JP5242347B2 - 検出センサ - Google Patents
検出センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5242347B2 JP5242347B2 JP2008289188A JP2008289188A JP5242347B2 JP 5242347 B2 JP5242347 B2 JP 5242347B2 JP 2008289188 A JP2008289188 A JP 2008289188A JP 2008289188 A JP2008289188 A JP 2008289188A JP 5242347 B2 JP5242347 B2 JP 5242347B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrator
- vibrators
- detection
- film
- substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
また近年、燃料電池の開発が盛んに行われている。燃料電池は水素を用いるため、水素ステーションや、燃料電池を使用する車両や装置、機器等において、水素の漏れが無いか監視するのが好ましい。このような用途にも、上記センサは適用できる。
上記用途以外にも、特定種の分子を吸着することで、その吸着の有無あるいは吸着量を検出するセンサは、空気中を漂う有機分子やにおい分子を検出することにより、例えば食物の鮮度や成分分析、快適空間を提供・維持するための環境制御、さらには、人体等、生体の状態検知等に用いることが考えられる。
Δf/f0=−Δm/(m0) (1)
となることが知られている。m0は振動子の質量である。
いずれの場合も、その共振周波数変化は
Δf/f0=−Δm/(2m0) (2)
となり、式(1)とは係数が異なるが、振動子質量への依存性は変わらない。
また、測定を行わずに放置しておく間にも、検出膜は雰囲気中の分子を吸着または付着するため、測定を開始する際には、同様にクリーンガスフローにより必ずキャリブレーションを行うが、これにも時間がかかる。
このように、脱離を行っている間は、測定を行うことができないため、測定効率が低下することとなる。
2(ΔL/L)>1/Q (ただし、Qは振動子のQ値)
となるよう設定され、駆動部は、複数の振動子のそれぞれの互いに異なる共振周波数に応じた周波数で複数の振動子のそれぞれを独立に振動させることを特徴とする。
このように、ヒータで検出膜を加熱することで、検出膜で付着または吸着した物質を強制的に脱離させることができる。さらに、任意の振動子と、他の振動子との長さの差ΔLが上記条件を満たすようにすれば、振動子間で振動が伝達することによる悪影響を回避することができる。
さらに、振動子の表面に形成された酸化膜により、ヒータと検出膜とを絶縁することができる。これは、検出膜を振動子上に成膜するために、Au等の導電性材料からなるバインダ層を設ける際に有効である。
f0=λn 2/((4√3)π)×t/L2×√(E/ρ) (3)
となる。ここで、tおよびLはカンチレバー型の振動子の厚さおよび長さ、Eおよびρはカンチレバー型の振動子を構成している物質のヤング率および密度である。シリコン単結晶によりカンチレバー型の振動子がシリコン単結晶の結晶方位<110>方向に平行に作製されている場合は、E=170GPaおよびρ=2.33×103kg/m3となる。また、λnは振動の次数nによって決まる定数で、λ1=1.875,λ2=4.964,λ3=7.855、…となる。高次モードほど高い周波数となる。
1つは、機械的な振動干渉である。カンチレバー型の振動子は1チップ内で同一の基板に固定されているため、どうしても近傍にある別のカンチレバー型の振動子の振動がわずかに伝わってしまう。同一の共振周波数を持つ複数のカンチレバー型の振動子間にわずかでも相互作用があると、共鳴が起こって共振ピークの形状が変化し、機械的振動特性が変わってしまう。例えば、図8(a)に示すように、共振周波数f0を有する1個のみのカンチレバー型の振動子1の場合、振動モードは図8(b)に示すように、一つのピークを有したものとなる。これに対し、図9(a)に示すように、同じ共振周波数f0を持つ2個のカンチレバー型の振動子1A、1B間に機械的相互作用があると、もはや2個の振動子1A、1Bは独立には動作しなくなる。図9(b)に示すように、2個の振動子1A、1Bが同一相で動く振動モードと、2個が逆相で動く振動モードに分裂する。一般には同一相のモードの方が振動子1A、1Bの共振周波数f0より低い周波数を持ち、逆相のモードが振動子1A、1Bの共振周波数f0より高い周波数となる。このような状況下では2個のカンチレバー型の振動子1A、1Bを独立させて動作させることは難しくなるばかりか、例えば1個の振動子1Aだけを動作させても別の振動子1Bの機械的影響を受けて複雑な動作モードになってしまう。そのため、それぞれの周波数変化を検出する本来の目的が困難になってしまう。
2(ΔL/L)>1/Q(ただし、Qは振動子のQ値)
となるよう設定されていることを特徴とする。
そして、検出部は、発振制御部で電極層に印加した電気的な信号の周波数に対応した共振周波数を有する振動子の振動の変化を検出する。これには、マルチプレクサ等を用いることができる。
以上の考察より式(3)に平均密度と厚さ変化を適用すると、密度ρ1、厚さt1の検出膜を塗布した後の振動子の共振周波数は、
f1=f0×[1+(t1/t)][1+(ρ1/ρ)×(t1/t)]−1/2 (4)
≒f0×[1−(1/2)×(ρ1/ρ))] (5)
とすることができる。ただし、この式では検出膜の厚さt1は振動子の厚さに比べて十分に小さいという近似を用いている。以上のように、検出膜を塗布したときの共振周波数は式(4)で計算することができる。
このようにして、検出センサにおける検出効率を大幅に向上させることが可能となる。
また、複数の振動子を同時に発振させた場合にも、駆動周波数が互いに違うため、電気的な干渉が起こりにくく、安定した発振が可能である。これにより、複数の振動子を同時に駆動して同時に計測することも可能となるため、多数の振動子の周波数変化を短時間で取り込み可能となる。また、全振動子の測定を一定時間内に行うならば、1個あたりの計測時間を長く取ることができ、結果として周波数計測制度が向上し、分子検出感度が上昇する。
したがって、単独の振動子と同じ時間で複数の振動子の測定を行うことができ、分子検出の分析・識別機能が向上する。その一方で検出センサを構成するチップ内の機械的絶縁、回路の電気的シールドを厳格に行う必要がなくなり、装置の小型化が可能になる。
図1は、本実施の形態における検出センサ10の構成を説明するための図である。
この図1に示す検出センサ10は、検知対象となる特定種の分子(以下、単に分子と称する)を吸着することで、ガスや匂い等の存在(発生)の有無、あるいはその濃度の検出を行うものである。この検出センサ10は、分子を吸着する検出膜20を備えた複数組の振動子30A、30B、…と、検出膜20への分子の吸着を検出する駆動/検出部40とから構成されている。
振動子30A、30B、…の寸法の一例を挙げると、厚さは2〜5μm、長さは30〜1000μm、幅は10〜300μmとするのが好ましい。
検出膜20は、無機系材料や、有機系材料からなる膜によって形成することができる。検出膜20を構成する無機系材料とすれば、代表的なものに二酸化チタン(TiO2)があり、吸着効率を高めるために二酸化チタンを多孔体状とするのが好ましい。そして、この検出膜20を、振動子30の上面を覆うように形成するのが好ましい。検出膜20を構成する有機系材料としては、ポリアクリル酸、ポリスチレン、ポリアクリルアミン、ポリジメチルシロキサン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリブタジエン、ポリスチレン重合体等のあらゆる高分子等がある。この検出膜20では、特定種の分子、あるいは特定の特性または特徴を有する複数種の分子のみを吸着する、分子に対する選択性を有したものとすることができ、その選択性は、高分子を形成する官能基や、架橋の状態等の様々な要素で決まると考えられる。
検出膜20を形成する材料の振動子30A、30B、…の表面に対する付着性を高めるために、振動子30A、30B、…の表面に例えばAu(金)の下地膜24(図3参照)を形成するのが好ましい。
図3(a)に示すように、ヒータ25は、n型シリコンからなる振動子30A、30B、…(基板50と同材)上にp型シリコンがドープされた薄い層からなる。n型シリコン部27をp型シリコン部28(ヒータ25)よりも高い電位にしておけば、p−n接合の逆バイアス状態となるため、p型シリコン部28とn型シリコン部27との間には電荷のない空乏層が生じ、ヒータ25をn型シリコン部28から電気的に絶縁することができる。
なお、振動子30A、30B、…を形成する基板50の表面には絶縁保護膜(SiO2膜)52が形成されており、その上に前記の下地膜24、検出膜20が順次形成されている。したがって、ヒータ25と検出膜20との間には絶縁保護膜52があるため、電気的、化学的に両者は分離されていて、安定した動作が可能である。一方で熱的にはヒータ25と検出膜20は極めて近接しており、急速な加熱が可能である。
金属膜配線29としては、シリコンと電気的接触特性のよいAlなどが使用される。
ヒータ25のドーピング、コンタクトホール形成、配線形成は、全て後述のピエゾ抵抗素子48の作製プロセスと共通にすることができる。
このような材料としては、例えば、Pbペロブスカイト二成分・三成分系強誘電体セラミックス、非鉛系ペロブスカイト構造強誘電体セラミックス、BaTiO3セラミックス、KNbO3−NaNbO3系強誘電体セラミックス、(Bi42Na42)TiO3系強誘電体セラミックス、タングステン・ブロンズ型強誘電体セラミックス、(Ba1−xSrx)2NaNb5O15[BSNN]、BaNa1−xBix/3Nb5O15[BNBN]、ビスマス層状構造強誘電体と粒子配向型強誘電体セラミックス、ビスマス層状構造強誘電体(BLSF)等を用いることができる。
また、PZT材料以外にも、ZnO(酸化亜鉛)や、AlN(窒化アルミニウム)等を圧電層43、44に用いても良い。
このような圧電層43、44に積層されて、図示しない電極層が形成されている。
駆動/検出部40においては、検出膜20に質量を有した物質が付着することによる振動子30A、30B、…の上記のたわみ量あるいは振動周波数の変化を検出する。このため、図1、図4に示したように、振動子30A、30B、…の固定端近傍に、ピエゾ抵抗素子48が設けられている。ピエゾ抵抗素子48は、基板50表面に不純物をドーピングすることによって形成されている。ピエゾ抵抗素子48には、基板50の表面に成膜した金属薄膜をパターニングすることにより電気的配線が接続されている。ピエゾ抵抗素子48は振動子30A、30B、…が変形したときの、振動子30A、30B、…の根元の部分における応力の変化に応じ、その抵抗値が変化する。この抵抗値の変化を計測することで、振動子30A、30B、…のたわみ量あるいは振動周波数の変化を検出する。これによって、検出膜20への分子の吸着の有無またはその量を測定することが可能となっている。
なお、図1に示した構成を採用する場合、発振制御部45では、図5に示したように、駆動回路中にマルチプレクサ49を設け、振動子30A、30B、…のうち、発振制御部45で圧電層43に印加する駆動電圧の周波数に対応したもの(振動子30A、30B、…のいずれか一つ)に設けられたピエゾ抵抗素子48の抵抗値変化を検出する。
これには、センサコントローラにより、金属膜配線29を介し、ヒータ25に通電を行えばよい。これにより、ヒータ25が発熱し、検出膜20で吸着した分子を速やかに強制脱離させることができる。
また、高濃度の物質の測定後においても、加熱による強制脱離であれば吸着量にあまり依存せず脱離が可能なので、安定して短時間で脱離を行える。
さらに、検出センサ10の立ち上げ起動時においても、クリーニング(キャリブレーション)を速やかに行える。
加えて、吸着物質の安定した脱離が可能になるため、加熱によるクリーニング直後にキャリブレーションを行うことで、常に安定したドリフト補正が可能となる。
この他、従来は、検出物質を含まないクリーンガスに雰囲気を切り替え、吸着平衡を利用してクリーニングを行っていたが、上述したような加熱脱離であれば、雰囲気中に検出物質を含んだ環境のままでクリーニングを行える場合もあり、周囲雰囲気気体のクリーンガスとの切替が不要になる。
このようにして、本実施の形態の構成によれば、キャリブレーション、脱離を短時間で行って測定効率を大幅に高めることが可能となる。
また、そのために必要なヒータ25は、ピエゾ抵抗素子48の作製プロセスと共通にすることができる。そのため、製作工程を増やすことなくマスクパターンを変えるだけでヒータ25の作り込みが可能であり、製作コストは従来のピエゾ抵抗素子48を備えた振動子と何ら変わりはなく、低コストで大きな効果を得ることができる。
複数の振動子30A、30B、…のそれぞれは、互いに、自身の長さLと他の振動子の長さとの差ΔLが、以下のような関係を満たすように形成されている。
一般的に式(3)より、長さLの振動子の共振周波数をf0としたとき、長さLの振動子と、長さL+ΔLの振動子との共振周波数の差Δf0は、
Δf0≒f0×2ΔL/L
となる。ただし、ΔL<<Lとして近似した。これが振動モードの半値幅fH=f0/Qよりも十分に大きければ共振ピークは重ならない。ここで、Qは振動子のQ値である。この条件はΔf0>fHとなるので、結果として
2(ΔL/L)>1/Q (6)
となるように長さの差ΔLを与えればよい。
また、図4に示した構成において、複数の振動子30A、30B、…を同時に発振させた場合にも、周波数が違うため、電気的な干渉が起こりにくく、安定した発振が可能である。複数の振動子30A、30B、…で同時に計測できるため、複数の振動子30A、30B、…の周波数変化を短時間で取り込み可能となる。また、全振動子30A、30B、…の測定を一定時間内に行うならば、1個あたりの計測時間を長く取ることができ、結果として周波数計測制度が向上し、分子検出感度が上昇する。
したがって、単独の振動子と同じ時間で複数の振動子30A、30B、…の測定を行うことができる。このような複数の振動子30A、30B、…を備えた検出センサによれば、複数の振動子30A、30B、…の検出膜20に複数種類の検出膜を塗り分けることで、検出膜20で吸着した物質の分析・識別機能を向上させることができる。その一方で検出センサ10を構成する基板50内の機械的絶縁、回路の電気的シールドを厳格に行う必要がなくなり、装置の小型化が可能になる。
振動子は、厚さ5μmのSOI層を持つSOI基板から製作した。SOI層をフォトリソグラフィ技術によって振動子の形状にエッチングし、微細な振動子構造を製作した。振動子の下部にあたる基板の層は裏面からエッチングすることでキャビティを形成し、振動子が空気中で自由に振動できるようにした。
振動子の振動による変形を検出するために、振動子の根元にピエゾ抵抗素子を配置した。ピエゾ抵抗素子は基板の表面に不純物をドーピングすることによって作製した。ピエゾ抵抗素子には、基板の表面に成膜した金属薄膜をパターニングすることにより電気的配線を接続した。ピエゾ抵抗素子は振動子の変形による根元の応力を感じ、その抵抗値が変化するので、これを計測することで振動子の振動を検出した。
また、各振動子上には検出膜を塗布するために、Au薄膜の塗布用下地膜を形成した。
また、この構成例では、圧電層を振動子の外部に設けるため、振動板は全ての振動子で共有されている。そのため、異なる共振周波数を持った振動子は同時に発振させることができない。そこで、マルチプレクサを利用し、順次測定を行った。
これにより各々の振動子は、互いに違う周波数で同時に振動させることができた。したがって、周波数の測定も同時に行うことができ、高速に並列検出が可能になる。
また、比較のため、長さを振動子Aと同一の500μmとし、検出膜を振動子Bと同じポリスチレンとした振動子Cを作製した。
2(ΔL/L)>1/Q+(t2/t)×[1−(ρ2/ρ)]−(t1/t)×[1−(ρ1/ρ)] (7)
となる。これに数値を入れると、ΔL>0.98μmとなる。製造誤差を考え、ΔL=2μmとして式(4)より共振周波数を計算したところ、表2のようになった。
一方で、振動子Bに対し、長さを振動子Aと同一とした振動子Cの場合は、検出膜の種類が異なる振動子Aとの共振周波数の差が0.03kHzと周波数応答の半値幅よりも狭くなり、互いに干渉すると考えられる。
以上のように、異種の検出膜を塗布した場合にも、長さに差を与えることで共振ピークが干渉しないように振動子を集積化することができる。
また、振動子30A、30B、…を振動させるための圧電層43、44を設ける位置、範囲等は上記した以外のものとすることもできる。例えば、振動子30A、30B、…上に圧電層を設けても良い。この他、振動子30A、30B、…の駆動方式、振動変化の検出方式は、上記以外の方式を採用することもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
Claims (7)
- 質量を有した物質の付着または吸着により振動特性が変化する振動子と、
前記振動子の表面に形成され、前記物質を付着または吸着する膜状の検出膜と、
前記検出膜の下層に形成され、外部からの通電により前記検出膜を加熱し、前記検出膜で付着または吸着した前記物質を脱離させるヒータと、
前記振動子を振動させる駆動部と、
前記振動子における振動の変化を検出することで、前記物質を検出する検出部と、を有し、
一端部が固定された梁状の前記振動子が複数備えられ、
複数の前記振動子は互いに長さが異なり、且つそれぞれ互いに異なる共振周波数を有し、任意の前記振動子を長さLとしたとき、長さLの前記振動子と他の前記振動子との長さの差ΔLが、
2(ΔL/L)>1/Q(ただし、Qは前記振動子のQ値)
となるよう設定され、
前記駆動部は、複数の前記振動子のそれぞれの互いに異なる共振周波数に応じた周波数で複数の前記振動子のそれぞれを独立に振動させることを特徴とする検出センサ。 - 前記ヒータは、n型シリコンからなる前記振動子の表面にp型シリコンをドープすることによってパターン形成されていることを特徴とする請求項1に記載の検出センサ。
- 前記振動子の表面に形成された酸化膜により、前記ヒータと前記検出膜とが絶縁されていることを特徴とする請求項2に記載の検出センサ。
- 前記駆動部は、
複数の前記振動子が設けられた基板の一面側に設けられた圧電層と、
前記圧電層に駆動電圧を印加する電極層と、
前記電極層に、前記駆動電圧として複数の前記振動子のいずれか一つの共振周波数に応じた周波数を有した電気的な信号を順次印加する発振制御部と、を備え、
前記検出部は、前記発振制御部で前記電極層に印加した電気的な信号の周波数に対応した共振周波数を有する前記振動子の振動の変化を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検出センサ。 - 前記駆動部は、
前記振動子のそれぞれの固定端近傍に設けられた圧電層と、
前記圧電層のそれぞれに駆動電圧を印加する電極層と、
前記電極層のそれぞれに設けられ、前記圧電層に電気的な信号を前記駆動電圧として印加する発振制御部と、を備え、
前記発振制御部は、前記電極層のそれぞれに、当該電極層に対応した前記振動子の共振周波数に応じた周波数を有した電気的な信号を印加することで、複数の前記振動子を同時に独立して振動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の検出センサ。 - 前記検出部は、前記振動子に付着した前記物質の量を検出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の検出センサ。
- 前記物質が特定の分子、あるいは特定の特性または特徴を有する複数種の分子であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の検出センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008289188A JP5242347B2 (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 検出センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008289188A JP5242347B2 (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 検出センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010117184A JP2010117184A (ja) | 2010-05-27 |
JP5242347B2 true JP5242347B2 (ja) | 2013-07-24 |
Family
ID=42304957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008289188A Expired - Fee Related JP5242347B2 (ja) | 2008-11-11 | 2008-11-11 | 検出センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5242347B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508963A (ja) * | 2014-02-26 | 2017-03-30 | アイクストロン、エスイー | 振動体センサによって蒸気の濃度を決定するための装置および方法 |
WO2019187671A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | 太陽誘電株式会社 | センシングシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報収集方法 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2965349B1 (fr) * | 2010-09-23 | 2017-01-20 | Commissariat Energie Atomique | Bolometre a detection frequentielle |
JP5435243B2 (ja) * | 2011-02-14 | 2014-03-05 | セイコーエプソン株式会社 | 振動子及び電子機器 |
JP5867820B2 (ja) * | 2012-03-08 | 2016-02-24 | セイコーインスツル株式会社 | 圧力センサ |
JP5867821B2 (ja) * | 2012-03-08 | 2016-02-24 | セイコーインスツル株式会社 | 圧力センサ |
KR101747742B1 (ko) * | 2016-03-16 | 2017-06-16 | 주식회사 알앤에스랩 | 먼지 센서 |
KR102163468B1 (ko) * | 2016-06-13 | 2020-10-08 | 주식회사 엘지화학 | 석출 금속의 정량 분석용 장치 |
JP6863009B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-04-21 | I−Pex株式会社 | 物質検出素子 |
KR102471291B1 (ko) * | 2018-09-27 | 2022-11-25 | 아이펙스 가부시키가이샤 | 물질 검출 소자 |
JP6983748B2 (ja) | 2018-12-17 | 2021-12-17 | 株式会社東芝 | 分子検出装置 |
JPWO2023058540A1 (ja) * | 2021-10-05 | 2023-04-13 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1180914A (en) * | 1981-08-17 | 1985-01-15 | James M. O'connor | Micromechanical chemical sensor |
JPH06165933A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-06-14 | Mitsubishi Electric Corp | 窒素酸化物選択吸着材料とその反応制御方法およびそれらを用いたガスの検出、吸着除去および分解装置 |
JPH06273303A (ja) * | 1993-03-19 | 1994-09-30 | Mitsubishi Electric Corp | ガスセンサ |
JPH1183777A (ja) * | 1997-09-12 | 1999-03-26 | Fuji Electric Co Ltd | 薄膜ガスセンサ |
JP3883699B2 (ja) * | 1997-11-20 | 2007-02-21 | エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社 | 自己検知型spmプローブ及びspm装置 |
EP0971214A4 (en) * | 1997-12-26 | 2001-04-25 | Ngk Insulators Ltd | TWO-HEADED WEIGHT SENSOR AND METHOD FOR DETERMINING THE MASS |
JP2000180250A (ja) * | 1998-10-09 | 2000-06-30 | Ngk Insulators Ltd | 質量センサ及び質量検出方法 |
JP2000266658A (ja) * | 1999-03-16 | 2000-09-29 | Seiko Instruments Inc | マルチプローブ及び走査型プローブ顕微鏡 |
JP2001056278A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-02-27 | Stanley Electric Co Ltd | 質量検出型ガスセンサ |
JP3958206B2 (ja) * | 2002-12-27 | 2007-08-15 | 独立行政法人科学技術振興機構 | マルチカンチレバーの振動周波数の計測方法及び装置 |
EP2365323B1 (en) * | 2003-08-06 | 2015-07-29 | Bridger Technologies, Inc. | Bridged element for detection of a target substance |
JP2006208123A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Ngk Insulators Ltd | スート測定素子 |
JP4484061B2 (ja) * | 2005-02-10 | 2010-06-16 | セイコーインスツル株式会社 | ケミカルセンサ |
JP2007248323A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 分子検出センサ |
JP2007240252A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 検出センサ、振動子 |
JP4845649B2 (ja) * | 2006-09-07 | 2011-12-28 | キヤノン株式会社 | 微小物体の表面評価装置及び微小物体の表面評価方法 |
JP2008241619A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Gunma Univ | カンチレバー、バイオセンサ、及びプローブ顕微鏡 |
KR100975010B1 (ko) * | 2008-02-29 | 2010-08-09 | 성균관대학교산학협력단 | 다중 크기 압전 마이크로 칸티레버 공진자 어레이를 이용한 물리센서 및 그 제작방법 |
JP5130422B2 (ja) * | 2008-11-07 | 2013-01-30 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 検出センサ |
-
2008
- 2008-11-11 JP JP2008289188A patent/JP5242347B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508963A (ja) * | 2014-02-26 | 2017-03-30 | アイクストロン、エスイー | 振動体センサによって蒸気の濃度を決定するための装置および方法 |
WO2019187671A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | 太陽誘電株式会社 | センシングシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報収集方法 |
JPWO2019187671A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2021-03-18 | 太陽誘電株式会社 | センシングシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報収集方法 |
JP7235726B2 (ja) | 2018-03-29 | 2023-03-08 | 太陽誘電株式会社 | センシングシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報収集方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010117184A (ja) | 2010-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5242347B2 (ja) | 検出センサ | |
JP5130422B2 (ja) | 検出センサ | |
JP5019120B2 (ja) | 検出センサ | |
US8291745B2 (en) | Analyte sensing device | |
US7812692B2 (en) | Piezo-on-diamond resonators and resonator systems | |
US6797631B2 (en) | High sensitive micro-cantilever sensor and fabricating method thereof | |
US7965019B2 (en) | Device comprising a piezoacoustic resonator element and integrated heating element, method for producing the same and method for outputting a signal depending on a resonant frequency | |
JP5083984B2 (ja) | 検出センサ、振動子 | |
CN101258676B (zh) | 具有压电声学共振元件的装置及其制造方法以及输出取决于共振频率的信号的方法 | |
US9134276B2 (en) | Bulk acoustic wave resonator sensor | |
US7716986B2 (en) | Acoustic wave sensing device integrated with micro-channels and method for the same | |
JP2009069006A (ja) | カンチレバー型センサ、それを用いる物質検知システム及び物質検査方法 | |
JP2009133772A (ja) | 検出センサ、振動子 | |
KR20160001369A (ko) | 가스 또는 voc 검출용 복합 센서 어레이 및 이의 이용 | |
Isarakorn et al. | Finite element analysis and experiments on a silicon membrane actuated by an epitaxial PZT thin film for localized-mass sensing applications | |
WO2007001063A1 (ja) | 圧電/電歪膜型素子 | |
US7467553B2 (en) | Capacitively coupled resonator drive | |
JP2012242279A (ja) | 検出センサ、物質検出システム | |
Alava et al. | Silicon-based micromembranes with piezoelectric actuation and piezoresistive detection for sensing purposes in liquid media | |
JP5470536B2 (ja) | 検出センサ、物質検出システム | |
JP2009198493A (ja) | 角速度検出装置 | |
KR20030013130A (ko) | 고감도 초소형 캔틸레버 센서 및 제조 방법 | |
JP2011080925A (ja) | 検出センサ、物質検出システム | |
Jiang et al. | Monolithic integration of Pb (Zr, Ti) O 3 thin film based resonators using a complete dry microfabrication process | |
Park | Capacitive micromachined ultrasonic transducer (cmut) for chemical detection in air |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111014 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111018 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130313 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130403 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5242347 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |