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JP5331587B2 - 二酸化炭素回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、二酸化炭素回収システムに関するものである。
多量の化石燃料を使用する火力発電所等において、化石燃料を燃焼して生成された燃焼排ガスをアミン系吸収液と接触させ、燃焼排ガスから二酸化炭素を分離して回収し、この回収された二酸化炭素を大気中へ放出することなく貯蔵する方法が研究されている。
具体的には、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素をアミン系吸収液に吸収させる吸収塔と、二酸化炭素を吸収した吸収液(リッチ液)が吸収塔から供給され、リッチ液を加熱し、リッチ液から二酸化炭素ガスを放出させるとともに、吸収液を再生する再生塔と、を備えた二酸化炭素回収システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
上記のような二酸化炭素回収システムでは、吸収液は、吸収塔において燃焼排ガス中の二酸化炭素を吸収する際に、燃焼排ガス中の水分も取り込む。そのため、時間の経過に伴い吸収液の水分比率が増加し、吸収液の二酸化炭素吸収性能が低下するという問題があった。
特開2005−254212号公報
本発明は、吸収液の二酸化炭素吸収性能の低下を防止することができる二酸化炭素回収システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様による二酸化炭素回収システムは、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、前記再生塔から排出された排出ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、前記吸収液の水分比率及び組成分析値の少なくともいずれか一方に基づいて前記排出量を求め、前記調整弁を制御する制御信号を出力する制御部と、を備えるものである。
本発明の一態様による二酸化炭素回収システムは、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させるとともに、二酸化炭素が除去された燃焼排ガスを排出する吸収塔と、前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、前記吸収塔から排出された燃焼排ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、前記吸収液の水分比率及び組成分析値の少なくともいずれか一方に基づいて前記排出量を求め、前記調整弁を制御する制御信号を出力する制御部と、を備えるものである。
本発明の一態様による二酸化炭素回収システムは、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、前記再生塔から排出された排出ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、前記吸収塔に供給される前記燃焼排ガスの温度、流量、及び湿度を計測する第1のセンサと、前記吸収塔から排出される燃焼排ガスの温度、流量、及び湿度を計測する第2のセンサと、前記凝縮器から排出されるガスの温度、流量、及び湿度を計測する第3のセンサと、前記第1、第2、及び第3のセンサの計測結果に基づいて前記排出量を算出し、前記調整弁を制御する制御信号を出力する演算制御部と、を備えるものである。
本発明の一態様による二酸化炭素回収システムは、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、前記再生塔から排出された排出ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、前記吸収液の温度を計測する第1のセンサと、前記吸収液の密度、粘度、表面張力、熱伝導度、及び比熱の少なくともいずれか1つの物性値を計測する第2のセンサと、所定濃度の吸収液における温度と前記物性値との対応関係と、前記第1及び第2のセンサの計測結果とに基づいて前記排出量を算出し、前記調整弁を制御する制御信号を出力する演算制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、吸収液の二酸化炭素吸収性能の低下を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る二酸化炭素回収システムの概略構成図である。 変形例による二酸化炭素回収システムの概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る二酸化炭素回収システムの概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る二酸化炭素回収システムの概略構成図である。 吸収液の温度と密度との関係の一例を示すグラフである。 吸収液の温度と粘度との関係の一例を示すグラフである。 吸収液の温度と表面張力との関係の一例を示すグラフである。 吸収液の温度と熱伝導度との関係の一例を示すグラフである。 吸収液の温度と比熱との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る二酸化炭素回収システムの概略構成を示す。ここで二酸化炭素回収システムは、二酸化炭素を吸収可能な吸収液を用いて、化石燃料の燃焼により生成された燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を回収するものである。
図1に示すように二酸化炭素回収システム1は、燃焼排ガス2aに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔3と、吸収塔3から二酸化炭素を吸収した吸収液(以下、リッチ液4aと記す)が供給され、このリッチ液4aを加熱し、吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを放出させて、二酸化炭素ガスと蒸気とを含む排出ガス2cを排出するとともに吸収液を再生する再生塔5とを備える。例えば、火力発電所などの発電設備において生成された燃焼排ガス2aが吸収塔3の下部に供給され、吸収塔3の頂部から二酸化炭素が取り除かれた燃焼排ガス2bが排出されるようになっている。
吸収塔3は、吸収液が二酸化炭素を吸収することにより生成されたリッチ液4aを貯留する吸収塔タンク3aを有する。同様に、再生塔5は、リッチ液4aが二酸化炭素ガスを放出することにより再生された吸収液(以下、リーン液4bと記す)を貯留する再生塔タンク5aを有する。
ここで、二酸化炭素を吸収可能な吸収液には、例えばアミン化合物を水に溶かしたアミン化合物水溶液が使用される。アミン化合物水溶液の濃度(水分比率)は二酸化炭素の分離回収に好適な値に設定されている。
図1に示すように、再生塔5にはリボイラー6が設けられている。リボイラー6は、発電設備から供給されるプラント蒸気等を熱源として、再生塔タンク5aに貯留されていたリーン液4bの一部を加熱してその温度を上昇させて蒸気を生成し、再生塔5に供給する。なお、リボイラー6においてリーン液4bを加熱する際、リーン液4bから微量の二酸化炭素ガスが放出され、蒸気とともに再生塔5に供給される。そして、この蒸気により、再生塔5においてリッチ液4aが加熱されて二酸化炭素ガスが放出される。
再生塔5から排出された二酸化炭素ガスと蒸気とを含む排出ガス2cを凝縮(冷却)して、二酸化炭素ガスと生成された凝縮液(凝縮水)とを分離する凝縮器17が再生塔5に連結されている。凝縮器17から排出された二酸化炭素ガス2dは、貯蔵設備(図示せず)で貯蔵される。
再生塔5と凝縮器17との間に、再生塔5から排出された排出ガス2cを凝縮器17に供給するガス冷却ライン15が連結され、このガス冷却ライン15に、冷却水(冷却媒体)を用いて排出ガス2cを冷却するガス冷却器16が設けられている。また、凝縮器17と再生塔5との間に、凝縮器17からの凝縮液を再生塔5の上部に供給する凝縮液ライン18が連結され、この凝縮液ライン18に、凝縮器17からの凝縮液を再生塔5に送り込む凝縮液ポンプ19が設けられている。
また、凝縮液ライン18には凝縮液を外部へ排出することができる調整弁20が設けられている。
吸収塔3と再生塔5との間に、再生塔5から吸収塔3に供給されるリーン液4bを熱源として、吸収塔3から再生塔5に供給されるリッチ液4aを加熱する再生熱交換器7が設けられ、リーン液4bの熱を回収するように構成されている。ここで、上述したように、再生塔5においてリッチ液4aから二酸化炭素ガスを放出させる際、リッチ液4aはリボイラー6からの高温の蒸気を熱源として加熱される。従って、再生熱交換器7に供給されるリーン液4bの温度は比較的高く、このリーン液4bが熱源として用いられている。
吸収塔3と再生熱交換器7との間に、吸収塔タンク3aの底部から再生熱交換器7にリッチ液4aを供給する第1リッチ液ライン8が連結されている。この第1リッチ液ライン8に、吸収塔3からのリッチ液4aを再生熱交換器7に送り込むリッチ液ポンプ9が設けられている。
再生熱交換器7と再生塔5との間に、再生熱交換器7から再生塔5の上部にリッチ液4aを供給する第2リッチ液ライン10が連結されている。第2リッチ液ライン10にはリッチ液の圧力を高める弁13が設けられている。弁13を用いてリッチ液の圧力を高めることで、再生熱交換器7においてリッチ液から二酸化炭素が分離して二相流化により熱交換率が低下することが抑制される。
再生塔5と再生熱交換器7との間に、再生塔タンク5aの底部から再生熱交換器7にリーン液4bを供給する第1リーン液ライン11が連結されている。
再生熱交換器7からのリーン液4bは、リーン液ポンプ12により吸収液冷却器14へ送り込まれる。吸収液冷却器14は、冷却水(冷却媒体)を冷却源とし、リーン液4bを冷却する。吸収液冷却器14により冷却されたリーン液4cが吸収塔3の上部に供給される。
吸収塔3の上部に供給されたリーン液4cは、吸収塔3内において上部から吸収塔タンク3aに向けて下降する。一方、吸収塔3に供給された燃焼排ガス2aは、吸収塔3内において下部から頂部に向けて上昇する。そのため、二酸化炭素を含む燃焼排ガス2aとリーン液が向流接触(直接接触)し、燃焼排ガス2aから二酸化炭素が取り除かれてリーン液に吸収され、リッチ液4aが生成される。二酸化炭素が取り除かれた燃焼排ガス2bは、吸収塔3の頂部から排出されるとともに、リッチ液4aは吸収塔3の吸収塔タンク3aに貯留される。
通常、燃焼排ガス2aは吸収塔3での二酸化炭素吸収に最適な温度まで温度を下げて供給され、そのガスはほぼ飽和湿度の状態となっている。また、吸収液の飛散防止のため、デミスター、冷却により、吸収塔3からの出口ガス中の液は吸収塔3内に戻されている。吸収塔3の頂部から水の蒸気圧相当分は排出されるものの、大部分の蒸気(水)は吸収塔3内に戻される。従って、燃焼排ガス2a中の大部分の水は吸収液に取り込まれることになり、吸収液の水分比率が増加する。
本実施形態では、調整弁20により凝縮液(水)を排出することで、吸収液の水分比率を一定に保つ。凝縮液の排出量は吸収液の水分比率(又は組成分析値)に基づいて算出することができる。例えば、リーン液4cの水分比率をガスクロマトグラフィ等により計測し、運転開始時の吸収液の水分比率との差分から、凝縮液の排出量を求めることができる。例えば、時間ΔT経過した時の水分比率を計測することで、時間ΔTでの吸収液の水分増加量ΔWが分かることから、単位時間当たりの凝縮液排出量Vは次式で求められる。
V=ΔW/ΔT
調整弁20は、単位時間当たりの排出量がVとなるように調整される。この式の計算及び調整弁20の制御は、図示しない演算制御部が行ってもよい。
このように、再生塔5頂部の凝縮器17から調整弁20にて凝縮液を外部へ排出することで、吸収液の水分比率が一定に保たれるため、吸収液の二酸化炭素吸収性能が低下することを防止できる。
本実施形態では、再生塔5頂部の凝縮器17の凝縮液を外部へ排出していたが、図2に示すように、吸収塔3の頂部に設けられた凝縮器22の凝縮液を外部へ排出するようにしてもよい。吸収塔3と凝縮器22との間に、吸収塔3の頂部から排出された燃焼排ガス2bを凝縮器22に供給するライン23が連結され、このライン23に冷却水等の冷却媒体を用いて燃焼排ガス2bを冷却するガス冷却器24が設けられている。また、凝縮器22と吸収塔3との間に、凝縮器22からの凝縮液を吸収塔3の上部に供給する凝縮液ライン25が連結され、この凝縮液ライン25に、凝縮器22からの凝縮液を吸収塔3に送り込む凝縮液ポンプ26が設けられている。調整弁20はこの凝縮液ライン25に設けられ、凝縮液を外部へ排出可能としている。このような構成によっても、吸収液の水分比率を一定に保ち、吸収液の二酸化炭素吸収性能が低下することを防止できる。
(第2の実施形態)図3に本発明の第2の実施形態に係る二酸化炭素回収システムの概略構成を示す。本実施形態では、演算制御部30、温度センサ31〜33、流量センサ34〜36、及び湿度センサ37〜39がさらに設けられている点以外は、図1に示す第1の実施形態と同様となっている。図3において、図1に示す第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
温度センサ31、流量センサ34、湿度センサ37はそれぞれ燃焼排ガス2aの温度、流量、湿度を計測し、計測結果を演算制御部30へ通知する。
温度センサ32、流量センサ35、湿度センサ38はそれぞれ吸収塔3の頂部から排出される燃焼排ガス2bの温度、流量、湿度を計測し、計測結果を演算制御部30へ通知する。
温度センサ33、流量センサ36、湿度センサ39はそれぞれ凝縮器17から排出される二酸化炭素ガス2dの温度、流量、湿度を計測し、計測結果を演算制御部30へ通知する。
演算制御部30は、温度センサ31〜33、流量センサ34〜36、及び湿度センサ37〜39から通知された計測結果を用いて、外部へ排出すべき凝縮液の液量を算出し、調整弁20へ制御信号を出力する。
外部へ排出すべき凝縮液の液量は、燃焼排ガス中の水が吸収液に取り込まれる量と等しい。演算制御部30は、下記の式を用いて、単位時間当たりに燃焼排ガス中の水が吸収液に取り込まれる量Wcを求める。吸収塔3入口における燃焼排ガス2aの流量をQi、湿度をCi、吸収塔3出口におけるガス2bの流量をQo、湿度をCo、凝縮器17出口におけるガス2dの流量をQs、湿度をCsとしている。なお、燃焼排ガス2a、2b、二酸化炭素ガス2dはそれぞれ温度が異なるため、流量Qi、Qo、Qsは温度センサ31〜33の計測結果に基づいて温度補正したものとなっている。
Wc=QiCi−QoCo−QsCs
演算制御部30は、単位時間当たりの凝縮液排出量がWcとなるように、調整弁20へ制御信号を出力する。
これにより、吸収液の水分比率が一定に保たれ、吸収液の二酸化炭素吸収性能が低下することを防止できる。
所定時間毎にガスクロマトグラフィ等により吸収液の水分比率を計測し、運転開始当初の水分比率との比較結果を凝縮液排出量に反映させることで、吸収液の水分比率をさらに精度良く制御することができる。
本実施形態では図1に示す二酸化炭素回収システムを用いた例について説明したが、図2に示す二酸化炭素回収システムにも適用することができる。
(第3の実施形態)図4に本発明の第3の実施形態に係る二酸化炭素回収システムの概略構成を示す。本実施形態では、演算制御部40、温度センサ41、及び物性値センサ42がさらに設けられている点以外は、図1に示す第1の実施形態と同様となっている。図4において、図1に示す第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
温度センサ41は、リーン液4cの温度を測定し、測定結果を演算制御部40に通知する。
物性値センサ42は、リーン液4cの物性値を測定し、測定結果を演算制御部40に通知する。ここで、物性値センサ42が測定する物性値は、密度、粘度、表面張力、熱伝導度、比熱のいずれかである。
演算制御部40は、吸収液(アミン化合物水溶液)の濃度別の温度と物性値との対応関係を記憶する記憶部(図示せず)を有しており、当該対応関係を参照して、温度センサ41及び物性値センサ42から通知された計測結果から凝縮液排出量を制御する制御信号を生成し、調整弁20へ出力する。
図5にアミン化合物水溶液の濃度別の温度と密度との対応関係の一例を示す。例えば、吸収液の(運転開始当初の)アミン濃度設定値が50wt%であり、センサ41及び42の計測結果が点Aであった場合、矢印で示す50wt%に近付くように凝縮液排出量を制御する。アミンの密度が水の密度より大きい場合には、凝縮液排出量を減らすように制御する。逆に、アミンの密度が水の密度より小さい場合には、凝縮液排出量を増やすように制御する。
図6はアミン化合物水溶液の濃度別の温度と粘度との対応関係の一例を示す。また、図7はアミン化合物水溶液の濃度別の温度と表面張力との対応関係の一例を示す。また、図8はアミン化合物水溶液の濃度別の温度と熱伝導度との対応関係の一例を示す。また、図9はアミン化合物水溶液の濃度別の温度と比熱との対応関係の一例を示す。
このような各アミン濃度における温度と物性値との関係を事前に把握しておき、センサ41及び42の計測結果が設定値(理想値)に近付くように凝縮液排出量を制御することにより、吸収液の水分比率を維持できる。
このように、本実施形態に係る二酸化炭素回収システムにより、吸収液の水分比率を一定に保ち、吸収液の二酸化炭素吸収性能が低下することを防止でき、運転の安定度が向上する。
なお、センサ41及び42は、吸収液中に二酸化炭素がほとんど含まれない再生塔5から吸収塔3への吸収液供給ライン中で計測を行うことが好ましい。
本実施形態では、物性値として、密度、粘度、表面張力、熱伝導度、比熱のいずれか1つを計測する例について説明したが、2つ以上の物性値を計測して、排出量の制御に用いるようにしてもよい。
本実施形態では図1に示す二酸化炭素回収システムを用いた例について説明したが、図2に示す二酸化炭素回収システムにも適用することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 二酸化炭素回収システム
3 吸収塔
5 再生塔
6 リボイラー
7 再生熱交換器
14 ガス冷却器
17 凝縮器(気液分離器)
20 調整弁

Claims (5)

  1. 燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、
    前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、
    前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、
    前記再生塔から排出された排出ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、
    外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、
    前記吸収液の水分比率及び組成分析値の少なくともいずれか一方に基づいて前記排出量を求め、前記調整弁を制御する制御信号を出力する制御部と、
    を備える二酸化炭素回収システム。
  2. 燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させるとともに、二酸化炭素が除去された燃焼排ガスを排出する吸収塔と、
    前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、
    前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、
    前記吸収塔から排出された燃焼排ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、
    外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、
    前記吸収液の水分比率及び組成分析値の少なくともいずれか一方に基づいて前記排出量を求め、前記調整弁を制御する制御信号を出力する制御部と、
    を備える二酸化炭素回収システム。
  3. 前記吸収液の水分比率は、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液の水分比率であることを特徴とする請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収システム。
  4. 燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、
    前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、
    前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、
    前記再生塔から排出された排出ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、
    外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、
    前記吸収塔に供給される前記燃焼排ガスの温度、流量、及び湿度を計測する第1のセンサと、
    前記吸収塔から排出される燃焼排ガスの温度、流量、及び湿度を計測する第2のセンサと、
    前記凝縮器から排出されるガスの温度、流量、及び湿度を計測する第3のセンサと、
    前記第1、第2、及び第3のセンサの計測結果に基づいて前記排出量を算出し、前記調整弁を制御する制御信号を出力する演算制御部と、
    を備える二酸化炭素回収システム。
  5. 燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、
    前記吸収塔から二酸化炭素を吸収した吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを排出し、当該吸収液を再生する再生塔と、
    前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から前記吸収塔に供給される再生された吸収液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔に供給される二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱する再生熱交換器と、
    前記再生塔から排出された排出ガスを凝縮し、生成された凝縮液を分離する凝縮器と、
    外部への前記凝縮液の排出量を調整する調整弁と、
    前記吸収液の温度を計測する第1のセンサと、
    前記吸収液の密度、粘度、表面張力、熱伝導度、及び比熱の少なくともいずれか1つの物性値を計測する第2のセンサと、
    所定濃度の吸収液における温度と前記物性値との対応関係と、前記第1及び第2のセンサの計測結果とに基づいて前記排出量を算出し、前記調整弁を制御する制御信号を出力する演算制御部と、
    を備える二酸化炭素回収システム。
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