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JP5312159B2 - 3次元フォトニック結晶の製造方法および光機能素子、発光素子 - Google Patents

3次元フォトニック結晶の製造方法および光機能素子、発光素子 Download PDF

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Description

本発明は、3次元フォトニック結晶の製造方法および3次元フォトニック結晶を利用した光機能素子、発光素子に関するものである。
波長以下の大きさの構造体を周期的に配列することによって電磁波の透過・反射等の特性を制御できることが、Yablonovitchによって提唱されている(非特許文献1)。このような構造体はフォトニック結晶として知られており、光の伝播を制御することができる。特に、3次元的な微細周期構造をもつ3次元フォトニック結晶によれば、光の伝播を3次元的に制御することが可能であり、入射角度に依存しない100%の反射率を持つミラーが実現できるなど様々な応用が可能となる。
このような3次元フォトニック結晶の結晶構造として、ウッドパイル構造が知られている。ウッドパイル構造のように、周期構造を持つ層を複数積層して形成される構造(レイヤーバイレイヤー構造、LBL構造)は、半導体プロセスによって製造することができる(特許文献1乃至5)。特許文献1、2では複数の層を順次積層することで3次元フォトニック結晶を製造する方法が提案されている。また、特許文献3乃至5では複数の層を接合することで3次元フォトニック結晶を製造する方法が提案されている。
特開2001−281473号 米国特許5998298号 特登録03721815号 米国特許6650672号 米国特許6479371号
Physical Review Letters,Vol.58,pp.2059,1987年
フォトニックバンドギャップは、誘電率が周期的に変化する結晶構造に起因して発現する。したがって、所望の波長域でフォトニックバンドギャップを呈するフォトニック結晶を製造するためには、3次元方向に正確な周期を持つ結晶構造を形成しなければならない。そして、周期構造を持つ層を積層することにより3次元フォトニック結晶を製造する場合には、周期構造を持つ複数の層を強固に接合することが求められる。
特許文献1、2の製造方法は、各層を1層ずつ積層するため、工程が非常に多くなってしまう。特許文献3、4、5の製造方法は、複数層を有する構造体を接合するため、工程を少なくすることができる。しかしながら、構造体の接合強度は接合面積に比例するため、互いに異なる周期構造の一部分で接合すると、接合強度を大きくすることが難しい。
本発明は、接合強度が強い3次元フォトニック結晶を少ない工程数によって製造すること、3次元フォトニック結晶を利用した光機能素子、発光素子を提供することを目的としている。
本発明は、周期構造を持つ層を積層することにより3次元フォトニック結晶を製造する方法であって、前記周期構造を持つ層を備える第1の構造体と、前記第1の構造体と同一形状の第2の構造体とをそれぞれ形成する構造体形成工程と、前記第1の構造体と前記第2の構造体を接合する接合工程とを含み、前記第1の構造体は、前記3次元フォトニック結晶を構成する1つの層を積層方向に垂直な断面で分割したときの一方の層である第1の接合層を有し、前記第2の構造体は、前記1つの層を積層方向に垂直な断面で分割したときの他方の層である第2の接合層を有し、前記接合工程において、前記第1の接合層と前記第2の接合層を接合して前記1つの層を形成すると共に前記第1の構造体と前記第2の構造体を接合することを特徴とする。
本発明によれば、接合強度が強い3次元フォトニック結晶を少ない工程数によって製造することができる。
参考例1の3次元フォトニック結晶の構造の説明図 参考例1の3次元フォトニック結晶の製造方法の説明図 従来の3次元フォトニック結晶の製造方法の説明図 参考例2の3次元フォトニック結晶の構造の説明図 参考例2の3次元フォトニック結晶の製造方法の説明図 実施例の複数の接合工程を説明図 従来の複数の接合工程の説明図 位置合わせの方法の説明図 光機能素子と結晶欠陥の製造方法の説明図 電流注入型光機能素子の説明図
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。尚、図の同一要素に関しては、同符号を用いる。本発明の3次元フォトニック結晶の製造方法は、構造体作製工程と、接合工程を含む。構造体形成工程では、周期構造を持つ層を備える第1の構造体と第2の構造体をそれぞれ形成する。第1の構造体は、最表層に第1の接合層を有しており、第1の接合層は、3次元フォトニック結晶の1層を積層方向に分割した一方の層より成る。
第1の構造体は、3次元フォトニック結晶を構成する1つの層を積層方向に垂直な断面で分割したときの一方の層である第1の接合層を最表層に有する。また、第2の構造体は、3次元フォトニック結晶を構成する1つの層を積層方向に垂直な断面で分割したときの他方の層である第2の接合層を最表層に有する。接合工程では、第1の構造体の第1の接合層と第2の構造体の第2の接合層とを接合する。第1の接合層の周期構造と第2の接合層2の周期構造は一致しており、これらの周期構造が積層方向に重なるように接合される。第1の接合層と第2の接合層が接合されることによって、3次元フォトニック結晶の1層が形成される。
参考例1]
図1は、参考例1の製造方法により製造される3次元フォトニック結晶1000の概略図である。3次元フォトニック結晶1000の結晶構造はウッドパイル構造である。3次元フォトニック結晶1000は、第1の層1001、第2の層1002、第3の層1003、第4の層1004の4層を基本周期とした構造である。第1の層1001は、Y軸方向に延びる幅W、高さHの複数の柱状構造(角柱)1001aが格子定数(ピッチ)Pで周期的に配列された周期構造を持つ。第2の層1002は、柱状構造1001aと同一形状でX軸方向に延びる複数の柱状構造1002aがピッチPで配列された周期構造を持つ。
第3の層1003は、柱状構造1001aと同一形状でY軸方向に延びる複数の柱状構造(角柱)1003aがピッチPで配列された周期構造を持ち、第1の層1001の柱状構造(角柱)1001aに対してX軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。第4の層1004は、柱状構造1002aと同一形状でX軸方向に延びる複数の柱状構造(角柱)1004aがピッチPで配列された周期構造を持ち、第2の層1002の柱状構造(角柱)1002aに対してY軸方向にP/2ずれた位置に配置されている。
図2を用いて3次元フォトニック結晶1000の製造方法を説明する。まず、構造体形成工程を説明する。フォトリソグラフィーなどによって基板11上に第1の層1001の柱状構造1001aを作成する(図2(a))。柱状構造1001aは第1の媒質より成り、ピッチP、幅W、高さHの周期構造を形成する。次に、柱状構造以外の部分を第2の媒質より成る犠牲部1001bで埋め、表面を化学的機械的研磨法(CMP)などによって平坦化する(図2(b))。続いて、第1の層1001上に図2(a)、図2(b)の工程を繰り返して各層を積層した後、犠牲部1001bをウェットエッチングなどによって選択的に除去する(図2(c))。
図2(c)は、基板11上に、第1の層1001と、第2の層1002と、第3の層1003の一部の周期構造を持つ層111とを積層した場合を示している。第1の層1001の柱状構造1001aと第2の層1002の柱状構造1002aは図1に示すように互いに直交している。第1の層1001の柱状構造1001aと第3の層1003の一部の柱状構造111aはX方向にP/2ずれている。3次元フォトニック結晶1000を構成する材料としてはGaAs、InP、GaN、Siなどの半導体、SiOやTiOなどの誘電体などを用いる。犠牲部1001bの材料は柱状構造1001aに対して選択的にエッチングできる材料であれば良く、例えばTiOに対してはCuを用い硫酸をエッチャントとして用いればよい。
以上のように、図2(a)〜(c)の工程に従って第1の層1001、第2の層1002、第3の層1003の一部の周期構造を持つ層111を積層することで、ウッドパイル構造の一部を構成する構造体110(第1の構造体)を作製する。第1の構造体110の最表層には、3次元フォトニック結晶1000の1つの層である第3の層1003を、積層方向に垂直な断面で分割したときの一方の層111が形成されている。
同様に、第4の層1004と、第3の層1003の一部の周期構造を持つ層121を積層することで、ウッドパイル構造の一部を構成する構造体120(第2の構造体)を作製する(図2(d))。第2の構造体120の最表層には、3次元フォトニック結晶1000の1つの層である第3の層1003を、積層方向に垂直な断面で分割したときの他方の層121が形成されている。
ここで、構造体110の最表層111(第1の接合層)、構造体120の最表層121(第2の接合層)は、周期構造が一致するように作製されている。ウッドパイル構造の場合、全ての層において同一の幅Wと高さHを持つ柱状構造101a〜104aが同一の格子定数Pで配列されているためである。また、第1の接合層111の高さH1と第2の接合層121の高さH2の和(H1+H2)を、ウッドパイル構造の柱状構造の高さHと同一にしている。
次に、構造体110と構造体120を、層111と層121が向かい合うように接合する(図2(e))(接合工程)。このとき、第1の接合層111の周期構造と第2の接合層121の周期構造が、ウッドパイル構造の積層方向において、重なるように接合される。高さH1の第1の接合層111と高さH2の第2の接合層121が接合されることにより、ウッドパイル構造における高さHの1層が形成される。
参考例では、複数の層を持つ第1の構造体と第2の構造体を接合しているため、1層ずつ積層する製造方法に比べて工程数を少なくすることができる。図3(a)〜(c)は、従来の製造方法であって、図3(a)のように第1の接合層111、第2の接合層121の双方がウッドパイルの1層を形成するように構造体110、構造体120が作製される。そして、第1の接合層111と第2の接合層121は、柱状構造が直交するように接合される(図3(b))。
第1の接合層111と第2の接合層121の接合部は、幅Wの柱状構造が交差する領域であるから、接合面積(接着面積)はWの2乗(W×W)となる(図3(c))。一方、本参考例によれば、第1の接合層111と第2の接合層121の周期構造が一致するため、柱状構造111a、121aの全体で接合させることができる(図2(f))。接合強度は接合面積に比例するため、本参考例の製造方法によって接合強度の強い3次元フォトニック結晶を製造することができる。
以上より、本参考例の方法を用いれば、接合強度が大きい3次元フォトニック結晶を少ない製造工程で製造することができる。なお、本参考例では3次元フォトニック結晶としてウッドパイル構造を用いたが、LBL構造であれば同様に製造することができる。
参考例2]
図4は、参考例2の製造方法により製造される3次元フォトニック結晶2000の概略図である。3次元フォトニック結晶2000は、ウッドパイル構造を構成する各層の柱状構造の交差する位置に、長さw1の正方形状で高さhの離散構造が配置された構造である。2001〜2008は順に第1〜第8の層である。第1、第3、第5、第7の層2001、2003、2005、2007は参考例1と同様の柱状構造2001a、2003a、2005a、2007aより成っている。
第2、第4、第6、第8の層2002、2004、2006、2008は、それぞれ第1、第3、第5、第7の層2001、2003、2005、2007の間に配置された付加層である。なお、付加層2008は第7の層2007と、第1の層(次の周期構造に相当する第1の層)の間に配置されている。付加層2002、2004、2006、2008は、柱状構造の交点に相当する位置に離散構造2002a、2004a、2006a、2008aを有している。
参考例では積層方向から見て周期構造が異なる2つの層2001と層2002を有しているが、3種類以上の周期構造によってフォトニック結晶を構成しても良い。図5は本参考例の製造方法の説明図である。本参考例の3次元フォトニック結晶2000の製造方法は、各層を積層して構造体110と構造体120を形成する工程については参考例1と共通である(図5(a)〜(c))。ここで、構造体110の最表層111(第1の接合層)、構造体120の最表層121(第2の接合層)が共に第5の層2005の周期構造を持つように構造体110、構造体120を形成する(図5(d))。
第1の接合層111と第2の接合層121は、参考例1と同様に、厚みの合計がHとなるように形成されており、周期構造が重なるように接合されることによって、柱状構造からなる第5の層2005が形成される(図5(e))。第5の層2005を積層方向に垂直な断面で分割して、第1の接合層111と第2の接合層121としたときの接合面積は単位格子P×P辺りW×Pであるのに対して、層2002を分割して接合面としたときの接合面積は単位格子辺りw1×w1である。(図5(f))したがって、柱状構造の幅W、離散構造の長さw1、ピッチPについて、W×P>w1×w1が成立する場合、第5の層を分割して接合層とした方が、第2、第4、第6、第8の層を分割して接合層とした場合に比べて接合面積を大きくできる(図5(f))。
すなわち、3次元フォトニック結晶の積層方向に垂直な断面において周期構造を構成する構造体の面積が最も大きくなる層を分割したときの一方の層と他方の層をそれぞれ第1の接合層と第2の接合層とすることが、接合強度を大きくするために好ましい。本参考例によれば、複数の周期パターンを持つ3次元フォトニック結晶に対して、接合強度の強い3次元フォトニック結晶が製造できる。また、本参考例では3次元フォトニック結晶として図4に示す構造を用いたが、複数の周期パターンを有する別のLBL構造に対しても同様に、接合強度の強い3次元フォトニック結晶を製造することができる。
実施例
図6は本実施例の製造方法の説明図である。本実施例では、複数回の接合工程を経て3次元フォトニック結晶を製造する際に、なるべく共通の接合プロセスで作製を行っている。参考例1と同様に3次元フォトニック結晶はウッドパイル構造であるが、他のLBL構造であっても同様である。まず、参考例1と同様に構造体110、120、130、140の4つを作製する(図6(a))。
ここで、構造体110、120、130、140の基板11の直上の層111、及び最表層121の高さがH/2であるように作製する。また、構造体110と構造体130、構造体120と構造体140は同一形状であるように作製する。更に参考例1と同様に構造体110と構造体120を接合して構造体150を作製し、構造体130と構造体140を接合して構造体160を作製する(図6(b)、図6(c))。その後、構造体150、160の片側の基板をレーザーリフトオフなどで剥離した後、構造体150と構造体160を接合して構造体170を作製する(図6(d))。ここで第1の層1001、第2の層1002、第3の層1003、第4の層1004の4層より基本周期を構成している(図6(d))。
特許文献1、2、3で開示されている方法では、図7に示すようにウッドパイルの一層71〜75ずつを接合している。そのため、図7(a)、(b)、(c)、(d)の接合時のプロセス条件を逐一変える必要がある。ここで、プロセス条件とは接合圧力や温度などである。これに対して本実施例の方法では、構造体110と構造体130が同一形状、構造体120と構造体140が同一形状である。このため、図6(b)の接合時と図6(c)の接合時のプロセス条件を共通にすることができる。以上より、本実施例によれば、接合工程を複数回行う際にプロセス条件出しの負荷を軽減することができる。また、更に3次元フォトニック結晶の層数を増やす場合は図6(a)〜(c)の工程を再度用いて構造体170と同一形状の構造体を作製して接合する工程を繰り返せばよい。
位置合わせ
図8は接合工程における位置合わせの方法の説明図である。参考例1と同様にウッドパイル構造に基づいて説明するが、他のLBL構造であっても同様である。まず、参考例1と同様に構造体110(第1の構造体)、構造体120(第2の構造体)の2つを作製する(図8(a))。第1の材料(媒質)より成る第1の接合層111と第2の接合層121の高さH1、H2も同様にH1+H2=Hを満たすようにしておく。その後、第1の接合層111における構造体110(第1の構造体)の間隙に第2の材料より成る犠牲部111b(犠牲部)を形成する。この際、犠牲部111bの高さ(厚み)H3は、H1<H3<Hを満たすようにしておく(図8(b))。
具体的には、フォトリソグラフィーなどを用いて第1の接合層111の柱状構造をレジスト104などで選択的に覆う(図8(c))。次にスパッタなどを用いて犠牲部111bを高さH3で蒸着する(図8(d))。その後、レジスト104をエッチャントでリフトオフすれば、第1の接合層111における構造体110の間隙のみに犠牲部111bを形成することができる(図8(e))。
位置合わせでは、この犠牲部111bを構造体110と構造体120とを接合するときの位置合わせとして用いている。つまり、接合工程において、第1の接合層111の犠牲部を第2の接合層121の構造体120の間隙に挿入することにより、前記第1の接合層111と前記第2の接合層121を接合している。図8(c)の工程においてレジスト104にアンダーカット(逆テーパー)を生じさせておくと、図8(e)時のリフトオフが容易になるため好ましい。アンダーカットを生じさせる方法としては、レジスト104を2層塗ってから下層の一部を選択的に除去する方法などがある。
3次元フォトニック結晶の材料を構成する材料は参考例1と同様に半導体や誘電体などを用いる。例えばTiOを用いた場合、犠牲部111bはCu、レジスト2はPMMA、エッチャントはアセトンを用いればよい。その後、犠牲部111bが形成された構造体110の層111と構造体120の層121が向かい合うように接合する。接合層111の高さH1よりも犠牲部111bの高さH3の方が高いため、接合層121の柱状構造が接合層111の柱状構造に重なるように接合することができる(図8(f))。
以上のように本位置合わせでは、接合工程においては、犠牲部111bを位置合わせに用いて構造体110の接合層111と構造体120の接合層121を接合する。その後、犠牲部111bを選択的に取り除くことで接合層111と接合層121によって3次元フォトニック結晶の1層を形成している。このように本位置合わせの方法を用いれば接合工程における位置合わせが容易になる。
光機能素子
図9は、3次元フォトニック結晶を用いた光機能素子の説明図である。図9(a)は3次元フォトニック結晶100中に線状の結晶欠陥からなる導波路200を設けた光機能素子である。結晶欠陥部のみに電磁場を集中させることが可能となり、例えば図9(b)のように2つの導波路200を直交させれば急峻な曲げをもつ導波路が実現できる。以上のように光機能素子は3次元フォトニック結晶を含み、3次元フォトニック結晶は線状の結晶欠陥部を有し、結晶欠陥部は導波路として機能する。
図9(c)は3次元フォトニック結晶100中に点状の結晶欠陥からなる共振器201を設けた光機能素子である。結晶欠陥部201のみに電磁場を集中させることが可能となり、波長選択性に優れたフィルタなどが実現できる。光機能素子は、3次元フォトニック結晶を含み、3次元フォトニック結晶は孤立した結晶欠陥部を有し、結晶欠陥部は共振器として機能する。線状欠陥200や点状欠陥201は、構造体110や構造体120の一部を取り除いても良いし、新たに構造を付加しても良い。特に、図9(d)のように第1の接合層111や第2の接合層121の一部に結晶欠陥202を設けた場合にはLBL構造の一層よりも薄い結晶欠陥を設けることができ、従来の方法で作製した場合に比べて結晶欠陥の設計自由度が増加する。例えば、結晶欠陥が薄い方が導波路や共振器を単一モードに設計することが容易となる。
電流注入型の光機能素子
3次元フォトニック結晶を用いた電流注入型の光機能素子について説明する。3次元フォトニック結晶はウッドパイル構造とするが、他のLBL構造であっても同様である。電流注入によって動作する光機能素子を作製する場合、3次元フォトニック結晶の各層の接合面におけるキャリア損失が課題となる。
本発明の製造方法によれば、第1の接合層111と第2の接合層121の周期構造が重なるように接合しているためにダングリングボンドが発生せず、従来に比べて非発光再結合を低減することができる。また、電気抵抗は電流径路の断面積に比例するため、断面積の小さい部分での抵抗値が支配的となる。従来のように柱状構造が直交するように接合した場合、接合面積が比較的小さいために抵抗値が大きくなってしまうと共に、接合面の接触不良によって抵抗値が更に増大してしまう。
本発明によれば、第1の接合層111と第2の接合層121の周期構造が重なるように接合するため、従来に比べて抵抗値を抑制することが容易となる。また、第1の接合層111と第2の接合層121の少なくとも一部に導電性材料を適切に配置することによって、抵抗値を低減することができる。
図10(a)、(b)は電流注入型の光機能素子の概略図である。図10(a)は、3次元フォトニック結晶がPクラッド301、Nクラッド302、活性部303から構成され発光素子300を構成している説明図である。P型半導体から活性部に正孔が、N型半導体から活性部に電子が注入され、電子と正孔が再結合して発光する。図10(a)のように発光素子300中に結晶欠陥によって形成される共振器304を設け、共振器304内(共振器内部)に発光作用を呈する活性部(活性媒質)303を配置し、励起手段で励起すれば活性部303内で高効率な発光が得られる。但し、必ずしも結晶欠陥を設けた構成でなくても良い。
図10(b)は3次元フォトニック結晶がPクラッド301、Nクラッド302、P型半導体とN型半導体に矜持された光変調領域311から構成され光変調素子310を構成している説明図である。光変調素子310中には分岐導波路312、313が設けてあり、光変調領域311に電流を注入することによって分岐導波路312と分岐導波路313を伝播する光の位相差を制御することができる。分岐導波路312と分岐導波路313の位相差によって出力される光の強度を変調することができる。
100、1000、2000:3次元フォトニック結晶、1001、1002、1003、1004:3次元フォトニック結晶の層、2001、2002、2003、2004、2005、2006、2007、2008:3次元フォトニック結晶の層、1001a、1002a:柱状構造、1001b:犠牲部、110、120、130、140、150、160、170、180:構造体、111、121:最表層、111b:犠牲部、11:基板、104:レジスト、200:導波路、201:共振器、202:結晶欠陥、300:発光素子、301:Pクラッド、302:Nクラッド、303:活性部、304:共振器、310:光変調素子、311:光変調領域、312、313:分岐導波路

Claims (8)

  1. 周期構造を持つ層を積層することにより3次元フォトニック結晶を製造する方法であって、前記周期構造を持つ層を備える第1の構造体と、前記第1の構造体と同一形状の第2の構造体とをそれぞれ形成する構造体形成工程と、前記第1の構造体と前記第2の構造体を接合する接合工程とを含み、前記第1の構造体は、前記3次元フォトニック結晶を構成する1つの層を積層方向に垂直な断面で分割したときの一方の層である第1の接合層を有し、前記第2の構造体は、前記1つの層を積層方向に垂直な断面で分割したときの他方の層である第2の接合層を有し、前記接合工程において、前記第1の接合層と前記第2の接合層を接合して前記1つの層を形成すると共に前記第1の構造体と前記第2の構造体を接合することを特徴とする3次元フォトニック結晶の製造方法。
  2. 前記第1の接合層と前記第2の接合層は、前記3次元フォトニック結晶の積層方向に垂直な断面において周期構造を構成する構造体の面積が最も大きくなる層を分割したときの一方の層と他方の層であることを特徴とする請求項1に記載の3次元フォトニック結晶の製造方法。
  3. 一方の接合層における構造体の間隙に、該接合層の構造体よりも厚さが厚い犠牲部を形成する工程を含み、前記接合工程において、前記一方の接合層の犠牲部を他方の接合層の構造体の間隙に挿入することにより、前記一方の接合層と前記他方の接合層を接合することを特徴とする請求項1または2に記載の3次元フォトニック結晶の製造方法。
  4. 前記第1の接合層と前記第2の接合層の少なくとも一方に結晶欠陥を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の3次元フォトニック結晶の製造方法。
  5. 前記第1の接合層と前記第2の接合層の少なくとも一部が導電性材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の3次元フォトニック結晶の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項の3次元フォトニック結晶の製造方法により製造された3次元フォトニック結晶を含み、該3次元フォトニック結晶は線状の結晶欠陥部を有し、該結晶欠陥部は導波路として機能することを特徴とする光機能素子。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項の3次元フォトニック結晶の製造方法により製造された3次元フォトニック結晶を含み、該3次元フォトニック結晶は孤立した結晶欠陥部を有し、該結晶欠陥部は共振器として機能することを特徴とする光機能素子。
  8. 前記共振器の内部に活性媒質を有する請求項7に記載の光機能素子と、該活性媒質を励起する励起手段とを有することを特徴とする発光素子。
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