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JP5298648B2 - 送信機及び受信機並びに送信方法及び受信方法 - Google Patents

送信機及び受信機並びに送信方法及び受信方法 Download PDF

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Description

本件は、送信機及び受信機並びに送信方法及び受信方法に関する。本件は、送信機が、受信機からの受信エラー通知に応じて前記受信機へデータを再送する無線通信システムにに用いられる場合がある。
無線通信において、符号化技術の一つしてautomatic-repeat-request(ARQ)が知られている。ARQは、cyclic redundancy check(CRC)のようなエラー検出技術と併用される。
CRCによりエラーが検出された場合、受信機は、送信機が送信したパケットデータ(以下、「データパケット」又は単に「パケット」ともいう)の受信に失敗したことを、制御チャネルを通じて、送信機へ通知する。この通知を受信した送信機は、前記送信パケットに関連するパケットを、受信機が受信に成功するまで再送する。
有力なARQ方式としては、stop-and wait ARQ、go-back-N ARQ、selective-repeatARQの3種類の方式が知られている。これらの方式では、チャネルエラーレートの増加に伴って急激にスループットが低下する場合がある。そこで、ARQとforward-error control(FEC)とを組み合わせたhybrid-ARQ(HARQ)も提案されている。
HARQは、間接的なリンクアダプテーション技術の一つであり、一般に、物理レイヤにおいて用いられる。HARQには、有力な方式として2つの方式が知られている。1つはchase combining(CC、チェイス合成)と呼ばれる方式であり、もう1つはincremental redundancy(IR)と呼ばれる方式である。
CC方式では、送信機は、受信機が受信に失敗した送信(符号化)パケットと同じパケットを受信機へ再送する。受信機のデコーダでは、例えば受信SNR(Signal-to-Noise Ratio)に基づく重み付けにより、受信に失敗した送信パケットと再送されたパケットとの合成を行なう。したがって、CC方式では、時間領域でのダイバーシティ利得を得ることができる。
一方、IR方式では、CC方式のように符号化パケットに含まれる冗長情報(パリティビット)のすべてを再送することはしない。その代わりに、IR方式では、復号に失敗する度に、パリティビットの送信部分を増やしながら順次再送する。
また、HARQ方式では、受信機に要求されるバッファ容量を緩和するために、N-channel stop-and-wait(Nチャネル停止・待機)方式と呼ばれるHARQも提案されている。この方式として、非同期HARQ方式と同期HARQ方式とが知られている。
Nチャネルは、論理的なチャネル(以下、HARQチャネルともいう)である。非同期HARQ方式において、Nチャネルは、明示的に割り当てられたサブチャネル番号で識別することができる。一方、同期HARQ方式において、Nチャネルは、例えば所定のサブフレームタイミング(時間スロット)で識別することができる。
S. Lin, and D. J. Costello, JR, Error Control Coding, Fundamentals and Application, Prentice-Hall, Inc, Englewood Cliffs, New Jersey, 1983. 3GPP TR 25.848 V4.0.0, March 2001. J. Wu, W. Tong, and J. Li, "Non-complete puncture based re-transmission for HARQ", C50-20011105-025, 3GPP2 TSG-C WG5, November 5, 2001. J. Wu, W. Tong, and J. Li, "Simulation study on NCP-HARQ", C50-20011203-022, 3GPP2 TSG-C WG5, December 3, 2001. Xiao, L.; Fuja, T.E.; Kliewer, J.; Costello, D.J.Jr. "Nested Codes with Multiple Interpretations", ISS 2006 40th, 22-24 March 2006.
図11に、N=4の場合の同期Nチャネル停止・待機方式に基づくHARQ処理の一例を示す。この図11には、例示的に、4つのパケット#1〜#4が4並列のHARQチャネルを用いて4TTIの時間で送信される様子を示している。
各パケットは、送信すべきパケットが存在する限り、すべての時間においてHARQチャネルが送信パケットで占められるように、他のパケットの送信を待たずに送信される。本例において、再送の発生する位置は、例えば、m+k・N(mは着目する送信パケットのHARQチャネル番号、kは正の整数)で表される位置に制限される。したがって、このHARQチャネルが他のユーザ(UE)に割り当てられていると、再送が遅延し得る。
Nチャネル停止・待機HARQ方式は、3GPP2や、3GPP、IEEE802.16などの多くのスタンダードに適するが、例えばUEが低速で移動するような環境においては、さらなる改善の余地がある。
すなわち、UEが低速で移動しているような場合においては、HARQの再送において必ずしも再送要求されたノーマルパケットをそのまま送信する必要はない。にもかかわらず、ノーマルパケットを送信することは、不必要な冗長的送信となり、多くのチャネルリソースを浪費し得る。
図12に、1シンボルあたりの相互(協力)情報(MI:Mutual Information)とSINR(Signal-to-Interference and Noise power Ratio)との関係の一例を示す。
この図12に例示するように、HARQ送信に要求されるSINRは、ノーマルパケットを送信する場合のSINRよりもずっと少なくてよい。HARQの動作ポイントは、一般に、10%のブロックエラーレート(BLER)に設定される。
したがって、UEがフェージング変動の少ない環境にあれば、パケットを復元するのに要求されるエネルギーは少なくてよい。このエネルギーをSNR基準に換算すると、平均値で1dBよりも少ない。
このような観点から、NCP(Non-complete Punctre)ベースHARQと呼ばれる提案が2001年の1xEV-DV(1X Evolution-Data and Voice)スタンダード向けになされている。この提案は、主にHARQプロセスにおけるチャネルリソースの浪費の削減に関わる。
このNCP再送方式では、再送パケットは、複数の新規パケットのペイロードを少しだけ占めるように前記新規パケットへ分散及び間引き(パンクチャ)される。その結果、全体のスループットを大きく増加することが可能となる。なお、受信機において、再送パケットと新規パケットとは個別に復号される。
また、近年、複数の解釈を用いる入れ子符号化方式も提案されている。この方式によれば、複数のパケットは個別に符号化され、各符号化パケットは、物理レイヤにおいて排他的論理和(XOR)による演算が施されてから送信される。
しかしながら、上述した従来技術は、再送パケットを複数の新規パケットのペイロードに含めることができるか、個々のパケットをXOR演算できるかに留まる。
本件の目的の一つは、送信機から受信機に対するデータスループットを向上することにある。
なお、前記目的に限らず、後述する実施形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の一つとして位置付けることができる。
例えば、以下の手段を用いる。
(1)受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算を施す論理演算部と、前記論理演算により得られた送信データを前記受信機へ送信する送信部と、をそなえた送信機を用いることができる。
(2)送信機において受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算が施されて送信されたデータを受信する受信部と、前記受信部で受信した受信データと、過去に受信した、前記再送データに対応するデータとに前記論理演算に対応する第1の演算を施して前記未送信データの成分を検出し、前記未送信データを復調、復号する未送信データ処理部と、前記受信部で受信した受信データと、前記未送信データ処理部で検出された未送信データの成分とに前記論理演算に対応する第2の演算を施して前記再送データの成分を検出し、前記再送データを復調、復号する再送データ処理部と、をそなえた受信機を用いることができる。
(3)受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算を施す過程と、前記論理演算により得られた送信データを前記受信機へ送信する過程と、を有する送信方法を用いることができる。
(4)送信機において受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算が施されて送信されたデータを受信する過程と、受信データと、過去に受信した、前記再送データに対応するデータとに前記論理演算に対応する第1の演算を施して前記未送信データの成分を検出し、前記未送信データを復調、復号する過程と、前記受信データと、前記未送信データ処理部で検出された未送信データの成分とに前記論理演算に対応する第2の演算を施して前記再送データの成分を検出し、前記再送データを復調、復号する過程と、を有する受信方法を用いることができる。
開示の技術によれば、送信機から受信機に対するデータスループットを向上することが可能となる。
また、HARQのような再送合成処理で用いるチャネルリソースの利用効率を向上することも可能である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。
〔1〕一実施形態
本実施形態では、XOR演算ベースの符号化と、HARQと調和し、かつ、スループットを大幅に向上できる、新規なHARQ方式とを提案する。
提案するHARQプロセスは、所定の反復周期において以下の3つの処理を含む。
第1の処理では、初回送信においてデータパケットが正しく受信機において受信されないと、送信機は、前記データパケット(以下、単に「パケット」ともいう)の再送を試行する。この再送パケットは、所定のパターンに従って一部又は全部を新規パケットとXOR演算することにより得られる。
第2の処理において、受信機は、以前に或る数のハードレベルの正しいシンボルを用いて復号されてバッファに保存された、エラーの生じたパケット情報を基に受信した符号化パケットを復号する。
第3の処理では、再送パケットは、含まれる有効なシンボルの割合に関わらず、既知のパケット情報に応じて、全体的又は部分的に、新規送信するパケット(未送信パケット)と合成(XOR演算)される。合成された再送部分(シンボル又はビット)は、復号処理を継続するとともに再送ゲインを向上するために、保存された以前の受信失敗パケットと合成される。
なお、前記の送信機は、例示的に、radio access network(RAN、無線アクセス網)のエンティティの送信系、あるいは、user equipment(UE)の送信系として用いることができる。一方、前記の受信機は、例示的に、UEの受信系や、RANのエンティティの受信系に用いることがでできる。
RANのエンティティの一例は、base station(BS)やNode B、eNB(evolved Node B)などの無線基地局である。UEの一例は、移動局、例えば携帯電話、携帯電話と同等の無線インタフェース付きの情報端末などである。従って、UEには、音声又はデータ又はその両方をRANと接続して送受信可能な装置が含まれる。また、UEは、固定の無線装置(携帯装置や端末など)であっても良い。
〔2〕協力符号化によるHARQ方式(cooperative coding based HARQ)
協力符号化によるHARQ方式を明確に定義するために、まず、いくつかのパラメータの定義を行なう。提案するHARQ方式の原理は、以下に述べる幾つかの例によって技術的に明確に理解されるであろう。また、提案するHARQ方式は、CC方式及びIR方式のいずれにも適用可能であることも後に明らかにする。
(2.1)パラメータの定義
本例のHARQ方式を詳細に説明する前に、本実施形態を通じて使用するいくつかのパラメータに関する定義を与える。その定義は、以下のとおりである。
・k:送信データパケットのインデックス
・i:送信のインデックスであり、i=0なら、初期送信に属するデータパケットを表し、それ以外なら再送に属するデータパケットを表す。
・n:各データパケットのシンボル番号
・N:各データパケットのシンボル数
・sk,i(n):i番目の送信でk番目に送信されるデータパケットのn番目の送信シンボル。ここで、n=0,1,…,N−1である。
・Sk,i:i番目の送信でk番目に送信されるシンボルのベクトルを表し、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 0005298648
ただし、Bは、Bの転置を表す。
・A:N×Nの対角行列を表す。この対角行列は、HARQシーケンスの過程で、i番目の送信におけるHARQシンボルの選択のために用いられる。例えば、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 0005298648
エントリai(n)がとり得る値は0又は1、つまりai(n)={0,1}である。
・mi,0:i番目の送信での対角行列Aのエントリai(n)=0の数。
・mi,1:i番目の送信での対角行列Aのエントリai(n)=1の数。ここで、mi,0+mi,1=Nである。
・γk.i:復号後のシンボルベクトルSk,iの残留シンボルエラーレート
・Ck,i:i番目の送信のk番目のノーマルデータパケットについての符号化率
(2.2)HARQ送信
本例の協力符号化によるHARQにおいては、2種類の送信データパケットを用いる。1つは、ノーマルデータパケットであり、再送パケットの成分を含まない初めて送信されるパケット(新規パケットともいう)である。もう1つは、符号化データパケットであり、ノーマルパケットに再送パケットの一部又は全部がXOR演算された成分を含むパケットである。
ノーマルデータパケットは、HARQバッファに再送データが存在しない場合に送信される。これに対して、符号化データパケットは、再送パケットの送信が必要な場合に送信される。
以下、提案するHARQ及び同期及び非同期HARQをベースとする符号化データパケットのフォーマット例について詳細に説明する。
本例のHARQ方式では、HARQプロセスを扱うHARQスケジューラを用いる。そのスケジューリングルールの一例は、以下のとおりである。
ノーマルデータパケットは、例えば以下の場合に送信される。
(a)HARQバッファに再送パケットが残っていない場合、又は
(b)HAQRバッファに再送パケットが残っているが、その再送パケットに対応するACK/NAK信号を送信機が未受信である場合、又は
(c)受信失敗パケットの待ち時間(レイテンシ)に起因して、送信機がHARQ送信を早期終了(停止)する場合
これに対して、符号化データパケットは、例えば、HARQバッファに再送パケットが存在し、かつ、送信機が前記再送パケットに対応するNAK信号を受信している場合に、送信される。
ノーマルデータパケットのフォーマットは、従来と変更ない。これに対して、符号化データパケットのフォーマットは、符号化方式に依存するとともに、符号化動作に影響する。
一般化の可能性を損なうことなく、HARQの動作を説明するために、UEの数を1とし、HARQチャネルの数を4と仮定する。図1に、協力符号化によるHARQの同期フローの一例を示す。
この図1に例示するHARQ送信フローにおいては、パケット#1が1番目のスロット(TTI)で送信機10から受信機50(例えば、UE)に送信され、次いで、その送信に対応するNAKが受信機50から送信機10へ送信される。そして、送信機10では、4スロット(TTI)後(N=4)である5番目のスロット(TTI)において、パケット#1についての最初の再送機会が到来する。
ここで、5番目のスロットで受信機50へ送信するノーマルパケット#5は、前記NAKを受けた再送パケット#1の一部(又は全部)と、XOR演算(以下、XOR符号化ともいう)される。なお、ノーマルパケット#5とXOR演算される再送パケット#1の一部(又は全部)は、再送パケット#1と、対角行列Aで表される所定のバイナリ列(パターン)とを乗算して得られる。
つまり、ノーマルパケットとXOR演算を施される再送パケットのデータ量は、再送パケットに、パケットが送信される論理的なチャネル(HARQチャネル)の情報に基づいて適応的に制御される前記バイナリ列を乗じることで制御される。
前記XOR演算されたデータパケットは、5番目のスロット(TTI)で送信機10から受信機50へ送信される。なお、パケット#1の再送が不要な場合は、5番目のスロット(TTI)でノーマルデータパケット#5がそのまま送信される。これらの送信パケットは、次式(3)により表すことができる。
Figure 0005298648
ただし、本例の場合、k=5、i=1である。
パケット#1が再び受信機50において後述する協力復号化により正しく受信、復号されない場合(パケット#1についてNAKを受信した場合)、同期HARQによると、送信機10では、さらに4スロット(TTI)後の9番目のスロット(TTI)において再送機会が到来する。
したがって、送信機10は、9番目のスロット(TTI)において、ノーマルデータパケット#9と、再送パケット#1と対角行列Aとの乗算結果であるパケット#1の一部(又は全部)とをXOR符号化して、受信機50へ送信する。なお、再送が不要な場合は、9番目のスロット(TTI)でノーマルデータパケット#9がそのまま送信される。これらの送信パケットも、前記式(2)により表すことができる。ただし、この場合は、k=9、i=2である。
また、受信機50は、再送パケット#1とXOR符号化されたノーマルパケット#5の受信、復号に失敗した場合、ノーマルパケット#5についてNAKを送信機10へ送信する。つまり、受信機50は、XOR符号化により合成されたノーマルパケットと再送パケットとのそれぞれについてACK/NACKを送信機10へ送信する。
送信機10は、ノーマルパケット#5についてNAKを受信した場合、さらに4スロット(TTI)後の13番目のスロット(TTI)において再送機会が到来する。したがって、13番目のスロット(TTI)において、ノーマルパケット#13と、再送パケット#5と対角行列Aとの乗算結果であるパケット#5の一部(又は全部)と、がXOR符号化されて、受信機50へ送信される。再送が不要な場合は、13番目のスロット(TTI)でノーマルパケット#13がそのまま送信される。これらの送信パケットも、前記式(2)により表すことができる。ただし、k=13、i=1である。
以上の協力符号化プロセスは、受信機50がパケット#1の受信に成功するか(ACKを返信するか)、再送回数が所定の最大再送回数に到達するまで、あるいは、受信BLERが向上しなくなるまで、継続して実施される。
次に、図2に、非同期HARQの場合のHARQ送信フローを例示する。非同期HARQの場合、再送パケットは、対応するNAKが受信されていれば、任意のスロット(TTI)において、ノーマルパケットとXOR符号化されることができる。図2には、例示的に、9番目と10番目の連続する2スロット(TTI)#9,#10において、ノーマルパケット#9,#10と、再送パケット#1,#5の一部(又は全部)とがそれぞれXOR符号化されて送信される様子を例示している。
以上のようなHARQ送信を行なう送信機の構成例を図3に例示する。
この図3に示す送信機10は、例示的に、符号化・変調部11と、HARQコントローラ12と、Aメモリ13と、再送バッファ14と、乗算器15と、XOR演算器16と、制御チャネル(CH)送信部17と、多重化部(MUX)18と、RFユニット19と、送信アンテナ20と、をそなえる。また、この送信機10は、受信系の一例として、受信アンテナ21と、RFユニット22と、制御チャネル(CH)受信部23と、をそなえる。
符号化・変調部11は、受信機50宛に送信するノーマルパケットを符号化、変調する。
メモリ13は、既述のN×Nの対角行列Aを保持する。
再送バッファ(HARQバッファ)14は、送信済みのパケットを再送に備えて保持する。
HARQコントローラ12は、再送バッファ14に対するパケットの書き込み及び読み出しを制御するとともに、Aメモリ13の対角行列Aの書き込み及び読み出しを制御する。なお、対角行列Aのすべてのエントリai(n)を0に制御すると、XOR演算器16においてノーマルパケットとXOR演算される再送パケットの成分がすべて0となるから、ノーマルパケットがそのまま(再送パケットの成分を含まずに)送信されることになる。
乗算器15は、HARQコントローラ12の制御の下、再送バッファ14から読み出された再送パケットと、Aメモリ13から読み出された対角行列Aとを乗算する。
XOR演算器16は、符号化・変調部11で符号化、変調されたノーマルパケットと、乗算器15による乗算結果である再送パケットの一部(又は全部)とをXOR演算(XOR符号化)する。なお、XOR演算の代わりに、これと等価な論理演算(乗算又は加算)を用いることも可能である。
ノーマルパケットと再送パケットとをXOR演算することにより、再送パケットの送信に個別のHARQチャネルを不要にすることができる。したがって、送信機10から受信機50に対するデータスループットを向上することができる。また、HARQチャネルリソースの利用効率を向上することも可能である。
制御チャネル送信部(識別情報送信部)17は、HARQコントローラ12で生成された、受信機50宛の制御チャネルの信号(制御信号)を符号化、変調する。制御信号には、後述するように、送信パケットの状態(XOR符号化の有無)を識別する情報が含まれる。
多重化部18は、XOR演算器16による演算結果と、制御チャネル送信部17からの制御信号とを多重化する。
RFユニット19は、多重化部18からの多重化信号に対して、DA変換や無線周波数への周波数変換(アップコンバージョン)、所定の送信電力への電力増幅などの無線送信処理を施して、送信アンテナ20から送信する。
上記の多重化部18、RFユニット19及び送信アンテナ20は、XOR演算器16でXOR符号化されたパケットを受信機50へ送信する送信部の一例として用いられる。
受信アンテナ21は、受信機50から送信された無線信号を受信する。
RFユニット22は、受信アンテナ21で受信された無線信号に対して、低雑音増幅、ベースバンド信号への周波数変換(ダウンコンバージョン)、AD変換などの所定の無線受信処理を施す。
制御チャネル受信部23は、RFユニット22で前記無線受信処理を受けた受信信号を復調、復号して、制御チャネルの信号(制御信号)を検出する。この制御信号には、受信機50での受信エラーの有無を表す確認応答(ACK/NAK信号)が含まれる。検出した制御信号は、HARQコントローラ12に与えられる。これにより、HARQコントローラ12は、受信機50からのACK/NAK信号に応じて、前記XOR符号化に用いる対角行列Aのエントリai(n)を制御する。
(2.2.1)HARQシーケンス設計
本例の協力符号化によるHARQ方式では、或るパラメータが重要な役割を果たす。それは、対角行列Aによって数学的に定式化され、かつ、高レベルのシグナリングチャネルが規定されたHARQシーケンスである。
前記の式(2)により、i番目の送信での対角行列Aが決まる。式(2)において、対角行列Aのエントリai(n)は、再送のインデックスiに依存して0又は1の値をとる。つまり、ai(n)={0,1}である。i=0の初回送信において、対角行列Aのすべてのエントリは0に設定することができる。つまり、対角行列Aは、0行列となる。
しかし、i≠0の再送において、対角行列Aのエントリの0の数は、ノーマルパケットに対する再送パケットの比率に依存する。受信機50が受信に失敗したデータパケット(再送パケット)は、比率μに応じて部分的(あるいは全体的でもよい)にノーマルパケットとXOR演算器16にてXOR演算される。この場合、対角行列Aのエントリai(n)=1は、下記の式(4)で表されるように、1/μ(整数)毎に繰り返される。
Figure 0005298648
前記比率μ=0.25の場合のエントリai(n)の一例を、次表1に例示する。
Figure 0005298648
比率μ<1とすると、HARQパケットは部分的にXOR符号化されるので、新規パケット(ノーマルパケット)の受信機50での受信成功率を向上することができる。
(2.2.1.1)適応HARQシーケンス
無線通信において、受信機50の一例としてのUEの移動速度は、チャネル推定に大きな影響を与えるパラメータの一つである。UEが高速移動すると、チャネル変動も大きくなる。一般に、チャネル変動が大きいと、再送パケットのエラーレートも高くなる。
送信機10がパケットの再送に先行して確率的にエラー率を知っていれば、前記比率μを送信すべきノーマルパケットに大きなダメージを与えない好適な値に設定することができる。これは、対角行列Aによって定式化されるHARQシーケンスが、チャネル値の変化に応じて適応的に制御可能であることを意味する。その詳細は、シミュレーション評価結果に依存する。
さらに、かかる適応HARQシーケンスは、同じパケットのリカバリのために連続的に送信される複数のXOR符号化パケットについて実施することも可能である。すなわち、複数のノーマルパケットに対して1個の再送パケットの一部又は全部をXOR演算することも可能である。その一例については、後述する。
(2.2.2)XOR符号化
XOR符号化をさらに説明するために、パケット#kに対するNAKが受信されると仮定し、また、再送パケットについても同様と仮定する。
図4に、送信機10における、協力符号化によるHARQ方式の符号化プロセスのフローの一例を示す。この図4においては、UEが受信に失敗して再送するパケットの50%(μ=0.5)が新規のノーマルパケットとXOR符号化される場合を例示している。
対角行列Aと再送パケット(ベクトル)Sk,iとが乗算器15において乗算されて、再送データパケットA・Sk,iが得られる。この再送データパケットA・Sk,iは、新規のノーマルパケットSk+N,0とXOR演算器16にてXOR符号化され、その結果が送信符号化データパケットTk+N・i,iとして、データチャネルへ送信される。
(2.3)HARQ受信
HARQ受信のために、受信機50は、制御信号を復号して、受信パケットが、ノーマルパケットと再送パケットとが送信機10においてXOR符号化されたパケットであるか否かを検出する。受信パケットがXOR符号化されていなければ、当該受信パケットは通常の復号処理で復号される。これに対し、受信パケットがXOR符号化されていれば、当該受信パケットは、以下に説明する処理で復号される。
例示的に、i番目の送信のk番目のパケットであるXOR符号化パケットの受信シンボルベクトルRは、下記の式(5)にて表すことができる。

k,i=Tk,i+ηk,i …(5)

ただし、Tk,iは符号化データパケットを表し、ηk,iはi番目の送信でのk番目のパケットに関する受信ノイズベクトルを表す。ηk,iは、下記の式(6)で表すことができる。

ηk,i=(ηk,i(0) ηk,i(1) … ηk,i(N-1)) …(6)
前記受信シンボルベクトルRk,iについて、復号処理は、2つの処理に分けられる。第1の処理は、ノーマルパケットの復号に用いられる。この復号には、部分的に既知のハードビット情報を用いることができる。ただし、後述するように再送パケットのソフトビット情報を用いることも可能である。
第2の処理は、再送パケットの復号に用いられる。この復号には、前記第1の処理で先行的に復号されたノーマルパケットのビット情報を用いる。これらの第1及び第2の処理を含む処理は、所定回数、あるいは、ノーマルパケット及び再送パケットそれぞれのBLERが向上しなくなるまで、反復的に継続される。
図5に、受信機の構成例を示すブロック図である。この図5に示す受信機50は、例示的に、受信アンテナ30と、RFユニット31と、分離部(DMUX)32と、ノーマルパケット処理部33と、Aメモリ34と、再送パケット処理部35と、をそなえる。また、この受信機50は、CRC演算部36,37と、制御チャネル(CH)受信部38と、HARQコントローラ39と、をそなえるとともに、送信系の一例として、制御チャネル(CH)送信部40と、RFユニット41と、送信アンテナ42と、をそなえる。
さらに、ノーマルパケット処理部(未送信データ処理部)33は、例示的に、XOR演算器331と、復調・復号部332と、スイッチ333と、エンコーダ334と、乗算器335と、をそなえる。また、再送パケット処理部(再送データ処理部)35は、例示的に、XOR演算器351と、HARQバッファ352と、HARQ合成部353と、復調・復号部354と、スイッチ355と、エンコーダ356と、乗算器357と、をそなえる。
受信アンテナ30は、送信機10から送信された無線信号(ノーマルパケット及び再送パケット)を受信する。受信した無線信号は、RFユニット32に入力される。
RFユニット31は、受信アンテナ30で受信された無線信号に対して、低雑音増幅、ベースバンド信号への周波数変換(ダウンコンバージョン)、AD変換などの所定の無線受信処理を施す。この無線受信処理を受けた受信信号は、分離部32に入力される。
分離部32は、前記受信信号をデータチャネルの信号(受信パケット)と制御チャネルの信号(制御信号)とに分離する。制御信号は、制御チャネル受信部38に入力され、データチャネルの信号(受信パケット)は、ノーマルパケット処理部33のXOR演算器331と、再送パケット処理部35のXOR演算器351とに入力される。
XOR演算器331は、前記受信信号と、乗算器335の出力とに、送信機10のXOR演算器16による論理演算に対応する第1の演算の一例として、XOR演算を施す。ここで、乗算器335の出力は、過去にHARQ合成して復調、復号された再送パケットに、Aメモリ34に保持された対角行列Aを乗じた結果である。したがって、XOR演算器331のXOR演算により、受信信号からノーマルパケットの信号成分が検出される。
このXOR演算結果(ノーマルパケットの信号成分)は、復調・復号部332にて、復調、復号されて、スイッチ333へ出力される。前記復調、復号は、送信機10が用いる変調方式、符号化方式に依存する。変調方式の一例としては、QPSKや16QAM、64QAMなどを用いることができる。符号化方式(復号方式)の一例としては、ターボ符号化(ターボ復号)などを用いることができる。
スイッチ333は、出力端子a,bを有し、復調・復号部332の出力信号を、出力端子a,bのいずれか一方に選択的に出力する。本例では、所定回数、あるいは、ノーマルパケット及び再送パケットそれぞれのBLERが向上しなくなるまで、出力端子b(エンコーダ334)側にその出力が接続される。所定回数、あるいは、ノーマルパケット及び再送パケットそれぞれのBLERが向上しなくなると、スイッチ333の出力は、出力端子a側に切り替えられる(ノーマルパケットの復調、復号結果が出力される)。このような切り替え制御は、例示的に、HARQコントローラ39によって行なわれる。
エンコーダ334は、スイッチ333から入力された前記復調、復号結果を符号化して、ノーマルパケットの前記復号前の信号(レプリカ)を生成(推定)する。このレプリカは、受信信号から再送パケットを検出するために用いられる。そのため、当該レプリカは、再送パケット処理35の乗算器357に与えられる。
乗算器357は、前記レプリカにAメモリ34に保持された対角行列Aを乗算する。この乗算は、送信機10の乗算器10による乗算に相当する。したがって、この乗算は、送信機10でXOR符号化されたパケットのレプリカを生成することに相当する。
XOR演算器351は、この乗算器357の出力信号と、RFユニット32の出力信号とに、送信機10のXOR演算器16による論理演算に対応する第2の演算の一例として、XOR演算を施す。これにより、受信信号から再送パケットの信号成分が検出される。検出された信号成分は、HARQ合成部353に入力される。
HARQ合成部353は、XOR演算器351で検出された再送パケットの信号成分と、HARQバッファ352に保持されているパケット(受信エラーとなったパケット)とを合成(以下、HARQ合成ともいう)する。この合成結果は、復調・復号部354に出力される。
復調・復号部354は、前記HARQ合成の結果を復調、復号する。ここでの復調、復号は、復調・復号部332で用いる処理と同等でよい。復調、復号結果は、スイッチ355に出力される。
スイッチ355は、スイッチ333と同様に、出力端子a,bを有し、復調・復号部332の出力信号を、出力端子a,bのいずれか一方に選択的に出力する。例えば、所定回数、あるいは、ノーマルパケット及び再送パケットそれぞれのBLERが向上しなくなるまで、出力端子a(エンコーダ356)側にその出力が接続される。所定回数、あるいは、ノーマルパケット及び再送パケットそれぞれのBLERが向上しなくなると、スイッチ355の出力は、出力端子b側に切り替えられる(再送パケットの復調、復号結果が出力される)。かかる切り替え制御も、例示的に、HARQコントローラ39によって行なわれる。
つまり、各パケット処理部33,35は、それぞれの復号結果を符号化して互いに与え合うことを繰り返す。
エンコーダ356は、スイッチ355から入力される、復調・復号部354の出力信号を符号化して、受信した再送パケットの前記復号前の信号(レプリカ)を生成(推定)する。この再送パケットのレプリカは、上述したように受信信号からノーマルパケットを検出するために用いられる。そのため、当該レプリカは、ノーマルパケット処理部33の乗算器335に与えられる。
CRC演算部36は、スイッチ333から入力される、ノーマルパケット処理部33の復調・復号部332にて復調、復号されたノーマルパケットに対してCRC演算を施して受信エラーチェックを行なう。
同様に、CRC演算部37は、スイッチ355から入力される、再送パケット処理部35の復調・復号部354にて復調、復号された再送パケットに対してCRC演算を施して受信エラーチェックを行なう。
制御チャネル受信部38は、分離部32で分離された前記制御信号を復調、復号して、HARQコントローラ39に与える。制御信号には、データチャネルを通じて受信されるパケットがノーマルパケットかXORパケットかを示す情報が含まれる。したがって、HARQコントローラ39は、この情報に基づいて、前記のノーマルパケットの検出及び再送パケットの検出に用いる対角行列Aのエントリai(n)を制御することができる。
また、HARQコントローラ39は、CRC演算部36,37による受信エラーチェックの結果毎に、受信エラーの有無(受信成功又は失敗)を示す制御信号(ACK/NAK信号)を生成する。
制御チャネル送信部(確認応答送信部)40は、HARQコントローラ39で生成された制御信号(ACK/NAK信号を含む)を符号化、変調する。
RFユニット41は、この符号化、変調された制御信号に対して、DA変換、無線周波数への周波数変換(アップコンバージョン)、所定の送信電力への電力増幅などの所定の無線送信処理を施す。この無線送信処理を受けた制御信号は、無線信号として送信アンテナ42から送信機10に向けて送信される。
以上のように、本例の受信機50は、ノーマルパケット処理部33によるノーマルパケットの検出、復調、復号と、再送パケット処理部35による再送パケットの検出、復調、復号とを、互いの処理結果を用いて、繰り返し行なう。これにより、ノーマルパケット及び再送パケットをそれぞれ適切に復号することが可能となる。前記繰り返しの回数は、所定回数、あるいは、両パケットそれぞれのBLERが向上しなくなるまで、反復的に継続される。
なお、上述した協力符号化によるHARQ方式は、受信機50の一例としてのUEの移動速度に応じて選択的に実施することとしてもよい。例えば、UE50の移動速度が所定速度未満である場合に、協力符号化によるHARQ方式を実施し、前記移動速度が前記所定速度以上である場合には、通常のHARQ方式を適用することとしてもよい。
通常のHARQ方式を適用するには、対角行列Aのエントリai(n)をすべて0に制御すればよい。つまり、協力符号化によるHARQ方式と通常のHARQ方式との切り替えは、対角行列Aのエントリai(n)を制御することで実施できる。この選択(切替)は、例示的に、HARQコントローラ12によって実施することができる。
つまり、HARQコントローラ12は、XOR符号化の適否を、UE50の移動速度に応じて選択的に切り替える切替制御部の一例としても用いられる。なお、UE50の移動速度は、例えば、UEからの受信信号を基に送信機10が検知することとしてもよいし、UEから制御チャネルにより送信機10に通知することとしてもよい。
(2.3.1)ノーマルパケットの復号処理
図6に、協力符号化によるHARQ方式での受信ノーマルパケットについての復号処理フローを例示する。
まず、受信機50は、Aメモリ34の前記対角行列Aと、エンコーダ356によって推定されたデータパケットベクトル
Figure 0005298648
との乗算を乗算器335によって行なう。その乗算結果であるベクトル(バイナリハードビット要素を有する)は、下記の式(7)で表すことができる。
Figure 0005298648
このベクトルは、前記の式(3)で表される再送パケットにおける既知のシンボルと部分的に対応する。すなわち、エンコーダ356によって推定された前記データパケットベクトルは、対角行列Aと乗算されることにより、エントリai(n)=0に対応する部分(シンボル)が0にマスクされる。したがって、エントリai(n)=0に対応するシンボルにエラーが生じていたとしても、そのエラーシンボルは0にマスクされる。結果として、エラーシンボルが復調、復号に用いられることを確率的に低減することができる。
乗算器335の乗算結果である前記ベクトルは、XOR演算器331に与えられる。XOR演算器331は、当該ベクトルと受信パケット(ベクトル)とのXOR演算を行なう。このXOR演算の結果が、復調・復号部332にて、復調、復号される。硬判定復号、軟判定復号のいずれを用いる場合でも、ノーマルデータパケットを効率的に復号することができる。ただし、本例においては、システム容量の向上を図ることを目的として、軟判定復号に着目して説明を行なう。
再送パケット及びノーマルデータパケットにおけるハードビットを
Figure 0005298648
と表す。ただし、iは送信のインデックス、kは送信パケットのインデックス、nはパケットにおけるシンボル番号(インデックス)、lはシンボルにおけるハードビット番号(インデックス)をそれぞれ表す。
この場合、仮に
Figure 0005298648
が復号に際して既知であるとすると、
Figure 0005298648
のlog-likelihood ratio(LLR、対数尤度比)は、以下の式(8)で表すことができる。
Figure 0005298648
代替的に、XOR符号化を施された先行する再送シンボルに基づいて、受信シンボルのコンスタレーションを交換することにより、個々のノーマルパケットの復号のために新しいシンボルベースコンスタレーションを生成し得る。したがって、軟判定復号は、硬判定復号と同様に、実現可能である。
XOR符号化を行なわないk番目の送信ノーマルパケットの符号化率をCと定義する。この場合、k番目の送信ノーマルパケットにおける、情報ビットの数Nk (I)およびパリティチェックビットの数Nk (P)の間には、以下の関係がある。
Figure 0005298648
協力XOR符号化されたk番目のノーマルパケットの効率の良い符号化率は、次式(9)で与えられる。
Figure 0005298648
ここで、mi,lは、i番目の送信における対角行列Aのエントリai(n)=1の数を表し、γk,i (R)は、i回の再送を試行した後のk番目の送信データパケットに残存するエラーレートを表す。
効率的な符号化率
Figure 0005298648
の値は、現実のチャネルに良く適合するように、適切に制御される。残存エラーレートγk,i (R)は、チャネル状態及びHARQ動作ポイントに依存するから、再送部分に対応するmi,lを制御することで、調整が可能である。パラメータmi,lは、再送データパケット及びノーマルデータパケットの有効なデータレート間のトレードオフに関わる。
(2.3.2)再送データパケットの復号処理
図7に、協力符号化によるHARQ方式での受信再送パケットについての復号処理フローを例示する。
再送パケットの復号処理は、ノーマルパケットの復号処理と類似する。例えば、(k+N・i)番目のTTIにおける残存エラーレートが
Figure 0005298648
であり、ノーマルパケットの復号に失敗したとする。受信機50は、Aメモリ34の対角行列Aと、エンコーダ334によって推定されたデータパケットベクトル
Figure 0005298648
とを乗算器357によって乗算する。その乗算結果である、ハードビット要素を有するデータパケットベクトルは、下記の式(10)で表すことができる。
Figure 0005298648
このベクトルは、以前に復調・復号部332にて復号された、前記式(2)で表されるノーマルパケットにおけるシンボルと部分的に対応する。すなわち、エンコーダ334によって推定された前記データパケットベクトルは、対角行列Aと乗算されることにより、エントリai(n)=0に対応する部分(シンボル)が0にマスクされる。したがって、エントリai(n)=0に対応するシンボルにエラーが生じていたとしても、そのエラーシンボル0にマスクされる。結果として、確率的に、エラーシンボルが復調、復号に用いられることを低減することができる。
乗算器357の乗算結果である前記ベクトルは、XOR演算器351に与えられる。XOR演算器351は、当該ベクトルと受信パケット(ベクトル)とのXOR演算を行なう。このXOR演算の結果が、復調・復号部354にて復調、復号される。本例では、復調・復号部332と同様に、例示的に、軟判定復号を用いる。
例えば、再送パケット及びノーマルパケットにおけるハードビットを
Figure 0005298648
と表す。この場合、仮に
Figure 0005298648
が復号に際して既知であるとすると、
Figure 0005298648
のLLRは、以下の式(11)で表すことができる。
Figure 0005298648
I個の再送パケット送信後のHARQ合成は、IR方式及びCC方式のいずれにおいても実施可能である。IR方式については、通常のHARQ方式と本例の協力符号化によるHARQ方式とで大きな相違は無い。
これに対して、CC方式については、LLRに基づくソフトゲイン合成を行なう点で通常のHARQ方式とは相違する。項目〔6〕にて後述するように、CC方式での協力符号化によるHARQ方式では、ノーマルパケットと再送パケットとの間の軟値としての合成LLRは、ノイズパワーレベルに由来するウェイトベクトルの導入により計算することができる。
〔3〕制御チャネル設計
Nチャネル停止・待機ベースのHARQでは、ACK/NAK信号を受信機50から送信機10へのリンクチャネル(例えば、制御チャネル)を通じて送信する。ACK/NAK信号は、受信したトランスポートブロック(TB)毎に送信することができ、TBが受信エラーの状態か否かを示す情報である。この情報は、例えば、0でACK(受信成功)を示し、1でNAK(受信失敗)を示す1ビットの情報とすることができる。
本例のXOR符号化を用いるHARQプロトコルでは、2つの追加的な情報を用いることができる。したがって、本例において、HARQの制御チャネルの信号は、下記に示す3種類の情報(例えば、それぞれ1ビット)を含む。
・第1の情報(bit-1-CH)は、ノーマルパケットフローの確認応答(ACK/NAK)に用いる情報であり、受信機50から送信機10へ送信される情報である。
・第2の情報(bit-2-CH)は、再送パケットフローの確認応答(ACK/NAK)に用いる情報であり、受信機50から送信機10へ送信される新規定義の情報である。この情報は、M個(Mは1以上の整数)のXOR符号化パケット毎に送信することが可能である。普通はM=1に設定するが、制御チャネルのビット数を削減するために、代替的に、M≠1に設定することもできる。
・第3の情報(bit-3-CH)は、送信パケットの状態(XOR符号化の有無)を示すのに用いられる情報であり、送信機10から受信機50へ送信される新規定義の情報である。
図8に、M=1の場合のXOR符号化HARQの制御チャネルフローを、図9に、M=3の場合のXOR符号化HARQの制御チャネルフローを、それぞれ例示する。
図8には、5,9,13番目のスロット(TTI)で送信されるパケット#5,#9,#13が、それぞれ送信機10においてXOR符号化されて受信機50へ送信される様子を例示している。
一方、図9には、連続的なM=3個のスロット(TTI)で送信されるノーマルパケット#5,#6,#7と、再送パケット#1とが送信機10においてXOR符号化され、同様に、ノーマルパケット#9,#10,#11と、再送パケット#5とが送信機10においてXOR符号化されて、受信機50へ送信される様子を例示している。
前記のbit-1-CH,bit-2-CH,bit-3-CHの挙動は、以下のように要約することができる。
・bit-1-CH:受信機50は、ノーマルパケットを受信すると、当該ノーマルパケットに対する確認応答として、当該bit-1-CHを、受信状態がエラーであったとしても、送信機10へ返信する。
・bit-2-CH:受信機50は、M個のXOR符号化パケットを受信すると、M個のXOR符号化パケットに対する確認応答として、当該bit-2-CHを、受信状態がエラーであったとしても、送信機10へ返信する。図8の例はM=1の場合であり、受信機50は、受信したXOR符号化パケットに含まれる再送パケット#1,#9,#13の成分毎にbit-2-CHを送信機10へ送信する。一方、図9の例はM=3の場合であり、受信機50は、M=3個のXOR符号化パケットに含まれる1個の再送パケット#1(#5)の成分毎に1つのbit-2-CHを送信機10に送信する。
・bit-3-CH:送信機10は、パケット(ノーマルパケット又はXOR符号化パケット)を受信機50へ送信すると、当該bit-3-CHを受信機50へ送信する。このbit-3-CHは、例示的に、0でノーマルパケット、1でXOR符号化パケットであることをそれぞれ表すことができる。また、bit-3-CHは、データチャネルの同じサブフレームにて送信することができる。図8の例では、ノーマルパケット#5,#9,#13のそれぞれが再送パケットとXOR符号化されたパケットであることを示すbit-3-CHが送信される。一方、図9の例では、連続的な3個のノーマルパケット#5,#6,#7(又は#9,#10,#11)が1セットとして1個の再送パケット#1(又は#5)とXOR符号化されたパケットであることを示すbit-3-CHが送信される。
Mのとり得る値は、(対角行列Aで定式化された)HARQシーケンスの内容に依存する。HARQシーケンスにおいて、対角行列Aにおける0の数が大きい場合はMの値も大きく設定するのが好ましい。逆に、対角行列Aにおける0の数が小さい場合はMの値も小さく設定するのが好ましい。
換言すれば、送信機10から送信するXOR符号化パケットに含まれる再送部分(シンボル又はビット)が少ないほど、Mの値を大きくする。したがって、適応HARQシーケンスは、A及びMの両パラメータに依存する。これらのパラメータは、シミュレーション評価結果に基づいて適切に設定することができる。
〔4〕早期停止処理
早期停止処理は、一般に、HARQの待機時間(レイテンシ)を削減する目的で用いられる。1xEV-DO(1x Evolution Data Only),IEEE 802.16e,LTE(Long Term Evolution)のような代表的な標準において、早期停止処理は、再送パケットの伝送が再送回数の上限に達する前に成功した場合に実施される。
本例のXOR符号化パケットによる再送についても、同様の早期停止処理を適用することができる。ただし、本例では、XOR符号化パケットを用いるから、同じ処理ではない。そのため、本例では、早期停止処理で重要な役割を果たす幾つかのパラメータを以下に定義する。
・Bs:送信機10から送信されるXOR符号化パケットの再送部分のシンボル又はビットの数
・L:再送パケットの復元のために送信機10が実施した再送の回数
・Bmax:再送パケットの復元のために送信機10が送信したシンボル数又はビット数の最大値。この最大値は、システムにおいて静的に与えられ、残留パケットエラーレートを制限する。
・Dmax:システムが許容する伝送遅延の最大値(最大耐性遅延)
・Fmin:再送パケットの保持に利用可能なHARQバッファ352におけるバッファサイズの最小値
これらのパラメータを用いて、本例における早期停止処理は、例示的に、以下の4つの方法によって実行することが可能である。この早期停止処理は、例えば、HARQコントローラ12(又は39)によって実施される。つまり、HARQコントローラ12(又は39)は、再送パケットの送信(受信)回数を制限する早期停止制御部の一例としても用いられる。
(4.1)送信機10又は受信機50は、予め再送部分のシンボル又はビットの最大数Bmaxを設定する。早期停止処理は、送信機10が送信したシンボル又はビットの数Bs・Lが前記最大数Bmax以上である場合に生じる。このタイプの早期停止処理は、例えばセクタ内の通信中のユーザ数が多いと、予期しない伝送遅延が生じる場合があるものの、低い残留パケットエラーレートを保証し得る。
(4.2)送信機10又は受信機50は、前記最大耐性遅延Dmaxを予め静的に設定する。早期停止処理は、最初のデータパケットの送信時刻と現在時刻との間にカウントされる、システム全体の遅延時間が最大耐性遅延Dmax以上である場合に生じる。このタイプの早期停止処理は、残留パケットエラーレートの観点からは、上位レイヤのARQプロセスでの廃棄が増える可能性があるものの、最大システム耐性遅延を保証することができる。
(4.3)送信機10又は受信機50は、HARQバッファ352における最小バッファサイズFminを予め静的に設定する。早期停止処理は、HARQバッファ352における余剰バッファサイズが最小バッファサイズFmin以下である場合に生じる。このタイプの早期停止処理は、再送パケットを保持するバッファサイズのオーバーフローを防止することができる。
(4.4)以上の3つの方法のいずれかを組み合わせる。例えば、送信機10又は受信機50は、最大シンボル数(又はビット数)Bmax、最大耐性遅延Dmax、および、最小バッファサイズFminを予め設定する。早期停止処理は、これらのパラメータによる条件が満たされない場合に生じる。このタイプの早期停止処理は、システムの最大耐性遅延を保証できるとともに、残留パケットエラーを制限し、かつ、有効バッファサイズのオーバーフローを防止することができる。
図10に、再送の最大シンボル数基準に基づくXOR符号化HARQの早期停止処理の一例を示す。
送信機10においていったん早期停止処理が生じると、パケット状態を示す追加的な制御信号は送信されない。早期停止処理で用いられるパケットは、新規ノーマルパケットとして扱われるため、bit-3-CHの処理は単純化される。
ノーマルパケットか早期停止処理のパケットかの識別は、bit-2-CHの確認応答数に従って簡単に行なうことができる。そのため、例えば、送信機10及び受信機50は、ノーマルパケット又は早期停止パケットの場合は当該ビットを0に設定し、XOR符号化パケットの場合は当該ビットを1に設定する。
〔5〕まとめ
本実施形態において、協力符号化メカニズムを適用した、HARQシステムのための新規な送信、受信方法を提案した。提案するHARQシステムは、新規のデータパケットと、伝送に失敗して再送要求されたデータパケットとを、XOR演算を用いて、全体的に又は部分的に合成する。これら2つのパケットは、反復(繰り返し)復号処理において互いの助け及び利益となり得る。本例のHARQ方式は、適切なHARQ動作ポイントを設定することで、HARQ処理に用いられるチャネルリソースの利用効率を飛躍的に向上し得る。
〔6〕その他(LLR Soft Chase Combining)
CC方式の協力符号化方式によるHARQにおけるLLR演算には、ノイズパワーに基づくウェイトベクトルを導入することで、ノーマルパケットと再送パケットとの間にソフト合成を用いることができる。以下に、その詳細を説明する。
一般化を損なうことなく、送信データパケットはBPSKにより変調されるものと仮定し、また、i番目の送信におけるk番目のパケットのn番目の受信データシンボルをrk,i(n)と表すものとする。この場合、受信データシンボルrk,i(n)は、以下の式(12)で表される。
Figure 0005298648
ここで、xk,i(n)は、
Figure 0005298648
を満たす、i番目の送信におけるk番目のパケットの協力符号化シンボルを表し、ηk,i(n)は、i番目の送信におけるk番目のパケットの、基準偏差σk,i(σk,i=1/(SNR)1/2)の受信AWGN(Additive White Gaussian Noise)を表す。
協力符号化HARQではない場合、I個の再送パケット(i=0の初回送信を含む)を合成した後の受信信号は、下記の式(13)により表すことができる。
Figure 0005298648
したがって、対応するLLR値は、下記の式(14)により演算することができる。
Figure 0005298648
この式(14)は、次式(15)のように単純化することができる。
Figure 0005298648
これに対して、協力符号化HARQでは、個々のパケットのLLRを求めてから、求めたLLRを、ノイズウェイトベクトルを用いて合成する。
i番目の再送におけるk番目のパケットのn番目の受信データシンボルに対応するLLRは、次式(16)で与えられる。
Figure 0005298648
この演算結果であるLLRは、次式(17)に示すように、HARQソフト合成前に、受信機での既知のシンボルのビットに応じて反転される。
Figure 0005298648
受信した符号化パケットにおける既知のシンボルを用いて、前記反転処理後のLLRは、次式(18)で表すことができる。
Figure 0005298648
ここで、ηk,i (flip)(n)は、前記反転処理後のノイズシンボルを表す。ただし、σk,iと同じ基準偏差をもつ。
したがって、I個の再送パケットを合成した後の、k番目のパケットのn番目の受信データシンボルのLLRは、次式(19)により演算することができる。
Figure 0005298648
この式(19)は、次式(20)に単純化することができる。
Figure 0005298648
したがって、協力符号化HARQ送信におけるLLRの統計値は、通常HARQ送信におけるものと同じである。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔7〕付記
(付記1)
受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データとに所定の論理演算を施す論理演算部と、
前記論理演算により得られた送信データを前記受信機へ送信する送信部と、
をそなえたことを特徴とする、送信機。
(付記2)
前記論理演算は、排他的論理和又はこれと等価な演算である、ことを特徴とする、付記1記載の送信機。
(付記3)
前記未送信データは、前記再送データの一部又は全部と前記論理演算を施される、ことを特徴とする、付記1又は2に記載の送信機。
(付記4)
前記再送データは、複数の前記未送信データと前記論理演算を施される、ことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の送信機。
(付記5)
前記未送信データと前記論理演算を施される再送データ量は、前記再送データに、所定のバイナリパターンを乗じることで制御される、ことを特徴とする、付記3記載の線送信機。
(付記6)
前記バイナリパターンは、前記送信データが送信される論理的なチャネル情報に基づいて適応的に制御される、ことを特徴とする、付記5記載の送信機。
(付記7)
前記論理演算により得られた送信データを識別する情報を前記受信機に通知する識別情報送信部、をさらにそなえたことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の送信機。
(付記8)
前記再送データの送信回数を制限する早期停止制御部、をさらにそなえたことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の送信機。
(付記9)
前記早期停止制御部は、前記再送データの送信量、送信データの許容伝送遅延、前記再送データのバッファサイズのいずれか1又は2以上の情報の組み合わせに基づいて、前記制限を行なう、ことを特徴とする、付記8記載の送信機。
(付記10)
前記論理演算の適否を、前記受信機の移動速度に応じて選択的に切り替える切替制御部をさらにそなえたことを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の送信機。
(付記11)
送信機において受信機宛に送信する未送信データと前記受信機宛に再送する再送データとに所定の論理演算が施されて送信されたデータを受信する受信部と、
前記受信部で受信した受信データと、過去に受信した未送信データとに前記論理演算に対応する第1の演算を施して再送データの成分を検出し、前記再送データを復調、復号する再送データ処理部と、
前記受信部で受信した受信データと、前記再送データ処理部で検出された再送データの成分とに前記論理演算に対応する第2の演算を施して未送信データの成分を検出し、前記未送信データを復調、復号する未送信データ処理部と、
をそなえたことを特徴とする、受信機。
(付記12)
前記再送データ処理部は、
前記復号した再送データを符号化して前記第1の演算に用いるデータとして前記未送信データ処理部に与え、
前記未送信データ処理部は、
前記復号した未送信データを符号化して前記第2の演算に用いるデータとして前記再送データ処理部に与える、
ことを特徴とする、付記11記載の受信機。
(付記13)
前記各データ処理部がそれぞれの復号結果を符号化して互いに与え合うことを、所定回数繰り返す、ことを特徴とする、付記12記載の受信機。
(付記14)
前記各データ処理部により得られた未送信データ及び再送データのそれぞれについて受信成功又は失敗を示す確認応答を前記送信機へ送信する確認応答送信部、をさらにそなえたことを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項に記載の受信機。
(付記15)
前記確認応答送信部は、
前記送信機において複数の未送信データと前記論理演算された再送データについて1つの前記確認応答を前記送信機へ送信する、ことを特徴とする、付記14記載の受信機。
(付記16)
前記第1及び第2の演算は、それぞれ、排他的論理和又はこれと等価な演算である、ことを特徴とする、付記11〜15のいずれか1項に記載の受信機。
(付記17)
前記各データ処理部は、前記復号に硬判定又は軟判定を用いる、ことを特徴とする、付記11〜16のいずれか1項に記載の受信機。
(付記18)
受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データとに所定の論理演算を施す過程と、
前記論理演算により得られた送信データを前記受信機へ送信する過程と、
を有することを特徴とする、送信方法。
(付記19)
送信機において受信機宛に送信する未送信データと前記受信機宛に再送する再送データとに所定の論理演算が施されて送信されたデータを受信する過程と、
受信データと、過去に受信した未送信データとに前記論理演算に対応する第1の演算を施して再送データの成分を検出し、前記再送データを復調、復号する過程と、
前記受信データと、前記検出された再送データの成分とに前記論理演算に対応する第2の演算を施して未送信データの成分を検出し、前記未送信データを復調、復号する過程と、
を有することを特徴とする、受信方法。
一実施形態に係る協力符号化によるHARQの同期フローの一例を示す図である。 一実施形態に係る非同期HARQの場合のHARQ送信フローの一例を示す図である。 一実施形態に係る送信機の構成例を示すブロック図である。 図3に例示する送信機における、協力符号化によるHARQ方式の符号化プロセスのフローの一例を示す図である。 一実施形態に係る受信機の構成例を示すブロック図である。 図5に例示する受信機におけるノーマルパケットについての復号処理フローの一例を示す図である。 図5に例示する受信機における再送パケットについての復号処理フローの一例を示す図である。 一実施形態に係る制御チャネルの信号例(M=1の場合)を示す図である。 一実施形態に係る制御チャネルの信号例(M=3の場合)を示す図である。 一実施形態に係る早期停止処理を説明する図である。 N=4の場合の同期Nチャネル停止・待機方式に基づくHARQ処理の一例を示す図である。 1シンボルあたりのMIとSINRとの関係の一例を示す図である。
符号の説明
10 送信機
11 符号化・変調部
12 HARQコントローラ
13 Aメモリ
14 再送バッファ
15 乗算器
16 XOR演算器
17 制御チャネル(CH)送信部
18 多重化部(MUX)
19 RFユニット
20 送信アンテナ
21 受信アンテナ
22 RFユニット
23 制御チャネル(CH)受信部
50 受信機
30 受信アンテナ
31 RFユニット
32 分離部(DMUX)
33 ノーマルパケット処理部
331 XOR演算器
332 復調・復号部
333 スイッチ
334 エンコーダ
335 乗算器
34 Aメモリ
35 再送パケット処理部
351 XOR演算器
352 HARQバッファ
353 HARQ合成部
354 復調・復号部
355 スイッチ
356 エンコーダ
36,37 CRC演算部
38 制御チャネル(CH)受信部
39 HARQコントローラ
40 制御チャネル(CH)送信部
41 RFユニット
42 送信アンテナ

Claims (9)

  1. 受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算を施す論理演算部と、
    前記論理演算により得られた送信データを前記受信機へ送信する送信部と、
    をそなえたことを特徴とする、送信機。
  2. 前記未送信データは、前記再送データの一部又は全部と前記論理演算を施される、ことを特徴とする、請求項1記載の送信機。
  3. 前記再送データは、複数の前記未送信データと前記論理演算を施される、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の送信機。
  4. 送信機において受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算が施されて送信されたデータを受信する受信部と、
    前記受信部で受信した受信データと、過去に受信した、前記再送データに対応するデータとに前記論理演算に対応する第1の演算を施して前記未送信データの成分を検出し、前記未送信データを復調、復号する未送信データ処理部と、
    前記受信部で受信した受信データと、前記未送信データ処理部で検出された未送信データの成分とに前記論理演算に対応する第2の演算を施して前記再送データの成分を検出し、前記再送データを復調、復号する再送データ処理部と、
    をそなえたことを特徴とする、受信機。
  5. 前記再送データ処理部は、
    前記復号した再送データを符号化して前記第1の演算に用いるデータとして前記未送信データ処理部に与え、
    前記未送信データ処理部は、
    前記復号した未送信データを符号化して前記第2の演算に用いるデータとして前記再送データ処理部に与える、
    ことを特徴とする、請求項4記載の受信機。
  6. 前記各データ処理部がそれぞれの復号結果を符号化して互いに与え合うことを、所定回数繰り返す、ことを特徴とする、請求項5記載の受信機。
  7. 前記各データ処理部により得られた未送信データ及び再送データのそれぞれについて受信成功又は失敗を示す確認応答を前記送信機へ送信する確認応答送信部、をさらにそなえたことを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載の受信機。
  8. 受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算を施す過程と、
    前記論理演算により得られた送信データを前記受信機へ送信する過程と、
    を有することを特徴とする、送信方法。
  9. 送信機において受信機宛に送信する未送信データと、前記受信機宛に再送する再送データに前記未送信データのデータ量に対する前記再送データのデータ量の比率に依存するバイナリパターンを乗じたデータとに、排他的論理和又はこれと等価な論理演算が施されて送信されたデータを受信する過程と、
    受信データと、過去に受信した、前記再送データに対応するデータとに前記論理演算に対応する第1の演算を施して前記未送信データの成分を検出し、前記未送信データを復調、復号する過程と、
    前記受信データと、前記未送信データ処理部で検出された未送信データの成分とに前記論理演算に対応する第2の演算を施して前記再送データの成分を検出し、前記再送データを復調、復号する過程と、
    を有することを特徴とする、受信方法。
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