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JP5330325B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール Download PDF

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Description

本発明は、リール本体に設けた巻き取り駆動機構に連結されるハンドルの回転操作で駆動する駆動部の支持構造に特徴を有する魚釣用リールに関する。
通常、魚釣用リールは、ハンドルを回転操作することで、動力伝達機構を介して釣糸をスプールに巻回するよう構成されている。動力伝達機構には、ハンドルの回転操作に伴って回転駆動される駆動軸が設けられており、一般的に駆動軸は、リール本体に設けたボールベアリング(軸受け)を介して回転自在に支持されている。
ところで、魚釣用リールを実際の釣場で使用する際には、リール本体に海水、砂、異物等が付着し易いという特有の問題があり、これらは、リール本体外部の隙間を介して内部に侵入し、前記駆動軸を支持するボールベアリングに付着・侵入してしまう。そして、ボールベアリングに海水、砂、異物等が付着したり侵入すると、ボールベアリングが腐食したり、回転性能が低下してしまう。
このような問題の対策として、ボールベアリングに近接する駆動軸の外周に、弾性材からなるシール部材を接触させてボールベアリングの防水、防塵を図ることが一般的に行われているが、弾性材からなるシール部材の接触圧の影響で駆動軸の回転性能を低下させてしまう問題が指摘されている。
そこで、駆動軸の回転性能を低下させることなく、ボールベアリングの防水・防塵を図る構成として、例えば、特許文献1には、磁気回路を構成する磁気保持リングとスプール軸(駆動軸)との間に磁性流体を保持してシールしたもの(磁気シール機構)が開示されている。
特開2003−319742号
しかし、上記した公知文献に開示されている磁気シール機構は、漏洩磁束についての対策がなされておらず、実際には、隣接している(磁性体で構成されている)軸受け(玉軸受け、或いは、一方向クラッチなど)に磁束が漏洩し、磁性部品を吸い寄せてしまい、回転性能低下などの原因となる場合がある。また、磁気回路が不要な部分に形成されることで、シール部分の磁力が相対的に弱まり、磁性流体が流出したり、他の磁性体に引き寄せられてしまう場合がある。例えば、磁性流体が、玉軸受けの内輪とコロの間や、一方向クラッチの外輪とコロの間などに吸着されてしまうと、回転性能等の機能に支障が生じてしまう。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、漏洩磁束を低減して軸受けの性能低下を防止するとともに、良好なシール効果が維持される磁気シール機構を備えた魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする構成であり、前記リール本体は、前記ハンドルの回転操作に伴って駆動される磁性を有する駆動部と、前記駆動部に配設される軸受けと、前記軸受けをシールするように配設される磁気シール機構と、を備えており、前記磁気シール機構は、前記駆動部に対して所定間隔をおいて配置される磁石と、前記磁石を挟持して保持する一対の極板と、前記磁石、前記極板、及び前記駆動部によって形成される磁気回路に保持される磁性流体と、を備えており、前記一対の極板の間隔は、前記磁石に対して、シール側とその反対側で異なっており、少なくとも前記反対側の一部において、シール側の間隔より狭い部分を有することを特徴とする。
上記した魚釣用リールの構成によれば、磁気シール機構を構成する磁石を挟持する一対の極板は、その間隔が、磁石に対してシール側とその反対側で異なっており、少なくとも反対側の一部において、シール側の間隔より狭い部分を有していることから、磁石、一対の極板、及び駆動部によって形成される磁気回路は、極板の間隔が狭くなっている部分で磁気誘導されることとなる。これにより、軸受け側へ漏洩する磁束を減少させることが可能となり、軸受けの構成部品が吸引されることがなくなって、軸受け性能が低下することが抑制される。また、漏洩する磁束が少なくなることで、磁気回路内の磁束が低下することがなくなり、磁性流体を安定して保持することが可能となる。
なお、上記した構成において、駆動部は、ハンドルを回転操作した際に駆動される部材であって、磁性を有する部材であれば良い。例えば、回転する駆動軸、軸方向に摺動する駆動軸、軸受けを構成している部材の一部、或いは、前記したような駆動軸と共に一体回転したり、一体摺動する部材(駆動軸や摺動軸に内嵌、或いは外嵌されるカラー等)が含まれる。この場合、カラー等が磁性を有する素材で構成されていれば良く、カラー等が装着される部分については、非磁性の材料で構成されていても良い。すなわち、駆動部は、非磁性の材料で構成された部分に対し、磁性を有するカラー等を嵌合した構成であっても良い。
本発明によれば、漏洩磁束を低減して軸受けの性能低下を防止するとともに、良好なシール効果が維持される磁気シール機構を備えた魚釣用リールが得られる。
本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態(スピニングリール)を示す図であり、内部構成を示した図。 図1に示す磁気シール機構の拡大図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。 本発明の第4の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。 本発明の第5の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。 本発明の第6の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る魚釣用リールの実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明に係る魚釣用リール(スピニングリール)の第1の実施形態を示す図であり、図1は、内部構成を示した図、図2は、図1に示す磁気シール機構の拡大図である。
スピニングリールのリール本体1には、ハンドル軸2が軸受け(図示せず)を介して回転可能に支持されており、ハンドル軸2の端部には、巻き取り操作されるハンドル3が装着されている。前記ハンドル軸2には、駆動歯車(ドライブギヤ)4が一体回転可能となるように取り付けられており、前記駆動歯車4には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延出し、軸受け5a,5bを介して回転可能に支持されたピニオンギヤ7の歯部7aが噛合している。前記ピニオンギヤ7の先端部には、ロータナット8を螺合することで、ベール9aおよび釣糸案内装置9bを備えたロータ9が一体回転するように取り付けられている。
前記ピニオンギヤ7は、軸方向に沿って貫通しており、その内部には、先端に釣糸が巻回されるスプール10を保持したスプール軸11が挿通されている。このスプール軸11の基端側には、公知のオシレーティング機構13が連結されており、前記ハンドル軸2がハンドル3の回転操作によって回転されたとき、スプール軸11は軸方向に沿って往復駆動される。この場合、スプール軸11には、前記ロータ9をピニオンギヤ7に固定するロータナット8を回転可能に支持するように、ロータナット8との間に軸受け14が介在されている。詳細には、スプール軸11は、ピニオンギヤ7の先端縁に設置されるカラー部材15に挿通されており、軸受け14は、カラー部材15とロータナット8との間に介在されている。
また、前記ピニオンギヤ7の中間部には、本発明における「軸受け」を構成する部材である一方向クラッチ20が配設されており、ピニオンギヤ7とリール本体1との間に介在されて、ピニオンギヤ7を回転可能に支持している。この一方向クラッチ20は、ハンドル3(ロータ9)の釣糸繰り出し方向の逆回転を防止する公知の逆転防止機構を構成している。
前記一方向クラッチ20は、ピニオンギヤ7に対して回り止め嵌合される内輪21と、内輪21の外側に配された保持器22と、保持器22の外側に配された外輪23と、外輪23の内側で前記保持器22によって転動可能に保持された複数の転がり部材(コロ)25とを備えており、隣接して設置される磁気シール機構30によってシールされた状態となっている。
前記外輪23の内周面には、各転がり部材25をフリー回転可能にするフリー回転領域と、その回転を阻止する楔領域が形成されており、各転がり部材25は、保持器22に設けられたバネ部材(図示せず)によって楔領域側に付勢されている。また、前記外輪23は、リール本体1に対して回り止め固定されている。詳細には、外輪23の外周には、周方向に所定間隔をおいて突設された係止部(図示せず)が形成されており、この係止部がリール本体1に一体化された円筒状の凸部1aの内面に形成された係止溝(図示せず)に嵌合することで外輪23はリール本体に対して回り止め、固定されている。
上記した構成の一方向クラッチ20において、ピニオンギヤ7と共に内輪21が正回転(ロータ9が釣糸巻き取り方向に回転)すると、保持器22の転がり部材25が外輪23のフリー回転領域に位置され、そのため、内輪21の回転力が外輪23に伝達されず(外輪23によって阻止されず)、したがって、ピニオンギヤ7と共にロータ9が支障なく回転する。これに対して、ピニオンギヤ7と共に内輪21が逆回転(ロータ9が釣糸繰り出し方向に回転)しようとすると、保持器22の転がり部材25が外輪23の楔領域に位置するため、これがストッパとなってピニオンギヤ7及びロータ9の回転(逆回転)が阻止される。
次に、上記したように構成されるスピニングリール内に配設される磁気シール機構30について説明する。
なお、本実施形態の磁気シール機構30は、上記した一方向クラッチ20等をシール対象部材としてシールするよう構成されている。また、本実施形態では、ハンドル3の回転操作に伴って駆動される磁性を有する駆動部(磁気シール機構が配設される駆動部)は、一方向クラッチ20の構成部材である内輪21と一体化されている。
前記一方向クラッチ20は、リール本体1である凸部1a内に収容されている。一方向クラッチ20の内輪21は、磁性体によって構成されており、ピニオンギヤ7と共に一体回転する駆動部となっている。この場合、本実施形態の内輪21には、保持器22及び外輪23の前端面よりもスプール側に突出する円筒状の突出部21aが形成されており、この部分に、磁気シール機構30が配設されるように構成されている。すなわち、一方向クラッチの構成部材である内輪に突出部21aを一体形成し、ここに磁気シール機構30を構成する磁性流体を保持する機能を持たせている。従って、ピニオンギヤ7については、非磁性材料(例えば、銅合金、アルミ合金等)によって構成することが可能となる。
前記磁気シール機構30は、前記突出部(駆動部)21aに対して所定間隔をおいて配置される磁石31と、磁石31を挟持して保持する一対の極板(保持部材)32,33と、磁石31、極板32,33、及び突出部21aによって形成される磁気回路に保持される磁性流体35とを備えている。この場合、磁石31、及び極板32,33は、突出部21aの外周面から所定の隙間を有するようにリング状に形成されており、各極板32,33と突出部21aとの間の隙間に、磁性流体35を全周に亘って保持することを可能としている。すなわち、前記磁性流体35は、例えばFe34のような磁性微粒子を、界面活性剤およびベースオイルに分散させて構成されたものであり、粘性があって磁石を近づけると反応する特性を備えている。このため、磁性流体35は、リング状の磁石31、これを挟持保持する極板32,33、および、磁性材料で構成される突出部21aによって形成される磁気回路によって、各極板32,33と突出部21aとの間の隙間に、全周に亘って安定して保持され、一方向クラッチ20をシールする。
前記一対の極板32,33は、磁石31を挟持保持する間隔L1(この間隔L1は磁石31の肉厚となる)だけ離間して配されるが、その間隔については、磁石31に対して、シール側とその反対側で異なるように構成されている。具体的には、磁石31に対してシール側の反対側は、少なくともその一部に、前記間隔L1よりも狭い部分を有するように構成されている。
本実施形態では、一方向クラッチ側の極板33は、一方向クラッチ20の表面側に対して面接するように面一状に構成されると共に、反一方向クラッチ側にある極板32は、磁石31の上方側で、一方向クラッチ側に接近するように屈曲されており(屈曲部を符号32aで示す)、屈曲部32aよりも上方側は面一状になって、極板33と平行に対向する平坦部32bを構成している。この結果、極板33と平坦部32bとの間の間隔L2は、前記間隔L1よりも狭くなっている(屈曲部32aよりも上方側は、全体的に間隔L2が狭くなっている)。なお、ここでの上方側とは、図面を見たときの方向で特定したものであり、実際には、軸受けが設置された状態の中心軸を考慮した場合、径方向外方となる。
前記極板33は、極板32よりも短く形成されており、リール本体1に一体化された円筒状の凸部1aの先端に形成された円筒突起1bの内面に嵌め込まれて位置決めされ、上記したように一方向クラッチ20に対して面接するように配されている。また、前記極板32は、前記円筒突起1bの端面に当て付いた状態で、キャップ状の本体カバー1Aを、円筒状の凸部1aに被着することで位置決め、保持されている。この場合、本体カバー1Aは、円筒状の凸部1aに対して螺合によって被着される構造となっており(螺合部を符号1dで示す)、前記円筒突起1bの外面、極板32、及び本体カバー1Aとの間に形成される隙間にOリング(シール部材)37を介在させて防水を図っている。
本実施形態の構成によれば、上記した磁気回路によって磁性流体35を保持する磁気シール機構30により、一方向クラッチ20が設置された部分への水分、砂、異物等の侵入を確実に防止でき、一方向クラッチの安定した駆動性能を得ることが可能となる。
また、上記した構成では、一方向クラッチ20の構成部材である内輪21に突出部21aを形成し、この突出部で磁気回路を構成したため、磁気シール機構の部品点数の削減が図れると共に、ピニオンギヤ7については、腐食し易い磁性材料で形成する必要がなくなることから、ピニオンギヤ7に腐食処理等を施す必要がなく、最適な材料を選択することが可能になる。
また、上記した磁気シール機構30を構成している一対の極板32,33は、その間隔が、磁石31に対してシール側の反対側が狭くなっているため、この部分に磁気誘導がなされ、磁石31よりも上方側にも磁気回路が形成されて、外部への磁束漏洩を効果的に抑制することが可能となる。このため、磁性流体35を安定して保持することが可能となって、長期に亘って安定したシール特性を得ることが可能となる。また、一方向クラッチ20側へ磁束が漏洩することが抑制されるため、磁性材で構成される部品を含む一方向クラッチ20の性能(特に、転がり部材25の動きに自由度がある一方向クラッチの性能)が低下することが抑制される。
さらに、本実施形態では、一方向クラッチ側の極板33を、一方向クラッチ25と面接するように面一状に構成したことで、磁気シール機構30を軸方向に可及的にコンパクト化することが可能になると共に、通常、一方向クラッチの外輪部分は磁性材料で構成されていることから、極板33との間で磁力の吸着がなされ、一体部品と同様に取り扱いすることができ、組み込み作業が容易に行えるようになる。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。なお、以下に説明する実施形態では、上記した実施形態と同様な機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明については省略する。
本実施形態では、磁気シール機構30Aを構成する一対の極板32,33の内、一方向クラッチ20側の極板33は、その端部が一方向クラッチ20に対してワッシャ40を介して接触させている。このワッシャ40は、磁性体、非磁性体で構成することが可能であり、その厚さによって、一方向クラッチ20との間に隙間L3を形成することが可能となる。
このようなワッシャ40を配設することにより、上記した隙間L3が形成され、これにより一方向クラッチ20への磁束漏洩が効果的に防止でき、一方向クラッチの機能低下をより防止することが可能となる。なお、隙間L3(ワッシャ40の肉厚)については、一方向クラッチ20への磁束漏洩が効果的に防止できるように、0.3mm以上存在していれば良い。また、隙間L3が大きくなりすぎると、リール本体が前後方向に長くなり過ぎることから4.0mm以下に設定することが好ましい。
図4は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。
この実施形態の磁気シール機構30Bでは、上記した実施形態と同様、極板33と一方向クラッチ20との間にワッシャ40を介在させると共に、一対の極板32,33の内、極板32を面一状に構成し、かつ、極板33の中間部分を、磁石31の上方側で一方向クラッチ20から離れるように屈曲させることで、両極板32,33間の間隔を、反シール側が狭くなるように構成している(屈曲部を符号33aで、極板32との間で間隔を狭くする平坦領域を符号33bで示してある)。
このように、一方向クラッチとの間でワッシャ40を介在させる構成では、一方向クラッチ20側の極板33を屈曲させても、上記した第2実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
図5は、本発明の第4の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。
この実施形態の磁気シール機構30Cでは、一対の極板32,33の両方を、磁石31の上方側において互いに接近するように屈曲させている。
このような構成では、磁石31の厚みを大きくすることが可能となり、磁気シールを強力にすることができると共に、磁気シールの強力度合いに対する省スペース化も可能となる。
図6は、本発明の第5の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。
この実施形態の磁気シール機構30Dでは、一対の極板32,33の内、一方向クラッチ側の極板33は、シール側と反対側の端部を、一方向クラッチ20、詳細には一方向クラッチの外輪23に接触させており、中間部分を一方向クラッチから遠ざかるように折り曲げている。すなわち、上記した図3に示した構成において、ワッシャ40を介在させることなく、極板33を屈曲させて、その端部を一方向クラッチ20に接触させている。このため、極板32,33において、間隔が狭くなる領域は、極板32の屈曲部32aの上方側の平坦部32bと、極板33の屈曲部33aより下方に存在する平坦領域33cが対向する領域となる。
このような構成によれば、上記したようなワッシャ40を介在させないため、部品点数の削減、及びコンパクト化が図れると共に、磁石31の近傍領域(強磁束領域)のみを一方向クラッチ20から遠ざけるため、一方向クラッチ20への磁束漏洩の影響を効果的に防止することが可能となる。
図7は、本発明の第6の実施形態を示す図であり、磁気シール機構の部分を示す図である。
この実施形態の磁気シール機構30Eでは、前記第5の実施形態の構成において、一対の極板32,33の、隙間が狭くなった領域の長さを十分に確保するようにしている。すなわち、一対の極板32,33の磁石31の上方側では、両極板間の間隔が狭い部分(平坦部32bと平坦部33cが対向して間隔が狭くなっている部分)の長さL4は、間隔が広くなっている部分(一方向クラッチ20に接触している部分の長さ)の長さL5よりも長く形成されている(L4>L5)。
このような構成によれば、一方向クラッチ20に接触させる部分を、取付け上、必要最小限とし、その分、一方向クラッチ20に対する磁束漏洩する部分を長くして、同じ設置スペースでありながら磁束漏洩を防止する効果が高い構造とすることができる。
なお、磁石31を設置することで間隙が広くなっている部分の長さL6については、上記したL4よりも長く形成しておくことが好ましい(L6>L4)。このように設定することで、シール部の磁束密度が低下し過ぎることはなく、バランスが良好となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々変形して実施することが可能である。
上述した構成の磁気シール機構は、一方向クラッチに限らず、駆動部分に設置される各種の軸受け部分(玉軸受けなど)に隣接して配設することが可能であり、その配設部分については、特に限定されるものではない。また、本実施形態では、スピニングリールを例示して説明したが、両軸受け型リール等、各種の魚釣用リールに適用することが可能である。
また、磁気シール機構を構成するに際して、リング状の磁石31を保持する一対の極板32,33の形状、リール本体に対する設置態様等については適宜変形することが可能である。例えば、上述した間隔の狭い部分については、磁石31に対して、反シール側の一部に形成されていれば良い。すなわち、各極板を、磁石を挟持する部分よりも径方向外方のいずれかの位置を屈曲させることで、上記した間隔の狭い部分を形成することが可能であるが、屈曲部を形成する位置、その数については適宜変形することが可能であり、また、いずれの極板にそのような屈曲部を形成しても良い。さらに、上述した各実施形態に示した磁気シール機構の各構成部材については、適宜、組み合わせて実施することが可能である。
1 リール本体
3 ハンドル
10 スプール
20 一方向クラッチ(軸受け)
30,30A〜30E 磁気シール機構
31 磁石
32,33 極板
35 磁性流体
40 ワッシャ

Claims (4)

  1. リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする魚釣用リールにおいて、
    前記リール本体は、前記ハンドルの回転操作に伴って駆動される磁性を有する駆動部と、前記駆動部に配設される軸受けと、前記軸受けをシールするように配設される磁気シール機構と、を備えており、
    前記磁気シール機構は、前記駆動部に対して所定間隔をおいて配置される磁石と、前記磁石を挟持して保持する一対の極板と、前記磁石、前記極板、及び前記駆動部によって形成される磁気回路に保持される磁性流体と、を備えており、
    前記一対の極板の間隔は、前記磁石に対して、シール側とその反対側で異なっており、少なくとも前記反対側の一部において、シール側の間隔より狭い部分を有し、
    前記一対の極板の内、軸受け側の極板は、軸受けと面接するように面一状に構成されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作でスプールに釣糸を巻回可能とする魚釣用リールにおいて、
    前記リール本体は、前記ハンドルの回転操作に伴って駆動される磁性を有する駆動部と、前記駆動部に配設される軸受けと、前記軸受けをシールするように配設される磁気シール機構と、を備えており、
    前記磁気シール機構は、前記駆動部に対して所定間隔をおいて配置される磁石と、前記磁石を挟持して保持する一対の極板と、前記磁石、前記極板、及び前記駆動部によって形成される磁気回路に保持される磁性流体と、を備えており、
    前記一対の極板の間隔は、前記磁石に対して、シール側とその反対側で異なっており、少なくとも前記反対側の一部において、シール側の間隔より狭い部分を有し、
    前記一対の極板の内、軸受け側の極板は、前記反対側の端部が軸受けに接触していると共に、中間部分において軸受けから遠ざかるように折り曲げられていることを特徴とする魚釣用リール。
  3. 前記一対の極板間の間隔が狭い部分の長さは、前記反対側において間隔が広くなっている部分の長さよりも長いことを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記軸受けは、一方向クラッチであり、前記駆動部は、前記一方向クラッチの構成部材と一体化されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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