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JP5341907B2 - インターフェースを有する医療用インプラント組立体 - Google Patents

インターフェースを有する医療用インプラント組立体 Download PDF

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Description

本発明は、医療用インプラントに関するものであり、より具体的には、本発明は、被膜拘縮性に抗する埋込み型プロテーゼに関するものである。好ましい形態における医療用インプラントは、技術分野において周知の乳房用プロテーゼ(義乳房)とされたものである。他の用途としては、調整可能な義乳房および乳房組織拡張器が挙げられる。本発明を組み立てるための好ましい方法を用いることで、外科医は、埋め込み型プロテーゼを人体内に挿入する直前にこの埋込み型プロテーゼを効率的かつ正確に組み立てることが可能となる。
乳房の増大、再建または補正といったニーズをみたすべく乳房が有すべき美的形態を増強させるために埋込み型乳房プロテーゼを利用することは、許容されうる慣行でありまたよく知られた慣行となっている。これらのデバイスは、一般的に、ゲルまたは液体充填物を収容した、非反応性のしなやかな(すなわちフレキシブルな)外表面または外皮(シェル)を備えている。
好ましくないことに、インプラントが宿主内に挿入されると、インプラントは宿主の免疫系によって異物と認識されて、宿主の人体の他の部分に対してインプラントが包囲・隔離されまたはカプセル化されてしまう。カプセル化(encapsulation)は、多くの望ましくない影響を及ぼしうる。
かかるカプセル化に対処するには外科的矯正がしばしば必要となるところ、各種報告に示された患者の高い満足度や生活の質の向上にもかかわらず、外科的矯正または再手術の割合の高さには受け入れがたいものがある。事実、近時刊行されたシリコーンゲル乳房インプラントに関する米国食品医薬品局(FDA)のPMA(市販前・市販後承認;pre−and post−market approval)研究報告の内容は、社会的な要求の厳しさを伝えるものとなっている。それによれば、第一次的な乳房増大患者のうち初回手術から4年以内に再手術を行わなければならなくなった患者の割合は実に23パーセントを超えている。そして、これらの再手術のおよそ40パーセントが被膜拘縮(capsular contracture)の矯正のために行われているのである。さらに、これらの矯正患者の35パーセントが新に手術を行うことを余儀なくされており、しかも再度の手術の主たる原因もまた被膜拘縮である。
シリコーンゲルタイプの乳房インプラントを用いた(乳癌治療に伴う乳腺切除に続く)第一次的な乳房再建を経験した患者については、公的支援のニーズはさらに大きなものである。これらの女性の23.5パーセントが再手術を行う必要があり、その主な原因は被膜拘縮またはインプラントの位置不具合(これも通常は被膜拘縮が原因である)であった。また、これらの矯正患者の33パーセントが別の矯正を必要としている。内容物として生理食塩水を用いたインプラントを使用している女性の再手術率についても同様であって、ここでも被膜拘縮が最大の原因をなしている。
由々しき瘢痕化(scarring)またはカプセル化のプロセスを抑制することができないことが原因で、球状に生じる被膜拘縮(しばしばインプラント変位、変形、痛みおよび不快感を伴う)が起こることがある。球状に生じる被膜拘縮は、前述の再手術率の過剰な高さの最大の原因である。再手術の他の原因としては、インプラントの変位(ずれ)および皮膚を介したインプラントの触知可能性(すなわち、皮膚に触わられると中にインプラントが入っていることが分かってしまうこと)などが挙げられる。
球状に生じる(すなわち乳房を丸く変形させる)被膜拘縮は、すでに50年近くにわたり科学者、外科医および患者にとって特に頭が痛い問題であり続けている。シリコーン・エラストマー(しばしばインプラントの外表面を構成する)は不活性物質とみなしてよいが、宿主はしかしながら、インプラントを異物とみなし、インプラントの周囲面を包囲する線維鞘を形成してこのインプラント周囲の宿主組織からインプラントを隔離するという形で、インプラントの生体内移植に反応してしまう。この自然発生的なプロセスは無害である、つまり、線形的な瘢痕形成の程度が過剰なものとならないかぎり、そして、カプセルが硬化したり移植されたりしたシリコーン・デバイスの周囲と接触して形状変形,インプラント変位、インプラント触知可能性、および、患者の痛みおよび不快感の原因とならないかぎりにおいて、この自然に発生するプロセスは無害である。これらの特徴的な悪影響は、FDAによって文書で報告されているところの過剰な再手術率の最大の原因をなしている。そして、デバイスと宿主組織との間の反応を制御することはできないので、乳房インプラント患者はこれらの悪影響を耐え忍ばなければならない。
手術中における組織の操作は、被膜拘縮という問題に対する可能な治療方法として提唱されているのであるが、この他に、外科手術的に設けられた大きな外科的ポケット(surgical pocket)を設けてその中にインプラントを配置することや、組織を傷つけない(「atraumatic」な)外科的方法、インプラント配置のための筋下に設けられた(sub−muscular)外科的ポケットの利用、および、ステロイドおよび/または抗生物質を含む液体でポケット洗浄を行うこと、なども含まれる。腕を動かしたり身体位置を操作したりするなど、手術後における運動またはインプラント変位操作も推奨されている(Maxwell, GP;Hartley, RW; “Breast Augmentation”, Mathers: Plastic Surgery, Second Edition.(Ed)SaundersPhiladelphia, VoI6.pi,2006参照)。
球形に生じる被膜拘縮、視認性および触知可能性を低減すべく、乳房インプラント設計の様々な改良および変更がなされてきているところである。例えば、米国特許第4,889,744号は、インプラントの外表面にざらつきがあるテクスチャータイプとすること(texturization)で、インプラント周囲における被膜拘縮を極小化することを提唱している。また、米国特許第4,648,880号では、瘢痕形成を低減するためにインプラントに被せられた、高分子の外側カバーとしての織り網が用いられている。さらに、米国特許第6,913,626号は、インプラントの弾性外皮を生体吸収性のカバーで覆うことにより被膜拘縮が低減されるとしている。
人体における非血縁関係的な使用のために、生物学的に誘導された材料が同種移植片(allograft)および(豚または牛などの)異種移植片(xenograft)をベースに開発されており、(バイオテクノロジーにより調整された)所定の仕方で処置されて皮膚移植片組織基質として用いられている。これらの生物学的に誘導された材料は(一般的には組成は無細胞性の真皮(acellular dermis)である)非吸収性のコラーゲン足場(collagen scaffold)として利用することができると考えられており、これは治癒プロセスの編成を助長しそれにより瘢痕形成ではなく再生修復を助長するためである。これらの材料は、大きな創傷、ヘルニアおよび外傷または癌の外科的摘によって生じたその他の欠損を一次的に矯正するために用いられている。生物材料、具体的には、同種移植片または異種移植片からなる無細胞性の皮膚移植片(acellular dermal graft)または無細胞性の皮膚基質(acellular dermal matrix;ADM)としては、Life Cell Corporation社製「Alloderm」および「Strattice」、TEI Biosciences社製「Cosmatrix/Surgimend」、Tutogen Medical社製「Neoform」ならびにMTF社製「Dermamatrix」などがある(これらに限るものではない)。しかしながら、これらのいずれの用途においても、材料を医療用インプラントのインターフェース構成部品とすることについては想定されていない。
先行技術におけるこれらの無細胞性の真皮材料の主要な機能的使用は、腹壁ヘルニア等の修復における腹部の筋肉組織および/または顔面欠損における組織の拡張(tissue extension)、組織の取替(tissue replacement)または組織の補完(tissue supplement)としてなされてきている。これらの状況においては、腹部の筋肉組織が伸展され、弱化され、または修復には不十分なものとなるので、補完的な組織の入れ替えが必要となる。
これらの材料の他の使用は、乳房からの癌の摘出に続く組織の拡張、補完または取替としてなされている。大胸筋が部分的に切除され、伸展され、または基礎的再建における組織被覆を提供するに不十分となる。このようにして、基礎的再建における下外側面(lower lateral aspect)上に組織様の材料を用いて全体としての筋肉範囲を模倣するために皮膚移植片が用いられている(alloderm sling)。(Gamboa‐Bobadilla, G.M.; Implant Breast Reconstruction using Acellular Dermal Matrix,Annals of Plastic Surgery, 56; p.22, 2006、および、Salzberg, CA.; Nonexpansive immediate breast reconstruction using human acellular tissue matrix graft, Annals of Plastic Surgery, 57, p.l, 2006参照)。これらの様々な用途において、無細胞性の皮膚移植片は、「天然組織の機能を担う」(Spear, S.; Use of Regenerative Human Acellular Tissue to Reconstruct the Abdominal Wall following Pedicle TRAM Flap Breast Reconstruction; Plastic Reconstructive Surgery 118, p.8, 2006、および、Spear, S.L., Pelletiere, C.V., and Lockwood, M. Immediate Breast Reconstruction with Tissue Expanders and Alloderm, Plastic Reconstructive Surgery of the Breast, p.489, 2006等を参照)。
米国特許第4,889,744号 米国特許第4,648,880号 米国特許第6,913,626号
Maxwell, GP;Hartley, RW; "Breast Augmentation", Mathers: Plastic Surgery, Second Edition.(Ed)SaundersPhiladelphia, VoI6.pi,2006 Gamboa‐Bobadilla, G.M.; Implant Breast Reconstruction using Acellular Dermal Matrix,Annals of Plastic Surgery, 56; p.22, 2006 Salzberg, CA.; Nonexpansive immediate breast reconstruction using human acellular tissue matrix graft, Annals of Plastic Surgery, 57, p.l, 2006 Spear, S.; Use of Regenerative Human Acellular Tissue to Reconstruct the Abdominal Wall following Pedicle TRAM Flap Breast Reconstruction; Plastic Reconstructive Surgery 118, p.8, 2006 Spear, S.L., Pelletiere, C.V., and Lockwood, M. Immediate Breast Reconstruction with Tissue Expanders and Alloderm, Plastic Reconstructive Surgery of the Breast, p.489, 2006 Duncan, D.I. Correction of Implant rippling using allograft dermis. Aesthetic Surgery Journal 21, p.81, 2001
先行技術としての無細胞性の皮膚移植片は、胸筋除神経を伴う軟部組織欠損患者のために用いられている(Duncan, D.I. Correction of Implant rippling using allograft dermis. Aesthetic Surgery Journal 21, p.81, 2001参照)。これらの用途において、天然組織は、「非常に薄い皮膚フラップ」ゆえに不十分なものであった(同上文献参照)。この従来の用途において、移植片はまた、宿主組織の「血管が新生された被移植者サイト内に」固定されるものであったが、これは胸筋の拡張に資するためである(同上文献参照)。その目的は、下部に存在するデバイスの、外から視認できる波うち、を覆い隠すためにする「軟部組織の増大」にあった。そして、この波打ち(rippling)は、被膜拘縮が乳房インプラント周りに生じていない場合にのみ視認されるまたは存在するものである(同上文献参照)。この先行技術を記述する他の方法は、皮膚移植片が、何を覆うかを問わず、天然組織の取替、拡張または補完として用いられている、ということである。
先行技術は、埋込み型プロテーゼにおいて生じる球形の被膜拘縮を低減するための多様な解決策を提示してはいるけれども、いずれも最適化されているものではない。このようにして、必要とされているのは、無細胞性の皮膚移植片材料で構成された一体的なインターフェース構成部品を備えたインプラントである(インターフェースを有するインプラントの効果は、インプラント表面のざらつきにもカバー部分の溶解にも左右されないという点にある)、そして、それによって、被膜拘縮、インプラント変位および/またはインプラントの触知可能性を低減することにある。
本発明は埋込み型プロテーゼに関するものであり、特に、被膜拘縮を防止・低減する埋込み型プロテーゼに関するものである。本発明は、医療用インプラントおよびバイオロジカルインターフェースを備えている。この医療用インプラントは、ざらつきのあるまたは滑らかな外側の外皮表面を有しており、そして、生理食塩水等の液体、ゲル、無形態(non−form)の安定したシリコーンゲルまたは強化凝集性の形態安定性シリコーンゲルまたはより固形性の或る物質からなる充填剤を有している。さらに、医療用インプラントは、固定容積、可変容積または一時的組織拡張器といったものとされてもよい。
バイオロジカルインターフェースは、医療用インプラントの外部表面に取り付けられている。バイオロジカルインターフェースは、医療用インプラントに予め取り付けられてもよく(実際には、バイオロジカルインターフェースは医療用インプラント上のコーティングとみなすことができる)、医療用インプラントを収容するために設けられたスペースまたはポケットの中に挟み込まれてもよく、または、医療用インプラントを宿主に挿入する時点において医療用インプラントに取り付けられてもよい。
バイオロジカルインターフェースは、被膜拘縮を阻害する作用を有する真皮材料で構成されている。真皮材料は、無細胞性の皮膚移植片または基質で構成されており、これは同種移植片または異種移植片(豚または牛など)で構成されている。加えて、真皮材料は、シート、ポーチ、帯、ゲル、液体または粉末といった形態で調製されてもよい。
重要な点として、バイオロジカルインターフェースと医療用インプラントとは互いに密に接触しており、生物材料が医療用インプラントと宿主の組織との間に配置されるように位置決めされている。生物材料は、縫合、接着または被移植者フラップまたは医療用インプラントの外表面に配置されたその他の付属体との係合など(これらに限られるものではない)を含む様々な方法によって医療用インプラントに取り付けることができる。さらに、生物材料は、医療用インプラントの全体を包摂してもよく、またはその一部分のみを包囲するものであってもよい。
生物材料が医療用インプラントと宿主の組織との間に配置されている(瘢痕形成ではなく再生修復を促進させる生物材料の能力)ので、宿主は生物材料を、したがって医療用インプラントを異物として扱わないので、被膜拘縮を防止または低減させることができる。そのようなわけで、本発明は、埋込み型プロテーゼに付随する被膜拘縮を低減および/または除去することにつながる。
本発明の医療用インプラントを、バイオロジカルインターフェースが該医療用インプラントの外部表面の一部を覆った状態で示した正面図である。 本発明の医療用インプラントを、バイオロジカルインターフェースが医療用インプラントの外部表面の全体を覆った状態で示した断面図である。 バイオロジカルインターフェースが医療用インプラントの前部および下部の一部を覆っている本発明の医療用インプラントの断面図である。 バイオロジカルインターフェースが医療用インプラントの前部面および下面の全体を覆った状態で示した本発明の医療用インプラントの断面図である。 バイオロジカルインターフェースがその遠位および/または周辺部を除いて医療用インプラントに固定され、本発明のバイオロジカルインターフェース自体の位置の維持のために取り付けを可能とされた、本発明の医療用インプラントの断面図である。 バイオロジカルインターフェースが医療用インプラントの相対的に小さな前部表面および後部表面を覆っている状態で示した、本発明の医療用インプラントの断面図である。 バイオロジカルインターフェースが様々な厚さとされている本発明の医療用インプラントの断面図である。 医療用インプラントを覆う手段としてのポーチの中にバイオロジカルインターフェースが結合されているところのバイオロジカルインターフェースを示した図である。 本発明を構成するところの、図8のバイオロジカルインターフェースポーチ内に位置付けられた医療用インプラントを示した断面図である。 経済的または衛生的に機能性が向上するように一部ミシン目が入ったまたは変更されたバイオロジカルインターフェースを示した本発明の医療用インプラントの前面図である。 メッシュ状の形態とされて医療用インプラントに適用されたバイオロジカルインターフェースを示した前面図である。 (a)ないし(d)は、組織ポケット、医療用インプラントおよびバイオロジカルインターフェースの間の相互作用を示した説明図である。 (a)および(b)は、外表面に配置された厚みをおびた外皮部分と丸みをおびた注入部位とを示した、本発明の医療用インプラントの前面図および側面図である。 複数の取付フラップが医療用インプラントの外表面に取り付けられた、本発明の医療用インプラントの具体的な実施形態の後面図である。 各取付フラップにわたって取り付けられたバイオロジカルインターフェースを示した、図14の医療用インプラントの後面図である。 バイオロジカルインターフェースが表面全体を覆っている状態とされた図15の医療用インプラントの前面図である。 図14の取付フラップ断面図である。 図17の取付フラップをその開位置にて示した図である。 図17の取付フラップを、バイオロジカルインターフェースの一部がフラップにわたって掛け渡された状態で示した図である。 複数の取付フラップが外表面に設けられた本発明の他の実施形態に係る医療用インプラントの前面図である。 医療用インプラントの一部を覆ったバイオロジカルインターフェースを示す、図20の医療用インプラントの前面図である。 本発明の取付フラップのための複数の潜在的な構成を示した図である。 本発明の取付フラップのための複数の潜在的な構成を示した図である。 様々な穿孔開口または取付開口を有するバイオロジカルインターフェースの複数の実施形態を示した図である。 バイオロジカルインターフェースが、医療用インプラントの厚みをおびた外皮部分に縫合によって取り付けられている本発明の医療用インプラントの他の実施形態の前面図である。 バイオロジカルインターフェースが医療用インプラントの一部を覆い、かつ、縫合によって医療用インプラントに取り付けられている状態における図25の医療用インプラントの後面図である。
本発明は、医療用インプラント組立体10に関するものであり、特に、被膜拘縮(capsular contracture)を防止・低減するための医療用インプラント組立体10に関するものである。医療用インプラント組立体10は、埋込み型プロテーゼであれば任意のものであってよいが、本発明の好ましい実施形態は、主として乳房の増大(豊胸)、矯正、および再建に用いられる医療用インプラントに関するものである。
図1ないし図26に示すように、医療用インプラント組立体10は、医療用インプラント(またはプロテーゼ)12とバイオロジカルインターフェース(biological interface)18とを備えている。医療用インプラント12は、相対的に非対応(non−compliant)とされたもの、あるいは、しっかりと予め規定された形状を有したものであるが、好ましい実施形態においては、しなやかな(フレキシブルな)シリコーン・エラストマー製の外皮16(shell;シェル)または外部表面16を有する医療用インプラント12とされている。フレキシブルな外皮16を用いることで、医療用インプラント12の一体性を損なうことなく医療用インプラント12を容易に変形させることができる。そして、かかる特性によって、医療用インプラント12を宿主(またはインプラント被移植者)内に位置付けることが容易になる。外皮16は、ざらざら(テクスチャード型)でもつるつる(滑らか;スムーズ型)でもよい。
フレキシブルな外皮16を補完するため、医療用インプラント12のコア部分には、ゲル(好ましくは凝集性を有するシリコーンゲル)または生理食塩水などの液体が充填されている。一般的に図13ないし図26を参照すると、ある実施形態においては調節可能(アジャスタブル)な医療用インプラント12が用いられ、この医療用インプラント12を人体に挿入したあとで該医療用インプラント12の中に液体が注入されることができる。液体を注入する注入ドーム42が、医療用インプラント12の外部表面16に取り付けられている。図13(a)および13(b)に示すように、注入ドーム42は、医療用インプラント12の外部表面16の厚みをおびた外皮部分44の範囲内であれば所望の場所に設けることができる。
また、医療用インプラント組立体10は、バイオロジカルインターフェース18または非生体吸収性の真皮インターフェース(dermal interface)18を備えている。バイオロジカルインターフェース18は、医療用インプラント12の外皮16に取り付けられている。一の実施形態において、バイオロジカルインターフェース18は、生物的に採取された真皮材料(dermal material)20または生物工学的に調製された材料(biologically prepared material)20とされており、細胞性(cellular)または無細胞性(acellular)の、同種移植片(allograft)または(牛または豚由来の)異種移植片(xenograft)である。しかしながら、真皮材料20の組成が厳密にどのようなものであるかにかかわらず、真皮材料20が有すべき決定的な特性は、被膜拘縮を阻害する作用(capsular contracture inhibiting properties)を有しているという点にある。さらに、一の実施形態において、バイオロジカルインターフェース18は生体吸収性とはされていない。
一の実施形態におけるバイオロジカルインターフェース18は、医療用インプラント組立体10または医療用インプラント12が宿主に挿入される時点で該医療用インプラント12に取り付けられる(後に詳述することにする)。他の実施形態においては、このバイオロジカルインターフェース18は、医療用インプラント12に事前に取り付けておいてもよく、医療用インプラント12と接合面をなす(すなわち接触する)宿主の組織に取り付けられてもよく、あるいは、医療用インプラント12とその周囲における宿主の組織ポケット(tissue pocket)との間のスペースに挟み込ませてもよい。
バイオロジカルインターフェース18は、縫合、外科的接着剤、ホチキスまたは当業者において公知なその他の任意の方法によって、医療用インプラント12に取り付けられている。さらに、本発明が想定するところによれば、外皮16とバイオロジカルインターフェース18とを単一の工程によって成形したうえで、バイオロジカルインターフェース18が医療用インプラント12の外皮16として機能するものとしてもよい。
図8に示すように、バイオロジカルインターフェース18は、医療用インプラント12を収容するポケット(またはレセプタクル)内に設けられてもよい。ポケットは、医療用インプラント12の一部を覆ってもよく、あるいはその全体を覆ってもよい。
医療用インプラント12とバイオロジカルインターフェース18との相互作用/係合については、代替的なものとして以下のように述べることができる。すなわち、外皮16は、輪郭22を有しており、バイオロジカルインターフェース18は、バイオロジカルインターフェース18またはより具体的には真皮材料20が外皮16の輪郭22に対応するように、医療用インプラント12に密に係合されている。
真皮材料20は、小片化され、さいの目にカットされ、メッシュ状とされ、みじん切りにされ(図10および図11参照)、帯板状またはセグメントとして適用され、および/または異なる厚さを有して(図7参照)適用されてもよい。真皮材料20が様々な構成/形態を有することを許容することにより複数の目的が達成される。例えば、コストが主要な関心であれば、真皮材料20はメッシュ状とされて医療用インプラント12の一部のみを覆えばよい。しかしながら、性能的な最適化に主眼をおくならば、真皮材料20は、図2に示すごとく、医療用インプラント12全体を包み込む一体的なシートとされてもよい。
いずれの実施形態を選択した場合でも、バイオロジカルインターフェース18の目的は、異物としてのデバイス(例えば医療用インプラント12)の周囲および近傍における宿主組織の治癒をより自然な態様または免疫学的により害の少ない態様で容易にする、つまり、過剰な瘢痕組織(被膜拘縮)の変形、装置の変位(ずれ)または外部から評価された際の装置の視認・触診可能性を伴わない態様で容易にすることにある。したがって、医療用インプラント組立体10は、「異物」とそれに対する瘢痕反応ではなく、再生的かつ適合的な宿主の組織反応をもたらすのである。
医療用インプラント組立体10について詳細に述べてきたところであるが、バイオロジカルインターフェース18およびより具体的には真皮材料20ならびにその先行技術における利用についてより立ち入った分析を行っておくことが適切である。
真皮(dermis)または表皮よりも深い皮下組織を含む真皮材料20といった生物由来の材料は、免疫学的拒絶(反応)(いわゆる移植片対宿主反応;graft versus host reaction)をきたすことなく、別の生体宿主内において利用しても免疫学的に受容されるように、様々な仕方で変更されることができることが示されてきている。したがって、バイオテクノロジーにより調製されている(biotechnologically prepared)といわれている。材料の出所は動物またはより具体的には哺乳類などであり、無細胞性とするためにしばしば技術的な変更が加えられるが、これは他の宿主に再移植された場合に異物反応をきたすことなく、好ましからざる反応性の硬化ではなく柔軟な治癒環境を創出する組織再生プロセスのための基質または基礎としての役割を果たすようにするためである。したがって、材料は、血管再生(revascularization)を可能とするものでなければならず、また、感染を発生させてはならない。様々なプロセスが技術分野において知られている、例えば、前者について、材料を無細胞とする、後者について、最終滅菌または照射殺菌などである。
無細胞材料は、好ましい実施形態において真皮材料20で構成されているが、一般的に、コラーゲンを豊富に含み、さらに、タンパク質、タンパク性物質、酵素、抗原、アミノ酸、ペプチド、糖類、および炭水化物で構成されてもよい。現在の技術水準に属するものとしては、牛の胎児の真皮に由来するCosmatrix/surgimend(TEI社製);ヒトの真皮に由来するAllodermおよび豚の真皮に由来するStrattice(ともにLifeCell社製);ヒトの真皮に由来するNeoform(Tutogen社製);およびヒトの真皮に由来するDermamatrix(MTF社製)などが挙げられる。
例示を目的として、豊胸術の分野において本発明を適用した以下の例を想定してみることにする。まず、医療用インプラント組立体10を収容するために、外科的ポケット(surgical pocket)が、皮膚、乳房実質(breast parenchyma)または胸筋(pectoral muscle)の下に設けられる。ある実施形態においては、バイオロジカルインターフェース18は、シリコーン・エラストマー製の外皮16(または外部表面16)に予め取り付けられる。しかしながら、他の実施形態においては、医療用インプラント組立体10は、各構成部品(バイオロジカルインターフェース18および医療用インプラント12)を別々に調達し、互いに接触させて配置し、それにより「ハイブリッド(hybrid)」なまたはインターフェースを有する医療用インプラントとして「融合された(fused)」ものとすることにより手術のプロセスの間に外科的ポケット内に「創作(create)」されることができる。このようにして、人体への挿入の直前に、医療用インプラント組立体10は手術室内における無菌状態において効率的かつ正確に創作されることができる。
図14ないし図23に概要を示した本発明の実施形態においては、複数の取付具40が、バイオロジカルインターフェース18の取付を容易にするために、医療用インプラント12の外部表面16上に配置されている。取付具40は、被移植者取付フラップ、タブ、ループ、または様々な同等の代替的従来品で構成され、医療用インプラント12の外部表面16に取り付けられているか、あるいは、医療用インプラント12と一体に設けられている。本発明の取付具40は、斯界において周知の縫合タブとは相違している、なんとなれば、これらの周知の縫合タブは、典型的には可撓であり、柔らかく、あるいは組成的に非剛体とされているからである。これとは代替的に、本発明の取付具40は、一般的にはより剛性のある組成物、一般的に、医療用インプラント12の外部表面16の上における材料の安定した位置決めを許容するように構成されたより硬い組成物で構成されているであろう。様々な実施形態の形状または構成が本発明の取付具40について可能であるが、その例は図22、23に示したとおりである。
取付具40は、医療用インプラント12の後部表面や前部表面、あるいは、一般的には医療用インプラント12の周縁に配置されている。取付具40は医療用インプラント12のフレキシブルでない外皮16内に創出されてもよいことが想定されている。医療用インプラント12の外皮16には、取付具40が設けられた部分に特に厚みをおびた領域44を設けてもよい。
図14に示すように、この取付具40は、医療用インプラント12の後部表面に配置されて医療用インプラント12の周縁に向かって開口している取付フラップ40を有している。この取付フラップ40が別体に設けられており互いに等間隔に離隔して配置されている一方で、代替的な実施形態において、フラップ40は、所望のランダムなまたは連続的なパターンにしたがって設計されてもよいことが想定されている。バイオロジカルインターフェース18は、その本体内において、または、その周縁に沿って、スロット46または開口46が設けられてもよく、それにより、複数の取付フラップ40の上、周囲または内へまとわせること(draping)によって、インターフェースを有する真皮材料20の医療用インプラント12への取付を容易にすることができる(図15参照)。図16は、バイオロジカルインターフェース18がこのようにして取り付けられた医療用インプラント12の前面図を示したものである。
本発明の特定の実施形態においては、医療用インプラント12は、人体への挿入後に、少なくとも部分的に、生理食塩水などの液体で注入されているであろう。医療用インプラント12上に配置された取付具40へのバイオロジカルインターフェース18の取付けは、医療用インプラント12が膨張する結果として堅固なものであり続けないことがあると想定されている。しかしながら、これは問題点ではない、なぜならば、取付具40に関する本発明の方法の目的が、具体的には、主として、安全な組立体を挿入に先立って提供することにあるからである。バイオロジカルインターフェース18は、取付具40への取付にもかかわらず、拡張しても医療用インプラント12の周りに確実に位置付けられて柔軟な状態にとどまるであろう。
図17は、取付具(すなわち取付フラップ)40の一つがその標準閉位置とされた断面図を示している。図18は、バイオロジカルインターフェース18を収容すべく開位置とされた取付フラップ40を示している。図19は、バイオロジカルインターフェースの一部18が、医療用インプラント12に、開口46を取付フラップ40内にまとわせかけることによって取り付けられている状態を示しており、そこでは、バイオロジカルインターフェース18をその場所にしっかりと位置付けるために、取付フラップ40はいまや再び閉位置に復帰している。このようにして、医療用インプラント組立体10全体の中における構成部品のずれや早すぎる変位が実質的に排除されている。
図20は取付フラップ40の代替的な配置を示した図である。取付フラップは、ここでは、医療用インプラント12の後部表面ではなく前部表面の厚みをおびた外皮部分44に配置されている。バイオロジカルインターフェース18は、本実施形態においては、図21に示すごとく医療用インプラント12の前部表面の一部のみにまとわせかけられている。これにより、注入ドーム42が利用可能にとどまり、液体を調節可能な医療用インプラント12に注入するために、手術開始前にバイオロジカルインターフェース18を取り外す必要なしに注入ドーム42を利用することができるのである。
図25を参照すると、医療用インプラント12の前部表面の厚みをおびた外皮部分44は、バイオロジカルインターフェース18の縫合取付具48を容易にし、さらに、一般的に医療用インプラント12の取付または係合を安定化させる。縫合取付具48は、また、バイオロジカルインターフェース18の医療用インプラント12への取付を安定化させる他の代替的な方法とみなしてよく、そこでは、取付具40は用いられていない。図26を参照すると、さらに、縫合取付具48は、医療用インプラント12の後部表面の補強された部分44に沿って形成されている。
この術中組立体を達成するための他の方法は、バイオロジカルインターフェース18または真皮材料20を、組織接着剤を用いて医療用インプラント12に付着させるというものである。真皮材料20は、さいの目にカットされ(diced)、みじん切りにされ(shredded)、または小片化され(particulated)て、その後、帯板またはレイヤまたはコーティング膜として医療用インプラント12に接着されてもよい。
他の代替的な組立体の選択肢としては、バイオロジカルインターフェース18を、医療用インプラント12のために設けられかつそれと接着された連続的なスペース内に挟み込むことが考えられる。この操作によって、医療用インプラント12の構成部品が形成されるのであって、プロテーゼ周囲のスペースを覆う組織カバーではないことに留意する必要がある、そこでは、医療用インプラントは、その強化された組織カバーから流体によって分離されてもよい。この記述された操作は、その装置としての連続性を維持するであろうし、その一方で、生体内医療用インプラント組立体10を創出するであろう。
代替的には、図12(a)および(b)を参照すると説明されているように、医療用インプラント12は、外科手術的に創出された組織ポケット24内に位置付けられることができ、この組織ポケット24は、ポケット形状28を規定するポケット表面26を有している。組織ポケット24と同様に、医療用インプラント12は、インプラント形状32を規定するインプラント表面30を有している。医療用インプラント12が組織ポケット24内に位置付けられたあとで、バイオロジカルインターフェース18(インターフェース形状38を規定する内側インターフェース面34および外側インターフェース面36を有している)は、ポケット表面26とインプラント表面30との間の組織ポケット24に嵌め込まれる。
さらに、ポケット形状28、インターフェース形状38およびインプラント形状32は、バイオロジカルインターフェース18と医療用インプラント12とがともに組織ポケット24内に配置されたあとで、バイオロジカルインターフェース18がもつ拘縮阻害作用を最適化するように適宜選択される。より具体的には、真皮材料20、したがって、バイオロジカルインターフェース18と医療用インプラント12とがほどよく係合されるようにバイオロジカルインターフェース18が医療用インプラント12に係合されるような仕方で選択される。この係合によって、医療用インプラント12とバイオロジカルインターフェース18との密な結合が確保される。図12(a)および(b)には、医療用インプラント12の一部を覆っているバイオロジカルインターフェース18が図示されているけれども、バイオロジカルインターフェース18が医療用インプラント12を完全に包み込むことも想定されている。さらに、本発明の範囲には、医療用インプラント12より先にバイオロジカルインターフェース18を組織ポケット24内に挿入することも含まれる。
本実施形態は、(密な)スペースに近接して十分に固定されるために挟み込まれた材料を再びまとわせかける際に有用な一時的な経皮的な引き抜きおよび縫合によって容易とされることができる。それにより軟部組織ポケットと連続して医療用インプラントのインターフェースを有する外側カバーを創出してもよい。
これらの潜在的な用途のすべてにおいて、医療用インプラント組立体10の所望の効果が達成される、すなわち、組織再建プロセスを介して医療用インプラント12を宿主内に収容することを促進すること、および、現在の技術水準において頻繁に発生する事象、すなわち、医療用インプラント12の存在に対する過剰な異物硬化反応を最小化すること、が達成される。
バイオロジカルインターフェース18が、医療用インプラント組立体10が宿主に挿入される前に医療用インプラント12に取り付けられるか、または、医療用インプラント12とバイオロジカルインターフェース18とが組織ポケット24に圧入されているか、いずれにせよ、筋肉の伸展または医療用インプラント12上のカバーなど、バイオロジカルインターフェース18を宿主の組織に縫合するための特別な要件があるわけではない。具体的には、乳房インプラントのケースであれば、本発明は、真皮材料20(またはより一般的にはバイオロジカルインターフェース18)を障害筋肉カバーに縫合する必要をなくし、筋膜フラップ(fascial flap)および広背筋フラップ(lattisimus flap)の必要性を低減させることによって、外科手術、手術時間および患者の罹患率(再手術率を低減することは言うまでもない)を単純化するであろうことが期待される。さらに、再度、乳房プロテーゼについていえば、下極(lower pole)の「筋肉伸展(muscle−extension)」カバーを設ける必要がなく、皮膚フラップの下に単純に配置されることができる。同様に、追加的な上極のカバー(upper pole cover)を設ける必要がない。これは、手術に要する時間、手術後の痛みおよび罹患率の大幅な低減ならびに回復期間の短縮につながるであろう。
また、本発明によれば、従来用いることができなかった部位においてもプロテーゼを用いることが可能になる。例えば、今日における乳癌治療がより多くの場合には部分的な(断片的な)乳腺切除、または、部分的な乳腺腫瘤摘出術からなるので、従来利用可能な医療用インプラントを用いて再建されることが実際にはできない(特に術後照射による被膜拘縮が原因)が、乳腺腫瘤摘出術による空洞内に単純に挿入される真皮材料20で覆われた小型のフレキシブルな医療用インプラント12を用いることで、(本発明が教示しているように)従来みたされていなかったニーズに対する新規な解決策を提供するとともに、成果を高め、罹患率を低減し、そして、ヘルスケアに要するコストを削減することができる。
以上のように、インターフェースを有する医療用インプラントという本発明の特定の実施形態について説明してきたところであるが、かかる引用・参照・言及は本発明を限定する趣旨として解釈されるべきことを意図するものではなく、本発明は、以下に記載された請求項に記載された事項を除いて発明の範囲を限定するものではない。

Claims (4)

  1. しなやかで変形可能なシリコーン・エラストマー製の外皮を有する乳房インプラントであって、前記外皮は、ゲルまたは液体充填物を収容している、該乳房インプラントと、
    生物工学的に処理されて無細胞性とされた真皮材料の連続した層であって、前記外皮の外部表面の少なくとも一部のみに対して、(i)接着され、(ii)密に係合され、かつ(iii)その輪郭に沿って延在している、該無細胞性の真皮材料の連続した層と、を備えた生体内埋め込みのための乳房インプラント組立体であって、
    前記乳房インプラント組立体は、前記生体への装着時に前記生体に圧入され、前記生体の組織への縫合が不要となるように構成されている、ことを特徴とする乳房インプラント組立体。
  2. 前記乳房インプラントが、可変容積の乳房組織拡張器であることを特徴とする請求項1に記載の乳房インプラント組立体。
  3. 被移植者に装着するための乳房インプラント組立体組み立てる方法において、
    (a)乳房インプラントを選択するステップであって、前記乳房インプラントは、しなやかで変形可能なシリコーン・エラストマー製の外皮を有し、前記外皮は、ゲルまたは液体充填物を収容している、該ステップと、
    (b)生物工学的に処理されて無細胞性とされた真皮材料の連続した層を、前記乳房インプラントに取り付けるステップであって、前記生物工学的に処理されて無細胞性とされた真皮材料の連続した層は、前記外皮の外部表面の少なくとも一部のみに対して、(i)接着され、(ii)密に係合され、かつ(iii)その輪郭に沿って延在するように取り付けられる、該ステップとを含み
    記ステップ(b)で形成された乳房インプラント組立体前記被移植者への装着時に前記被移植者に圧入され、前記被移植者の組織への縫合が不要となるように構成されていることを特徴とする方法。
  4. 前記乳房インプラントが、可変容積の乳房組織拡張器であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
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