差が許容できる用途に対しては、遮光板は、最高強度に対して95%以下の光の強度を遮断することで、一定強度の電場を形成することができるという本発明の効果を得ることはできる。
以下、図12及び図13を用いて本発明のセンシング装置の他の実施形態について説明する。ここで、図12は、本発明のセンシング装置の他の実施形態であるセンシング装置100の概略構成を示すブロック図であり、図13は、図12に示すセンシング装置100の逆ガウシアンフィルタ106を模式的に示す説明図(具体的には正面図とグラフ)である。
ここで、励起光は光束の中心に近づくに従って強度が高くなる強度分布を有するため、光束の中心に近づくに従ってより高い割合で吸収することにより、励起光の強度分布を一定にすること(より正確には、強度分布の差を少なくすること)ができる。
なお、逆ガウシアンフィルタを用いると、最高強度を下げるため、遮光板により一部の励起光を遮断した場合よりも、励起光の強度を低減させることになるが、遮光板を用いた場合よりもより均一の強度分布にすることが可能となる。
また、強度の高い光源は、比較的安価であるため、ガウシアンフィルタにより励起光の強度を均一化した場合でも安価に装置を作製することができる。
また、偏光フィルタも必ずしも設ける必要はなく、特に、光源としてレーザ光源を用いる場合は、光源から射出される光が偏光された光であるので、偏光フィルムは設けなくてもよい。
また、本発明のセンシング装置は、金属膜上に被検出物質に付着(または近傍に配置)されている状態で表面プラズモンを発生させた場合に生じる散乱光を検出する方式のセンシング装置にも用いることができる。
ここで、このように散乱光を検出する場合は、被検出物質が、強散乱体である金属粒子であることが好ましい。言い換えれば、被検出物質が強散乱体である金属粒子である場合は、散乱光を検出することが好ましい。
被検出物質が強散乱体である金属粒子であることで、被検出物質をより確実に検出することができる。
12 光源
14、102 入射光光学系
16 サンプルユニット
18 光検出手段
20 算出手段
24 ファンクションジェネレータ(FG)
26 光源ドライバ
30 コリメータレンズ
32 シリンドリカルレンズ
34 偏光フィルタ
36 遮光板
38 プリズム
40 金属膜
42 基板
44 透明カバー
45 流路
46 線状部
47 始端部
48 終端部
49 二次抗体載置領域
50 検出光光学系
52 フォトダイオード(PD)
54 フォトダイオードアンプ(PDアンプ)
56 第1レンズ
58 カットフィルタ
60 第2レンズ
62 支持部
64 ロックインアンプ
66 PC
80 一次抗体
82 試料
84 被検出物質
86 蛍光物質
88 二次抗体
106 逆ガウシアンフィルタ
Claims (5)
- 検出面に光を所定の入射角で入射させることで発生する増強場を利用して試料内の蛍光性を有する物質、または、蛍光性を有する物質で標識された物質である被検出物質を検出するセンシング装置であって、
プリズムと、
前記プリズムの一面上に配置された金属膜と、
前記プリズムの一面上に配置され、前記金属膜上に試料を供給する流路が形成された基板と、
光を射出する光源と、
前記光源から射出される光を、前記プリズムと前記金属膜との境界面で全反射する角度で前記プリズムに入射させる入射光光学系と、
前記金属膜近傍で前記蛍光性を有する物質が発する光を検出する光検出手段とを有し、
前記入射光光学系は、前記光源から射出される光の光束中心近傍の光のみを通過させ、前記プリズムに入射する光の強度分布の最高強度と最低強度との差を小さくする光強度分布調整部を有し、且つ、前記被検出物質の屈折率に起因してばらつくプラズモン共鳴角を含む所定の角度幅を有する光を、前記プリズムと前記金属膜との境界面に入射させることを特徴とするセンシング装置。 - 前記光強度分布調整部は、前記光源から射出される光の光路上に配置され、前記光源から射出される光の一部を遮断する光遮断部材からなる請求項1に記載のセンシング装置。
- 前記光遮断部材は、前記光源から射出される光の最大強度の98%未満の強度となる領域の光を遮断する請求項2に記載のセンシング装置。
- 前記光強度分布調整部は、前記光源から射出される光の光路上に配置され、前記光源から射出される光束の中心から離れるに従って光学濃度が低くなる吸収フィルタを前記光遮断部材に対し前記プリズム側に有する請求項2または3に記載のセンシング装置。
- 前記光検出手段の検出結果に基づいて、前記試料内の前記被検出物質の濃度を算出する算出手段を有する請求項1〜4のいずれかに記載のセンシング装置。
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