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JP5339755B2 - Mems振動子、半導体パッケージ - Google Patents

Mems振動子、半導体パッケージ Download PDF

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Description

本発明は、MEMS構造を有するMEMS振動子、及びこれを備えた半導体パッケージに関する。
特許文献1には、MEMS振動子の周波数調整方法が記載されている。具体的には、周波数をずらした複数のMEMS振動子を作製し、その中から所望の周波数を持ったMEMS振動子を選択する方法である。
一方、特許文献2には、水晶振動子の周波数調整方法が記載されている。具体的には、電極材料を真空蒸着する方法やイオンエッチングにより電極材料を削り取る方法により、ppmオーダまで周波数を合わせこむ方法である。
特表2003−532320号公報 Design Wave Magazine,「第3章 水晶振動子の内部構造と製造方法」2007年2月号,pp.112〜116.
しかしながら、特許文献1に記載されているような従来のMEMS振動子の周波数調整方法では、ppmオーダまで目的の周波数に合わせこむには、かなりの数のMEMS振動子を形成して選択する必要があり、それに伴いMEMS振動子の設置面積が大きくなるという問題点があった。
一方、特許文献2に記載されているような水晶振動子の周波数調整方法をMEMS振動子に応用する場合、ウエハ状態で個々のMEMS振動子を調整することは難しく、MEMS振動子を各チップに組み立てた後で、ひとつずつ真空装置に入れて真空蒸着させる必要があり、コストが掛かるという問題点があった。
本発明は、上記事実を考慮して、容易に周波数を調整することができるMEMS振動子を提供することが課題である。
本発明の請求項1に係るMEMS振動子は、基板上に設けられた固定電極に対して対向して配置される振動素子と、前記振動素子と隣接して設けられる放電手段と、を備えて所定の周波数を提供するMEMS振動子であって、前記周波数の調整は、前記放電手段を正電極又は負電極の少なくともいずれか一方として放電を起こすことにより、前記振動素子の質量の調整することで行うことを特徴とする。
上記構成によれば、固定電極及び振動素子に所定の電圧を印加すると、固定電極及び振動素子の間に静電力が生じ、これにより、振動素子が振動する。
一方、振動素子に隣接して放電手段が設けられている。例えば、振動素子の周波数を所望の周波数に調整したい場合に、放電手段によって放電を生じさせる。放電を生じさせることで、振動素子を構成する材料を蒸発させる、又は放電により放電手段から蒸発した物質を振動素子に付着させることで、振動素子の質量を変える。
このように、放電手段によって放電を生じさせ、振動素子の質量を変えることで、MEMS振動子の周波数を容易に調整することができる。
本発明の請求項10に係る半導体パッケージは、凹部を備えた本体と、前記凹部内に形成され、基板と、前記基板上に設けられた固定電極と、前記基板上に前記固定電極に対向して配置された振動素子と、放電手段と、を備えて所定の周波数を提供するMEMS振動子と、前記本体と共に前記MEMS振動子を密閉する封止キャップと、を備えた半導体パッケージであって、前記周波数の調整は、前記放電手段を正電極又は負電極の少なくともいずれか一方として放電を起こすことにより、前記振動素子の質量の調整することで行うことを特徴とする。
本発明によれば、容易に周波数を調整することができるMEMS振動子を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るMEMS振動子の一例が採用された半導体パッケージについて図1〜図3に従って説明する。
(構成)
図3に示されるように、半導体パッケージ10の内部には、板状の封止キャップ12に覆われ外部と仕切られた発振室14が設けられている。
この発振室14は、ほぼ真空に保たれており、発振室14内には、MEMS構造を有するMEMS振動子16が配置されている。また、このMEMS振動子16は、ボンディングワイヤ18にて本体10Aと電気的に接続されている。
図1に示されるように、MEMS振動子16には、Siウエハ等から構成される半導体基板20が設けられ、この半導体基板20上に絶縁膜22を介して直方体状の固定電極24が配置されている。この固定電極24の下側には、絶縁膜22を介して配線層32が設けられており、固定電極24の下面から延びる複数個のコンタクト部25(図2参照)を介して、固定電極24と配線層32は電気的に接続されている。さらに、この固定電極24と空隙26を挟んで振動素子28が配置されている。
図1、図2に示されるように、振動素子28には、直方体状の振動可能なビーム部30が設けられている。さらに、ビーム部30は、ビーム部30の両端部に設けられ、前述した絶縁膜22から突出して設けられるビーム固定部33に支持されている。また、このビーム固定部33の下面から延びる複数個のコンタクト部34を介して、ビーム固定部33と配線層32は電気的に接続されている。
この構成により、固定電極24と振動素子28に配線層32を介して所定の電圧を印加することで、固定電極24と振動素子28のビーム部30の間に静電力が生じ、ビーム部30が振動するようになっている。
また、固定電極24に対してビーム部30を挟んで反対側には、放電可能な放電電極36が設けられている。この放電電極36には、絶縁膜22から突出する2本の脚部38が設けられ、この脚部38の下面から延びるコンタクト部40を介して、放電電極36と配線層32が電気的に接続されている。
さらに、放電電極36には、アーク放電が発生しやすいようにビーム部30へ向う先端先細りの突起部42が設けられている。先細りの先端部に電界を集中させて放電しやすくするためである。また、本実施形態では、ビーム部30と放電電極36の突起部42との距離は2μmとされている。
さらに、振動素子28と放電電極36が、同じ元素で構成されているか同じ元素を含む構成材料で形成されている。つまり、放電電極36の材料は振動素子28との密着性の良い材料が用いられている。本実施形態では一例として、放電電極36及び振動素子28の成形材料としてシリコン材料を用いている。
一方、図3に示されるように、封止キャップ12にて外部と遮断される発振室14は、前述したように、ほぼ真空とされており、さらに、不活性ガスが含まれている。
本実施形態では、振動素子28がシリコン材料から形成されているため、この不活性ガスの組成としては、例えば、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)のいずれか1種類、又はこれらのうち2種類以上のガスを含むものを使用することができる。
(作用・効果)
以上の構成により、MEMS振動子16の周波数を振動素子28の質量を増やすことで調整する場合は、振動素子28を正電極にし、放電電極36を負電極にして、アーク放電が起きるまで直流電圧を印加する。この際、必要であれば、アーク放電を開始するために瞬間的な高電圧を加えても良い。
振動素子28と放電電極36との間にアーク放電が起きると、発振室14内に含まれる不活性ガスがイオン化して正イオンになる。そこで、この正イオンが負電極とされた放電電極36に衝突し、放電電極36の材料をスパッタするか、又は放電電極36の材料を蒸発させる。そして、放電電極36から放出された物質の一部は振動素子28に付着する。
このように、放出された物質の一部を振動素子28に付着させることで、振動素子28の質量を増やし、MEMS振動子16の共振周波数を低減させることができる。
なお、使用する放電条件で共振周波数の変化が単位時間当たりどの程度かを予め確認しておくと共振周波数の調整量を放電時間で管理することができる。
一方、MEMS振動子16の周波数を振動素子28の質量を減らすことで調整する場合は、振動素子28を負電極にし、放電電極36を正電極にして、アーク放電が起きるまで直流電圧を印加する。この際、必要であれば、アーク放電を開始するために瞬間的な高電圧を加えても良い。
振動素子28と放電電極36との間にアーク放電が起きると、発振室14内に含まれる不活性ガスがイオン化して正イオンになる。このため、この正イオンが負電極とされた振動素子28に衝突し、振動素子28の材料をスパッタするか、又は振動素子28の材料を蒸発させることになる。
このように、振動素子28の構成材料の一部が放出される結果、振動素子28の質量が減り、共振周波数を高めることができる。
なお、使用する放電条件で共振周波数の変化が単位時間当たりどの程度かを予め確認しておくと共振周波数の調整量を放電時間で管理することができる。
以下、MEMS振動子16の周波数を調整する手順について説明する。
先ず、振動素子28の共振周波数が目的の周波数より高い場合について説明する。
ステップ1で、調整前の振動素子28の周波数を測定する。
ステップ2で、振動素子28を正電極にし、放電電極36を負電極にして、アーク放電を発生させる。
ステップ3で、目的の周波数との差を確認して、目的の周波数に合わせるため、アーク放電の時間を制御する。
ステップ4で、調整後の振動素子28の周波数を測定する。
発振周波数が必要な精度になるまでステップ2以降を繰り返す。
次に、振動素子28の共振周波数が目的の周波数より低い場合について説明する。
ステップ11で、調整前の振動素子28の周波数を測定する。
ステップ12で、振動素子28を負電極にし、放電電極36を正電極にして、アーク放電を発生させる。
ステップ13で、目的の周波数との差を確認して、目的の周波数に合わせるため、アーク放電の時間を制御する。
ステップ14で、調整後の振動素子28の周波数を測定する。
発振周波数が必要な精度になるまでステップ12以降を繰り返す。
このように、MEMS振動子16を組み立てた後に、振動素子28の共振周波数の調整を、周波数の測定と、アーク放電を生じさせるための電圧印加とで行うことができる。つまり、MEMS振動子16の周波数を容易に調整することができる。
また、異なる周波数の複数のMEMS振動子から目的の周波数のMEMS振動子を選択することが無くなり省面積化することができる。
また、水晶振動子の共振周波数の調整のように特殊な真空装置を使って調整する必要がないため、手間を省くことができる。
また、振動素子28の共振周波数が所望の周波数よりも高くても低くても調整することができる。
また、放電電極36及び振動素子28の成形材料をシリコン材料として、放電電極36及び振動素子28を同一の材料とすることで、放電電極36から蒸発した物質を容易に振動素子28へ付着させることができる。
なお、本発明は、振動素子28と放電電極36の間で生じたアーク放電を利用した共振周波数調整方法だが、振動素子と放電電極の間が充分に離れている場合、その間にプラズマを発生させて、プラズマでガスをイオン化して利用することもできる。
また、本実施例では、MEMS振動子16をカバー構造として、パッケージに実装する際の蓋を使う場合について説明してきたが、真空で封止する方法なら他の方法でも同様に本発明を適用できることができる。例えば、加工したSiウエハで真空封止する方法や、ウエハプロセスで真空封止を行う方法などにも適用可能である。
次に本発明の第2実施形態に係るMEMS振動子48の一例について図4、図5に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4、図5に示されるように、この実施形態では第1実施形態と違い、固定電極24に対してビーム部30を挟んで反対側には、一対の放電可能な放電電極対50が設けられている。
放電電極対50は、互いに向かい合う放電電極52と放電電極54を備えており、放電電極52、54には、アーク放電が発生しやすいように互いに向き合う先細りの突起部52A、54Aが設けられている。先細りの先端部に電界を集中させて放電しやすくするためである。さらに、放電電極52、54は、コンタクト部53、55を介して配線層32に接続されている。また、本実施例では、放電電極52と放電電極54との電極間距離を2μmとし、振動素子28と放電電極対50との距離を1μmとしている。
以上の構成により、振動素子28の質量を増やすことで、MEMS振動子48の共振周波数を調整することができる。
具体的には、一方の放電電極である放電電極52を正電極とし、他方の放電電極である放電電極54を負電極として、アーク放電が起きるまで直流電圧を印加する。この際、必要であれば、アーク放電を開始するために瞬間的な高電圧を加えても良い。
アーク放電が起きると、発振室14内に含まれる不活性ガスがイオン化して正イオンになる。そこで、この正イオンが負電極の放電電極54に衝突し、放電電極54の材料をスパッタするか、又は放電電極54の材料を蒸発させる。そして、この放電電極54から放出された物質の一部が振動素子28に付着する。これにより、振動素子28の質量を増加させ、共振周波数を低減させることができる。
なお、使用する放電条件で共振周波数の変化が単位時間当たりどの程度かを予め確認しておくと共振周波数の調整量を放電時間で管理することができる。
以下、MEMS振動子48の周波数を調整する手順について説明する。
先ず、調整前のMEMS振動子の共振周波数を目標値に比べて高めになるようにMEMS振動子を製造する。
ステップ21で、調整前のMEMS振動子48の周波数を測定する。
ステップ22で、放電電極54を負電極にし、放電電極54を正電極にして、アーク放電を発生させる。
ステップ23で、目的の周波数との差を確認して、目的の周波数に合わせるため、アーク放電の時間を制御する。
ステップ24で、調整後のMEMS振動子48の周波数を測定する。
発振周波数が必要な精度になるまでステップ22以降を繰り返す。
このように、放電電極52と放電電極54との間で放電させるため、振動素子28に放電用電圧を印加する必要がなくなり、振動素子28が受ける放電のダメージを減らすことができる。
さらに、放電電極52と放電電極54との放電距離を狭く設定することができるので、低電圧でアーク放電を発生させることができる。
なお、本発明は、一対の放電電極間のアーク放電を利用した共振周波数調整方法だが、放電電極間が充分に離れている場合、その間にプラズマを発生させて、プラズマでガスをイオン化して利用することもできる。
次に本発明の第3実施形態に係るMEMS振動子60の一例について図6、図7に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図6、図7に示されるように、この実施形態では第1実施形態と違い、固定電極24に対してビーム部30を挟んで反対側には、放電電極は設けられておらず、これに代えて、ビーム部30に対向するように放電電極62が、封止キャップ12に設けられている。
詳細には、封止キャップ12は、導電性の材料で形成されており、封止キャップ12の内面に放電電極62が固定されている。放電電極62には、アーク放電が発生しやすいようにビーム部30へ向う先端先細りの突起部62Aが設けられている。先細りの先端部に電界が集中させて放電しやすくするためである。また、本実施形態では、ビーム部30と放電電極62の突起部62Aとの距離は10μmとされている。
なお、放電電極62を陽極として使用する場合、必ずしも電界を集中させる構造(細い先端を有する構造)は必要なく、平坦な形状であってもよい。
この構成により、MEMS振動子60の共振周波数が目標周波数よりも高い場合でも、低い場合でも目標周波数に調整することができる。
また、導電性の封止キャップ12に放電電極62を接続させるため、図7に示すように、調整時にアーク放電用の外部電源に容易に接続することができる。
次に本発明の第4実施形態に係るMEMS振動子70の一例について図8に従って説明する。
なお、第3実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、この実施形態では第3実施形態と違い、封止キャップ12から振動素子28へ向けて複数個の棒状の放電電極72が設けられている。
このように、複数個の放電電極72を設けることで、放電電極72と振動素子28の位置合せに高度な精度を要求することがなくなる。
次に本発明の第5実施形態に係るMEMS振動子80の一例について図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、この実施形態では第1実施形態と違い、固定電極24に対してビーム部30を挟んで反対側には、突起部を有さない直方体状の放電電極82が設けられている。
さらに、導電性の封止キャップ12には、放電電極82と対向するように、放電電極84が設けられている。放電電極84には、アーク放電が発生しやすいように放電電極82へ向う先端先細りの突起部84Aが設けられている。先細りの先端部に電界が集中させて放電しやすくするためである。また、本実施形態では、放電電極82と放電電極84の突起部84Aとの距離は10μmとされている。なお、放電電極84を陽極で使用する場合、必ずしも電界を集中させる構造(細い先端を有する構造)は必要なく、平坦な形状であってもよい。
さらに、放電電極82と放電電極84は、振動素子28と同じ元素で構成されているか同じ元素を含む構成材料で形成されている。つまり、放電電極82及び放電電極84の材料は、振動素子28と密着性が良い材料を用いる必要がある。
本実施例では、放電電極82、放電電極84及び振動素子28の成形材料は、シリコンとされている。
以上の構成により、振動素子28の質量を増やすことで、MEMS振動子80の共振周波数を調整することができる。
具体的には、放電電極84を正電極にし、放電電極82を負電極にして、アーク放電が起きるまで直流電圧を加えていく。この際、必要であれば、アーク放電を開始するために瞬間的な高電圧を加えても良い。
アーク放電が起きると、発振室14内に含まれる不活性ガスがイオン化して正イオンになる。このため、この正イオンが負電極の放電電極82に衝突し、放電電極82の材料をスパッタするか、又は放電電極82の材料を蒸発させることになる。そして、この放電電極82から放出された物質の一部が振動素子28に付着する。これにより、振動素子28の質量を増加させ、共振周波数を低減させることができる。
なお、使用する放電条件で共振周波数の変化が単位時間当たりどの程度かを予め確認しておくと共振周波数の調整量を放電時間で管理することができる。
以下、MEMS振動子80の周波数を調整する手順について説明する。
先ず、調整前のMEMS振動子の共振周波数を目標値に比べて高めになるようにMEMS振動子を製造する。
ステップ31で、調整前のMEMS振動子80の周波数を測定する。
ステップ32で、放電電極82を負電極にし、放電電極84を正電極にして、アーク放電を発生させる。
ステップ33で、目的の周波数との差を確認して、目的の周波数に合わせるため、アーク放電の時間を制御する。
ステップ34で、調整後のMEMS振動子80の周波数を測定する。
発振周波数が必要な精度になるまでステップ32以降を繰り返す。
このように、放電電極82と放電電極84との間で放電させるため、振動素子28に放電用電圧を印加する必要がなくなり、振動素子28が受ける放電のダメージを減らすことができる。
さらに、放電電極82と放電電極84との放電距離を狭く設定することができるので、低電圧でアーク放電を発生させることができる。
次に本発明の第6実施形態に係るMEMS振動子90の一例について図10に従って説明する。
なお、第5実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示されるように、この実施形態では第5実施形態と違い、放電電極92と放電電極94は、複数個の棒状とされている。
このように、複数個の放電電極92及び放電電極94を設けることで、放電電極92と放電電極94の位置合せに高度な精度を要求することがなくなる。
本発明の第1実施形態に係るMEMS振動子を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るMEMS振動子を示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係るMEMS振動子を備えた半導体パッケージを示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係るMEMS振動子を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るMEMS振動子を示した平面図である。 本発明の第3実施形態に係るMEMS振動子を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るMEMS振動子を備えた半導体パッケージを示した断面図である。 本発明の第4実施形態に係るMEMS振動子を示した斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るMEMS振動子を示した斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るMEMS振動子を示した斜視図である。
符号の説明
10 半導体パッケージ
14 発振室
16 MEMS振動子
20 半導体基板(基板)
24 固定電極
28 振動素子
36 放電電極(放電手段)
48 MEMS振動子
50 放電電極対(放電手段)
52 放電電極
54 放電電極
60 MEMS振動子
62 放電電極
70 MEMS振動子
72 放電電極
80 MEMS振動子
82 放電電極
84 放電電極
90 MEMS振動子
92 放電電極
94 放電電極

Claims (20)

  1. 基板上に設けられた固定電極に対して対向して配置される振動素子と、
    前記振動素子と隣接して設けられる放電手段と、
    を備えて所定の周波数を提供するMEMS振動子であって、
    前記周波数の調整は、前記放電手段を正電極又は負電極の少なくともいずれか一方として放電を起こすことにより、前記振動素子の質量の調整をすることで行うことを特徴とするMEMS振動子。
  2. 前記振動素子の質量の調整は、前記振動素子を正電極にし、且つ前記放電手段を負電極にして行うことを特徴とする請求項1に記載のMEMS振動子。
  3. 前記振動素子の質量の調整は、前記放電手段から放出された物質の一部を前記振動素子に付着させることで行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のMEMS振動子。
  4. 前記振動素子の質量の調整を、前記振動素子を負電極にし、且つ前記放電手段を正電極にして行うことを特徴とする請求項1に記載のMEMS振動子。
  5. 前記振動素子及び前記放電手段は密閉された発振室の内部に配置され、前記発振室の内部には不活性ガスが含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のMEMS振動子。
  6. 前記不活性ガスは、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンのいずれか1種類、又はこれらのうち2種類以上の不活性ガスであることを特徴とする請求項5に記載のMEMS振動子。
  7. 前記放電手段は、前記振動素子に向かって突出した突起部を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のMEMS振動子。
  8. 前記放電手段は、互いに対向し、且つ一方が正電極になり、他方が負電極になる一対の放電手段となっていることを特徴とする請求項1に記載のMEMS振動子。
  9. 一対の前記放電手段の互いに対向する面の各々には、互いに対向する突起部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のMEMS振動子。
  10. 凹部を備えた本体と、
    前記凹部内に形成され、基板と、前記基板上に設けられた固定電極と、前記基板上に前記固定電極に対向して配置された振動素子と、放電手段と、を備えて所定の周波数を提供するMEMS振動子と、
    前記本体と共に前記MEMS振動子を密閉する封止キャップと、
    を備えた半導体パッケージであって、
    前記周波数の調整は、前記放電手段を正電極又は負電極の少なくともいずれか一方として放電を起こすことにより、前記振動素子の質量の調整することで行うことを特徴とする半導体パッケージ。
  11. 前記振動素子の質量の調整は、前記振動素子を正電極にし、且つ前記放電手段を負電極にして行うことを特徴とする請求項10に記載の半導体パッケージ。
  12. 前記振動素子の質量の調整は、前記放電手段から放出された物質の一部を前記振動素子に付着させることで行うことを特徴とする請求項10又は11に記載の半導体パッケージ。
  13. 前記振動素子の質量の調整を、前記振動素子を負電極にし、且つ前記放電手段を正電極にして行うことを特徴とする請求項10に記載の半導体パッケージ。
  14. 前記振動素子及び前記放電手段は密閉された発振室の内部に配置され、前記発振室の内部には不活性ガスが含まれることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
  15. 前記不活性ガスは、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンのいずれか1種類、又はこれらのうち2種類以上の不活性ガスであることを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
  16. 前記放電手段は、前記振動素子に向かって突出した突起部を備えていることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
  17. 前記放電手段は、互いに対向し、且つ一方が正電極になり、他方が負電極になる一対の放電手段となっていることを特徴とする請求項10に記載の半導体パッケージ。
  18. 一対の前記放電手段の互いに対向する面の各々には、互いに対向する突起部が設けられていることを特徴とする請求項17に記載の半導体パッケージ。
  19. 前記放電手段は、前記封止キャップに接続されていることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の半導体パッケージ。
  20. 前記放電手段は複数形成されていることを特徴とする請求項19に記載の半導体パッケージ。
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