JP5223570B2 - 複合焼結体の製造方法、複合焼結体および燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
このMIM法により製造された成形体は、脱脂処理(脱バインダ処理)が施されて有機バインダが除去された後、焼結に供され、その結果、目的とする金属製品(焼結体)が得られる。
ところが、第1部材の成形体中の金属粉末と第2部材の成形体中の金属粉末とが異なる材質である場合、第1部材の焼結体と第2部材の焼結体とで熱膨張率が異なる。この熱膨張率差は、主に各部材を構成する金属材料の結晶構造の差に起因している。そして、この熱膨張率差は、焼成工程後の複合焼結体において、変形や寸法精度の著しい低下として表面化することとなり、利用上の問題となっていた。
以上のようなことから、組成および結晶構造の異なる2種類の金属粉末を用いて高品質の複合焼結体を製造することは困難であった。
本発明の複合焼結体の製造方法は、結晶構造が面心立方格子のFe基合金からなる第1の金属材料で構成された第1の金属粉末と有機バインダとを含む第1の組成物と、第1の金属材料と組成が異なり、結晶構造が体心立方格子のFe基合金からなる第2の金属材料で構成された第2の金属粉末と有機バインダとを含む第2の組成物とを用いて、異種金属の複合成形体を得る成形工程と、
前記複合成形体を窒素原子を含む雰囲気ガス中で焼成し、結晶構造が面心立方格子のFe基合金からなる金属材料で構成された複合焼結体を得る焼成工程と、を有することを特徴とする。
これにより、部分ごとに種類の異なる金属材料で構成された高品質の複合焼結体を効率よく製造することができる。
これにより、Fe基合金の結晶構造を面心立方格子に確実に転移させることができる。また、窒素原子を含むガス雰囲気下で脱脂体を焼成することにより、得られた複合焼結体の表面に窒化処理と同等の処理が施されることになるため、表面の硬度が向上し、耐摩耗性に優れた複合焼結体が得られる。
これにより、脱脂体の焼結を最適化することができ、結晶組織が必要以上に肥大化するのを防止することができる。その結果、より微小な結晶組織を有する複合焼結体が得られる。
これにより、第1の組成物と第2の組成物とが混じり合うのを防止しつつ、これらが隣接した複合成形体を容易に作製することができる。
平均粒径が小さくなれば粒子の表面エネルギーが大きくなるため、通常の焼結温度よりも低い温度で焼結させることができ、第1の金属粉末の焼結温度と第2の金属粉末の焼結温度とを接近させることができる。
これにより、各粒子の表面エネルギーが特に大きくなり、この表面エネルギーが焼結の駆動力として顕在化する。その結果、固相線温度の異なる異種の金属粉末を用いた場合であっても、各金属粉末の焼結温度が接近することになるため、第1の金属粉末と第2の金属粉末との焼結の時差をより低減することができる。その結果、複合焼結体における焼結ムラの発生をさらに確実に防止することができる。
これにより、各組成物は、優れた流動性および保形性を有するとともに、有機バインダの含有量が多くなり過ぎず、最終的に得られる複合焼結体の焼結密度を高めることができる。また、複合焼結体の寸法精度を高めることもできる。
前記複合成形体の外側に位置する組成物は、内側に位置する組成物よりも、前記焼成工程における収縮率が大きいことが好ましい。
これにより、脱脂または焼成時に、第2の組成物の方が第1の組成物に比べて大きく収縮することになるため、第2の組成物によって第1の組成物が圧縮されることになる。その結果、圧縮後の第1の組成物と第2の組成物との間に隙間が生じ難くなり、より高密度の複合焼結体が得られる。
これにより、比較的小型のものや、複雑で詳細な形状の複合成形体をニアネット(最終形状に近い形状)で製造することができ、その後の機械加工を不要にしたり最小限に抑えたりすることができる。
前記第1の金属粉末の焼結体と前記第2の金属粉末の焼結体とが一体化したものであることを特徴とする。
これにより、複合焼結体は、全体的に緻密な、すなわち低空孔率で高密度のものとなり、かつ全体として機械的特性に優れたものとなる。
これにより、機械的特性に特に優れた複合焼結体が得られる。
本発明の複合焼結体では、焼結前の前記第1の金属粉末はγ−Fe系合金で構成され、かつ、焼結前の前記第2の金属粉末はα−Fe系合金で構成されており、
前記第2の金属粉末の焼結体は、前記第1の金属粉末の組成と前記焼成工程における雰囲気ガスの成分とを含有するγ固溶体を含んでいることが好ましい。
これにより、機械的特性および寸法精度に優れた複合焼結体が得られる。
これらの金属粉末を用いて、本発明の複合焼結体の製造方法により製造された管状の部品を備えた電磁式の燃料噴射弁であって、
前記管状の部品は、磁性材料粉末の焼結体と非磁性材料粉末の焼結体とが一体化したものであることを特徴とする。
これにより、手間のかかる溶接やろう付け等の工程を経ることなく、磁性材料粉末の焼結体と非磁性材料粉末の焼結体との連結強度が高く、機械的特性および寸法精度に優れた管状の部品を備えた電磁式の燃料噴射弁が得られる。
本発明の複合焼結体の製造方法は、組成および結晶構造の異なる複数種の金属粉末により、部分ごとに種類の異なる金属材料で構成された高品質の複合焼結体を効率よく製造する方法である。かかる方法により製造された複合焼結体は、部分的に電磁気的特性、熱的特性、機械的特性、化学的特性等が異なったものになるため、このような特性の差を利用して各種機能部品として好適に用いられる。
まず、本発明の複合焼結体の製造方法の第1実施形態について説明する。
図1および図2は、本発明の複合焼結体の製造方法の第1実施形態を説明するための図である。
本実施形態にかかる複合焼結体の製造方法は、[1]第1の金属粉末と有機バインダとを含む第1の混練物(第1の組成物)21と、第1の金属粉末とは組成および結晶構造の異なる第2の金属粉末と有機バインダとを含む第2の混練物(第2の組成物)22とを用意する組成物調製工程と、[2A]第1の混練物21を成形して一次成形体3を得る一次成形工程と、[2B]得られた一次成形体3をインサートワークとして、第2の混練物22をインサート成形し、二次成形体(複合成形体)4を得る二次成形工程と、[3]得られた二次成形体4を脱脂し、脱脂体6を得る脱脂工程と、[4]得られた脱脂体6を所定の雰囲気で焼成し、複合焼結体1を得る焼成工程とを有する。以下、これらの工程を順次詳述する。
まず、第1の金属粉末と有機バインダとを用意し、これらを混練機により混練し、第1の混練物(第1の組成物)21を得る。
この第1の混練物(コンパウンド)21中では、第1の金属粉末と有機バインダとがそれぞれ均一に分散している。
また、第2の金属粉末と有機バインダとを用意し、これらを混練機により混練し、第2の混練物(第2の組成物)22を得る。
また、この第2の混練物(コンパウンド)22中においても、第2の金属粉末と有機バインダとがそれぞれ均一に分散している。
また、これらの金属材料は、固相線温度が比較的近いため、後述する焼成工程の昇温過程で、第1の金属粉末が焼結に至るタイミングと第2の金属粉末が焼結に至るタイミングとが近くなり、これらの間の拡散現象を促進することができる。その結果、より機械的特性に優れた複合焼結体1を得ることができる。
Fe系合金としては、例えば、低炭素鋼、炭素鋼、ダイス鋼、高速度工具鋼、Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金等が挙げられる。
また、Fe系合金としては、特にステンレス鋼がより好ましく用いられる。ステンレス鋼粉末は、焼結性に優れるため、この粉末を用いて製造された焼結体は、特に機械的特性および化学的特性に優れたものとなる。
ステンレス鋼の具体例としては、例えば、SUS304、SUS316、SUS317、SUS329、SUS410、SUS430、SUS440、SUS630等が挙げられる。
例えば、結晶構造が体心立方格子となる金属材料としては、例えば、Cr、α−Fe、Mo、β−Ti、V等の単体の他、SUS405、SUS410、SUS430、SUS434のようなフェライト系ステンレス鋼等の各種合金が挙げられる。
なお、低炭素鋼は、一般に、炭素含有率が0.02〜0.3質量%程度の炭素鋼を指す。
また、パーマロイとしては、例えば、JIS C 2531に規定の鉄ニッケル軟質磁性材料等が挙げられる。
さらに、各混練物21、22中には、各金属粉末、有機バインダ、可塑剤の他に、例えば、酸化防止剤、脱脂促進剤、界面活性剤等の各種添加物を必要に応じ添加することができる。
また、各混練物21、22は、必要に応じ、ペレット(小塊)化される。ペレットの粒径は、例えば、1〜15mm程度とされる。
次に、得られた第1の混練物21を所定の形状に成形して一次成形体3を製造する。
成形体の製造方法(成形方法)は、特に限定されず、例えば、金属粉末射出成形(MIM:Metal Injection Molding)法、圧縮成形(圧粉成形)法、押出成形法等が挙げられるが、特にMIM法が好ましい。
このMIM法は、比較的小型のものや、複雑で微細な形状の成形体をニアネット(最終形状に近い形状)で製造することができ、その後の機械加工を不要にしたり最小限に抑えたりすることができるという利点を有する。このため、本発明を適用する上でその効果が有効に発揮されることとなる。
まず、図1(a)に示すように、リング状をなすキャビティ31を有する一次成形用成形型30を用い、前記工程で得られた第1の混練物21を射出成形機によりキャビティ31内に射出成形する。これにより、図1(b)に示すような一次成形体3が得られる。このような射出成形によれば、成形型の選択により、複雑な形状の一次成形体3をも容易に製造することができる。
また、製造される一次成形体3の形状寸法は、以後の脱脂および焼結による一次成形体3の収縮分を見込んで決定される。
射出成形の成形条件としては、用いる第1の金属粉末の構成材料や粒径、有機バインダの組成およびこれらの配合量等の諸条件により異なるが、その一例を挙げれば、材料温度は、好ましくは80〜200℃程度、射出圧力は、好ましくは2〜30MPa(20〜300kgf/cm2)程度とされる。
次に、得られた一次成形体3を、二次成形用成形型40のキャビティ41内に載置する。ここでは、図1(c)に示すように、長尺の円筒形状をなすキャビティ41内の長手方向の中央付近に一次成形体3を載置する。
次に、二次成形用成形型40のキャビティ41の一次成形体3以外の空間42に第2の混練物22を射出する。これにより、一次成形体3を覆うように(挟み込むように)第2の混練物22がキャビティ41内に行き渡り、図1(d)に示すように、一次成形体3を内包する二次成形体(異種金属の複合成形体)4が得られる。このようなMIM法によれば、一次成形体3に対して第2の混練物22が高い圧力で押圧されるため、これらの界面の密着性をより高めることができる。その結果、緻密で機械的特性に優れた複合焼結体1が得られる。
また、製造される二次成形体4の形状寸法も、以後の脱脂および焼結による二次成形体4の収縮分を見込んで決定される。
また、二次成形における成形条件は、一次成形における成形条件とほぼ同様であるのが好ましい。これにより、二次成形時に、キャビティ41内に載置された一次成形体3が熱や圧力の影響により変形したり変質したりするのを防止することができる。すなわち、二次成形体4中の第1の混練物21と第2の混練物22とが、ほぼ同様の熱履歴を経ることになるため、後述する工程において、二次成形体4を脱脂・焼成する場合に、二次成形体4全体において、収縮速度、脱脂速度および焼結速度等の均一化を図ることができる。その結果、焼結密度および寸法精度の高い複合焼結体1が得られる。
具体的には、第2の混練物22中の有機バインダの含有率を第1の混練物21中の有機バインダの含有率よりも大きくすればよい。これにより、第1の混練物21よりも第2の混練物22の収縮率を大きくすることができる。
前記工程で得られた二次成形体4に対し、脱脂処理(脱バインダ処理)を施し、脱脂体6を得る。
この脱脂処理は、例えば、大気、酸素のような酸化性ガス、水素、アンモニア分解ガスのような還元性ガス、窒素、ヘリウム、アルゴンのような不活性ガス、またはこれらの1種または2種以上を含有する混合ガス等を含む雰囲気中、または減圧雰囲気中で、熱処理を行うことによりなされる。
この場合、熱処理の条件は、有機バインダの分解開始温度等によって若干異なるが、好ましくは温度100〜750℃程度で0.5〜40時間程度、より好ましくは温度150〜600℃程度で1〜24時間程度とされる。
また、脱脂処理は、有機バインダや添加剤中の特定成分を所定の溶媒(液体、気体等の流体)を用いて溶出させることにより行うようにしてもよい。
このようにして有機バインダを除去し、脱脂体6を得る。
なお、有機バインダは、脱脂処理によって完全に除去されなくてもよく、例えば、脱脂処理の完了時点で、その一部が残存していてもよい。
前記工程で得られた脱脂体6を、焼成炉で焼成する(図2(e)参照)。これにより、脱脂体6が焼結し、図2(f)に示す複合焼結体1が得られる。
この焼結により、第1の金属粉末の粒子同士および第2の金属粉末の粒子同士間において、界面での拡散が生じ、粒成長して結晶組織となる。これにより、2つの第2の金属粉末の焼結体部位12が、第1の金属粉末の焼結体部位11を介して一体化してなる複合焼結体1が得られる。このような複合焼結体1は、全体的に緻密な、すなわち低空孔率で高密度のものとなり、全体として機械的特性に優れたものとなる。
また、第1の金属粉末および第2の金属粉末として、特にステンレス鋼粉末を用いた場合には、本工程における焼成温度は、好ましくは1000〜1400℃程度、より好ましくは1050〜1350℃程度とされる。
なお、脱脂体6の焼結の程度は、前記範囲内で焼成時間を変化させることにより、脱脂体6に付与する熱エネルギーを増減させ、若干調整することができる。
ところで、従来も、組成および結晶構造の異なる2種類の金属粉末を用いて複合焼結体を製造する方法が知られていた。しかしながら、2種類の金属粉末の間で結晶構造が異なっていると、複合焼結体を得たとしても、結晶構造の差異に起因した熱膨張率差が、複合焼結体の変形や寸法精度の低下として表面化し、複合焼結体の利用を阻害する原因となっていた。
具体的には、用いる2種類の金属粉末が、たとえ結晶構造が異なるものであっても、焼結時に一方の金属粉末の結晶構造が他方の金属粉末の結晶構造に転移するよう、焼成の雰囲気ガスを設定することにより、二次成形体4における焼結が促進する。その結果、緻密で機械的特性に優れた複合焼結体1を得ることができる。
上記のような現象が起こる理由の1つとしては、雰囲気ガスを構成する原子が金属粉末の結晶構造に侵入し、これにより結晶構造が変化して、別の結晶構造の固溶体を生成することが挙げられる。したがって、固溶体の焼結温度付近の結晶構造を考慮しつつ、金属粉末と固溶体を生成し得るガス種を適宜選択する必要がある。
そして、これらの元素を含むガスのうち、焼結時の雰囲気ガスとして適切なものとしては、前述したような窒素ガスの他、アンモニアガスのような窒素原子を含むガス、一酸化炭素ガス、メタンガスのような炭素原子を含むガス、ジボランのようなホウ素原子を含むガス等が挙げられる。これらは、いずれも侵入型固溶体を生成し得るガスであり、原子半径からして結晶構造の転移を促し得るガスであると言える。また、これらのガスは、焼結時に金属粉末の酸化や変性を抑制し、高品質な複合焼結体1を得ることを可能にする。
なお、上述したような結晶構造の転移を伴う侵入型固溶体が生成するか否かは、金属材料と雰囲気ガスが含む成分との合金の状態図から把握することができる。
この状態図によれば、焼結温度下で窒素原子の含有率が1〜3質量%程度になると、複合焼結体1中にγ相を生成することが認められる。したがって、例えば前述したように第2の金属粉末としてフェライト系ステンレス鋼粉末を用いた場合、窒素ガス雰囲気中で焼成工程を行うことにより、窒素原子が脱脂体6中に侵入し、γ相を生成する。その結果、第1の金属粉末としてオーステナイト系ステンレス鋼粉末を用いた場合、第2の金属粉末の結晶構造を第1の金属粉末の結晶構造に合わせて面心立方格子に転移させることができる。
なお、焼結時に、第2の金属粉末の結晶構造の全てが、第1の金属粉末と同じ結晶構造に転移するのが好ましいが、一部のみが転移して残りは転移しない場合でも、上述したような作用・効果を奏する。この場合、複合焼結体1において、第2の金属粉末の転移後の結晶構造が50質量%以上含まれているのが好ましい。
また、本発明に用いる第1の金属粉末および第2の金属粉末には、それぞれいかなる方法で製造されたものでも用いることができ、例えば、アトマイズ法(例えば、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法等)、還元法、カルボニル法、粉砕法により製造されたものを用いることができる。
また、複合焼結体1は、前述したような粒径の微小な金属粉末を用いた場合、表面粗さの低いものとなる。具体的には、JIS Z 0601に規定の表面粗さRaが、0.8μm以下の複合焼結体1が得られる。このような表面粗さRaを有する複合焼結体1は、平滑性が十分に高いものであると言える。
さらに、窒素ガス雰囲気下で脱脂体を焼成した場合、得られた複合焼結体1の表面に窒化処理と同等の処理が施されることとなる。このため、表面の硬度が向上し、耐摩耗性に優れた複合焼結体1が得られる。
また、本実施形態では、インサート成形法により複合成形体4を得る方法について説明したが、インサート成形によれば、第1の混練物21と第2の混練物22とが混じり合うのを防止しつつ、これらが隣接した複合成形体(インサート成形体)4を容易に作製することができる。
次に、本発明の複合焼結体の製造方法の第2実施形態について説明する。
図4および図5は、本発明の複合焼結体の製造方法の第2実施形態を説明するための図である。
以下、第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
すなわち、本実施形態にかかる複合焼結体の製造方法は、[1]第1の金属粉末と有機バインダとを含む第1の混練物(第1の組成物)21と、第1の金属粉末とは異種の第2の金属粉末と有機バインダとを含む第2の混練物(第2の組成物)22とを用意する組成物調製工程と、[2]第1の混練物21と第2の混練物22とを二色成形し、二色成形体5を得る成形工程と、[3]得られた二色成形体5を脱脂し、脱脂体6を得る脱脂工程と、[4]得られた脱脂体6を焼成し、複合焼結体1を得る焼成工程とを有する。以下、これらの工程を順次詳述する。
まず、前記第1実施形態と同様にして、第1の混練物(第1の組成物)21および第2の混練物(第2の組成物)22を得る。
[2]成形工程
次に、第1の混練物21と第2の混練物22とを二色成形する。
この成形方法には、特に限定されず、前記第1実施形態と同様、金属粉末射出成形(MIM)法、圧縮(プレス)成形法、押出成形法等が用いられるが、特にMIM法が好ましく用いられる。
ここでは、まず、図4(a)に示すように、二色成形機50のキャビティ51の右側の空間をピン52で塞いだ状態にしておく。そして、これにより生じたキャビティ51の左側の空間に第1の混練物21を充填する。次いで、図4(b)に示すように、ピン52をキャビティ51から引き抜き、これにより生じたキャビティ51の右側の空間に第2の混練物22を充填する。
これにより、図4(c)に示すように、第1の混練物21と第2の混練物22とが二色成形されてなる二色成形体(異種金属の複合成形体)5が得られる。
なお、本実施形態では、2種類の混練物21、22を同一のキャビティ51内に射出可能な二色成形機50を用いた場合について説明したが、3種類以上の混練物を同一のキャビティ内に射出可能な多色成形機を用いるようにしてもよい。
前記工程で得られた二色成形体5に対し、前記第1実施形態と同様にして脱脂処理(脱バインダ処理)を施し、脱脂体6’を得る。
[4]焼成工程
前記工程で得られた脱脂体6’を、前記第1実施形態と同様にして焼成炉で焼成する(図5(d)参照)。これにより、脱脂体6’が焼結し、図5(e)に示す複合焼結体1’が得られる。
この焼結により製造された複合焼結体1’は、異種金属の第1の金属粉末の焼結体部位11’と第2の金属粉末の焼結体部位12’とが一体化してなるものであるため、機械的特性に優れている上に、部分的に電磁気的特性、熱的特性、機械的特性、化学的特性等が異なっている。したがって、このような特性の差を利用することにより、複合焼結体1の各種機能部品とし好適に用いることができる。
また、第1の金属粉末の焼結体部位11’の結晶構造と第2の金属粉末の焼結体部位12’の結晶構造が同じになるため、両者の熱膨張率が接近し、複合焼結体1’の変形や寸法精度の低下を防止することができる。
また、二色成形によれば、第1の混練物21と第2の混練物22とが混じり合うのを防止しつつ、これらが隣接した複合成形体(二色成形体)を容易に作製することができる。
次に、本発明の複合焼結体で構成された部品を備えた燃料噴射弁について説明する。
図6は、本発明の燃料噴射弁の実施形態を示す縦断面図、図7は、図6に示す燃料噴射弁の部分拡大図である。なお、以下の説明では、図6および図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
複合磁性パイプ120は、上方から燃料コネクタ部121、非磁性部122およびバルブ収容部123の3つの領域に分かれている。
複合磁性パイプ120の中間部は、非磁性である非磁性部122であり、その外周を覆うようにリング状のコイル139が設けられている。また、コイル139に隣接してコネクタハウジング143が設けられており、コイル139の巻き線がコネクタハウジング143の内側に突出するターミナル144と接続されている。これにより、ターミナル144を介してコイル139に通電することができる。また、コイル139は、磁性ハウジング145により覆われている。
複合磁性パイプ120の下部は、燃料の噴射するバルブを収容するバルブ収容部123であり、その外周には、図示しない吸気マニホールドとの連結部をシールするOリング136が装着されている。
また、固定鉄心126の内側には、円筒状のアジャスタ128が設けられており、さらにアジャスタ128の下方には、スプリング129が設けられている。アジャスタ128およびスプリング129の内側は、燃料フィルタ125で濾過された燃料が通過する流路となる。
電磁式燃料噴射弁100において、コイル139に電流が流れていないときには、スプリング129によって可動鉄心138が下方に付勢され、可動鉄心138に固定されたニードルバルブ130も下方に移動する。その結果、ニードルバルブ130の下端部が噴射口133を閉鎖する(閉状態)。
すなわち、複合磁性パイプ120は、前述したように、燃料コネクタ部121、非磁性部122およびバルブ収容部123の3つの領域に分けられるが、このうち、燃料コネクタ部121およびバルブ収容部123が磁性材料(例えば、SUS430等のフェライト系ステンレス鋼等)で構成されている一方、非磁性部122が前記磁性材料とは異種の非磁性材料で構成されている。
磁路が非磁性部122で途切れると、磁束は、固定鉄心126と可動鉄心138との間を優先的に流れるようになる。その結果、固定鉄心126と可動鉄心138との間に確実に磁気吸引力を発生させることができる。
また、このような複合磁性パイプ120は、インサート成形や二色成形のような成形方法を用いて3つの領域を一括して成形するため、各領域間の位置ズレ等が生じず、寸法精度の高い複合磁性パイプ120が得られる。したがって、寸法精度を高めるための機械加工等を施す必要がなく、部品の低コスト化を図ることができる。
例えば、複合焼結体の製造方法では、必要に応じて、任意の工程を追加することもできる。
(実施例1)
<1>まず、水アトマイズ法により製造された、平均粒径2.9μm、比表面積650m2/kgのステンレス鋼SUS304L粉末(エプソンアトミックス社製、PF−3F)と、ポリプロピレンとワックスとの混合物(有機バインダ)とを、質量比で91:9となるように秤量して混合原料を得た。なお、SUS304Lは、オーテステナイト系ステンレス鋼であり、その結晶構造の単位格子は、面心立方格子である。
<3>次に、このコンパウンドを、以下に示す成形条件で、図1に示す一次成形用の射出成形機にて射出成形し、一次成形体を作製した。なお、得られた一次成形体は、外径7mm×厚さ3mmのリング状であった。
<成形条件>
・材料温度:150℃
・射出圧力:11MPa(110kgf/cm2)
<6>次に、得られた一次成形体をインサートワークとして、このコンパウンドを、以下に示す成形条件で、図1に示す二次成形用の射出成形機にてインサート成形し、二次成形体(複合成形体)を作製した。なお、得られた二次成形体は、外径7mm×長さ30mmの円筒状であった。
<成形条件>
・材料温度:150℃
・射出圧力:11MPa(110kgf/cm2)
<脱脂条件>
・加熱温度 :500℃
・加熱時間 :2時間
・加熱雰囲気:窒素ガス
<焼成条件>
・焼成温度 :1200℃
・焼成時間 :3時間
・焼成雰囲気:窒素ガス
・焼成炉 :連続炉
金属粉末の種類、平均粒径、有機バインダの含有率および焼成温度を、表1に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様にして複合焼結体を得た。
インサート成形に代えて、以下に示す二色成形により二色成形体を製造し、この二色成形体を脱脂・焼成するようにした以外は、前記実施例1と同様にして複合焼結体を得た。
<1>まず、水アトマイズ法により製造された、平均粒径2.3μm、比表面積820m2/kgのステンレス鋼SUS304L粉末(エプソンアトミックス社製、PF−2F)と、ポリプロピレンとワックスとの混合物(有機バインダ)とを、質量比で90:10となるように秤量して混合原料を得た。なお、SUS304Lは、オーテステナイト系ステンレス鋼であり、その結晶構造の単位格子は、面心立方格子である。
<3>次に、水アトマイズ法により製造された、平均粒径2.3μm、比表面積820m2/kgのステンレス鋼SUS430L粉末(エプソンアトミックス社製、PF−2F)と、ポリプロピレンとワックスとの混合物(有機バインダ)とを、質量比で90:10となるように秤量して混合原料を得た。なお、SUS430Lは、フェライト系ステンレス鋼であり、その結晶構造の単位格子は、体心立方格子である。
<5>次に、このコンパウンドを、以下に示す成形条件で、図4に示す二色成形機にて射出成形し、二色成形体を作製した。なお、得られた二色成形体は、外径7mm×長さ30mmの円筒状であった。
<成形条件>
・材料温度:150℃
・射出圧力:11MPa(110kgf/cm2)
<脱脂条件>
・加熱温度 :500℃
・加熱時間 :2時間
・加熱雰囲気:窒素ガス
<焼成条件>
・焼成温度 :1200℃
・焼成時間 :3時間
・焼成雰囲気:窒素ガス
・焼成炉 :連続炉
金属粉末の平均粒径を表1に示すように変更した以外は、前記実施例10と同様にして複合焼結体を得た。
(比較例1〜4)
金属粉末の平均粒径、焼成温度および焼成雰囲気を、表1に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様にして複合焼結体を得た。特に、比較例1〜4では、それぞれ焼成雰囲気を減圧雰囲気とした。
金属粉末の平均粒径、焼成温度および焼成雰囲気を、表1に示すように変更した以外は、前記実施例10と同様にして複合焼結体を得た。特に、比較例5では、焼成雰囲気を減圧雰囲気とした。
(比較例6)
二次成形体を得た後、この二次成形体に一次焼結を行い、さらに熱間静水圧プレス(HIP)処理を施し、一次焼結体の高密度化を図った以外は、前記比較例1と同様にして成形体を得た後、脱脂・焼成して複合焼結体を得た。なお、一次焼結は、減圧雰囲気下で行った。
(比較例7〜8)
金属粉末の平均粒径および焼成温度を、表1に示すように変更した以外は、前記比較例6と同様にして、一次焼結体にHIP処理を施した後、脱脂・焼成して複合焼結体を得た。
2.1 引張強さの評価
各実施例および各比較例の複合焼結体の引張強さを、それぞれ、JIS Z 2241に規定の方法に準じた方法で測定した。
2.2 相対密度の評価
各実施例および各比較例の複合焼結体の比重を、それぞれアルキメデス法により測定した。そして、各金属粉末を構成する金属材料の真密度から、各複合焼結体の相対密度を算出した。そして、算出した相対密度を、以下の評価基準にしたがって評価した。
<相対密度の評価基準>
◎:97%以上
○:95%以上97%未満
△:93%以上95%未満
×:93%未満
各実施例および各比較例の複合焼結体の寸法精度として、目標とする寸法からのズレ量を以下の評価基準にしたがって評価した。
<寸法精度の評価基準>
◎:寸法精度が特に高い
○:寸法精度が高い
△:寸法精度が低い
×:寸法精度が特に低い
以上、2.1〜2.3の評価結果を表1に示す。
また、各実施例で得られた複合焼結体は、相対密度および寸法精度も良好であった。特に、平均粒径が10μm以下の金属粉末を用いた場合、この傾向が顕著であった。
また、HIP処理により、複合焼結体の引張強さの向上が認められたものの、各実施例で得られた複合焼結体の引張強さには及ばなかった。
なお、実施例3で得られた複合焼結体と、比較例1で得られた複合焼結体について、その外観写真を図8に示す。
一方、比較例1で得られた複合焼結体は、SUS304L焼結体の部位と、SUS430L焼結体の部位との外周面が歪んだ円筒体であり、特に各部位の境界付近で外径が不均一になっていた。
さらに、実施例3で得られた複合焼結体と、比較例1で得られた複合焼結体について、接合部の横断面について元素マッピング像およびNiの濃度分布スペクトルを取得した。得られた元素マッピング像およびNiの濃度分布スペクトルを図9に示す。なお、図9において、淡色部はNi濃度が高い領域を示し、濃色部はNi濃度が低い領域を示す。
一方、比較例1で得られた複合焼結体では、SUS304L側からSUS430L側へのNiの拡散はほとんど認められない。
Claims (13)
- 結晶構造が面心立方格子のFe基合金からなる第1の金属材料で構成された第1の金属粉末と有機バインダとを含む第1の組成物と、第1の金属材料と組成が異なり、結晶構造が体心立方格子のFe基合金からなる第2の金属材料で構成された第2の金属粉末と有機バインダとを含む第2の組成物とを用いて、異種金属の複合成形体を得る成形工程と、
前記複合成形体を窒素原子を含む雰囲気ガス中で焼成し、結晶構造が面心立方格子のFe基合金からなる金属材料で構成された複合焼結体を得る焼成工程と、を有することを特徴とする複合焼結体の製造方法。 - 前記窒素原子を含む雰囲気ガスは、窒素ガスまたはアンモニアガスである請求項1に記載の複合焼結体の製造方法。
- 前記焼成工程における焼成条件は、温度1000〜1500℃×0.2〜7時間である請求項1または2に記載の複合焼結体の製造方法。
- 前記複合成形体は、前記第1の組成物と前記第2の組成物とを同一の成形型内に供給して二色成形してなる二色成形体、または、前記第1の組成物および前記第2の組成物のうち、一方の組成物の成形体をインサートワークとしてインサート成形してなるインサート成形体である請求項1ないし3のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法。
- 前記第1の金属粉末および前記第2の金属粉末のうち、固相線温度の高い方の金属粉末の平均粒径が、固相線温度の低い方の金属粉末の平均粒径より小さい請求項1ないし4のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法。
- 前記第1の金属粉末の平均粒径および前記第2の金属粉末の平均粒径は、それぞれ1〜30μmである請求項1ないし5のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法。
- 前記第1の組成物および前記第2の組成物における前記有機バインダの含有率は、それぞれ2〜20質量%である請求項1ないし6のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法。
- 前記複合成形体は、前記第1の組成物および前記第2の組成物のうち、一方の組成物が他方の組成物を包含するまたは挟み込むように成形されてなるものであり、
前記複合成形体の外側に位置する組成物は、内側に位置する組成物よりも、前記焼成工程における収縮率が大きい請求項1ないし7のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法。 - 前記成形工程は、金属粉末射出成形法により行う請求項1ないし8のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の焼結体の製造方法により製造されたものであり、
前記第1の金属粉末の焼結体と前記第2の金属粉末の焼結体とが一体化したものであることを特徴とする複合焼結体。 - 前記第1の金属粉末の焼結体と前記第2の金属粉末の焼結体とが相互拡散に基づいて接合されている請求項10に記載の複合焼結体。
- 焼結前の前記第1の金属粉末はγ−Fe系合金で構成され、かつ、焼結前の前記第2の金属粉末はα−Fe系合金で構成されており、
前記第2の金属粉末の焼結体は、前記第1の金属粉末の組成と前記焼成工程における雰囲気ガスの成分とを含有するγ固溶体を含んでいる請求項10または11に記載の複合焼結体。 - 焼結前の前記第1の金属粉末は非磁性材料で構成され、かつ、焼結前の前記第2の金属粉末は磁性材料で構成されており、
これらの金属粉末を用いて、請求項1ないし9のいずれかに記載の複合焼結体の製造方法により製造された管状の部品を備えた電磁式の燃料噴射弁であって、
前記管状の部品は、磁性材料粉末の焼結体と非磁性材料粉末の焼結体とが一体化したものであることを特徴とする燃料噴射弁。
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