[go: up one dir, main page]

JP5200636B2 - 電子時計および電子時計の時刻修正方法 - Google Patents

電子時計および電子時計の時刻修正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5200636B2
JP5200636B2 JP2008099607A JP2008099607A JP5200636B2 JP 5200636 B2 JP5200636 B2 JP 5200636B2 JP 2008099607 A JP2008099607 A JP 2008099607A JP 2008099607 A JP2008099607 A JP 2008099607A JP 5200636 B2 JP5200636 B2 JP 5200636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
leap
time
acquired
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008099607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009250801A (ja
Inventor
利一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008099607A priority Critical patent/JP5200636B2/ja
Publication of JP2009250801A publication Critical patent/JP2009250801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5200636B2 publication Critical patent/JP5200636B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04RRADIO-CONTROLLED TIME-PIECES
    • G04R20/00Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal
    • G04R20/02Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal the radio signal being sent by a satellite, e.g. GPS
    • G04R20/06Decoding time data; Circuits therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Description

本発明は、例えばGPS衛星等の位置情報衛星から送信される衛星信号を受信して現在の日付や時刻等を求める電子時計、電子時計の時刻修正方法に関する。
自己位置を測位するためのシステムであるGPS(Global Positioning System)システムでは、地球を周回する軌道を有するGPS衛星が用いられており、このGPS衛星には、原子時計が備えられている。このため、GPS衛星は、極めて正確な時刻情報(GPS時刻、衛星時刻情報)を有している。
ところで、現在の世界の標準時は協定世界時(UTC)である。このUTCは、原子時計を利用した国際原子時(TAI)に基づくが、このTAIと地球の自転に基づく時間(世界時、UT)とはわずかな差があるため、TAIに対して1秒単位で調整して世界時との差が1秒未満になるようにされている。
一方、前記GPS時刻は、このような調整が行われていないため、UTCとGPS時刻とは前記調整時間の累積値の誤差が生じる。このため、GPS衛星から送信される衛星信号には、GPS時刻とUTCとの差を示す閏秒情報(UTCオフセット)を示す情報が含まれている。
この閏秒情報は、現在は+14秒である。今後、UTCにおいて、閏秒の調整が行われる場合には、上記、衛星信号の閏秒情報も更新する必要がある。このため、衛星信号には、閏秒の調整が行われる予定日(通常は、12月か6月の末日)と、調整後の閏秒(UTCオフセット量)とが含まれる。
そして、GPS衛星から時刻および閏秒情報を取得し、UTCの閏秒の調整が行われた場合に、その時点で正しいUTCを求めることができるようにした電子時計が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−297178号公報
しかしながら、上記特許文献1では、閏秒が更新されたかをチェックするために、GPS衛星信号の受信を行う度に閏秒情報(UTCオフセット関連情報)を受信する構成となっている。
ここで、前記閏秒情報は、12.5分に1回の頻度でしか送信されないため、衛星信号の受信動作を行った際に、前記閏秒情報を受信するには、最大で12.5分間、受信を継続しなければならない。このため、腕時計のような電力量が小さい装置では利用できないという問題があった。
本発明は、閏秒情報を受信でき、かつ、受信時の消費電力も低減できる電子時計および電子時計の時刻修正方法を提供することを目的とする。
本発明の電子時計は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部と、前記受信部の動作を制御する制御部とを備える電子時計であって、前記制御部は、前記受信部を駆動して時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記時刻情報取得手段で時刻情報を取得した際に、その時点から一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断し、取得可能であると判断した場合に前記受信部を駆動して閏秒情報を取得し、取得可能でないと判断した場合に前記受信部の駆動を停止する閏秒情報取得手段と、取得した時刻情報および閏秒情報に基づいて表示時刻を修正する時刻修正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、時刻情報取得手段で時刻情報を取得した際に、閏秒情報取得手段は、一定時間内に閏秒情報を取得できるか否かを判断し、一定時間内に閏秒情報を取得可能な場合に、受信を継続して閏秒情報を取得している。このため、前記一定時間内に閏秒情報を取得して受信処理を終了できるため、閏秒情報を取得するための受信処理時間を短くでき、消費電力も低減できる。
また、閏秒情報を取得しているので、閏秒が実施された場合でも、時刻修正手段は、正確な時刻を算出して表示することができる。
本発明において、前記時刻情報取得手段は、時刻情報に加えて日付情報も取得可能とされ、前記閏秒情報取得手段は、前記時刻情報取得手段で取得した日付情報が予め設定された閏秒更新時期に含まれている場合のみ、前記一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断し、取得可能であると判断した場合に前記受信部を駆動して閏秒情報を取得し、取得可能でないと判断した場合に前記受信部の駆動を停止することが好ましい。
ここで、閏秒更新時期とは、例えば、閏秒の更新が行われる可能性がある日の所定期間前から更新が行われる可能性がある日までを意味する。通常、UTCでは、6月末日または12月末日が閏秒の更新が行われる可能性がある日であるため、それらの日から所定期間前(例えば1ヶ月前)を前記閏秒更新時期とすればよい。
本発明では、受信処理を行っている日が閏秒更新時期に該当する場合に閏秒情報の受信処理を行い、閏秒更新時期以外では閏秒情報の受信処理を行っていないので、その分、消費電力を低減できる。
また、閏秒更新時期には閏秒情報を受信しているので、閏秒の更新が行われる可能性がある日に実際に閏秒が更新された場合でも、その閏秒の更新日を事前に把握でき、閏秒が更新された時点から正確な時刻を表示できる。
本発明において、前記衛星信号は、複数個のページから構成され、前記閏秒情報は所定のページに含まれており、前記閏秒情報取得手段は、前記時刻情報取得手段で時刻情報を取得した際に受信中のページを検出し、その受信中のページから前記閏秒情報が含まれるページが送信されるまでの時間を算出して前記一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断することが好ましい。
本発明では、衛星信号の受信データに基づいて閏秒情報を取得できるまでの時間を把握できるため、一定時間内に閏秒情報を取得できるか否かを正確に判断できる。
例えば、位置情報衛星としてGPS衛星を用いている場合、GPS衛星から送信される衛星信号の航法メッセージは、25個のページからなり、各ページは5つのサブフレームで構成される。そして、前記閏秒情報は、ページ18のサブフレーム4に格納されている。各ページの送信は30秒かかるため、時刻情報を受信した時点のページが分かれば、ページ18を受信できるまでの時間も判明し、一定時間内に閏秒情報を取得できるのかも正確に判断できる。
本発明において、前記閏秒情報取得手段は、前記一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、前記受信部の駆動を停止し、閏秒情報を取得可能な時刻になったら前記受信部を駆動して閏秒情報を取得することが好ましい。
本発明では、一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、一旦、受信動作を中止しているので、不要な受信処理を無くすことができ、消費電力を低減できる。また、閏秒情報を取得可能な時刻になると受信部を駆動しているので、閏秒情報を確実に取得することができる。
本発明において、前記閏秒情報取得手段は、前記一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、前記受信部の駆動を停止して受信処理を終了するものでもよい。
本発明では、前記一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、前記受信部の動作を停止して受信処理を終了しているので、不要な受信処理を無くすことができ、消費電力を低減できる。なお、この受信動作では、閏秒情報を取得できないが、例えば、毎日、定期的に受信を行うなど、受信を繰り返すことで、一定時間内に閏秒情報を取得できる可能性が高まるため、受信をある程度の回数繰り返せば閏秒情報を取得できるようになる。従って、例えば、閏秒の更新日の所定期間(例えば1ヶ月)前から毎日受信を繰り返していれば、その1ヶ月の間に閏秒情報を十分に取得することができる。
本発明において、受信結果を表示する受信結果表示手段を備え、前記受信結果表示手段は、時刻情報を受信して取得できたか否かを表示可能に構成されていることが好ましい。
本発明では、受信結果表示手段を備えているので、利用者は受信結果を容易に把握することができる。
本発明において、前記受信結果表示手段は、時刻情報を未受信の場合と、少なくとも時刻情報を受信し、かつ、閏秒情報および測位情報を受信していない場合と、少なくとも時刻情報および閏秒情報を受信し、かつ、測位情報を受信していない場合と、少なくとも時刻情報、閏秒情報、測位情報を受信している場合とを、区分けして表示可能に構成されていることが好ましい。
本発明の受信結果表示手段は、受信結果を少なくとも4段階に分けて表示できるので、利用者は受信結果を細かく把握でき、必要に応じて強制的な受信操作を行うこともでき、利便性を向上できる。
本発明において、前記受信結果表示手段は、指針を移動し、その指示位置によって前記各受信結果を表示することが好ましい。
本発明では、時刻を指示する指針を利用して受信結果を表示できるため、受信結果表示用の専用の表示装置を設ける場合に比べて、部品点数を減少できる。
本発明の電子時計の時刻修正方法は、位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部を備える電子時計の時刻修正方法であって、前記受信部を駆動して時刻情報を取得する時刻情報取得工程と、前記時刻情報取得工程で時刻情報を取得した際に、その時点から一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断し、取得可能であると判断した場合に前記受信部を駆動して閏秒情報を取得し、取得可能でないと判断した場合に前記受信部の駆動を停止する閏秒情報取得工程と、取得した時刻情報および閏秒情報に基づいて表示時刻を修正する時刻修正工程と、を備えることを特徴とする。
本発明においても、前記電子時計と同じ作用効果を奏することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る電子時計であるGPS衛星信号受信装置付き腕時計1(以下「GPS付き腕時計1」という)を示す概略図であり、図2はGPS付き腕時計1の主なハードウェア構成を示す図である。
図1に示すように、GPS付き腕時計1は、文字板2および指針3からなるアナログ表示装置を備える。文字板2の一部には小時計4が設けられている。
指針3は、秒針、分針、時針等を備えて構成され、ステップモータで歯車を介して駆動される。
小時計4は、分針、時針を備えて構成され、小時計用のステップモータで歯車を介して駆動される。この小時計4は、例えば、指針3で指示される時刻と異なるタイムゾーンの時刻を表示するためなどに用いられる。
GPS付き腕時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星5からの衛星信号を受信して衛星時刻情報および測位情報を取得し、内部時刻情報を現在地の時刻に修正できるように構成されている。
なお、GPS衛星5は、本発明における位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星5が周回している。
また、GPS付き腕時計1には、入力装置(外部操作部材)としてボタン6、リューズ7が設けられている。
[GPS付き腕時計の回路構成]
次に、GPS付き腕時計1の回路構成について説明する。
GPS付き腕時計1は、図2に示すように、GPS装置(GPSモジュール)10、制御部(CPU)20、記憶装置30、時刻表示装置40、太陽電池50を備えている。記憶装置30は、RAM31およびROM32を備える。これらの各装置は、データバス60を介してデータを通信している。
なお、時刻表示装置40は、時刻や測位情報を表示する前記指針3や小時計4で構成されている。
また、太陽電池50は、GPS付き腕時計1の電源として機能する。なお、この電源としては、太陽電池50に限らず、一次電池でもよいし、太陽電池以外の充電可能な二次電池でもよい。
[GPS装置の構成]
GPS装置10は、GPSアンテナ11を備え、GPSアンテナ11を介して受信した衛星信号を処理して時刻情報や位置情報を取得するものである。
GPSアンテナ11は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星5からの衛星信号を受信するパッチアンテナとなっている。このGPSアンテナ11は文字板2の裏面側に配置され、GPS付き腕時計1の表面ガラスおよび文字板2を通過した電波を受信するように構成されている。
このため、文字板2および表面ガラスは、GPS衛星5から送信される衛星信号である電波を通す材料で構成されている。例えば、文字板2はプラスチックで構成されている。
そして、GPS装置10は、図示を略すが、通常のGPS装置と同様に、GPS衛星5から送信される衛星信号を受信してデジタル信号に変換するRF(Radio Frequency)部と、受信信号の相関判定を行って同期を行うBB部(ベースバンド部)と、BB部で復調された航法メッセージ(衛星信号)から時刻情報や測位情報を取得する情報取得部とを備える。
RF部は、バンドパスフィルタ、PLL回路、IFフィルタ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、ADC(A/D変換器)、ミキサ、LNA(Low Noise Amplifier)、IFアンプ等を備えている。
そして、バンドパスフィルタで抜き出された衛星信号は、LNAで増幅された後、ミキサでVCOの信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。ミキサでミキシングされたIFは、IFアンプ、IFフィルタを通り、ADC(A/D変換器)でデジタル信号に変換される。
BB部は、GPS衛星5で送信時に使用されたものと同一のC/Aコードからなるローカルコードを生成するローカルコード生成部と、前記ローカルコードとRF部から出力される受信信号との相関値を算出する相関部とを備える。
そして、前記相関部で算出された相関値が所定の閾値以上であれば、受信した衛星信号に用いられたC/Aコードと生成したローカルコードが一致していることになり、衛星信号を捕捉(同期)することができる。このため、受信した衛星信号を、前記ローカルコードを用いて相関処理することで、航法メッセージを復調することができる。
[航法メッセージ]
情報取得部は、BB部で復調した航法メッセージから時刻情報や位置情報を取得する。ここで、GPS衛星5から送信される航法メッセージは、図3に示すような構成とされている。すなわち、航法メッセージは、Page1からPage25までの25個のPage(ページ)で構成されている。そして、GPS衛星5は、この25個のページ(Full-Page)からなる航法メッセージを繰り返し送信している。
各ページはフレームとも呼ばれ、1500ビットのデータ量である。航法メッセージのデータ速度は50bpsであるため、1つのページ(フレーム)の送信には30秒かかり、25個のページ(Full-Page)を送信するには、30秒×25=750秒=12.5分掛かる。
また、各ページ(フレーム)は、5個のサブフレーム(SF1〜SF5)を備える。各サブフレームは、10個のワードから構成されている。各ワードは30ビットのデータ長であり、24ビットのデータ部と6ビットのパリティビットを有する。従って、各サブフレームは、300ビットのデータを有し、送信には6秒かかる。
また、各サブフレームにおいて、先頭のワード1,2は、受信処理時に同期をとるために使用されるTLM(telemetry word)、HOW(hand over word)とされている。また、HOWには、GPS信号の時刻情報TOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)が含まれている。
サブフレーム1〜3は、各ページにおいてそれぞれ同じ種類のデータを送信している。
サブフレーム1は、TLM、HOWの他、週番号データや、衛星自体の状態を示す衛星健康状態データや、クロック補正係数などのデータが含まれている。
サブフレーム2,3は、TLM、HOWの他、各GPS衛星5の詳細な軌道情報(エフェメリス)が格納されている。
一方、サブフレーム4,5は、アルマナック(全GPS衛星5の概略軌道情報)など全衛星に関係する情報が格納されている。これらの情報はデータ量が多いため、サブフレーム4,5は、ページ毎に異なる種類のデータを送信している。
例えば、閏秒情報は、図4に示すように、ページ18のサブフレーム4にある。ページ18のサブフレーム4は、TLM、HOWの他、ワード3〜5には電離層補正係数〜α0〜α3、β0〜β3等が格納され、ワード6,7にはUTCパラメータA、Aが格納されている。
また、ワード8〜10には、閏秒情報が格納されている。具体的には、ワード8のt0t、WNtにエポック時刻の情報が格納され、ΔtLSには現在の閏秒が格納され、WNLSFには閏秒の更新週が格納され、DNには閏秒の更新日が格納され、ΔtLSFには更新後の閏秒が格納されている。
従って、情報取得部は、受信した航法メッセージから所定のデータ部分を抽出し、時刻情報や位置情報を取得している。このため、本実施形態では、GPS装置10によって受信部が構成されている。
また、12.5分間隔で送信されるページ16のサブフレーム4を受信すれば、閏秒の情報を取得できる。
記憶装置30のROM32には、制御部20で実行するプログラムが記憶されている。
一方、記憶装置30のRAM31には、受信により取得した時刻情報、位置情報、閏秒情報が記憶されるデータ記憶領域と、位置情報とその場所のUTCに対する時差とが記憶された時差記憶領域が設けられている。なお、制御部20は、位置情報(緯度および経度)を取得すると、この位置情報に対応する時差(日本であれば+9時間)を前記時差記憶領域から取得し、前記受信で取得した時刻情報(GPS時刻)にUTCオフセット(2008年2月時点は+14秒)を加算してUTCを求め、さらに前記時差を加算することで、現在地の時刻を算出できる。従って、算出した現在値の時刻に指針3を修正することで、タイムゾーンを跨いで移動した場合でも、現在地の時間を正確に表示できる。
制御部(CPU)20は、ROM32に記憶されたプログラムにより各種制御を行う。このため、制御部20は、図5に示すように、時刻情報取得手段21、閏秒情報取得手段22、時刻修正手段23を備える。
時刻情報取得手段21は、予め設定された受信時刻になった場合や、ボタン6やリューズ7などの入力装置によって受信操作が行われた場合に、GPS装置10を駆動制御して衛星信号の受信処理を実行し、時刻情報を取得し、RAM31に記憶する。
閏秒情報取得手段22は、GPS装置10を駆動制御して閏秒情報を取得し、RAM31に記憶する。
時刻修正手段23は、時刻情報取得手段21、閏秒情報取得手段22で取得した時刻情報や閏秒情報に基づいて時刻を算出し、指針3や小時計4等の時刻表示装置40の時刻表示を前記算出した時刻に修正する。
[時刻情報受信処理]
次に、GPS付き腕時計1の受信処理について、図6のフローチャートも参照して説明する。
図6に示す受信処理は、定期的に時刻情報を受信して時刻修正を行う際に、所定の時期になったら閏秒の受信も行うものである。なお、UTCにおける閏秒の更新時期は、国際地球回転観測事業の中央局で決定され、通常、6月または12月の末日に実施される。そこで、本実施形態では、前記閏秒の更新が行われる可能性がある日(6月30日および12月31日)の所定期間前(例えば1ヶ月前)から閏秒情報の取得を試みている。但し、閏秒の情報は前述の通り12.5分毎に送信されるため、1回の受信で閏秒情報を取得できるまで受信を継続すると消費電力が増大してしまう。このため、1回の受信時間は一定時間(例えば1分)に制限し、前記所定期間内で受信を繰り返す間に、閏秒情報を取得するように制御している。
すなわち、図6の受信処理が開始されると、制御部20の時刻情報取得手段21は、GPS装置10を駆動し、受信を開始して、時刻情報取得工程を開始する(S11)。
次に、受信の開始が指示されると、GPS装置10は、衛星のサーチ処理を行う(S12)。具体的には、GPS装置10は、GPS衛星5のC/Aコードのパターンを発生させ、受信した衛星信号の相関値を求めてサーチする。
次に、時刻情報取得手段21は、全衛星のサーチ処理が完了しているかを判断する(S13)。
S13で「Yes」と判断されて全衛星をサーチ済みである場合、衛星信号を受信できる衛星が存在しないことになるため、時刻情報取得手段21は、GPS装置10の駆動を停止して受信処理を終了する。
一方、S13で「No」と判断された場合、時刻情報取得手段21は、GPS衛星5を捕捉できたか否かを判断する(S14)。具体的には、時刻情報取得手段21は、各C/Aコードと受信した衛星信号の相関値によってGPS衛星5を捕捉できたか否かを判断する。
S14で「No」と判断された場合には、時刻情報取得手段21はS12の処理に戻って衛星サーチ処理を続行する。例えば、No.1〜30のGPS衛星5を順にサーチする場合、GPS装置10は、最初にNo.1のGPS衛星5のC/Aコードを発生させ、受信した衛星信号との相関値を求める。ここで、相関値が高ければ、No.1のGPS衛星5を捕捉できていることとなり、相関値が低ければ捕捉できていないことが分かる。S14で捕捉できていないと判断されてS12に戻ると、GPS装置10は、次のNo.2のGPS衛星5のC/Aコードを発生させ、受信した衛星信号との相関値を求める。
時刻情報取得手段21は、S14でGPS衛星5を捕捉できたと判断されるまで、以上の処理を繰り返す。
S14でGPS衛星5を捕捉できたと判断された場合、時刻情報取得手段21は、受信時間がタイムアウトになったか否かを判断する(S15)。すなわち、時刻情報取得手段21は、受信信号の信号レベルなどを検出し、受信状態が悪く、正しいデータを受信できていない状態が、予め設定した時間継続した場合にはタイムアウトであると判断する。なお、タイムアウトと判断する時間は、衛星信号の信号レベルなどを検出し、衛星信号を受信できるのかを判断できる時間であればよく、実施にあたって適宜設定すればよい。
時刻情報取得手段21は、S15でタイムアウトであると判断した場合、S12に戻り、他のGPS衛星5のサーチから処理を続行する。
一方、時刻情報取得手段21は、S15でタイムアウトではないと判断した場合、Zカウントを取得できたか否かを判定する(S16)。
時刻情報取得手段21は、S16でZカウントを取得できないと判断した場合、S14に戻り、処理を続行する。
一方、時刻情報取得手段21は、S16でZカウントを取得できたと判断した場合、GPSWeek(週番号データ)を取得できたか否かを判断する(S17)。
時刻情報取得手段21は、S17でGPSWeekを取得できていないと判断した場合、S14に戻り、処理を続行する。
一方、時刻情報取得手段21がS17でGPSWeekを取得できたと判断した場合、閏秒情報取得手段22による閏秒情報取得工程が実施される。
すなわち、閏秒情報取得手段22は、取得した日付情報が、閏秒更新時期に該当するか否かを判断する(S18)。
ここで、閏秒更新時期とは、前述のとおり、前記閏秒の更新が行われる可能性がある日(6月30日および12月31日)の所定期間前(例えば1ヶ月前)から更新が行われる可能性がある日までを時期を意味する。本実施形態では、6月1日から6月30日までの期間と、12月1日から12月31日までの期間を閏秒更新時期と設定している。従って、閏秒情報取得手段22は、受信したGPSWeek(週番号)に基づく日付情報を参照し、前記閏秒更新時期であるか否かを判断する。
閏秒情報取得手段22は、S18で閏秒更新時期であると判断すると、一定時間内に閏秒情報が取得可能か否かを判断する(S19)。
前述のとおり、閏秒情報は、ページ18のサブフレーム4に含まれる。また、Zカウントを受信できれば、現在、どのページのデータを受信しているのかを判断できる。そして、現在の受信中の衛星信号のページ番号が分かれば、ページ18のサブフレーム4が送信されるまでの時間も判断でき、一定時間内に閏秒情報を取得できるかも判断できる。
閏秒情報取得手段22は、S19で「Yes」と判断すると、閏秒情報の取得処理を行う(S20)。すなわち、GPS装置10は、閏秒を取得するまで受信処理を継続する。この際、前記GPSWeekはサブフレーム1に格納され、閏秒情報はサブフレーム4に格納されているため、その間にあるサブフレーム2,3つまりGPS衛星5のエフェメリスも取得することになる。従って、少なくとも3個以上のGPS衛星5からエフェメリスを取得できていれば、現在地の測位処理も同時に行うことができる。
閏秒情報取得手段22は、閏秒を取得したら受信を終了する(S21)。そして、取得した閏秒情報をRAM31に記憶する。また、位置情報も取得している場合は、位置情報もRAM31に記憶する。
なお、時刻情報取得手段21は、S18で閏秒更新時期ではないと判断した場合と、S19で一定時間以内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、閏秒情報を取得することなく、受信を終了する(S21)。
そして、時刻修正手段23は、取得した情報に基づいて現在時刻を求め、指針3の指示を修正する(S22)。
すなわち、前記S17でGPSWeekを取得できている場合、時刻情報取得手段21は、取得したZカウントに基づく時刻情報や、GPSWeekに基づく日付情報をRAM31に記憶している。
そこで、時刻修正手段23は、S22において、前記RAM31に記憶されたZカウント、GPSWeekからGPS時刻を算出し、閏秒情報から取得したUTCオフセットをGPS時刻に加算してUTCを求める。なお、新たな閏秒情報を取得できなかった場合には、時刻修正手段23は、以前に取得してRAM31に記憶してある閏秒情報(UTCオフセット)を用いてUTCを求める。
さらに、時刻修正手段23は、RAM31に記憶された時差をUTCに加算して現在地の時刻を算出する。なお、今回の受信処理で位置情報を取得した場合は、その位置情報に対応する時差をRAM31の時差記憶領域から読み出してRAM31に記憶された時差を更新する。これにより、最新の位置情報に対応する時差を用いて現在地の時刻を算出できる。
以上により受信処理を終了する。そして、本実施形態では、時刻情報取得工程は、時刻情報取得手段21によって実施されるS11〜S17の各処理によって構成され、閏秒情報取得工程は、閏秒情報取得手段22によって実施されるS18〜S21の各処理によって構成され、時刻修正工程は、時刻修正手段23によって実施されるS22の処理によって構成されている。
なお、S19における一定時間は、受信処理時のタイミングなどに基づいて設定すればよい。すなわち、航法メッセージのページ1〜25は、750秒(12.5分)毎に送信される。そして、1日=86400秒/750秒=115.2であるから、1日経過すると、750秒×0.2=150秒分、つまり5ページ分だけずれて送信される。すなわち、毎日同じ時刻に受信処理が実行される場合、そのタイミングで送信されるページは、毎日、5ページずれることになる。従って、毎日同じ時刻に150秒間受信すれば、閏秒情報が含まれるページ18は、5日以内に受信することができる。このため、前記一定時間は、例えば2.5分に設定すればよい。
[第1実施形態の効果]
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)定期的な受信処理を行った際に、一定時間内に閏秒情報を取得可能と判断した場合のみ受信を継続して閏秒情報を取得しているので、受信処理時間を短くできて消費電力を削減できる。すなわち、閏秒情報は12.5分毎に送信されるため、何ら判断せずに閏秒情報を取得しようとすると、最大で12.5分間も受信処理を継続しなければならない。
これに対し、本実施形態では、S19において、一定時間内、例えば、2.5分以内に閏秒情報を取得できるか否かを判断し、その場合のみ閏秒情報を受信しているので、受信時間は最大でも2.5分に抑えることができる。このため、最大で12.5分間、受信を継続しなければならない場合に比べて、消費電力を大幅に低減でき、電池容量の小さな腕時計においても適用できる。
(2)また、閏秒更新時期であるか否かを判断し、閏秒更新時期の場合のみ閏秒情報の受信処理を行っているので、その他の時期は閏秒情報の取得処理を行う必要が無く、その分、消費電力を低減できる。
すなわち、閏秒は、数年に1回行われる程度の頻度であり、また、その時期も6月末日または12月末日に設定されている。このため、その直前、例えば6月の1ヶ月間や、12月の1ヶ月間のみ閏秒情報の受信処理を行えば、その6月または12月の末日に閏秒の更新が行われるのかも判断でき、閏秒が実施された場合には、UTCオフセット量を変更してRAM31に記憶することで、その後も正しい時刻を算出して表示することができる。従って、閏秒更新時期以外の時期、例えば、1〜5月や7〜11月は、閏秒の受信処理自体を行う必要が無く、その分、消費電力を低減できる。
(3)さらに、閏秒情報には、閏秒の更新日と、更新後の閏秒(UTCオフセット)が含まれているので、閏秒情報を取得すれば、UTCにおいて閏秒が実施された際に、RAM31に記憶しているUTCオフセットも確実に更新できる。これにより、GPS時刻にUTCオフセットを加えて算出するUTCも正しい時刻に設定でき、正確な時刻表示を行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について図7に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態において、前述した他の実施形態と同一または同様の構成については、同一符号を付し、説明を省略または簡略する。
第2実施形態は、利用者の受信操作によって強制的に閏秒情報を取得する場合の処理である。例えば、GPS付き腕時計1の電源投入直後で、現在時刻、日付情報等が完全に取得できていないため、時刻情報の完全取得を行う場合などに利用できる。
なお、この強制受信処理は、例えば、一方のボタン6を所定時間以上(例えば3秒以上)押し続けることで実施される。
図7に示すように、S11〜S17までの処理は前記第1実施形態と同じである。すなわち、手動受信操作などによって、図7の受信処理が開始されると、前記第1実施形態と同様に、時刻情報取得手段21は、S11の受信開始処理、S12の衛星サーチ処理を行い、S13で全衛星のサーチ処理が完了しているかを判断し、サーチ済みであれば受信処理を終了する。
サーチ済みでない場合、時刻情報取得手段21は、S14の衛星捕捉できたかの判断処理、S15の受信時間タイムアウトの判断処理を行う。S14で衛星を捕捉できていない場合と、S15でタイムアウトの場合、時刻情報取得手段21は、S12の衛星サーチに戻って処理を続行する。
一方、S15でタイムアウトでなければ、時刻情報取得手段21は、S16のZカウントの取得判断、S17のGPSWeekの取得判断を行う。
時刻情報取得手段21は、S16,17で「No」と判断すると、S12に戻り、他のGPS衛星5のサーチから処理を続行する。
一方、閏秒情報取得手段22は、時刻情報取得手段21がS17でGPSWeekを取得できたと判断した場合、一定時間内に閏秒情報が取得可能か否かを判断する(S19)。この一定時間は、例えば、受信継続による消費電力を考慮して設定すればよく、例えば、1分などに設定される。
閏秒情報取得手段22は、S19で一定時間内に閏秒情報を受信可能と判断すると、第1実施形態と同様に、S20の閏秒情報の取得処理、S21の受信終了処理を行い、時刻修正手段23は、S22の時刻修正処理を行う。
一方、閏秒情報取得手段22は、S19で「No」と判断した場合、受信を一旦中断する(S31)。そして、閏秒情報取得手段22はGPS装置10をスリープ状態にする(S32)。
閏秒情報取得手段22は、S19で閏秒情報を取得できるまでの時間を把握しているので、内部時刻を参照して閏秒情報を取得可能な時刻になったか否かを判断する(S33)。
閏秒情報取得手段22は、S33で閏秒情報を取得可能な時刻になるまで、S32のスリープ状態を維持する。
そして、閏秒情報取得手段22は、S33で閏秒情報を取得可能な時刻になったと判断したら、S11の受信開始処理を行う。すなわち、閏秒情報取得手段22は、スリープ状態のGPS装置10を動作させ、受信を再開する。
例えば、S19において、現在受信中のページが「6」であると、閏秒情報が含まれるページ18までは、(18−6)×30秒=360秒(6分)必要であり、前記一定時間(例えば1分)以内には閏秒情報を取得できないと判断した場合、その時点から例えば5分間スリープ状態を維持し、5分経過後にS11の受信を開始すればよい。
そして、S11〜S19まで実行すると、S19において「Yes」と判断されるため、閏秒情報取得手段22は、S20の閏秒情報取得処理と、S21の受信終了処理を行い、時刻修正手段23は、S22の時刻修正処理を行う。
[第2実施形態の効果]
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる上、次のような効果がある。
(2−1)本実施形態では、一定時間以内に閏秒情報を取得できない場合、一旦、受信を中断してGPS装置10をスリープ状態とし、閏秒情報を取得できる時間になったら受信を再開しているので、閏秒情報を受信するためにGPS装置10を動作させる時間を最小限にでき、消費電力をより一層低減できる。
例えば、S19において、6分後に閏秒情報を受信できると判断した場合、例えば、5分間だけGPS装置10をスリープさせ、その後、GPS装置10の動作を再開して閏秒情報を受信できる。この場合、閏秒情報の受信にはGPS装置10を1分程度動作させればよいため、前記第1実施形態に比べても、より一層、消費電力を低減できる。
(2−2)また、GPS装置10をスリープさせた後に、閏秒情報の受信を行うため、1回の受信操作時に確実に閏秒情報を受信することができる。このため、現在時刻や日付情報等が取得できていない状態から、手動操作で本実施形態の強制受信処理を行えば、閏秒情報も反映した正確な時刻表示を行うことができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について図8,9に基づいて説明する。第3実施形態は、前記各実施形態において、受信結果を表示する機能を追加したものである。
すなわち、第3実施形態の制御部20は、図8に示すように、時刻情報取得手段21、閏秒情報取得手段22、時刻修正手段23に加えて受信結果表示手段24を備える。
受信結果表示手段24は、小時計4の分針41を用いて受信結果を表示する。
第3実施形態では、所定の操作(例えば、一方のボタン6を押す操作)を行うと、受信結果表示モードとなる。
受信結果表示モードになると、受信結果表示手段24は、受信処理結果の内容に基づいて、小時計4の分針41を移動させて受信結果を表示する。なお、この受信結果は、受信処理が行われた際にRAM31に記憶され、受信結果表示手段24は、RAM31に記憶された受信結果に基づいて分針41を移動して表示する。
すなわち、本実施形態では、RAM31に記憶される受信結果はレベル0〜4まで5段階に区分けされている。レベル0は、時刻情報を受信していない未受信状態である。レベル1は、時刻情報(Zカウント)のみを受信した場合、あるいは時刻情報(Zカウント)と日付情報(GPSWeek)を受信した場合である。レベル2は、時刻情報(Zカウント)と閏秒情報とを受信した場合である。レベル3は、時刻情報(Zカウント)と、閏秒情報と、日付情報(GPSWeek)を受信した場合である。レベル4は、時刻情報(Zカウント)と、閏秒情報と、日付情報(GPSWeek)と、測位情報とを受信した場合である。
そして、受信結果表示手段24は、RAM31に記憶された受信結果がレベル0であれば、図9(A)に示すように、小時計4の分針41を0分位置に移動して停止する。
また、受信結果表示手段24は、受信結果がレベル1であれば、図9(B)に示すように、小時計4の分針41を10分位置に移動して停止し、レベル2であれば、図9(C)に示すように、小時計4の分針41を20分位置に移動して停止する。
さらに、受信結果表示手段24は、受信結果がレベル3であれば、図9(D)に示すように、小時計4の分針41を40分位置に移動して停止し、レベル4であれば、図9(E)に示すように、小時計4の分針41を50分位置に移動して停止する。
なお、この際、指針3の秒針331によって、受信に成功したか否かを指示してもよい。すなわち、未受信のレベル0は、受信に成功していないため、図9(A)に示すように、秒針331を20秒位置(受信失敗を指示する位置)に移動して停止してもよい。また、少なくとも時刻情報(Zカウント)を受信しているレベル1〜4では、図9(B)〜(E)に示すように、秒針331を10秒位置(受信成功を指示する位置)に移動して停止してもよい。
[第3実施形態の効果]
このような第3実施形態によれば、前記各実施形態と同様の作用効果を奏することができる上、次のような効果がある。
(3−1)受信結果表示手段24を備えているので、利用者は、受信に成功したか否かと、どの情報まで受信できているのかを容易に把握できる。従って、例えば、定期的に行われる自動受信において、閏秒情報を受信できているのかを把握できる。このため、閏秒情報を受信できていない場合に、利用者に対して、第2実施形態の強制受信操作を行って閏秒情報を受信するように促すことができる。これにより、GPS付き腕時計1は、閏秒情報を受信して正確な時刻表示を行うことができる。
(3−2)また、本実施形態では、レベル0〜4まで5段階の受信結果を表示できるため、利用者に対して詳細な受信結果を表示できる。このため、利用者は、閏秒情報を取得できたかだけでなく、日付情報や測位情報まで受信できたのか否かも容易に把握でき、必要に応じて受信操作を行うことができる。例えば、飛行機などでタイムゾーンを跨いで移動した後の受信処理で、測位情報まで受信できていない場合、現在地の時差も取得できていないため、現在地の時刻を表示することができない。この場合、利用者は、受信結果を表示させてレベル0〜3であれば、測位情報を取得できていないことが分かり、必要な対応、例えば測位情報を取得する受信処理を行ったり、時差設定を手動操作で変更するなどの処理を行うことができる。
〔変形例〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限らない。
例えば、GPS付き腕時計1としては、前記第1,2実施形態の機能を備え、自動受信時には第1実施形態の処理を実行し、手動受信時には第2実施形態の処理を実行するものでもよい。
また、自動受信時にも第2実施形態の処理を行って閏秒情報を確実に取得するように構成してもよい。
また、第1実施形態において、S19で一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断されて受信処理を終了した場合は、その受信処理で時刻情報を取得した際のページ情報に基づいて、次回の定期受信時刻を調整し、次回受信時には、一定時間内に閏秒情報を取得できるような時間に受信を開始するようにしてもよい。
さらに、前記第1〜3実施形態では、通常の指針3の他に、小時計4を有する多針時計を例示していたが、本発明は、小時計4の代わりに液晶ディスプレイや電子ペーパーなどの表示装置を有するコンビネーション時計や、指針を備えないデジタル時計に適用してもよい。特に、表示装置を備える場合には、その表示装置に、受信結果を表示してもよい。
また、前記第3実施形態の受信結果表示手段24は、レベル0〜4の5段階の受信結果を表示していたが、受信結果表示手段としては、少なくとも時刻情報を受信して取得できたか否かを表示できればよく、受信結果の表示段階数は実施にあたって適宜設定すればよい。
また、本発明の電子時計は、腕時計に限定されず、懐中時計でもよく、携帯して利用される各種の電子時計に広く利用できる。
さらに、電子時計としては、時計機能に加えて他の機能も備える各種の電子機器であってもよい。例えば、GPS機能および時計機能を備える携帯電話機や、ナビゲーション機器などの各種電子機器にも広く利用できる。
また、上述の各実施形態は、GPS衛星について説明したが、本発明は、GPS衛星だけではなく、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)や、SBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの時刻情報を含む衛星信号を発信する位置情報衛星でも良い。
本発明に係るGPS付き腕時計を示す概略図である。 GPS付き腕時計の回路構成を示す概略図である。 衛星信号の構成を説明する図である。 衛星信号の閏秒情報を含むページの構成を説明する図である。 第1実施形態の制御部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の受信処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の受信処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の制御部の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の受信結果表示状態の一例を示す図である。
符号の説明
1…GPS付き腕時計、3…指針、4…小時計、5…GPS衛星、10…GPS装置、20…制御部、21…時刻情報取得手段、22…閏秒情報取得手段、23…時刻修正手段、24…受信結果表示手段、30…記憶装置、40…時刻表示装置。

Claims (9)

  1. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部と、
    前記受信部の動作を制御する制御部とを備える電子時計であって、
    前記制御部は、
    前記受信部を駆動して時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記時刻情報取得手段で時刻情報を取得した際に、その時点から一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断し、取得可能であると判断した場合に前記受信部を駆動して閏秒情報を取得し、取得可能でないと判断した場合に前記受信部の駆動を停止する閏秒情報取得手段と、
    取得した時刻情報および閏秒情報に基づいて表示時刻を修正する時刻修正手段と、
    を備えることを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記時刻情報取得手段は、時刻情報に加えて日付情報も取得可能とされ、
    前記閏秒情報取得手段は、
    前記時刻情報取得手段で取得した日付情報が予め設定された閏秒更新時期に含まれている場合のみ、前記一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断し、取得可能であると判断した場合に前記受信部を駆動して閏秒情報を取得し、取得可能でないと判断した場合に前記受信部の駆動を停止する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記衛星信号は、複数個のページから構成され、前記閏秒情報は所定のページに含まれており、
    前記閏秒情報取得手段は、前記時刻情報取得手段で時刻情報を取得した際に受信中のページを検出し、その受信中のページから前記閏秒情報が含まれるページが送信されるまでの時間を算出して前記一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
    前記閏秒情報取得手段は、前記一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、前記受信部の駆動を停止し、閏秒情報を取得可能な時刻になったら前記受信部を駆動して閏秒情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
    前記閏秒情報取得手段は、前記一定時間内に閏秒情報を取得できないと判断した場合は、前記受信部の駆動を停止して受信処理を終了する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子時計において、
    受信結果を表示する受信結果表示手段を備え、
    前記受信結果表示手段は、
    時刻情報を受信して取得できたか否かを表示可能に構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項6に記載の電子時計において、
    前記受信結果表示手段は、
    時刻情報を未受信の場合と、
    少なくとも時刻情報を受信し、かつ、閏秒情報および測位情報を受信していない場合と、
    少なくとも時刻情報および閏秒情報を受信し、かつ、測位情報を受信していない場合と、
    少なくとも時刻情報、閏秒情報、測位情報を受信している場合とを、
    区分けして表示可能に構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項7に記載の電子時計において、
    前記受信結果表示手段は、
    指針を移動し、その指示位置によって前記各受信結果を表示する
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 位置情報衛星から送信される衛星信号を受信する受信部を備える電子時計の時刻修正方法であって、
    前記受信部を駆動して時刻情報を取得する時刻情報取得工程と、
    前記時刻情報取得工程で時刻情報を取得した際に、その時点から一定時間内に閏秒情報を取得可能であるかを判断し、取得可能であると判断した場合に前記受信部を駆動して閏秒情報を取得し、取得可能でないと判断した場合に前記受信部の駆動を停止する閏秒情報取得工程と、
    取得した時刻情報および閏秒情報に基づいて表示時刻を修正する時刻修正工程と、
    を備えることを特徴とする電子時計の時刻修正方法。
JP2008099607A 2008-04-07 2008-04-07 電子時計および電子時計の時刻修正方法 Expired - Fee Related JP5200636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008099607A JP5200636B2 (ja) 2008-04-07 2008-04-07 電子時計および電子時計の時刻修正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008099607A JP5200636B2 (ja) 2008-04-07 2008-04-07 電子時計および電子時計の時刻修正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009250801A JP2009250801A (ja) 2009-10-29
JP5200636B2 true JP5200636B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=41311672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008099607A Expired - Fee Related JP5200636B2 (ja) 2008-04-07 2008-04-07 電子時計および電子時計の時刻修正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5200636B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9869977B2 (en) 2014-01-14 2018-01-16 Casio Computer Co., Ltd. Radio-controlled timepiece
JP2019090833A (ja) * 2019-02-19 2019-06-13 カシオ計算機株式会社 電波時計

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2555063B1 (en) * 2010-03-26 2018-07-25 Citizen Watch Co., Ltd. Radio-controlled watch
EP2555062B1 (en) 2010-03-26 2019-12-11 Citizen Watch Co., Ltd. Satellite radio-wave watch
JP5386422B2 (ja) * 2010-03-26 2014-01-15 シチズンホールディングス株式会社 電波腕時計
JP5595770B2 (ja) * 2010-03-26 2014-09-24 シチズンホールディングス株式会社 衛星電波腕時計
JP5519473B2 (ja) * 2010-10-28 2014-06-11 シチズンホールディングス株式会社 Gps時計
JP5582045B2 (ja) * 2011-01-20 2014-09-03 セイコーエプソン株式会社 時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法
JP5578103B2 (ja) 2011-02-09 2014-08-27 セイコーエプソン株式会社 電子時計及び電子時計の受信制御方法
JP5820468B2 (ja) * 2011-03-30 2015-11-24 シチズンホールディングス株式会社 電波腕時計
JP6131554B2 (ja) * 2012-09-25 2017-05-24 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の衛星信号受信方法
JP6107322B2 (ja) 2013-03-29 2017-04-05 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の受信制御方法
JP2015055477A (ja) 2013-09-10 2015-03-23 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の表示制御方法
JP5842908B2 (ja) 2013-12-26 2016-01-13 カシオ計算機株式会社 電波時計
JP5780346B2 (ja) * 2014-07-17 2015-09-16 セイコーエプソン株式会社 電子機器
JP6508103B2 (ja) 2016-03-24 2019-05-08 カシオ計算機株式会社 電波時計、うるう秒補正情報取得方法、及びプログラム
JP6910895B2 (ja) * 2017-09-01 2021-07-28 シチズン時計株式会社 電波時計
JP7006090B2 (ja) * 2017-09-27 2022-01-24 カシオ計算機株式会社 衛星電波受信装置、電子時計、日時情報取得制御方法及びプログラム
JP7006418B2 (ja) * 2018-03-20 2022-02-10 セイコーエプソン株式会社 電子機器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2928131B2 (ja) * 1995-04-26 1999-08-03 古野電気株式会社 電子時計
JPH1082875A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Furuno Electric Co Ltd 電子時計および計時内容補正方法
JP2002372592A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Rhythm Watch Co Ltd 電波時計及びその受信状態確認方法
JP2006258740A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Citizen Watch Co Ltd 電子時計
JP5114936B2 (ja) * 2006-12-11 2013-01-09 カシオ計算機株式会社 時計装置及び閏秒補正方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9869977B2 (en) 2014-01-14 2018-01-16 Casio Computer Co., Ltd. Radio-controlled timepiece
JP2019090833A (ja) * 2019-02-19 2019-06-13 カシオ計算機株式会社 電波時計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009250801A (ja) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5200636B2 (ja) 電子時計および電子時計の時刻修正方法
US9588499B2 (en) Electronic timepiece and control method for an electronic timepiece
JP5365012B2 (ja) 衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法
EP2073081B1 (en) Timekeeping device and satellite signal reception method for a timekeeping device
US9098071B2 (en) Electronic timepiece and control method therefor
JP4957049B2 (ja) 時計装置及び時刻修正方法
JP5428167B2 (ja) 時刻修正装置、時刻修正装置付き計時装置及び時刻修正方法
JP5333014B2 (ja) 電子機器および電子機器の閏秒更新情報受信方法
US7701390B2 (en) Time adjustment device, timekeeping device with a time adjustment device, and a time adjustment method
US8125854B2 (en) Satellite signal reception device, timekeeping device, and satellite signal reception method
US9448538B2 (en) Electronic timepiece and time adjustment method
JP6508096B2 (ja) 衛星電波受信装置、電波時計、日時情報出力方法、及びプログラム
US20180203419A1 (en) Electronic timepiece
JP5590198B2 (ja) 電子機器および電子機器の閏秒更新情報受信方法
JP5435167B2 (ja) 衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法
JP5975156B2 (ja) 電子時計
CN106200370B (zh) 电子钟表和电子设备
US9229435B2 (en) Electronic timepiece and satellite signal receiving method
JP7119460B2 (ja) 衛星信号受信装置、電子機器および衛星信号受信装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees