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JP5305944B2 - 情報処理装置、情報処理システム及びそれらの制御方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム及びそれらの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート状の記録材に画像を形成する画像形成装置をシミュレーションし、その結果を検証する情報処理装置、情報処理システム及びそれらの制御方法に関するものである。
一般に、組み込み系システムである画像形成装置の設計過程において、その制御仕様に合わせて、画像形成装置に組み込む制御ソフトウェアが構築される。制御ソフトウェアを構築する際には、画像形成装置の実機が存在しない状態においても、構築した制御ソフトウェアを正当に評価できることが望ましい。そのため、コンピュータ等の情報処理装置上で制御ソフトウェアに関するシミュレーションを実行し、シミュレーション結果のログを検証することで、構築した制御ソフトウェアの正当性を評価する手法が提案されている。
例えば、特許文献1では、組み込み系システムの制御ソフトウェアをシミュレーションし、そのシミュレーションのログに基づき、当該制御ソフトウェアを評価するシミュレーション装置が提案されている。また、当該シミュレーション装置は、出力されたログについて、予め設定した期待値や、前回のシミュレーションの出力結果と比較することで、制御ソフトウェアの正当性を判定する機能を有する。
特開2005−49947号公報
しかしながら、上述の従来技術には、以下のような問題がある。例えば、制御ソフトウェアの正当性を判定する際に、当該ソフトウェアによる制御のタイミングを考慮していないという問題がある。画像形成装置の制御動作に関するシミュレーションを実行する場合を想定すると、各画像形成プロセスの出力値のみが評価され、各々のプロセスの制御タイミングが評価されないことになる。その結果、画像形成プロセスの出力値が正当であっても、制御タイミングが正当でない場合には、記録材上の適切な位置に画像を形成できない問題が起こりうる。
また、制御ソフトウェアの正当性の評価に必要なパラーメータの設定を、シミュレーション過程において変更する場合を想定していないという問題がある。例えば、画像形成装置において、記録材に連続的に画像形成を行う際に、途中で画像形成の条件を変更する場合に、その制御動作の正当性を適切に評価できないという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の制御動作に関するシミュレーションを実行し、当該制御動作の制御タイミングに基づいてシミュレーション結果を検証する情報処理装置及び情報処理システムを提供することを目的としている。
本発明は、例えば、情報処理装置として実現できる。情報処理装置は、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置であって、シミュレーション手段は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段とを備え、検証手段は、シミュレーション実行手段による出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを出力値に基づいて判定するための第1の基準と、記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定手段と、シミュレーション実行手段による時系列の出力値を参照し、出力値のうち、転写部に記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出手段と、信号検出手段により、信号が検出されると、記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値の各々が第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定手段と、第1の特定手段により特定された各負荷の期間に基づいて、画像形成領域を特定する第2の特定手段と、第2の特定手段により特定された画像形成領域が、第2の基準を満たしているか否かを判定する判定手段と、判定手段により、第2の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、第2の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理装置として実現できる。情報処理装置は、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置であって、シミュレーション手段は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段とを備え、検証手段は、シミュレーション実行手段による出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定手段と、シミュレーション実行手段による時系列の出力値を参照し、出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出手段と、信号検出手段により、垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値に変化が生じたことを検出する変化検出手段と、変化検出手段により出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、出力値とが、第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段による判定の結果、出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての出力値とが、第1の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける出力値が、第1の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理システムとして実現できる。情報処理システムは、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムであって、シミュレーション装置は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段とを備え、検証装置は、シミュレーション実行手段による出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを出力値に基づいて判定するための第1の基準と、記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定手段と、シミュレーション実行手段による時系列の出力値を参照し、出力値のうち、転写部に記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出手段と、信号検出手段により、信号が検出されると、記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値の各々が第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定手段と、第1の特定手段により特定された各負荷の期間に基づいて、画像形成領域を特定する第2の特定手段と、第2の特定手段により特定された画像形成領域が、第2の基準を満たしているか否かを判定する判定手段と、判定手段により、第2の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、第2の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理システムとして実現できる。情報処理システムは、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムであって、シミュレーション装置は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段とを備え、検証装置は、シミュレーション実行手段による出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定手段と、シミュレーション実行手段による時系列の出力値を参照し、出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出手段と、信号検出手段により、垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値に変化が生じたことを検出する変化検出手段と、変化検出手段により出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、出力値とが、第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段による判定の結果、出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての出力値とが、第1の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける出力値が、第1の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理装置の制御方法として実現できる。制御方法は、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置の制御方法であって、シミュレーション手段は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップとを実行し、検証手段は、シミュレーション実行ステップによる出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを出力値に基づいて判定するための第1の基準と、記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定ステップと、シミュレーション実行ステップによる時系列の出力値を参照し、出力値のうち、転写部に記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出ステップと、信号検出ステップにより、信号が検出されると、記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値の各々が第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定ステップと、第1の特定ステップにより特定された各負荷の期間に基づいて、画像形成領域を特定する第2の特定ステップと、第2の特定ステップにより特定された画像形成領域が、第2の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより、第2の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、第2の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力ステップとを実行することを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理装置の制御方法として実現できる。制御方法は、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置の制御方法であって、シミュレーション手段は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップとを実行し、検証手段は、シミュレーション実行ステップによる出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定ステップと、シミュレーション実行ステップによる時系列の出力値を参照し、出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出ステップと、信号検出ステップにより、垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値に変化が生じたことを検出する変化検出ステップと、変化検出ステップにより出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、出力値とが、第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定ステップと、第1の判定ステップによる判定の結果、出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての出力値とが、第1の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける出力値が、第1の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力ステップとを実行することを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理システムの制御方法として実現できる。制御方法は、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムの制御方法であって、シミュレーション装置は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップとを実行し、検証装置は、シミュレーション実行ステップによる出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを出力値に基づいて判定するための第1の基準と、記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定ステップと、シミュレーション実行ステップによる時系列の出力値を参照し、出力値のうち、転写部に記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出ステップと、信号検出ステップにより、信号が検出されると、記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値の各々が第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定ステップと、第1の特定ステップにより特定された各負荷の期間に基づいて、画像形成領域を特定する第2の特定ステップと、第2の特定ステップにより特定された画像形成領域が、第2の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより、第2の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、第2の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力ステップとを実行することを特徴とする。
本発明は、例えば、情報処理システムの制御方法として実現できる。制御方法は、記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムの制御方法であって、シミュレーション装置は、画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップとを実行し、検証装置は、シミュレーション実行ステップによる出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定ステップと、シミュレーション実行ステップによる時系列の出力値を参照し、出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出ステップと、信号検出ステップにより、垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の出力値を参照し、出力値に変化が生じたことを検出する変化検出ステップと、変化検出ステップにより出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、出力値とが、第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定ステップと、第1の判定ステップによる判定の結果、出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての出力値とが、第1の基準を満たしていると判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける出力値が、第1の基準を満たしていないと判定された場合には、シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力ステップとを実行することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、画像形成装置の制御動作に関するシミュレーションを実行し、当該制御動作の制御タイミングに基づいてシミュレーション結果を検証可能な情報処理装置及び情報処理システムを提供できる。また、本発明は、検証に必要な設定を、検証過程で任意に変更可能な情報処理装置及び情報処理システムを提供できる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の実施形態によって限定されるわけではない。
<第1の実施形態>
<シミュレーション対象の画像形成装置の全体構成>
以下では、図1乃至図14、及び図26を参照して、本発明における第1の実施形態について説明する。
まず、図14を参照して、本実施形態に係る情報処理装置による計算機シミュレーションの対象となる画像形成装置について説明する。レーザビームプリンタ等の画像形成装置は、画像信号に従ってトナー像を形成し、シート状の記録材(用紙)11上に当該トナー像を転写することで、画像形成を行う。画像形成装置は、画像形成処理において、露光、現像、転写、及び定着といった複数の画像形成プロセスを順次実行する。
図14は、本実施形態におけるシミュレーションの対象となる画像形成装置の構成例を示す図である。画像形成装置は、インライン系の画像形成装置であって、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のトナー像を形成する4個の像担持体である感光ドラム3a〜3dを備える。感光ドラム3a〜3dは、ドラム状の電子写真感光体であって、各々の表面に、正規の帯電極性が負極性のトナー像が形成される。感光ドラム3a〜3dの周囲には、帯電ローラ4a〜4dと現像器8a〜8dとが配置され、これらは一体としてプロセスカートリッジ6a〜6dに備えられる。また、感光ドラム3a〜3dの上方には、露光部5a〜5dが配置され、下方には中間転写体である中間転写ベルト(以下では、「ITB」と称する。)2が配置される。ローラ21、23、24、及び一次転写ローラ22a〜22dの周囲に張設されるITB2は、ローラ21により駆動され、感光ドラム3a〜3dと略同速で矢印方向に回転される。以下では、当該画像形成装置における画像形成の流れについて説明する。
感光ドラム3a〜3dは、接触する帯電ローラ4a〜4dによって負極性に帯電される。帯電した感光ドラム3a〜3dに対し、露光部5a〜5dは、色分解された画像信号に基づいて各色の光像を露光する。これにより、感光ドラム3a〜3dの表面に、各色の潜像が形成される。各潜像は、現像器8a〜8dによって反転現像され、各色のトナー像が感光ドラム3a〜3dの表面に順次形成される。感光ドラム3a〜3d上の各色のトナー像は、一次転写ローラ22a〜22dに印加される一次転写バイアス(正極性の電圧)によって、ITB2の外周面に対して順次、静電的に一次転写される。その結果、ITB2上には複数色のトナー像が重畳的に形成される。
次に、ピックアップローラ12によって用紙格納カセット13内から用紙11が給紙され、レジストセンサ15に到達して停止する。その後、用紙11は、所定のタイミングにおいて、レジストローラ14によって転写部へ給紙される。それと同時に、二次転写ローラ7に二次転写バイアス(正極性の電圧)が印加されることにより、ITB2から用紙11へトナー像が静電的に転写される。用紙11は、レジストローラ14及び二次転写ローラ7によって定着部10まで搬送され、転写されたトナー像が溶融固着される。以上により、用紙11上にカラー画像が形成される。
本実施形態に係る情報処理装置は、上述のような画像形成装置の制御動作に関するシミュレーションを実行し、当該シミュレーション結果の正当性について、制御タイミングの検証を含む検証処理を実行する。さらに、当該シミュレーションに基づく画像形成装置の制御動作の正当性に関する情報を出力する。
<情報処理装置の概略構成>
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。情報処理装置100は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等により実現できる。中央処理装置(CPU)101は、バス120を介して102〜109の装置に対してアクセスし、それらを制御する。ROM102は、CPU101からバス120を介してアクセス可能な読み出し専用メモリである。RAM103は、読み書き可能なメモリである。入力インタフェース104は、キーボード、マウス、タブレット等の入力装置105を介してユーザからの入力を受け付ける。出力インタフェース106は、出力装置107に対してデータの表示や出力を行うためのインタフェースである。出力装置107は、CRT、LCD等の表示装置107a、プリンタ、プロッタ等の出力装置107bを含む。外部記憶インタフェース108は、ハードディスク109や、FD、CD-ROM、MO、CFといった外部記憶装置110に対するデータの入出力を行うインタフェースである。ハードディスク109は、画像形成プロセスの検証機能を実現する処理プログラム109a、画像形成プロセスの検証の対象となる機器の情報を含む各種の設定データ109b、及びファームウェア109cを格納する。
画像形成プロセスの検証処理の際には、処理プログラム109a、設定データ109b、及びファームウェア109cがRAM103にロードされ、情報処理装置100のCPU101によってプログラムが実行される。
情報処理装置100において、本実施形態に係るシミュレーション及び検証処理は、基本プログラムであるオペレーティング・システム(OS)を介して実行される。以下、本実施形態では、情報処理装置100のOSとしてマイクロソフト(登録商標)社製のウィンドウズ(登録商標)を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<情報処理装置の機能構成>
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す図である。情報処理装置100は、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを行うシミュレーション部200と、当該シミュレーション結果を検証する検証部210とを、機能モジュールとして有する。以下では、情報処理装置100の各部の機能を説明するとともに、本実施形態に係るシミュレーション及び検証処理について説明する。なお、ここでは、シミュレーション部200と検証部210とを備える情報処理装置100として説明するが、本発明は、シミュレーション装置及び検証装置を備える情報処理システムとしても実現できる。
情報処理装置100は、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを開始する際に、ユーザによって入力された画像形成条件を、シミュレーション部200へ入力する。画像形成条件には、用紙サイズ、印刷枚数、カラー画像かモノクロ画像か、片面印刷か両面印刷か、外気温等の種々の情報が含まれる。
シミュレーション部200は、入力された画像形成条件を、シミュレーション条件として設定する。なお、当該処理は第1の設定手段による処理に相当する。シミュレーション部200は、CPUシミュレータ201と外的要因シミュレータ202とを含み、シミュレーション条件に従って画像形成装置のシミュレーションを実行する。CPUシミュレータ201は、画像形成装置のCPUへ実際に搭載される制御ソフトウェアを用いて、シミュレーションを実行する。外的要因シミュレータ202は、画像形成処理における各々の各負荷(画像形成プロセス)をシミュレーションする。また、外的要因シミュレータ202は、CPUシミュレータ201が実機と同様に動作可能なように、各プロセスの出力信号をCPUシミュレータ201に対して出力する。具体的には、外的要因シミュレータ202は、CPUシミュレータ201からの出力に合わせて、用紙検出センサや駆動アクチュエータ等の出力信号をCPUシミュレータ201へ出力する。シミュレーション部200は、当該シミュレーションのログとして、各プロセスの制御状態を示す出力値を時系列に出力し、ファイルに保存する。出力されたログ(以下では、「タイミングログ」と称する。)は、検証部210へ出力され、シミュレーション結果の検証処理に使用される。なお、シミュレーション部200におけるシミュレーションは、シミュレーション実行手段による処理に相当する。
検証部210は、ユーザ設定部211、設定情報格納部212、入力情報格納部213、解析部214、及び判定部217を含む。また、解析部214は、単一プロセス解析部215、及び複合プロセス解析部216を含む。検証部210は、シミュレーション部200のシミュレーション結果であるタイミングログを、検証対象の情報として入力する。以下では、検証部210の各構成要素の機能について説明する。
ユーザ設定部211は、タイミングログ、用紙サイズ、速度、画像形成プロセス位置、画像形成プロセス判定条件、及び基準画像領域といった、シミュレーション結果の検証に必要なデータをユーザが設定するためのインタフェースとして機能する。ユーザ設定部211において設定された各設定データは、設定情報格納部212へ格納される。ここで、図3乃至図8を参照して、ユーザ設定部211において設定される各設定データについて説明する。なお、図3乃至図8では、図2で図示しない情報処理装置の表示部に表示される各設定画面を示している。なお、ユーザ設定部211における処理は、第2の設定手段による処理に相当する。
図3は、第1の実施形態に係る、検証部210へ与えられるタイミングログファイルと、搬送される用紙の先端をタイミングログから検出するための基準信号とを設定するための設定画面の一例を示す図である。タイミングログファイルは、シミュレーション部200において所定のフォーマットで生成される。当該ファイルには、各プロセスにおける事象の発生や状態等を示す数値が時系列のログとして記述されている。なお、既存の実機を用いることにより、タイミングログファイルを生成することも可能である。図3の設定画面では、検証部210において検証対象とするファイルを選択する。また、当該ファイルとともに選択された基準信号は、用紙の先端を検出するための基準となる信号であって、検証部210において時系列のタイミングログを検証するための基準となる。図3に示すように、本実施形態では、二次転写部における用紙検出信号を基準信号として選択する。用紙検出信号は、形成された画像が用紙に転写される二次転写部において、用紙が検出された場合に出力される信号である。なお、基準信号として、垂直同期信号(以下では、「/TOP信号」と称する。)を選択することも可能である。
図4は、第1の実施形態に係る、シミュレーションに用いられた用紙サイズを設定するための設定画面の一例を示す図である。ここで指定される用紙サイズは、シミュレーションにおける画像形成処理の正当性に関する判定に用いられる。なお、外部からの入力信号に基づいて、自動的に用紙サイズを検知することも可能である。
図5は、第1の実施形態に係る、各画像形成プロセスの実行に基づいて形成された画像が各処理部から転写部まで搬送される際の搬送速度(以下では、「プロセス搬送速度」と称する。)と、用紙が転写部まで搬送される際の搬送速度(以下では、「用紙搬送速度」と称する。)とを設定するための設定画面の一例を示す図である。画像形成装置は、画像形成を行う際の条件によって、プロセス搬送速度と用紙搬送速度とを任意に変更することができる。例えば、画像形成装置は、通常よりも厚い用紙に対して印刷する場合には、画像の定着に必要な熱量が通常よりも増加するため、両速度を落として画像形成を行う。検証部210における検証に際し、ユーザはシミュレーションに用いた速度を図5の設定画面において設定する。なお、画像形成プロセスごとに異なるプロセス搬送速度を設定することも可能である。後述するように、ここでの設定データは、各画像形成プロセスによって処理された画像が、用紙上で転写される位置を計算するために用いられる。
図6は、第1の実施形態に係る、基準位置から各画像形成プロセスの処理が行われる位置までの距離を設定するための設定画面の一例を示す図である。本実施形態では、二次転写部の位置を基準位置とする。当該距離は、画像形成装置において、各画像形成プロセスが実行された後、当該プロセスの実行に基づいて形成された画像が各処理を経て二次転写部に到達するまでの物理的な距離を表す。なお、各画像形成プロセスが実行される各処理部の位置は、画像形成装置の構造によって異なる。従って、ユーザは、シミュレーション部200で模擬した画像形成装置の構造に基づいて、当該距離を設定する必要がある。
図7は、第1の実施形態に係る、各画像形成プロセスが実行中であるか否かの判定に用いる条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。この判定条件値は、各画像形成プロセスが実行されたか否かをタイミングログにおける出力値に基づいて判定するための、第1の基準に相当する。タイミングログにおける検証対象の画像形成プロセスの出力値が図7に示す条件を満たす場合には、当該プロセスは実行中であると判定される。
図8は、第1の実施形態に係る、各画像形成プロセスにより形成された画像が用紙上で転写される位置の許容範囲を設定するための設定画面の一例を示す図である。後述するように、本実施形態では、図8で設定した設定値が各画像形成プロセスの正当性を判断する基準として用いられる。具体的には、用紙の搬送方向に対する形成された画像の先端及び後端の位置が、図8に示すように、用紙の先端及び後端から所定の範囲(以下では、「基準画像領域」と称する。)にある場合、最終的に、シミュレーション結果が正当であることを示す情報が出力される。なお、当該基準は、用紙上(記録材上)で画像が形成される位置が正当であるか否かを判定するための第2の基準に相当する。
以上のように、ユーザ設定部211によって各設定画面を用いて設定された設定値は、設定情報格納部212へ格納される。また、シミュレーション部200から出力され、検証部210へ入力されたタイミングログは、入力情報格納部213へ格納される。解析部214は、入力情報格納部213へ格納されたタイミングログと、設定情報格納部212へ格納された設定データとを用いて、シミュレーション結果を解析する。
解析部214の単一プロセス解析部215は、各画像形成プロセスの出力値の時系列について解析する。単一プロセス解析部215は、まず、タイミングログにおける各画像形成プロセスの出力値の時系列を参照し、各出力値が図7で設定した条件を判定の基準として、当該基準を満たすか否かを判定する。これにより、各画像形成プロセスにおいて、プロセスが実行された期間を特定する。なお、単一プロセス解析部215における当該処理は、第1の特定手段による処理に相当する。
ここで、図9は、第1の実施形態に係る、単一の画像形成プロセスにおける実行タイミングと、用紙検出信号に基づく用紙検出タイミングとの関係を示す図である。図9において、画像形成プロセスAは、TA1からTA2の間で、設定した判定条件を満たし、許容される期間で実行されていることがわかる。当該期間におけるプロセスの実行に基づいて形成された画像は、所定の搬送時間ΔTA後の、TA1’からTA2’の間で転写部へ到達する。なお、搬送時間ΔTAは、画像形成プロセスAの処理部の位置と二次転写部との間の距離LA、及びプロセス搬送速度VAに基づき、ΔTA=(LA/VA)によって求められる。さらに、図9において、用紙検出信号による信号検出の結果、T1からT2の間で、二次転写部に用紙が存在している。従って、図9に示すように、TA1からTA2の間のプロセスの実行に基づいて形成された画像は、用紙上に転写されることになる。このように、画像形成装置は、形成した画像を用紙に対して転写するタイミングに合わせて各画像形成プロセスを各々実行する。
次に、解析部214の複合プロセス解析部216は、単一プロセス解析部215の解析結果を用いて、各画像形成プロセスの実行に基づく画像形成処理について解析する。具体的には、複合プロセス解析部216は、各画像形成プロセスの実行を経て形成される画像が、用紙上で転写される位置(以下では、「画像形成領域」と称する。)を特定する。
ここで、図10は、第1の実施形態に係る、複数の画像形成プロセスにおける実行タイミングと、用紙検出信号に基づく用紙検出タイミングとの関係を示す図である。図10に示すように、単一プロセス解析部215により特定された各画像形成プロセスの実行タイミングは各々異なる。これは、各色の画像形成部における帯電部、露光部、現像部、及び中間転写体への転写部(一次転写部)といった各画像形成プロセスの処理部から、用紙への転写部(二次転写部)までの物理的な距離が互いに異なることに起因している。すなわち、形成された画像が用紙上の適切な位置へ重畳的に転写されるように、各画像形成プロセスは各々、適切なタイミングにおいて実行される必要がある。複合プロセス解析部216は、まず、単一プロセス解析部215の解析結果を用いて、各画像形成プロセスの実行に基づいて形成された画像が、二次転写部へ到達し、用紙へ転写される期間を算出する。当該期間は、単一プロセス解析部215において得られたプロセスの実行時間に対して、図9のΔTAに相当する画像の搬送時間を加算する処理により算出できる。算出した情報に基づいて、複合プロセス解析部216は、画像形成領域を特定する。
図11は、第1の実施形態に係る、複数の画像形成プロセスと画像形成領域との関係を示す図である。なお、図11では画像形成プロセスA〜Eにおける画像の搬送時間をΔTA〜ΔTEとしている。各画像形成プロセスにおける画像の搬送時間を考慮すると、各プロセスの実行に基づいて形成される画像は、用紙上において図11に示す位置に転写されることになる。このとき、各画像形成プロセスが実行された期間の重複部分、すなわち、全ての画像形成プロセスが実行された期間が、画像形成領域として特定される。複合プロセス解析部216は、特定した画像形成領域に関するデータを、判定部217に対して出力する。なお、複合プロセス解析部216における当該処理は、第2の特定手段による処理に相当する。
判定部217は、複合プロセス解析部216から入力される画像形成領域に関するデータと、設定情報格納部212に格納された基準画像領域に関する設定データとを比較して、用紙上で正当な位置に画像が形成されるか否かを判定する。さらに、当該判定結果を、検証部210による検証結果として出力する。以下では、判定部217における比較及び判定の方法について説明する。
図12は、第1の実施形態に係る、用紙の位置と画像形成領域との関係を示す図である。ここで、判定部217は、図12(a)に示すように、画像形成領域が用紙上のほぼ全面に位置し、当該領域に画像形成が行われる場合に、画像形成処理が正当であると判定するものとする。一方で、判定部217は、図12(b)、(d)のように用紙に対して画像形成領域がはみ出している場合、図12(c)、(e)のように用紙に対して画像形成領域が少ない場合、又は、図12(f)のように画像形成領域が用紙上で途切れている場合には、当該画像形成処理は正当ではないと判定する。
画像形成領域が用紙上で正当に位置しているか否かを判定するために、例えば、判定部217は以下の処理を実行する。図13は、第1の実施形態に係る、画像形成領域の正当性に関する判定方法の一例を示す図である。まず、判定部217は、画像形成領域の先端及び後端の位置を特定し、各々の位置が図8に示す基準画像領域にあるか否かを判定する。具体的には、画像形成領域の先端及び後端の位置が、図8の設定画面で設定した領域1301と領域1302との範囲内にあるか否かを判定する。さらに、領域1301と領域1302との間の領域1303において、画像形成領域が途切れているか否かを判定する。以上の判定処理に基づき、判定部217は画像形成処理の正当性を判定し、その結果を検証部210の検証結果として出力する。検証部210は、必要に応じて検証結果をエクスポートファイルへ保存する。また、当該エクスポートファイルを検証部210に対して入力として与えることにより、図示しない表示部に検証結果を表示することが可能である。
なお、本実施形態において、シミュレーション部200及び検証部210の各機能モジュールは、ソフトウェア・モジュールとして実現されてもよい。ソフトウェア・モジュールの場合、当該モジュールは、シミュレーション及び検証処理の実行前には外部記憶装置110に保管され、実行時にはRAM103に展開され、CPU101によって実行される。また、各機能モジュールは、別々の装置に搭載されることで、情報処理システムを構成し、装置間でデータを送受信することにより実現されてもよい。
<情報処理装置における検証処理の手順>
図26は、第1の実施形態に係る情報処理装置の検証部210における検証処理の手順を示すフローチャートである。上述したように、情報処理装置100は、まず、ユーザによって設定されたシミュレーション条件に基づいて、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを、シミュレーション部200において実行する。シミュレーションにより得られた出力結果に関して、情報処理装置100は、以下のフローに基づく検証処理を検証部210において実行する。
ステップS101で、ユーザは、上述したように、ユーザ設定部211において、検証処理に必要な設定を行う。次に、ステップS102で、検証部210は、シミュレーションの結果であって、検証処理の対象となるタイミングログを読込み、入力情報格納部213へ格納する。さらに、ステップS103で、検証部210は、形成された画像が転写される用紙の頁数をカウントするためのカウンタxを0に初期化し、ステップS104へ移行する。なお、当該カウンタは、検証部210の内部で管理されてもよい。
ステップS104で、検証部210は、1頁目の用紙に対する画像形成処理の制御動作を検証すべく、カウンタxに1を加算する。さらに、ステップS105で、検証部210は、タイミングログにおける用紙検出信号の出力値の時系列を参照し、1頁目の用紙が二次転写部に到達するタイミングの算出基準となる信号をサーチする。ここで、検証部210は、用紙検出信号の出力値の時系列において、所定の変化(例えば、信号の立上がり、立下り、又は所定の値への変化等)を検出する。検証部210は、ステップS106で、当該信号において所定の変化を検出したか否かを判定する。所定の変化を検出しない場合には、検証部210は、シミュレーションが終了したものと判定し、検証処理を終了する。一方、所定の変化を検出した場合には、検証部210は、用紙検出信号を検出したと判定し、ステップS107へ移行する。ステップS107以降で、検証部210は、検出された信号に基づいて、用紙が二次転写部に到達するタイミングを算出するとともに、当該タイミングを基準として、画像形成処理のシミュレーション結果を検証する。なお、ステップS106における処理は、信号検出手段による処理に相当する。
ステップS107で、検証部210は、単一プロセス解析部215を用いて、タイミングログにおける各画像形成プロセスの出力値を参照する。さらに、ステップS108で、検証部210は、各画像形成プロセスにおいて、各出力値が図7で設定した判定条件を満たすか否かを判定し、出力値の時系列の中で、プロセスが実行された期間を特定する。その後、ステップS109へ移行する。
ステップS109で、検証部210は、全ての画像形成プロセスが実行されたか否かを判定する。全ての画像形成プロセスが実行されている場合には、ステップS110へ移行する。一方、いずれかの画像形成プロセスが実行されていない場合には、ステップS114へ移行し、当該画像形成処理は正当ではないことを示す情報を出力する。
ステップS110で、検証部210は、複合プロセス解析部216を用いて、画像形成領域を特定する。その後、ステップS111へ移行する。
ステップS111で、検証部210は、特定した画像形成領域の先端及び後端が、基準画像領域にあるか否かを判定する。画像形成領域の先端及び後端が基準画像領域にある場合には、ステップS112へ移行する。一方、画像形成領域の先端及び後端が基準画像領域にない場合には、ステップS114へ移行し、当該画像形成処理は正当ではないことを示す情報を出力する。
ステップS112で、検証部210は、特定した画像形成領域において、先端と後端との間で、途切れがないか否か判定する。画像形成領域に途切れがない場合には、ステップS113へ移行する。一方、画像形成領域に途切れがある場合には、ステップS114へ移行し、当該画像形成処理は正当ではないことを示す情報を出力する。
ステップS113で、検証部210は、検証の結果、現在検証対象の用紙に対する画像形成処理が正当であることを示す情報を出力する。その後、ステップS104へと戻り、カウンタxに1を加算して、次の用紙に対する画像形成処理の検証へと移行する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報処理装置は、画像形成装置の制御動作をシミュレーションし、シミュレーション結果に対して検証処理を実行する。具体的には、各画像形成プロセスの実行によって形成される画像が、用紙上で転写される領域を特定し、当該領域が所定の基準を満たしているか否かを検証する。これにより、画像形成装置が用紙の搬送タイミングに合わせて、各プロセスを適切に制御しているか否かを判定することができる。また、当該判定結果に基づき、画像形成処理の正当性を判定することができる。
<第2の実施形態>
次に、図15及び図27を参照して、本発明における第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、シミュレーション部200におけるシミュレーションの条件として、同一の印刷条件において連続的に印刷を行う場合を想定している。ユーザは、当該シミュレーション条件に応じて、検証部210のユーザ設定部211において検証処理に必要な設定を行う。これに対して、第2の実施形態では、複数頁の用紙に対して連続的に印刷している間に、印刷条件が変更される場合を想定してシミュレーション条件を設定する。検証部210は、当該シミュレーション条件の変更に応じて、各画像形成プロセスの実行を判定する条件を設定することを特徴とする。以下では、第1の実施形態と異なる技術についてのみ、詳しく説明する。
ここで、印刷条件が異なる場合として、以下のようなものがある。例えば、画像形成装置において、カラー画像の印刷中に、モノクロ画像の印刷命令が与えられた場合には、実行する画像形成プロセスが変化する。具体的には、カラー画像の印刷には、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色に係る画像形成プロセスが実行されるのに対して、モノクロ画像の印刷には、ブラックに係る画像形成プロセスのみが実行される。また、画像形成装置が設置されている環境の外気温が変化した場合には、各画像形成プロセスの出力値が変化する。このようなシミュレーション条件に対して、検証部210は、検証対象とすべき画像形成プロセスを変化させたり、画像形成プロセスの実行を判定する条件を変化させたりする必要が生じる。
本実施形態に係る情報処理装置は、シミュレーション部200から検証部210へ入力されるタイミングログから、シミュレーション部200において設定されたシミュレーションの条件を読み込む。さらに、読み込んだシミュレーション条件に基づいて、検証処理に必要な設定データを自動的に変化させる。
図15は、第2の実施形態に係る、画像形成プロセスが実行中であるか否かの判定に用いる条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。例えば、ユーザは、シミュレーション部200で変化する印刷条件ごとに、ユーザ設定部211で判定条件を設定する。図15に示すように、ユーザは、シミュレーション部200の印刷条件ごとに、当該印刷条件を識別するためのIDを付与する。また、ユーザは、印刷条件のIDに対応して、シミュレーション部200から検証部210へ印刷条件を通知するための信号線と、信号線に入力する値とを設定する。ここで、信号線とは、シミュレーション部200において用いられる内部変数に相当し、シミュレーションの結果、タイミングログに出力される。なお、検証部210が複数の信号線に基づいて印刷条件を判断する場合には、同一の印刷条件IDに対して複数の信号線が設定される。
本実施形態において、検証部210は、入力されたタイミングログから、印刷条件を示す値が含まれる信号線の情報を読み込む。さらに、検証部210は、読み込んだ値から、当該シミュレーションの実行に際してシミュレーション部200で設定された条件を用紙ごとに識別し、検証処理に必要な設定データを解析部214へ入力する。解析部214は、当該設定データに基づいて、各画像形成プロセスの実行を判定し、画像形成領域を特定する。
<情報処理装置における検証処理の手順>
次に、図27は、第2の実施形態に係る情報処理装置の検証部210における検証処理の手順を示すフローチャートである。上述したように、本実施形態に係る情報処理装置では、シミュレーション部200に対して、複数の印刷条件に基づくシミュレーション条件が設定される。シミュレーション部200は、設定されたシミュレーション条件に基づいて、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを実行する。シミュレーションにより得られた出力結果に関して、情報処理装置100は、以下のフローに基づく検証処理を検証部210において実行する。
ステップS201〜S206は、第1の実施形態の図26におけるステップS101〜S106と同一の処理であるため、説明を省略する。
ステップS207で、検証部210は、単一プロセス解析部215を用いて、タイミングログにおける各画像形成プロセスの出力値を参照する。その後、ステップS208で、検証部210は、各画像形成プロセスの出力値から、シミュレーション部200における印刷条件を識別し、これに基づきプロセスの実行を判定するための条件を設定する。ここで、例えば、検証部210は、ステップS206において用紙の先端を検出したタイミングにおいて、タイミングログから印刷条件を示す値を読み込む。検証部210は、識別した印刷条件に基づいて、各画像形成プロセスの実行を判定するための条件を、設定情報格納部212から解析部214へ読み込む。その後、ステップS209へ移行する。
ステップS209で、検証部210は、ステップS208で設定した判定条件に基づいて、各画像形成プロセスが実行された期間を特定する。これに基づき、ステップS210以降において、検証部210は、シミュレーションの検証処理を実行する。なお、ステップS210〜S215は、第1の実施形態の図26におけるステップS109〜S114と同一の処理であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る情報処理装置は、シミュレーション条件の変更に応じて、各画像形成プロセスの実行を判定する条件を自動的に変化させる。また、情報処理装置は、検証部においてシミュレーション条件を識別することによって、判定条件を設定する。これにより、複数の用紙に対して連続して印刷するシミュレーションにおいて、その途中で印刷条件が変更された場合においても、当該シミュレーションに基づく画像形成処理の正当性を判定することができる。
<第3の実施形態>
次に、図2及び図28を参照して、本発明における第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る情報処理装置では、シミュレーション部200でシミュレーションを実行するのと同時に、検証部210で当該シミュレーションの検証処理を実行することを特徴とする。以下では、第1の実施形態と異なる技術についてのみ、詳しく説明する。
本実施形態に係る情報処理装置の機能構成は、第1の実施形態と同様の構成により実現される。図2において、本実施形態に係るシミュレーション部200は、シミュレーション結果である各画像形成プロセスの出力値をリアルタイムに出力する。検証部210はこれをタイミングログとしてリアルタイムに入力し、入力情報格納部213へ格納する。
次に、図28は、第3の実施形態に係る情報処理装置100のシミュレーション部200におけるシミュレーションと検証部210における検証処理との手順を示すフローチャートである。
ステップS301で、ユーザは、シミュレーションの条件の設定と、これを検証するために必要な設定とを情報処理装置100に対して行う。なお、第2の実施形態と組み合わせることで、複数の印刷条件を設定し、シミュレーション及び検証処理を実行することも可能である。
ステップS302で、ユーザの操作に基づいて、情報処理装置100のシミュレーション部は、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを、シミュレーション部200において実行する。また、シミュレーション部は、シミュレーションにより得られた出力結果をリアルタイムに出力する。一方、検証部210は、当該出力結果をタイミングログとしてリアルタイムに読込み、入力情報格納部213へ格納する。
ステップS303で、検証部210は、検証対象となる用紙の頁数をカウントするためのカウンタxを0に初期化する。当該カウンタは、検証部210の内部で管理される。その後、ステップS304で、検証部210は、1頁目の用紙に対する画像形成処理の制御動作を検証すべく、カウンタxに1を加算し、ステップS305へ移行する。
ステップS305で、検証部210は、リアルタイムに入力するタイミングログにおいて用紙検出信号の出力値を参照し、解析対象となる用紙が検出されたことを示す信号を監視する。検証部210は、用紙を検出しない場合、シミュレーションが終了したものと判定し、検証処理を終了する。一方、用紙を検出した場合、ステップS306へ移行し、当該用紙に対する画像形成に関するシミュレーションの検証処理を行う。
ステップS306で、検証部210は、用紙が検出されたタイミングにおいて、当該用紙への画像形成の所要時間ΔTPを算出する。ΔTPは、例えば、用紙長をLP、用紙搬送速度をVPとすると、ΔTP=(LP/VP)によって求められる。その後、ステップS307へ移行する。なお、LP及びVPは、当該用紙が検出されたタイミングにおけるタイミングログを参照することによって、又は、予めユーザ設定部211で設定した値を参照することによって、求められる。
ステップS307で、検証部210は、ΔTPが経過し、解析対象の用紙のシミュレーションが終了するまで待機する。ΔTPが経過すると、検証部210は、当該用紙に関するシミュレーションの検証処理を実行すべく、ステップS308へ移行する。なお、ステップS308〜S315は、第1の実施形態の図26におけるステップS107〜S114と同一の処理であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第3の実施形態に係る情報処理装置は、シミュレーション部におけるシミュレーション結果を、検証部へリアルタイムに入力する。これにより、画像形成処理に関するシミュレーションを実行するのと同時に、当該シミュレーションの結果に対する検証処理を実行することができる。
<第4の実施形態>
次に、図2、図16乃至図19、及び図29を参照して、本発明における第4の実施形態について説明する。第1乃至第3の実施形態では、各画像形成プロセスの実行によって形成される画像が用紙上で転写される領域を特定し、当該領域が所定の基準を満たしているか否かを検証している。これに対して、第4の実施形態では、最終的に用紙へ転写される領域に基づいて正当性を検証するのではなく、転写処理に至るまでの各画像形成プロセスの出力値に関して、その正当性を検証する。具体的には、検証部210は、シミュレーション部200から出力されるタイミングログに含まれる出力値の時系列を参照し、その出力値の変化が検出された際に、当該検出タイミング及び出力値の正当性について判定することを特徴とする。以下では、第1の実施形態と異なる技術について説明する。
<情報処理装置の機能構成>
第4の実施形態は、第1の実施形態に係る図2に示した機能構成例と同様の構成により実現できる。また、情報処理装置100のシミュレーション部200は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
検証部210は、第1の実施形態と同様、ユーザ設定部211、設定情報格納部212、入力情報格納部213、解析部214、及び判定部217を含む。ただし、第4の実施形態では、解析部214において複合プロセス解析部216を使用せず、単一プロセス解析部215のみを使用する。以下では、検証部210の各構成要素の機能のうち、本実施形態に係る部分について説明する。
ユーザ設定部211は、シミュレーション結果の検証に必要なデータをユーザが設定するためのインタフェースとして機能する。ユーザ設定部211において設定すべきデータのうち、タイミングログ、用紙サイズ、速度、画像形成プロセス位置は第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態では、図3の設定画面において、搬送される用紙の先端をタイミングログから検出するための基準信号として、/TOP信号を選択する。/TOP信号は、画像形成装置において、各画像形成プロセスの実行を開始するタイミングの基準となる信号である。従って、本実施形態で、検証部210は、タイミングログにおいて/TOP信号を検出したタイミングを基準として、シミュレーション結果の検証処理を実行する。
図16は、第4の実施形態に係る、単一プロセス解析部215における単一プロセス判定条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。ここで設定される単一プロセス判定条件は、単一プロセス解析部215において、解析結果が正当か否かを判定するために用いられる第1の基準に相当する。ユーザは、設定画面で、タイミングログに含まれる各画像形成プロセスに対応する入力信号と、/TOP信号を基準として、各入力信号に含まれる各プロセスの出力値に変化が検出されるまでの相対時間と、当該変化の検出タイミングにおいて出力値が取るべき正当値とを設定する。なお、一つの画像形成プロセスにおいて、複数のタイミングで出力値に変化が生じる場合には、図16に示すように、各々を時系列に設定すればよい。また、出力値に変化が生じないプロセスや、プロセスの正当性に関する判定を行わないプロセスについては、入力欄を空欄にすればよい(図18における信号B、F、J、N)。
また、図16に示す設定画面では、許容誤差を設定することができる。ここで、許容誤差とは、設定した各相対時間に対する画像形成装置自体の制御誤差や、シミュレータの性能に起因した誤差として許容される範囲を表す。単一プロセス解析部215において検出された変化のタイミングが設定した相対時間に対して許容誤差の範囲内であれば、当該変化のタイミングは正当であると判定される。なお、許容誤差として、図16に示すように全プロセスで共通の値に設定してもよいし、各プロセスに対して異なる値を設定してもよい。
以上のように、ユーザ設定部211によって各設定画面を用いて設定された設定値は、第1の実施形態と同様、設定情報格納部212へ格納される。解析部214の単一プロセス解析部215は、シミュレーション部200から検証部210の入力情報格納部213へ入力されたタイミングログを、設定情報格納部212へ格納された設定データに基づいて解析する。
単一プロセス解析部215は、タイミングログにおける検証対象の画像形成プロセスの出力値の時系列を参照し、その変化を検出する。その際、単一プロセス解析部215は、/TOP信号から当該検出タイミングまでの相対時間を求める。ここで、図17は、第4の実施形態に係る、各画像形成プロセスにおける入力信号に対する単一プロセス判定条件の一例を示す図である。単一プロセス解析部215は、各画像形成プロセス(A〜E)ごとに、時系列に設定された設定データに基づいて、出力値を解析する。例えば、画像形成プロセスAにおいて、/TOP信号の出力タイミングからの相対時間a1、a2、a3、及びa4のタイミングにおいて、順に、a’1、a’2、a’3、及びa’4の値へ出力が変化した場合、当該プロセスは正当であると判定される。逆に、何れかのタイミングにおいて設定した出力値へ変化しない場合には、当該プロセスは正当ではないと判定される。当該判定結果は、判定部217へ送られ、判定部217における最終的な判定処理に使用される。
判定部217は、単一プロセス解析部215の判定結果に基づき、各用紙に対する画像形成処理の正当性について最終的な判定処理を実行する。すなわち、各々の/TOP信号の出力を基準として実行される全ての画像形成プロセスにおける処理が正当である場合には、当該用紙に対する画像形成は正当であることを示す情報を検証部210における検証結果として出力する。一方、何れかの画像形成プロセスにおける処理が正当ではない場合には、当該用紙に対する画像形成は正当ではないことを示す情報を出力する。
ここで、図18は、第4の実施形態に係る、/TOP信号と各画像形成プロセスにおける出力値の変化のタイミングとの関係の一例を示す図である。なお、図18では、画像形成装置が短い時間間隔で連続的に/TOP信号を出力することにより、各用紙に対して連続的に画像形成を行う場合を示している。図18に示すように、各画像形成プロセスは、各用紙に対応した/TOP信号の出力タイミングから、実際に処理を開始するタイミングまでの時間が互いに異なる。これは、上述のように、画像形成装置の構造に依存して、各画像形成プロセスが実行される位置が各々異なるためである。これにより、先の/TOP信号に基づく全ての画像形成プロセスの処理が完了する前に、次の/TOP信号が出力されることがある。例えば、図18において、1回目の/TOP信号の出力に対する画像形成において、画像形成プロセスEのe1及びe2のタイミングは、2回目の/TOP信号の出力タイミングより後になっている。この場合、先の/TOP信号に対する画像形成プロセスの実行中に、他の画像形成プロセスにおいて、次の/TOP信号に対する処理が開始されることになる。従って、単一プロセス解析部215は、このような場合においても、画像形成プロセスの出力値の正当性に関する判定を正常に実行できる必要がある。これに関しては、例えば、以下のような処理により対処することができる。
図19は、第4の実施形態に係る、単一プロセス解析部215における画像形成プロセスごとの判定用データの参照位置を示す図である。図19に示すように、単一プロセス解析部215は、/TOP信号の出力をタイミングログから検出するごとに、図17に示した判定用データの参照位置を画像形成プロセスごとに管理する。単一プロセス解析部215は、各画像形成プロセスにおいて、時系列の出力値における値の変化を検出するごとに、次の判定用データを参照すべく、当該参照位置を更新する。また、当該/TOP信号を基準とした画像形成において、全ての判定用データを参照した場合、当該画像形成プロセスの参照位置の管理情報として終了を示す値(END)を設定する。さらに、当該画像形成プロセスにおいて、次の/TOP信号を基準とした画像形成へと移行する。
また、単一プロセス解析部215では、各画像形成プロセスの解析の際に、図17のDに示すように出力値に変化が生じない設定の場合や、画像形成プロセスの制御ソフトウェアの不具合に起因して、出力値に変化が生じない場合についても、正常に画像形成の正当性を判定できる必要がある。そのため、本実施形態では、各画像形成プロセスの判定のためのタイムアウト時間を設定する。タイムアウト時間には、図18におけるe2のように、設定された全画像形成プロセスの判定条件の中で、最も大きな相対時間が設定される。いずれかの画像形成プロセスにおいて、設定した全ての判定条件に対応した出力値の変化が生じず、当該タイムアウト時間を経過した場合、そのことを示す情報が判定部217へ通知される。判定部217は、当該通知に基づき、当該/TOP信号を基準とした画像形成が正当ではないことを示す情報を検証処理の結果として出力する。
<情報処理装置における検証処理の手順>
次に、図29は、第4の実施形態に係る情報処理装置の検証部210における検証処理の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態と同様に、情報処理装置100は、まず、ユーザによって設定されたシミュレーションの条件に基づいて、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを、シミュレーション部200において実行する。シミュレーションにより得られた出力結果に関して、情報処理装置100は、以下のフローに基づく検証処理を検証部210において実行する。
ステップS401で、ユーザは、上述したように、ユーザ設定部211において、検証処理に必要な設定を行う。なお、当該設定値に基づいて、検証部210は、上述のタイムアウト時間を設定する。次に、ステップS402で、検証部210は、シミュレーションの結果であって、検証処理の対象となるタイミングログを読込み、入力情報格納部213へ格納する。さらに、ステップS403で、検証部210は内部で管理するカウンタxを0、カウンタyを1に初期化し、ステップS404へ移行する。ここで、カウンタxは、読み込んだタイミングログから/TOP信号を検出した回数であって、画像形成の対象となる用紙の頁数をカウントする。カウンタyは判定中の頁数を記憶するものである。
ステップS404で、検証部210は、タイミングログの検証を開始すべく、タイミングログに含まれる情報を、時系列に順に参照する。なお、当該タイミングログは、時系列の出力値により作成されている。その後、ステップS405で、検証部210は、出力値に変化が生じたか否かを判定する。出力値に変化が生じた場合、ステップS406へ移行する。一方、出力値に変化が生じていない場合、ステップS420へ移行し、当該出力値がシミュレーションの終了を示す値であるか否かを判定する。ステップS420で、当該出力値がシミュレーションの終了を示す値である場合、検証処理を終了し、終了を示す値ではない場合、ステップS404へ戻り、タイミングログの参照を継続する。なおステップS405における処理は、変化検出手段による処理に相当する。
ステップS406で、検証部210は、当該出力値の変化が/TOP信号の検出によるものか否かを判定する。ここで、/TOP信号を検出した場合、ステップS407へ移行し、カウンタxに1を加算する。さらに、ステップS408で、検証部210は、x頁目の用紙に対する画像形成における図19に示すような判定用データの参照位置情報を初期化する。ここで、出力値に変化が生じないため、判定用データが存在しない画像形成プロセスがある場合には、当該プロセスの参照位置として予めENDを設定する。その後、ステップS404へ戻り、タイミングログの参照を継続する。
一方、ステップS406で、検証部210は、/TOP信号を検出しない場合には、ステップS409へ移行する。ステップS409で、検証部210は、各画像形成プロセスの出力値の変化を検出したか否かを判定する。出力値の変化を検出しない場合、ステップS404へ戻り、タイミングログの参照を継続する。一方、画像形成プロセスの出力値の変化を検出した場合、ステップS410へ移行する。ステップS410で、検証部210は、カウンタxが1以上であって、/TOP信号を既に検出している場合、ステップS411へ移行する。一方、カウンタxが0であって、/TOP信号を未だ未検出の場合、画像形成処理の非実行時における何らかの信号の変化が検出されたと判定し、ステップS404へ戻り、タイミングログの参照を継続する。
ステップS411で、検証部210は、検出された当該変化のタイミング及び当該タイミングにおける出力値が正当であるか否かを判定する。ここで、タイミングの正当性に関して、検証部210は、上述の許容誤差も考慮して判定を行う。ここで、検証部210は、当該タイミング及び出力値が正当でない場合、ステップS412へ移行し、そのことを示す情報を判定部217へ出力する。一方、当該タイミング及び出力値が正当である場合、ステップS413へ移行する。なお、ステップS411における処理は、第1の判定手段による処理に相当する。
ステップS413で、検証部210は、設定した全ての単一プロセス判定条件を参照したか否かを判定する。ここで、検証部210は、全ての画像形成プロセスにおける判定条件の参照位置がENDに設定されているか否かにより、当該判定処理を行う。全ての判定条件を参照した場合、ステップS416へ移行する。一方、全ての判定条件を未だ参照していない場合、ステップS414へ移行する。ステップS414で、検証部210は、タイムアウト時間を経過したか否かを参照する。タイムアウト時間を経過していない場合、ステップS404へ戻り、タイミングログの参照を継続する。タイムアウト時間を経過した場合、ステップS415へ移行する。ステップS415で、検証部210は、タイムアウト時間を経過したことを示す情報を判定部217へ出力し、ステップS416へ移行する。
ステップS416で、判定部217は、y頁目の画像形成処理が正当であるか否かを判定する。ここで、タイムアウト時間を経過した場合、又は何れかの画像形成プロセスにおける何れかの出力値の変化が正当ではない場合、判定部217は、ステップS417へ移行し、y頁目の画像形成処理が正当ではないことを示す情報を検証部210の検証結果として出力する。一方、タイムアウト時間を経過せず、全ての画像形成プロセスにおいて、出力値の変化が全て正当である場合、ステップS418へ移行し、y頁目の画像形成処理が正当であることを示す情報を出力する。その後、ステップS419でカウンタyに1を加算し、ステップS404へ戻り、タイミングログの参照を継続する。
以上説明したように、第4の実施形態に係る情報処理装置は、シミュレーション部から出力されるタイミングログに含まれる各画像形成プロセスの出力値の時系列に変化が検出された際に、当該検出タイミング及び出力値の正当性について判定する。これにより、画像形成の開始から用紙への転写に至るまでの、各画像形成プロセスに関するシミュレーション結果の正当性を判定することができる。また、当該判定結果に基づき、画像形成処理全体のシミュレーション結果の正当性を判定できる。
なお、本実施形態と第1乃至第3の実施形態とを組み合わせることも可能である。
<第5の実施形態>
次に、図2、図20乃至図23、及び図30を参照して、本発明における第5の実施形態について説明する。第4の実施形態では、各画像形成プロセスに関して、タイミングログに含まれる出力値の時系列において、出力値の変化が生じたタイミング及び当該出力値の正当性を個別に判定している。これに対して、第5の実施形態では、何れかの画像形成プロセスにおいて出力値に変化が生じたタイミングにおいて、さらに、関連する他の画像形成プロセスの出力値の正当性を判定することを特徴とする。以下では、第1乃至第4の実施形態と異なる技術を中心として、本実施形態について説明する。
<情報処理装置の機能構成>
第5の実施形態は、第1の実施形態に係る図2に示した機能構成例と同様の構成により、実現できる。また、情報処理装置100のシミュレーション部200は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
検証部210は、第1の実施形態と同様、ユーザ設定部211、設定情報格納部212、入力情報格納部213、解析部214、及び判定部217を含む。以下では、検証部210の各構成要素の機能のうち、本実施形態に係る部分について説明する。
ユーザ設定部211は、シミュレーション結果の検証に必要なデータをユーザが設定するためのインタフェースとして機能する。ユーザ設定部211において設定すべきデータのうち、タイミングログ、用紙サイズ、速度、画像形成プロセス位置は第1及び第4の実施形態と同様である。また、単一プロセス判定条件の設定については、第4の実施形態と同様である。
図20は、第5の実施形態に係る、複合プロセス解析部216における複合プロセス判定条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。ここで設定される複合プロセス判定条件は、複合プロセス解析部216において、解析結果が正当か否かを判定するために用いられる第2の基準に相当する。設定画面において、ユーザは、任意に選択した画像形成プロセス(主プロセス)に対して、関連する画像形成プロセス(関連プロセス)、関連条件、及び関連正当値を設定する。複合プロセス解析部216は、後述するように、主プロセスにおける出力値が関連条件に設定した値へ変化した際に、関連プロセスにおける出力値を参照し、関連正当値に設定した条件を満たすか否かを判定する。
以上、ユーザ設定部211によって各設定画面を用いて設定された設定値は、第1の実施形態と同様、設定情報格納部212へ格納される。解析部214の単一プロセス解析部215及び複合プロセス解析部216は、シミュレーション部200から検証部210の入力情報格納部213へ入力されたタイミングログを、設定情報格納部212へ格納された設定データに基づいて解析する。なお、単一プロセス解析部215は、第4の実施形態と同様に動作するので、説明を省略する。
図21は、第5の実施形態に係る、各画像形成プロセスにおける入力信号に対する複合プロセス判定条件の一例を示す図である。複合プロセス解析部216は、主プロセスにおける出力値の時系列に変化を検出した際に、関連プロセスにおける出力値を参照し、関連正当値を満たすか否かを判定する。例えば、図21において、主プロセスとして設定された画像形成プロセスAにおいて、その出力値がa”1へ変化した際、関連プロセスである画像形成プロセスB及びCにおける出力値を参照し、各々、b”1及びc”1であるか否かを判定する。当該判定結果は判定部217へ出力され、判定部217における最終的な判定処理に使用される。
なお、上述したように、画像形成装置の構造に依存して各画像形成プロセスが実行される位置が異なるため、各画像形成プロセスは、用紙の適切な位置へ画像が形成され得るタイミングにおいて、各々実行される。そこで、当該判定に際し、複合プロセス解析部216は、各画像形成プロセスに基づいて形成された画像が二次転写部において用紙へ転写されるタイミングを基準として、判定処理を実行する。ここで、図22は、第5の実施形態に係る、/TOP信号と各画像形成プロセスにおける出力値の変化のタイミングとの関係の一例を示す図である。また、図23は、第5の実施形態に係る、各画像形成プロセスの出力値の変化と、当該プロセスの実行に基づいて形成された画像が用紙に転写される位置との関係の一例を示す図である。なお、図21乃至図23は各画像形成プロセスの実行関係が互いに対応している。複合プロセス解析部216は、例えば、図22で、主プロセスである画像形成プロセスAの出力値がa1においてa”1へと変化すると、図21に示す設定に基づいて、関連プロセスである画像形成プロセスB及びCの出力値を参照する。ここで、図23の時間関係によると、プロセスAの出力値がa”1へと変化したタイミングにおいて、関連するプロセスB及びプロセスCの出力値はb”1及びc”1であり、図21に示す判定条件を満たしている。その結果、複合プロセス解析部216は、当該判定の結果が正当であることを示す情報を判定部217へ出力する。
なお、上述のように、用紙への画像の転写タイミングを基準として、複合プロセス解析部216の判定処理を実行する場合、主プロセスにおける出力値の変化のタイミングと、参照すべき関連プロセスの出力値のタイミングに差異がある。そこで、本実施形態では、タイミングログにおける出力値の時系列のうち、適切なタイミングの出力値を参照することで、対処する。また、第3の実施形態のように、検証部210において、シミュレーション部200のシミュレーション結果をリアルタイムに読み込む場合には、入力情報格納部213でタイミングログをバッファリングすることで対処する。
<情報処理装置における検証処理の手順>
次に、図30は、第5の実施形態に係る情報処理装置の検証部210における検証処理の手順を示すフローチャートである。第1の実施形態と同様に、情報処理装置100は、まず、ユーザによって設定されたシミュレーションの条件に基づいて、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを、シミュレーション部200において実行する。シミュレーションにより得られた出力結果に関して、情報処理装置100は、以下のフローに基づく検証処理を検証部210において実行する。なお、以下のステップS501〜S512は、第4の実施形態におけるステップS401〜S412と同一であるため、説明を省略する。
ステップS512までに単一プロセス解析部215における処理を終えると、検証部210は、ステップS513以降で、複合プロセス解析部216における処理を開始する。
ステップS513で、検証部210は、複合プロセス解析部216において、出力値の変化が生じた画像形成プロセスに対して、当該出力値が関連条件を満たすか否か判定する。当該関連条件を満たさない場合、ステップS516へ移行する。一方、当該関連条件を満たす場合、ステップS514へ移行する。
ステップS514で、複合プロセス解析部216は、出力値の変化が生じた画像形成プロセスに対して、関連プロセスとして設定された画像形成プロセスの出力値をタイミングログにおいて参照する。その後、ステップS515で、複合プロセス解析部216は、当該関連プロセスの出力値が正当であるか否か検証する。さらに、複合プロセス解析部216は、当該検証結果を判定部217へ出力し、ステップS516へ移行する。なお、ステップS513〜S515における処理は、第2の判定手段による処理に相当する。
ステップS516〜S523は、第4の実施形態におけるステップS413〜S420と同一であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第5の実施形態に係る情報処理装置は、何れかの画像形成プロセスにおいて出力値に変化が生じたタイミングにおいて、関連する他の画像形成プロセスの出力値の正当性を判定する。これにより、各画像形成プロセスの出力値の正当性と、当該画像形成プロセスに関連する他の画像形成プロセスの出力値の正当性の両面から、画像形成プロセスの正当性を判定することができる。
なお、本実施形態と第1乃至第3の実施形態とを組み合わせることも可能である。
<第6の実施形態>
次に、図2、図24、図25、及び図30を参照して、本発明における第6の実施形態について説明する。第5の実施形態では、何れかの画像形成プロセスにおいて出力値に変化が生じたタイミングにおいて、関連する他の画像形成プロセスの出力値の正当性を判定している。これに対して、第6の実施形態では、何れかの画像形成プロセスにおいて出力値に変化が生じた際に、出力値の変化に遅延が生じる場合に関して、当該プロセスに関連する他の画像形成プロセスの出力値の正当性を判定することを特徴とする。以下では、第1乃至第5の実施形態と異なる技術を中心として、本実施形態について説明する。
<情報処理装置の機能構成>
第6の実施形態は、第1の実施形態に係る図2に示した機能構成例と同様の構成により、実現できる。
シミュレーション部200は、第1の実施形態と同様である。ただし、画像形成プロセスの出力値に変化が生じる際に、画像形成プロセスごとに、所定の遅延時間を発生させる。シミュレーション部200は、当該遅延時間を考慮に入れたシミュレーションを実行し、その結果を検証部210へ出力する。
検証部210は、第1の実施形態と同様、ユーザ設定部211、設定情報格納部212、入力情報格納部213、解析部214、及び判定部217を含む。以下では、検証部210の各構成要素の機能のうち、本実施形態に係る部分について説明する。
ユーザ設定部211において設定すべきデータのうち、タイミングログ、用紙サイズ、速度、画像形成プロセス位置は第1の実施形態と同様である。また、単一プロセス判定条件及び複合プロセス判定条件については、第4及び第5の実施形態と同様である。
図24は、第6の実施形態に係る、各画像形成プロセスにおける遅延時間を設定するための設定画面の一例を示す図である。ユーザは、各画像形成プロセスに対して、異なる遅延時間を設定することができる。ここで設定される遅延時間は、複合プロセス解析部216において、解析結果が正当か否かを判定するために用いられる。なお、図24には図示していないが、各画像形成プロセスにおける出力値の変化量に応じて、異なる遅延時間を設定するようにしてもよい。
次に、複合プロセス解析部216において、上述の遅延時間を考慮してシミュレーション結果を検証する方法について説明する。図25は、第6の実施形態に係る、シミュレーション部200において設定された設定値と、遅延時間を考慮した出力値との関係の一例を示す図である。図25では、画像形成プロセスAにおいて、出力の設定値に対して、シミュレーション結果の出力値は、変化前の状態から変化後の状態へ移行する際に、所定の遅延時間が生じるとともに出力値が不定となることを示している。ここで、画像形成プロセスAが、他のプロセスについての関連プロセスとなっている場合を想定する。その場合、当該他のプロセスの出力値に変化が生じた際に、関連プロセスである画像形成プロセスAの値が不定であると、複合プロセス解析部216は、関連プロセスの出力値が正当ではないことを示す情報を出力する。
<情報処理装置における検証処理の手順>
第6の実施形態に係る情報処理装置の検証部210における検証処理は、第5の実施形態の図30と同様のフローチャートにより実現される。ここでは、第5の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
情報処理装置100は、まず、ユーザによって設定されたシミュレーションの条件に基づいて、画像形成装置における制御動作のシミュレーションを、シミュレーション部200において実行する。ここで、シミュレーション部200は、上述の遅延時間をシミュレーション条件として設定し、当該シミュレーションを実行する。シミュレーションにより得られた出力結果に関して、情報処理装置100は、以下のフローに基づく検証処理を検証部210において実行する。
ステップS501で、ユーザは、第1乃至第5の実施形態と同様、ユーザ設定部211において、検証処理に必要な設定を行う。ここで、ユーザは、第6の実施形態に係る遅延時間に関する設定を行う。その後、ステップS502へ移行する。なお、ステップS502〜S514は第5の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
ステップS515で、複合プロセス解析部216は、主プロセスに対する関連プロセスの出力値が正当であるか否か検証する。その際、当該関連プロセスの出力値が不定である場合には、正当ではないことを示す情報の判定を行う。複合プロセス解析部216は、当該検証結果を判定部217へ出力し、ステップS516へ移行する。
ステップS516〜S523は、第5の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第6の実施形態に係る情報処理装置は、何れかの画像形成プロセスにおいて出力値に変化が生じた際に、出力値の変化に遅延が生じる場合を想定し、当該プロセスに関連する他の画像形成プロセスの出力値の正当性を判定する。これにより、第5の実施形態に係る情報処理装置と比較して、より現実的な条件をシミュレーション条件として設定した場合において、当該シミュレーション結果の正当性について判定することができる。
なお、本実施形態と第1乃至第3の実施形態とを組み合わせることも可能である。
第1の実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る、検証部へ与えられるタイミングログファイルと、搬送される用紙の先端をタイミングログから検出するための基準信号とを設定するための設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、シミュレーションに用いられた用紙サイズを設定するための設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、各画像形成プロセスの実行に基づいて形成された画像が各処理部から転写部まで搬送される際の搬送速度と、用紙が転写部まで搬送される際の搬送速度とを設定するための設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、基準位置から各画像形成プロセスの処理が行われる位置までの距離を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、各画像形成プロセスが実行中であるか否かの判定に用いる条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、各画像形成プロセスにより形成された画像が用紙上で転写される位置の許容範囲を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、単一の画像形成プロセスにおける実行タイミングと、用紙検出信号に基づく用紙検出タイミングとの関係を示す図である。 第1の実施形態に係る、複数の画像形成プロセスにおける実行タイミングと、用紙検出信号に基づく用紙検出タイミングとの関係を示す図である。 第1の実施形態に係る、複数の画像形成プロセスと画像形成領域との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る、用紙の位置と画像形成領域との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る、画像形成領域の正当性に関する判定方法の一例を示す図である。 シミュレーションの対象となる画像形成装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る、画像形成プロセスが実行中であるか否かの判定に用いる条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る、単一プロセス解析部における単一プロセス判定条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る、各画像形成プロセスにおける入力信号に対する単一プロセス判定条件の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る、/TOP信号と各画像形成プロセスにおける出力値の変化のタイミングとの関係の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る、単一プロセス解析部における画像形成プロセスごとの判定用データの参照位置を示す図である。 第5の実施形態に係る、複合プロセス解析部における複合プロセス判定条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る、各画像形成プロセスにおける入力信号に対する複合プロセス判定条件の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る、/TOP信号と各画像形成プロセスにおける出力値の変化のタイミングとの関係の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る、各画像形成プロセスの出力値の変化と、当該プロセスの実行に基づいて形成された画像が用紙に転写される位置との関係の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る、各画像形成プロセスにおける遅延時間を設定するための設定画面の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る、シミュレーション部において設定された設定値と、遅延時間を考慮した出力値との関係の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の検証部における検証処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る情報処理装置の検証部における検証処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る情報処理装置のシミュレーション部におけるシミュレーションと検証部における検証処理との手順を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る情報処理装置の検証部における検証処理の手順を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る情報処理装置の検証部における検証処理の手順を示すフローチャートである。
100:情報処理装置
101:中央処理装置(CPU)
102:ROM
103:RAM
104:入力インタフェース
105:入力装置
106:出力インタフェース
107:出力装置
107a:表示装置
107b:出力装置
108:外部記憶装置インタフェース
109:ハードディスク
109a:処理プログラム
109b:設定データ
109c:ファームウェア
110:外部記憶装置
120:バス
200:シミュレーション部
201:CPUシミュレータ
202:外的要因シミュレータ
210:検証部
211:ユーザ設定部
212:設定情報格納部
213:入力情報格納部
214:解析部
215:単一プロセス解析部
216:複合プロセス解析部
217:判定部
2:中間転写ベルト(ITB)
3a、3b、3c、3d:感光ドラム
4a、4b、4c、4d:帯電ローラ
5a、5b、5c、5d:露光部
6a、6b、6c、6d:プロセスカートリッジ
7:二次転写ローラ
8a、8b、8c、8d:現像器
10:定着部
11:用紙
12:ピックアップローラ
13:用紙格納カセット
14:レジストローラ
15:レジストセンサ
22a、22b、22c、22d:一次転写ローラ

Claims (17)

  1. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、前記シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置であって、
    前記シミュレーション手段は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段と
    を備え、
    前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行手段による前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを該出力値に基づいて判定するための第1の基準と、前記記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定手段と、
    前記シミュレーション実行手段による時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、前記転写部に前記記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段により、前記信号が検出されると、前記記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値の各々が前記第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定手段と、
    前記第1の特定手段により特定された各負荷の前記期間に基づいて、前記画像形成領域を特定する第2の特定手段と、
    前記第2の特定手段により特定された前記画像形成領域が、前記第2の基準を満たしているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記第2の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記第2の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第2の特定手段は、
    前記記録材が前記転写部へ到達するタイミングと、前記期間において形成された画像が前記転写部へ到達するタイミングとを比較することにより、前記画像形成領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の基準は、
    前記記録材の搬送方向に対する前記画像形成領域の先端及び後端が、前記記録材の先端及び後端から予め定められた範囲に存在し、かつ、前記画像形成領域の先端と後端との間に、画像を形成しない領域が存在しない場合に、前記画像形成領域が正当であると判定する基準であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の設定手段は、
    複数の前記画像形成条件に対応して、複数の前記シミュレーション条件を設定し、
    前記第2の設定手段は、
    前記シミュレーション実行手段による時系列の前記出力値を参照し、該出力値から識別した前記画像形成条件の変化に対応して、前記第1の基準を設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記シミュレーション実行手段は、
    シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す時系列の前記出力値をリアルタイムに出力し、
    前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行手段が出力した前記出力値を、リアルタイムに入力し、検証することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行手段によるシミュレーションにおいて、1頁の記録材の画像形成に要する所要時間を算出する算出手段を更に備え、
    前記信号検出手段により前記信号が検出された後、前記所要時間が経過するタイミングから、前記第1の特定手段による処理を開始することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、前記シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置であって、
    前記シミュレーション手段は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段と
    を備え、
    前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行手段による前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の前記出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと該出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定手段と、
    前記シミュレーション実行手段による時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段により、前記垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値に変化が生じたことを検出する変化検出手段と、
    前記変化検出手段により前記出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、該出力値とが、前記第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段による判定の結果、前記出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての前記出力値とが、前記第1の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける前記出力値が、前記第1の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記第2の設定手段は、
    前記シミュレーション実行手段による前記出力値が出力されたタイミングにおいて、前記各負荷の前記出力値に変化が生じた際に、当該負荷と関連する他の負荷において、当該変化が生じたタイミングにおける前記他の負荷における前記出力値が正当であるか否かを判定するための第2の基準を更に設定し、
    前記検証手段は、
    前記変化検出手段により前記出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化が検出された負荷と関連する前記他の負荷において、当該変化が生じたタイミングにおける前記出力値が前記第2の基準を満たしているか否かを判定する第2の判定手段を更に備え、
    前記出力手段は、
    前記第2の判定手段による判定の結果、前記出力値のうち何れかが前記第2の基準を満たしていない場合に、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1の設定手段は、
    各負荷の制御状態に変化が生じた際に、変化前の状態から変化後の状態へ移行する際の遅延時間を、前記シミュレーション条件として更に設定し、
    前記シミュレーション実行手段は、
    前記シミュレーション条件に基づくシミュレーションの実行中に、各負荷の制御状態が変化する際の前記遅延時間において、各負荷の出力値が不定であることを示す情報を出力し、
    前記第2の判定手段は、
    前記変化検出手段により前記出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化が検出された負荷と関連する前記他の負荷において、当該変化が生じたタイミングにおける前記出力値が不定である場合に、前記第2の基準を満たしているか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1の設定手段は、
    複数の前記画像形成条件に対応して、複数の前記シミュレーション条件を設定し、
    前記第2の設定手段は、
    前記シミュレーション実行手段による時系列の前記出力値を参照し、該出力値から識別した前記画像形成条件の変化に対応して、前記第1の基準を設定することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記シミュレーション実行手段は、
    シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す時系列の前記出力値をリアルタイムに出力し、
    前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行手段が出力した前記出力値を、リアルタイムに入力し、検証することを特徴とする請求項7乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、前記シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムであって、
    前記シミュレーション装置は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段と
    を備え、
    前記検証装置は、
    前記シミュレーション実行手段による前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを該出力値に基づいて判定するための第1の基準と、前記記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定手段と、
    前記シミュレーション実行手段による時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、前記転写部に前記記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段により、前記信号が検出されると、前記記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値の各々が前記第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定手段と、
    前記第1の特定手段により特定された各負荷の前記期間に基づいて、前記画像形成領域を特定する第2の特定手段と、
    前記第2の特定手段により特定された前記画像形成領域が、前記第2の基準を満たしているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記第2の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記第2の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  13. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、前記シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムであって、
    前記シミュレーション装置は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定手段と、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行手段と
    を備え、
    前記検証装置は、
    前記シミュレーション実行手段による前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の前記出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと該出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定手段と、
    前記シミュレーション実行手段による時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段により、前記垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値に変化が生じたことを検出する変化検出手段と、
    前記変化検出手段により前記出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、該出力値とが、前記第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段による判定の結果、前記出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての前記出力値とが、前記第1の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける前記出力値が、前記第1の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  14. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、前記シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置の制御方法であって、
    前記シミュレーション手段は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップと
    を実行し、
    前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行ステップによる前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを該出力値に基づいて判定するための第1の基準と、前記記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定ステップと、
    前記シミュレーション実行ステップによる時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、前記転写部に前記記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出ステップと、
    前記信号検出ステップにより、前記信号が検出されると、前記記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値の各々が前記第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップにより特定された各負荷の前記期間に基づいて、前記画像形成領域を特定する第2の特定ステップと、
    前記第2の特定ステップにより特定された前記画像形成領域が、前記第2の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより、前記第2の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記第2の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力ステップと
    を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  15. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション手段と、前記シミュレーション手段によるシミュレーションのログを検証する検証手段とを備える情報処理装置の制御方法であって、
    前記シミュレーション手段は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップと
    を実行し、
    前記検証手段は、
    前記シミュレーション実行ステップによる前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の前記出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと該出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定ステップと、
    前記シミュレーション実行ステップによる時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出ステップと、
    前記信号検出ステップにより、前記垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値に変化が生じたことを検出する変化検出ステップと、
    前記変化検出ステップにより前記出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、該出力値とが、前記第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップによる判定の結果、前記出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての前記出力値とが、前記第1の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける前記出力値が、前記第1の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力ステップと
    を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  16. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、前記シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムの制御方法であって、
    前記シミュレーション装置は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップと
    を実行し、
    前記検証装置は、
    前記シミュレーション実行ステップによる前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷における処理が実行されたか否かを該出力値に基づいて判定するための第1の基準と、前記記録材上で画像が形成される位置である画像形成領域が正当であるか否かを判定するための第2の基準と、を設定する第2の設定ステップと、
    前記シミュレーション実行ステップによる時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、前記転写部に前記記録材が到達するタイミングの算出基準となる信号を検出する信号検出ステップと、
    前記信号検出ステップにより、前記信号が検出されると、前記記録材が転写部に到達するタイミングを算出し、算出されたタイミングにおいて、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値の各々が前記第1の基準を満たしているか否かを判定し、各負荷において処理が実行された期間を特定する第1の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップにより特定された各負荷の前記期間に基づいて、前記画像形成領域を特定する第2の特定ステップと、
    前記第2の特定ステップにより特定された前記画像形成領域が、前記第2の基準を満たしているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより、前記第2の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記第2の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当ではないことを示す情報を出力する出力ステップと
    を実行することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
  17. 記録材に対して画像形成を行う画像形成装置に含まれる複数の負荷の制御動作をシミュレーションするシミュレーション装置と、前記シミュレーション装置によるシミュレーションのログを検証する検証装置とを備える情報処理システムの制御方法であって、
    前記シミュレーション装置は、
    前記画像形成装置における画像形成条件をシミュレーション条件として設定する第1の設定ステップと、
    前記シミュレーション条件に基づいて、記録材に画像を転写する転写部への記録材の搬送タイミングに合わせて前記画像形成装置の各負荷を制御する制御動作をシミュレーションし、該シミュレーションのログとして、各負荷の制御状態を示す出力値を時系列に出力するシミュレーション実行ステップと
    を実行し、
    前記検証装置は、
    前記シミュレーション実行ステップによる前記出力値が出力されたタイミングにおいて、各負荷の前記出力値に変化が生じた際に、当該変化が生じたタイミングと該出力値とが正当であるか否かを判定するための第1の基準を設定する第2の設定ステップと、
    前記シミュレーション実行ステップによる時系列の前記出力値を参照し、該出力値のうち、垂直同期信号を検出する信号検出ステップと、
    前記信号検出ステップにより、前記垂直同期信号が検出されると、各負荷に対応する時系列の前記出力値を参照し、該出力値に変化が生じたことを検出する変化検出ステップと、
    前記変化検出ステップにより前記出力値に生じた変化が検出されるごとに、当該変化のタイミングと、該出力値とが、前記第1の基準を満たしているか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップによる判定の結果、前記出力値の時系列における全ての変化のタイミングと、各タイミングにおける全ての前記出力値とが、前記第1の基準を満たしていると判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当であることを示す情報を出力し、前記出力値の時系列における何れかの変化のタイミング又は当該タイミングにおける前記出力値が、前記第1の基準を満たしていないと判定された場合には、前記シミュレーション装置によるシミュレーション結果が正当でないことを示す情報を出力する出力ステップと
    を実行することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
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